JPH11320943A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH11320943A
JPH11320943A JP13982298A JP13982298A JPH11320943A JP H11320943 A JPH11320943 A JP H11320943A JP 13982298 A JP13982298 A JP 13982298A JP 13982298 A JP13982298 A JP 13982298A JP H11320943 A JPH11320943 A JP H11320943A
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JP13982298A
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Akira Yamaguchi
晃 山口
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルヘッドの記録密度を高密度化した場合
であっても、処理速度が低下することなく、かつ、ざら
つきのない高画質な画像を得ることができる画像記録方
法を提供する。 【解決手段】記録密度n dpiで記録されるべき、1
画素当たりN階調の低画素密度画像データを、記録密度
m×n dpiのサーマルヘッドを用いて画素面積が1
/m2 で記録されるべき、1画素当たりN/m2 階調の
高画素密度画像データに変換した後、画像を構成する各
画素の高画素密度画像データを分散して画像を記録する
ことにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いた画像記録装置に適用される画像記録方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドやレーザビー
ム等を用いて記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置
が広汎に使用されている。例えば、サーマルヘッドを用
いた画像記録装置では、1次元方向に多数の発熱素子を
配列したライン型のサーマルヘッドを記録媒体である感
熱記録材料に押圧し、各発熱素子を画像データに応じて
個々に制御しながら感熱記録材料を1次元方向と略直交
する方向に搬送することで、所望の2次元階調画像の記
録を行っている。
【0003】この場合、階調画像は、記録に供するデー
タDP =1の画像が、発熱素子をt秒間加熱することに
より形成されるとすれば、記録に供するデータDP =k
の画像は、発熱素子をkt秒間加熱することにより形成
される。この結果、記録媒体には、搬送方向1画素幅の
範囲で記録に供するデータに応じて発色面積の異なる画
素が形成され、これにより階調画像が記録される。な
お、パルス数変調についても、上述のパルス幅変調とほ
とんど同様にして、階調画像が記録される。
【0004】ところで、サーマルヘッドを用いた画像記
録装置において、前述のように階調画像を記録した場
合、各画素は常に搬送方向1画素幅内の一方の一定の
点、すなわち、記録開始位置から記録され、搬送方向1
画素幅内の他方の点、すなわち記録終了位置側が無記録
部分となるため、記録された画像が記録開始位置側に集
中してしまう。従って、形成された2次元画像を全体的
に観察した場合、ざらつきの目立った画像となる不具合
があった。
【0005】このため、本出願人は、例えば特開平7−
96625号公報において、画像を構成する各画素の画
像データを複数の画像データに略等分割し、この分割さ
れた画像データをサーマルヘッドやレーザービーム等の
画像記録手段により、副走査搬送される記録媒体の搬送
方向に分散して記録する画像記録方法および装置を提案
している。これにより、搬送方向1画素幅内における画
像記録部分の集中が回避され、ざらつきのない高品質な
画像を形成することができる。
【0006】また、サーマルヘッドを用いた画像記録装
置では、階調数や記録密度が大きくなるに従って、サー
マルヘッドへのデータ転送時間が増大してしまい、処理
速度が低下するという問題点がある。これに対し、レー
ザビームを用いた画像記録装置では、データに応じて光
量変調を行い、光強度を変えて記録しているため、前述
のサーマルヘッドを用いた画像記録装置の場合に発生す
る処理速度低下の問題は発生しない。
【0007】図5に示すように、サーマルヘッドへのデ
ータ転送はシフトレジスタ構造になっており、単純に発
熱素子のオンオフしか制御できないドライバICを使用
している場合、サーマルヘッドへのデータ転送時間は、
階調数×記録密度(転送ドット数)×転送クロックとな
る。従って、例えばサーマルヘッドを300dpi(do
t/inch)から600dpiのものに変更したら、転送ド
ット数が2倍になるため、同じ階調数を記録しようとす
ると処理速度が低下してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点をかえりみて、サーマルヘッド
の記録密度を高密度化した場合であっても、処理速度が
低下することなく、かつ、ざらつきのない高画質な画像
を得ることができる画像記録方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1次元方向に画像を記録するサーマルヘ
ッドにより、前記1次元方向と略直交する方向へ相対的
に移動される感熱記録材料に2次元的に画像を記録する
画像記録装置において、記録密度n dpi(dot/inc
h)で記録されるべき、1画素当たりN階調の低画素密
度画像データを、記録密度m×n dpi(dot/inch)
の前記サーマルヘッドを用いて画素面積が1/m2 で記
録されるべき、1画素当たりN/m2 階調の高画素密度
画像データに変換した後、画像を構成する各画素の前記
高画素密度画像データを複数の分割画像データに略等分
割し、これらの等分割された複数の分割画像データに基
づき、前記感熱記録材料が移動される方向に分散して画
像を記録することを特徴とする画像記録方法を提供する
ものである。
【0010】ここで、前記低画素密度画像データの1画
素当たりの階調数Nは512階調以上であり、前記サー
マルヘッドの記録密度m×nは400dpi(dot/inc
h)以上であるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の画像記録方法を詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明の画像記録方法を適用する
画像記録装置の一実施例の構成概念図である。同図に示
す画像記録装置10は、画像記録制御装置16の制御に
基づいて、記録媒体であるシート状の感熱記録材料S
を、プラテンローラ12とサーマルヘッド14との間に
挟持した状態で矢印Y方向に搬送しながら、サーマルヘ
ッド14によって1次元方向(矢印X方向)に階調画像
を記録することにより、2次元階調画像を記録するもの
である。
【0013】ここで、プラテンローラ12は、画像記録
制御装置16の制御部18の作用下に記録媒体移動手段
であるステップモータ20により回転駆動され、感熱記
録材料Sを矢印Y方向に搬送する。これに対し、サーマ
ルヘッド14は、1次元方向(矢印X方向)に多数の発
熱素子22を配列して構成され、各発熱素子22は画像
記録制御装置16のサーマルヘッド駆動部24から供給
される駆動電流によって感熱記録材料Sを所定の階調で
発色させるべく発熱する。
【0014】また、画像記録制御装置16は、1頁分の
画像データを記憶するフレームメモリ26と、フレーム
メモリ26に記憶された2次元画像データを1次元画像
データ毎に記憶するラインメモリ28と、1次元画像デ
ータのとり得る全画像データを8分割した分割画像デー
タを記憶する分割画像データメモリ30と、分割画像デ
ータに基づきサーマルヘッド14を駆動し、感熱記録材
料Sに画像を記録するサーマルヘッド駆動部24と、こ
れらを制御する制御部18と、制御部18から出力され
るピクセルクロック信号PCLKをカウントして、ライ
ンメモリ28から1次元画像データを画素毎に出力させ
るためのアドレスデータをラインメモリ28に供給する
カウンタ32と、制御部18から出力されるラインクロ
ック信号LCLKをカウントして、分割画像データメモ
リ30から分割画像データを出力させるためのアドレス
データの下位3ビットとなる出力データB0 〜B2 を供
給するとともに、フレームメモリ26からラインメモリ
28に1次元画像データを読み出すためのタイミング信
号TSを発生するタイミング信号発生回路33に出力デ
ータB3 を出力するカウンタ34とを備える。
【0015】なお、分割画像データメモリ30から分割
画像データを出力させるためのアドレスデータの上位1
1ビットは、ラインメモリ28から画素毎に出力される
1次元画像データによって供給される。
【0016】また、ラインメモリ28と分割画像データ
メモリ30との間、および、分割画像データメモリ30
とサーマルヘッド駆動部24との間には、分割画像デー
タメモリ30に対して制御部18から分割画像データを
格納するための切換器36,38が接続されている。ま
た、制御部18は、ROMやRAM等のメモリ40を有
し、このメモリ40には、少なくとも上述した全ての8
分割画像データが格納される。
【0017】このメモリ40に格納される分割画像デー
タは、ここで開示される8分割画像データの1種類であ
ってもよいが、複数種類の分割画像データであってもよ
く、その中から必要な種類の分割画像データのみを分割
画像データメモリ30に記憶させればよい。このような
分割画像データは、外部からFD、HD、MD、MOな
どの記憶媒体などによって制御部18を介してメモリ4
0、あるいは直接分割画像データメモリ30にダウンロ
ードして格納されるように構成してもよい。直接分割画
像データメモリ30に格納する場合にはメモリ40はな
くてもよい。
【0018】図示例の画像記録装置10は、基本的には
以上のように構成されており、以下に、その作用および
本発明の画像記録方法について説明する。
【0019】まず、画像記録に先立って、分割画像デー
タは、切換器36,38を接点b側に接続させた状態で
制御部18を介してメモリ40から転送され、分割画像
データメモリ30に記憶される。例えば、ラインメモリ
28から分割画像データメモリ30に供給される1次元
画像データを11ビットとし、カウンタ34から供給さ
れる出力データ(B0 〜B2 )を3ビットとし、分割画
像データを8ビットとした場合、この分割画像データメ
モリ30には、11ビットの1次元画像データを分割画
像データ読み出しアドレスデータの上位11ビット(A
3 〜A13)とし、その下位3ビット(A0 〜A2 )をカ
ウンタ34からの3ビットの出力データ(B0 〜B2
とする14ビットのアドレスデータA0 〜A13の全てに
対して、対応する全ての8ビットの分割画像データが記
憶される。
【0020】次に、代表例として、分散記録点数(発熱
分散数)が8、画像データの分割数(データ分散数)が
8、1画素当たりの多階調画像データが11ビット、分
割画像データが8ビットである場合を例に挙げて、以下
に、多階調画像データの分割方法を説明する。ここで、
下記表1に、前述のように、11ビットの多階調画像デ
ータの0から2047までの2048種類にわたる、発
熱8分散、データ8分散の場合の分割画像データを示
す。
【0021】
【表1】
【0022】上記表1に示すように、本実施例において
は、1画素当たりの発熱記録点(サーマルヘッド14全
体では1画素当たりの記録可能なライン)は、感熱記録
材料Sの搬送方向に対して8点A〜H(0ラインA〜7
ラインH)に分散される。続いて、ラインメモリ28か
ら供給される1次元画像データの1画素の多階調画像デ
ータを略等分して、略均等な複数の分割画像データを算
出する算出方法について説明する。
【0023】ここで、1画素の画像データの1つを
P 、分割数をM、分割後のM個の分割画像データをd
1 ,d2 ,…,dM とすると、画像データDP は、 DP =d1 +d2 +…+dM =[DP /M]+ [(DP −d1 )/(M−1)]+ [(DP −d1 −d2 )/(M−2)]+ … + [(DP −d1 −d2 − … −dM-1 )] の関係に基づき、略均等なM個の分割画像データd1
2 ,…,dM に分割される。
【0024】例えば、分割数M=4とすると、画像デー
タDP =1に対して、分割画像データ(d1 ,d2 ,d
3 ,d4 )=(0,0,0,1)、以下同様に、DP
2に対して(d1 ,d2 ,d3 ,d4 )=(0,0,
1,1)、DP =3に対して(d1 ,d2 ,d3
4 )=(0,1,1,1)、DP =4に対して
(d1 ,d 2 ,d3 ,d4 )=(1,1,1,1)、D
P =5に対して(d1 ,d2 ,d3,d4 )=(1,
1,1,2)、…の関係が得られる。
【0025】なお、上記表1では、画像データDP =2
040の時、0ラインA〜7ラインHまでの全ての分割
画像データがいずれも255となるため、DP =204
0〜2047では、分割画像データは全て同じ値255
を取ることになる。
【0026】こうして、例えば表1に示すような全ての
分割画像データが、あらかじめ生成されてメモリ40あ
るいは外部記憶装置等に格納される。このメモリ40あ
るいは外部記憶装置内の全ての分割画像データは、前述
のように、制御部18によって読み出され、分割画像デ
ータメモリ30に記憶されるが、この時、表1に示す各
分割画像データには、下記表2に示すように14ビット
のアドレスデータ0〜16383が付けられる。
【0027】
【表2】
【0028】分割画像データメモリ30には、上記表2
に示すように、1画素の画像データを8分割した分割画
像データが、0ライン目Aから7ライン目Hまでに割り
当てられ、0,0,0,0,0,0,0,0(画像デー
タDP =0)/0,0,0,0,0,0,0,1(画像
データDP =1)/…/127,127,127,12
8,128,128,128,128(画像データDP
=1021)/…/255,255,255,255,
255,255,255,255(画像データDP =2
047)の順に記憶される。
【0029】この場合、上述した14ビットのアドレス
データA0 〜A13の下位3ビット(A2 ,A1 ,A0
は、サーマルヘッド14により感熱記録材料Sに記録さ
れる0ライン目A(A2 =A1 =A0 =0)、1ライン
目B(A2 =A1 =0、A0=1)…6ライン目G(A
2 =A1 =1、A0 =0)、7ライン目H(A2 =A 1
=A0 =1)の分割画像データを指定する。また、アド
レスデータA0 〜A13の上位11ビット(A3 〜A13
は、1画素の分割前の11ビットの画像データに係る分
割画像データであることを指定する。
【0030】上述のようにして、分割画像データメモリ
30に分割画像データが記憶された後、切換器36,3
8を接点a側に接続した状態で図2に示すタイミングチ
ャートに従って画像の記録が開始される。
【0031】まず、制御部18は、ステップモータ20
に対して所定の駆動信号SSを出力し、この駆動信号S
Sに基づき、ステップモータ20がプラテンローラ12
を回転駆動し、感熱記録材料Sが所定の速度で矢印Y方
向に搬送される。一方、制御部18は、ピクセルクロッ
ク信号PCLKおよびラインクロック信号LCLKを生
成し、それぞれカウンタ32およびカウンタ34に出力
する。
【0032】この時、カウンタ34は出力データB3
出力し、この出力データB3 を受けて、タイミング発生
回路33が駆動信号SSに同期または比例したタイミン
グ信号TSを出力する。このタイミング信号TSがライ
ンメモリ28に供給されると、フレームメモリ26に記
憶された2次元画像データが、感熱記録材料Sの矢印X
方向に記録される1次元画像データ毎に読み出され、ラ
インメモリ28に転送され記憶される。
【0033】また、制御部18からカウンタ32にピク
セルクロック信号PCLKが入力されると、カウンタ3
2は、ピクセルクロック信号PCLKに同期して順次カ
ウントアップし、その出力データをアドレスデータとし
てラインメモリ28に供給する。ラインメモリ28は、
供給されるアドレスデータに従って1次元画像データを
画素毎に出力し、切換器36を介して分割画像データメ
モリ30の上位11ビット(A3 〜A13)にアドレスデ
ータとして供給する。
【0034】一方、制御部18からカウンタ34にライ
ンクロック信号LCLKが入力されると、カウンタ34
は、ラインクロック信号LCLKに同期して順次カウン
トアップし、その出力データの最下位ビット側からの3
ビットのデータB0 〜B2 を切換器36を介して分割画
像データメモリ30の下位3ビット(A0 〜A2 )にア
ドレスデータとして供給するとともに、前述のように、
最上位ビットの出力データB3 をタイミング発生回路3
3にタイミング信号TSを発生させるための信号として
供給する。
【0035】この場合、分割画像データメモリ30に
は、上位11ビットが分割前の1次元画像データからな
り、下位3ビットが感熱記録材料Sの0ライン目A〜7
ライン目Hを示す14ビットのアドレスデータが供給さ
れることになる。
【0036】従って、下記表3が、表2に基づいて記録
される階調画像データの一例である時、表3に示す1,
3,401,1022,2040,7,0,…の画像デ
ータの0ライン目Aを記録する場合、カウンタ34から
出力されるデータB0 ,B1,B2 は0番目のラインク
ロック信号LCLKによってリセットされてともに0と
なり、下位3ビットのアドレスデータがA0 =A1 =A
2 =0であるアドレスに記憶された分割画像データが、
分割画像データメモリ30から1画素毎に選択的に出力
され、切換器38を介してサーマルヘッド駆動部24に
供給される。
【0037】
【表3】
【0038】サーマルヘッド駆動部24は、分割画像デ
ータメモリ30から1画素毎に選択的に出力される当該
0ライン目の1次元方向の全画素の分割画像データを受
け取り、これらをパルス幅変調して、変調された各々の
画素の時間幅だけ所定の駆動電流をサーマルヘッド14
の各発熱素子22に流す。このような各画素の分割画像
データに応じた時間だけ流される駆動電流によって、感
熱記録材料Sには1記録ラインの画像が記録される。
【0039】すなわち、サーマルヘッド駆動部24は、
これらの1次元分割画像データに従ってサーマルヘッド
14を駆動し、まず、0ライン目Aの画像を感熱記録材
料Sに記録する。同様にして、分割画像データメモリ3
0の下位3ビットA0 ,A1,A2 のアドレスデータが
ラインクロック信号LCLKに従って順次更新されるこ
とで、1ライン目B〜7ライン目Hの画像が記録され
る。この結果、感熱記録材料Sには、搬送方向1画素幅
内に画像が8記録ラインに分散して記録され、1画素内
の記録開始側または記録終了側に偏って記録されること
がなく、かすれや画質の劣化のない高品質な画像が形成
されることになる。
【0040】本発明を適用する画像記録装置は、基本的
に以上のようなものである。次に、本発明の画像記録方
法にしたがって、例えばサーマルヘッドの記録密度を3
00dpiから600dpiに高密度化する場合を例に
挙げて説明する。まず、図3に、サーマルヘッドの記録
密度が300dpi、1画素当たりの階調数が2048
階調である場合の1画素の記録画像を示す。ここで、同
図(a)は1画素を8分散した場合、同図(b)は4分
散した場合である。
【0041】同図(a)に示すように、300dpiの
画像の1画素を8分散する場合、1画素が感熱記録材料
Sの搬送方向(図3中上下方向)に8分割され、分割さ
れた1つの分割領域毎に、0〜255までの256階調
の分割画像データに基づいて画像が記録される。同じ
く、4分散する場合、同図(b)に示すように、1画素
が感熱記録材料Sの搬送方向に4分割され、1つの分割
領域毎に、0〜511までの512階調の分割画像デー
タに基づいて画像が記録される。
【0042】このように、本発明を適用する画像記録装
置10においては、例えばサーマルヘッド14の記録密
度が300dpiであり、記録画像の1画素当たりの階
調数が2048階調である場合、分散数に応じて、各分
割領域毎に分割画像データの階調数が適宜変更されるこ
とによって、300dpiの画像の1画素当たりの単位
面積では、分散数×分割画像データの階調数が合計で2
048階調となるように制御されている。
【0043】ここで、サーマルヘッドの記録密度を30
0dpiから600dpiに高密度化する場合、既に述
べたように、サーマルヘッドへのデータ転送量が増大
し、データ転送時間が増大するため、装置の処理速度が
低下してしまう。
【0044】これに対し、本発明では、記録密度がn
dpiのサーマルヘッドを、m倍の記録密度m×n d
piのサーマルヘッドに高密度化する場合、記録密度n
dpiで記録されるべき、1画素当たりN階調の低画
素密度画像データを、記録密度m×n dpiのサーマ
ルヘッドを用いて記録されるべき、1画素当たりN/m
2 階調の高画素密度画像データに変換した後、画像を構
成する各画素の高画素密度画像データを前述のように分
散して記録する。
【0045】例えば、図4に、サーマルヘッドの記録密
度を300dpiから600dpiとし、これに応じ
て、1画素当たりの階調数を2048階調から512階
調とした場合の1画素の記録画像を示す。ここで、同図
(a)は1画素を4分散した場合、すなわち、図3の記
録画像との対比が容易なように、300dpi相当の画
像の1画素を8分散した場合、同図(b)は2分散した
場合、すなわち同じように、300dpi相当の画像の
1画素を4分散した場合である。
【0046】同図(a)に示すように、600dpiの
画像の1画素を4分散する場合、1画素が感熱記録材料
Sの搬送方向(図4中上下方向)に4分割され、分割さ
れた1つの分割領域毎に、0〜127までの128階調
の分割画像データに基づいて画像が記録される。同じ
く、2分散する場合、同図(b)に示すように、1画素
が感熱記録材料Sの搬送方向に2分割され、1つの分割
領域毎に、0〜255までの256階調の分割画像デー
タに基づいて画像が記録される。
【0047】図4に示すように、300dpiの画像の
1画素の面積は、600dpiの画像の4画素分の面積
に相当する。したがって、サーマルヘッドの記録密度が
600dpiの場合、600dpiの画像の1画素当た
りの単位面積では512階調の画像が表現されている
が、300dpiの画像の1画素の面積に相当する、6
00dpiの画像の4画素分の面積では、サーマルヘッ
ドの記録密度が300dpiの場合と同じ2048階調
の画像が表現されていることになる。
【0048】したがって、サーマルヘッドの記録密度
を、例えば300dpiから600dpiに高密度化し
た場合であっても、1画素当たりの階調数を下げている
ので処理速度が低下することはないし、300dpi相
当の画像の1画素の面積当たりの階調数、すなわち、実
質的な濃度分解能も低下していないことがわかる。ま
た、サーマルヘッドの記録密度を600dpiに高密度
化しているため、記録画像の鮮鋭度(シャープネス)も
向上されている。
【0049】すなわち、600dpiの画像としては、
300dpiの画像と比べて、1画素当たりの階調数
(濃度分解能)が低下していることになるが、記録密度
が300dpiのサーマルヘッドを用いて記録された画
像が、既に濃度分解能の点で使用上十分満足できるもの
であれば、本発明を適用することによって、処理速度や
実質的な濃度分解能を低下させることなく、かつ、鮮鋭
度が高く、ざらつきのない高画質な記録画像を得ること
ができる。
【0050】なお、サーマルヘッドの記録密度や1画素
当たりの階調数等はシステムに応じて適宜決定されるも
のであるが、例えば高密度化前のサーマルヘッドの記録
密度nは200dpi≦n≦400dpiであるのが好
ましく、1画素当たりの階調数Nは512階調以上、よ
り好ましくは512≦N≦2048であるのがよい。ま
た、mは1.5≦m≦3、高密度化後のサーマルヘッド
の記録密度m×nは400dpi以上、より好ましくは
600dpi以上であるのがよい。
【0051】上記実施例では、分割された各画像をパル
ス幅変調によって記録しているが、本発明はこれに限定
されるわけではなく、パルス数変調によって記録するよ
うにしてもよいし、両者を併用してもよい。また、本発
明においては、サーマルヘッド14を構成する複数の発
熱素子22の内、隣接する発熱素子22への駆動電流の
供給タイミングを所定時間ずらすようにして、一層偏り
のない高品質な画像を得るようにしてもよい。
【0052】また、発熱分散数、データ分散数は、本出
願人に係る特開平10−44509号公報に開示のよう
に、発熱分散数よりデータ分散数の方が小さければどの
ように分散してもよいし、どのように組み合わせもよ
い。また、実施例では、1画素当たりの多階調画像デー
タの階調数を表すビット数が11ビットであり、分割画
像データのビット数が8ビットであるが、本発明におい
てこれらは特に制限的ではなく、どのように組み合わせ
てもよい。
【0053】以上、本発明の画像記録方法について詳細
に説明したが、本発明はこれに限定されるわけではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良や設計の変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の画像
記録方法は、記録密度n dpiで記録されるべき、1
画素当たりN階調の低画素密度画像データを、記録密度
m×ndpiのサーマルヘッドを用いて画素面積が1/
2 で記録されるべき、1画素当たりN/m2 階調の高
画素密度画像データに変換した後、画像を構成する各画
素の高画素密度画像データを分散して画像を記録するも
のである。これにより、本発明の画像記録方法によれ
ば、サーマルヘッドの記録密度を高密度化した場合であ
っても、記録画像の1画素当たりの階調数を下げている
ため、サーマルヘッドの記録密度を高密度化する前と比
べて、処理速度や実質的な濃度分解能を低下させること
がなく、サーマルヘッドの記録密度を高密度化している
ため、記録画像の鮮鋭度を向上させることができ、か
つ、画像データを分散記録しているため、ざらつきのな
い高画質な記録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録方法を適用する画像記録装
置の一実施例の構成概念図である。
【図2】 図1に示す画像記録装置の動作を表す一実施
例のタイミングチャートである。
【図3】 (a)および(b)は、サーマルヘッドの記
録密度が300dpi、1画素当たりの階調数が204
8階調である場合の1画素の記録画像の一実施例の概念
図である。
【図4】 (a)および(b)は、サーマルヘッドの記
録密度が600dpi、1画素当たりの階調数が512
階調である場合の1画素の記録画像の一実施例の概念図
である。
【図5】 サーマルヘッドへのデータ転送の一例の概念
図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 プラテンローラ 14 サーマルヘッド 16 画像記録制御装置 18 制御部 20 ステップモータ 22 発熱素子 24 サーマルヘッド駆動部 26 フレームメモリ 28 ラインメモリ 30 分割画像データメモリ 32,34 カウンタ 33 タイミング信号発生回路 36,38 切換器 40 メモリ S 感熱記録材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次元方向に画像を記録するサーマルヘッ
    ドにより、前記1次元方向と略直交する方向へ相対的に
    移動される感熱記録材料に2次元的に画像を記録する画
    像記録装置において、 記録密度n dpi(dot/inch)で記録されるべき、1
    画素当たりN階調の低画素密度画像データを、記録密度
    m×n dpi(dot/inch)の前記サーマルヘッドを用
    いて画素面積が1/m2 で記録されるべき、1画素当た
    りN/m2 階調の高画素密度画像データに変換した後、
    画像を構成する各画素の前記高画素密度画像データを複
    数の分割画像データに略等分割し、これらの等分割され
    た複数の分割画像データに基づき、前記感熱記録材料が
    移動される方向に分散して画像を記録することを特徴と
    する画像記録方法。
  2. 【請求項2】前記低画素密度画像データの1画素当たり
    の階調数Nは512階調以上であり、前記サーマルヘッ
    ドの記録密度m×nは400dpi(dot/inch)以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
JP13982298A 1998-05-21 1998-05-21 画像記録方法 Withdrawn JPH11320943A (ja)

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JP13982298A JPH11320943A (ja) 1998-05-21 1998-05-21 画像記録方法

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