JPH11322326A - 低シリカフォージャサイト型ゼオライトの製造方法 - Google Patents

低シリカフォージャサイト型ゼオライトの製造方法

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JPH11322326A
JPH11322326A JP10136455A JP13645598A JPH11322326A JP H11322326 A JPH11322326 A JP H11322326A JP 10136455 A JP10136455 A JP 10136455A JP 13645598 A JP13645598 A JP 13645598A JP H11322326 A JPH11322326 A JP H11322326A
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JP
Japan
Prior art keywords
lsx
weight
type zeolite
solution containing
concentration
Prior art date
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Application number
JP10136455A
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English (en)
Inventor
Hajime Funakoshi
肇 船越
Yoshinori Shirokura
義法 白倉
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低シリカフォージャサイト型ゼオライトを工業
的に得る際に、従来の方法により得られるよりもさらに
高い収率で効率的に得る方法を提供するを提供する。 【解決の手段】アルミネートを含む溶液とシリケートを
含む溶液とを混合し、ゲル化し、その後、熟成、結晶化
を行うことによりSiO2/Al23モル比が1.9〜
2.1の低シリカフォージャサイト型ゼオライトを製造
する方法において、理論的に生成する前記低シリカフォ
ージャサイト型ゼオライトの反応溶液中の濃度が12.
5重量%以上20.0重量%以下となるように、前記ア
ルミネートを含む溶液と前記シリケートを含む溶液とを
混合する低シリカフォージャサイト型ゼオライトの製造
方法を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたガス吸着性
能、特に窒素吸着性能に優れ、酸素と窒素の混合ガスか
ら吸着法によって酸素を分離濃縮するゼオライト吸着分
離剤として有用な、SiO2/Al23モル比が1.9
〜2.1の低シリカフォージャサイト型ゼオライトを収
率よく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiO2/Al23モル比が1.9〜
2.1の低シリカフォージャサイト型ゼオライト(以下
「LSX」という)の製造方法については種々の方法が
開示されている。例えば、特開昭53−8400号公報
にはナトリウム、カリウム、アルミネート、及びシリケ
ートを含む混合物を50℃以下の温度で結晶化するか、
あるいは50℃以下の温度で15時間から72時間熟成
し、ついで60〜100℃の温度範囲で結晶化する方法
が開示されている。このなかで、LSXを合成するため
の組成に関しても開示されており、その組成によるとス
ラリー濃度は理論的に生成するLSX濃度で10重量%
程度である。
【0003】ZEOLITES,7巻,Septemb
er,451〜457頁(1987年)には、原料のS
iO2/Al23モル比、K/(Na+K)のモル比、
アルカリ濃度、熟成条件、結晶化条件がLSXの生成に
与える影響について詳細に開示されている。
【0004】また、特公平5−25527号公報には、
ナトリウム、カリウム、アルミネートを含む混合物とシ
リケートを含む混合物を4〜12℃という低温で混合、
ゲル化し、次いでこのゲルを36℃で48時間熟成した
後、70℃に昇温し結晶化する方法が開示されている。
この実施例に従うと、スラリー濃度は理論的に生成する
LSX濃度で8.5重量%程度である。
【0005】以上のようにLSXの製造は、ナトリウ
ム、カリウム、アルミネートを及びシリケートを含む溶
液を、スラリー濃度として理論的に生成するLSXの濃
度で10重量%程度となるように混合し、熟成、結晶化
することにより調製されてきた。
【0006】しかしながら、LSXを工業的に製造する
上では、LSXの製造コストや製造の効率化など、上記
記載の方法よりもその収率がさらに向上した方法が望ま
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
記載の背景において、LSXを工業的に得る際に、従来
の方法により得られるよりもさらに高い収率で効率的に
得る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、LSXを
高い収率で効率的に得る方法について鋭意検討した結
果、アルミネートを含む溶液とシリケートを含む溶液を
混合し、ゲル化し、その後、熟成、結晶化を行うことに
よりSiO2/Al23モル比が1.9〜2.1のLS
Xを製造する方法において、結晶化後のスラリーの母液
中には飽和溶解度に相当するLSXが溶けており、その
分、合成収率の低下が生じており、このLSXの溶解分
を生成するLSXの量に対して極力減少させるために、
理論的に生成するLSXの反応溶液中の濃度が12.5
重量%以上20.0重量%以下となるように、反応原料
であるアルミネートを含む溶液とシリケートを含む溶液
とを混合することでLSXを高収率で得られることを見
出し本発明を完成するに至った。
【0009】なお、本発明におけるLSXのSiO2
Al23モル比は理論的には2.0であるが、化学組成
分析の測定上の誤差等を考慮した場合、1.9〜2.1
の組成のLSXが本発明の範囲に入ることは明らかであ
る。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。
【0011】本発明の方法において用いられるアルミネ
ートを含む溶液及びシリケートを含む溶液としては、L
SXを製造する際に用いられるものであれば特に限定さ
れるものではなく、公知の溶液を用いることができる。
【0012】次に、これらのアルミネートを含む溶液と
シリケートを含む溶液とを混合してゲル化する。ゲル化
の方法はとくに限定されず、従来知られていた方法や、
ナトリウム、カリウム、アルミネート及びシリケートの
各イオンを含有する溶液を、ゲル化開始後の粘度を10
〜10000cpになるように保ち熟成し、その後結晶
化を行う方法、あるいは、アルミネートを含む溶液とシ
リケートを含む溶液とを20〜60℃の温度で混合、ゲ
ル化して、ゲル化開始後粘度が10〜10000cpの
スラリーを調製した後、熟成し、その後結晶化を行う方
法などを用いることができる。
【0013】本発明者らは、LSXを高い収率で効率的
に得る方法について鋭意検討した結果、アルミネートを
含む溶液とシリケートを含む溶液とを混合した後の組
成、特に原料の濃度が重要となることを見いだした。
【0014】一般に、工業的にLSXを製造する場合、
合成時のスラリー濃度が高いほど反応溶液中の単位容積
あたりに製造する量、すなわち反応溶液中のLSXの濃
度を増加させることができるために好ましいことは明ら
かである。しかし、それだけではなく、本発明者らは、
LSXは高アルカリ濃度で合成されるため、合成終了後
のスラリーの母液中には飽和溶解度に相当するLSXが
溶けており、その分、合成収率の低下が生じていること
を見いだしたのである。
【0015】この合成終了後の反応溶液中に溶解するL
SXの量は、出発原料の組成によっても異なるが、例え
ば、理論的に10重量%となるようにLSXを合成した
場合、実際に得られるLSXは9.5重量%程度であ
り、残りの0.5重量%程度はスラリーの母液中に溶解
している。母液の量とアルカリ濃度を一定に保つように
してスラリー濃度を上げた場合、母液中に溶解して存在
するLSXの量は一定であるため、相対的に収率を向上
させることができる。例えば、理論的に16.5重量%
となるようにLSXを合成した場合、母液中に溶解する
LSXの量は0.5重量%程度であるため、実際に得ら
れるLSXは16.0重量%程度となる。合成収率はス
ラリー濃度が10重量%の場合95%程度であったもの
が、スラリー濃度が16.5重量%の場合、出発原料の
仕込み組成より求められる反応収率としては97%程度
となる。
【0016】以上の点より、本発明においては、アルミ
ネートを含む溶液とシリケートを含む溶液を混合した後
の組成を、理論的に生成する低シリカフォージャサイト
の濃度が12.5重量%以上20.0重量%以下、さら
に14.0重量%以上18.0重量%以下となるように
することが好ましい。
【0017】理論的に生成するLSXの濃度が12.5
重量%未満であってもLSXを合成することは可能であ
るが、母液中に溶解するLSXの割合が理論的に生成す
るLSXと比較して相対的に多くなり、本発明の主旨で
あるLSXを高い収率で得ることは困難となる。また、
理論的に生成するLSXの濃度が、20.0重量%を越
えた場合には、スラリーの粘度が高くなるため、製造の
際の撹拌が非常に困難となり、また、不純物が生成しや
すくなるために好ましくない。
【0018】混合が終了した時点における理論的に生成
するLSX濃度以外の組成のモル比としては、 SiO2/Al23=1.7〜2.2、 H2O/Al23=40〜90、 (K2O+Na2O)/Al23=3.5〜6.0、 K2O/(K2O+Na2O)=0.2〜0.4、 であることが好ましい。組成がこの範囲にあれば、例え
ば、A型ゼオライト、ソーダライト、F型ゼオライト、
E型ゼオライト等の副生を抑えることができて高純度な
LSXを得ることができ、工業的利用が可能となる。
【0019】引き続いて生成したスラリーの熟成を行
う。熟成は、静置で行っても、撹拌してもよい。熟成の
温度や時間は特に限定されないが、20℃以上60℃以
下であることが好ましい。熟成温度が20℃未満の場合
熟成に長時間を必要とするため実用的ではなく、また、
60℃をこえる熟成温度では不純物が生成しやすくなる
ことがある。具体的な熟成温度と時間としては、36℃
で24時間以上の熟成や50℃で8時間以上の熟成を例
示することができる。一般にLSXの純度は、熟成時間
を延ばすことにより向上する。本発明においては高純度
のLSXを得るために上記した熟成時間の延長を行って
もよい。なぜならば、スラリー濃度を上げているため
に、熟成時間が従来技術よりも延びても、単位容積当た
りの生産性の低下があまり生じないからである。
【0020】次に、所定の時間熟成したスラリーを昇温
して結晶化を行う。昇温は一般に知られている方法であ
ればどの様な方法でも用いることができる。小規模での
製造あれば撹拌を続けながら反応容器を入れたウォータ
ーバス等の温調器具ごと昇温してもよいし、また、反応
容器を所定の温度に保った乾燥器等に入れることにより
静置状態で昇温してもよい。また、プラントのような大
規模製造の場合には、化学工学で知られている通常の操
作、例えば、伝熱を良くするために撹拌を継続しながら
反応容器に付属しているジャケット等の熱交換器にスチ
ームあるいは熱媒体を通し昇温する方法を例示すること
ができる。昇温時間としては特に限定されないが、より
純度の高いLSXを得るためには短い方が好ましく、好
ましくは3時間以下、さらに好ましくは1時間以下の時
間で行えばよい。
【0021】結晶化は静置状態で行うことが好ましい。
撹拌を行いながら結晶化を行った場合、不純物が生成す
ることがある。結晶化温度は従来より知られているLS
Xの結晶化温度を用いることができ、例えば60〜10
0℃の温度で行えばよく、また、結晶化の時間として
は、熟成の条件や組成、結晶化温度により一定しない
が、4〜16時間程度で十分であり、これ以上の時間を
かけてもよい。なお、結晶化時間が不足すると完全に結
晶化せず、未反応の無定形アルミノシリケートが残存し
てしまうことがある。
【0022】以上のようにして、製造されるSiO2
Al23モル比が1.9〜2.1のLSXを、濾過、洗
浄し、乾燥する。濾過、洗浄、乾燥の方法としては公知
の方法を用いることができる。
【0023】本発明の方法により得られるLSXは、粘
土バインダー等を用いて例えば球状や柱状のペレットに
成形したのち、LiイオンやCaイオン等で交換し、例
えば400℃で1時間程度活性化すれば、高い吸着性能
を有した吸着分離剤となり、その優れたガス吸着性能、
特に窒素吸着性能に優れていることから、酸素と窒素の
混合ガスから吸着法によって酸素を分離濃縮するゼオラ
イト吸着分離剤として好適に用いられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例において本発明をさらに詳細に
説明する。しかし、本発明はこれら実施例のみに限定さ
れるものではない。尚、実施例における各測定方法は以
下の通りである。
【0025】(1)化学組成の測定方法 試料を硝酸とフッ酸を用い溶解した後、ICP発光分析
装置(パーキンエルマー社製、型式:optima 3
000)を用い、Na、K、Al、Siを測定し、これ
らをそれぞれ、Na2O、K2O、Al23、SiO2
換算して求めた。
【0026】(2)結晶構造の測定方法 X線回折装置(マックサイエンス社製、型式:MXP−
3)を用い測定した。
【0027】(3)水分平衡吸着量の測定方法 100℃で乾燥した粉末を相対湿度80%のデシケータ
ー中で16時間以上放置し、900℃で1時間強熱し測
定した。すなわち、水分吸着後の重量をX1、これを9
00℃1時間強熱した後の重量をX2とし、水分平衡吸
着量(%)=(X1−X2)/X2×100として求め
た。
【0028】(4)LSXの濃度の求め方 結晶化が終了したスラリーを十分に撹拌し一部サンプリ
ングし、定量濾紙5Cを用いて濾過洗浄した後、900
℃1時間強熱し求めた。すなわち、スラリーのサンプリ
ング重量をY1、濾過洗浄900℃で1時間強熱した後
の重量をY2とし、LSXの濃度(重量%)=Y2/Y
1×100として求めた。
【0029】(5)反応収率の求め方 実際に測定したLSXの濃度(重量%)をZ1、仕込み
組成より計算される理論的に生成するLSXの濃度(重
量%)をZ2とし、反応収率(%)=Z1/Z2×10
0として求めた。
【0030】実施例1 内容積20リットルのステンレス製反応容器にケイ酸ナ
トリウム水溶液(Na 2O=3.8重量%、SiO2=1
2.6重量%)10770g、水1330g、水酸化ナ
トリウム(純度99%)1310g、工業用水酸化カリ
ウム水溶液(純度48%)3630gを入れ100rp
mで撹拌しながらウォーターバスを用い40℃に保っ
た。この溶液に35℃に保ったアルミン酸ナトリウム水
溶液(Na2O=20.0重量%、Al23=22.5
重量%)5390gを1分かけて投入した。投入直後よ
り白濁しゲル化が始まった。投入終了直前、ゲル全体の
粘度は上昇し、反応容器上部でスラリーの部分的な停滞
が生じたものの約3分後には全体が均一に流動化した。
投入終了後のスラリーの組成は、3.39Na20・
1.32K2O・1.90SiO2・Al23・74.1
H20であり、理論的に生成するLSXの濃度としては
14.7重量%である。このまま100rpmで撹拌を
継続し、40℃で24時間熟成を行った。熟成後、撹拌
を継続しながら1時間かけて70℃に昇温した。昇温
後、撹拌を停止し、70℃で8時間結晶化を行った。結
晶化後、十分に撹拌した後、スラリーを一部サンプリン
グし、スラリー濃度を求めたところ、14.2重量%で
あり、反応収率は96.6%であった。得られた結晶を
濾過し、純水で十分に洗浄した後、70℃で1晩乾燥し
た。
【0031】得られたLSX粉末は、X線回折の結果フ
ォージャサイト型ゼオライト単相であり、また組成分析
の結果、このものの化学組成は0.72Na2O・0.
28K2O・Al23・2.0SiO2であり、水分平衡
吸着量は33.2%であった。
【0032】実施例2 内容積20リットルのステンレス製反応容器にケイ酸ナ
トリウム水溶液(Na2O=3.8重量%、SiO2=1
2.6重量%)12390g、水1020g、水酸化ナ
トリウム(純度99%)1025g、水酸化カリウム
(純度95%)1772gを入れ100rpmで撹拌し
ながらウォーターバスを用い40℃に保った。この溶液
に35℃に保ったアルミン酸ナトリウム水溶液(Na2
O=20.0重量%、Al23=22.5重量%)62
50gを1.5分かけて投入した。投入直後より白濁し
ゲル化が始まった。投入終了直前、ゲル全体の粘度は上
昇し、反応容器上部でスラリーの部分的な停滞が生じた
ものの約5分後には全体が均一に流動化した。投入終了
後のスラリーの組成は、2.94Na20・1.15K2
O・1.90SiO2・Al23・62.3H20であ
り、理論的に生成するLSX濃度としては16.9重量
%である。このまま100rpmで撹拌を継続し、40
℃で30時間熟成を行った。熟成後、撹拌を継続しなが
ら1時間かけて70℃に昇温した。昇温後、撹拌を停止
し、70℃で10時間結晶化を行った。結晶化後、十分
に撹拌した後、スラリーを一部サンプリングしスラリー
濃度を求めたところ16.4重量%であり、反応収率は
97.0%であった。得られた結晶を濾過し、純水で十
分に洗浄した後、70℃で1晩乾燥した。
【0033】得られたLSX粉末は、X線回折の結果フ
ォージャサイト型ゼオライトとトレース量のA型ゼオラ
イトであり、また組成分析の結果、このものの化学組成
は0.73Na2O・0.27K2O・Al23・2.0
SiO2であり、水分平衡吸着量は33.1%であっ
た。
【0034】比較例1 内容積20リットルのステンレス製反応容器にケイ酸ナ
トリウム水溶液(Na2O=3.8重量%、SiO2=1
2.6重量%)7350g、水6000g、水酸化ナト
リウム(純度99%)1850g、工業用水酸化カリウ
ム水溶液(純度48%)3570gを入れ100rpm
で撹拌しながらウォーターバスを用い40℃に保った。
この溶液に35℃に保ったアルミン酸ナトリウム水溶液
(Na2O=20.0重量%、Al23=22.5重量
%)3666gを1分かけて投入した。投入直後より白
濁しゲル化が始まった。投入終了直前、ゲル全体の粘度
は上昇し、反応容器上部でゲルの部分的な停滞が生じか
けたものの約1分後には全体が均一に流動化した。投入
終了後のスラリーの組成は、4.88Na20・1.9
1K2O・1.90SiO2・Al23・115H20で
あり、理論的に生成するLSX濃度としては10.0重
量%である。このまま撹拌を継続し40℃で24時間熟
成を行った。熟成後、撹拌を継続しながら1時間かけて
70℃に昇温した。昇温後、撹拌を停止し、70℃で4
時間結晶化を行った。結晶化後、十分に撹拌した後、ス
ラリーを一部サンプリングしスラリー濃度を求めたとこ
ろ、9.5重量%であり、反応収率は95.0%であっ
た。得られた結晶を濾過し、純水で十分に洗浄した後、
70℃で1晩乾燥した。
【0035】得られた結晶粉末の構造は、X線回折の結
果フォージャサイト型ゼオライト単相であり、このもの
の化学組成は0.73Na2O・0.27K2O・Al2
3・2.0SiO2であり、水分平衡吸着量は33.2
%であった。
【0036】比較例1で示されるように、本発明以外の
方法でもLSXを得ることは可能であるが、スラリー濃
度が低い場合は、反応収率が低下することが明かであ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、高収率でLSXを合成
することができ、また、単位反応器容積当たりの収量を
増すことができるために効率的にLSXを合成すること
ができ、工業的に有用な製造方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミネートを含む溶液とシリケートを含
    む溶液とを混合し、ゲル化し、その後、熟成、結晶化を
    行うことによりSiO2/Al23モル比が1.9〜
    2.1の低シリカフォージャサイト型ゼオライトを製造
    する方法において、理論的に生成する前記低シリカフォ
    ージャサイト型ゼオライトの反応溶液中の濃度が12.
    5重量%以上20.0重量%以下となるように、前記ア
    ルミネートを含む溶液と前記シリケートを含む溶液とを
    混合することを特徴とする低シリカフォージャサイト型
    ゼオライトの製造方法。
JP10136455A 1998-05-19 1998-05-19 低シリカフォージャサイト型ゼオライトの製造方法 Pending JPH11322326A (ja)

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