JPH1132214A - 画像形成装置および画像処理装置 - Google Patents

画像形成装置および画像処理装置

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JPH1132214A
JPH1132214A JP9185247A JP18524797A JPH1132214A JP H1132214 A JPH1132214 A JP H1132214A JP 9185247 A JP9185247 A JP 9185247A JP 18524797 A JP18524797 A JP 18524797A JP H1132214 A JPH1132214 A JP H1132214A
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Masahiro Takamatsu
雅広 高松
Masahiko Kubo
昌彦 久保
Koichiro Shinohara
浩一郎 篠原
Nobuyuki Kato
信之 加藤
Kazuhiro Iwaoka
一浩 岩岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像が副走査方向に中間調部から背景部に変
化した直後に再び中間調部となる場合に、過補正となる
ことなく、背景部に変化する前の中間調部の背景部と接
する後方端部での濃度低下を防止できるようにする。 【解決手段】 入力画像データSiにより出力される画
像が副走査方向に中間調部から背景部に変化するとき
の、中間調部の背景部と接する後方エッジ画素を抽出す
る。その後方エッジ画素の画素値Cによって、画素値C
に応じた補正対象画素数aおよび画素値補正量bをLU
Tから読み出す。後方エッジ画素後の副走査方向の一定
期間dにおける画素値の平均値eを算出し、k=(C−
e)/Cによって補正係数kを求める。副走査方向の画
素位置をx、後方エッジ画素の副走査方向の画素位置を
xoとするとき、y=k×(b/a)×(x−xo+
a)で表される補正量yを、xo−a≦x≦xoの範囲
の補正対象画素の元の画素値に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写
機、コンピュータプリンタまたはネットワークプリンタ
などの画像形成装置、およびそのような画像形成装置の
画像処理部である画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在製品化されている、デジタル複写
機、コンピュータプリンタまたはネットワークプリンタ
などの、多くの画像形成装置では、画像出力部(画像出
力装置)として、高品質の画像を高速で得ることができ
る電子写真方式が広く採用されている。
【0003】電子写真方式では、現像手段として、絶縁
性トナーと磁性粒子を現像器内で混合摩擦させることに
より絶縁性トナーを帯電させ、現像ロール上に磁力によ
り現像剤をブラシ状に形成し、現像ロールの回転により
感光体上に現像剤を供給することによって、感光体上の
静電潜像を現像する、二成分磁気ブラシ現像方式が広く
用いられており、特にカラー画像形成装置では、より広
く採用されている。
【0004】しかし、この電子写真方式の画像出力部、
特に二成分磁気ブラシ現像方式による画像出力部では、
その非線形かつ非対称な出力特性によって、出力される
画像が副走査方向に中間調部から背景部に変化すると
き、中間調部の背景部と接する後方端部の濃度が低下す
る。
【0005】すなわち、図13(A)に示すように、出
力される画像が、感光体上における静電潜像形成用の光
ビームの走査方向である主走査方向に対して直交する、
用紙送り方向とは逆の方向である副走査方向に、中間調
部1から背景部2に変化するとき、以下に示すような理
由によって、中間調部1の背景部2と接する後方端部1
Bの濃度が低下する。
【0006】二成分磁気ブラシ現像方式による電子写真
方式では、図16に示すように、感光体ドラム310の
矢印311の方向の回転によって、感光体ドラム310
が静電潜像形成用の帯電器320により帯電され、その
帯電された感光体ドラム310上に、画像信号で変調さ
れたレーザ光Lが照射されることにより、感光体ドラム
310上に静電潜像が形成され、その静電潜像が形成さ
れた感光体ドラム310が、感光体ドラム310の線速
度の2倍程度の線速度で矢印336の方向に回転する現
像スリーブ335の表面の現像剤層337と接すること
により、現像剤層337中のトナーが感光体ドラム31
0上の潜像部分に付着して、感光体ドラム310上の静
電潜像がトナー像に現像される。
【0007】図16(A)は、レーザ光Lの照射により
感光体ドラム310上に中間調部1の潜像部3が形成さ
れて、その前方エッジ3fが現像剤層337と接する瞬
間を示し、同図(B)は、潜像部3の後方エッジ3bよ
り幾分手前の部分が現像剤層337と接する瞬間を示
し、同図(C)は、潜像部3の後方エッジ3bが現像剤
層337と接する瞬間を示す。
【0008】現像スリーブ335には、例えば−500
Vの電位の現像バイアスが与えられる。感光体ドラム3
10は、帯電器320により例えば−650Vの電位に
帯電され、中間調部1の潜像部3は、現像バイアス電位
より低い例えば−200Vとされる。また、中間調部1
の後方の背景部2に相当する部分4は、現像バイアス電
位より高い帯電電位の−650Vとなる。
【0009】図16(A)のように潜像部3の前方エッ
ジ3fが現像剤層337と接する時、感光体ドラム31
0と現像剤層337とが接する位置Qに存在するトナー
tqには、順方向の現像電界が印加されて、トナーtq
が現像剤層337の表面に引き寄せられ、潜像部3上に
付着される。しかし、同図(B)のように中間調部1の
後方の背景部2に相当する部分4が現像剤層337に近
付くと、現像剤層337の部分4と対向する部分に存在
するトナーtbが、逆方向の現像電界により現像剤層3
37の表面から遠ざけられて、現像剤層337の奥深く
に潜り込むようになる。
【0010】そして、現像スリーブ335が矢印336
の方向に回転することによって、そのトナーtbは、感
光体ドラム310と現像剤層337とが接する位置Qに
近付くとともに、潜像部3の低電位により現像剤層33
7の表面側に移動するが、現像剤層337の表面に達す
るのに時間的な遅れを生じる。そのため、同図(B)の
ように潜像部3の後方エッジ3bより幾分手前の部分が
現像剤層337と接する時から、感光体ドラム310上
に付着されるトナー量が減少し、上述したように中間調
部1の背景部2と接する後方端部1Bの濃度が低下す
る。
【0011】中間調部1の前方も背景部であるときに
は、図16(A)のように潜像部3の前方エッジ3fが
現像剤層337と接する時にも、現像剤層337中のト
ナー中には、トナーtfで示すように、前方の背景部に
相当する感光体ドラム310上の部分5によって現像剤
層337の表面から遠ざけられるものが生じる。
【0012】しかし、現像スリーブ335の矢印336
の方向の回転によって、そのトナーtfは、感光体ドラ
ム310と現像剤層337とが接する位置Qから急速に
遠ざかるとともに、潜像部3の低電位によって現像剤層
337の表面に引き寄せられたトナーtqが、位置Qに
直ちに近付いて、潜像部3上に付着される。したがっ
て、出力される画像が副走査方向に逆に背景部から中間
調部1に変化しても、中間調部1の背景部と接する前方
端部の濃度は低下しない。
【0013】このように、二成分磁気ブラシ現像方式に
よる電子写真方式では、現像スリーブ335上の現像剤
層337の表面でのトナー濃度の、平均値からの部分的
な低下によって、出力される画像が副走査方向に中間調
部1から背景部2に変化するとき、中間調部1の背景部
2と接する後方端部1Bの濃度が低下する。この明細書
では、この濃度低下を、TED(Trail Edge
Deletion)と称する。
【0014】このTEDは、現像スリーブ335の線速
度を感光体ドラム310のそれに近付けることによっ
て、ある程度減少させることができる。しかし、現像ス
リーブ335の線速度を感光体ドラム310のそれと等
しくしても、TEDを完全に無くすことは困難であり、
十分なトナー量を現像することは困難である。
【0015】そこで、特開平5−281790号および
特開平6−87234号には、レーザ光により感光体上
に静電潜像を書き込むレーザ光スキャナを高精度化し、
その静電潜像を現像する現像手段のパラメータを調整す
ることによって、現像電界のコントラストを高めて、上
記のTEDのような濃度低下を防止する考えが示されて
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電潜
像の書き込み手段であるレーザ光スキャナの高精度化に
よって現像電界のコントラストを高める方法は、画像出
力部の大型化や高コスト化を招くことになる。しかも、
出力画像の高解像度化のために画像出力部でスクリーン
線数を増加させる場合には、現像電界のコントラストが
低下して、TEDのような濃度低下が、より生じやすく
なるため、出力画像の高解像度化を達成することとの両
立が難しい。
【0017】近年、コンピュータプリンタやネットワー
クプリンタの普及に伴い、パーソナルコンピュータなど
のホストコンピュータ上で作成した図形画像を印刷する
機会が増加する傾向にある。このような図形画像では、
写真などの自然画像と比べて、TEDのような濃度低下
が目につきやすい。そのため、コンピュータプリンタや
ネットワークプリンタなどの画像形成装置では、複写機
などの画像形成装置に比べて、TEDのような濃度低下
が、より問題となる。
【0018】MTF特性のような、画像出力部の線形で
対称な出力特性を補正する方法としては、デジタルフィ
ルタ処理により入力画像データを補正する方式が広く用
いられている。しかしながら、デジタルフィルタ処理で
は、処理対象とする領域が狭く、画像出力部の非線形か
つ非対称な出力特性に基づいて副走査方向の数mmに渡
る広い範囲に生じるTEDのような濃度低下を軽減ない
し防止することは不可能である。
【0019】そこで、発明者の一部は先に、TEDのよ
うな濃度低下を防止する方法として、画像出力部の大型
化や高コスト化をきたさないとともに、スクリーン線数
の増加により出力画像の高解像度化を達成することとの
両立が可能な方法を考え、特願平8−237255号に
よって提案した。これは、画像処理部において、入力画
像データから濃度低下を生じる中間調部を検出して、入
力画像データのその中間調部の画素値を、濃度低下分を
補うように補正するものである。
【0020】具体的には、中間調部1の濃度低下を生じ
る後方端部1Bの範囲、およびその後方端部1Bでの濃
度低下量は、感光体ドラム310上における中間調部1
の潜像部3の電位、したがって中間調部1の画素値、す
なわち中間調部1の背景部2と接する後方エッジ1bの
画素値に依存することから、一組のLUT(ルックアッ
プテーブル)に、図4(A)に示すような、後方エッジ
1bの画素値Cに対する補正対象画素数(補正範囲)a
の関係、および同図(B)に示すような、後方エッジ1
bの画素値Cに対する後方エッジ1bの画素値の補正量
(網点面積率)bの関係を、ストアする。補正対象画素
数aは、中間調部1の濃度低下を生じる後方端部1Bの
範囲に相当し、画素値補正量bは、後方エッジ1bでの
濃度低下量に対応するものである。
【0021】そして、入力画像データから後方エッジ1
bを抽出して、その一組のLUTから後方エッジ1bの
画素値Cに対応した補正対象画素数aおよび画素値補正
量bを読み出し、図5(A)に示すように、副走査方向
の画素位置をx、後方エッジ1bの副走査方向の画素位
置をxoとするとき、一次式、 y=(b/a)×{x−(xo−a)} =(b/a)×(x−xo+a) …(1) で表される補正量yを算出して、その算出した補正量y
を、xo−a≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元の画
素値に加算する。
【0022】したがって、入力画像データSiの画素値
が、図5(A)の実線で示すような値であるとき、画素
値補正後の出力画像データSoの画素値は、xo−a≦
x≦xoの範囲では同図の破線で示すような値となる。
そして、このように画素値が補正された出力画像データ
Soが、画像処理部からの画像記録信号として画像出力
部に供給されて、画像出力部で出力されることによっ
て、図13(B)の実線で示すように、破線で示すよう
な中間調部1の後方端部1Bでの濃度低下が防止され
る。
【0023】しかしながら、このように中間調部1の後
方端部1Bの画素値を補正した場合に、その補正が過補
正となって、逆に後方端部1Bの濃度が高くなってしま
うことがある。
【0024】その一つは、図13(C)に示すように、
後方エッジ1bで画像が中間調部1から背景部2に変化
した直後に、再び中間調部7に変化する場合である。
【0025】この場合、図16において、中間調部1の
潜像部3の後方エッジ3b以降の潜像部4の電位は、一
度、現像バイアス電位より高い帯電電位である−650
Vになるが、その後、再び現像バイアス電位より低い電
位に変化する。そのため、現像剤層337の潜像部4と
対向する部分に存在するトナーtbが逆方向の現像電界
を受ける期間が短くなって、トナーtbを現像剤層33
7の表面から遠ざける力が弱くなり、結果として中間調
部1の後方端部1Bでの濃度低下が軽減する。
【0026】そのため、この場合に、図13(A)に示
したように、後方エッジ1b後、画像が背景濃度を維持
する場合と同様に、後方エッジ1bの画素値Cに応じて
一律に中間調部1の後方端部1Bの画素値を補正する
と、過補正となって、後方端部1Bの濃度が高くなって
しまう。
【0027】過補正となる場合のもう一つは、中間調画
像中に副走査方向に長い白細線(背景濃度の細線)また
は白抜き文字(背景濃度の文字)が存在する場合であ
る。例えば、図15(A)に示すように、中間調画像8
中に副走査方向に長い白細線9が存在する場合、その白
細線9を通る副走査方向ライン上では、白細線9の手前
の中間調部1の後方エッジ(白細線9の前方エッジ)1
b後、画像は背景濃度を維持する。
【0028】しかしながら、図16において、上記のト
ナーtbなどのトナーは、2次元的な電界の影響を受け
る。そして、中間調画像8中に副走査方向に長い白細線
9が存在する場合、上記の後方エッジ1b後の主走査方
向の隣接画素ないし近傍画素は、中間調画像8の一部と
して中間調濃度を維持し、その主走査方向の隣接画素な
いし近傍画素の潜像部の電位は、現像バイアス電位より
低い電位になる。そのため、上記のトナーtbに対する
逆方向の現像電界が弱まって、トナーtbを現像剤層3
37の表面から遠ざける力が弱くなり、結果として、図
15(B)に示す白細線9の手前の中間調部1の白細線
9と接する後方端部1Bでの濃度低下が軽減する。
【0029】そのため、この場合に、後方エッジ1b
後、主走査方向の隣接画素および近傍画素も背景濃度と
なる場合と同様に、後方エッジ1bの画素値Cに応じて
一律に中間調部1の後方端部1Bの画素値を補正する
と、過補正となって、図15(B)で黒く塗り潰して示
し、同図(C)に鎖線で示すように、後方端部1Bの濃
度が高くなってしまう。しかも、この場合、過補正によ
り濃度が高くなった部分1Bを囲むように相対的に濃度
が低い部分が存在することになるので、過補正により濃
度が高くなった部分1Bが非常に目立つようになる。中
間調画像中に白抜き文字が存在する場合も、同様であ
る。
【0030】そこで、この発明は、画像形成装置ないし
画像出力装置の大型化や高コスト化をきたすことなく、
かつスクリーン線数の増加により出力画像の高解像度化
を達成することとの両立が可能になるとともに、画像が
副走査方向に中間調部から背景部に変化した直後に再び
中間調部となる場合、または中間調画像中に副走査方向
に長い白細線または白抜き文字が存在する場合に、過補
正となることなく、画像が副走査方向に中間調部から背
景部に変化するときの、中間調部の背景部と接する後方
端部での濃度低下を防止することができるようにしたも
のである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、記
録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、画素
ごとに記録媒体上での位置情報と画素値情報とを有す
る、多数画素についての入力画像データを取得する画像
取得手段と、その入力画像データの画素値が前記記録媒
体上での副走査方向において中間画素値から背景画素値
に変化するエッジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、そ
のエッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中の
画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出す
るエッジ後画素値算出手段と、前記エッジ画素の前記記
録媒体上での位置であるエッジ位置、前記エッジ画素の
画素値であるエッジ画素値、および前記エッジ後画素値
に基づいて、前記入力画像データの中間画素値を有する
画素の画素値を補正する補正手段と、を設ける。
【0032】請求項2の発明では、請求項1の発明のエ
ッジ後画素値算出手段を、エッジ画素後の一定の面積領
域中の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として
算出するものに変える。
【0033】請求項6の発明では、記録媒体上に画像を
形成する画像形成装置において、画素ごとに記録媒体上
での位置情報と画素値情報とを有する、多数画素につい
ての入力画像データを取得する画像取得手段と、その入
力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走査方向
において中間画素値から背景画素値に変化するエッジ画
素を抽出するエッジ抽出手段と、そのエッジ画素が絵柄
部分であるか文字部分であるかを示す画像属性情報を取
得する画像属性取得手段と、前記エッジ画素後の前記副
走査方向における一定領域中の画素の画素値の平均値
を、エッジ後画素値として算出するエッジ後画素値算出
手段と、前記エッジ画素の前記記録媒体上での位置であ
るエッジ位置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画
素値、前記エッジ後画素値、および前記画像属性情報に
基づいて、前記入力画像データの中間画素値を有する画
素の画素値を補正する補正手段と、を設ける。
【0034】請求項9の発明では、記録媒体上に画像を
形成する画像形成装置において、画素ごとに記録媒体上
での位置情報と画素値情報とを有する、多数画素につい
ての入力画像データを取得する画像取得手段と、その入
力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走査方向
において中間画素値から背景画素値に変化するエッジ画
素を抽出するエッジ抽出手段と、そのエッジ画素が絵柄
部分であるか文字部分であるかを示す画像属性情報を取
得する画像属性取得手段と、前記エッジ画素の前記記録
媒体上での位置であるエッジ位置、前記エッジ画素の画
素値であるエッジ画素値、および前記画像属性情報に基
づいて、前記入力画像データの中間画素値を有する画素
の画素値を補正する補正手段と、を設ける。
【0035】請求項14の発明では、ページ単位で画像
を形成するための画像情報を処理する画像処理装置にお
いて、画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報と
を有する、多数画素についての入力画像データを取得す
る画像取得手段と、その入力画像データの画素値が前記
ページ上での副走査方向において中間画素値から背景画
素値に変化するエッジ画素を抽出するエッジ抽出手段
と、そのエッジ画素後の前記副走査方向における一定領
域中の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として
算出するエッジ後画素値算出手段と、前記エッジ画素の
前記ページ上での位置であるエッジ位置、前記エッジ画
素の画素値であるエッジ画素値、および前記エッジ後画
素値に基づいて、前記入力画像データの中間画素値を有
する画素の画素値を補正する補正手段と、を設ける。
【0036】請求項15の発明では、請求項14の発明
のエッジ後画素値算出手段を、エッジ画素後の一定の面
積領域中の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値と
して算出するものに変える。
【0037】請求項19の発明では、ページ単位で画像
を形成するための画像情報を処理する画像処理装置にお
いて、画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報と
を有する、多数画素についての入力画像データを取得す
る画像取得手段と、その入力画像データの画素値が前記
ページ上での副走査方向において中間画素値から背景画
素値に変化するエッジ画素を抽出するエッジ抽出手段
と、そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分である
かを示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、
前記エッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中
の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出
するエッジ後画素値算出手段と、前記エッジ画素の前記
ページ上での位置であるエッジ位置、前記エッジ画素の
画素値であるエッジ画素値、前記エッジ後画素値、およ
び前記画像属性情報に基づいて、前記入力画像データの
中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
と、を設ける。
【0038】請求項22の発明では、ページ単位で画像
を形成するための画像情報を処理する画像処理装置にお
いて、画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報と
を有する、多数画素についての入力画像データを取得す
る画像取得手段と、その入力画像データの画素値が前記
ページ上での副走査方向において中間画素値から背景画
素値に変化するエッジ画素を抽出するエッジ抽出手段
と、そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分である
かを示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、
前記エッジ画素の前記ページ上での位置であるエッジ位
置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、およ
び前記画像属性情報に基づいて、前記入力画像データの
中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
と、を設ける。
【0039】
【作用】上記のように構成した請求項1の発明の画像形
成装置、または請求項14の発明の画像処理装置におい
ては、装置の画像取得手段に、画素ごとに記録媒体上ま
たはページ上での位置情報と画素値情報とを有する入力
画像データが入力され、または装置の画像取得手段に画
像情報が入力されて、その画像情報が画像取得手段にお
いて、画素ごとに記録媒体上またはページ上での位置情
報と画素値情報とを有する入力画像データに展開され
る。
【0040】そして、装置のエッジ抽出手段において、
その画像取得手段で取得された入力画像データの画素値
が記録媒体上またはページ上での副走査方向において中
間画素値から背景画素値に変化するエッジ画素が検出さ
れ、装置のエッジ後画素値算出手段において、その検出
されたエッジ画素後の副走査方向における一定領域中の
画素の画素値の平均値が、エッジ後画素値として算出さ
れ、さらに装置の補正手段において、その検出されたエ
ッジ画素の位置および画素値と、エッジ後画素値算出手
段で算出されたエッジ後画素値とに基づいて、入力画像
データの中間画素値を有する画素の画素値が補正され
る。
【0041】したがって、出力される画像が副走査方向
に中間調部から背景部に変化した後、副走査方向の一定
領域内において背景濃度を維持する場合には、エッジ後
画素値算出手段で算出されるエッジ後画素値が小さくな
ることによって、背景部に変化する前の中間調部に対す
る画素値補正量が相対的に大きくされ、出力される画像
が副走査方向に中間調部から背景部に変化した後、副走
査方向の一定領域内において再び中間調部に変化する場
合には、エッジ後画素値算出手段で算出されるエッジ後
画素値が大きくなることによって、背景部に変化する前
の中間調部に対する画素値補正量が相対的に小さくされ
る。
【0042】したがって、出力される画像が副走査方向
に中間調部から背景部に変化した直後に再び中間調部と
なる場合に、過補正となることなく、背景部に変化する
前の中間調部の背景部と接する後方端部での濃度低下が
防止される。
【0043】上記のように構成した請求項2の発明の画
像形成装置、または請求項15の発明の画像処理装置に
おいては、中間調画像中に副走査方向に長い白細線およ
び白抜き文字が存在しない場合には、エッジ画素後の一
定の面積領域中の画素の全部または多くが背景画素値と
なることにより、エッジ後画素値算出手段で算出される
エッジ後画素値が小さくなって、出力される画像が副走
査方向に中間調部から背景部に変化する前の中間調部に
対する画素値補正量が相対的に大きくされ、中間調画像
中に副走査方向に長い白細線または白抜き文字が存在す
る場合には、エッジ画素後の一定の面積領域中の画素の
多くが中間画素値となることにより、エッジ後画素値算
出手段で算出されるエッジ後画素値が大きくなって、出
力される画像が副走査方向に中間調部から背景部に変化
する前の中間調部に対する画素値補正量が相対的に小さ
くされる。
【0044】したがって、中間調画像中に副走査方向に
長い白細線または白抜き文字が存在する場合に、過補正
となることなく、背景部に変化する前の中間調部の背景
部と接する後方端部での濃度低下が防止される。
【0045】上記のように構成した請求項6の発明の画
像形成装置、または請求項19の発明の画像処理装置に
おいては、エッジ後画素値算出手段で算出されたエッジ
後画素値に応じて、そのエッジ後画素値が大きいときほ
ど画素値補正量が小さくなるとともに、エッジ画素が絵
柄部分であるか文字部分であるかに応じて、エッジ画素
が文字部分であるときの方が絵柄部分であるときより画
素値補正量が小さくなるように、背景部に変化する前の
中間調部に対する画素値補正量が変えられる。
【0046】したがって、請求項1または14の発明と
請求項2または15の発明との組み合わせとして、出力
される画像が副走査方向に中間調部から背景部に変化し
た直後に再び中間調部となる場合、および中間調画像中
に副走査方向に長い白細線または白抜き文字が存在する
場合に、それぞれ、過補正となることなく、背景部に変
化する前の中間調部の背景部と接する後方端部での濃度
低下が防止される。
【0047】上記のように構成した請求項9の発明の画
像形成装置、または請求項22の発明の画像処理装置に
おいては、エッジ画素が絵柄部分であるか文字部分であ
るかに応じて、エッジ画素が文字部分であるときの方が
絵柄部分であるときより画素値補正量が小さくなるよう
に、背景部に変化する前の中間調部に対する画素値補正
量が変えられる。
【0048】したがって、請求項2または15の発明と
同様に、中間調画像中に副走査方向に長い白細線または
白抜き文字が存在する場合に、過補正となることなく、
背景部に変化する前の中間調部の背景部と接する後方端
部での濃度低下が防止される。
【0049】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態…図1〜図8、図13〜図15〕図1
は、この発明の画像処理装置の一例を搭載した、この発
明の画像形成装置の一例としての、デジタルカラー複写
機の全体構成を示す。この例の画像形成装置、すなわち
複写機は、画像入力部100、画像処理部200および
画像出力部300を備える。画像入力部100では、原
稿上の画像が、CCDセンサなどからなるスキャナによ
り、例えば16画素/mm(400画素/インチ)の解
像度で読み取られて、R(赤)、G(緑)、B(青)の
各色につき8ビット、256階調のデジタルデータから
なる入力画像信号が得られる。
【0050】画像処理部200は、この発明の画像処理
装置の一例で、この画像処理部200では、画像入力部
100からの入力画像信号から、画像出力部300での
記録色であるY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、K(ブラック)の各色につき8ビット、256
階調のデジタルデータからなる画像記録信号が形成され
るとともに、後述するように、その画像記録信号の画素
値が補正される。
【0051】図2は、その画像処理部200の第1の例
を示し、図13に示したように画像が副走査方向に中間
調部1から背景部2に変化した直後に再び中間調部7に
変化する場合に対応させた例である。
【0052】この例では、画像入力部100からのRG
B3色の信号Ri,Gi,Biが、透過中性濃度変換手
段210により、透過中性濃度の信号Re,Ge,Be
に変換され、その透過中性濃度の信号Re,Ge,Be
が、色補正手段220により、透過中性濃度のYMC3
色の信号Ye,Me,Ceに変換され、その透過中性濃
度の信号Ye,Me,Ceが、墨版生成下色除去手段2
30により、下色除去されたYMC3色の信号Yei,
Mei,Ceiと墨信号Keiに変換され、その信号Y
ei,Mei,Cei,Keiが、階調補正手段240
により階調補正されて、YMCK4色の信号Yi,M
i,Ci,Kiからなる画像信号に変換される。
【0053】この信号Yi,Mi,Ci,Kiが、入力
画像データとして、データ補正部250に供給されて、
後述するように画素値が補正される。また、この例で
は、コンピュータなどの外部機器からの色信号Scが、
外部機器インタフェース260を通じて画像処理部20
0に取り込まれて、データ補正部250に供給され、信
号Yi,Mi,Ci,Kiと同様に画素値が補正され
る。
【0054】そして、データ補正部250からの画素値
が補正されたYMCK4色の信号Yo,Mo,Co,K
oが、画像処理部200からの出力画像データとして、
画像出力部300に供給される。
【0055】透過中性濃度変換手段210および階調補
正手段240としては、例えば1次元のルックアップテ
ーブルを用いる。色補正手段220としては、通常よく
用いられる3×3の行列演算による線形マスキング法を
利用することができるが、3×6,3×9などの非線形
マスキング法を用いてもよい。また、墨版生成下色除去
手段230としては、通常よく用いられるスケルトンU
CR方式を用いることができる。ただし、いずれも、そ
の他の公知の方法を用いてもよい。
【0056】画像出力部300は、電子写真方式の、か
つ二成分磁気ブラシ現像方式によるものである。図1お
よび図2に示すように、画像出力部300はスクリーン
ジェネレータ390を有し、画像処理部200からの出
力画像データは、このスクリーンジェネレータ390に
より、画素値に応じてパルス幅が変調された二値信号、
すなわちスクリーン信号に変換される。
【0057】図1に示すように、画像出力部300で
は、スクリーンジェネレータ390からのスクリーン信
号により、レーザ光スキャナ380のレーザダイオード
381が駆動されて、レーザダイオード381から、す
なわちレーザ光スキャナ380から、レーザ光Lが得ら
れ、そのレーザ光Lが感光体ドラム310上に照射され
る。
【0058】感光体ドラム310は、静電潜像形成用の
帯電器320により帯電され、レーザ光スキャナ380
からのレーザ光Lが照射されることによって、感光体ド
ラム310上に静電潜像が形成される。
【0059】その静電潜像が形成された感光体ドラム3
10に対して、回転現像器330のKYMC4色の現像
器331,332,333,334が当接することによ
って、感光体ドラム310上に形成された各色の静電潜
像がトナー像に現像される。
【0060】そして、用紙トレイ301上の用紙が、給
紙装置部302により転写ドラム340上に送られ、巻
装されるとともに、転写帯電器341により用紙の背面
からコロナ放電が与えられることによって、感光体ドラ
ム310上の現像されたトナー像が、用紙上に転写され
る。出力画像が多色画像の場合には、用紙が2〜4回繰
り返して感光体ドラム310に当接させられることによ
って、KYMC4色中の複数色の画像が多重転写され
る。
【0061】転写後の用紙は、定着器370に送られ、
トナー像が、加熱溶融されることによって用紙上に定着
される。感光体ドラム310は、トナー像が用紙上に転
写された後、クリーナ350によってクリーニングさ
れ、前露光器360によって再使用の準備がなされる。
【0062】具体的に、この例では、レーザ光スキャナ
380として、レーザ光Lの主走査方向のビーム径およ
び副走査方向のビーム径が、それぞれ64μmとなるも
のを用いた。また、現像剤として、平均粒経が7μmの
絶縁性トナーと平均粒経が50μmの磁性粒子(フェラ
イトキャリア)とを混合したものを用い、トナーの濃度
を7%とした。
【0063】マゼンタトナーとしては、ポリエステル系
のメインバインダ100重量部に、C.I.ピグメント
レッド57:1顔料を4重量部、帯電制御剤4重量部お
よび外添剤を加えたものを用いた。シアントナーとして
は、ポリエステル系のメインバインダ100重量部に、
C.I.ピグメントブルー15:3顔料を4重量部、帯
電制御剤4重量部および外添剤を加えたものを用いた。
イエロートナーとしては、ポリエステル系のメインバイ
ンダ100重量部に、C.I.ピグメントイエロー17
顔料を4重量部、帯電制御剤4重量部および外添剤を加
えたものを用いた。ブラックトナーとしては、ポリエス
テル系のメインバインダ100重量部に、カーボンブラ
ック4重量部、帯電制御剤4重量部および外添剤を加え
たものを用いた。
【0064】上記の例の画像形成装置、すなわち複写機
において、画像処理部200のデータ補正部250で後
述する画素値の補正を行わなかった場合には、スクリー
ンジェネレータ390でのスクリーン線数を400ライ
ン/インチとして、副走査方向に中間調部から背景部に
変化する画像を出力させたとき、図13(B)の破線で
示すように、中間調部1の背景部2と接する後方端部1
Bの濃度が低下した。また、この濃度低下は、スクリー
ンジェネレータ390でのスクリーン線数を多くする
と、より顕著になることが認められた。
【0065】レーザ光スキャナ380をレーザ光Lの主
走査方向のビーム径が20μmとなるものにしたとこ
ろ、後方端部1Bの濃度低下が減少した。しかし、レー
ザ光スキャナ380の大型化および高コスト化をきた
す。また、スクリーン線数を多くした場合には、レーザ
光Lの主走査方向のビーム径を小さくしても、後方端部
1Bの濃度低下を知覚できない程度に減少させることは
できなかった。
【0066】しかし、この例では、画像処理部200の
データ補正部250において、階調補正手段240から
の入力画像データの画素値が補正される。図3は、その
データ補正部250の、画像処理部200の第1の例に
対応する第1の例を示し、そのデータ補正部250は、
エッジ抽出手段251、特性記述手段252、画素値補
正手段253およびエッジ後画素値算出手段254によ
って構成される。
【0067】エッジ抽出手段251は、階調補正手段2
40からの入力画像データSiから、図13に示したよ
うに、画像が副走査方向に中間調部1から背景部2に変
化するときの、その中間調部1の背景部2と接する後方
エッジ1bを抽出する。
【0068】具体的に、エッジ抽出手段251は、副走
査方向に連続する画素の画素値をメモリ内にストアし、
画素値が所定しきい値を超えたら、その点の画素は中間
調部1の画素として、以後の副走査方向に連続する画素
の、画素値が所定しきい値を超える画素をカウントし
て、中間調部1の副走査方向における長さ(画素数)D
を検出し、その後、画素値が所定しきい値以下となった
ら、その1つ前の画素を中間調部1の背景部2と接する
後方エッジ(以下、場合により、立ち下がりエッジと称
する)1bと判定するとともに、中間調部1の副走査方
向における長さ(以下では、これをエッジ長と称する)
Dを確定する。
【0069】そして、エッジ抽出手段251は、その後
方エッジ1bと判定した画素の画素値Cを特性記述手段
252に供給するとともに、その確定したエッジ長Dを
画素値補正手段253に供給する。
【0070】電子写真方式の画像形成装置では、一般に
網点面積率が5%以下の画素は画像出力部で再現するこ
とが困難である。そのため、エッジ抽出手段251での
上記のしきい値は、5%とする。しきい値を5%とする
ことによって、画像出力部300で再現される中間調部
1の背景部2と接する後方エッジ1bは、すべて検出さ
れることになる。
【0071】したがって、ここでの中間調部1および7
は、画素値が階調段階で5〜100%であるものであ
り、背景部2は、画素値が階調段階で0〜5%であるも
のである。
【0072】なお、エッジ抽出手段251は、後方エッ
ジ1bを検出できるものであれば、デジタルフィルタ処
理によりグラディエントなどの画像の1次微分値を得る
ものや、パターンマッチングによるものなどの、他の方
法によるものでもよい。
【0073】特性記述手段252は、ルックアップテー
ブル(以下、LUTと称する)により構成されて、あら
かじめこれに、画像が副走査方向に中間調部1から背景
部2に変化した後、背景濃度を維持するとともに、後方
エッジ1b後の主走査方向の隣接画素および近傍画素も
背景濃度となるときの、その中間調部1の後方端部1B
で生じる濃度低下の特性が記述される。
【0074】図16において上述したように、この場合
の中間調部1の濃度低下を生じる後方端部1Bの範囲、
およびその後方端部1Bでの濃度低下量は、原則的に
は、中間調部1の背景部2と接する後方エッジ1bの画
素値Cに依存する。
【0075】そこで、特性記述手段252には、一組の
LUTが設けられ、一方のLUTには、図4(A)に示
すように、後方エッジ1bの画素値Cに対する補正対象
画素数(補正範囲)aの関係がストアされるとともに、
他方のLUTには、同図(B)に示すように、後方エッ
ジ1bの画素値Cに対する後方エッジ1bの画素値の補
正量(網点面積率)bの関係がストアされる。補正対象
画素数aは、中間調部1の濃度低下を生じる後方端部1
Bの範囲に相当し、画素値補正量bは、後方エッジ1b
での濃度低下量に対応するものである。
【0076】画素値補正量bは、図1に示した回転現像
器330の図16に示した現像スリーブ335の現像剤
層337におけるトナー濃度の平均値からの部分的な低
下に基づいて決定される。具体的には、現像スリーブ3
35の回転方向における所定回転角ごとに決まる部分現
像剤層ごとに、トナー濃度の平均値からの低下に基づい
て決定される。
【0077】そして、上述したエッジ抽出手段251か
ら特性記述手段252に供給される後方エッジ1bの画
素値Cは、この特性記述手段252の一組のLUTにア
ドレスとして供給されて、その一組のLUTから後方エ
ッジ1bの画素値Cに対応した補正対象画素数aおよび
画素値補正量bが読み出され、その読み出された補正対
象画素数aおよび画素値補正量bが、画素値補正手段2
53に供給される。
【0078】エッジ後画素値算出手段254は、この例
では、後方エッジ1b後の一定期間(一定領域)dに渡
って、副走査方向に連続する画素の画素値を観測して、
その期間d中に図13(C)に示したように画像が背景
部2から中間調部7に変化したときには、その期間dに
おける画素値の平均値を後方エッジ1b後の画素値eと
して算出する。観測期間d中に背景部2から中間調部7
に変化しなかったときには、エッジ後画素値eをゼロと
する。
【0079】観測領域dは、中間調部1の後方端部1B
の現像中に図16において上述したようにトナーtbに
対して影響を及ぼす、〜2mm程度の潜像領域とし、画
像形成装置の出力解像度が16画素/mm(400画素
/インチ)の場合には、〜32画素程度の範囲とする。
この例では、後方エッジ1b後の24画素の期間を観測
期間dとする。そして、エッジ後画素値算出手段254
は、その算出したエッジ後画素値eを画素値補正手段2
53に供給する。
【0080】画素値補正手段253は、エッジ抽出手段
251から供給された上記のエッジ長Dが、特性記述手
段252から供給された補正対象画素数aより大きいと
きに、階調補正手段240からの入力画像データSiの
画素値を補正すると判定する。これは、エッジ長D、す
なわち中間調部1の副走査方向における長さが小さいと
きには、中間調部1の濃度低下を生じないからである。
【0081】また、中間調部1の後方端部1Bでの濃度
低下量は、濃度低下を生じ始める画素から後方エッジ1
bにかけて、ほぼ直線的に変化する傾向にあり、図5
(A)(B)に示すように、副走査方向の画素位置を
x、後方エッジ1bの副走査方向の画素位置をxoとす
るとき、上述したように、画像が副走査方向に中間調部
1から背景部2に変化した後、背景濃度を維持するとと
もに、後方エッジ1b後の主走査方向の隣接画素および
近傍画素も背景濃度となる場合の、中間調部1の後方端
部1Bでの濃度低下を防止するには、上述した一次式
(1)で表される補正量yを、xo−a≦x≦xoの範
囲の補正対象画素の元の画素値に加算すればよい。
【0082】そこで、画素値補正手段253では、入力
画像データSiの画素値を補正すると判定したときに
は、次の式(2)によって補正係数kを求め、その補正
係数kを上記の式(1)に乗じた次の一次式(3)によ
って補正量yを算出して、その式(3)で表される補正
量yを、xo−a≦x≦xoの範囲の補正対象画素の元
の画素値に加算する。ただし、エッジ後画素値eが後方
エッジ1bの画素値Cより大きいときには、補正係数k
をゼロとする。
【0083】 k=(C−e)/C …(2) y=k×(b/a)×{x−(xo−a)} =k×(b/a)×(x−xo+a) …(3)
【0084】補正係数kを式(2)のように定めるの
は、観測期間d中に画像が背景部2から中間調部7に変
化する場合に、上記の式(1)で表される補正量yを補
正対象画素の元の画素値に加算して入力画像データSi
の画素値を補正したときの、中間調部1の後方端部1B
での過補正による濃度増加分が、後方エッジ1bの画素
値Cとエッジ後画素値eとの差の後方エッジ1bの画素
値Cに対する比に、ほぼ反比例するからである。
【0085】したがって、図15に示したように中間調
画像8中に副走査方向に長い白細線9または白抜き文字
が存在する場合を別にして、後方エッジ1b後の観測期
間dにおいて画像が背景濃度を維持し、中間調部7に変
化しない場合には、k=1となって、式(3)で表され
る補正量yは、式(1)で表される補正量と同じにな
り、階調補正手段240からの入力画像データSiの画
素値が、図5(A)の実線で示すような値であるとき、
データ補正部250からの出力画像データSoの画素値
は、xo−a≦x≦xoの範囲では同図の破線で示すよ
うな値となる。
【0086】これに対して、後方エッジ1b後の観測期
間dにおいて画像が背景部2から中間調部7に変化する
場合には、0≦k<1となって、式(3)で表される補
正量yは、観測期間dにおいて画像が背景濃度を維持す
る場合の式(1)で表される補正量より小さくなり、階
調補正手段240からの入力画像データSiの画素値
が、図5(B)の実線で示すような値であるとき、デー
タ補正部250からの出力画像データSoの画素値は、
xo−a≦x≦xoの範囲では同図の鎖線で示すような
値となる。
【0087】そして、このように画素値が補正された出
力画像データSoが、画像処理部200からの画像記録
信号として画像出力部300に供給されて、画像出力部
300で出力されることによって、図13(A)に示し
たように、画像が中間調部1から背景部2に変化した
後、背景濃度を維持する場合には、図13(B)の実線
で示すように、破線で示す中間調部1の後方端部1Bで
の濃度低下が防止されるとともに、図13(C)に示し
たように、画像が中間調部1から背景部2に変化した直
後に、再び中間調部7に変化する場合には、中間調部1
の後方端部1Bでの濃度低下が、過補正により濃度が高
くなることなく防止される。
【0088】なお、図13(B)は、入力網点面積率4
0%のパッチをスクリーン線数400ライン/インチで
ブラック単色で出力したときの濃度測定結果を示し、破
線はデータ補正部250で画素値を補正しない場合であ
る。
【0089】補正係数kは、式(2)に準じるものであ
れば、式(2)以外の算出式によって求めてもよい。ま
た、補正量yも、中間調部1の後方端部1Bでの濃度低
下の特性に応じて、式(3)以外の関数式によって算出
するようにしてもよい。
【0090】また、上記の例は、特性記述手段252に
YMCKの各色につき共通の補正対象画素数aおよび画
素値補正量bを記述する場合であるが、各色ごとの補正
対象画素数aおよび画素値補正量bをストアしたLUT
を用意するようにしてもよい。また、画像出力部300
でのスクリーン線数ごとに異なる補正対象画素数aおよ
び画素値補正量bを記述するようにしてもよい。
【0091】さらに、特性記述手段252にLUTを用
いずに、図4に示したような後方エッジ1bの画素値C
に対する補正対象画素数aおよび画素値補正量bの関係
を関数式で表現したときの、関数式の係数を特性記述手
段252に保持しておいて、その係数を用いて補正対象
画素数aおよび画素値補正量bを算出するようにしても
よい。
【0092】図6は、図1の画像処理部200の第2の
例を示し、中間調画像中に副走査方向に長い白細線また
は白抜き文字が存在する場合に対応させた例である。
【0093】この例では、透過中性濃度変換手段210
からの透過中性濃度の信号Re,Ge,Beが、絵文字
分離手段270に供給されて、絵文字分離手段270に
おいて、信号Re,Ge,Beから、画像の属性が絵柄
と文字(細線を含む)に分けられて検出され、その画像
属性を示す情報が、画像属性保持手段280に保持され
て、画像属性保持手段280から、画像処理部200の
色補正手段220、墨版生成下色除去手段230、階調
補正手段240およびデータ補正部250と、画像出力
部300のスクリーンジェネレータ390に送られる。
【0094】そして、色補正手段220、墨版生成下色
除去手段230および階調補正手段240では、画像属
性に応じて上述した変換がなされ、データ補正部250
では、画像属性に応じて後述するように画素値が補正さ
れ、スクリーンジェネレータ390では、画像属性に応
じて適切なスクリーンが選択される。データ補正部25
0を除いて、画像処理部200および画像出力部300
のその他については、上述したのと同じである。
【0095】この例において、データ補正部250で後
述する画素値の補正を行わなかった場合には、図15
(A)に示したように中間調画像8中に副走査方向に長
い白細線9が存在するとき、同図(C)に破線で示すよ
うに、白細線9の手前の中間調部1の白細線9と接する
後方端部1Bで濃度低下を生じるが、その濃度低下は僅
かであることを、実験により確認した。また、このと
き、上記の式(1)で表される補正量yを補正対象画素
の元の画素値に加算した場合には、図15(B)に黒く
塗り潰して示し、同図(C)に鎖線で示すように、過補
正により後方端部1Bの濃度が高くなることが認められ
た。中間調画像中に白抜き文字が存在するときにも、同
様であった。
【0096】図7は、画像処理部200の図6に示した
第2の例に対応する、データ補正部250の第2の例を
示し、そのデータ補正部250は、エッジ抽出手段25
1、特性記述手段252、画素値補正手段253および
エッジ後画素値算出手段254によって構成される。
【0097】エッジ抽出手段251は、第1の例と同様
に、階調補正手段240からの入力画像データSiか
ら、図14(A)に示すように、画像が副走査方向に中
間調部1から背景部2に変化するときの、その中間調部
1の背景部2と接する後方エッジ1bを抽出して、その
後方エッジ1bの画素値Cを特性記述手段252に供給
するとともに、確定したエッジ長(中間調部1の副走査
方向における画素数)Dを画素値補正手段253に供給
する。
【0098】特性記述手段252は、第1の例と同様
に、一組のLUTにより構成されて、あらかじめこれ
に、画像が副走査方向に中間調部1から背景部2に変化
した後、背景濃度を維持するとともに、後方エッジ1b
後の主走査方向の隣接画素および近傍画素も背景濃度と
なるときの、その中間調部1の後方端部1Bで生じる濃
度低下の特性として、図4(A)に示すような、後方エ
ッジ1bの画素値Cに対する補正対象画素数(補正範
囲)aの関係、および同図(B)に示すような、後方エ
ッジ1bの画素値Cに対する後方エッジ1bの画素値の
補正量(網点面積率)bの関係が、ストアされる。
【0099】そして、第1の例と同様に、エッジ抽出手
段251から特性記述手段252に供給される後方エッ
ジ1bの画素値Cは、この特性記述手段252の一組の
LUTにアドレスとして供給されて、その一組のLUT
から後方エッジ1bの画素値Cに対応した補正対象画素
数aおよび画素値補正量bが読み出され、その読み出さ
れた補正対象画素数aおよび画素値補正量bが、画素値
補正手段253に供給される。
【0100】エッジ後画素値算出手段254は、この例
では、図14(A)に示すように、対象とする副走査方
向ラインLp上の後方エッジ1bの次の画素を、主走査
方向には中心とし、副走査方向には先頭とする、主走査
方向には幅dsに渡り、副走査方向には幅dpに渡る、
一定領域E中の画素の画素値を観測し、例えば領域E中
の画素の影響度をすべて1として、その領域Eにおける
画素値の平均値を、後方エッジ1b後の画素値eとして
算出する。
【0101】観測領域Eは、図15に示したように中間
調画像8中に副走査方向に長い白細線9または白抜き文
字が存在する場合に、中間調部1の後方端部1Bの現像
中に図16において上述したようにトナーtbに対して
影響を及ぼす潜像領域とする。この例では、画像形成装
置の出力解像度を16画素/mm(400画素/イン
チ)として、主走査方向の幅dsおよび副走査方向の幅
dpがそれぞれ24画素の範囲を観測領域Eとする。そ
して、エッジ後画素値算出手段254は、その算出した
エッジ後画素値eを画素値補正手段253に供給する。
【0102】画素値補正手段253は、第1の例と同様
に、エッジ抽出手段251から供給された上記のエッジ
長Dが、特性記述手段252から供給された補正対象画
素数aより大きいときに、階調補正手段240からの入
力画像データSiの画素値を補正すると判定する。
【0103】そして、図8(A)(B)に示すように、
副走査方向の画素位置をx、後方エッジ1bの副走査方
向の画素位置をxoとするとき、画素値補正手段253
では、入力画像データSiの画素値を補正すると判定し
たときには、第1の例と同様に、上記の式(2)によっ
て補正係数kを求め、その補正係数kを上記の式(1)
に乗じた上記の式(3)によって補正量yを算出して、
その式(3)で表される補正量yを、xo−a≦x≦x
oの範囲の補正対象画素の元の画素値に加算する。ただ
し、エッジ後画素値eが後方エッジ1bの画素値Cより
大きいときには、補正係数kをゼロとする。補正係数k
を式(2)のように定めるのは、第1の例と同様の理由
による。
【0104】したがって、図13(C)に示したように
画像が副走査方向に中間調部1から背景部2に変化した
直後に中間調部7に変化する場合を別にして、中間調画
像中に副走査方向に長い白細線および白抜き文字が存在
しない場合には、k=1となって、式(3)で表される
補正量yは、式(1)で表される補正量と同じになり、
階調補正手段240からの入力画像データSiの画素値
が、図8(A)の実線で示すような値であるとき、デー
タ補正部250からの出力画像データSoの画素値は、
xo−a≦x≦xoの範囲では同図の破線で示すような
値となる。
【0105】これに対して、図15に示したように中間
調画像8中に副走査方向に長い白細線9または白抜き文
字が存在する場合には、0≦k<1となって、式(3)
で表される補正量yは、中間調画像中に副走査方向に長
い白細線および白抜き文字が存在しない場合の式(1)
で表される補正量より小さくなり、階調補正手段240
からの入力画像データSiの画素値が、図8(B)の実
線で示すような値であるとき、データ補正部250から
の出力画像データSoの画素値は、xo−a≦x≦xo
の範囲では同図の鎖線で示すような値となる。
【0106】そして、このように画素値が補正された出
力画像データSoが、画像処理部200からの画像記録
信号として画像出力部300に供給されて、画像出力部
300で出力されることによって、中間調画像中に副走
査方向に長い白細線および白抜き文字が存在しない場合
には、図14(B)の実線で示すように、破線で示す中
間調部1の後方端部1Bでの濃度低下が防止されるとと
もに、図15に示したように中間調画像8中に副走査方
向に長い白細線9または白抜き文字が存在する場合に
は、同図(C)の実線で示すように、白細線9または白
抜き文字の手前の中間調部1の白細線9または白抜き文
字と接する後方端部1Bでの濃度低下が、過補正により
鎖線のように濃度が高くなることなく防止される。
【0107】なお、図14(B)および図15(C)
も、入力網点面積率40%のパッチをスクリーン線数4
00ライン/インチでブラック単色で出力したときの濃
度測定結果を示す。
【0108】上記の例は、図7のエッジ後画素値算出手
段254で、観測領域E中の画素の影響度をすべて1と
して、エッジ後画素値eを算出する場合であるが、対象
とする副走査方向ライン上の後方エッジからの主走査方
向および副走査方向の距離に応じて、それぞれの画素の
影響度を細かく定義し、それぞれの画素の画素値に、そ
の影響度を掛け合わせた結果の平均値を、エッジ後画素
値eとすることによって、さらに精密な補正を行うよう
にしてもよい。
【0109】また、補正係数kを式(2)以外の算出式
によって求め、または補正量yを式(3)以外の関数式
によって算出するなど、第1の例と同様の変更をするこ
とができる。
【0110】以上の第2の例は、第1の例の図3のエッ
ジ後画素値算出手段254では、副走査方向に一定範囲
の観測領域d中の画素の画素値を観測するのに対して、
第2の例の図7のエッジ後画素値算出手段254では、
主走査方向および副走査方向に一定範囲の観測領域E中
の画素の画素値を観測する点においてのみ、第1の例と
異なる。したがって、画像処理部200は、必ずしも図
6に示したように絵文字分離手段270および画像属性
保持手段280を有する必要はない。
【0111】しかし、図6に示したように、画像処理部
200を、絵文字分離手段270によって画像の属性を
絵柄と文字に分けて検出し、その画像属性を示す情報を
画像属性保持手段280に保持する構成とする場合に
は、図7のエッジ後画素値算出手段254で観測領域E
中の画素の画素値を観測しなくても、画像属性保持手段
280からの画像属性情報から、中間調画像中に副走査
方向に長い白細線または白抜き文字が存在するか否かを
判別することができる。
【0112】そこで、第2の例の別の例として、図7の
データ補正部250は、エッジ後画素値算出手段254
を設けることなく、したがって画素値補正手段253で
上記の式(2)により補正係数kを求めることなく、画
素値補正手段253では、画像属性保持手段280から
の画像属性情報から、対象となる後方エッジ1bが絵柄
部分であるか文字部分であるかを判定して、後方エッジ
1bが絵柄部分であるときには、上記の式(3)におい
てk=1として補正量yを算出して、補正対象画素の元
の画素値に加算し、後方エッジ1bが文字部分であると
きには、式(3)においてkを1より小さい一定数ko
として補正量yを算出して、補正対象画素の元の画素値
に加算する。
【0113】一定数koは、後方エッジ1bが文字部分
であるとき、すなわち図15に示したように中間調画像
8中に副走査方向に長い白細線9または白抜き文字が存
在するときの、上記の観測領域Eにおける画素値の平均
値eの後方エッジ1bの画素値Cに対する比率e/Cを
一義的に定めて、式(2)により決定し、例えば、e/
C=0.8として、ko=0.2とする。
【0114】さらに、第3の例として、第1の例と第2
の例を組み合わせて、画像が副走査方向に中間調部から
背景部に変化した直後に再び中間調部に変化する場合
と、中間調画像中に副走査方向に長い白細線または白抜
き文字が存在する場合の、両方に対応させることもでき
る。
【0115】この場合には、画像処理部200を図6の
ように絵文字分離手段270および画像属性保持手段2
80を有するものとし、図6のデータ補正部250を図
7のようにエッジ後画素値算出手段254を有するもの
として、そのエッジ後画素値算出手段254で、第1の
例のように、後方エッジ1b後の副走査方向の一定領域
dにおける画素値の平均値をエッジ後画素値eとして算
出し、画素値補正手段253で、上記の式(2)によっ
て補正係数kを求める。
【0116】さらに、画素値補正手段253では、画像
属性保持手段280からの画像属性情報から、対象とな
る後方エッジ1bが絵柄部分であるか文字部分であるか
を判定して、後方エッジ1bが絵柄部分であるときに
は、第1の例のように、式(3)によって補正量yを算
出して、補正対象画素の元の画素値に加算し、後方エッ
ジ1bが文字部分であるときには、式(3)に上記の1
より小さい一定数koを乗じた次の一次式(4)によっ
て補正量yを算出して、補正対象画素の元の画素値に加
算する。
【0117】 y=ko×k×(b/a)×(x−xo+a) …(4)
【0118】以上のように、第1の例によれば、画像が
副走査方向に中間調部から背景部に変化した直後に再び
中間調部となる場合に、第2の例によれば、中間調画像
中に副走査方向に長い白細線または白抜き文字が存在す
る場合に、さらに第3の例によれば、その2つの場合
に、それぞれ、過補正により濃度が高くなることなく、
画像が副走査方向に中間調部から背景部に変化するとき
の、中間調部の背景部と接する後方端部での濃度低下を
防止することができる。
【0119】しかも、画像出力装置または画像出力部の
大型化や高コスト化をきたすことがないとともに、スク
リーン線数の増加により出力画像の高解像度化を達成す
ることとの両立が可能になる。
【0120】〔第2の実施形態…図9〜図12、図13
〜図15〕図9は、この発明の画像処理装置の一例を用
い、この発明の画像形成装置の一例を用いたネットワー
クプリンタシステムの全体構成を示す。このネットワー
クプリンタシステムでは、ネットワーク400上に、ク
ライアント装置500、印刷装置600および他の装置
900が接続される。
【0121】ネットワーク400は、例えばイーサネッ
ト(Ethernet:米国Xerox社商標)で、ク
ライアント装置500、印刷装置600および他の装置
900のアプリケーションに応じて、複数のプロトコル
が動作するものとされる。
【0122】クライアント装置500は、複数のクライ
アント装置501,502…からなるもので、それぞれ
のクライアント装置501,502…は、コンピュータ
やワークステーションなどからなり、それぞれ印刷装置
600や他の装置900に対して、ページ記述言語(P
age Discription Language:
以下、PDLと称する)で記述された印刷情報を送出す
る。
【0123】このネットワークプリンタシステムは、O
PI(Open PrePressInterfac
e:米国Aldus社商標)システムに対応するもの
で、クライアント装置500からのPDLで記述された
印刷情報、すなわちPDLコマンド/データには、OP
Iシステムに対応したOPIコマンドが含まれることが
ある。
【0124】OPIシステムは、ネットワークを介して
クライアント装置および複数の印刷装置が接続され、そ
の複数の印刷装置の少なくとも1台は記憶装置部に高解
像度のイメージデータを保持し、クライアント装置は上
記の高解像度イメージデータに対応する低解像度情報に
より編集処理を行い、高解像度イメージデータを保持す
る印刷装置はクライアント装置からのページレイアウト
プログラムの印刷情報に基づいて高解像度イメージデー
タを出力するシステムで、ネットワーク上のトラフィッ
クを増大させることなく、かつクライアント装置の負荷
を増大させることなく、イメージデータのページレイア
ウト処理をすることができるものである。
【0125】印刷装置600は、この発明の画像形成装
置の一例で、この例では、上記のOPIシステムに対応
したものである。印刷装置600は、画像処理部700
と画像出力部800からなり、画像処理部700は、こ
の発明の画像処理装置の一例である。画像出力部800
は、図1に示した第1の実施形態の画像出力部300と
同様に、電子写真方式の、かつ二成分磁気ブラシ現像方
式によるものである。画像処理部700と画像出力部8
00は、物理的に別個の装置とされてもよいし、画像処
理部700が画像出力部800内に組み込まれて物理的
には1個の装置とされてもよい。
【0126】他の装置900は、印刷装置600以外の
印刷装置や、プリントサーバ、ディスクサーバ、メイル
サーバなどのサーバ装置などである。これら印刷装置や
サーバ装置なども、それぞれ複数のものからなる。
【0127】印刷装置600の画像処理部700は、通
信制御部710、主制御部720、磁気ディスク装置部
730、バッファメモリ740および出力部制御部75
0を備える。
【0128】通信制御部710は、画像処理部700を
ネットワーク400を介してクライアント装置500お
よび他の装置900に接続し、例えばイーサネットの制
御方式として用いられるCSMA/CD(Carrie
r Sense Multiple Access/C
ollision Detect)によって通信を制御
する。
【0129】通信制御部710によりクライアント装置
500や他の装置900から画像処理部700に入力さ
れた情報は、通信制御部710から主制御部720に渡
され、主制御部720において、通信プロトコルの解析
およびPDLの解釈・実行がなされて、画像出力部80
0で出力する画像データが展開されるとともに、後述す
るように、その画像データの画素値が補正され、その補
正後の画像データがバッファメモリ740に書き込まれ
る。
【0130】磁気ディスク装置部730には、通信制御
部710、主制御部720、バッファメモリ740およ
び出力部制御部750を含む画像処理部700全体、お
よび画像出力部800を制御する、オペレーションシス
テム、デバイスドライバおよびアプリケーションソフト
ウエアがインストールされ、これらオペレーションシス
テムなどは、磁気ディスク装置部730から図では省略
した主記憶装置部に随時、ロードされて実行される。
【0131】また、磁気ディスク装置部730には、O
PIシステムに対応した上記の高解像度イメージデータ
がストアされ、その高解像度イメージデータは、上記の
OPIコマンドにより磁気ディスク装置部730から主
制御部720に随時、読み出される。なお、磁気ディス
ク装置部730は、上記の主記憶装置部やバッファメモ
リ740の容量が不足した場合には、データの一時待避
場所として利用される。
【0132】上記のように、バッファメモリ740には
主制御部720で得られた出力画像データが一時保存さ
れる。そして、出力部制御部750が画像出力部800
と通信しながらバッファメモリ740を制御することに
よって、その出力画像データがバッファメモリ740か
ら読み出されて画像出力部800に送出され、画像出力
部800において出力画像が得られる。
【0133】図10に示すように、主制御部720は、
通信プロトコル解析制御部721、PDLコマンド/デ
ータ解析部722、イメージ展開部770、文字展開部
724、色判定部725、情報結合部726および補正
描画部790を有し、通信プロトコル解析制御部721
が通信制御部710と接続され、補正描画部790がバ
ッファメモリ740と接続される。なお、図10では図
9に示した磁気ディスク装置部730を省略している。
【0134】上記のようにクライアント装置500や他
の装置900から通信制御部710に入力された情報
は、通信制御部710から通信プロトコル解析制御部7
21に入力される。この通信プロトコル解析制御部72
1に入力される情報には、読み取り画像情報やコード情
報が混在するPDLで記述された印刷情報、すなわちP
DLコマンド/データが含まれる。また、そのPDLコ
マンド/データには、OPIコマンドが含まれることが
ある。
【0135】通信プロトコル解析制御部721では、そ
の入力された情報のプロトコルを解析して、入力された
情報のうち、PDLコマンド/データは、PDLコマン
ド/データ解析部722に転送する。通信プロトコル解
析制御部721は、上記の複数のプロトコルに対応する
ものとされ、例えばTCP/IP,AppleTalk
(米国Apple社商標)、IPX/SPXをサポート
するものとされる。
【0136】画像処理部700からクライアント装置5
00や他の装置900に対して情報を送る場合には、通
信プロトコル解析制御部721は、クライアント装置5
00や他の装置900に合わせた通信プロトコルの制御
をして、その情報を通信制御部710に出力する。
【0137】通信制御部710および通信プロトコル解
析制御部721を介してPDLコマンド/データ解析部
722に入力されたPDLコマンド/データは、PDL
コマンド/データ解析部722で解析される。PDLコ
マンド/データ解析部722では、ポストスクリプト
(PostScript:米国AdobeSystem
s社商標)やインタプレス(InterPress:米
国Xerox社商標)などを含む複数のPDLを解析し
て、中間的なコードデータに変換する。
【0138】PDLコマンド/データ解析部722で得
られた、画像出力部800の解像度の情報や、輪郭、位
置、回転角などの画像形状情報は、PDLコマンド/デ
ータ解析部722からイメージ展開部770に渡され、
イメージ展開部770は、これら情報により、画像出力
部800で出力する画像データを展開する。
【0139】この場合、PDLコマンド/データ解析部
722からのコードデータが文字情報を含んでいるとき
には、イメージ展開部770は、文字展開部724から
アウトライン情報を取り入れて、文字についての画像デ
ータを展開する。また、イメージ展開部770は、PD
Lコマンド/データ解析部722からのコードデータに
基づいて、データの圧縮・伸長、画像の拡大・縮小、回
転・鏡像化、解像度変換などの処理をする。
【0140】色判定部725では、PDLコマンド/デ
ータ解析部722で解析されたPDLコマンド/データ
の色情報に基づいて、イメージ展開部770で展開され
た画像データをYMCKの各色ごとの画像データに変換
ためのパラメータを生成し、そのパラメータを情報結合
部726に送出する。情報結合部726では、色判定部
725からのパラメータによって、イメージ展開部77
0で展開された画像データがYMCKの各色ごとの画像
データに変換される。
【0141】この情報結合部726からのYMCKの各
色ごとの画像データが、入力画像データとして補正描画
部790に供給されて、補正描画部790において、後
述するように入力画像データの画素値が補正され、その
補正後のYMCKの各色ごとの画像データが、出力画像
データとしてバッファメモリ740に書き込まれる。バ
ッファメモリ740からは、YMCKの各色ごとに画像
データが読み出され、その読み出された画像データが、
画像出力部800に供給される。
【0142】図11に示すように、画像出力部800
は、画像信号制御部810、レーザ駆動部820および
画像露光部830を備え、画像処理部700のバッファ
メモリ740から読み出された画像データが、画像信号
制御部810によりレーザ変調信号に変換され、そのレ
ーザ変調信号がレーザ駆動部820に供給されて、レー
ザ駆動部820により、画像露光部830のレーザダイ
オード831が駆動される。
【0143】図11では省略しているが、画像出力部8
00では、このように画像信号制御部810からのレー
ザ変調信号により変調された、レーザダイオード831
からのレーザ光が、感光体ドラム上を走査することによ
って、感光体ドラム上に静電潜像が形成され、その静電
潜像が現像器によりトナー像に現像され、そのトナー像
が転写器により用紙上に転写されることによって、用紙
上に画像が出力される。
【0144】図12は、主制御部720中のイメージ展
開部770および補正描画部790などの要部の具体的
構成を示す。イメージ展開部770は、PDLコマンド
/データ解析部722からのコードデータを、文字、線
/図形および読み取り画像の3つの画像オブジェクトご
とに画像データに展開して、描画を行う。
【0145】すなわち、文字情報は、文字展開部724
に送られてフォント展開されることにより、文字のビッ
トマップデータが生成され、情報結合部726に渡され
る。読み取り画像情報は、読み取り画像変換部771に
おいて解像度変換などの画像変換処理がなされた上で、
情報結合部726に渡される。
【0146】線/図形の情報は、座標変換部773によ
り座標変換されて、細線、線/面画および矩形ごとに、
PDLに記述された画像として描画される。すなわち、
細線部は、細線描画部774により描画されて、情報結
合部726に渡され、線/面画の部分は、線/面画描画
部775により描画されて、情報結合部726に渡さ
れ、矩形部は、矩形描画部776により描画されて、情
報結合部726に渡される。
【0147】また、線/面画描画部775の出力は、エ
ッジ検出部777に供給されて、エッジ検出部777に
おいて、線/面画の画像の副走査方向の後方エッジが検
出されるとともに、矩形描画部776の出力は、エッジ
検出部778に供給されて、エッジ検出部778におい
て、矩形の画像の副走査方向の後方エッジが検出され
る。
【0148】情報結合部726では、各画像オブジェク
トごとの画像を重ね合わせて、1ページの画像イメージ
を構成するとともに、オブジェクトごとに色判定部72
5から得られた情報をもとに色変換などの処理をする。
また、情報結合部726は、オブジェクトの属性情報を
保持して、図11の画像出力部800の画像信号制御部
810におけるスクリーンの切り換えに供する。
【0149】補正描画部790は、エッジ蓄積部79
1、ページイメージ部792、特性記述部793、濃度
低下判定部794、補正係数算出部796およびエッジ
再描画部795によって構成される。
【0150】エッジ蓄積部791では、イメージ展開部
770のエッジ検出部777および778からの後方エ
ッジ情報をエッジリストとして蓄積する。ページイメー
ジ部792では、情報結合部726から合成されたペー
ジイメージを得て、特性記述部793、濃度低下判定部
794、補正係数算出部796およびエッジ再描画部7
95に転送する。
【0151】特性記述部793には、線/面画および矩
形の画像につき、第1の実施形態の図3または図7の特
性記述手段252と同様に、図4(A)(B)に示した
ような、後方エッジの画素値Cに対応した補正対象画素
数aおよび画素値補正量bが、あらかじめ記述される。
また、線/面画および矩形の画像の、副走査方向の後方
端部が濃度低下を生じる条件が、あらかじめ記述され
る。
【0152】特性記述部793は、濃度低下判定部79
4からの要求によって、その濃度低下を生じる条件を、
濃度低下判定部794に送出するとともに、濃度低下判
定部794から後方エッジの画素値Cが供給されたと
き、その画素値Cに対応した補正対象画素数aおよび画
素値補正量bを、エッジ再描画部795に送出する。
【0153】濃度低下判定部794は、ページイメージ
部792からページイメージが転送されたとき、エッジ
蓄積部791に蓄積されたエッジリストと、自身の要求
により特性記述部793から得た上記の条件とに基づい
て、副走査方向の後方端部において濃度低下を生じると
予想される画像の後方エッジを判定し、その判定結果を
補正係数算出部796およびエッジ再描画部795に送
出する。
【0154】第1の例として、補正係数算出部796
は、濃度低下判定部794で判定された図13に示すよ
うな後方エッジ1b後の一定期間(一定領域)dに渡っ
て、副走査方向に連続する画素の画素値を観測して、そ
の期間d中に画像が背景部2から中間調部7に変化した
ときには、その期間dにおける画素値の平均値を後方エ
ッジ1b後の画素値eとして算出し、さらに上記の式
(2)によって補正係数kを求める。
【0155】観測領域dは、第1の実施形態の第1の例
と同様の潜像領域とし、この例では後方エッジ1b後の
24画素の期間とする。第1の実施形態の第1の例と同
様に、観測期間d中に背景部2から中間調部7に変化し
なかったときには、エッジ後画素値eをゼロとし、また
エッジ後画素値eが後方エッジ1bの画素値Cより大き
いときには、補正係数kをゼロとする。
【0156】エッジ再描画部795は、濃度低下判定部
794からの判定結果と、特性記述部793からの補正
対象画素数aおよび画素値補正量bと、補正係数算出部
796からの補正係数kとによって、ページイメージ部
792から転送されたページイメージの、線/面画およ
び矩形の画像の濃度低下を生じると予想される副走査方
向の後方端部を再描画し、その再描画後のページイメー
ジをバッファメモリ740に転送する。
【0157】その再描画は、第1の実施形態と同様に、
式(3)で表される一次式により補正量yを算出して、
その算出した補正量yを補正対象画素の元の画素値に加
算することによって行う。
【0158】したがって、この第1の例においては、線
/面画または矩形の画像が、図13(C)に示したよう
に副走査方向に中間調部1から背景部2に変化した直後
に中間調部7となる場合にも、過補正により濃度が高く
なることなく、中間調部1の後方端部1Bの濃度低下が
防止される。
【0159】第2の例として、補正係数算出部796
は、濃度低下判定部794で判定された、図14(A)
に示すような対象とする副走査方向ラインLp上の後方
エッジ1b後の、それぞれ主走査方向および副走査方向
に幅dsおよびdpに渡る、一定領域E中の画素の画素
値を観測して、例えば領域E中の画素の影響度をすべて
1として、その領域Eにおける画素値の平均値を、後方
エッジ1b後の画素値eとして算出し、さらに上記の式
(2)によって補正係数kを求める。
【0160】観測領域Eは、第1の実施形態の第2の例
と同様の潜像領域とし、この例では主走査方向および副
走査方向にそれぞれ24画素の領域とする。第1の実施
形態の第2の例と同様に、エッジ後画素値eが後方エッ
ジ1bの画素値Cより大きいときには、補正係数kをゼ
ロとする。
【0161】エッジ再描画部795での再描画は、第1
の実施形態と同様に、式(3)で表される一次式により
補正量yを算出して、その算出した補正量yを補正対象
画素の元の画素値に加算することによって行う。
【0162】したがって、この第2の例においては、線
/面画または矩形の画像が、図15に示したように副走
査方向に長い白細線9または白抜き文字を有する中間調
画像8である場合にも、過補正により濃度が高くなるこ
となく、白細線9または白抜き文字の手前の中間調部1
の白細線9または白抜き文字と接する後方端部1Bでの
濃度低下が防止される。
【0163】また、第2の例の別の例として、エッジ再
描画部795では、情報結合部726からオブジェクト
の属性情報を得て、その属性情報から、対象となる後方
エッジ1bのオブジェクトが細線または文字であるか否
かを判定して、オブジェクトが細線および文字でないと
きには、上記の式(3)においてk=1として補正量y
を算出して、補正対象画素の元の画素値に加算し、オブ
ジェクトが細線または文字であるときには、式(3)に
おいてkを1より小さい一定数koとして補正量yを算
出して、補正対象画素の元の画素値に加算する。一定数
koは、第1の実施形態の第2の例の別の例と同様に、
一義的に決定し、例えば0.2とする。
【0164】さらに、第3の例として、第1の例と第2
の例を組み合わせて、補正係数算出部796で、第1の
例のように、後方エッジ1b後の副走査方向の一定領域
dにおける画素値の平均値をエッジ後画素値eとして算
出して、上記の式(2)によって補正係数kを求め、エ
ッジ再描画部795では、情報結合部726からのオブ
ジェクト属性情報から、対象となる後方エッジ1bのオ
ブジェクトが細線または文字であるか否かを判定して、
オブジェクトが細線および文字でないときには、第1の
例のように、式(3)によって補正量yを算出して、補
正対象画素の元の画素値に加算し、オブジェクトが細線
または文字であるときには、式(3)に上記の1より小
さい一定数koを乗じた上記の一次式(4)によって補
正量yを算出して、補正対象画素の元の画素値に加算す
る。
【0165】この第3の例によれば、線/面画または矩
形の画像が、図13(C)に示したように副走査方向に
中間調部1から背景部2に変化した直後に中間調部7と
なる場合にも、過補正により濃度が高くなることなく、
中間調部1の後方端部1Bでの濃度低下が防止されると
ともに、線/面画または矩形の画像が、図15に示した
ように副走査方向に長い白細線9または白抜き文字を有
する中間調画像8である場合にも、過補正により濃度が
高くなることなく、白細線9または白抜き文字の手前の
中間調部1の白細線9または白抜き文字と接する後方端
部1Bでの濃度低下が防止される。
【0166】なお、この第2の実施形態においても、補
正係数kを式(2)以外の算出式によって求め、または
補正量yを一次式(3)以外の関数式によって算出する
など、第1の実施形態と同様の変更をすることができ
る。
【0167】また、上記の例は、補正描画部790の各
機能をソフトウエアにより実現する場合であるが、高速
化のために同等の機能を有するハードウエアにより補正
描画部790を構成してもよい。
【0168】この第2の実施形態によれば、PDLから
画像データを展開する画像処理装置において、またはそ
のような画像処理装置を画像処理部として備える画像形
成装置において、画像が副走査方向に中間調部から背景
部に変化した直後に再び中間調部となる場合に、または
中間調画像中に副走査方向に長い白細線または白抜き文
字が存在する場合に、過補正により濃度が高くなること
なく、画像が副走査方向に中間調部から背景部に変化す
るときの、中間調部の背景部と接する後方端部での濃度
低下を防止することができる。
【0169】しかも、画像出力装置または画像出力部の
大型化や高コスト化をきたすことがないとともに、スク
リーン線数の増加により出力画像の高解像度化を達成す
ることとの両立が可能になる。
【0170】特に、この実施形態によれば、クライアン
ト装置で作成された、濃度低下を生じやすい図形画像な
どのグラフィックス画像の濃度低下を確実に防止するこ
とができる利点がある。
【0171】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、画
像形成装置ないし画像出力装置の大型化や高コスト化を
きたすことなく、かつスクリーン線数の増加により出力
画像の高解像度化を達成することとの両立が可能になる
とともに、画像が副走査方向に中間調部から背景部に変
化した直後に再び中間調部となる場合、または中間調画
像中に副走査方向に長い白細線または白抜き文字が存在
する場合に、過補正となることなく、画像が副走査方向
に中間調部から背景部に変化するときの、中間調部の背
景部と接する後方端部での濃度低下を防止することがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一例としてのデジタ
ルカラー複写機の全体構成を示す図である。
【図2】図1の複写機の画像処理部の第1の例を示す図
である。
【図3】図2の画像処理部のデータ補正部の一例を示す
図である。
【図4】図3のデータ補正部の特性記述手段に記述され
る内容の一例を示す図である。
【図5】図3のデータ補正部の画素値補正手段で画素値
が補正される態様の一例を示す図である。
【図6】図1の複写機の画像処理部の第2の例を示す図
である。
【図7】図6の画像処理部のデータ補正部の一例を示す
図である。
【図8】図7のデータ補正部の画素値補正手段で画素値
が補正される態様の一例を示す図である。
【図9】この発明の画像処理装置の一例を用いたネット
ワークプリンタシステムの全体構成を示す図である。
【図10】図9のシステムの画像処理部の一例を示す図
である。
【図11】図9のシステムの画像出力部の一例を示す図
である。
【図12】図10の画像処理部の主制御部の要部の一例
を示す図である。
【図13】この発明で問題とする濃度低下の態様と、そ
れがこの発明で防止されることを示す図である。
【図14】この発明で問題とする濃度低下の態様と、そ
れがこの発明で防止されることを示す図である。
【図15】この発明で問題とする濃度低下の態様と、そ
れがこの発明で防止されることを示す図である。
【図16】この発明で問題とする濃度低下が生じる理由
を示すための図である。
【符号の説明】
1,7 中間調部 1B 後方端部 1b 後方エッジ 2 背景部 8 中間調画像 9 白細線 d,E 観測領域 200 画像処理部 250 データ補正部 251 エッジ抽出手段 252 特性記述手段 253 画素値補正手段 254 エッジ後画素値算出手段 270 絵文字分離手段 280 画像属性保持手段 700 画像処理部 720 主制御部 722 PDLコマンド/データ解析部 770 イメージ展開部 790 補正描画部 791 エッジ蓄積部 792 ページイメージ部 793 特性記述部 794 濃度低下判定部 795 エッジ再描画部 796 補正係数算出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/40 101D (72)発明者 加藤 信之 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなか い 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 岩岡 一浩 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなか い 富士ゼロックス株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 画素ごとに記録媒体上での位置情報と画素値情報とを有
    する、多数画素についての入力画像データを取得する画
    像取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走
    査方向において中間画素値から背景画素値に変化するエ
    ッジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中
    の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出
    するエッジ後画素値算出手段と、 前記エッジ画素の前記記録媒体上での位置であるエッジ
    位置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、お
    よび前記エッジ後画素値に基づいて、前記入力画像デー
    タの中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手
    段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】記録媒体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 画素ごとに記録媒体上での位置情報と画素値情報とを有
    する、多数画素についての入力画像データを取得する画
    像取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走
    査方向において中間画素値から背景画素値に変化するエ
    ッジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素後の一定の面積領域中の画素の画素値の
    平均値を、エッジ後画素値として算出するエッジ後画素
    値算出手段と、 前記エッジ画素の前記記録媒体上での位置であるエッジ
    位置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、お
    よび前記エッジ後画素値に基づいて、前記入力画像デー
    タの中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手
    段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像形成装置におい
    て、 前記補正手段は、前記エッジ位置および前記エッジ画素
    値により、画素値を補正すべき補正対象画素を決定する
    補正対象画素決定部と、前記エッジ画素値および前記エ
    ッジ後画素値により、前記補正対象画素に対する画素値
    補正量を決定する補正量決定部とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、 前記補正量決定部は、前記エッジ画素値により、画素値
    基本補正量を決定し、前記エッジ画素値および前記エッ
    ジ後画素値により、補正係数を算出して、前記画素値基
    本補正量に前記補正係数を乗じることによって、前記画
    素値補正量を決定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、 前記補正係数は、これをkとし、前記エッジ画素値を
    C、前記エッジ後画素値をeとするとき、 k=(C−e)/C によって算出し、e≧Cのときにはk=0とすることを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】記録媒体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 画素ごとに記録媒体上での位置情報と画素値情報とを有
    する、多数画素についての入力画像データを取得する画
    像取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走
    査方向において中間画素値から背景画素値に変化するエ
    ッジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分であるかを
    示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、 前記エッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中
    の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出
    するエッジ後画素値算出手段と、 前記エッジ画素の前記記録媒体上での位置であるエッジ
    位置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、前
    記エッジ後画素値、および前記画像属性情報に基づい
    て、前記入力画像データの中間画素値を有する画素の画
    素値を補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値により、画素値基本
    補正量を決定し、前記エッジ画素値、前記エッジ後画素
    値および前記画像属性情報により、補正係数を決定し
    て、前記画素値基本補正量に前記補正係数を乗じること
    によって、画素値を補正すべき補正対象画素に対する画
    素値補正量を決定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の画像形成装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値および前記エッジ後
    画素値により、補正基本係数を算出し、前記画像属性情
    報が前記エッジ画素が絵柄部分であることを示すときに
    は、前記補正基本係数を前記補正係数とし、前記画像属
    性情報が前記エッジ画素が文字部分であることを示すと
    きには、前記補正基本係数に定数を乗じた結果を前記補
    正係数とすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】記録媒体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 画素ごとに記録媒体上での位置情報と画素値情報とを有
    する、多数画素についての入力画像データを取得する画
    像取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記記録媒体上での副走
    査方向において中間画素値から背景画素値に変化するエ
    ッジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分であるかを
    示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、 前記エッジ画素の前記記録媒体上での位置であるエッジ
    位置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、お
    よび前記画像属性情報に基づいて、前記入力画像データ
    の中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
    と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9の画像形成装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値により、画素値基本
    補正量を決定し、前記画像属性情報が前記エッジ画素が
    絵柄部分であることを示すときには、前記画素値基本補
    正量を、画素値を補正すべき補正対象画素に対する画素
    値補正量とし、前記画像属性情報が前記エッジ画素が文
    字部分であることを示すときには、前記画素値基本補正
    量に定数を乗じた結果を、画素値を補正すべき補正対象
    画素に対する画素値補正量とすることを特徴とする画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかの画像形成装
    置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素までの中間画素値を有
    する画素数が所定数以下であるときには、当該エッジ画
    素以前の中間画素値を有する画素に対する画素値の補正
    を行わないことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかの画像形成装
    置において、 当該画像形成装置は、表面に現像剤層を保持する回転現
    像スリーブ形式の二成分磁気ブラシ現像器を備え、 前記補正手段での画素値補正量は、前記回転現像スリー
    ブの現像剤層におけるトナー濃度の平均値からの部分的
    な低下に基づいて決定されている、 ことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項12の画像形成装置において、 前記補正手段での画素値補正量は、前記回転現像スリー
    ブの回転方向における所定回転角ごとに決まる部分現像
    剤層ごとに、トナー濃度の平均値からの低下に基づいて
    決定されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】ページ単位で画像を形成するための画像
    情報を処理する画像処理装置において、 画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報とを有す
    る、多数画素についての入力画像データを取得する画像
    取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記ページ上での副走査
    方向において中間画素値から背景画素値に変化するエッ
    ジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中
    の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出
    するエッジ後画素値算出手段と、 前記エッジ画素の前記ページ上での位置であるエッジ位
    置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、およ
    び前記エッジ後画素値に基づいて、前記入力画像データ
    の中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
    と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】ページ単位で画像を形成するための画像
    情報を処理する画像処理装置において、 画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報とを有す
    る、多数画素についての入力画像データを取得する画像
    取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記ページ上での副走査
    方向において中間画素値から背景画素値に変化するエッ
    ジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素後の一定の面積領域中の画素の画素値の
    平均値を、エッジ後画素値として算出するエッジ後画素
    値算出手段と、 前記エッジ画素の前記ページ上での位置であるエッジ位
    置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、およ
    び前記エッジ後画素値に基づいて、前記入力画像データ
    の中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
    と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】請求項14または15の画像処理装置に
    おいて、 前記補正手段は、前記エッジ位置および前記エッジ画素
    値により、画素値を補正すべき補正対象画素を決定する
    補正対象画素決定部と、前記エッジ画素値および前記エ
    ッジ後画素値により、前記補正対象画素に対する画素値
    補正量を決定する補正量決定部とを有することを特徴と
    する画像処理装置。
  17. 【請求項17】請求項16の画像処理装置において、 前記補正量決定部は、前記エッジ画素値により、画素値
    基本補正量を決定し、前記エッジ画素値および前記エッ
    ジ後画素値により、補正係数を算出して、前記画素値基
    本補正量に前記補正係数を乗じることによって、前記画
    素値補正量を決定することを特徴とする画像処理装置。
  18. 【請求項18】請求項17の画像処理装置において、 前記補正係数は、これをkとし、前記エッジ画素値を
    C、前記エッジ後画素値をeとするとき、 k=(C−e)/C によって算出し、e≧Cのときにはk=0とすることを
    特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】ページ単位で画像を形成するための画像
    情報を処理する画像処理装置において、 画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報とを有す
    る、多数画素についての入力画像データを取得する画像
    取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記ページ上での副走査
    方向において中間画素値から背景画素値に変化するエッ
    ジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分であるかを
    示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、 前記エッジ画素後の前記副走査方向における一定領域中
    の画素の画素値の平均値を、エッジ後画素値として算出
    するエッジ後画素値算出手段と、 前記エッジ画素の前記ページ上での位置であるエッジ位
    置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、前記
    エッジ後画素値、および前記画像属性情報に基づいて、
    前記入力画像データの中間画素値を有する画素の画素値
    を補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  20. 【請求項20】請求項19の画像処理装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値により、画素値基本
    補正量を決定し、前記エッジ画素値、前記エッジ後画素
    値および前記画像属性情報により、補正係数を決定し
    て、前記画素値基本補正量に前記補正係数を乗じること
    によって、画素値を補正すべき補正対象画素に対する画
    素値補正量を決定することを特徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】請求項20の画像処理装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値および前記エッジ後
    画素値により、補正基本係数を算出し、前記画像属性情
    報が前記エッジ画素が絵柄部分であることを示すときに
    は、前記補正基本係数を前記補正係数とし、前記画像属
    性情報が前記エッジ画素が文字部分であることを示すと
    きには、前記補正基本係数に定数を乗じた結果を前記補
    正係数とすることを特徴とする画像処理装置。
  22. 【請求項22】ページ単位で画像を形成するための画像
    情報を処理する画像処理装置において、 画素ごとにページ上での位置情報と画素値情報とを有す
    る、多数画素についての入力画像データを取得する画像
    取得手段と、 その入力画像データの画素値が前記ページ上での副走査
    方向において中間画素値から背景画素値に変化するエッ
    ジ画素を抽出するエッジ抽出手段と、 そのエッジ画素が絵柄部分であるか文字部分であるかを
    示す画像属性情報を取得する画像属性取得手段と、 前記エッジ画素の前記ページ上での位置であるエッジ位
    置、前記エッジ画素の画素値であるエッジ画素値、およ
    び前記画像属性情報に基づいて、前記入力画像データの
    中間画素値を有する画素の画素値を補正する補正手段
    と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  23. 【請求項23】請求項22の画像処理装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素値により、画素値基本
    補正量を決定し、前記画像属性情報が前記エッジ画素が
    絵柄部分であることを示すときには、前記画素値基本補
    正量を、画素値を補正すべき補正対象画素に対する画素
    値補正量とし、前記画像属性情報が前記エッジ画素が文
    字部分であることを示すときには、前記画素値基本補正
    量に定数を乗じた結果を、画素値を補正すべき補正対象
    画素に対する画素値補正量とすることを特徴とする画像
    処理装置。
  24. 【請求項24】請求項14〜23のいずれかの画像処理
    装置において、 前記補正手段は、前記エッジ画素までの中間画素値を有
    する画素数が所定数以下であるときには、当該エッジ画
    素以前の中間画素値を有する画素に対する画素値の補正
    を行わないことを特徴とする画像処理装置。
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