JPH11322646A - オレフィンの水和法 - Google Patents

オレフィンの水和法

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JPH11322646A
JPH11322646A JP11080597A JP8059799A JPH11322646A JP H11322646 A JPH11322646 A JP H11322646A JP 11080597 A JP11080597 A JP 11080597A JP 8059799 A JP8059799 A JP 8059799A JP H11322646 A JPH11322646 A JP H11322646A
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JP
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olefin
catalyst
hydration
heteropolyacid
water
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Withdrawn
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JP11080597A
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English (en)
Inventor
Russell W Cockman
ウィリアム コックマン ラッセル
Mark R Smith
ロイストン スミス マーク
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BP Chemicals Ltd
Original Assignee
BP Chemicals Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/03Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by addition of hydroxy groups to unsaturated carbon-to-carbon bonds, e.g. with the aid of H2O2
    • C07C29/04Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by addition of hydroxy groups to unsaturated carbon-to-carbon bonds, e.g. with the aid of H2O2 by hydration of carbon-to-carbon double bonds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気相において触媒としてヘテロポリ酸の存
在下に水を用いてオレフィンを対応するアルコールに水
和する連続法を提供する。 【解決手段】 方法が未反応のオレフィンを再循環して
水和反応に戻すことを包含し、ヘテロポリ酸を、40℃
以下の極性溶媒中に可溶性であるシリコタングステン酸
又はホスホタングステン酸の金属塩とし、且つ前記塩中
における金属をアルカリ金属又はアルカリ土類金属とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒としてヘテロ
ポリ酸塩を使用してオレフィンをアルコールに水和する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン、例えばエチレン又はプロピ
レンを、蒸気相において珪酸質担体に沈殿したリン酸触
媒使用して水和することにより、対応するアルコールに
する水和は周知である。多数の従来技術文献が記載する
ような方法は、GB-A-1570650、US-A-4808559、GB-A-137
1905、US-A-4038211、US-A-4012452、GB-A-1476534、GB
-A-1306141、US-A-3996338並びにCAN-A-844004に開示さ
れているような方法を包含する。これらの従来技術文献
において、使用される珪酸質担体の性質は、孔容積、表
面積、破壊強度並びに担体の純度を含む種々のパラメー
タにより規定される。
【0003】例えばGA-A-1281120のような一部の従来技
術文献には、ヘテロポリ酸触媒を使用するオレフィンの
水和液相法が記載されている。更に、UA-A-2173187に
は、触媒としてヘテロポリ酸を使用することにより、蒸
気相においてオレフィンを対応するアルコールに水和す
る方法が記載され、錯体アニオンは周期表の第VI-A族の
元素を含んでいる。この引用例には、触媒を担体と一緒
又は担体を用いずに使用することができる旨述べられて
いる。担体は、使用する場合、シリカゲルが好適である
と言われるが、ほかの珪酸質担体、例えばケイ酸、日本
酸性白土[Japanese acid clay]、ベントナイト、多孔質
珪藻土又はアスベストもまた列記されている。同様に、
特開昭57-130935号公報には、活性炭に担持されたヘテ
ロポリ酸を使用するオレフィン水和法が記載されてい
る。更に、US-A-2608534には、主要部分が無機金属酸化
物又は水酸化物であるものに担持されたヘテロポリ酸
を、特にオレフィンの水和を包含する多くの一般的有機
反応に対する触媒とすることが記載されている。この公
報に開示されている担体は、アルミナ、マグネシア、ト
リア[thoria]、チタニアなどであるが、アルミナが好適
であるとされている。
【0004】オレフィン、例えばエチレン並びにプロピ
レンを対応するアルコールにする水和に、触媒として遊
離ヘテロポリ酸を使用する問題の1つは、これらの触媒
が反応性が高く、反応が非常に発熱反応性であるため、
産業規模におけるプラントの始動及び運転が危険になる
ことである。そのうえ、遊離ヘテロポリ酸の使用は、単
一パス反応において使用した場合に良好な性能を示す。
しかし、パスによるエチレンの変換は、通常約6%であ
る。従って、産業的操作においては、未反応エチレンを
再循環させ、反応器に戻すことが必要とされる。しか
し、未反応オレフィンを再循環させて水和反応器に戻
し、オレフィン供給原料の利用性を最大にする連続法に
遊離ヘテロポリ酸を使用した場合、例えばアルデヒド、
エーテル、一部のアルコール並びに一部のオレフィンの
ダイマー/ポリマーなどの残査不純物の存在は、触媒を
不活化もしくは分解する。更に、幾つかの従来技術にお
いてヘテロポリ酸の一部の塩をオレフィンの水和反応に
使用することが提案されていたにもかかわらず、周囲条
件下で容易に入手し得る溶媒、実例を挙げると塩、例え
ば溶解性に悪影響を及ぼすヘテロポリ酸1モル当たり6
〜12モルのカリウム中に存在する高濃度のカチオンに
基づく溶媒中に容易に溶解するような使用できる塩は無
い。更に、未反応のオレフィンを再循環して水和反応に
戻すことを包含するオレフィン水和連続法において使用
できる塩はない。従って、これらは、オレフィンを対応
するアルコールに水和する連続的な特異的方法におい
て、上述の問題を軽減するような触媒としての特定のヘ
テロポリ酸を何ら開示していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここに、触媒としてヘ
テロポリ酸の特定の塩を使用することにより活性を制御
して方法を改善し、更に特定の方法条件を使用すること
により方法を改善することができることを見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、蒸気
相において触媒としてヘテロポリ酸の存在下に水を用い
てオレフィンを対応するアルコールに水和する連続法で
あって、前記方法は、未反応のオレフィンを再循環して
水和反応に戻すことを包含し、ヘテロポリ酸が、40℃
以下の極性溶媒中に可溶性であるシリコタングステン酸
又はホスホタングステン酸の金属塩であり、且つ前記塩
中における金属がアルカリ金属又はアルカリ土類金属で
あることを特徴とする方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本明細書にて用いる用語「ヘテロ
ポリ酸」は、結晶水を含む又は含まないシリコタングス
テン酸又はホスホタングステン酸を意味する。
【0008】用語「極性溶媒」は、本明細書を通じて、
水及び低級脂肪族アルコール(例えばC1〜C4アルコ
ール)又はグリコール(例えばC2〜C5グリコール)
並びにケトン(例えばアセトン又はメチルエチルケト
ン)の1種以上を意味する。
【0009】触媒は、ヘテロポリ酸1モル当たり4モル
以下のアルカリ金属カチオンもしくは2モル以下のアル
カリ土類金属カチオンを有するのが適しており、好適に
はヘテロポリ酸塩中の1〜2種の一価のカチオンであ
る。従って、モノ−又はジ−カリウム塩が好適である。
触媒は、珪酸質担体に担持されているのが好適であり、
担持された触媒を以後「触媒系」と称する。そのような
担体の特定な例には、シリカゲル並びに合成シリカ、例
えばフュームドシリカ又は四塩化珪素のフレーム加水分
解[flame hydrolysis]から調製されるものが包含され
る。担体は、任意の適する物理的形態、例えば顆粒状、
小球状又は押出物とすることができる。そのようなシリ
カの等級は、それぞれ登録商品としてグレース[Grace]
(グレース57)並びにデグサ[Degussa](デグサ35
0)から入手できるものである。担持された触媒(触媒
系)は、溶媒、例えばアルコール又は蒸留水中にヘテロ
ポリ酸の塩を溶解させることにより調製されるヘテロポ
リ酸塩の溶液で担体を含浸させることにより調製される
のが適する。次いで、担体をそのように生成された溶液
中に添加する。担体は、断続的手動撹拌を用いて、数時
間連続でヘテロポリ酸塩の溶液中に浸すのが適してお
り、その後ブフナー漏斗を用いて濾過し、過剰の酸塩を
取り除くのが適している。初期湿潤技術[incipient wet
ness technique]などの他の浸漬技術も使用することが
できる。
【0010】その結果生成した湿潤触媒は、高温のオー
ブン内に数時間置いて乾燥し、その後にデシケーター中
で周囲温度まで冷却するのが適する。乾燥における触媒
の重量、使用する担体の重量及び担体における酸の重量
は、触媒の充填量(g/リットル)を決定して、前者か
ら後者を差し引くことにより得た。次いで、この触媒系
(重量で測定した)をオレフィンの水和法に使用した。
【0011】ヘテロポリ酸の水和の程度は、触媒の酸性
度に影響し、故にその活性に影響を与える。従って、含
浸のこれらの作用とオレフィンの水和法のいずれかもし
くはその両方は、ヘテロポリ酸塩中の金属の水和及び酸
化状態を変化させることができ、即ち方法条件下での実
際の触媒種は、担体を浸漬するのに使用するヘテロポリ
酸塩中における金属の水和/酸化状態を維持し得ない。
従って、通常はそのような水和及び酸化状態もまた、反
応後の消費された触媒において異なることが予期され
る。
【0012】担持されたヘテロポリ酸塩触媒(触媒系)
は、これにリン酸又は他の鉱酸を添加することにより更
に改良することができる。
【0013】本方法は、下記の反応条件: a.反応器中を通過する水対オレフィンのモル比は、
0.1〜3.0の範囲であるのが適しており、0.1〜
1.0が好適である b.水/オレフィン混合物の気体時間空間速度[gas hou
rly space velocity](GHSV)は、触媒系の0.0
10〜0.25g/分/cmの範囲であるのが適して
おり、触媒系の0.03〜0.10g/分/cmの範
囲が好適である c.ヘテロポリ酸の濃度は、触媒系の全重量に基づき5
〜40重量%であり、好適には触媒系の全重量に基づき
10〜30重量%であるを用いて実施するのが適してい
る。
【0014】オレフィンの水和反応は、150〜350
℃の温度で実施される。この温度範囲において、エチレ
ンのエタノールへの水和は、その露点〜350℃の範囲
の温度において実施するのが適しており、好適には20
0〜300℃であり;プロピレンのイソプロパノールへ
の水和は、その露点〜300℃の範囲の温度において実
施するのが適しており、好適には150〜250℃であ
る。
【0015】水和すべきオレフィンは、エチレン又はプ
ロピレンが適しており、生成される対応のアルコール
は、それぞれエタノール又はイソプロパノールが適して
いる。これらのオレフィンは、純粋なものもしくはオレ
フィンの混合物を使用して対応するアルコールの混合物
を生成させることもできる。従って、流動接触分解法な
どから、例えば精油所などから生じたものであり、且つ
C2及びC3飽和並びに不飽和炭化水素の混合物からな
る混合炭化水素供給原料をこの目的に使用することがで
きる。本方法は蒸気相にて実施する、即ちオレフィン及
び水が共に触媒系上の蒸気相中にあり、各気相反応体の
少量が触媒系中に溶解している。水和反応は、そのよう
な溶解した反応体の間で起こると考えられる。オレフィ
ンに対応するエーテルが、反応過程中に副産物として生
成される。更に本方法は、未反応オレフィンを再循環さ
せることにより、改善並びに至適化され、所望する場合
は、そこから所望しない不純物を除去した後に反応器に
戻す。
【0016】水和反応は、触媒系を反応器中に位置さ
せ、反応器を密封し、次いで触媒系を反応温度まで加熱
することにより実施される。触媒系は、所望の最終製品
に依存して150〜300℃の温度まで加熱される。例
えば、最終製品がエチレンからのエタノールである場
合、触媒系を200〜280℃に加熱するのが適してお
り、好適には200〜260℃、更に好適には210〜
245℃である。一方、最終製品がプロピレンからのイ
ソプロパノールである場合、触媒系を露点よりわずかに
高い温度〜225℃の範囲の温度までに加熱するのが適
しており、好適には露点よりわずかに高い温度〜185
℃の範囲の温度である。触媒系が所望の温度に達した際
に、蒸気状態のオレフィン及び水を充填し、反応器中を
通過させる。反応器中を通過する水対オレフィンのモル
比は、0.1〜3.0が適しており、好適には0.1〜
1.0、更に好適には0.25〜0.45である。反応
器中を通過する水蒸気/オレフィン混合物の空間速度
は、反応体オレフィンがエチレン又はプロピレンである
かに依存してわずかに変化する。例えば、エチレンの場
合には、水蒸気との混合物の空間速度は、触媒系の0.
010〜0.100g/分/cmの範囲が適してお
り、0.020〜0.050g/分/cmの範囲が好
適である。プロピレンと水蒸気の混合物の場合、空間速
度は、触媒系の0.010〜0.100g/分/cm
の範囲が適しており、0.02〜0.07g/分/cm
の範囲が好適である。
【0017】水和反応は、1000〜25000KPa
の範囲の圧力にて実施される。この範囲内において、エ
チレンの水和は3000〜10000KPaの圧力で実
施されるのが適しており、これに対してプロピレンの水
和は2000〜7600KPaの圧力で実施されるのが
適している。
【0018】触媒の活性は、標準試験条件(下記する実
施例にて特定する)にて1時間当たりに製造されるアル
コール、エーテル並びに未反応オレフィンの全容量を監
視することにより測定される。
【0019】アルコール並びにエーテル産生はガスクロ
マトグラフィー(下記を参照)により測定されるが、こ
れに対して未反応オレフィンは湿潤型容量流量計[wet-t
ypepositive displacement flow meter]を用いて測定さ
れる。
【0020】従って、ここに記載した特定の触媒系を使
用することにより、空間−時間−収率[space-time-yiel
d](以後、STYとする)及び方法の選択性が増加する
だけではなく、触媒/担体の寿命を延ばすことにより、
プラントにおける触媒/担体の交換もしくは置換の頻度
を減少させることを見出した。
【0021】本発明を更に下記する実施例を参照して説
明する。
【0022】
【実施例】[実施例1]触媒の調製: 12−タングスト珪酸xHO(xは〜2
4,370g)を、オルトリン酸(85重量%の濃度の
ものを1.488g)が添加されている蒸留水(800
ml)に溶解した。別の容器にて、KHCO(11.
15g)を水(50ml)に溶解し、次いで撹拌しなが
ら徐々に酸溶液に添加した。容器を蒸留水で3回すすぎ
(50ml、添加された全容量は150ml)、洗浄液
を酸溶液に添加した。(溶液中に溶解した12−タング
スト珪酸xHO、1モル当たり1モル等量のカリウム
を供給するためにKHCOの量を選択した。)CO
の放出が止まった後、溶液を15分間撹拌した。次い
で、本質的に純粋なシリカ担体(99.8重量%以上の
シリカ)である、グレース57シリカ(1.2 l)を
添加し、24時間浸漬させた。浸漬後、触媒は、1時間
排水させ、次いで空気中にて105℃で16時間乾燥さ
せた。完成した触媒1リットルは、重量が551gであ
り、酸は151g/lで負荷されていた。
【0023】操作:再循環(未反応)エチレンを利用す
るプラントにおいて、反応器を出る気体生成物を、高圧
気体−液体分離器に通して水に富む相とエチレンに富む
相に分離する前に高圧冷却器中で20℃まで冷却した。
水に富む相は、生成物であるエタノールの大部分と副産
物であるジエチルエーテル及びアセトアルデヒドを含ん
でいるが、周囲圧力において制御バルブを介して収集ポ
ットに送られた。気体−液体分離器からのエチレンに富
む流れは、水洗浄塔の底部に送られ、そこで水の向流と
接触させ、上方に流れる気体流から残りのエタノールの
大部分を取り除いた。精製した気体流は、ほとんどがエ
チレンであるが、約90mg/lのジエチルエーテル、
約5mg/lのアセトアルデヒド並びに気体1リットル
当たり5mg未満のエタノール(常温、常圧で測定)を
含んでおり、次いで反応器に原料を戻すための再循環機
に送られた。水洗浄塔中の水の流れは約1300ml/
時間(hr)であり、塔中の水位を水位制御系及び液体
排出制御バルブにより維持した。洗浄塔を出る液体は、
気体−液体分離器からの液体生成物と混合され、プラン
トのエタノール生成物を含んでいた。
【0024】条件:上述の実施例において調製した1リ
ットルの触媒(151g/lの酸負荷)を反応器中に充
填した。プラントを始動させた後、エチレンを導入し、
条件を目標値に調整してこれに安定させた。反応器の入
口圧力は6980KPaであり;反応器の入口温度は2
25.1℃であり;反応器の出口温度は245.6℃で
あり;反応器の入口における水:エチレンのモル比は
0.387であり;水洗浄塔における水の流速は、21
℃の周囲温度(好適には20〜30℃)で1300ml
/hrの流れであった。
【0025】試験的プラントにおいて、実施例1の触媒
により下記の性能が達成された;エタノール生産性 1
63.5STY;ジエチルエーテル 7.02STY;
アセトアルデヒド 0.60STY;エタノールへの選
択性 94.6%(選択性は生成物に変換された全エチ
レンのモル数に対するエタノールに変換されたエチレン
のモル数の比により規定される)。
【0026】比較試験例(本発明ではない):実験を実
施例1と同様な方法で実施したが、ここに記載する未反
応のエチレンを再循環させず、反応器に戻さないプラン
トにおいて実施した。実施例1の触媒と比較して係数2
0で比例する等温条件下で実施例1と同様に50mlの
触媒を包含する反応器を操作するプラントにおいて、デ
ータが示された。
【0027】反応器の入口圧力は4825KPaであ
り;反応器の入口温度は235.0℃であり、;エチレ
ンの流速は1440g/hrであり;反応器の入口にお
ける水:エチレンのモル比は0.3であった。
【0028】試験的プラントにおいて、この比較試験例
の触媒により下記の性能が達成された;エタノール生産
性 97STY;ジエチルエーテル 163STY;ア
セトアルデヒド 7.2STY;エタノールへの選択性
31.6%(選択性は上述のように規定)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク ロイストン スミス イギリス国、スコットランド、エフケイ14 7ビーユー、クラックマナンシャー、ダ ラー、プリンシズ クレセント イースト 6

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気相において触媒としてヘテロポリ酸
    の存在下に水を用いてオレフィンを対応するアルコール
    に水和する連続法であって、前記方法は、未反応のオレ
    フィンを再循環して水和反応に戻すことを包含し、ヘテ
    ロポリ酸が、40℃以下の極性溶媒中に可溶性であるシ
    リコタングステン酸又はホスホタングステン酸の金属塩
    であり、且つ前記塩中における金属がアルカリ金属又は
    アルカリ土類金属であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 触媒が、ヘテロポリ酸1モル当たり、4
    モル以下のアルカリ金属カチオン又は2モル以下のアル
    カリ土類金属カチオンを有することを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が、モノ−又はジ−カリウム塩であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が珪酸質担体に担持されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 オレフィン水和反応が、水和すべきオレ
    フィンと水とを、0.1〜3.0のモル比で触媒中に通
    すことにより実施され、気体時間空間速度(GHSV)
    が0.010〜0.25g/分/cmであることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一つの項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 触媒の濃度が、担持されている触媒の全
    重量に基づき5〜60重量%であることを特徴とする請
    求項4又は5記載の方法。
  7. 【請求項7】 オレフィン水和反応が、150〜350
    ℃の温度で実施されることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか一つの項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 オレフィンが、エチレン、プロピレンま
    たはこれらの混合物からなることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか一つの項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 オレフィンがエチレンからなり、且つ水
    和反応が200〜300℃の温度で実施されることを特
    徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 オレフィンがプロピレンからなり、且
    つ水和反応が150〜250℃の温度で実施されること
    を特徴とする請求項8記載の方法。
JP11080597A 1998-03-25 1999-03-24 オレフィンの水和法 Withdrawn JPH11322646A (ja)

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