JPH11323827A - 残存型枠 - Google Patents
残存型枠Info
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- JPH11323827A JPH11323827A JP14846498A JP14846498A JPH11323827A JP H11323827 A JPH11323827 A JP H11323827A JP 14846498 A JP14846498 A JP 14846498A JP 14846498 A JP14846498 A JP 14846498A JP H11323827 A JPH11323827 A JP H11323827A
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Abstract
に、型枠作業が容易で安くできると共に脱型作業を不要
とし、且つ構造物の外観もきれいにできることを目的と
する。 【解決手段】 金網入りのコンクリ−ト系パネルに多数
の溝穴を、金網の各網目内に穿設すると共に、各溝穴の
薄肉な底部に通気性手段を設ける。
Description
壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、そのも
のが打設コンクリ−ト用の型枠として使用し、打設後は
そのまま打設コンクリ−トの表面に固着し残存するタイ
プの残存型枠に関する。
ム,橋脚等の構造物を施工する際に、コンクリ−トを打
設する時には型枠として使用し、打設コンクリ−トが固
化後にはそのまま打設コンクリ−トの表面に固着し残存
して壁材となる残存型枠が工法として使用されている。
つまり、片側表面を天然石風の外観化粧仕上されたコン
クリ−ト製のパネルである。この一定面積のプレ−トを
型枠部材として使用しコンクリ−ト構造物が施工される
際、コンクリ−ト構造物の人目に触れる表側に順次並べ
て表型枠部材とし、対向する人目に触れない裏側の対向
部材と間を種々の固定具を用いて全体を枠組し、枠組さ
れた表型枠部材と対向部材との間にコンクリ−トを打設
し、表型枠部材はそのまま壁板として打設コンクリ−ト
に結合し残存させ、対向部材はコンクリ−トを打設後に
取外しするものであった。この打設コンクリ−トの裏側
に枠組する対向部材は、合板又は鉄製の型枠を枠組した
もの、あるいは時として表型枠部材をそのまま裏側にも
型枠として使用することもあった。
−トの裏側に枠組する対向部材は、合板型枠工法では大
工の技量に左右され熟練を要し、脱型作業も手間を要
し、その際に廃材も多く出て環境的にも悪影響を及ぼ
す。他方金型枠では廃材は殆ど出ないとしても、必ず脱
型作業を必要とし、その重量も重いので搬出に多大な手
間を要し、又、脱型後の型枠の清掃作業も必要となり、
このため、従来の対向部材ではいずれにしても作業性が
悪く、コスト面で有利でなく、特に合板では廃材の発生
により環境面からも良くなく、又、表面化粧仕上した表
型枠部材を裏側の型枠として使用することは、脱型作業
が不要で廃材が出ない等の利点を有するも、人目に触れ
ない裏側にこのような化粧仕上した表型枠部材を使用す
ると、施工費が高くつくと共に、表型枠部材には見栄え
上貫通穴が無く、このため、打設コンクリ−トの余分な
水分及び打設時に空気が逃げられず空気溜りを生じる等
の問題点を有していた。
ト構造物を施工する際に、コンクリ−トを打設する型枠
の枠組が容易で、又、コンクリ−ト打設後の脱型作業を
不要とし、且つ廃材が出ないコンクリ−ト構造物を施工
できる残存型枠を提供することを目的とする。
コンクリ−トとの結合性が良く、打設コンクリ−トの余
分な水分あるいは打設時の空気を逃がせ、コンクリ−ト
構造物内に空気溜りを生じることが少ない残存型枠を提
供するにある。
トの挿通穴を容易に穿設でき、且つコンクリ−トがタレ
出たり流れ出すことが殆どなく、コンクリ−ト構造物の
外観が見栄の良い残存型枠を提供するにある。
網(2)入りのコンクリ−ト系パネル(1)に多数の溝
穴(3)を、前記金網(2)の網目(2a)内に穿設する
と共に、前記各溝穴(3)の薄肉な底部(3a)に通気性
手段(4)を設けている。
が、入口を広げた断面テ−パ−状とすると、コンクリ−
ト打設時にコンクリ−トが溝穴(3)に流入し易く、且
つ空気逃げもよく好ましい。
段(4)が、前記溝穴(3)の底部(3a)側を通気性コ
ンクリ−ト層で形成している。このことにより打設時の
空気逃げが良く、しかも打設コンクリ−トが溝穴(3)
から外部に流出しタレ出るようなことがなく、構造物の
外観がきれいに施工でき好ましい。
(4)が、前記溝穴(3)の底部(3a)に細穴を穿設す
ると、コンクリ−ト打設の際に、空気の逃げがよく、打
設後の空気溜りが生じにくく、構造物の強度を高める。
(3)の底部(3a)の肉厚が、1〜7mmの範囲としてい
る。
する。図1及び図2は本発明の実施例を示す断面図であ
る。この図1,2中において、(1)は一定の厚さと面
積を有した四角形のコンクリ−ト系パネルである。該コ
ンクリ−ト系パネル(1)としては、通常のセメントに
砂及び砂利等を適宜に配合して硬化させたコンクリ−ト
であるが、これ以外にコンクリ−ト系としては耐久性や
機械的強度を高めるために強化剤の混入あるいはポリマ
−の含浸,重合等を行うこともある。
り、特にはエキスパンドメタルが特有な網形状でコンク
リ−トとの結合性もよく、又、強度も高く、安価でもあ
り好ましい。更に金網(2)は、表面処理を施したもの
を使用すると長期にわたって錆の発生を防止でき好まし
い。この表面処理としては、メッキ、塗装等であり、特
には金網(2)にエキスパンドメタルを使用した場合に
は塗料の乗りにくいエッジ(角部)が多いため、ダブル
コ−トカチオン電着塗装を行うとよい。このダブルコ−
トカチオン電着塗装とは、一般のカチオン電着塗装を2
回行う塗装方法で、塗料の乗りが悪いエッジでも確実に
塗装でき、強固な塗膜を形成できる。
面側から途中まで穿設した溝穴である。該溝穴(3)は
金網(2)の各網目(2a)内に穿設させると共に、断面
形状が入口を広くしたテ−パ−状としている。この溝穴
(3)がテ−パ−状とすることにより、打設コンクリ−
トが溝穴(3)内に流入し易く、且つ流入する際に溝穴
(3)内の空気も逃げ易く空気溜りも防止できる。又、
溝穴(3)の底部(3a)における内径は、枠組する際に
使用するボルトが挿入できる内径であり、一般的には使
用するボルトが4〜16mmの範囲であるので、これに合
わせればよいが、必ずしもこの範囲に限定されない。更
に底部(3a)の肉厚は、枠組した際に打設コンクリ−ト
の圧力で抜けない範囲でなるべく薄くするのが好まし
い。つまり、この底部(3a)は枠組の際に必要な箇所の
底部(3a)を抜いてボルトを挿通させるので、なるべく
肉厚が薄い方が作業性がよく、実際には溝穴(3)側か
ら鉄棒等で軽く打ち抜け、且つ打設コンクリ−トの圧力
では抜けない程度の肉厚が好ましく、底部(3a)の内径
が4〜16mmの範囲で底部(3a)の肉厚は1〜7mm程度
の範囲で前記内径に比例して設定すればよい。又、溝穴
(3)は、金網(2)の網目(2a)の中に設けると、金
網(2)に当らず、つまり金網(2)が溝穴(3)によ
って露出せず、且つ溝穴(3)の形成する際や、溝穴
(3)にボルトを挿通する際にも金網(2)が邪魔にな
らず好ましい。
通気性手段であり、図1ではコンクリ−ト系パネル
(1)の底部(3a)側一面を通気性コンクリ−ト層で形
成し、図2では底部(3a)に細穴を穿設させ、それぞれ
通気性手段(4)としたものである。この通気性コンク
リ−ト層としては、例えば通気性,透水性を有する気泡
コンクリ−ト,ポ−ラスコンクリ−ト等が使用される。
又、細穴としては、底部(3a)の中心に穿設し、穴径は
容易に溝穴(3)内の空気が逃げられ、且つ打設コンク
リ−トの流出が殆どない程度の穴径にするのがよい。つ
まり、穴径があまり大きい場合には、打設コンクリ−ト
が細穴から流れ出し、トロ状を呈し、構造物の外観を悪
くする。従って穴径としては0.5〜2mm程度を目安とす
ればよい。
いて説明する。図4は本発明の残存型枠を両側に使用し
た枠組状態を示す説明図、図5は本発明の残存型枠同士
の接続状態の一例を示す断面図である。
示すように、基礎コンクリ−ト(5)上に、互いに対向
して打設コンコリ−トの厚さだけ離して配置し段積みさ
れる。この際に本発明のコンクリ−ト系パネル(1)間
は、概略的に接続金具(6),長短のセパレ−タ−(1
0),支持ボルト(11)等によって間隔を保持して枠組
される。
みにおける接続状態を図5に基づき具体的に説明する
と、先ず互いに当接した近くの溝穴(3)に鉄棒等を突
き通して底部(3a)を貫通させる。そして両コンクリ−
ト系パネル(1)の内側を跨ぐ断面C形で板状の接続金
具(6)と、外側に当てた板座金(7)とで両コンクリ
−ト系パネル(1)の接続部分を挾持し、貫通した溝穴
(3)を挿通するボルト(8)と、そのボルト(8)と
螺合するナット(9)とで、接続金具(6)と板座金
(7)とを締付けて接続固定する。(10)は両接続金具
(6)間を保持する長短のセパレ−タ−である。尚、図
4に示した支持ボルト(11)はコンクリ−ト系パネル
(1)の適当な溝穴(3)を利用して、基礎コンクリ−
ト(5)とコンクリ−ト系パネル(1)間とで保持する
ためのものであり、必要に応じてコンクリ−ト系パネル
(1)の所々に設けられる。又、本残存型枠においては
枠組の際に両側に用いたが、片側は表面に意匠を施した
他の残存型枠とし他方側を本残存型枠で枠組させる場合
もある。
果を有する。
系パネル(1)に溝穴(3)を穿設し、且つ溝穴(3)
の底部(3a)に通気性手段(4)を設けたことにより、
コンクリ−ト打設の際に枠組したコンクリ−ト系パネル
(1)の外側にタレ出すことがなく、しかもコンクリ−
ト打設時の空気も溝穴(3)を通して抜け出るという両
者を同時に満足するものであり、又、打設コンクリ−ト
の余分な水分も外部に排出でき、空気溜りのないコンク
リ−ト構造物を施工できる。
に応じて溝穴(3)を選択して貫通させ、他の溝穴
(3)には貫通穴がないか、又はあっても殆ど目立たな
い細穴であるため、完成したコンクリ−ト構造物の表面
がきれいに仕上り、特に打設コンクリ−トの流れ出すト
ロがなく見栄えがよく、コンクリ−ト構造物の裏側だけ
でなく人目に付く表側にも使用できる。
ては、底部(3a)が薄肉であるため、鉄棒等で溝穴
(3)側から突き通すことができ、現場での貫通作業が
極めて容易で、特殊な機械や工具を必要とせず枠組作業
の効率を高める。
る。
ある。
る。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 金網(2)入りのコンクリ−ト系パネル
(1)に多数の溝穴(3)を、前記金網(2)の各網目
(2a)内に穿設すると共に、前記各溝穴(3)の薄肉な
底部(3a)に通気性手段(4)を設けて成る残存型枠。 - 【請求項2】 前記溝穴(3)が、入口を広げた断面テ
−パ−状である請求項1記載の残存型枠。 - 【請求項3】 前記通気性手段(4)が、前記溝穴
(3)の底部(3a)側を通気性コンクリ−ト層で形成し
た請求項1又は2記載の残存型枠。 - 【請求項4】 前記通気性手段(4)が、前記溝穴
(3)の底部(3a)に細穴を穿設した請求項1又は2記
載の残存型枠。 - 【請求項5】 前記底部(3a)の肉厚が、1〜7mmの範
囲である請求項1又は2記載の残存型枠。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14846498A JP3739569B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 残存型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14846498A JP3739569B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 残存型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323827A true JPH11323827A (ja) | 1999-11-26 |
JP3739569B2 JP3739569B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=15453344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14846498A Expired - Fee Related JP3739569B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 残存型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3739569B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14846498A patent/JP3739569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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