JPH11319720A - 縦型穀類選別機 - Google Patents

縦型穀類選別機

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JPH11319720A
JPH11319720A JP14229898A JP14229898A JPH11319720A JP H11319720 A JPH11319720 A JP H11319720A JP 14229898 A JP14229898 A JP 14229898A JP 14229898 A JP14229898 A JP 14229898A JP H11319720 A JPH11319720 A JP H11319720A
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JP
Japan
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sorting
dust
shell
grains
screenings
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Pending
Application number
JP14229898A
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English (en)
Inventor
Kenzo Kawashima
謙蔵 川島
Etsuo Hasumi
悦雄 蓮見
Seizo Kawashima
誠蔵 川島
Hideaki Arakawa
秀明 荒川
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Tiger Kawashima Co Ltd
Original Assignee
Tiger Kawashima Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀類を良穀と屑粒とに選別するとともに屑粒
中に混在する砕粒や異物を効率よく除去することがで
き、屑粒の品質を向上させ商品価値を高めることができ
る縦型穀類選別機を提供する。 【解決手段】 選別網体12と揚穀螺旋体13の相対回
転によって穀類を選別するとともに異物等を排気室7を
介して機外へ放出する縦型穀類選別機において、ガラリ
15を形成した複数の排塵ダクト14を殻体3の側壁に
配設し、後側壁の開閉壁板23の下方部分にガラリ23
aを設けて、選別網体12と殻体3側壁との間に下方か
ら上方への空気流を生じさせ、選別網体12から放出さ
れる異物を排塵ダクト14のガラリ15を介して吸引除
去する。屑粒の排出流量を調整可能な屑粒排出シュート
30と揚穀筒31と選別室34を備えた屑粒選別部9を
屑粒排出口3dに連通するように設けて、屑粒から砕粒
や異物等を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類を良穀と屑粒
とに選別するとともに屑粒に混在する穂芒、わら屑、ほ
こり等の異物を除去して屑粒の品質や商品価値を向上さ
せることができる縦型穀類選別機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穀類を良穀と屑粒とに選別するとともに
穀類に混在する穂芒、わら屑、ほこり等の異物を除去す
る縦型穀類選別機としては、特開平8−276156号
公報等に開示された縦型穀類選別機が知られている。
【0003】この種の縦型穀類選別機は、図7に図示す
るように、選別網体103と揚穀螺旋体104を同心状
に内設した殻体102が中空の基台101上に立設され
ており、選別網体103と揚穀螺旋体104を相対回転
させることにより、殻体102の下方に設けられた供給
ホッパ(不図示)から供給される穀類を上方へ揚穀し、
その間に良穀と屑粒とに選別し、良穀を上方に設けられ
た貯留タンク(不図示)に貯留するとともに、選別網体
103の網目から放出される屑粒は屑粒排出口105よ
り機外へ排出するように構成されている。また、装置内
に所定の空気の流れを生じさせて殻体102内部等から
わら屑やほこり等の異物を除去するために、排気ファン
107を有する排気室106を中空の基台101内に配
設し、吸込口106aを有する吸込側が基台101の中
空部に連通され、吐出口106bを有する吐出側が排気
ダクト108に接続されており、排気ファン107の作
動により殻体102の内部や基台101内の空気を吸引
して吐出口106bに接続された排気ダクト108から
機外へ排気できるように構成されている。なお、図7に
おいて、115は基台101に固定された円筒状の供給
筒であり、116は供給筒115内に同心的に配置され
て二出力ギアモータ117の低速回転軸117aに固定
された誘導筒であり、その上部開口部周縁のフランジ部
には屑粒掻出し羽根116aが突設され、そのフランジ
部には選別網体103が装着されている。また、揚穀螺
旋体104は二出力ギアモータ117の高速回転軸11
7bに固定されている。
【0004】殻体102の側壁に沿って配設された排塵
ダクト110は、選別網体103に対向する面の上方部
分に異物等を吸引するガラリ111を有するとともに基
台101の中空部を介して排気室106に連通されてお
り、排気室106の排気ファン107の作動により、選
別網体103の網目から屑粒とともに放出されるわら屑
やほこり等の比重の小さい異物をガラリ111を介して
吸引し、基台101の中空部および排気室106を経て
排気ダクト108から機外へ放出するようにしている。
【0005】そして、殻体102の下部仕切板102a
に形成した屑粒排出口105から排出される屑粒の品質
を向上させるために、前記排気室106に連通する風選
部113を屑粒排出口105に接続して配設し、屑粒排
出口105から排出される屑粒中に混在している比重の
小さい異物や粒径の小さい砕粒を排除するようにしてい
る。
【0006】以上のように構成された従来の縦型穀類選
別機において、ホッパから供給される穀類は、供給筒1
15から誘導筒116内へ導入され、相対回転する選別
網体103と揚穀螺旋体104により上方へ揚穀され、
その間に良穀と屑粒とに選別される。選別された良穀
は、揚穀螺旋体104によって揚穀されて貯留タンクに
貯留される。一方、選別網体103の網目より小さい粒
径の屑粒やわら屑、ほこり等の異物は、選別網体103
の網目から放出され、わら屑やほこり等の比重の小さい
異物は、殻体102の側壁に沿って配設された排塵ダク
ト110のガラリ111に空気流とともに吸い込まれ、
基台101内の排気室106を経て排気ダクト108か
ら機外へ放出される。また、選別網体103から放出さ
れた屑粒は、殻体102と選別網体103の外周面との
間隙部を落下して下部仕切板102a上に滞留され、そ
の後、屑粒掻出し羽根116aにより屑粒排出口105
から風選部113に送り込まれ、この風選部113にお
いて、屑粒中に混在している粒径の小さい砕粒や異物を
基台101内の排気室106を介して機外へ放出し、屑
粒として排出される穀粒の品質を向上させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
においては、相対回転する選別網体103と揚穀螺旋体
104による穀類の選別に際して選別網体103の網目
から屑粒とともに放出された異物等を除去するために、
排気室106に連通する排塵ダクト110を殻体102
の側壁に配設しているけれども、異物を吸引するガラリ
11が排塵ダクト110の上方部分に形成されているた
めに、選別網体103の下方部分において放出された異
物等を充分に吸い上げることができず、これらの異物は
選別網体103の外周面と殻体102との間隙部を屑粒
とともに下方に落下し、また、選別網体103の上方部
分から放出された異物であっても排塵ダクト110のガ
ラリ111に捕捉吸引されなかった異物も屑粒とともに
下方に落下し、殻体102の下部仕切板102a上に屑
粒と異物が混在した状態で滞留することとなる。このよ
うに、ガラリ111を備えた排塵ダクト110を配設す
るだけでは、選別網体103から放出される異物等を充
分に吸引除去することができないという問題点があっ
た。
【0008】さらに、上記の従来技術においては、排気
室106に連通する風選部113を屑粒排出口105に
配設して、屑粒中に混在している粒径の小さい砕粒や異
物を排除して、屑粒の品質を向上させるようにしている
けれども、前述したように屑粒排出口105から排出さ
れる屑粒中に多量の異物が混在していると、屑粒を風選
するとしても充分な選別効果を得ることが困難であり、
また、屑粒中に混在する異物の量が少ない場合であって
も、選別網体103と揚穀螺旋体104による穀類の選
別の結果、多量の屑粒が生じる場合においては、屑粒排
出口105から一度に多量の屑粒が風選部113へ送り
込まれることとなり、同様に充分な選別効果を得ること
ができず、屑粒の品質を向上させることができないとい
う問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
問題点に鑑みてなされたものであって、穀類を良穀と屑
粒とに選別するとともに屑粒中に混在する砕粒や異物を
効率よく除去することができ、屑粒の品質を向上させ商
品価値を高めることができる縦型穀類選別機を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の縦型穀類選別機は、中空の基台と、排気
ファンが内設されるとともに前記基台の中空部に吸込口
が開口された排気室と、前記基台上に立設され、下方側
に穀類供給用のホッパを有するとともに上部に貯留タン
クを有する殻体と、前記殻体内に同心状に配設された相
対的に回転可能な選別網体および揚穀螺旋体とを備え、
前記選別網体および揚穀螺旋体を相対回転させることに
より前記ホッパより供給される穀類を揚穀する間に良穀
と屑粒とに選別して前記良穀を前記貯留タンクに貯留す
るとともに前記屑粒を前記殻体の下部に設けられた屑粒
排出口を介して機外へ排出するように構成された縦型穀
類選別機において、前記基台の中空部を介して前記排気
室に連通されるとともに前記選別網体から屑粒とともに
放出される異物を吸引除去するためのガラリを上方部分
に有する排塵ダクトを前記殻体の複数の側壁にそれぞれ
配設し、前記殻体の一側壁を形成する着脱自在の開閉壁
板の下方部分に空気を前記殻体内に流入させるためのガ
ラリを設け、屑粒の排出流量を調整するための可動調整
板を有する屑粒排出シュートと屑粒から砕粒や異物等を
分離除去するための選別室を備えた屑粒選別部を前記屑
粒排出口に連通するように配設したことを特徴とする。
【0011】そして、本発明の縦型穀類選別機におい
て、選別室は、屑粒を下方へジグザグ状に流下させる複
数の流下板と、下方から上方への空気流を生じさせるた
めの吸引手段と、屑粒を排出するシュート状排出口を有
していることが好ましい。
【0012】また、本発明の縦型穀類選別機において、
屑粒選別部はさらに屑粒排出シュートと選別室との間に
前記屑粒排出シュートから排出される屑粒を上方へ移送
する移送手段を備えていることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の縦型穀類選別機によれば、殻体の一側
壁を構成する着脱自在の開閉壁板の下方部分に空気を流
入させるためのガラリを設けることにより、排気室に連
通した排塵ダクトのガラリによる吸引作用と相俟って、
選別網体と殻体の間の間隙部に下方から上方への空気流
を常に生じさせることができ、選別網体から放出される
異物をほぼ全て排塵ダクトのガラリを介して吸引除去す
ることができ、さらに、流量調整可能な屑粒排出シュー
ト、屑粒を上方へ移送する移送手段および選別室からな
る屑粒選別部を殻体の屑粒排出口に連通して配設するこ
とにより、排出流量が調整された屑粒を適切に選別する
ことができ、粒径の小さい砕粒や残留している異物等を
確実に除去することができる。
【0014】このように、殻体内に配設された選別網体
および揚穀螺旋体の相対回転により穀類を揚穀する間に
良穀と屑粒とに選別するとともに屑粒中に混在する穂
芒、わら屑、ほこり等の異物や粒径の小さい砕粒を効率
良く分離して除去することができ、屑粒の品質を向上さ
せその商品価値を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0016】図1は本発明の縦型穀類選別機の一実施例
を図示する模式正面図であり、図2は模式側面図であ
る。そして、図3は図2に図示する縦型穀類選別機にお
けるB−B線に沿った断面図であり、図4は図1に図示
する縦型穀類選別機におけるA−A線に沿った断面で、
選別網体および揚穀螺旋体の一部を省略して図示する断
面図である。
【0017】本発明の縦型穀類選別機は、図1および図
2に図示するように、ベース1上に配設された中空の基
台2と、基台2上に立設され、前方上部に貯留タンク4
が設けられ後方下方部にホッパ5が設けられるととも選
別網体12と揚穀螺旋体13を回転自在に内設した殻体
3と、基台2内に配置された排気室7と、殻体3の下方
側壁部に設けられた屑粒を選別するための屑粒選別部9
を備えている。
【0018】略円筒状の排気室7は、図3に明瞭に図示
するように、吐出口7bを有する吐出側が基台2の側壁
から外方へ突出するとともに吸込口7aを有する吸込側
が基台2の中空部S内に挿入された状態で基台2の内部
に配置され、排気室7の内部には、ベース1上に配置さ
れたモータ10(図2)により伝動機構10aを介して
回転駆動される排気ファン8が回転自在に配設されてい
る。そして、排気室7の吐出口7bには排気ダクト6が
接続されている。したがって、排気室7は、排気ファン
8がモータ10の駆動により回転駆動されると、吸込口
7aから基台2の中空部Sさらに中空部Sに連通する殻
体3内の空気を吸引し、排気室7の吐出口7bを介して
排気ダクト6から機外へ排気することができるように構
成されている。
【0019】基台2上に立設された殻体3は、前方上部
に貯留タンク4が設けられ後方下方側にホッパ5が設け
られており、殻体3内には、図3および図4に明瞭に図
示するように、基台2の天板2a上に上面が開放された
円筒状の供給筒16が固着されており、供給筒16の側
壁上方部位にはホッパ5のシュート5aが連通されてい
る。供給筒16内に同心状に配設された誘導筒17は、
その外周面にホッパ5より導入された穀類を下方へ導く
ための誘導翼17aを有するとともに、上部開口部周縁
に設けられたフランジ部18には上方へ向けて突出する
屑粒掻出し羽根18aが突設されており、その底板17
bには二出力ギアモータ11の低速回転軸11aが固着
されている。
【0020】選別網体12は、その下縁部に形成された
図示しないスリットを誘導筒17のフランジ部18に突
設された屑粒掻出し羽根18aに係合させることにより
誘導筒17と一体に回転するようにフランジ部18上に
載置されており、その上端部近傍の外周面には、首振り
運動しないように殻体3の上部仕切板3cに支軸を介し
て回転自在に支持された支持ローラ21が当接されてい
る。
【0021】そして、選別網体12および誘導筒17内
には、外周面に螺旋翼13aを有する揚穀螺旋体13が
同心状に配設されており、揚穀螺旋体13の底板13b
に二出力ギアモータ11の高速回転軸11bが固着され
ているとともにその上板13cは殻体3の上面壁3aに
回転自在に支持された回転軸22に固着されている。さ
らに、殻体3の上部仕切板3cより上方に突出する揚穀
螺旋体13の上端部外周面には、選別された良穀を貯留
タンク4へ掻出すための複数の良穀掻出し羽根19が突
設されている。
【0022】また、殻体3内において、図3および図4
に図示するように、前方および左右の側壁の各内面にそ
れぞれ排塵ダクト14が選別網体12と干渉しないよう
に偏平に形成されて配設されており、これらの排塵ダク
ト14は、選別網体12に対向する面の上方部分にそれ
ぞれガラリ15が設けられ、そしてその下端側は基台2
の中空部Sに連通されている。これにより、各排塵ダク
ト14は基台2の中空部Sを介して排気室7に連通さ
れ、排気室7の排気ファン8の作動により、殻体3内の
空気を各ガラリ15を介して吸引し、穀類の選別中に選
別網体12の網目を通過した穂芒、わら屑、ほこり等の
異物をガラリ15から排塵ダクト14に吸い込み、基台
2内の排気室7へ吸引するように構成されている。
【0023】そして、殻体3の後方の側壁(すなわち、
ホッパ5を配設した側の側壁)には、図4に図示するよ
うに、殻体3内部を保守点検しうるように着脱自在の開
閉壁板23が取り付けられており、この開閉壁板23に
は、図4および図5に図示するように、開閉壁板23の
下方部分に空気を流入させるためのガラリ23aが設け
られ、また、殻体3への取り付け取り外しを容易に行な
いうるように外面上部に取手23bが取り付けられてお
り、さらに、開閉壁板23の内面側中央部には上下方向
に延びる目詰り防止板23cが取り外し可能に固定され
ている。開閉壁板23のガラリ23aは、排気室7の排
気ファン8の作動により、殻体3内の空気が排塵ダクト
14のガラリ15を介して吸引される際に、ガラリ23
aから機外の空気を殻体3内へ流入させる働きをし、ガ
ラリ23aから殻体3内へ流入した空気は、選別網体1
2と側壁や排塵ダクト14の間の間隙部を上昇し、各排
塵ダクト14のガラリ15を介して吸引されるように流
れる。この空気の上方への流れにより、殻体3の下部仕
切板3b上に滞留する異物も上方へ移送され、排塵ダク
ト14のガラリ15へ吸引されることとなる。また、開
閉壁板23の内面側中央部に取り外し可能に固定された
目詰り防止板23cは、その先端部分がゴム板等の弾性
を有する部材で形成され、開閉壁板23を殻体3に取り
付けたとき、選別網体12の外周面に摺接するように位
置付けられ、回転する選別網体12の網目に目詰りする
穀粒を掻き落とす作用をする。
【0024】良穀を貯留する貯留タンク4は、図2およ
び図4に図示するように、殻体3の前方上部に設けられ
ており、その下方部に良穀を排出する排出口4aが設け
られている。選別網体12と揚穀螺旋体13の相対回転
により穀類が揚穀される間に、選別網体12の網目から
放出されることなく揚穀された粒径の大きな良穀は、揚
穀螺旋体13により上部仕切板3c上に移送され、そし
て揚穀螺旋体13の良穀掻出し羽根19により貯留タン
ク4内へ向けてはじき飛ばされて貯留タンク4に貯留さ
れる。
【0025】殻体3の下方側壁部に設けられた屑粒を選
別し排出するための屑粒選別部9は、図3に明瞭に図示
するように、殻体3の下部仕切板3bに形成された屑粒
排出口3dに連通する屑粒排出シュート30、揚穀筒3
1および選別室34から構成され、支持部材9a、9b
により殻体3および基台2の側壁に固設されており、選
別網体12と揚穀螺旋体13の相対回転による穀類の選
別に際して選別網体12の網目から放出され下方へ落下
した屑粒をさらに選別して粒径の小さい砕粒や異物を排
除し、品質の良い屑粒を機外へ排出するように構成され
ている。
【0026】屑粒排出シュート30は、図6に図示する
ように、断面矩形筒状に形成され、その屑粒排出シュー
ト30内には屑粒の排出流量を調整するための調整板3
0aが設けられている。屑粒排出シュート30の側部に
配置した調整ノブ30bにより調整板30aの傾斜角度
を調整することにより屑粒排出シュート30内を通過す
る屑粒の排出流量を調整することができ、さらには屑粒
排出シュート30を介する空気の流れを規制しうるよう
に構成されている。
【0027】屑粒排出シュート30の先端部側に配設さ
れる揚穀筒31は、その下方に屑粒排出シュート30に
連通する下部開口部31aを有しかつ上方に選別室34
に連通する上部開口部31bを有しており、揚穀筒31
内部にはスクリューコンベア33が回転自在に配置さ
れ、揚穀筒31の上部にスクリューコンベア33を駆動
する駆動モータ32が設けられている。これにより、駆
動モータ32の駆動によりスクリューコンベア33が作
動すると、屑粒排出シュート30から下部開口部31a
を介して導入される屑粒を上方へ順次移送し、そして、
上部開口部31bから選別室34へ送り込むように構成
されている。
【0028】選別室34は、揚穀筒31の上部開口部3
1bに連通するとともに底部に屑粒を排出するシュート
状排出口34aが設けられた箱状体に形成され、互いに
対向する側壁内面に、上部開口部31bから導入される
屑粒をジグザグ状に落下させるための流下板35および
36が突設される。上方の流下板35は揚穀筒31の上
部開口部31bから下方に傾斜して配置され、下方の流
下板36は流下板35から落下してくる屑粒の流れの方
向を変えるように上方の流下板35の下端に対向するよ
うに傾斜して配置されている。そして、箱状の選別室3
4において上方の流下板35の下方の隔壁34bに図示
しない吸引手段に連通された吸引口34cが開口されて
おり、この隔壁34bの背面側には小区画34dを付設
してある。なお、選別室34内に空気流を生じさせるた
めの吸引手段としては、個別の装置として屑粒選別部9
の支持部材9b等に取り付け配置することもできるし、
また、排気室7に連通することも可能である。
【0029】屑粒選別部9は以上のように構成されてお
り、吸引口34cから選別室34内の空気を吸引するよ
うに図示しない吸引手段を作動させると、選別室34内
には下方のシュート状排出口34aから吸引口34cへ
の空気の流れが生じる。この状態において、屑粒が、屑
粒排出シュート30および揚穀筒31を介してその上部
開口部31bから選別室34に導入されると、屑粒は流
下板35および36に沿ってジグザグ状に落下し、屑粒
中に混在している比重の小さい砕粒や異物は、前記空気
流によって屑粒から分離され、前記空気流とともに吸引
口34cを通過して小区画34dに収容され堆積され
る。一方、比重の小さい砕粒や異物が除去された屑粒は
シュート状排出口34aから機外へ排出される。
【0030】次に、本発明の縦型穀類選別機の作動につ
いて説明する。
【0031】1. 二出力ギアモータ11を起動して選別
網体12および揚穀螺旋体13を相対回転させるととも
に、モータ10を起動して排気ファン8を回転させ、さ
らに屑粒選別部9におけるスクリューコンベア33の駆
動モータ32や吸引手段を作動させる。ホッパ5に供給
された穀類は、供給筒16内に入り、誘導筒17の誘導
翼17aによって下方へ導かれて誘導筒17の側壁下方
部位に形成された図示しない導入口より誘導筒17内へ
導入される。
【0032】2. 誘導筒17内へ導入された穀類は、相
対回転する選別網体12と揚穀螺旋体13の相互作用に
より揚穀され、その間に、選別網体12の網目の大きさ
より粒径の小さい屑粒や、穂芒、わら屑、ほこり等の異
物は、選別網体12の網目から放出され、網目を通過し
ない粒径の大きな良穀は、揚穀螺旋体13の螺旋翼13
aにより揚穀されて上部仕切板3c上に放出され、良穀
掻出し羽根19により貯留タンク4内に向けてはじき飛
ばされて貯留タンク4内に貯留される。
【0033】3. 選別網体12から選別網体12と殻体
3の間の間隙部へ放出された屑粒や異物のうち、比重の
小さい異物のほとんどは、排気ファン8の作用により、
殻体3内の選別網体12と殻体3の間の間隙部に生じて
いる空気流によって、排気室7に連通された複数の排塵
ダクト14のそれぞれのガラリ15を介して吸引され
る。そして、各ガラリ15から排塵ダクト14内に吸引
された異物は、排塵ダクト14から排気室7を経て排気
ダクト6を介して機外へ放出される。
【0034】ところで、従来の縦型穀類選別機において
は、選別網体12の下方部分において放出された異物
や、選別網体12の上方部分から放出された異物であっ
ても排塵ダクト14のガラリ15に吸引されなかった異
物は、屑粒とともに下方に落下し、下部仕切板3b上に
滞留することがあった。しかし、本発明の縦型穀類選別
機においては、開閉壁板23の下方にガラリ23aを設
けたことにより、このガラリ23aから機外の空気が常
に殻体3内へ流入され、殻体3内の選別網体12と殻体
3の間の間隙部には、下方のガラリ23aから排塵ダク
ト14のガラリ15の方へ上方に流れる空気流が常に生
じている。したがって、前記間隙部内を下部仕切板3b
の方へ落下しようとする異物等もその上方への空気流に
より確実に排塵ダクト14のガラリ15に吸引させるこ
とができ、下部仕切板3b上に滞留している屑粒にはほ
とんど異物等が混在していない状態とすることができ
る。
【0035】4. 選別網体12から放出された屑粒は、
下部仕切板3b上に落下し、屑粒掻出し羽根18aによ
り下部仕切板3bに形成された屑粒排出口3dを通して
屑粒排出シュート30へ放出される。このとき、放出さ
れる屑粒の流量に応じて、屑粒排出シュート30内の調
整板30aの傾斜角度を調整することにより屑粒の排出
流量を適宜調整することができる。これにより、大量の
屑粒が一度に揚穀筒31および選別室34へ送り込まれ
ることがなく、屑粒の選別を確実に行なうことができ
る。排出流量を調整された屑粒は、屑粒排出シュート3
0から下部開口部31aを介して揚穀筒31へ導入さ
れ、そしてスクリューコンベア33により上方へ順次移
送され、上部開口部31bから選別室34へ送り込まれ
る。
【0036】5. 選別室34において、上部開口部31
bから送り込まれた屑粒は、流下板35および36に沿
ってジグザグ状に落下する際に、図示しない吸引手段に
より生じている上方への空気流により、屑粒内に混在し
ている砕粒等が分離され、これらの砕粒等は、空気流と
ともに吸引口34cを経て小区画34dに収容され堆積
される。一方、粒径の小さい砕粒等が完全に除去された
屑粒はシュート状排出口34aから機外へ排出される。
【0037】以上説明したように、選別網体12と揚穀
螺旋体13の相対回転により選別された屑粒や異物等が
放出される選別網体12と殻体3の間の間隙部には、排
気室7に連通した排塵ダクト14による吸引作用と相俟
って、開閉壁板23の下方に設けたガラリ23aから機
外の空気が殻体3内へ流入され、下方から上方への空気
流が生じていることから、前記間隙部に放出される屑粒
中に混在する穂芒、わら屑、ぬか、ほこり等の比重の小
さい異物等を排塵ダクト14のガラリ15を介して確実
に吸引除去することができる。さらに、流量調整可能な
屑粒排出シュート30および選別室34等からなる屑粒
選別部9を殻体3の屑粒排出口3dに連通して設けるこ
とにより、選別室34において、粒径の小さい砕粒や残
留している異物等を完全に確実に除去することができ
る。
【0038】このように、殻体内に配設された選別網体
および揚穀螺旋体の相対回転により穀類を揚穀する間に
良穀と屑粒とに選別して良穀を貯留タンクに貯留すると
ともに、屑粒中に混在する穂芒、わら屑、ほこり等の異
物や粒径の小さい砕粒を効率良く吸引して除去すること
ができ、屑粒の品質を向上させその商品価値を高めるこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明の縦型穀類選別
機によれば、殻体の側壁を形成する着脱自在の開閉壁板
の下方部分に空気を流入させるためのガラリを設けるこ
とにより、殻体の側壁に配設した排塵ダクトによる吸引
作用と相俟って、選別網体と殻体の間の間隙部に下方か
ら上方への空気流を常に生じさせることができ、選別網
体から放出される異物をほぼ全て排塵ダクトのガラリを
介して吸引除去することができる。
【0040】さらに、流量調整可能な屑粒排出シュート
および選別室等からなる屑粒選別部を殻体の屑粒排出口
に連通して設けることにより、流量が調整された屑粒を
適切に選別することができ、粒径の小さい砕粒や残留し
ている異物等を確実に排除することができる。
【0041】したがって、品質の向上したクリーンな屑
粒を得ることができ、屑粒の商品価値を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦型穀類選別機の一実施例を図示する
模式正面図である。
【図2】本発明の縦型穀類選別機の一実施例を図示する
模式側面図である。
【図3】図2に図示する縦型穀類選別機におけるB−B
線に沿った断面図である。
【図4】図1に図示する縦型穀類選別機におけるA−A
線に沿った断面図であり、選別網体および揚穀螺旋体の
一部を省略して図示する。
【図5】本発明の縦型穀類選別機における殻体の後方側
壁の着脱自在の開閉壁板の斜視図である。
【図6】本発明の縦型穀類選別機における屑粒排出シュ
ートの斜視図である。
【図7】従来の縦型穀類選別機における選別網体および
揚穀螺旋体の一部を省略して示す部分的な断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベース 2 基台 3 殻体 3b 下部仕切板 3c 上部仕切板 3d 屑粒排出口 4 貯留タンク 5 ホッパ 6 排気ダクト 7 排気室 7a 吸込口 7b 吐出口 8 排気ファン 9 屑粒選別部 10 モータ 11 二出力ギアモータ 12 選別網体 13 揚穀螺旋体 13a 螺旋翼 14 排塵ダクト 15 ガラリ 16 供給筒 17 誘導筒 17a 誘導翼 18a 屑粒掻出し羽根 19 良穀掻出し羽根 23 開閉壁板 23a ガラリ 23c 目詰り防止板 30 屑粒排出シュート 30a 調整板 31 揚穀筒 32 駆動モータ 33 スクリューコンベア 34 選別室 34a シュート状排出口 34c 吸引口 35、36 流下板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 秀明 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290 株式 会社タイガーカワシマ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の基台と、排気ファンが内設される
    とともに前記基台の中空部に吸込口が開口された排気室
    と、前記基台上に立設され、下方側に穀類供給用のホッ
    パを有するとともに上部に貯留タンクを有する殻体と、
    前記殻体内に同心状に配設された相対的に回転可能な選
    別網体および揚穀螺旋体とを備え、前記選別網体および
    揚穀螺旋体を相対回転させることにより前記ホッパより
    供給される穀類を揚穀する間に良穀と屑粒とに選別して
    前記良穀を前記貯留タンクに貯留するとともに前記屑粒
    を前記殻体の下部に設けられた屑粒排出口を介して機外
    へ排出するように構成された縦型穀類選別機において、 前記基台の中空部を介して前記排気室に連通されるとと
    もに前記選別網体から屑粒とともに放出される異物を吸
    引除去するためのガラリを上方部分に有する排塵ダクト
    を前記殻体の複数の側壁にそれぞれ配設し、前記殻体の
    一側壁を形成する着脱自在の開閉壁板の下方部分に空気
    を前記殻体内に流入させるためのガラリを設け、屑粒の
    排出流量を調整するための可動調整板を有する屑粒排出
    シュートと屑粒から砕粒や異物等を分離除去するための
    選別室を備えた屑粒選別部を前記屑粒排出口に連通する
    ように配設したことを特徴とする縦型穀類選別機。
  2. 【請求項2】 選別室は、屑粒を下方へジグザグ状に流
    下させる複数の流下板と、下方から上方への空気流を生
    じさせるための吸引手段と、屑粒を排出するシュート状
    排出口を有することを特徴とすることを特徴とする請求
    項1記載の縦型穀類選別機。
  3. 【請求項3】 屑粒選別部は、屑粒排出シュートと選別
    室との間に前記屑粒排出シュートから排出される屑粒を
    上方へ移送する移送手段をさらに備えていることを特徴
    とする請求項1または2記載の縦型穀類選別機。
JP14229898A 1998-05-08 1998-05-08 縦型穀類選別機 Pending JPH11319720A (ja)

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