JPH09249742A - 改質ポリエステルの製造方法 - Google Patents

改質ポリエステルの製造方法

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JPH09249742A
JPH09249742A JP8707296A JP8707296A JPH09249742A JP H09249742 A JPH09249742 A JP H09249742A JP 8707296 A JP8707296 A JP 8707296A JP 8707296 A JP8707296 A JP 8707296A JP H09249742 A JPH09249742 A JP H09249742A
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polycondensation
polyalkylene glycol
weight
acid
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JP8707296A
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Takashi Akita
隆 秋田
Noboru Imabayashi
昇 今林
Hideo Sakakura
秀夫 坂倉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維やフィルム等に賦形した際に優れた制電
性能を発揮し、また製糸、製膜安定性良好な改質ポリエ
ステルを得る。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸成分とジオール成分
とからなるポリエステルを合成するに際し、重縮合完結
前の反応系に、平均分子量5,000以上のポリアルキ
レングリコール(a)、エチレンオキサイド単位とスル
ホン酸金属塩基を有する化合物(b)及び有機スルホン
酸金属塩(c)を、0.5≦Wa≦2(Waは(a)の
添加量(重量%))、0.25≦Wb≦2(Wbは
(b)の添加量(重量%))、Wa/2≦Wb+Wc≦
3(Wcは(c)の添加量(重量%))を満足する条件
で添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維やフィルム等
に賦形した際に優れた制電性能を発揮する改質ポリエス
テルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは、多くの優れた特性を有
し、各種用途に広く用いられているが、電気抵抗が高く
静電気を帯び易いという欠点を有している。ポリエステ
ルへの制電性能の付与に関しては、従来より多数の方法
が提案されているが、恒久性への考慮から、各種制電剤
をポリエステルポリマーに配合する方法が一般的であ
る。例えば、特公昭46−22200号公報、特公昭4
7−10246号公報、特公昭47−11280号公
報、特公昭57−4724号公報等には、ポリアルキレ
ングリコールと有機スルホン金属塩を制電剤として配合
する方法等が提案されている。
【0003】しかしながら、従来の方法では、少量の制
電剤の配合では満足しうる十分な制電性能が得られず、
また、十分な制電性能を確保するため制電剤の配合量を
増加させると、製糸安定性、耐熱性等が悪化するという
問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繊維
やフィルム等に賦形した際に優れた制電性能を発揮し、
また製糸、製膜安定性良好な改質ポリエステルを得るこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族ジカル
ボン酸成分とジオール成分とからなるポリエステルを合
成するに際し、重縮合完結前の反応系に、平均分子量
5,000以上のポリアルキレングリコール(a)、下
記一般式[1]で表される化合物(b)及び R1O−(C24O)m−R2−SO31 [1] (式中、R1は炭素数3〜30のアルキル基または炭素
数7〜40のアリール基若しくはアルキルアリール基、
2は炭素数1〜20のアルキレン基、M1はアルカリ金
属を示す)下記一般式[2]で表される有機スルホン酸
金属塩(c)を、 R3−SO32 [2] (式中、R3は炭素数3〜30のアルキル基または炭素
数7〜40のアリール基若しくはアルキルアリール基、
2はアルカリ金属またはアルカリ土類金属を示す)下
記(1)〜(3)を満足する条件で添加することを特徴
とする改質ポリエステルの製造方法にある。 (1) 0.5≦Wa≦2 (2) 0.25≦Wb≦2 (3) Wa/2≦Wb+Wc≦3 (但し、Waは(a)の添加量(重量%)、Wbは
(b)の添加量(重量%)、Wcは(c)の添加量(重
量%)を示す)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルの合
成には、芳香族ジカルボン酸成分とジオール成分とが用
いられ、芳香族ジカルボン酸成分として、代表的にはテ
レフタル酸またはそのジメチルエステルの如きエステル
形成性誘導体が、また、ジオール成分として、代表的に
はエチレングリコール或いは1,4−ブタンジオールが
挙げられるが、芳香族ジカルボン酸成分が他の芳香族ジ
カルボン酸成分、ジオール成分が他のジオール成分であ
ってもよい。また、芳香族ジカルボン酸成分の一部を他
のカルボン酸成分及びまたはジオール成分の一部を他の
ジオール成分で置き換えてもよい。
【0007】他の芳香族ジカルボン酸成分或いはカルボ
ン酸成分としては、イソフタル酸、5−スルホイソフタ
ル酸または2−スルホイソフタル酸或いは1,8−ジカ
ルボキシナフタレン−3−スルホン酸等のアルカリ金属
塩、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等のジ
カルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−オキシエトキシ
安息香酸等のオキシカルボン酸、5−テトラブチルホス
ホニウムスルホイソフタル酸、5−テトラフェニルホス
ホニウムスルホイソフタル酸、5−フェニルトリブチル
ホスホニウムスルホイソフタル酸、5−ブチルトリフェ
ニルホスホニウムスルホイソフタル酸等のスルホン酸ホ
スホニウム塩含有ジカルボン酸、またはこれらのエステ
ル形成性誘導体等が挙げられる。
【0008】また、他のジオール成分としては、炭素数
3〜10のアルキレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ネオペンチルグリコール、1,4−
ビス(β−オキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノール
Aのビスグリコールエーテル等が挙げられる。
【0009】さらに、ポリエステルの合成に際して、ポ
リエステルが実質的に線状である範囲内でトリメリット
酸、ピロメリット酸等のポリカルボン酸、トリメチロー
ルプロパンまたはそのエチレンオキサイド付加誘導体、
ペンタエリスリトール、グリセリンまたはそのエチレン
オキサイド付加誘導体等のポリオール、フェニル酢酸等
の重合停止剤を用いてもよい。
【0010】本発明でのポリエステルの合成に際して
は、公知のポリエステル合成方法が採用できる。例えば
ポリエチレンテレフタレートの合成について説明すれ
ば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステ
ル化反応させる、テレフタル酸のアルキルエステルとエ
チレングリコールとをエステル交換反応させる、或いは
テレフタル酸にエチレンオキサイドを付加反応させる等
によりテレフタル酸のグリコールエステル及びまたはそ
の低重合物を生成し、次いでこの生成物を重縮合させる
方法が一般に用いられる。また、ポリエステルの合成に
際し、公知の触媒、エーテル結合副生抑制剤等を用いて
もよい。
【0011】本発明においては、かかる芳香族ジカルボ
ン酸成分とジオール成分とからなるポリエステルを合成
する際の重縮合完結前の反応系に、ポリアルキレングリ
コール(a)、前記一般式[1]で表される化合物
(b)及び前記一般式[2]で表される有機スルホン酸
金属塩(c)を、添加することを必須とする。
【0012】本発明において用いるポリアルキレングリ
コール(a)は、賦形物中に独立相を形成させ、しかも
配向させて存在させるためのもので、平均分子量が5,
000以上のポリアルキレングリコールであり、平均分
子量が5,000未満では、ポリアルキレングリコール
がポリエステルの主鎖中に共重合される確率が高くな
り、その結果、ポリエステルを例えば繊維に溶融賦形し
た場合に、繊維中におけるポリアルキレングリコールの
独立相の形成が困難となり、制電性能の発現性が低下す
る。
【0013】本発明において好ましく用いられるポリア
ルキレングリコール(a)としては、ポリエチレングリ
コール、高分子量タイプのポリエチレンオキサイド、エ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体等が
挙げられる。
【0014】本発明において用いる化合物(b)は、前
記一般式で表されるように、エチレンオキサイド繰り返
し単位とスルホン酸金属塩基とを同一分子内に有する化
合物であり、好ましい化合物として、例えば下記の化合
物が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。 C1225O−(C24O)15−C24−SO3Na C1225O−(C24O)7−C24−SO3Na
【0015】化合物(b)は、その分子中にエチレンオ
キサイド繰り返し単位とスルホン酸金属塩基とが共有結
合されており、ポリアルキレングリコール(a)と有機
スルホン酸金属塩(c)の双方との相溶性が良好なるも
のである。
【0016】また、本発明において用いる前記一般式で
表される有機スルホン酸金属塩(c)としては、炭素数
3〜30のアルキルスルホン酸のナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ト
ルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等のア
ルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、また
はこれらの混合物等が挙げられ、好ましくはアルキルス
ルホン酸のナトリウム塩が用いられる。
【0017】本発明においては、ポリアルキレングリコ
ール(a)、前記一般式[1]で表される化合物(b)
及び前記一般式[2]で表される有機スルホン酸金属塩
(c)を、重縮合完結前の反応系に、下記(1)〜
(3)を満足する条件で添加することが必要である。 (1) 0.5≦Wa≦2 (2) 0.25≦Wb≦2 (3) Wa/2≦Wb+Wc≦3 (但し、Waは(a)の添加量(重量%)、Wbは
(b)の添加量(重量%)、Wcは(c)の添加量(重
量%)を示す)
【0018】ポリアルキレングリコール(a)の添加量
Waが0.5重量%未満、化合物(b)の添加量Wbが
0.25重量%未満或いは有機スルホン酸金属塩(c)
の添加量Wcと化合物(b)の添加量Wbとの合計がW
a/2未満では、十分な制電性能が得られず、また、ポ
リアルキレングリコール(a)の添加量Waが2重量%
を超え、化合物(b)の添加量Wbが2重量%を超え或
いは有機スルホン酸金属塩(c)の添加量Wcと化合物
(b)の添加量Wbとの合計が3重量%を超えると、製
糸安定性、製膜安定性が悪化する。
【0019】ポリアルキレングリコール(a)、化合物
(b)及び有機スルホン酸金属塩(c)の添加は、それ
ぞれ単独或いは二者を組み合わせて添加してもよいし、
三者を混合して添加してもよい。添加する重縮合完結前
の反応系は、好ましくは重縮合完結前の重縮合反応系で
ある。重縮合完結前の反応系には、熱安定性等を向上さ
せる目的で、公知の安定剤、抗酸化剤、着色防止剤等を
少量添加してもよく、またかかる併用は好ましいことで
ある。好ましく併用される安定剤としては、例えばヒン
ダードフェノール系化合物、チオエーテル系化合物等が
用いられ、併用する場合は、前記三者の混合制電剤の合
計量に対し10重量%以上とならない範囲とすることが
好ましい。また、ポリエステルの重縮合反応系には、易
滑剤、艶消剤、難燃剤等の公知の添加剤を添加してもよ
い。
【0020】本発明においては、ポリエステルは、ポリ
アルキレングリコール(a)、化合物(b)及び有機ス
ルホン酸金属塩(c)の三者で構成される制電剤により
改質され、優れた制電性能が発現される。化合物(b)
がポリアルキレングリコール(a)と有機スルホン酸金
属塩(c)との双方に良好な相溶性を有することから、
ポリアルキレングリコール(a)、化合物(b)及び有
機スルホン酸金属塩(c)の三者からなる混合制電剤
は、ポリエステル中での独立相形成能を向上させ、例え
ば本発明による改質ポリエステルを溶融紡糸して繊維に
賦形した場合、混合制電剤は、繊維軸方向に良好に配列
した独立相を形成し、その結果、少量の添加量にも拘ら
ず極めて優れた制電性能が発現する。
【0021】本発明による改質ポリエステルは、公知の
任意の方法により、繊維やフィルム等に賦形することが
できる。例えば、繊維の賦形においては、改質ポリエス
テルを溶融紡糸し、一旦巻き取った未延伸糸を延伸、熱
処理して延伸糸とする方法、改質ポリエステルを溶融吐
出し、一旦ガラス転移点以下の温度に冷却した後、引き
続きガラス転移点以上で溶融温度未満の温度の加熱帯域
中を非接触で走行させて延伸し3,000m/分以上の
速度で巻き取り延伸糸とする方法等が用いられる。繊維
やフィルム等の賦形においては、賦形物中において前記
混合制電剤が一定方向に高配向し、独立した長い筋状の
連続相を形成させる方法が特に好ましく採用される。
【0022】具体的には、繊維の賦形において、改質ポ
リエステルを紡糸口金より溶融紡出する際、紡糸口金の
単孔の開口部面積と単孔部の長さの積で表される単孔容
積中をポリマーが通過するのに要する時間を長くするこ
とにより、吐出直前における混合制電剤とポリマーとの
相分離がより明確となり、吐出直後の繊維細化工程にお
いて混合制電剤が繊維軸方向に高配向となり、独立した
長い筋状の連続相が形成される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中の部は重量部を、%は重量%を意味
しする。表1に記載の各化合物の符号はそれぞれ下記の
化合物を表し、また、実施例中の各特性値の測定、判定
は、下記の方法に拠った。
【0024】ポリアルキレングリコール(a) a1:ポリエチレングリコール、平均分子量20,00
0 a2:ポリエチレンオキサイド、平均分子量150,0
00〜400,000 化合物(b) b1:C1225O−(C24O)15−C24−SO3Na b2:C1225O−(C24O)7−C24−SO3Na 有機スルホン酸金属塩(c) c1:平均炭素数15.5のアルキルスルホン酸ナトリ
ウム c2:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
【0025】〈極限粘度〉試料をフェノール/テトラク
ロルエタン(50/50)の混合溶媒に溶解し、ウベロ
ーデ粘度計で25℃で測定。
【0026】〈製糸安定性〉 ○:溶融紡糸段階において実質的な糸切れがなく、フィ
ラメント間で繊維断面形状もよく揃っており、また得ら
れた繊維に毛羽発生がない。 △:溶融紡糸段階において若干の糸切れが発生、或いは
フィラメント間で繊維断面形状に不揃いが認められる。
また得られた繊維に毛羽等の欠陥が認められる。 ×:溶融紡糸段階において糸切れが頻発する。
【0027】〈制電性能〉以下の条件で製織した後、J
IS L1094(1988)参考法の摩擦帯電放電曲
線測定法に拠って帯電圧、減衰率を測定。 経糸:ポリエチレンテレフタレートフィラメント糸(5
0デニール/18フィラメント) 緯糸:改質ポリエステルフィラメント糸(75デニール
/36フィラメント) 経糸密度:40本/cm 緯糸密度:30.5本/cm 測定は、カネボウエンジニアリング(株)製摩擦帯電圧
測定装置EST−3を用い、測定温度20±1℃、相対
湿度30±2%の条件で実施。摩擦布には羊毛を用い、
試料の洗濯処理、摩擦布の湯洗い、試料及び摩擦布の調
整は、前記JISに拠った。
【0028】制電性能の測定に当たっては、各試料につ
き5回測定して得た摩擦帯電放電曲線から30秒後の帯
電圧V30、60秒後の減衰率D60を平均値として求め
た。なお、帯電圧の単位はボルト(V)であり、符号は
マイナス(−)である。制電性能の判定は以下の基準に
基づいた。 ◎:loge60/V30が−2以上であり、極めて良好
である。 ○:loge60/V30が−2〜−4であり、良好であ
る。 △:loge60/V30が−4〜−6であり、やや不良
である。 ×:loge60/V30が−6以下であり、不良であ
る。
【0029】(実施例1)テレフタル酸100部、エチ
レングリコール52部をエステル化槽に仕込み、4kg
/cm2の加圧下、260℃でエステル化反応を行っ
た。引き続き、得られた反応生成物にトリメチルホスフ
ェイトを0.01%、三酸化アンチモンを0.04%、
酢酸マグネシウムを0.01%、二酸化チタンを0.5
%、各々エチレングリコール溶液或いは分散液として加
え、重合槽に移した。徐々に重合槽内を減圧していき、
重合槽内の真空度が1トール以下になってから30分
後、重縮合反応を開始してから70分後に、ポリアルキ
レングリコール(a)として平均分子量20,000の
ポリエチレングリコール(a1)を1.0%、化合物
(b)としてC1225O−(C24O)15−C24−S
3Na(b1)を0.5%、有機スルホン酸金属塩
(c)として平均炭素数15.5のアルキルスルホン酸
ナトリウム(c1)を0.5%、各々溶融状態で添加し
た。さらにこの高真空下、285℃で重縮合反応を進行
させ、極限粘度0.70のポリエステルポリマーを得
た。
【0030】得られたポリマーを常法によりチップ化、
乾燥し、紡糸温度284℃で溶融紡糸した。溶融紡糸の
際に用いた紡糸口金は、単孔開口部の形状が円形の中実
繊維用紡糸口金であり、以下に示す単孔を36個有する
ものである。 単孔直径:0.6mm 単孔開口部面積:0.283mm2 単孔部の長さ:3.0mm 単孔容積:0.849mm3
【0031】また、溶融紡糸条件は、以下に示すとおり
とした。 紡糸口金の単孔容積中のポリマー通過時間:56ミリ秒 ポリマー吐出線速度V0:181cm/分 巻取り速度VSP:1400m/分 巻取り速度VSP/ポリマー吐出線速度V0:773
【0032】溶融紡糸に際しては、実質的な糸切れがな
く、36フィラメント間の繊維断面形状もよく揃ってお
り、製糸安定性は良好であった。次いで得られた未延伸
糸を常法により延伸、熱処理し、75デニール/36フ
ィラメントの延伸糸を得た。得られた延伸糸は、毛羽等
の発生もなく、品質、染色性ともに良好であり、表1に
その制電性能の評価結果を示した。
【0033】(実施例2〜5、比較例1〜8)実施例1
において、ポリアルキレングリコール(a)、化合物
(b)及び有機スルホン酸金属塩(c)のそれぞれの種
類と添加量を表1に記載したように変更した以外は、実
施例1と同様にして溶融紡糸し、製糸安定性及び制電性
能を評価し、その結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、制電剤の配合量が少量
でありながら繊維やフィルム等に賦形した際に優れた制
電性能を発揮する改質ポリエステルが得られ、また、制
電剤の配合量が少量ですむことから繊維やフィルム等に
賦形する際の製糸、製膜安定性も良好なるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸成分とジオール成分
    とからなるポリエステルを合成するに際し、重縮合完結
    前の反応系に、平均分子量5,000以上のポリアルキ
    レングリコール(a)、下記一般式[1]で表される化
    合物(b)及び R1O−(C24O)m−R2−SO31 [1] (式中、R1は炭素数3〜30のアルキル基または炭素
    数7〜40のアリール基若しくはアルキルアリール基、
    2は炭素数1〜20のアルキレン基、M1はアルカリ金
    属を示す)下記一般式[2]で表される有機スルホン酸
    金属塩(c)を、 R3−SO32 [2] (式中、R3は炭素数3〜30のアルキル基または炭素
    数7〜40のアリール基若しくはアルキルアリール基、
    2はアルカリ金属またはアルカリ土類金属を示す)下
    記(1)〜(3)を満足する条件で添加することを特徴
    とする改質ポリエステルの製造方法。 (1) 0.5≦Wa≦2 (2) 0.25≦Wb≦2 (3) Wa/2≦Wb+Wc≦3 (但し、Waは(a)の添加量(重量%)、Wbは
    (b)の添加量(重量%)、Wcは(c)の添加量(重
    量%)を示す)
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