JPS6125437B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は穀物の風選送穀装置の改良に係り、夾
雑物を混入した混合穀物の選別行程において、螺
旋翼を横架した送穀樋の上部に風選用空洞を備え
た蓋体を設けてほぼ密閉した風選送穀筒体に形成
し、該送穀筒体に排風機を連結することにより、
夾雑物の分離選別をその所定区間において、確実
かつ円滑に継続的に実施し、もつてその選別精度
を大幅に向上すると共に、塵埃の機外への飛散を
完全に防止してその作業環境を良好に維持し、常
時高精度の分離選別作用を発揮して良質の精選穀
物を能率的に量産できる装置を開発し提供せんと
するものである。

本発明を実施例図について説明すると、螺旋翼
２と撹拌用突起２２を横軸３に固着し、螺旋翼２
間に撹拌用横杆２１を連結して撹拌装置１に形成
し、横軸３を送穀樋４内に支架し、また該樋４の
上部に風選用空洞５を備えた蓋体６を設けてほぼ
密閉した風選送穀筒体７に形成し、該送穀筒体７
一側端部側壁を開口して給穀口８を設け、また風
選送穀筒体７の反対側端部底壁を開口して排穀口
を設け、風選送穀用筒体７の上部空洞を風選用空
洞５とし、排穀口１１側の風選用空洞５に給風口
１０を設け、その反対側の風選用空洞５に排風口
９を設け、排風口９と排風機１４とを排風路１５
を介して連結してある。排風機１４の排風部とサ
イクロン１２の入口管１３とを風管により連結
し、サイクロン１２の出口管１６と給風口１０と
を横風路１７により連結し、空気循環路Ａに形成
してあり。１８はサイクロン１２に設けた集塵
箱、１９は送穀樋４の樋底に設けた多孔壁、２０
は風選用空洞５に設けた気流調節板である。

本発明は以上の構成にしたから、夾雑物の混入
した穀物を、風選送穀筒体７の給穀口８から投入
して螺旋翼２および排風機１４を回転すると、下
部の送穀筒体７の給穀口８に供給された穀物は、
螺旋翼２等の撹拌装置１により上部の風選用空洞
５内に横波状に、かつ拡散状に跳上げられ、また
撹拌状に回転しながら樋内を移動して送穀方向の
終端側排穀口１１から機外に排出されるが、その
間排風機１４の回転により前記風選用空洞５内で
は給風口１０から排風口９に強力な吸引選別風が
流動し、この吸引気流により前記空洞５内に跳上
げられた穀粒は風選別され、その穀粒中から比重
の軽い夾雑物を分離して排風口９に飛行搬送し、
またこの含塵風は排風路１５を介してサイクロン
１２に流入する。そして該サイクロン１２におい
て、前記夾雑物は下部の集塵箱１８に収集され、
また浄化された空気は上部の出口管１６から横風
路１７を介して給風口１０に流出し機内を循環し
て穀物の分離選別作用を継続的に行うものであ
る。

そして特許請求の範囲第３項のものは、前記送
穀樋４の樋底壁が多孔壁１９に形成してあるか
ら、送穀樋４内を流動する穀物に対して下面から
上方に向う上昇気流が生ずるため、その気流によ
り穀物全体は浮上して疎開状となり、これに混在
した夾雑物を上部の風選用空洞５に噴出分離しや
すくしてその風選別作用を高度に促進する効果が
ある。

なお、前記蓋体６の風選用空洞５内部に、その
板面の傾斜角を任意に調節できる気流調節板２０
を形設したから、風選用空洞５内に生ずる気流斑
を適宜に調節して夾雑物の飛行搬送を円滑化する
と共に、その整粒が浮遊して排出することを防止
する等の効果がある。

このように本発明の風選送穀装置は、夾雑物を
混入した穀物を、螺旋翼等の撹拌装置の回転によ
り、上部の風選用空洞内に横波状にかつ拡散状に
跳上げながら横方向に回転移送し、排風機の回転
により、前記風洞内に跳上げられた穀物から比重
の軽い夾雑物を風選別する構成であるから、夾雑
物の混入穀物を選別風路内に単に流下する従来装
置に比し、夾雑物の分離選別をその所定区間にお
いて、確実かつ円滑に継続的に実施するため、そ
の選別精度は大幅に向上し、またその構造は簡潔
で、取付操作も簡単であり、塵埃の機外への飛散
を完全に防止して作業環境を良好になし、常時高
精度の分離選別作用を発揮して良質の精選穀物を
能率的に量産する等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、その一部を
切開した側面図である。 １……撹拌装置、２……螺旋枠、３……横軸、
４……送穀樋、５……風選用空洞、６……蓋体、
７……風選送穀筒体、８……給穀口、９……排風
口、１０……給風口、１１……排穀口、１２……
サイクロン、１３……入口管、１４……排風機、
１５……排風路、１６……出口管、１７……横風
路、１８……集塵箱、１９……多孔壁、２０……
気流調節板、２１……撹拌用横杆、２２……撹拌
用突起、Ａ……循環風路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 螺旋翼と撹拌用突起を横軸に固着して送穀樋
   内に支架し、該送穀樋の上部に蓋体を設けて風選
   送穀用筒体に形成し、該送穀用筒体の一側端部側
   壁を開口して給穀口と他側端部底壁を開口して排
   穀口をそれぞれ設け、前記風選送穀用筒体内上部
   の空洞を風選用風洞とした前記排穀口側に給風口
   を設け、該給風口側の反対側の前記風選用風洞に
   排風口を設けて排風機に連結したことを特徴とす
   る穀物の風選送穀装置。 ２ 前記排風機の排風部と前記給風口とをサイク
   ロンを介して風管により連結し、空気循環路に形
   成した特許請求の範囲第１項記載の穀物の風選送
   穀装置。 ３ 前記送穀樋の樋底壁を多孔壁に形成した特許
   請求の範囲第１項または第２項記載の穀物の風選
   送穀装置。