JP2011208451A - 泥土撹拌装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】泥土に固化剤を添加して撹拌・混合する泥土撹拌装置であって、支持枠体20の縦部材2004と2006との間に延在し縦部材2004、2006に回転可能に支持された第1撹拌体30と、第1撹拌体30から離れて縦部材2004と2006との間に延在し縦部材2004、2006に回転可能に支持された第2撹拌体40と、第1撹拌体30を回転する第1駆動モータ50と、第2撹拌体40を回転する第2駆動モータ60と、縦部材2004、2006にそれぞれ設けられ第1撹拌体30と第2撹拌体40との間に固化剤を供給する固化剤供給管70とを備える構成にした。
【選択図】図4
Description
また、軟弱地盤の改良の際に、泥土が所用の強度と遮水性を有するように、泥土に固化剤を添加・混合する。これにより、泥土の搬出・処理を容易にしている。
図1において、100は泥土撹拌装置、200はバックホウや油圧ショベル等の自走可能なベースマシンである。泥土撹拌装置100はベースマシン200のブーム202に揺動可能に連結され、ベースマシン200のアタッチメントの1つとして使用できるようになっている。
支持枠体20は、鋼材からなる細長形状を呈する横部材2002と、横部材2002の長さ方向の両端に結合され、この両端からそれぞれ互いに平行して下方へ延在する一対の縦部材2004,2006とを備える。縦部材2004及び2006は、中空の四角筒鋼材から構成され、泥土や水が浸入できない密閉構造になっている。
また、横部材2002の長さ方向の中央部には、ベースマシン200のブーム202の先端に上下方向に揺動可能に連結されたアーム203の先端に揺動可能に連結される連結部2008が設けられている。これにより、支持枠体20は、ブーム202の先端に連結部2008及び連結ピン2010によって揺動可能に、かつ着脱可能に連結される。
すなわち、第1撹拌体30は、縦部材2004と2006との間に延在する長さの第1回転軸3002を有し、この第1回転軸3002の両端は、縦部材2004及び2006の側璧を貫通して縦部材2004及び2006内に突出している。そして、縦部材2004及び2006内への第1回転軸3002の突出両端部は軸受3004,3006を介して縦部材2004と2006に回転可能に支持されている。
また、第1撹拌体30は、第1回転軸3002の外周に該外周から離間する方向に突出し第1回転軸3002の全長に亘り設けられた複数の第1撹拌羽根3008を含んでいる。
第1撹拌羽根3008は、図4に示すように、直角に折り曲げられたチョッパー形の撹拌羽根を構成している。
すなわち、第1撹拌体40は、縦部材2004と2006との間に延在する長さの第2回転軸4002を有し、この第2回転軸4002の両端は、縦部材2004及び2006の側璧を貫通して縦部材2004及び2006内に突出している。そして、縦部材2004及び2006内への第2回転軸4002の突出両端部は軸受4004,4006を介して縦部材2004と2006に回転可能に支持されている。
また、第2撹拌体40は、第2回転軸4002の外周に該外周から離間する方向に突出し第2回転軸4002の全長に亘り設けられた複数の第2撹拌羽根4008を含んでいる。
この第2撹拌羽根4008は、図4に示すように、第2回転軸4002に回転軸線Lに対して一定の角度θ1傾斜するパドル形の撹拌羽根を構成している。
また、第1駆動モータ50には駆動スプロケット5004が設けられており、この駆動スプロケット5004と第1回転軸3002の一端に取着された従動スプロケット5006との間には、縦部材2004の内部を通して配置されたスプロケットチェーン5008が巻き掛けられている。
さらに、第1駆動モータ50には、図4に示すように、ベースマシン200に設置されている油圧ポンプ12からの油圧が、流路切換弁及びその操作部からなる正逆転切換回路14と、流量調節弁及びその操作部からなる流量制御回路16を介して供給されるように構成されている。
また、第2駆動モータ60には駆動スプロケット6004が設けられており、この駆動スプロケット6004と、第2回転軸4002の一端に取着された従動スプロケット6006との間には、縦部材2006の内部を通して配置されたスプロケットチェーン6008が巻き掛けられている。
さらに、第1駆動モータ60には、図4に示すように、ベースマシン200に設置されている油圧ポンプ12からの油圧が、流路切換弁及びその操作部からなる正逆転切換回路18と、流量調節弁及びその操作部からなる流量制御回路20を介して供給されるように構成されている。
溜池やダム内部等に堆積した泥土に固化剤を添加して撹拌混合する場合は、まず、図1に示すように、予め構築された泥土混合槽22内に、溜池等の底から掘削した泥土24を投入する。その後、ベースマシン200を移動させて、ブーム202の先端に連結された泥土撹拌装置100を泥土混合槽22内の泥土24の上方で吊り下げ状態に保持する。かかる状態で、油圧ポンプ12を起動し、この油圧ポンプ12から吐出される油圧を正逆転切換回路14及び流量制御回路16を通して第1駆動モータ50に供給し、第1駆動モータ50を駆動することで第1撹拌体30を回転させる。同時に、油圧ポンプ12からの吐出油圧を正逆転切換回路18及び流量制御回路20を通して第2駆動モータ60にも供給し、第2駆動モータ60を駆動することで第2撹拌体40を回転させる。これと同時に、図示省略した従来周知の固化剤供給装置から両方の固化剤供給管70に固化剤を供給することにより、それぞれの吐出口7002からの固化剤を第1撹拌体30と第2撹拌体40との間に向けて吐出する。
なお、泥土と固化剤とを、より一層、均一に撹拌・混合したい場合は、同一箇所において、泥土撹拌装置100をブーム202及びアーム203により複数回上下動作させればよい。
以下同様にして、泥土撹拌装置100を前方または後方あるいは左方または右方に所定の距離ずらした箇所での第2撹拌体40と第1撹拌体30の撹拌・混合を繰り返し実行する。
また、図1の実線で示す最初の撹拌・混合箇所から左方または右方に所定の距離移動させるごとに泥土撹拌装置100の上下移動させて泥土と固化剤とを撹拌・混合する操作と、泥土撹拌装置100を前方または後方へ所定の距離移動させるごとに泥土撹拌装置100の上下移動させて泥土と固化剤とを撹拌・混合する操作と交互に実行することも可能である。これにより、泥土混合槽22内に投入された全ての泥土24に対し固化剤を、より一層均一に混合でき、かつ混合時間を短縮することができる。
なお、泥土撹拌装置100の前方または後方への移動距離、あるいは左方または右方への移動距離は一定とは限らず、ランダムであってもよい。
すなわち、第1撹拌体30の回転方向の変更は、正逆転切換回路14を正転または逆転側へ切り換えることで行われる。そして、第1撹拌体30の回転速度の調整は、流量制御回路16を操作して第1駆動モータ50への油圧流量を制御することでなされる。また、第2撹拌体40の回転方向の変更は、正逆転切換回路18を正転または逆転側へ切り換えることで行われる。そして、第2撹拌体40の回転速度の調整は、流量制御回路20を操作して第2駆動モータ60への油圧流量を制御することでなされる。
さらに、本実施の形態に示す泥土撹拌装置100によれば、第1撹拌体30及び第2撹拌体40の撹拌羽根にチョッパー形、パドル形、オーガー形などの何れかを使用し、または第1撹拌体30及び第2撹拌体40に設けられる撹拌羽根に同一または異なる形状の撹拌羽根を使用し、あるいは上記形状の撹拌羽根を組み合わせて使用することにより、種々の土質性状の改良に適用することができる。
また、油圧駆動源の圧力を圧力計などを利用してモニタリングすることにより、泥土の撹拌の均一状況を確認することができる。
Claims (8)
- 泥土に固化剤を添加して撹拌・混合する泥土撹拌装置であって、
細長形状を呈する横部材と、前記横部材の長さ方向の両端からそれぞれ互いに平行して延在する一対の縦部材とを有する支持枠体と、
前記一対の縦部材間に延在し前記一対の縦部材に回転可能に支持された第1撹拌体と、
前記縦部材の長手方向において前記第1撹拌体から離れた前記一対の縦部材間に延在し前記一対の縦部材に回転可能に支持された第2撹拌体と、
前記支持枠体に設けられ前記第1撹拌体を回転する第1駆動モータと、
前記支持枠体に設けられ前記第2撹拌体を回転する第2駆動モータと、
前記一対の縦部材にそれぞれ設けられ前記第1撹拌体と第2撹拌体との間に固化剤を供給する固化剤供給管とを備える、
ことを特徴とする泥土撹拌装置。 - 前記横部材の長さ方向の中央部に、自走可能なベースマシンのブームに揺動可能に連結される連結部が設けられ、前記支持枠体は、前記ブームに前記連結部を介して揺動可能に連結されていることを特徴とする請求項1記載の泥土撹拌装置。
- 前記第1撹拌体は、前記一対の縦部材間に延在しその両端が前記一対の縦部材に回転可能に支持された第1回転軸と、前記第1回転軸の外周に該外周から離間する方向に突出し前記回転軸の全長に亘り設けられた複数の第1撹拌羽根とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の泥土撹拌装置。
- 前記第2撹拌体は、前記一対の縦部材間に延在しその両端が前記一対の縦部材に回転可能に支持された第2回転軸と、前記第2回転軸の外周に該外周から離間する方向に突出し前記回転軸の全長に亘り設けられた複数の第2撹拌羽根とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の泥土撹拌装置。
- 前記第1撹拌体と前記第2撹拌体は、同一の形状を呈していることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の泥土撹拌装置。
- 前記第1撹拌体と前記第2撹拌体は、それぞれ異なった形状の撹拌羽根を有していることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の泥土撹拌装置。
- 前記第1及び第2駆動モータは油圧モータからなり、前記各油圧モータへの油圧は、前記ベースマシンに設置されている油圧ポンプから正逆転切換回路及び流量制御回路を介して供給されることを特徴とする請求項2記載の泥土撹拌装置。
- 前記支持枠体に支持された前記第1撹拌体と第2撹拌体は、前記ベースマシンのブームにより前記泥土中に押し込まれ、当該押し込み操作時に前記第2撹拌体で撹拌・混合された泥土と固化剤との混合物を前記第1撹拌体で更に撹拌・混合することを特徴とする請求項2記載の泥土撹拌装置。
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