JPH11350642A - 通気性を有した残存型枠 - Google Patents
通気性を有した残存型枠Info
- Publication number
- JPH11350642A JPH11350642A JP17810098A JP17810098A JPH11350642A JP H11350642 A JPH11350642 A JP H11350642A JP 17810098 A JP17810098 A JP 17810098A JP 17810098 A JP17810098 A JP 17810098A JP H11350642 A JPH11350642 A JP H11350642A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- bottomed
- gauze
- bolt
- wire mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Foundations (AREA)
- Retaining Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は空気と水分を表面全体から抜くこと
を可能と成して固化が早まり、略完全に空気溜りがなく
なると共に製作が簡単でコストダウンも可能とし、また
重量が軽量化され且つ強度が高く、打設コンクリ−トと
の結合性が良い残存型枠を提供すると同時に、枠組の際
に必要な箇所にボルトの挿通穴を容易に穿設でき、且つ
コンクリ−ト構造物の外観が見栄えの良いものとなる残
存型枠を提供することを目的とする。 【解決手段】 金網2入りコンクリ−ト系パネル1全体
に通気性を持たせ、そのコンクリ−ト系パネル1に、薄
肉な底部3cが設けられた多数の有底穴3を金網2の各網
目内に穿設した構造とする。
を可能と成して固化が早まり、略完全に空気溜りがなく
なると共に製作が簡単でコストダウンも可能とし、また
重量が軽量化され且つ強度が高く、打設コンクリ−トと
の結合性が良い残存型枠を提供すると同時に、枠組の際
に必要な箇所にボルトの挿通穴を容易に穿設でき、且つ
コンクリ−ト構造物の外観が見栄えの良いものとなる残
存型枠を提供することを目的とする。 【解決手段】 金網2入りコンクリ−ト系パネル1全体
に通気性を持たせ、そのコンクリ−ト系パネル1に、薄
肉な底部3cが設けられた多数の有底穴3を金網2の各網
目内に穿設した構造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリ−ト製の擁
壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、そのも
のが打設コンクリ−ト用の型枠として使用し、打設後は
そのまま打設コンクリ−トの表面に固着し残存するタイ
プの通気性を有した残存型枠に関する。
壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、そのも
のが打設コンクリ−ト用の型枠として使用し、打設後は
そのまま打設コンクリ−トの表面に固着し残存するタイ
プの通気性を有した残存型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリ−ト製の擁壁,砂防ダ
ム,橋脚等の構造物を施工する際に、型枠の枠組が容易
であると共にコンクリ−ト打設後の脱型作業が不要で、
且つ廃材が出ない施工が可能となる残存型枠として、本
発明者が特願平9−114311号や特願平9−260
83号などで提案したところである。更に残存型枠に通
気性を有した残存型枠として、平成10年5月12日に
特許願を提出したところである。
ム,橋脚等の構造物を施工する際に、型枠の枠組が容易
であると共にコンクリ−ト打設後の脱型作業が不要で、
且つ廃材が出ない施工が可能となる残存型枠として、本
発明者が特願平9−114311号や特願平9−260
83号などで提案したところである。更に残存型枠に通
気性を有した残存型枠として、平成10年5月12日に
特許願を提出したところである。
【0003】特願平9−114311号の構造は、金網
入りで表面化粧仕上のない四角形状のコンクリ−ト系パ
ネル面に、少なくとも多数の貫通穴を金網の網目位置に
穿設し、且つコンクリ−ト系パネルの外周には、その各
角部に面取り部を、各辺部に切欠溝を形成し、各貫通穴
の最小径部における穴径が1mm〜25mmの範囲である残
存型枠であり、その裏面側に、多数の溝穴を穿設した
り、前記貫通穴がテ−パ−状の段付貫通穴であったりす
るものであり、コンクリ−ト打設の充填具合が貫通穴か
ら確認出来ると共にその穴から空気を逃がす役目も果た
すものであった。また特願平9−26083号の構造
は、網状体を表型枠部材に埋設し、前記網状体に固着し
た溝形材が断面コの字状の軽溝形鋼であり、その対称と
なる断面の一方を表型枠部材内に埋設し、他方を表型枠
部材の裏面から露出させ、更に溝形材は、その開口面を
内側に向け対向して四角形状に枠組すると共に、その枠
組した状態で少なくとも露出する部分に開口部を設けた
残存型枠であり、型組がし易く工夫されたものであっ
た。更に平成10年5月12日特許出願の構造は、金網
入りのコンクリ−ト系パネルに多数の溝穴を、金網の網
目内に穿設すると共に、各溝穴の薄肉な底部に通気性手
段を設けたものであり、この通気性手段は、溝穴の底部
側を通気性コンクリ−ト層で形成したり、底部に細穴を
穿設する残存型枠であり、打設時の空気逃げを良くさ
せ、しかも打設コンクリ−トが溝穴から出るようなこと
がなく、外観をきれいに施工出来るものであった。
入りで表面化粧仕上のない四角形状のコンクリ−ト系パ
ネル面に、少なくとも多数の貫通穴を金網の網目位置に
穿設し、且つコンクリ−ト系パネルの外周には、その各
角部に面取り部を、各辺部に切欠溝を形成し、各貫通穴
の最小径部における穴径が1mm〜25mmの範囲である残
存型枠であり、その裏面側に、多数の溝穴を穿設した
り、前記貫通穴がテ−パ−状の段付貫通穴であったりす
るものであり、コンクリ−ト打設の充填具合が貫通穴か
ら確認出来ると共にその穴から空気を逃がす役目も果た
すものであった。また特願平9−26083号の構造
は、網状体を表型枠部材に埋設し、前記網状体に固着し
た溝形材が断面コの字状の軽溝形鋼であり、その対称と
なる断面の一方を表型枠部材内に埋設し、他方を表型枠
部材の裏面から露出させ、更に溝形材は、その開口面を
内側に向け対向して四角形状に枠組すると共に、その枠
組した状態で少なくとも露出する部分に開口部を設けた
残存型枠であり、型組がし易く工夫されたものであっ
た。更に平成10年5月12日特許出願の構造は、金網
入りのコンクリ−ト系パネルに多数の溝穴を、金網の網
目内に穿設すると共に、各溝穴の薄肉な底部に通気性手
段を設けたものであり、この通気性手段は、溝穴の底部
側を通気性コンクリ−ト層で形成したり、底部に細穴を
穿設する残存型枠であり、打設時の空気逃げを良くさ
せ、しかも打設コンクリ−トが溝穴から出るようなこと
がなく、外観をきれいに施工出来るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特願平9
−114311号は、貫通穴からコンクリ−トが流れ出
して表面を汚すため、表型枠部材として使用出来なかっ
た。また特願平9−26083号は、表型枠部材の型組
がし易いものであるが、空気逃げが完全に出来ないと共
に充填具合も完全なものではなかった。更に平成10年
5月12日特許出願のものは、空気逃げや充填具合は良
好であるが、通気性手段として溝穴の底部側を通気性コ
ンクリ−ト層で形成したものは、普通のコンクリ−トで
流し込む工程と通気性コンクリ−トで流し込む工程の2
工程が必要であり、製作が面倒でコスト高なものとなっ
ていた。一方、通気性手段として底部に細穴を穿設した
ものは表面に穴が見えるため、表型枠部材としては余り
好ましくない等の問題点があった。
−114311号は、貫通穴からコンクリ−トが流れ出
して表面を汚すため、表型枠部材として使用出来なかっ
た。また特願平9−26083号は、表型枠部材の型組
がし易いものであるが、空気逃げが完全に出来ないと共
に充填具合も完全なものではなかった。更に平成10年
5月12日特許出願のものは、空気逃げや充填具合は良
好であるが、通気性手段として溝穴の底部側を通気性コ
ンクリ−ト層で形成したものは、普通のコンクリ−トで
流し込む工程と通気性コンクリ−トで流し込む工程の2
工程が必要であり、製作が面倒でコスト高なものとなっ
ていた。一方、通気性手段として底部に細穴を穿設した
ものは表面に穴が見えるため、表型枠部材としては余り
好ましくない等の問題点があった。
【0005】本発明は打設コンクリ−トの余分な水分或
いは打設時の空気が略完全に逃げ、コンクリ−ト構造物
内に空気溜りを生じることが殆どなくなると共に製作が
簡単でコストダウンが可能となり、且つ、比較的軽量で
も強度が高いと共に打設コンクリ−トとの結合性が良い
残存型枠を提供することを目的とする。
いは打設時の空気が略完全に逃げ、コンクリ−ト構造物
内に空気溜りを生じることが殆どなくなると共に製作が
簡単でコストダウンが可能となり、且つ、比較的軽量で
も強度が高いと共に打設コンクリ−トとの結合性が良い
残存型枠を提供することを目的とする。
【0006】他の目的としては、枠組の際に必要な箇所
にボルトの挿通穴を容易に穿設でき、且つコンクリ−ト
がタレ出て流れ出すことが全くなく、コンクリ−ト構造
物の外観が見栄えの良いものとなる残存型枠を提供す
る。
にボルトの挿通穴を容易に穿設でき、且つコンクリ−ト
がタレ出て流れ出すことが全くなく、コンクリ−ト構造
物の外観が見栄えの良いものとなる残存型枠を提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたものであり、つまり、金網入りコ
ンクリ−ト系パネル全体に通気性を持たせ、そのコンク
リ−ト系パネルに、薄肉な底部が設けられた多数の有底
穴を金網の各網目内に穿設した構造とする。また前記有
底穴が、入口を広げたテ−パ−部と、該テ−パ−部の基
部に設けると共にボルトが挿入可能な大きさである有底
小穴とから成るものとしても良く、且つ金網にステンレ
ス材料或いは防錆処理を施したものを使用すると良い。
尚、本発明で言う「通気性」は、空気が出入りするだけ
を指すのではなく、透水性も含むものとする。
決するためになされたものであり、つまり、金網入りコ
ンクリ−ト系パネル全体に通気性を持たせ、そのコンク
リ−ト系パネルに、薄肉な底部が設けられた多数の有底
穴を金網の各網目内に穿設した構造とする。また前記有
底穴が、入口を広げたテ−パ−部と、該テ−パ−部の基
部に設けると共にボルトが挿入可能な大きさである有底
小穴とから成るものとしても良く、且つ金網にステンレ
ス材料或いは防錆処理を施したものを使用すると良い。
尚、本発明で言う「通気性」は、空気が出入りするだけ
を指すのではなく、透水性も含むものとする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示す図
であり、これに基づき説明する。(1)は一定の厚さと
面積を有した四角形のコンクリ−ト系パネルである。該
コンクリ−ト系パネル(1)としては、通気性を有する
セメントに砂及び砂利等を適宜に配合して硬化させたコ
ンクリ−トであるが、これ以外にコンクリ−ト系として
は耐久性や機械的強度を高めるために強化剤の混入ある
いはポリマ−の含浸,重合等を行うこともある。尚、通
気性を有するセメントとしては、例えば通気性,透水性
を有する気泡コンクリ−ト,ポ−ラスコンクリ−ト等が
使用され、一般のセメントよりも軽量である。又、コン
クリ−ト系パネル(1)の表面に意匠を施しても良い。
(2)は補強用の骨材として使用する金網であり、該金
網(2)としては、普通の通気性のないセメントの時に
使用するものよりも板厚の厚い強度の高いものを用い
る。また金網(2)にはステンレス材料を用いるのが好
ましいが、他のものとしてはエキスパンドメタルが特有
な網形状でコンクリ−ト系パネル(1)との結合性が良
く、強度も高く、且つ安価であるので好ましい。更に金
網(2)にステンレス材料以外のものを用いる場合に
は、防錆用の表面処理を施したものを使用すると良い。
この表面処理としてはメッキや塗装等であり、特に金網
(2)にエキスパンドメタルを使用した場合には塗料の
乗りにくいエッジ(角部)が多いため、ダブルコ−トカ
チオン電着塗装を行うと良い。尚、このダブルコ−トカ
チオン電着塗装とは、一般のカチオン電着塗装を2回行
う塗装方法で、塗料の乗りが悪いエッジでも確実に塗装
でき、強固な塗膜を形成できる。
であり、これに基づき説明する。(1)は一定の厚さと
面積を有した四角形のコンクリ−ト系パネルである。該
コンクリ−ト系パネル(1)としては、通気性を有する
セメントに砂及び砂利等を適宜に配合して硬化させたコ
ンクリ−トであるが、これ以外にコンクリ−ト系として
は耐久性や機械的強度を高めるために強化剤の混入ある
いはポリマ−の含浸,重合等を行うこともある。尚、通
気性を有するセメントとしては、例えば通気性,透水性
を有する気泡コンクリ−ト,ポ−ラスコンクリ−ト等が
使用され、一般のセメントよりも軽量である。又、コン
クリ−ト系パネル(1)の表面に意匠を施しても良い。
(2)は補強用の骨材として使用する金網であり、該金
網(2)としては、普通の通気性のないセメントの時に
使用するものよりも板厚の厚い強度の高いものを用い
る。また金網(2)にはステンレス材料を用いるのが好
ましいが、他のものとしてはエキスパンドメタルが特有
な網形状でコンクリ−ト系パネル(1)との結合性が良
く、強度も高く、且つ安価であるので好ましい。更に金
網(2)にステンレス材料以外のものを用いる場合に
は、防錆用の表面処理を施したものを使用すると良い。
この表面処理としてはメッキや塗装等であり、特に金網
(2)にエキスパンドメタルを使用した場合には塗料の
乗りにくいエッジ(角部)が多いため、ダブルコ−トカ
チオン電着塗装を行うと良い。尚、このダブルコ−トカ
チオン電着塗装とは、一般のカチオン電着塗装を2回行
う塗装方法で、塗料の乗りが悪いエッジでも確実に塗装
でき、強固な塗膜を形成できる。
【0009】(3)はコンクリ−ト系パネル(1)の片
面側から途中まで穿設すると共に金網(2)の各網目
(2a)内に穿設させた有底穴であり、該有底穴(3)は
入口を広げたテ−パ−部(3a)と、そのテ−パ−部(3
a)の基部に設けると共に枠組用のボルト(4)が挿入
可能な大きさである有底小穴(3b)とから成し、有底小
穴(3b)の底部(3c)の肉厚は1〜10mmの範囲が良
い。尚、有底穴(3)をテ−パ−状とすることにより、
打設コンクリ−トが有底穴(3)内に流入し易くなっ
て、打設コンクリ−トがコンクリ−ト系パネル(1)と
頑強に結合できるものとなる。また底部(3c)の肉厚
は、枠組の際に必要な箇所の底部(3c)を突き通してボ
ルト(4)が挿通可能となるため、なるべく薄い方が良
いが、打設コンクリ−トの圧力では抜けない程度の厚さ
が好ましい。又、前記有底小穴(3b)の内径としては4
〜16mmの範囲が一般に多く使用される。更に有底穴
(3)は、金網(2)の網目(2a)の中に設けることに
より、金網(2)に当らず、つまり金網(2)が有底穴
(3)によって露出せず、且つ有底穴(3)を形成する
際や、有底穴(3)にボルトを挿通する際にも金網
(2)が邪魔にならない。
面側から途中まで穿設すると共に金網(2)の各網目
(2a)内に穿設させた有底穴であり、該有底穴(3)は
入口を広げたテ−パ−部(3a)と、そのテ−パ−部(3
a)の基部に設けると共に枠組用のボルト(4)が挿入
可能な大きさである有底小穴(3b)とから成し、有底小
穴(3b)の底部(3c)の肉厚は1〜10mmの範囲が良
い。尚、有底穴(3)をテ−パ−状とすることにより、
打設コンクリ−トが有底穴(3)内に流入し易くなっ
て、打設コンクリ−トがコンクリ−ト系パネル(1)と
頑強に結合できるものとなる。また底部(3c)の肉厚
は、枠組の際に必要な箇所の底部(3c)を突き通してボ
ルト(4)が挿通可能となるため、なるべく薄い方が良
いが、打設コンクリ−トの圧力では抜けない程度の厚さ
が好ましい。又、前記有底小穴(3b)の内径としては4
〜16mmの範囲が一般に多く使用される。更に有底穴
(3)は、金網(2)の網目(2a)の中に設けることに
より、金網(2)に当らず、つまり金網(2)が有底穴
(3)によって露出せず、且つ有底穴(3)を形成する
際や、有底穴(3)にボルトを挿通する際にも金網
(2)が邪魔にならない。
【0010】図3は本発明の残存型枠を両側に使用した
枠組状態を示す図であり、これに基づき説明する。先ず
基礎コンクリ−ト(10)の上に、互いに有底穴(3)側
を対向し且つ打設コンコリ−トの厚さ分だけ離して配置
し段積みを行う。この時、先ず互いに段積みして当接し
た近くの有底穴(3)に鉄棒等を入れ、底部(3c)を軽
く打ち抜き、有底穴(3)を貫通させる。そして両コン
クリ−ト系パネル(1)の内側を跨ぐ断面C形で板状の
接続金具(6)と、外側に当てた板座金(7)とで両コ
ンクリ−ト系パネル(1)の接続部分を挾持させ、貫通
した有底穴(3)にボルト(4)を挿入すると共にナッ
ト(5)を螺合させて締付ければ、両コンクリ−ト系パ
ネル(1)は接続金具(6)と板座金(7)を介して接
続固定される。このようにして両コンクリ−ト系パネル
(1)の接続部分を順次接続固定すると共に両接続金具
(6)間をセパレ−タ−(8)で保持し、且つ支持ボル
ト(9)によって基礎コンクリ−ト(10)とコンクリ−
ト系パネル(1)間も保持する。尚、前記コンクリ−ト
系パネル(1)間は、接続金具(6),セパレ−タ−
(8),支持ボルト(9)等によって間隔を保持して枠
組されるのである。
枠組状態を示す図であり、これに基づき説明する。先ず
基礎コンクリ−ト(10)の上に、互いに有底穴(3)側
を対向し且つ打設コンコリ−トの厚さ分だけ離して配置
し段積みを行う。この時、先ず互いに段積みして当接し
た近くの有底穴(3)に鉄棒等を入れ、底部(3c)を軽
く打ち抜き、有底穴(3)を貫通させる。そして両コン
クリ−ト系パネル(1)の内側を跨ぐ断面C形で板状の
接続金具(6)と、外側に当てた板座金(7)とで両コ
ンクリ−ト系パネル(1)の接続部分を挾持させ、貫通
した有底穴(3)にボルト(4)を挿入すると共にナッ
ト(5)を螺合させて締付ければ、両コンクリ−ト系パ
ネル(1)は接続金具(6)と板座金(7)を介して接
続固定される。このようにして両コンクリ−ト系パネル
(1)の接続部分を順次接続固定すると共に両接続金具
(6)間をセパレ−タ−(8)で保持し、且つ支持ボル
ト(9)によって基礎コンクリ−ト(10)とコンクリ−
ト系パネル(1)間も保持する。尚、前記コンクリ−ト
系パネル(1)間は、接続金具(6),セパレ−タ−
(8),支持ボルト(9)等によって間隔を保持して枠
組されるのである。
【0011】
【発明の効果】本発明はこのように構成させたことによ
り、下記に記載する効果を有する。
り、下記に記載する効果を有する。
【0012】請求項1のように金網(2)入りのコンク
リ−ト系パネル(1)全体に通気性を持たせることによ
り、1度のコンクリ−ト投入工程で済むため、製造が簡
単で、コストダウンが可能となる。また重量が軽量化さ
れるので、運搬時に好都合である。しかも、打設コンク
リ−トの余分な水分或いは打設時の空気逃げが良くなる
と共に表面全体から水分が抜け出て、水分の乾燥も早ま
り、且つ均一に固化するため、コンクリ−ト構造物が早
く仕上がる。更に表面側には打設コンクリ−トのトロ状
の微細なものが、粗目に詰った状態となるので、コンク
リ−ト構造物が完成した後、その表面は密閉されるた
め、表面から水分が吸い込まれて骨材を錆びさせる恐れ
はなくなる。又、金網(2)の各網目(2a)内に穿設し
た多数の有底穴(3)には貫通穴がないため、完成した
コンクリ−ト構造物の表面がきれいに仕上り、特に打設
コンクリ−トの流れ出すトロがないので見栄えがよく、
コンクリ−ト構造物の裏側だけでなく人目に付く表側に
も使用できるものとなる。しかも有底穴(3)内に打設
コンクリ−トが流入されるため、打設コンクリ−トがコ
ンクリ−ト系パネル(1)と頑強に結合できるものとな
る。更に薄肉な底部(3c)を有する有底穴(3)は、枠
組の際に必要な箇所に於いて、鉄棒等で底部(3c)を軽
く打ち抜けば貫通するので、ボルト(4)の取付けが容
易に行えるものとなる。
リ−ト系パネル(1)全体に通気性を持たせることによ
り、1度のコンクリ−ト投入工程で済むため、製造が簡
単で、コストダウンが可能となる。また重量が軽量化さ
れるので、運搬時に好都合である。しかも、打設コンク
リ−トの余分な水分或いは打設時の空気逃げが良くなる
と共に表面全体から水分が抜け出て、水分の乾燥も早ま
り、且つ均一に固化するため、コンクリ−ト構造物が早
く仕上がる。更に表面側には打設コンクリ−トのトロ状
の微細なものが、粗目に詰った状態となるので、コンク
リ−ト構造物が完成した後、その表面は密閉されるた
め、表面から水分が吸い込まれて骨材を錆びさせる恐れ
はなくなる。又、金網(2)の各網目(2a)内に穿設し
た多数の有底穴(3)には貫通穴がないため、完成した
コンクリ−ト構造物の表面がきれいに仕上り、特に打設
コンクリ−トの流れ出すトロがないので見栄えがよく、
コンクリ−ト構造物の裏側だけでなく人目に付く表側に
も使用できるものとなる。しかも有底穴(3)内に打設
コンクリ−トが流入されるため、打設コンクリ−トがコ
ンクリ−ト系パネル(1)と頑強に結合できるものとな
る。更に薄肉な底部(3c)を有する有底穴(3)は、枠
組の際に必要な箇所に於いて、鉄棒等で底部(3c)を軽
く打ち抜けば貫通するので、ボルト(4)の取付けが容
易に行えるものとなる。
【0013】請求項2のように有底穴(3)が、入口を
広げたテ−パ−部(3a)と、該テ−パ−部(3a)の基部
に設けると共にボルト(4)が挿入可能な大きさである
有底小穴(3b)とから成すことにより、有底穴(3)の
テ−パ−部(3a)内に打設コンクリ−トが容易に流入さ
れるため、打設コンクリ−トがコンクリ−ト系パネル
(1)と頑強に結合できるものとなる。また多数の有底
穴(3)にテ−パ−を付けて入口を大きく広げることに
より、全体の重量がより軽量化出来るものとなる。更に
有底小穴(3b)の大きさがボルト(4)が挿入可能な大
きさであると共に薄肉な底部(3c)を有しているので、
枠組の際に必要な箇所に於いて、有底小穴(3b)側から
鉄棒等で底部(3c)を軽く打ち抜けば、有底穴(3)が
貫通され、ボルト(4)の取付けが簡単に行える。
広げたテ−パ−部(3a)と、該テ−パ−部(3a)の基部
に設けると共にボルト(4)が挿入可能な大きさである
有底小穴(3b)とから成すことにより、有底穴(3)の
テ−パ−部(3a)内に打設コンクリ−トが容易に流入さ
れるため、打設コンクリ−トがコンクリ−ト系パネル
(1)と頑強に結合できるものとなる。また多数の有底
穴(3)にテ−パ−を付けて入口を大きく広げることに
より、全体の重量がより軽量化出来るものとなる。更に
有底小穴(3b)の大きさがボルト(4)が挿入可能な大
きさであると共に薄肉な底部(3c)を有しているので、
枠組の際に必要な箇所に於いて、有底小穴(3b)側から
鉄棒等で底部(3c)を軽く打ち抜けば、有底穴(3)が
貫通され、ボルト(4)の取付けが簡単に行える。
【0014】請求項3に示すように金網(2)としてス
テンレス材料或いは防錆処理が施されたものを用いる
と、長期間に渡って埋設された骨材としての役目が全う
出来るものとなる。
テンレス材料或いは防錆処理が施されたものを用いる
と、長期間に渡って埋設された骨材としての役目が全う
出来るものとなる。
【図1】本発明の残存型枠の実施形態を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の残存型枠の平面図である。
【図3】本発明の残存型枠の枠組状態を示す説明図であ
る。
る。
1 コンクリ−ト系パネル 2 金網 2a 網目 3 有底穴 3a テ−パ−部 3b 有底小穴 3c 底部 4 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611A 611L
Claims (3)
- 【請求項1】 金網(2)入りで且つ全体に通気性を有
したコンクリ−ト系パネル(1)には、薄肉な底部(3
c)が設けられる多数の有底穴(3)を前記金網(2)
の各網目(2a)内に穿設させたことを特徴とする通気性
を有した残存型枠。 - 【請求項2】 前記有底穴(3)が、入口を広げたテ−
パ−部(3a)と、該テ−パ−部(3a)の基部に設けると
共に枠組用のボルト(4)が挿入可能な大きさである有
底小穴(3b)とから成る請求項1記載の通気性を有した
残存型枠。 - 【請求項3】 前記金網(2)が、ステンレス材料或い
は防錆処理を施したものである請求項1記載の通気性を
有した残存型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17810098A JPH11350642A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 通気性を有した残存型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17810098A JPH11350642A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 通気性を有した残存型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11350642A true JPH11350642A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=16042654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17810098A Pending JPH11350642A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 通気性を有した残存型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11350642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146492A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Akio Nakaya | 堰堤及び堰堤の製造方法 |
JP2022506916A (ja) * | 2019-03-21 | 2022-01-17 | 華南理工大学 | 超高性能コンクリート製組立式永久型板およびその応用 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP17810098A patent/JPH11350642A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146492A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Akio Nakaya | 堰堤及び堰堤の製造方法 |
JP2022506916A (ja) * | 2019-03-21 | 2022-01-17 | 華南理工大学 | 超高性能コンクリート製組立式永久型板およびその応用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11350642A (ja) | 通気性を有した残存型枠 | |
JP2001173137A (ja) | 残存型枠 | |
CN208451857U (zh) | 一种装配式建筑预制混凝土墙体侧边键槽设置模具 | |
JPH03271463A (ja) | コンクリート打設用型枠 | |
JP3739569B2 (ja) | 残存型枠 | |
JP3447383B2 (ja) | 吸音板付きコンクリ−ト天井板及びその製造法 | |
JP2007154592A (ja) | 残存型枠 | |
CN218488682U (zh) | 一种装配房屋建筑预制件成型装置 | |
JP3148432U (ja) | 残存型枠 | |
KR100237963B1 (ko) | 1점 지지체를 이용한 유리설치공법 | |
JPS6355264A (ja) | コンクリ−トの打設用型枠と打設方法 | |
JP2007162314A (ja) | 仕上げ下地材兼用打込型枠及びそれを用いるコンクリート躯体施工方法 | |
NO316850B1 (no) | Betongforskaling for fremstilling av betongartikler, samt fremgangsmate for fremstilling og anvendelse av betongforskalingen | |
JPH10306461A (ja) | 残存型枠 | |
JP3335336B2 (ja) | コンクリート建築物における配管用孔の形成方法と配管用孔形成用具 | |
JPH10204900A (ja) | 残存型枠 | |
JP2594773Y2 (ja) | 透水性能付き型枠兼用断熱パネル | |
JP2587961Y2 (ja) | 透水性能付き型枠兼用断熱パネル | |
JP3071121U (ja) | コンクリート建築物における配管用孔形成用具 | |
JPH0324676Y2 (ja) | ||
JPH10152990A (ja) | 鉛直打継方法及びそれに用いる埋込みせき板 | |
JPH05171803A (ja) | コンクリート打設方法 | |
JPH031223Y2 (ja) | ||
JP3007528B2 (ja) | 打放しコンクリート構造物の施工方法 | |
JPH1162070A (ja) | コンクリート化粧壁面成形用型枠パネル及び該型枠パネルを使用したコンクリート化粧壁面の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050324 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051011 |