JPH11320678A - 長尺樹脂成形品の端末加熱装置 - Google Patents

長尺樹脂成形品の端末加熱装置

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JPH11320678A
JPH11320678A JP13783998A JP13783998A JPH11320678A JP H11320678 A JPH11320678 A JP H11320678A JP 13783998 A JP13783998 A JP 13783998A JP 13783998 A JP13783998 A JP 13783998A JP H11320678 A JPH11320678 A JP H11320678A
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JP13783998A
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Yoji Iwasaki
洋士 岩崎
Sadao Nada
貞雄 灘
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱板によって厚みの異なる基材の端末の軟化
を均一化できること。 【解決手段】 押出成形した長尺樹脂1の端末部2の意
匠面2a側を成形する意匠側熱板31と、端末部2の反
意匠面2b側を成形する反意匠側熱板32を具備し、反
意匠側熱板32は、意匠側熱板31に対向する側に複数
の針端状突起33を設け、端末部2を加熱する際に、端
末部2の反意匠面2b側に前記針端状突起33を挿入
し、端末部2を加熱するものである。したがって、上記
実施の形態は、加熱工程において長尺樹脂1の端末部2
が複雑に厚い薄いの形状を有していても、複数の針端状
突起33の長さ及び太さによって対応され、略均一に加
熱軟化し、所定形状にプレス成形可能な状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長尺樹脂成形品の端
末加熱装置に関するものであり、特に、自動車のサイド
モール等の押出成形により一般断面形状に形成される長
尺樹脂成形品の端末部を、加熱して軟化させ、更にプレ
スにより、所望の形状にプレスする長尺樹脂成形品の端
末加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の長尺樹脂成形品の端末成
形方法として、図5及び図6に記載の技術を挙げること
ができる。図5は従来の長尺樹脂成形品の端末成形方法
の加熱工程を示す説明図である。図6は従来の長尺樹脂
成形品の端末成形方法のプレス工程を示す説明図であ
り、(a)はプレス型に長尺樹脂を配置した状態を、
(b)はプレス型により長尺樹脂の端末部をプレスした
状態をを示す断面図である。
【0003】この技術は、長尺樹脂の端末部を加熱して
軟化させ、更にプレスして所望の形状とする成形方法、
いわゆるホットプレス法により、所望の長尺樹脂成形
品、例えば、自動車用サイドモール等の製品を得るもの
である。
【0004】即ち、この技術は、図5に示すように、ポ
リ塩化ビニル(PVC)等の樹脂を押出成形した後に所
定長に切断して得た長尺樹脂1の端末部2(図中左端
部)を、高周波誘電加熱機の電極11及び12間で集中
加熱して軟化させる。次に、図6に示すように、加熱し
て軟化状態にある長尺樹脂1の端末部2を、表面側から
裏面側(図中上側から下側)へと傾斜する所定の断面形
状となるようプレス成形することにより、所定の端末形
状を有する長尺樹脂成形品を得ることができる。
【0005】このように形成された長尺樹脂1の端末部
2のホットプレス成形を行うため、従来は、長尺樹脂成
形品の意匠面に対応するプレス面15aを有する上型1
5と、長尺樹脂成形品の裏面と対応するプレス面16a
を有する下型16からなるプレス型を使用している。そ
して、上型15及び下型16の両プレス面15a,16
a間に、押出成形工程、所定長への切断工程、その後の
端末部の加熱工程を終えて、加熱した長尺樹脂1の端末
部2を挟持してプレスし、上記のような所定の端末形状
を得ている。なお、前記上型15及び下型16には、そ
れぞれ、長尺樹脂1の端末部2のホットプレス後の余剰
樹脂Rの逃げ部としての逃げ凹部15b,16bが形成
され、かかる余剰樹脂Rを貯留して、最終製品の外観品
質に影響を及ぼさないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の長尺樹脂成形品
の端末成形方法は、上記のように行われるから、金属調
の箔付の長尺樹脂1からなる長尺樹脂1の場合には、金
属調箔で短絡し、その長尺樹脂1の端末部2を、高周波
誘電加熱機の電極11及び12間で集中加熱することが
できない。また、TPO系の基材からなる長尺樹脂1の
場合には、誘電損失(εr ・tanδ)が小さすぎるこ
とから、その長尺樹脂1の端末部2を、高周波誘電加熱
機の電極11及び12間で集中加熱することができな
い。
【0007】このような長尺樹脂1の基材の場合には、
熱板によって、金属調箔付の長尺樹脂1の端末部2を加
熱する方法が採用されるが、金属調箔付の長尺樹脂1の
端末部2を面で加熱する熱板では、サイドモール等の蒲
鉾状の基材においては、肉厚の違いによって基材の温度
分布が変化し、その薄肉部では軟化しすぎる可能性があ
った。
【0008】そこで、本発明は、熱板によって厚みの異
なる基材の端末の軟化を均一化できる長尺樹脂成形品の
端末加熱装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる長尺樹
脂成形品の端末加熱装置は、押出成形した長尺樹脂の端
末部の意匠面側を成形する意匠側熱板と、前記端末部の
反意匠面側を成形する反意匠側熱板を具備する長尺樹脂
成形品の端末加熱装置において、前記反意匠側熱板は、
前記意匠側熱板に対向する側に複数の針端状突起を設
け、前記端末部を加熱する際に、前記針端状突起を前記
端末部の反意匠面側に挿入し、前記端末部を内部からも
加熱するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0011】なお、図中、従来例及び各実施の形態と同
一符号及び記号は、従来例及び各実施の形態の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものである。
【0012】また、図1は本発明の実施の形態1の長尺
樹脂成形品の端末加熱装置の予備加熱の説明図であり、
(a)はその長尺樹脂の端末部を予備加熱する長尺樹脂
成形品の端末加熱装置の断面の説明図、(b)は長尺樹
脂の端末部を予備加熱する配置状態の断面の説明図であ
る。
【0013】図において、この熱板は、意匠側熱板31
及び反意匠側熱板32からなり、この予備加熱用の反意
匠側の面を成形する反意匠側熱板32の加熱に使用され
る意匠側熱板31は、主に、反意匠側熱板32を構成す
る基体32aに立設された針端状突起33を加熱するの
に使用される。なお、反意匠側熱板32は板状の基体3
2a及びそこに立設させた針端状突起33で構成されて
いる。そのため、針端状突起33の全体を一括して収容
され、その周囲から加熱する単一の嵌合凹孔34を有し
ている。この嵌合凹孔34は、その長さ方向の端部が有
端であってもよいし、無端であってもよい。
【0014】この実施の形態1においては、針端状突起
33を収容する嵌合凹孔34の全体で針端状突起33を
加熱できるので、効率良く針端状突起33を加熱するこ
とができる。
【0015】特に、本実施の形態1に示すように、反意
匠側熱板32の針端状突起33の全体を収容する単一の
嵌合凹孔34として形成する意匠側熱板31は、針端状
突起33の1部が彎曲しても、その嵌合には支障なく使
用することができる。このように、反意匠側熱板32の
針端状突起33をその周囲から加熱することによって、
針端状突起33を意匠側熱板31側及び反意匠側熱板3
2の基体32aから加熱することができる。また、嵌合
凹孔34の内面形状によって、針端状突起33に熱線を
集中するように形成すれば、針端状突起33の加熱効率
を、更に、良くすることができる。このように、反意匠
側熱板32の針端状突起33をその周囲から加熱するこ
とによって、針端状突起33を意匠側熱板31側及び反
意匠側熱板32の基体32aから加熱することができ
る。
【0016】なお、この実施の形態1の意匠側熱板31
は、押出成形した長尺樹脂1の端末部2の意匠側の面を
成形するのに使用することもできる。
【0017】図2は本発明の実施の形態2の長尺樹脂成
形品の端末加熱装置の予備加熱の説明図であり、(a)
はその長尺樹脂の端末部を予備加熱する長尺樹脂成形品
の端末加熱装置の断面の説明図、(b)は長尺樹脂の端
末部を予備加熱する配置状態の断面の説明図である。
【0018】図2において、この実施の形態の熱板は、
図示していない意匠側熱板31及び反意匠側熱板32か
らなる。この予備加熱用の反意匠側の面を成形する反意
匠側熱板32の加熱に使用される予備加熱補助熱板30
は、反意匠側熱板32を構成する基体32aに立設され
た針端状突起33を加熱するのに使用される。なお、反
意匠側熱板32は板状の基体32a及びそこに立設させ
た針端状突起33で構成されている。予備加熱補助熱板
30は、複数の針端状突起33を収容し、それらの収容
した複数の針端状突起33をその周囲から加熱する複数
の嵌合凹孔34Aを有している。また、予備加熱補助熱
板30は、複数の針端状突起33を均一に加熱するため
に、その針端状突起33の周囲から複数の針端状突起3
3を加熱する複数の針端状突起33に対応する嵌合凹孔
34Aを有している。針端状突起33と嵌合凹孔34A
とは、必ずしも、両者間の接触による熱伝導を問題とす
るものではなく、放射熱によって温度上昇させてもよ
い。この実施の形態2においては、針端状突起33を収
容する嵌合凹孔34Aの周囲から針端状突起33を加熱
することができる。このように、反意匠側熱板32の針
端状突起33をその周囲から加熱することによって、針
端状突起33を予備加熱補助熱板30側から間接的に、
また、反意匠側熱板32の基体32aから直接的に加熱
することができ、効率良く針端状突起33を加熱するこ
とができる。
【0019】なお、この実施の形態における予備加熱補
助熱板30は、針端状突起33の加熱用として専用され
るものであり、この予備加熱補助熱板30を押出成形し
た長尺樹脂1の端末部2の意匠面3a側を加熱する意匠
側熱板として直接使用することはできない。本実施の形
態1においては、意匠側熱板は、別に用意する必要があ
る。
【0020】図3は本発明の実施の形態1または実施の
形態2の長尺樹脂成形品の端末加熱装置の予備加熱終了
後の加熱工程を示す説明図であり、(a)は長尺樹脂の
端末部の加熱状態を示す断面の説明図で、(b)は
(a)の切断線A−Aにより切断した長尺樹脂の端末部
の加熱状態を示す断面の説明図である。
【0021】図において、実施の形態1の反意匠側熱板
32の針端状突起33は押出成形した長尺樹脂1の端末
部2の反意匠面2b側を載置する。そして、針端状突起
33上に載置した押出成形した長尺樹脂1の端末部2の
意匠面2a側を意匠側熱板31の嵌合凹孔34の内面3
4a側に押圧する。長尺樹脂1の端末部2の意匠面2a
側を意匠側熱板31の嵌合凹孔34の内側に当てた状態
で、更に、針端状突起33上に載置した押出成形した長
尺樹脂1の端末部2の意匠面2a側を反意匠側熱板32
の針端状突起33で押圧すると、針端状突起33は長尺
樹脂1の端末部2に入り込む。この状態で、長尺樹脂1
の端末部2に入り込んだ反意匠側熱板32の針端状突起
33は、その温度によって端末部2を内部から軟化させ
る。また、反意匠側熱板32の基体32aは、端末部2
の反意匠面2b側から加熱し、端末部2を外面から軟化
させる。
【0022】したがって、長尺樹脂1の端末部2は、そ
の端末部2の軟化状態で、次のように、図4に示すプレ
ス成型を行うことができる。
【0023】図4は本発明の実施の形態1の長尺樹脂成
形品の端末成形について説明する説明図であり、(a)
は長尺樹脂の端末部をプレス型に配置する前を、(b)
は長尺樹脂の端末部をプレス型に配置した状態を、
(c)は長尺樹脂の端末部をプレスした状態を示す断面
図である。
【0024】図4において、上型51は、従来例のプレ
ス型の上型15と同様の構成であり、長尺樹脂成形品の
端末部2の意匠面2aと対応する形状のプレス面51a
を有している。即ち、前記上型51のプレス面51a
は、長尺樹脂成形品の端末部2の表面の意匠面2a側か
ら裏面の反意匠面2b側へ傾斜する曲面状を有してい
る。一方、本実施の形態のプレス型の下型52は、長尺
樹脂成形品の反意匠面2bの一般形状である平坦面形成
用の平坦な第1プレス面52aと、前記第1プレス面5
2aの先端部(図中左端部)の前記長尺樹脂1の端末部
2と対応する位置に一体形成された第2プレス面52b
を有している。前記第2プレス面52bは円柱を2分割
した形状とほぼ同様の形状をなしている。即ち、第2プ
レス面52bは、図3に示すように、長尺樹脂1の長手
方向(図3中左右方向)における断面を半円凸状とし、
その左半部を上型51のプレス面51aの先端の曲面
(縦断面形状)と所定間隔を置いて略平行に延びる円弧
状の面としている。また、第2プレス面52bは、長尺
樹脂1の幅方向における断面を、上型51のプレス面5
1aの横断面形状と所定間隔を置いてほぼ平行に延びる
長方形状としている。
【0025】次に、この長尺樹脂成形品の端末成形につ
いて説明する。
【0026】まず、加熱工程によって、所定の一般断面
形状に押出成形した長尺樹脂1の端末部2を、長尺樹脂
1の端末部2に入り込んだ反意匠側熱板32の針端状突
起33によって、端末部2を内部から軟化させる。ま
た、反意匠側熱板32の基体32aによって、端末部2
の反意匠面側から加熱し、端末部2を面で表面から軟化
させ、溶融乃至軟化状態とする。
【0027】次に、プレス工程において、加熱軟化状態
にある前記長尺樹脂1の端末部2をプレスして、その表
面を裏面へと向かう所定の彎曲形状とすると共に、裏面
側に前記表面形状と対応する形状の凹部を形成し、表面
側と裏面側の長さが略同一となる端末形状とする。
【0028】即ち、本実施の形態のプレス工程では、図
4(a)及び図4(b)に示すように、プレス型を型開
きして、上型51を下型52から離間し、加熱軟化した
長尺樹脂1の端末部2を下型52の所定位置に載置す
る。なお、長尺樹脂1の端末部2は、その長手方向先端
が下型52の第1プレス面52aより若干突出して貯留
凹部52cの上方へ位置し、かつ、下型52の第2プレ
ス面52bが幅方向の略中央に来るよう配置する。そし
て、図4(c)に示すように、上型51を下型52に接
近駆動してプレス型を型締めし、上型51のプレス面5
1aと下型52の第1及び第2プレス面52a,52b
との間で、長尺樹脂1の端末部2を挟持してプレスす
る。
【0029】これにより、上型51のプレス面51aに
より長尺樹脂1の端末部2の表面側がプレスされ、長尺
樹脂成形品の意匠面2aと対応する形状に賦形される。
また、長尺樹脂1の端末部2の裏面側は、下型52の第
2プレス面52bが埋没し、第2プレス面52bに対応
する半円柱状の凹部が形成される。図4(c)に示すよ
うに、この凹部は、長尺樹脂1の長手方向(図4中左右
方向)における断面を半円凹状とし、その端末部2の先
端側の面(図4中左側面)が長尺樹脂成形品の端末部の
意匠面の縦断面形状と略平行に彎曲して延びる円弧状の
面となる。
【0030】なお、下型52の第1プレス面52aは長
尺樹脂1の端末部2の賦形には寄与せず、プレス時に端
末部1の裏面を支持して、前記凹部等の賦形を安定して
行えるようにする。また、プレス時の余剰樹脂Rは、従
来例と同様、逃げ凹部51b,52cに貯留され、最終
製品たる長尺樹脂成形品の意匠面等の外観品質に影響を
及ぼすことはない。
【0031】その後、かかるプレス成形後の長尺樹脂1
の端末部2を冷却固化し、裏面に凹部を形成した長尺樹
脂成形品を得る。このとき、冷却中の長尺樹脂1の端末
部2は、その意匠面となる表面と裏面の凹部の左半部と
が略平行状態にあり、かつ、表面側の長さと裏面側の長
さが略同一である。したがって、長尺樹脂1の端末部2
は、表面側と裏面側とで均等な速度で冷却固化し、その
冷却に伴う樹脂の収縮も均等に発生する。よって、冷却
に伴い長尺樹脂1の端末部2が、表面側または裏面側の
いずれかに歪んだりすることはない。
【0032】ここで、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、第2プレス面52bは円柱を2分割した形状とほ
ぼ同様の形状をなしているが、第2プレス面52bは、
長尺樹脂1の長手方向における断面を半円凸状とし、そ
の左半部を上型51のプレス面51aの先端の曲面(縦
断面形状)と所定間隔を置いて略平行に延びる円弧状の
面としている。しかし、本発明を実施する場合には、第
2プレス面52bを第1プレス面52aと同一面とする
こともできる。特に、本発明を実施する場合には、第2
プレス面52bに対向する長尺樹脂1の端末部2の位置
を針端状突起33の径及び長さによって軟化を進行させ
ることもできる。
【0033】このように、上記実施の形態の長尺樹脂成
形品の端末加熱装置は、押出成形した長尺樹脂1の端末
部2の意匠面2a側を成形する意匠側熱板31と、端末
部2の反意匠面2b側を成形する反意匠側熱板32を具
備する長尺樹脂成形品の端末加熱装置において、反意匠
側熱板32は、意匠側熱板31に対向する側に複数の針
端状突起33を設け、端末部2を加熱する際に、端末部
2の反意匠面2b側に前記針端状突起33を挿入し、端
末部2を加熱するものである。
【0034】したがって、上記実施の形態は、加熱工程
において長尺樹脂1の端末部2が複雑に厚い薄いの形状
を有していても、複数の針端状突起33の長さ及び太さ
によって対応され、略均一に加熱軟化し、所定形状にプ
レス成形可能な状態となる。
【0035】特に、長尺樹脂1の端末部2の形状は、単
に、実施の形態で説明した蒲鉾状の形状に限定されるも
のではなく、任意に設定可能である。
【0036】また、プレス工程では、加熱軟化状態にあ
る長尺樹脂1の端末部2がプレスされ、その意匠面2a
側が裏面へと向かう所定形状となると共に、裏面側に前
記表面形状と対応する形状に形成され、表面側と裏面側
の長さが略同一となる端末形状となる。これにより、長
尺樹脂成形品の表面側と裏面側の残留歪が略均等とな
り、表面側及び裏面側の残留応力が互いに相殺される。
その結果、例えば、成形後の耐熱評価等においても、プ
レス成形した端末部の残留応力に起因すると考えられて
いる端末部2の跳ね上がり等の不具合が生じることはな
く、良好かつ安定した品質の長尺樹脂成形品を製造する
ことができる。
【0037】上記実施の形態において、熱効率を追及す
る場合には、実施の形態1のように、針端状突起33と
嵌合凹孔34とを嵌合させると、熱効率を良くすること
ができる。
【0038】即ち、針端状突起33を収容する嵌合凹孔
34の周囲から針端状突起33を加熱することができ、
反意匠側熱板31の針端状突起33をその周囲から加熱
することによって、針端状突起33を予備加熱補助熱板
30側及び反意匠側熱板32の基体32aから加熱する
ことができ、効率良く針端状突起33を加熱することが
できる。
【0039】なお、本実施の形態の使用例として示した
半円柱状の第2プレス面52bは、必ずしも必要とする
ものではない。即ち、成形する容積変化が大きいもので
は、半円柱状の第2プレス面52b等の突部を設けるの
が好適である。
【0040】更に、本実施の形態2の予備加熱補助熱板
30は、反意匠側熱板32の針端状突起33の全体を収
容する単一の嵌合凹孔34Aとして形成したものであ
り、針端状突起33の1部が彎曲したりしても支障なく
使用することができる。また、嵌合凹孔34Aの形状に
よって、針端状突起33に熱線を集中するように形成す
れば、針端状突起33の加熱効率を良くすることができ
る。
【0041】ところで、上記実施例では、予備加熱補助
熱板30等によって針端状突起33を加熱する補助加熱
手段を用いているが、本発明を実施する場合には、基体
32a側に発熱手段を配設し、かつ、針端状突起33の
体積を所定の熱容量に設定すると、補助加熱手段を用い
る必要性はなくなる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1の長尺樹脂成形
品の端末加熱装置は、押出成形した長尺樹脂の端末部の
意匠面側を成形する意匠側熱板と、前記端末部の反意匠
面側を成形する反意匠側熱板を具備する長尺樹脂成形品
の端末加熱装置において、前記反意匠側熱板は、前記意
匠側熱板に対向する側に複数の針端状突起を設け、前記
端末部を加熱する際に、前記端末部の反意匠面側に挿入
し、端末部を加熱するものである。
【0043】したがって、加熱工程において長尺樹脂の
端末部が複雑に厚い薄いの形状を有していても、複数の
針端状突起の長さ及び太さによって、前記端末部を略均
一に加熱軟化し、所定形状にプレス成形可能な状態とす
ることができる。故に、金属調箔付の長尺樹脂または誘
電損失(εr ・tanδ)が非常に小さいものでも、そ
の端末部は、熱板によって軟化制御が可能となる。
【0044】故に、熱板によって厚みの異なる基材の端
末の軟化を均一化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1の長尺樹脂成形
品の端末加熱装置の予備加熱の説明図であり、(a)は
その長尺樹脂の端末部を予備加熱する長尺樹脂成形品の
端末加熱装置の断面の説明図、(b)は長尺樹脂の端末
部を予備加熱する配置状態の断面の説明図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態2の長尺樹脂成形
品の端末加熱装置の予備加熱の説明図であり、(a)は
その長尺樹脂の端末部を予備加熱する長尺樹脂成形品の
端末加熱装置の断面の説明図、(b)は長尺樹脂の端末
部を予備加熱する配置状態の断面の説明図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1または実施の形
態2の長尺樹脂成形品の端末加熱装置の予備加熱終了後
の加熱工程を示す説明図であり、(a)は長尺樹脂の端
末部の加熱状態を示す断面の説明図で、(b)は(a)
に対して垂直方向に切断した長尺樹脂の端末部の加熱状
態を示す断面の説明図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1の長尺樹脂成形
品の端末成形について説明する説明図であり、(a)は
長尺樹脂の端末部をプレス型に配置する前を、(b)は
長尺樹脂の端末部をプレス型に配置した状態を、(c)
は長尺樹脂の端末部をプレスした状態を示す断面図であ
る。
【図5】 図5は従来の長尺樹脂成形品の端末成形方法
の加熱工程を示す説明図である。
【図6】 図6は従来の長尺樹脂成形品の端末成形方法
のプレス工程を示す説明図であり、(a)はプレス型に
長尺樹脂を配置した状態を、(b)はプレス型により長
尺樹脂の端末部をプレスした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 長尺樹脂 2 端末部 2a 意匠面 2b 反意匠面 30 予備加熱補助熱板 31 意匠側熱板 32 反意匠側熱板 33 針端状突起 34,34A 嵌合凹孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形した長尺樹脂の端末部の意匠面
    側を成形する意匠側熱板と、前記端末部の反意匠面側を
    成形する反意匠側熱板を具備する長尺樹脂成形品の端末
    加熱装置において、 前記反意匠側熱板は、前記意匠側熱板に対向する側に複
    数の針端状突起を設け、前記端末部を加熱する際に、前
    記端末部の反意匠面側に挿入し、端末部を加熱すること
    を特徴とする長尺樹脂成形品の端末加熱装置。
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