JPH11323658A - ポリエステル繊維及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維及びその製造方法

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JPH11323658A
JPH11323658A JP14517898A JP14517898A JPH11323658A JP H11323658 A JPH11323658 A JP H11323658A JP 14517898 A JP14517898 A JP 14517898A JP 14517898 A JP14517898 A JP 14517898A JP H11323658 A JPH11323658 A JP H11323658A
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polyester
acid
polyester fiber
propanediol
fiber
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JP14517898A
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Takashi Akita
隆 秋田
Noboru Imabayashi
昇 今林
Takashi Nishiyama
尚 西山
Hideo Sakakura
秀夫 坂倉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4,4’−ビフェニルジカルボン酸と2−メ
チル−1,3−プロパンジオールから溶融重縮合法によ
り製造された高重合度結晶性ポリエステルを使用し、通
常の溶融紡糸によって、破断強度、弾性回復率の優れた
ポリエステル繊維及びその製法を提供する。 【解決手段】 4,4’−ビフェニルジカルボン酸を主
たる成分とするジカルボン酸成分及び2−メチル−1,
3−プロパンジオールを主たる成分とするジオール成分
とからなるポリエステルを溶融紡糸して得られる繊維で
あって、繊維の結晶融解温度が150℃以上、破断強度
が2cN/dtex以上、20%伸長時の弾性回復率が
50%以上であることを特徴とするポリエステル繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリエステ
ル繊維及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、4,
4’−ビフェニルジカルボン酸を主たる成分とするジカ
ルボン酸成分及び2−メチル−1,3−プロパンジオー
ルを主たる成分とするジオール成分とからなる結晶性ポ
リエステル繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートに代表され
るポリエステルは、高いガラス転移温度と、高い結晶融
解温度を有する半結晶性高分子であり、繊維や各種の成
形材料として、古くより各方面の数多くの分野に用いら
れてきた。ポリエステルは、原料として用いるジカルボ
ン酸成分とジオール成分との各種組み合わせにより、多
種多様な高分子重合体としての設計が可能である。
【0003】ポリエステル合成原料として用いることが
可能なジカルボン酸成分の中で、4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体をとりあ
げた場合、これまでに、各種ジオール成分との組み合わ
せによるポリエステル合成の試みがなされている。例え
ば、特公昭56−52127号公報に記載されている参
考例には、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸ジメチ
ル(4,4’−ビフェニルジカルボン酸ジメチル)とエ
チレングリコールとを原料としたポリエステルは、反応
系が固化してしまい、溶融重縮合が困難であることが示
されている。また、特公平5−27646号公報には、
このようなポリエステルの製造方法として、重縮合反応
温度を得られるポリマーの融点未満とするとともに、ポ
リスチレンのような非相溶性の液状物質を反応系中に存
在させて重合する方法が提案されている。しかしなが
ら、このような方法により得られる生成物は、非反応性
物質を含んだ混合物であり、この混合物からポリエステ
ルを単離しなければならないという問題がある。
【0004】さらに、The British Pol
ymer Journal,Vol.13,June,
pp.55〜63(1981)によれば、4,4’−ビ
フェニルジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体
とエチレングリコールとからなるポリエステルのガラス
転移温度は約40℃と、低いことが報告されている。し
かし、現在までのところ4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸またはそのエステル形成性誘導体を酸成分として用
いたポリエステルから、実用可能なポリエステル繊維を
製造した報告例はない。
【0005】一方、ポリエステル合成原料として用いる
ことが可能なジオール成分の中で、2−メチル−1,3
−プロパンジオールをとりあげてみた場合、ポリエステ
ル合成に関する試みはあまり多くなく、また、繊維に溶
融賦形した報告もない。例えば、特公昭63−4570
8号公報には、ジメチルテレフタレートと2−メチル−
1,3−プロパンジオールとからなるポリエステルの合
成例が示されているが、このポリエステルは相対結晶化
度が0の非晶性高分子であり、融点が存在しないことが
示されており、繊維化は困難である。
【0006】さらに、特許第2535756号掲載公報
には、ジカルボン酸成分としてジハロゲン化ビフェニル
を用い、エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール等のジオール成分との組み
合わせによるポリエステルの合成例が示されている。こ
れは、パラジウム−ホスフィン錯体の存在下、ジハロゲ
ン化ビフェニル化合物と脂肪族二価アルコール及び一酸
化炭素との反応を加圧下で行う方法であり、この方法に
よって得られる生成物は、著しく重合度の低いオリゴマ
ーであり、やはり繊維化は困難である。
【0007】以上、説明したように従来技術において
は、4,4’−ビフェニルジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体を主たる成分とするジカルボン酸成分
と、2−メチル−1,3−プロパンジオールを主たる成
分とするジオール成分とからなるポリエステルからの繊
維の製造例は報告されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶融
重縮合法により製造された4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸を主たる成分とするジカルボン酸成分及び2−メ
チル−1,3−プロパンジオールを主たる成分とするジ
オール成分とからなる高重合度の結晶性ポリエステル
を、通常の紡糸工程によって溶融賦形することにより、
従来にはなかった新規なポリエステル繊維を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、4,
4’−ビフェニルジカルボン酸を主たる成分とするジカ
ルボン酸成分及び2−メチル−1,3−プロパンジオー
ルを主たる成分とするジオール成分とからなるポリエス
テルの繊維であって、繊維の結晶融解温度が150℃以
上、破断強度が2cN/dtex以上、20%伸長時の
弾性回復率が50%以上であることを特徴とするポリエ
ステル繊維にある。
【0010】さらに本発明は、フェノール/テトラクロ
ロエタン(50/50)混合溶媒中25℃における極限
粘度[η]が0. 5以上である4,4’−ビフェニルジ
カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主たる成
分とするジカルボン酸成分及び2−メチル−1,3−プ
ロパンジオールを主たる成分とするジオール成分とから
なるポリエステルを溶融紡糸することを特徴とする上記
ポリエステル繊維の製造方法、好ましくは、ポリエステ
ルが溶融バルク重縮合法により製造されたものよりなる
ポリエステル繊維の製造方法を要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステル繊維
は、4,4’−ビフェニルジカルボン酸を主たる成分と
するジカルボン酸成分及び2−メチル−1,3−プロパ
ンジオールを主たる成分とするジオール成分とからなる
ポリエステル繊維であって、繊維を構成しているポリエ
ステルの主たる繰り返し単位が下記(1)式であるポリ
エステル繊維である。
【0012】
【化1】
【0013】本発明のポリエステル繊維は、結晶性を示
すが本発明でいう結晶性とは、示差走査熱量分析装置
(DSC)を用いた10℃/分における等速昇温過程に
おいて、1cal/g以上の結晶融解熱を示すものをい
う。
【0014】本発明におけるポリエステル繊維は、各種
用途における充分な繊維強度を確保するために、フェノ
ール/テトラクロロエタン(50/50)混合溶媒中、
25℃において測定した極限粘度[η]が0. 5以上で
あるポリエステルを用いることが好ましく、特に[η]
が0. 6以上であることが好ましい。また、本発明のポ
リエステル繊維は各種用途における充分な熱物性を確保
するためには、繊維の結晶融解温度が150℃以上であ
ることが必要である。
【0015】本発明においては、得られるポリエステル
繊維の結晶性を著しく低下させない範囲内で、すなわ
ち、結晶融解温度が150℃以上である範囲内で、ポリ
エステル繊維を構成する、4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸を主たる成分とするジカルボン酸成分及び2−メ
チル−1,3−プロパンジオールを主たる成分とするジ
オール成分とからなるポリエステル中のジカルボン酸成
分の一部を他のジカルボン酸成分でまたは/及びジオー
ル成分の一部を他のジオール成分で置き換えてもよい。
これら他の成分としてのジカルボン酸成分、ジオール成
分は該成分中20モル%以下、好ましくは10モル%以
下である。
【0016】他のジカルボン酸成分としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸等のジカルボン酸類またはこれらのエステル形
成性誘導体、5−スルホイソフタル酸あるいは2−スル
ホイソフタル酸、1, 8−ジカルボキシナフタレン−3
−スルホン酸またはこれらのエステル形成性誘導体等の
アルカリ金属塩、及びp−オキシ安息香酸、p−β−オ
キシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸類またはこ
れらのエステル形成性誘導体、5−テトラブチルホスホ
ニウムスルホイソフタル酸、5−テトラフェニルホスホ
ニウムスルホイソフタル酸、5−フェニルトリブチルホ
スホニウムスルホイソフタル酸、5−ブチルトリフェニ
ルホスホニウムスルホイソフタル酸等のスルホン酸ホス
ホニウム塩含有ジカルボン酸類またはこれらのエステル
形成性誘導体等が挙げられる。
【0017】一方、他のグリコール成分としては、エチ
レングリコールや1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール等の炭素数2〜10の低級アルキレング
リコール、1, 4−シクロヘキサンジメタノール、ネオ
ペンチルグリコール、1, 4−ビス(β−オキシエトキ
シ)ベンゼン、ビスフェノール−Aのビスグリコールエ
ーテル、各種分子量のポリエチレングリコールまたはポ
リプロピレングリコール、エチレンオキサイド−プロピ
レンオキサイド共重合体、あるいはポリアルキレングリ
コールの各種誘導体等が挙げられる。
【0018】また、ポリエステルが実質的に線状である
範囲内で、トリメリット酸、ピロメリット酸等のポリカ
ルボン酸、トリメチロールプロパンまたはそのエチレン
オキサイド付加誘導体、ペンタエリスリトール、グリセ
リンまたはそのエチレンオキサイド付加誘導体等のポリ
オールが含まれていてもよい。
【0019】さらに、得られるポリエステルの極限粘度
[η]が0. 5を下回らない範囲内で、各種分子量のモ
ノハイドリックポリアルキレンオキサイドまたはその誘
導体、フェニル酢酸等の重合停止剤が含まれていてもよ
い。
【0020】本発明のポリエステル繊維を構成するポリ
エステルの製造方法に関しては、ポリエステルと非相溶
な他の物質を存在させるような重縮合方法や、特殊条件
下での溶液重合法等によらずに、工業的に広く用いるこ
とができる溶融重縮合法により、高分子量の結晶性ポリ
エステルを製造することが可能である。例えば、4,
4’−ビフェニルジカルボン酸またはそのエステル形成
性誘導体と2−メチル−1,3−プロパンジオールとを
用いて、ポリ[4,4’−ビフェニルジカルボニル−2
−メチル−1,3−プロパンジオキシ]、すなわち、ポ
リ2−メチル−1,3−プロピレンジフェニル−4,
4’ジカルボキシレートを溶融バルク重縮合法により合
成する場合について説明すれば、4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸と2−メチル−1,3−プロパンジオール
とを直接エステル化反応させるか、4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸ジメチルのような4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸のアルキルエステルと2−メチル−1,3
−プロパンジオールとをエステル交換反応させる等によ
り、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の2−メチル−
1,3−プロパンジオールエステル及び/またはその低
重縮合物を生成し、次いでこの反応生成物を重縮合させ
ることができる。
【0021】本発明のポリエステル繊維を構成するポリ
エステルの合成に際しては、従来公知の任意のポリエス
テル合成用触媒を用いることができる。また、公知の抗
酸化剤等の安定剤、着色防止剤、エーテル結合副生抑制
剤、易滑剤、難燃剤、蛍光剤、その他の添加剤が適宜含
まれていてもよい。
【0022】以上のようにして得られた本発明のポリエ
ステル繊維を構成するポリエステルは、格別の手段を要
することなく、極めて容易に溶融賦形できるので、一般
の熱可塑性重合体の溶融成形方法に準じて、各種成形
体、繊維とすることができる。
【0023】上記ポリエステルよりポリエステル繊維を
製造する場合は従来より工業的に広く用いられている公
知の任意の溶融紡糸方法により製造することが可能であ
る。溶融紡糸の際には、本発明のポリエステルからの繊
維は、フィラメント相互の融着等が生じることがないの
で、通常のポリエステル繊維と同様に、糸条及び単糸の
太さ等を任意に設定することが可能である。
【0024】本発明のポリエステル繊維は、破断強度が
2cN/dtex以上であり、機械的特性に優れるとと
もに、20%伸長時の弾性回復率が50%以上であり、
弾性回復率にも優れている。
【0025】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中の各特性値は、下記の方法
により測定したものである。また、説明中の「部」は重
量部を意味する。
【0026】(極限粘度)試料を、フェノール/テトラ
クロロエタン(50/50)混合溶媒に溶解し、ウベロ
ーデ粘度計を用いて25℃において測定した値である。
【0027】(結晶融解温度)繊維を試料とし、示差走
査熱量計(セイコー電子工業(株)製DSC220)を
用いて、窒素雰囲気中、10℃/分の等速昇温測定によ
り求めた値である。
【0028】(20%伸長時の弾性回復率)引張試験機
を用いて、試長L0 =10cmの繊維サンプルを、5k
gの荷重下、10cm/分の速度で繊維サンプル試長L
0 の20%、すなわち2cm伸長した。その直後に荷重
を同一速度で徐々に取り除いて、最終的に自由状態にな
る繊維の長さL1 を測定し、次式により20%伸長時の
弾性回復率を求めた。
【0029】
【数1】20%伸長時の弾性回復率={(2L0 −L
1 )/0.2L0 }×100
【0030】(実施例1)4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸ジメチル100部、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール73部(ジカルボン酸:ジオールの仕込みモ
ル比=1:2. 0)、チタン系混合酸化物触媒(Ti 原
子換算21ppm)をエステル交換槽に仕込み、窒素雰
囲気下237℃まで昇温して、生成するメタノールを系
外へ留去しながらエステル交換反応させた。
【0031】エステル交換反応終了後、得られた反応生
成物にさらにチタン系混合酸化物触媒(Ti 原子換算2
1ppm)を加えた後重合槽に移液し、徐々に重合槽内
を減圧していき、高真空下265℃にて重縮合反応を進
行させ、極限粘度[η]が0. 85のポリエステルポリ
マーを得た。
【0032】このポリマーを常法によりチップ化した
後、真空乾燥し、孔径0. 25mmの円形紡糸孔を36
個有する紡糸口金を通して、紡糸温度267℃にて溶融
紡糸した。吐出糸条を冷却気流で固化した後、油剤を付
与し、1, 200m/分の紡糸速度で巻取った。次い
で、この未延伸糸を、85℃の熱ローラーを介して未延
伸糸の最大延伸破断倍率の70%延伸するとともに、1
50℃の熱板に接触させて熱処理し、600m/分の速
度で巻取り、83デシテックス/36フィラメントの延
伸糸を得た。この際の製糸工程通過安定性は非常に良好
であった。
【0033】得られた延伸糸の結晶融解温度は166
℃、破断強度は2. 9cN/dtex、破断伸度は21
%、20%伸長時の弾性回復率は70%であった。
【0034】(実施例2〜4)溶融紡糸温度及び延伸工
程における熱板温度を表1のように変えたほかは、実施
例1と同様に実施した。得られた繊維の特性を表1に示
した。
【0035】(比較例1、2)極限粘度[η]が0.7
0のポリエチレンテレフタレートポリマーを用いて、溶
融紡糸温度292℃、延伸工程における熱板温度150
℃(比較例1)及び110℃(比較例2)において、同
様に83デシテックス/36フィラメントの延伸糸を得
た。得られた繊維の特性を表1に示した。
【0036】(比較例3、4)極限粘度[η]が1.1
0のポリブチレンテレフタレートポリマーを用いて、溶
融紡糸温度255℃、延伸工程における熱板温度150
℃(比較例3)及び110℃(比較例4)において、同
様に83デシテックス/36フィラメントの延伸糸を得
た。得られた繊維の特性を一括して表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、工業的に有用である溶
融重縮合法により製造された4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸を主たる成分とするジカルボン酸成分及び2−
メチル−1,3−プロパンジオールを主たる成分とする
ジオール成分とからなる高重合度の結晶性ポリエステル
を、通常の熱可塑性重合体の紡糸工程によって溶融賦形
することにより、力学物性や弾性回復率等にも優れた、
従来にはなかった新規なポリエステル繊維を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂倉 秀夫 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4,4’−ビフェニルジカルボン酸を主
    たる成分とするジカルボン酸成分及び2−メチル−1,
    3−プロパンジオールを主たる成分とするジオール成分
    とからなるポリエステルの繊維であって、繊維の結晶融
    解温度が150℃以上、破断強度が2cN/dtex以
    上、20%伸長時の弾性回復率が50%以上であること
    を特徴とするポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】 フェノール/テトラクロロエタン(50
    /50)混合溶媒中25℃における極限粘度[η]が
    0. 5以上である4,4’−ビフェニルジカルボン酸ま
    たはそのエステル形成性誘導体を主たる成分とするジカ
    ルボン酸成分及び2−メチル−1,3−プロパンジオー
    ルを主たる成分とするジオール成分とからなるポリエス
    テルを溶融紡糸することを特徴とするポリエステル繊維
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリエステルが溶融バルク重縮合法によ
    り製造されたものである請求項2記載のポリエステル繊
    維の製造方法。
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