JPH07206814A - ジアルキルペルオキシドの製造方法 - Google Patents
ジアルキルペルオキシドの製造方法Info
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- JPH07206814A JPH07206814A JP6333615A JP33361594A JPH07206814A JP H07206814 A JPH07206814 A JP H07206814A JP 6333615 A JP6333615 A JP 6333615A JP 33361594 A JP33361594 A JP 33361594A JP H07206814 A JPH07206814 A JP H07206814A
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- Japan
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- hydroperoxide
- catalyst
- alcohol
- butyl
- crosslinking
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C409/00—Peroxy compounds
- C07C409/16—Peroxy compounds the —O—O— group being bound between two carbon atoms not further substituted by oxygen atoms, i.e. peroxides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C407/00—Preparation of peroxy compounds
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、酸性樹脂触媒、特に、橋かけ度の
大きな疎水性酸性樹脂触媒を用いる、アルコールおよび
/またはオレフィンと有機ヒドロペルオキシドとの反応
により、ジアルキルペルオキシドを製造する方法を提供
する。 【構成】 有効量の、橋かけ度の大きな酸性樹脂触媒の
存在下で、アルコールおよび/またはオレフィンを有機
ヒドロペルオキシドと反応させる。
大きな疎水性酸性樹脂触媒を用いる、アルコールおよび
/またはオレフィンと有機ヒドロペルオキシドとの反応
により、ジアルキルペルオキシドを製造する方法を提供
する。 【構成】 有効量の、橋かけ度の大きな酸性樹脂触媒の
存在下で、アルコールおよび/またはオレフィンを有機
ヒドロペルオキシドと反応させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸性樹脂触媒(aci
dic resin catalyst)の存在下で
の、アルコールたとえばt−ブチルアルコールおよび/
またはオレフィンたとえばイソブチレンとヒドロペルオ
キシドたとえばt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応
による、ジアルキルペルオキシドたとえばジ−t−ブチ
ルペルオキシド(ditertiary butyl
peroxide)の製造に関する。
dic resin catalyst)の存在下で
の、アルコールたとえばt−ブチルアルコールおよび/
またはオレフィンたとえばイソブチレンとヒドロペルオ
キシドたとえばt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応
による、ジアルキルペルオキシドたとえばジ−t−ブチ
ルペルオキシド(ditertiary butyl
peroxide)の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】アルコールたとえばt−ブチルアルコー
ル(TBA)と有機ヒドロペルオキシドたとえばt−ブ
チルヒドロペルオキシド(TBHP)との反応によるジ
アルキルペルオキシドの製造は公知である。たとえば、
米国特許第2,403,771号、2,403,758
号、2,862,973号,3,626,014号、そ
の他の明細書を参照されたい。オレフィンたとえば2−
メチル−2−ブテン(2−methylbut−2−e
ne)と有機ヒドロペルオキシドたとえばTBHPとの
反応によるジアルキルペルオキシドの製造も公知であ
る。Daviesら、J.Chem.Sec.p220
0,1954,を参照されたい。また、フランス特許第
1,555,308号明細書には、TBHPおよびジ−
t−ブチルペルオキシドの製造のための、イソブチレン
と過酸化水素との反応が開示されている。
ル(TBA)と有機ヒドロペルオキシドたとえばt−ブ
チルヒドロペルオキシド(TBHP)との反応によるジ
アルキルペルオキシドの製造は公知である。たとえば、
米国特許第2,403,771号、2,403,758
号、2,862,973号,3,626,014号、そ
の他の明細書を参照されたい。オレフィンたとえば2−
メチル−2−ブテン(2−methylbut−2−e
ne)と有機ヒドロペルオキシドたとえばTBHPとの
反応によるジアルキルペルオキシドの製造も公知であ
る。Daviesら、J.Chem.Sec.p220
0,1954,を参照されたい。また、フランス特許第
1,555,308号明細書には、TBHPおよびジ−
t−ブチルペルオキシドの製造のための、イソブチレン
と過酸化水素との反応が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の先行技術の方法
においては、たとえば硫酸、小さな橋かけ度を有するス
ルホン酸樹脂、その他が使用されている。そのような触
媒の使用には、いくつかの不利、たとえば、硫酸の使用
に伴う腐食と危険性、触媒樹脂の使用に伴う触媒失活と
劣化、その他の不利がある。たとえば、カナダ特許第8
39,312号明細書には、ゲルタイプの橋かけ度4%
のスルホン酸樹脂を用いた、TBAとTBHPとの反応
による、ジ−t−ブチルペルオキシドの製造が開示され
ているが、この場合、反応の進行のためには、水を、た
とえばクロロホルムによって共沸除去する必要がある。
においては、たとえば硫酸、小さな橋かけ度を有するス
ルホン酸樹脂、その他が使用されている。そのような触
媒の使用には、いくつかの不利、たとえば、硫酸の使用
に伴う腐食と危険性、触媒樹脂の使用に伴う触媒失活と
劣化、その他の不利がある。たとえば、カナダ特許第8
39,312号明細書には、ゲルタイプの橋かけ度4%
のスルホン酸樹脂を用いた、TBAとTBHPとの反応
による、ジ−t−ブチルペルオキシドの製造が開示され
ているが、この場合、反応の進行のためには、水を、た
とえばクロロホルムによって共沸除去する必要がある。
【0004】無機ヘテロポリ酸を用いた、アルコールた
とえばTBAと過酸化水素との反応による有機ヒドロペ
ルオキシドの製造が、米国特許第2,630,456号
明細書に開示されている。
とえばTBAと過酸化水素との反応による有機ヒドロペ
ルオキシドの製造が、米国特許第2,630,456号
明細書に開示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段1】本発明によれば、酸性
樹脂触媒の存在下で、アルコールおよび/またはオレフ
ィンを有機ヒドロペルオキシドと反応させる、ジアルキ
ルペルオキシドの製造方法が提供される。
樹脂触媒の存在下で、アルコールおよび/またはオレフ
ィンを有機ヒドロペルオキシドと反応させる、ジアルキ
ルペルオキシドの製造方法が提供される。
【0006】触媒が小さな橋かけ度しか有しない場合、
ヒドロペルオキシドは主としてオレフィンと反応させ、
カナダ特許第839,312号明細書に示されているよ
うな水の有害作用を避けるようにする。触媒の橋かけ度
が少くも10%、好ましくは少くとも20%である、特
に好ましい実施態様においては、ヒドロペルオキシドは
アルコールもしくはオレフィンまたはこれらの混合物と
反応することができる。
ヒドロペルオキシドは主としてオレフィンと反応させ、
カナダ特許第839,312号明細書に示されているよ
うな水の有害作用を避けるようにする。触媒の橋かけ度
が少くも10%、好ましくは少くとも20%である、特
に好ましい実施態様においては、ヒドロペルオキシドは
アルコールもしくはオレフィンまたはこれらの混合物と
反応することができる。
【0007】本発明の方法は下記の化学式 化1または
化2で表すことができる。
化2で表すことができる。
【0008】
【化1】ROH+RlOOH ROORl+H2O
【0009】
【化2】
【0010】ここで、RおよびR1は同じであるかまた
は異なるアルキル基で、1〜10個の炭素原子を有し、
R2およびR3は水素またはRである。好ましくは、R
およびR1は、4または5個の炭素原子を有する同じ第
3アルキル基すなわちt−ブチル基またはt−アミル基
であり、R3はR、R2は水素である。
は異なるアルキル基で、1〜10個の炭素原子を有し、
R2およびR3は水素またはRである。好ましくは、R
およびR1は、4または5個の炭素原子を有する同じ第
3アルキル基すなわちt−ブチル基またはt−アミル基
であり、R3はR、R2は水素である。
【0011】本発明の特に好ましい実施態様において、
ジ−t−ブチルペルオキシドはt−ブチルヒドロペルオ
キシドとt−ブチルアルコールおよび/またはイソブチ
レンとの反応によって製造され、ジ−t−アミルヒドロ
ペルオキシド(ditertiary amyl hy
droperoxide)はt−アミルヒドロペルオキ
シドとt−アミレン(tertiary amylen
e)との反応によって製造される。複数の異なるアルキ
ル基を有するジアルキルペルオキシドたとえばt−ブチ
ル−t−アミルペルオキシドは、たとえば、t−アミル
アルコールおよび/またはt−アミレンをt−ブチルヒ
ドロペルオキシドと反応させることによって製造するこ
とができる。
ジ−t−ブチルペルオキシドはt−ブチルヒドロペルオ
キシドとt−ブチルアルコールおよび/またはイソブチ
レンとの反応によって製造され、ジ−t−アミルヒドロ
ペルオキシド(ditertiary amyl hy
droperoxide)はt−アミルヒドロペルオキ
シドとt−アミレン(tertiary amylen
e)との反応によって製造される。複数の異なるアルキ
ル基を有するジアルキルペルオキシドたとえばt−ブチ
ル−t−アミルペルオキシドは、たとえば、t−アミル
アルコールおよび/またはt−アミレンをt−ブチルヒ
ドロペルオキシドと反応させることによって製造するこ
とができる。
【0012】本発明の方法を実施する場合、一般に、1
モルのヒドロペルオキシドに対して少くとも0.5モル
のアルコールおよび/またはオレフィンを反応に供給す
るのが望ましい。好ましくは、1モルのヒドロペルオキ
シドに対して少くとも1モルのアルコールおよび/また
はオレフィンを使用し、また1モルのヒドロペルオキシ
ドに対して約10モルまでのアルコールおよび/または
オレフィンとする。ヒドロペルオキシドに対して少くと
も等モル量のアルコールおよび/またはオレフィンを使
用することにより、十分な反応速度と反応物の高い転換
率とが得られる。
モルのヒドロペルオキシドに対して少くとも0.5モル
のアルコールおよび/またはオレフィンを反応に供給す
るのが望ましい。好ましくは、1モルのヒドロペルオキ
シドに対して少くとも1モルのアルコールおよび/また
はオレフィンを使用し、また1モルのヒドロペルオキシ
ドに対して約10モルまでのアルコールおよび/または
オレフィンとする。ヒドロペルオキシドに対して少くと
も等モル量のアルコールおよび/またはオレフィンを使
用することにより、十分な反応速度と反応物の高い転換
率とが得られる。
【0013】橋かけ度の大きな酸性樹脂触媒を使用する
場合、本発明の反応は、アルコールまたはオレフィンの
いずれかをヒドロペルオキシドと反応させることによっ
て実施することができる。しかし、好ましくは、1モル
のオレフィンに対して0.1〜10モルのアルコールを
含む混合物を使用する。
場合、本発明の反応は、アルコールまたはオレフィンの
いずれかをヒドロペルオキシドと反応させることによっ
て実施することができる。しかし、好ましくは、1モル
のオレフィンに対して0.1〜10モルのアルコールを
含む混合物を使用する。
【0014】触媒が大きな橋かけ度を有しない場合、本
発明の反応はヒドロペルオキシドとの主反応物としてオ
レフィンを用いて実施される。1モルのオレフィンに対
して約1.0モルまでのアルコールを含む混合物を使用
する。
発明の反応はヒドロペルオキシドとの主反応物としてオ
レフィンを用いて実施される。1モルのオレフィンに対
して約1.0モルまでのアルコールを含む混合物を使用
する。
【0015】本発明の方法は、十分な反応速度を保証す
るのに十分なだけ高い温度で、しかしヒドロペルオキシ
ドの相当の分解を引起すほどには高くない温度で実施さ
れる。一般に、約20℃〜150℃、好ましくは40℃
〜約110℃の温度を使用する。反応は液相で起り、系
統圧力は液相反応を保証するのに十分な大きさに維持さ
れる。たとえば、0.2〜100気圧(ゲージ圧)の範
囲の圧力を使用する。
るのに十分なだけ高い温度で、しかしヒドロペルオキシ
ドの相当の分解を引起すほどには高くない温度で実施さ
れる。一般に、約20℃〜150℃、好ましくは40℃
〜約110℃の温度を使用する。反応は液相で起り、系
統圧力は液相反応を保証するのに十分な大きさに維持さ
れる。たとえば、0.2〜100気圧(ゲージ圧)の範
囲の圧力を使用する。
【0016】本発明の好ましい実施に必須なものは、橋
かけ度の大きな、すなわち少くとも約10%の橋かけ度
を有し、したがって触媒として耐酸化性かつ疎水性の、
酸性イオン交換樹脂の使用である。
かけ度の大きな、すなわち少くとも約10%の橋かけ度
を有し、したがって触媒として耐酸化性かつ疎水性の、
酸性イオン交換樹脂の使用である。
【0017】
【発明の効果】そのような触媒の使用の結果として、本
発明の方法の実施においては、従来水除去に必要であっ
たことの必要性がなくなり、したがってヒドロペルオキ
シドとの反応にアルコールを使用することができる。
発明の方法の実施においては、従来水除去に必要であっ
たことの必要性がなくなり、したがってヒドロペルオキ
シドとの反応にアルコールを使用することができる。
【0018】
【課題を解決するための手段2】本発明の実施に使用す
る樹脂は、好ましくは、少なくとも10%の橋かけ度を
有するポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂である。こ
こで使用する橋かけ度は、指示された百分率の、ポリス
チレンのベンジル水素(benzylic hydro
gen)と反応するのに十分な橋かけ剤たとえばジビニ
ルベンゼンの使用量に対応する。たとえば、橋かけ度5
0%のポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂は、50%
のポリスチレンベンジル水素と反応するのに十分な量の
ジビニルベンゼンを含む。
る樹脂は、好ましくは、少なくとも10%の橋かけ度を
有するポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂である。こ
こで使用する橋かけ度は、指示された百分率の、ポリス
チレンのベンジル水素(benzylic hydro
gen)と反応するのに十分な橋かけ剤たとえばジビニ
ルベンゼンの使用量に対応する。たとえば、橋かけ度5
0%のポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂は、50%
のポリスチレンベンジル水素と反応するのに十分な量の
ジビニルベンゼンを含む。
【0019】これらの樹脂は巨視的網状組織を有し、物
理的な間隙を有する。活性点(たとえば、SO3 H)に
は、たとえば、カナダ特許第839,312号で使用さ
れているDowex50WX4のようなゲルタイプの樹
脂の場合と異なり、実質的な樹潤の必要なしで接近する
ことができる。これらのゲルタイプの樹脂は大きなゲル
相間隙率を有し、水和の際に相当に樹潤する。
理的な間隙を有する。活性点(たとえば、SO3 H)に
は、たとえば、カナダ特許第839,312号で使用さ
れているDowex50WX4のようなゲルタイプの樹
脂の場合と異なり、実質的な樹潤の必要なしで接近する
ことができる。これらのゲルタイプの樹脂は大きなゲル
相間隙率を有し、水和の際に相当に樹潤する。
【0020】本発明の実施においては、十分な量の、高
度に酸性の樹脂触媒を使用して、十分な転換率と選択率
が保証されるようにする。一般に、反応物を固体樹脂触
媒床と接触させるのが有利であるが、他の方法たとえば
スラリー接触も使用できる。連続法が好ましいが、回分
法も使用できる。
度に酸性の樹脂触媒を使用して、十分な転換率と選択率
が保証されるようにする。一般に、反応物を固体樹脂触
媒床と接触させるのが有利であるが、他の方法たとえば
スラリー接触も使用できる。連続法が好ましいが、回分
法も使用できる。
【0021】本発明の特に好ましい実施態様において
は、公知の酸化法に従って生成され、主としてTBAと
TBHPとから成るイソブタン酸化生成物を、未反応イ
ソブタン除去後、本発明に従って直接に反応させてジ−
t−ブチルペルオキシドを生成させる。米国特許第2,
845,461号、3,478,108号および4,4
08,081号明細書には、イソブタンの酸化について
の記述がある。
は、公知の酸化法に従って生成され、主としてTBAと
TBHPとから成るイソブタン酸化生成物を、未反応イ
ソブタン除去後、本発明に従って直接に反応させてジ−
t−ブチルペルオキシドを生成させる。米国特許第2,
845,461号、3,478,108号および4,4
08,081号明細書には、イソブタンの酸化について
の記述がある。
【0022】
【実施例】本発明をさらに明確に説明するために、下記
の例を示す。
の例を示す。
【0023】例 本発明に従って、一連の反応実験を実施した。いずれの
場合にも、未反応イソブタンを除去したイソブタン酸化
生成物を反応させて、ジ−t−ブチルペルオキシドを生
成させた。実験は、いくつかの異なる樹脂触媒を用い
て、イソブチレンの添加ありおよびなしで実施した。X
N1010スルホン酸樹脂触媒(橋かけ度80%)、A
mberlyst A−15(橋かけ度20%)、およ
びDowex50WX4(橋かけ度4%)を使用した。
使用した酸化生成物は約60wt%のTBA、38wt
%のTBHPを含み、残りはメタノール、アセトン、
水、および痕跡量の他の有機物質から成る。
場合にも、未反応イソブタンを除去したイソブタン酸化
生成物を反応させて、ジ−t−ブチルペルオキシドを生
成させた。実験は、いくつかの異なる樹脂触媒を用い
て、イソブチレンの添加ありおよびなしで実施した。X
N1010スルホン酸樹脂触媒(橋かけ度80%)、A
mberlyst A−15(橋かけ度20%)、およ
びDowex50WX4(橋かけ度4%)を使用した。
使用した酸化生成物は約60wt%のTBA、38wt
%のTBHPを含み、残りはメタノール、アセトン、
水、および痕跡量の他の有機物質から成る。
【0024】それぞれのケースにおいて、約100gの
酸化生成物を、示された量の乾燥樹脂触媒および示され
た量のイソブチレン(使用する場合)と混合し、混合物
を、攪拌しながら、80℃に加熱した。得られた結果
を、次の表1と2に示す。
酸化生成物を、示された量の乾燥樹脂触媒および示され
た量のイソブチレン(使用する場合)と混合し、混合物
を、攪拌しながら、80℃に加熱した。得られた結果
を、次の表1と2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の説明 (1)TBHP+TBAに対するwt% (2)反応時間(時間) (3)1モルの供給TBHPあたりのイソブチレンのモ
ル数 (4)TBHPの減少量にもとづくTBHP転換率(百
分率) (5)転換TBHPに対する、ジ−t−ブチルペルオキ
シド(DTBP)選択率(百分率) (6)生成混合物における水のwt%
ル数 (4)TBHPの減少量にもとづくTBHP転換率(百
分率) (5)転換TBHPに対する、ジ−t−ブチルペルオキ
シド(DTBP)選択率(百分率) (6)生成混合物における水のwt%
【0027】実験1,2,6および7はテフロン内張り
Parr反応器で実施し、他の実験は鋼反応器で実施し
た。
Parr反応器で実施し、他の実験は鋼反応器で実施し
た。
【0028】
【表2】
【0029】表2の説明 (1)TBHP+TBAに対するwt% (2)反応時間(時間) (3)生成物重量(g) (4)TBHPの減少量にもとづくTBHP転換率(百
分率) (5)転換TBHPに対するDTBP選択率(百分率) (6)DTBPモル数 (7)生成混合物における水のwt% (8)反応温度への加熱後に測定
分率) (5)転換TBHPに対するDTBP選択率(百分率) (6)DTBPモル数 (7)生成混合物における水のwt% (8)反応温度への加熱後に測定
【0030】実験17〜24では、システムは還流条件
下で動作させた。蒸気をとり出して凝縮させ、凝縮液を
反応器に戻した。蒸気中のイソブチレンは凝縮せず、反
応器に戻らない。
下で動作させた。蒸気をとり出して凝縮させ、凝縮液を
反応器に戻した。蒸気中のイソブチレンは凝縮せず、反
応器に戻らない。
【0031】前記データからわかるように、橋かけ度の
大きな樹脂触媒を使用した場合、TBAとTBHPとの
反応はまったく十分に進行して、DTBPが生成され
る。これは、反応混合物中に相当の濃度の水が存在す
る、イソブチレンが添加されない場合でもそうである
(実験1〜9参照)。イソブチレン添加の場合には、橋
かけ度の大きな樹脂触媒の使用により、橋かけ度の小さ
なゲル樹脂の使用の場合に比べて、TBAの脱水が低下
し、またTBHP転換率とDTBP収率が増大する。前
記の実験10および13を実験16と比較されたい。実
験16に示すように、ゲル樹脂を使用して、イソブチレ
ンを供給原料に使用した場合、先行技術の教示内容に比
べて、TBHP転換率とDTBP収率との改善が実現さ
れる。
大きな樹脂触媒を使用した場合、TBAとTBHPとの
反応はまったく十分に進行して、DTBPが生成され
る。これは、反応混合物中に相当の濃度の水が存在す
る、イソブチレンが添加されない場合でもそうである
(実験1〜9参照)。イソブチレン添加の場合には、橋
かけ度の大きな樹脂触媒の使用により、橋かけ度の小さ
なゲル樹脂の使用の場合に比べて、TBAの脱水が低下
し、またTBHP転換率とDTBP収率が増大する。前
記の実験10および13を実験16と比較されたい。実
験16に示すように、ゲル樹脂を使用して、イソブチレ
ンを供給原料に使用した場合、先行技術の教示内容に比
べて、TBHP転換率とDTBP収率との改善が実現さ
れる。
【0032】本発明により、前記のイソブタン酸化生成
物を使用した連続法を実施した。供給原料は、90℃、
5.44〜8.16atm(ゲージ圧)(80〜120
psig)で、50gのXN−1010触媒床を連続的
に通過させた。結果を、表3に示す。
物を使用した連続法を実施した。供給原料は、90℃、
5.44〜8.16atm(ゲージ圧)(80〜120
psig)で、50gのXN−1010触媒床を連続的
に通過させた。結果を、表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3の説明 (1)全供給原料重量/触媒重量/時間 (2)1モルのTBHP供給原料あたりのイソブチレン
のモル数 (3)TBHPの減少量にもとづくTBHP転換率(百
分率) (4)転換TBHPに対するDTBP選択率(百分率) (5)生成混合物における水のwt%
のモル数 (3)TBHPの減少量にもとづくTBHP転換率(百
分率) (4)転換TBHPに対するDTBP選択率(百分率) (5)生成混合物における水のwt%
【0035】前記表3の結果は、本発明の方法が連続法
で容易に実施できることを示している。
で容易に実施できることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘブン エス ケスリング ジュニア アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19026 ドレクセル ヒル フレンドシップ ロ ード 248 (72)発明者 フランク ジェイ リオッタ ジュニア アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19426 カレッジビル サウス トラッペ ロー ド 656 (72)発明者 ジェフリー エム マクファーランド アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19015 ブルークヘブン リックス サークル 726
Claims (7)
- 【請求項1】 有効量の、橋かけ度の大きな酸性樹脂触
媒の存在下で、アルコールおよび/またはオレフィンを
有機ヒドロペルオキシドと反応させることから成ること
を特徴とする、ジアルキルペルオキシドの製造方法。 - 【請求項2】 有効量の、橋かけ度の大きな酸性樹脂触
媒の存在下で、t−ブチルアルコールおよび/またはイ
ソブチレンをt−ブチルヒドロペルオキシドと反応させ
ることから成ることを特徴とする、ジ−t−ブチルペル
オキシドの製造方法。 - 【請求項3】 有効量の、橋かけ度の大きな酸性樹脂触
媒の存在下で、t−アミルアルコールおよび/またはt
−アミレンをt−アミルヒドロペルオキシドと反応させ
ることから成ることを特徴とする、ジ−t−アミルペル
オキシドの製造方法。 - 【請求項4】 前記樹脂が、少くとも橋かけ度10%の
ポリスチレン−ジビニルベンゼン酸性樹脂であることを
特徴とする請求項1の製造方法。 - 【請求項5】 有効量の酸性樹脂触媒の存在下で、オレ
フィンを有機ヒドロペルオキシドと反応させることから
成ることを特徴とする、ジアルキルペルオキシドの製造
方法。 - 【請求項6】 有効量の酸性樹脂触媒の存在下で、イソ
ブチレンをt−ブチルヒドロペルオキシドと反応させる
ことから成ることを特徴とする、ジ−t−ブチルペルオ
キシドの製造方法。 - 【請求項7】 有効量の酸性樹脂触媒の存在下で、t−
アミレンをt−アミルヒドロペルオキシドと反応させる
ことから成ることを特徴とする、ジ−t−アミルペルオ
キシドの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/171957 | 1993-12-22 | ||
US08/171,957 US5371298A (en) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | Preparation of dialkyl peroxides |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206814A true JPH07206814A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=22625789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6333615A Pending JPH07206814A (ja) | 1993-12-22 | 1994-12-16 | ジアルキルペルオキシドの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
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