JPH11319421A - フィルタープレス用濾布 - Google Patents

フィルタープレス用濾布

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JPH11319421A
JPH11319421A JP10135548A JP13554898A JPH11319421A JP H11319421 A JPH11319421 A JP H11319421A JP 10135548 A JP10135548 A JP 10135548A JP 13554898 A JP13554898 A JP 13554898A JP H11319421 A JPH11319421 A JP H11319421A
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Japan
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filter cloth
filter
bar
sealing member
cloth
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JP10135548A
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Akio Nagai
章夫 永井
Hitoshi Nishihara
齊 西原
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Shikibo Ltd
Original Assignee
Shikibo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾布からの濾布張出し用棒材の脱落を防止
し、しかも、該棒材の出し入れをも容易化し得るフィル
タープレス用濾布を提供すること。 【解決手段】 濾板20の前後両濾過面を被覆する濾布
10の各下縁に濾布張出し用棒材13が装着されるフィ
ルタープレス用濾布において、前記濾布10の下縁に棒
材収納用袋部11を設け、該棒材収納用袋部11の両端
開口部11aの内周面又は他端を閉止端とした棒材収納
用袋部11の一端開口部11aの内周面全長又は内周面
の一部分に棒材13の抜け出しを防止する程度の段部乃
至閉合部を形成させるための封止部材12を設置し、該
封止部材12の閉合力を、封止部材12に使用する材料
の弾性復元作用により発揮させ、棒材13の挿脱時、前
記封止部材12を弾性変形させて開口操作させるように
なした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、濾板に濾布を展
張固定するフィルタープレスに使用される濾布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フィルタープレスは濾板に濾布を展張設
置して使用されるが、それには大別して図1の(A)
(B)に示すように、両側に濾液の流路となる溝を刻ん
で濾布1を被覆させた濾板2ばかりを複数枚並べ、濾布
と濾布との間に被濾過物であるスラリーを圧入して濾過
を行う単式フィルタープレスと、図1の(C)(D)に
示すように、両側に濾液の流路となる溝を刻んで濾布1
を被覆展張させた各濾板2の間に所定容積の濾室を確保
する濾枠3を置いて、濾枠3内に被濾過物であるスラリ
ーを圧入して濾過を行う複式フィルタープレスとがあ
る。
【0003】また、図1の(E)に示すように、濾布1
を濾板2の上方へ展張するセンターフィード型フィルタ
ープレスと称するタイプのものがある。その他、給泥孔
を濾板の上部に配置したトップフィード型フィルタープ
レス、給泥孔を濾板の下部に配置したボトムフィード型
フィルタープレス等がスラリーの多様化への対応、ケー
キ排出の作業改善等の観点から開発、使用されてきてい
る。
【0004】前記単式フィルタープレス、あるいは複式
フィルタープレスに展張された濾布は、濾板の上方及び
下方に張って、濾板の締付解放(開板)後の濾過ケーキ
の濾布からの剥離、落下、排出を円滑にする工夫がなさ
れている。
【0005】特に濾布を下方に張り出す手段として濾布
下端部分を上方に折り返して濾布本体に縫着・接着して
棒材収納用袋部を形成し、この棒材収納用袋部に各種材
質の濾布張出し用棒材を通し入れることがある。
【0006】この濾布を下方に張ることは濾布の上下方
向に対して横断する方向へのシワの発生を防止すること
に有効である。さらに、濾過ケーキが濾布から離脱する
ときのショックや屋外での風等の空気流によって濾布下
端部が煽られて捲れ上がって折れ重なることもあり、そ
のまま濾板が閉板されると隣接濾板間に濾布の折れ曲り
部が挟まってスラリーや濾液がその部位から噴き出して
濾過不良が起こったり、周辺を汚損するし最悪の場合、
濾布の破損に及ぶことがあるが、これらの損失を未然に
防止する上でも濾布を下方に張ることは有効である。
【0007】前記濾布の下端部分に形成された棒材収納
用袋部に濾布張出し用棒材が挿入されるがそのまま放置
すると、棒材が棒材収納用袋部の両端開口部から外側へ
ずれて、濾布の下方への張出し力のバランスが崩れ、濾
布の片側にシワが入って前記と同様のトラブルにつなが
ることもある。
【0008】そのため、前記棒材収納用袋部の両端開口
部から外側へ棒材が突き出る様に、長めの棒材を用い棒
材の突き出た部分にテープや紐を巻き付けて結ぶか別途
用意した針金を巻き付けて固定し、棒材の移動を防止す
るのが常法であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この棒材の両
端突出部への紐や針金の巻付け作業や、濾布交換時の取
り外し作業が、狭い現場での作業で、不安定な姿勢で行
う場合もあり、非常に面倒であるばかりでなく、紐や針
金での固定が不完全になり易く、往々にして紐や針金に
よる棒材固定の役目が全うされない場合があった。
【0010】この点を改善するものとして、特開平9−
108509号公報が提案されている。
【0011】上記提案は、図2の(A)(B)に示すよ
うに、濾板2の前後両濾過面を被覆する一対の濾布1、
1の各上縁に濾布吊り下げ棒4を挿通すると共に、該濾
布1、1の各下縁に濾布張出し用棒材5を挿通したフィ
ルタープレスにおいて、各濾布1を、濾布本体1aとこ
れの下端に連なる折り返し布部1bとで構成し、折り返
し布部1bの上端部を濾布本体1aに結合して、折り返
し布部1bと、これに対向する濾布本体1aの下端布部
1cとによって棒材収納用袋部1dを形成し、該棒材収
納用袋部1dの左右両端の下半部を、棒材脱出防止用端
壁部1e、1eによってそれぞれ閉塞し、同上半部に、
棒材落し込み用開口部1f、1fをそれぞれ設けてお
り、一方の開口部1fから挿入して落とし込んだ濾布張
出し用棒材5を棒材収納用袋部1dの下半部内に略全長
に亘って納めた実施例と、上記棒材落し込み用開口部1
fを一方にだけ形成した実施例とを紹介している。
【0012】しかし、前記特開平9−108509号の
提案でも、次の様な問題点がある。即ち、棒材収納用袋
部1dの左右両端の下半部が棒材脱落防止用端壁部1
e、1eによってそれぞれ塞がれ、同上半部に棒材落し
込み用開口部1f、1fを設けたために、棒材収納用袋
部1dは少なくとも濾布張出し用棒材2本分のスペース
を設ける必要がある。そのために濾布交換(再生や取り
替え等のための)の必要上あるいは濾過機の保全・点検
等濾布から前記棒材を取り外す場合には、該棒材を棒材
収納用袋部の外側から絞り出す様にして、該袋部下半部
から上半部の棒材落し込み用開口部まで持ち上げて、該
開口部から棒材を取り出せる様にしなければならない。
この棒材収納用袋部の下半に落とし込まれた濾布張出し
用棒材の周囲及び該袋部内には往々にして、スラリー中
の粉粒状固形分が侵入して、濾布張出し用棒材とから
み、該袋部を形成している濾布の織り目や繊維の間に食
い込んで、濾布張り棒の開口部への運び出しを困難にす
ることがあり、濾布張出し用棒材の取り出し作業はかな
り困難で面倒なものとなる。また、少なくとも濾布張出
し用棒材2本分の棒材収納用袋部形成用の濾布が必要に
なるため、濾布の不要な要尺増を招くことになる。以上
のような問題点が残っている。
【0013】この発明は、上記の問題点を解決し、濾布
からの濾布張出し用棒材の脱落を防止し、しかも、該棒
材の出し入れをも容易化し得るフィルタープレス用濾布
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、濾板の前後両濾過面を被覆する濾布の各
下縁に濾布張出し用棒材が装着されるフィルタープレス
用濾布において、前記濾布の下縁に棒材収納用袋部を設
け、該棒材収納用袋部の両端開口部の内周面又は他端を
閉止端とした棒材収納用袋部の一端開口部の内周面全長
又は内周面の一部分に棒材の抜け出しを防止する程度の
段部乃至閉合部を形成させるための封止部材を設置し、
該封止部材の閉合力を、封止部材に使用する材料の弾性
復元作用により発揮させ、棒材の挿脱時、前記封止部材
を弾性変形させて開口させるようになしたものである。
【0015】本発明は上記構成としたから、棒材収納用
袋部に挿入された棒材の抜け出しを封止部材の段部乃至
閉合部によって確実に防止させることができ、棒材の挿
脱は、封止部材を手指で圧縮する等の開口操作を行うこ
とにより、容易に行われる。しかも、棒材収納用袋部
は、棒材2本分のスペースに比べて略半分程度まで減ら
すことができ、布地の節減が図れると共に、棒材収納時
の隙間も少なくなり、スラリー中の粉粒状固形分の内部
への侵入を少なくし、該棒材周囲への付着も減少させる
ことができる。
【0016】前記封止部材としては、前記段部に相当す
る厚みのある弾性発泡シート、不織布等の繊維集合体シ
ート、ゴム状弾性シート体、繊維糸条製布帛の積層体、
或いはゴム状弾性体のチューブ、繊維の糸からなる組み
紐の中から少なくとも一種類の材料を選んで使用した
り、この材料とバネ材とを組み合わせて使用したり、バ
ネ材を単独で使用したりすることができる。いずれの場
合であっても、使用する材料の弾性復元作用により封止
部材の閉合力を発揮させるものであって、棒材収納用袋
部に挿入された棒材の抜け出しを封止部材によって確実
に防止させることができ、特に、バネ材を使用するもの
は、封止部材の弾性復元作用による閉合力を向上させる
ことができると共に、封止部材の開口操作も確実に達成
させることができる。
【0017】前記封止部材は、前記棒材収納用袋部の端
部開口部の下半部に設けて実施してもよい。さらに、前
記棒材収納用袋部は、濾布の下端を上方に折り返してル
ープを形成して設置し、又は、濾布の下端に沿って別布
を設置して形成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図3は棒材収納用袋部11の一般
的な形成例を示すもので、濾布10の下縁を上方に折り
返してループを形成し、その折り返し端10aを濾布本
体10bに重合して縫着、接着、溶着等により結合して
形成されるもので、濾板20の下端20aよりやや下方
に形成される。
【0019】図4の(A)は本発明の第1の実施例を示
す濾布の下半部正面図、(B)はその中央部縦断側面
図、(C)は棒材収納用袋部の一端の一部破断正面図で
あって、この第1の実施例は、図3に示す方法で形成し
た棒材収納用袋部11の両端開口部11aの内周面全長
又は内周面の一部分に棒材13の抜け出しを防止する程
度の段部12a乃至閉合部12bを形成させるための封
止部材12を設置し、該封止部材12の閉合力を、封止
部材12に使用する材料の弾性復元作用により発揮さ
せ、棒材13の挿脱時、前記封止部材12を弾性変形さ
せて開口させるようになしたものである。
【0020】上記封止部材12としては、前記段部に相
当する厚みのある弾性発泡シート、不織布等の繊維集合
体、布の重合テープ、ロープ、組み紐のいずれかを適用
する場合を例示している。
【0021】上記封止部材12は、棒材収納用袋部11
内に挿入された濾布張出し用棒材13が両端開口部11
aから、濾布10の使用中に発生する激しい揺れや振動
によって、突出して離脱するのを防止するために設置す
るものである。従って、上記封止部材12は、前記棒材
収納用袋部11の両端開口部11aを完全に閉鎖する必
要はない。
【0022】上記封止部材12の設置方法としては、図
5の(A)(B)に示すように、棒材収納用袋部11の
両端開口部11aの内周面全長に亘って固定する場合
は、1枚のシート状の封止部材12を、前記棒材収納用
袋部11の展開状態において、濾布10の下部両端に重
合載置して、この展開状態で封止部材12を濾布10に
縫着等で全長に亘って固定しておき、これらを一緒に上
方に折り返して、この折り返し端部を濾布10に重合さ
せ、この重合部を縫着、溶着、接着等によって一緒に結
合し、ループ状の棒材収納用袋部11を形成してもよ
い。この場合では、上記封止部材12は、上下から圧縮
するように押す(例えば、親指と人差し指で押す) こと
により、中央部から両側に離隔するように弾性変形して
開口し、棒材13の出し入れが可能とされる。そして、
上記圧縮力を解除すれば、棒材収納用袋部11を構成し
ている濾布10及び封止部材12の弾性復元力で閉合し
て棒材13の抜け止めを実現する。
【0023】また、別の方法として、図6の(A)
(B)に示すように、封止部材12を、単に、該開口部
11aの上部と下部とに固着して、中間部は固定せず、
封止部材12のもつ弾性復元作用によって棒材収納用袋
部11の開口部11aを上下に牽引して絞るように閉合
させ、この封止部材12自体が開口部11aを閉じる格
子となるような状態に取付けてもよい。この場合では、
棒材13の挿脱時、格子となっている封止部材12を、
棒材13の挿脱を妨げないように横方向に弾性変形させ
て行うものである。
【0024】このようにすれば、棒材収納用袋部11の
両端開口部11aに封止部材12による段部、或いは、
格子乃至閉合部が形成され、この段部、或いは、格子乃
至閉合部によって、棒材収納用袋部11内に挿入された
棒材13が外部に突出することが防止される。封止部材
12の厚みは、約1mm〜5mmの間のものを濾布10
の特性や使用状況に合わせて適宜に選択して使用すれば
よい。
【0025】図4の(A)は棒材収納用袋部11の両端
を開口部11aとして、それぞれに封止部材12を設置
した場合を例示しているが、一端を閉止端とし、他端に
のみ開口部11aを形成し、この開口部11aに上記封
止部材12を設置して、この他端側から棒材13を挿脱
してもよい。棒材13の長さは、棒材収納用袋部11の
全長よりも短くし、かつ、両側の封止部材12、12間
の長さより若干短くする。また、棒材収納用袋部11の
内部の棒材収納スペースは、図4の(B)に示している
ように、棒材13の2本分に比べて遥かに縮少すること
ができる。
【0026】棒材13を取り出す作業時には、棒材収納
用袋部11を形成する布の外側から棒材13を掴んで絞
り上げるようにして浮き上がらせ、前記封止部材12を
前記要領で開口させて、この開口部から棒材13の端部
を手指で把持して引き出すもので、この作業は、さほど
困難なものではない。
【0027】なお、図6の(A)(B)は、棒材収納用
袋部11の端部の開口部11aの内周面の全周に亘って
U字状に連続した1枚のシート状の封止部材12を設置
したものである。この場合、封止部材12は、棒材収納
用袋部11の上部側では、U字状に連続した1枚のシー
ト状の封止部材12の上部両端を重合させて棒材収納用
袋部11に縫着等により固定させており、下部側では、
U字状に連続した1枚のシート状の封止部材12の底部
折り返し部を重合させて縫着等により固定させてある。
このように、底部重合部11bを形成しておくと、封止
部材12の閉合力が強まり、棒材13の抜け止め作用が
向上する。
【0028】次に、前記封止部材12の設置状態並びに
設置方法を、図7の(A)〜(E)を参照して説明す
る。この場合、濾布10の下端を上方に折り返して濾布
10の適宜の位置に重合させ、当該重合部を縫着等で結
合させることにより、ループ状の棒材収納用袋部11を
形成しているが、図7の(A)(B)に示すように、折
り返し前の展開状態の濾布10の下方に2分割したシー
ト状の封止部材12、12を、折り返し中心線Oに対し
て対称な位置に設置しておくものである。なお、図7の
(C)(D)に示すように、上記折り返し端を重合し、
縫着等で結合して棒材収納用袋部11を形成する。この
場合、該棒材収納用袋部11の底部を重合させずにその
ままにしておいてもよいが、図7の(E)に示すよう
に、該底部を部分的に重合し、縫着等で結合して底部重
合部11bを形成しておいてもよい。図7の(E)のよ
うに、棒材収納用袋部11の構成布地のみによって底部
重合部11bを形成した場合は、この棒材収納用袋部1
1の構成布地のもつ弾性復元力によって封止部材12、
12の閉合力が強まって、棒材収納用袋部11に挿入さ
れた棒材13の抜け止めを確実にすることができる。こ
の底部重合部11bは、封止部材12が設置される部分
(棒材収納用袋部11の端部)にだけ形成させてもよい
が、棒材収納用袋部11の全長に亘って形成してもよ
く、この場合では、段部ができることがないため、棒材
13の取り出し作業が容易になる。
【0029】上記したように、棒材収納用袋部11への
封止部材12の設置は、図5の(A)(B)に示すよう
に、両端開口部の内周面の全周囲に1枚のシート状のも
のをU字状に固着しただけでもよいし、図6の(A)
(B)に示すように、棒材収納用袋部11の構成布地の
底部と封止部材12の底部とを部分的に重合し、縫着等
で結合して底部重合部11bを形成してもよく、図7の
(A)(B)に示すように、2分割した封止部材12の
場合では、棒材収納用袋部11の構成布地の底部を重合
させて底部重合部11bを形成してもよい。このように
底部重合部11bを形成しておけば、封止部材12、1
2の閉合力が強まって、棒材収納用袋部11に挿入され
た棒材13の抜け止めを確実にすることができる。
【0030】また、図8の(A)(B)(C)に示すよ
うに、棒材収納用袋部11の端部の開口部11aの底部
から上方にかけて、約20%以上の範囲、即ち、開口部
11aの下半部側に封止部材12を設置しておくだけで
もよい。これでも、封止部材12によって、棒材収納用
袋部11内に挿入された棒材13の抜け止め機能は達成
される。なお、図8の(A)は、封止部材12を2分割
し、棒材収納用袋部11の底部の構成布地の折り返し部
を重合縫着等で結合して底部重合部11bを形成させた
場合であり、図8の(B)(C)は、封止部材12を1
枚のシート状のものをU字状に折り返して配置した場合
であって、そのうち、図8の(B)は、棒材収納用袋部
11の底部の構成布地の折り返し部及び封止部材12の
折り返し部を一緒に重合縫着等で結合して底部重合部1
1bを形成させた場合であり、図8の(C)は上記折り
返し部を重合結合せずにそのままとした場合である。棒
材収納用袋部11に対する棒材13の抜け止めに関して
は、図8の(C)も有効であるが、図8の(A)(B)
のように、底部重合部11bを形成しておけば、封止部
材12、12の閉合力が強まって、棒材収納用袋部11
に挿入された棒材13の抜け止めを確実にすることがで
きる。
【0031】また、図9の(A)〜(E)は本発明に係
る封止部材12の別の実施例を示すもので、先ず、図9
の(A)(B)は、ゴム板、プラスチック板或いは防錆
・防蝕加工されたバネ板材又はバネ線材等の変形に対し
て回復性のよいバネ材14を封止部材12と組み合わせ
て、棒材収納用袋部11の端部の開口部11aの内周面
に設置する場合である。この場合、展開状態の棒材収納
用袋部11の構成布地の端部開口部11a相当部に、2
分割したバネ材14、14をその上下において、該バネ
材14、14の上下に形成した縫い止め孔を利用して縫
着固定又は接着固定し、その上に2分割した封止部材1
2、12を重合して両側を上下方向に縫着固定又は接着
固定し、折り返し中心線Oから折り返して図9の(C)
に示すように、上部を重合縫着等で結合してループ状の
棒材収納用袋部11を形成させている。
【0032】上記構成によれば、バネ材14、14の弾
性復元力を封止部材12、12に付加させることができ
るため、棒材収納用袋部11の端部の開口部11aの閉
合力が増加し、棒材13の抜け止めを確実にすることが
でき、また、棒材13を挿脱時、該開口部11aを上下
から押すなどにより圧縮力を加えれば、バネ材14、1
4の中央部の両側への弾性変形を伴う離隔作用により封
止部材12は容易に開口させられて、棒材13の出し入
れは楽に行われる。なお、図9の(C)に示すように、
棒材収納用袋部11の構成布地の底部を重合縫着等で結
合して底部重合部11bを形成しておけば、棒材収納用
袋部11の端部の開口部11aの閉合力をさらに増加さ
せることができる。
【0033】バネ材14の設置は、図9の(E)のよう
に、2分割したバネ材14、14の上部と下部とを相互
に結合してもよいし、上下端部をヒンジピンによって蝶
番のように結合しておいてもよい。なお、図9の(E)
は、バネ材14、14の内側に、2分割された封止部材
12、12を組み合わせて設置している。そして、棒材
収納用袋部11の底部には底部重合部11bを形成させ
ている。
【0034】図9の(D)は、2分割したバネ材14、
14の上部と下部とを棒材収納用袋部11の端部の開口
部11aの内周面に単独で設置した実施例である。
【0035】なお、前記封止部材12は、縫着、溶着、
接着等で前記棒材収納用袋部11の端部開口部11aの
内周面の全周囲或いは下部のみ又は上下部に固着する。
また、該開口部11aの上部及び下部にシート状の部
材、板状の部材或いは複数又は単数の組み紐や線材等を
結合・固定させて格子状にしてもよい。更に、上記開口
部11aの上下の長さに対応させたスリット入りのシー
トを使用してもよい。
【0036】前記棒材収納用袋部11は、一般的には、
図3に示すように、濾布10の下縁を上方に折り返して
ループを形成し、その折り返し端10aを濾布本体10
bに重合して縫着、接着、溶着等により結合して形成さ
れるが、濾布10の特性によっては、前記棒材収納用袋
部11の全部または一部分を別布にして形成しても良
い。その態様の例は、図10の(A)〜(L)に示して
いる。
【0037】先ず、図10の(A)(B)は、濾布10
の下端前後にこれを挟むように2枚の別布15a、15
bの上端部を重合縫着し、該別布15a、15bの下端
部を縫着してループを形成している。
【0038】図10の(C)(D)は、1枚の別布15
cを2つ折りにしてループを形成し、その上部を濾布1
0の下端部にこれを挟むように縫着したものである。
【0039】図10の(E)(F)は、濾布10の下端
の一方の面に2枚の別布15a、15bの上端部を重合
縫着し、該別布15a、15bの下端部を縫着してルー
プを形成している。
【0040】図10の(G)(H)は、1枚の別布15
cを2つ折りにしてループを形成し、その上部を濾布1
0の下端部の一方の面に重合縫着したものである。
【0041】図10の(I)(J)は、ホース状シーム
レスの別布15dの上端を濾布10の下端部の一方の面
に重合縫着したものである。
【0042】図10の(K)(L)は、濾布10の一方
の面の下端に1枚の別布15eを添設し、該別布15e
の上下を濾布10に縫着することによってループを形成
させたものである。
【0043】上記各形成例による棒材収納用袋部11の
形状(断面)は、濾布10及び別布の柔剛性の度合いに
よって円弧状になったり長円状になったり、二重に平行
になったりするが、封止部材12やバネ材14の設置及
び棒材13の収納には問題はない。
【0044】本発明の実施例は以上の構成からなり、濾
布10の下端部に設けられた濾布張出し用棒材13を収
納するための棒材収納用袋部11の端部開口部11aの
内周面に、棒材13の突出を防止するための封止部材1
2のみ又はバネ材14と組み合わせて或いはバネ材14
のみを設置しているため、前記棒材13の棒材収納用袋
部11への挿入及び保持が確実容易であり、取外しも容
易である。更に、前記封止部材12とバネ材14の組合
せにより、棒材13の棒材収納用袋部11への封入は確
実になって、棒材13の前記開口部からの突出・離脱
は、確実に防止される。また、バネ材14の使用によ
り、棒材13の挿脱時の開口操作が容易となる。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、棒材収納用袋部
に挿入された棒材の抜け出しを封止部材の段部乃至閉合
部によって確実に防止させることができ、棒材の挿脱
は、封止部材を手指で圧縮する等の開口操作を行うこと
により、容易に行われる。しかも、棒材収納用袋部は、
棒材2本分のスペースに比べて略半分程度まで減らすこ
とができ、布地の節減が図れると共に、棒材収納時の隙
間も少なくなり、スラリー中の粉粒状固形分の内部への
侵入を少なくし、該棒材周囲への付着も減少させること
ができる。
【0046】前記封止部材としては、前記段部に相当す
る厚みのある弾性発泡シート、不織布等の繊維集合体シ
ート、ゴム状弾性シート体、繊維糸条製布帛の積層体、
或いはゴム状弾性体のチューブ、繊維の糸からなる組み
紐の中から少なくとも一種類の材料を選んで使用した
り、この材料とバネ材とを組み合わせて使用したり、バ
ネ材を単独で使用したりすることができる。いずれの場
合であっても、使用する材料の弾性復元作用により封止
部材の閉合力を発揮させるものであって、棒材収納用袋
部に挿入された棒材の抜け出しを封止部材によって確実
に防止させることができ、特に、バネ材を使用するもの
は、封止部材の弾性復元作用による閉合力を向上させる
ことができると共に、封止部材の開口操作も確実に達成
させることができる。
【0047】前記封止部材は、前記棒材収納用袋部の端
部の下半部又は上下部に設けて実施してもよい。さら
に、前記棒材収納用袋部は、濾布の下端を上方に折り返
してループを形成して設置し、又は、濾布の下端に沿っ
て別布を設置して形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は従来の単式フィルタープレスの
概略説明図、(C)(D)は従来の複式フィルタープレ
スの概略説明図、(E)は従来のセンターフィード型フ
ィルタープレスの概略説明図。
【図2】(A)は従来のフィルタープレスの概略正面
図、(B)はその概略側面図。
【図3】本発明における棒材収納用袋部の一般的な形成
例を示す濾布の下部の正面図。
【図4】(A)は本発明の第1の実施例を示す濾布の下
半部正面図、(B)はその中央部縦断側面図、(C)は
棒材収納用袋部の一端の一部破断正面図。
【図5】(A)は封止部材の設置例を示す濾布の下半部
正面図、(B)はその封止部材設置部の縦断側面図。
【図6】(A)は封止部材の別の設置例を示す濾布の下
半部正面図、(B)はその封止部材設置部の縦断側面
図。
【図7】(A)は封止部材の設置例を示す棒材収納用袋
部の構成布地の展開状態の正面図、(B)はその側面
図、(C)はこの場合の封止部材の設置完成例を示す濾
布の下半部の正面図、(D)はその縦断側面図、(E)
はその変形例を示す縦断側面図。
【図8】(A)(B)(C)は封止部材を棒材収納用袋
部の端部開口部の内周面の下半部に設置する場合のそれ
ぞれ異なる実施例を示す縦断側面図。
【図9】(A)は封止部材とバネ材とを組み合わせた場
合の設置例を示す棒材収納用袋部の構成布地の展開状態
の正面図、(B)はその側面図、(C)はこの場合の封
止部材の設置完成例を示す棒材収納用袋部の縦断側面
図、(D)はバネ材を単独で設置した場合の実施例を示
す棒材収納用袋部の縦断側面図、(E)は封止部材とバ
ネ材とを組み合わせた場合のバネ材の上下端部を相互に
重合固定した変形設置例を示す縦断側面図。
【図10】(A)(B)は本発明における棒材収納用袋
部の別布による第1の形成例を示す濾布の下部の正面図
と中央縦断側面図、(C)(D)は第2の形成例を示す
濾布の下部の正面図と中央縦断側面図、(E)(F)は
第3の形成例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面
図、(G)(H)は第4の形成例を示す濾布の下部の正
面図と中央縦断側面図、(I)(J)は第5の形成例を
示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面図、(K)
(L)は第6の形成例を示す濾布の下部の正面図と中央
縦断側面図。
【符号の説明】
10 濾布 10a 折り返し端部 10b 濾布本体 11 棒材収納用袋部 11a 端部の開口部 11b 底部重合部 12 封止部材 13 濾布張出し用棒材 14 バネ材 15a、15b、15c、15d、15e 別布

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾板の前後両濾過面を被覆する濾布の各
    下縁に濾布張出し用棒材が装着されるフィルタープレス
    用濾布において、 前記濾布の下縁に棒材収納用袋部を設け、該棒材収納用
    袋部の両端開口部の内周面又は他端を閉止端とした棒材
    収納用袋部の一端開口部の内周面全長又は内周面の一部
    分に棒材の抜け出しを防止する程度の段部乃至閉合部を
    形成させるための封止部材を設置し、該封止部材の閉合
    力を、封止部材に使用する材料の弾性復元作用により発
    揮させ、棒材の挿脱時、前記封止部材を弾性変形させて
    開口させるようになしたことを特徴とするフィルタープ
    レス用濾布。
  2. 【請求項2】 前記封止部材として、前記段部に相当す
    る厚みのある弾性発泡シート、不織布等の繊維集合体シ
    ート、ゴム状弾性シート体、繊維糸条製布帛の積層体、
    或いはゴム状弾性体のチューブ、繊維の糸からなる組み
    紐の中から少なくとも一種類の材料を選んで使用したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレス用濾
    布。
  3. 【請求項3】 前記封止部材として、バネ材を単独又は
    前記段部に相当する厚みのある弾性発泡シート、不織布
    等の繊維集合体シート、ゴム状弾性シート体、繊維糸条
    製布帛の積層体、或いはゴム状弾性体のチューブ、繊維
    の糸からなる組み紐の中から少なくとも一種類の材料を
    選んで前記バネ材と組み合わせて使用したことを特徴と
    する請求項1に記載のフィルタープレス用濾布。
  4. 【請求項4】 前記封止部材を、前記棒材収納用袋部の
    端部開口部の下半部に設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載のフィルタープレス用濾布。
  5. 【請求項5】 前記棒材収納用袋部は、濾布の下端を上
    方に折り返してループを形成して設置されていることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルター
    プレス用濾布。
  6. 【請求項6】 前記棒材収納用袋部は、濾布の下端に沿
    って別布を設置して形成されていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のフィルタープレス用濾
    布。
JP10135548A 1998-05-18 1998-05-18 フィルタープレス用濾布 Withdrawn JPH11319421A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2514498B1 (de) * 2011-04-20 2019-10-23 Ludwig Mayer Filterplatte

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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