JPH11319419A - フィルタープレス用濾布 - Google Patents

フィルタープレス用濾布

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JPH11319419A
JPH11319419A JP10126182A JP12618298A JPH11319419A JP H11319419 A JPH11319419 A JP H11319419A JP 10126182 A JP10126182 A JP 10126182A JP 12618298 A JP12618298 A JP 12618298A JP H11319419 A JPH11319419 A JP H11319419A
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JP
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filter cloth
filter
bar
cloth
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JP10126182A
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English (en)
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Kozo Kaneko
浩三 金子
Tomoyoshi Chikugi
智良 筑木
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Shikibo Ltd
Original Assignee
Shikibo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾布からの濾布張出し用棒材の脱落を防止
し、しかも、該棒材の出し入れをも容易化し得るフィル
タープレス用濾布を提供すること。 【解決手段】 濾板の前後両濾過面を被覆する濾布10
の各下縁に濾布張出し用棒材13が装着されるフィルタ
ープレス用濾布において、濾布10の各下縁に沿って棒
材収納用袋部11を設け、該棒材収納用袋部11の両端
縁を閉塞すると共に、前記棒材収納用袋部11の上側で
少なくとも片方の閉塞部11aの近傍に濾布の幅方向中
央に向けて濾布張出し用棒材13の挿入用開放部12を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、濾板に濾布を展
張固定するフィルタープレスに使用される濾布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フィルタープレスは濾板に濾布を展張設
置して使用されるが、それには大別して図1の(A)
(B)に示すように、両側に濾液の流路となる溝を刻ん
で濾布1を被覆させた濾板2ばかりを複数枚並べ、濾布
と濾布との間に被濾過物であるスラリーを圧入して濾過
を行う単式フィルタープレスと、図1の(C)(D)に
示すように、両側に濾液の流路となる溝を刻んで濾布1
を被覆展張させた各濾板2の間に所定容積の濾室を確保
する濾枠3を置いて、濾枠3内に被濾過物であるスラリ
ーを圧入して濾過を行う複式フィルタープレスとがあ
る。
【0003】また、図1の(E)に示すように、濾布1
を濾板2の上方へ展張するセンターフィード型フィルタ
ープレスと称するタイプのものがある。その他、給泥孔
を濾板の上部に配置したトップフィード型フィルタープ
レス、給泥孔を濾板の下部に配置したボトムフィード型
フィルタープレス等がスラリーの多様化への対応、ケー
キ排出の作業改善等の観点から開発、使用されてきてい
る。
【0004】前記単式フィルタープレス、あるいは複式
フィルタープレスに展張された濾布は、濾板の上方及び
下方に張って、濾板の締付解放(開板)後の濾過ケーキ
の濾布からの剥離、落下、排出を円滑にする工夫がなさ
れている。
【0005】特に濾布を下方に張り出す手段として濾布
下端部分を上方に折り返して濾布本体に縫着・接着して
棒材収納用袋部を形成し、この棒材収納用袋部に各種材
質の濾布張出し用棒材を通し入れることがある。
【0006】この濾布を下方に張ることは濾布の上下方
向に対して横断する方向へのシワの発生を防止すること
に有効である。さらに、濾過ケーキが濾布から離脱する
ときのショックや屋外での風等の空気流によって濾布下
端部が煽られて捲れ上がって折れ重なることもあり、そ
のまま濾板が閉板されると隣接濾板間に濾布の折れ曲り
部が挟まってスラリーや濾液がその部位から噴き出して
濾過不良が起こったり、周辺を汚損するし最悪の場合、
濾布の破損に及ぶことがあるが、これらの損失を未然に
防止する上でも濾布を下方に張ることは有効である。
【0007】前記濾布の下端部分に形成された棒材収納
用袋部に濾布張出し用棒材が挿入されるがそのまま放置
すると、棒材が棒材収納用袋部の両端開口部から外側へ
ずれて、濾布の下方への張出し力のバランスが崩れ、濾
布の片側にシワが入って前記と同様のトラブルにつなが
ることもある。
【0008】そのため、前記棒材収納用袋部の両端開口
部から外側へ棒材が突き出る様に、長めの棒材を用い棒
材の突き出た部分にテープや紐を巻き付けて結ぶか別途
用意した針金を巻き付けて固定し、棒材の移動を防止す
るのが常法であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この棒材の両
端突出部への紐や針金の巻付け作業や、濾布交換時の取
り外し作業が、狭い現場での作業で、不安定な姿勢で行
う場合もあり、非常に面倒であるばかりでなく、紐や針
金での固定が不完全になり易く、往々にして紐や針金に
よる棒材固定の役目が全うされない場合があった。
【0010】この点を改善するものとして、特開平9−
108509号公報が提案されている。
【0011】上記提案は、図2の(A)(B)に示すよ
うに、濾板2の前後両濾過面を被覆する一対の濾布1、
1の各上縁に濾布吊り下げ棒4を挿通すると共に、該濾
布1、1の各下縁に濾布張出し用棒材5を挿通したフィ
ルタープレスにおいて、各濾布1を、濾布本体1aとこ
れの下端に連なる折り返し布部1bとで構成し、折り返
し布部1bの上端部を濾布本体1aに結合して、折り返
し布部1bと、これに対向する濾布本体1aの下端布部
1cとによって棒材収納用袋部1dを形成し、該棒材収
納用袋部1dの左右両端の下半部を、棒材脱出防止用端
壁部1e、1eによってそれぞれ閉塞し、同上半部に、
棒材落し込み用開口部1f、1fをそれぞれ設けてお
り、一方の開口部1fから挿入して落とし込んだ濾布張
出し用棒材5を棒材収納用袋部1dの下半部内に略全長
に亘って納めた実施例と、上記棒材落し込み用開口部1
fを一方にだけ形成した実施例とを紹介している。
【0012】しかし、前記特開平9−108509号の
提案でも、次の様な問題点がある。即ち、棒材収納用袋
部1dの左右両端の下半部が棒材脱落防止用端壁部1
e、1eによってそれぞれ塞がれ、同上半部に棒材落し
込み用開口部1f、1fを設けたために、棒材収納用袋
部1dは少なくとも濾布張出し用棒材2本分のスペース
を設ける必要がある。そのために濾布交換(再生や取り
替え等のための)の必要上あるいは濾過機の保全・点検
等濾布から前記棒材を取り外す場合には、該棒材を棒材
収納用袋部の外側から絞り出す様にして、該袋部下半部
から上半部の棒材落し込み用開口部まで持ち上げて、該
開口部から棒材を取り出せる様にしなければならない。
この棒材収納用袋部の下半に落とし込まれた濾布張出し
用棒材の周囲及び該袋部内には往々にして、スラリー中
の粉粒状固形分が侵入して、濾布張出し用棒材とから
み、該袋部を形成している濾布の織り目や繊維の間に食
い込んで、濾布張り棒の開口部への運び出しを困難にす
ることがあり、濾布張出し用棒材の取り出し作業はかな
り困難で面倒なものとなる。また、少なくとも濾布張出
し用棒材2本分の棒材収納用袋部形成用の濾布が必要に
なるため、濾布の不要な要尺増を招くことになる。以上
のような問題点が残っている。
【0013】この発明は、上記の問題点を解決し、濾布
からの濾布張出し用棒材の脱落を防止し、しかも、該棒
材の出し入れをも容易化し得るフィルタープレス用濾布
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、濾板の前後両濾過面を被覆する濾布の各
下縁に濾布張出し用棒材が装着されるフィルタープレス
用濾布において、濾布の各下縁に沿って棒材収納用袋部
を設け、該棒材収納用袋部の両端縁を閉塞すると共に、
前記棒材収納用袋部の上側で少なくとも片方の閉塞部近
傍に濾布の幅方向中央に向けて濾布張出し用棒材の挿入
用開放部を設けたものである。
【0015】このようにしておけば、棒材収納用袋部
は、その両端が閉塞されているため、使用中、濾布から
の濾布張出し用棒材の脱落が防止されると共に、片方の
閉塞部近傍上部に設けた濾布張出し用棒材の挿入用開放
部により、該棒材の出し入れをも容易化し得る。しか
も、棒材収納用袋部は、該棒材1本分のスペースを設け
るだけでよく、濾布の使用量を少なくでき、スラリー中
の粉粒状固形分の内部への侵入を少なくし、該棒材周囲
への付着も減少させることができる。
【0016】前記棒材収納用袋部は、濾布の下端を上方
に折り返してループを形成して設置し、又は、濾布の下
端に沿って別布を設置して形成する。
【0017】また、前記濾布張出し用棒材の挿入用開放
部は、その上縁部を中央側から端部閉塞部に向けて傾斜
させて形成することができる。更に、前記別布は、伸縮
性材料を用いて構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図3の(A)(B)は、本発明の
第1の実施例を示す濾布の下半部正面図及び中央部縦断
側面図であって、濾布10の下端部10aを上方に折り
返して、濾布本体10bに縫着、接着、溶接等で結合し
て棒材収納用袋部11を形成した後、該棒材収納用袋部
11の左右両端を閉塞部11a、11aとしたものであ
る。この閉塞部11a、11aは、縫着、接着、溶接等
で結合して閉塞する。この棒材収納用袋部11の形状
は、濾布の剛性等によって円弧状になったり、長円状に
なったり、二重に平行になったりする。但し、棒材収納
用袋部11の上部で、左右両端の閉塞部11a、11a
から幅方向の内側へ、濾布張出し用棒材13を挿入する
のに必要な長さLだけ結合を行わないで開口させた棒材
13の挿入用開放部12、12を形成してある。
【0019】上記棒材収納用袋部11の断面周長を2
n、濾布張出し用棒材13の断面周長をSとすれば、こ
れらの関係は、図4の(B)に示すように、少なくと
も、2n≧Sであり、棒材13の断面形状を円形(直
径:D)と仮定すれば、S=πDであり、これを前記式
に代入すれば、2n≧πDで、両辺をπで除算して式変
形すると、2n/π≧Dであり、かつ、前記上部開放部
12の長さLと濾布張出し用棒材13の長さλと棒材収
納用袋部11の両端閉塞部11a、11aの区間Wとの
関係は、W≧λは勿論であるが、幾何学的には、図4の
(A)に示すように、ピタゴラスの定理から、D2
(W−L)2 ≧(λ−L)2 の条件を満足するように設
定すればよい。
【0020】但し、濾布10は、一般に、化学繊維や天
然繊維の紡績糸、マルチフィラメント糸、モノフィラメ
ント糸を単独あるいは組み合わせて引き揃えたり、撚り
合わせたりして構成した糸条を経糸及び緯糸に使って織
成したり編組して作製されているため、剛直な布帛と雖
も、寸法的にも形態的にも融通がきき、前記開放部12
の長さLの寸法は、幾何学的判断よりも遥かに小さなも
のにできる。要するに、濾布張出し用棒材13を挿入す
るのに充分な長さLの開放部12を設ければ、前記棒材
13は、棒材収納用袋部11に容易に挿入される。開放
部12の長さLは、棒材収納用袋部11の形成工程で、
前記棒材13に合わせて、現場合わせで設定すれば良
い。
【0021】図3は、前記棒材13の挿入用開放部12
を棒材収納用袋部11の左右両端の閉塞部11a、11
aから幅方向の内側へ向かって同じ長さLで設けた場合
で、棒材13の挿入作業を濾過機の左右どちら側からで
も実施できるようにしたものであり、このようにすれ
ば、棒材収納用袋部11の縫製加工時に、前記開放部1
2を濾布10の左右どちら側に設けなければならないか
という精神的な負担を作業員に負わせることもなくな
る。また、棒材収納用袋部11の上部両端に開放部1
2、12を残せばよいため、該部分の縫製量が少なくな
って、作業面で有利になる。
【0022】なお、濾布10の下端部10aを上方に向
けて折り返して濾布本体10bに縫製する前に、濾布1
0の柔剛の度合いによって、前記挿入用開放部12から
前記棒材13を挿入してから後で該開放部12の全部又
は一部に、マジックテープ(商標名)その他、反復開閉
可能な適宜の閉止用部材を取り付けて、開放部12の垂
れ下がりによる棒材13の先端の露出、ひいては同棒材
13の脱落を防止してもよい。
【0023】図3は、濾布10が比較的剛直で、開放部
12の垂れ下がりがなく、濾布張出し用棒材13が前記
棒材収納用袋部11から容易に脱落する心配のない場合
である。
【0024】図5は本発明の第2の実施例を示す濾布の
下半部正面図であって、前記棒材13の挿入用開放部1
2を片側に設けた場合の例を示すものである。これは、
棒材13の挿入作業が濾過機の左右どちらか片側からし
か実施できない場合に、濾布10が縫製工程にある時か
ら濾過機への設置段取りを考えに入れた間違いのない製
作を行う上で有効なものである。
【0025】図6は本発明の第3の実施例を示す濾布の
下半部正面図であって、濾布10が柔軟に過ぎて、開放
部12、12を長くすると、この区間の濾布が垂れ下が
って、棒材13が該開放部12、12から脱落すること
が懸念される場合に、左右どちらか一方の端又は両端の
開放部12で上方に折り返された濾布10の下端部10
aの上方の一部分を少し傾斜させて切除して開放部12
の横方向長さをできるだけ短くして、棒材13の挿入を
容易にしながら、開放部12の垂れ下がりによる棒材1
3の脱落を防止するものである。このようにすれば、棒
材13の棒材収納用袋部11からの取り出しも容易にな
る。
【0026】図7の(A)(B)は本発明の第4の実施
例を示す濾布の下半部正面図及び開放部の縦断側面図で
あって、棒材13の挿入用開放部12、12の長さLを
前記幾何学的寸法よりも長くして、該開放部12、12
にマジックファスナーあるいはベルクロファスナー等の
呼称で業界に広く知られている反復開閉可能な閉止用部
材14を設置して、開放分12、12の垂れ下がりによ
る棒材13の脱落を防止するものである。
【0027】前記閉止用部材14として、マジックファ
スナーの他に、衣料品等に使われるジッパー(スライド
ファスナー)或いはボタンに類似する部材を濾布10の
使用条件(酸性、アルカリ性、温度、有機溶剤の有無
等)に耐える素材で構成して用いることができる。
【0028】この形状のものは、濾過機の設置場所、棒
材13の着脱作業の都合で棒材13の挿入用開放部12
から直接手を入れて作業した方が好都合の場合に有効で
ある。
【0029】図8の(A)(B)は本発明の第5の実施
例を示す濾布の下半部正面図及び開放部での縦断側面図
であって、本体濾布10bが柔軟に過ぎたり、剛直に過
ぎたりして、棒材13の挿入用開放部12を設けること
が困難な場合に、より適切な別布15を用いて棒材収納
用袋部11を形成した場合である。この第5の実施例
は、本体濾布10aが柔軟に過ぎて、棒材13の挿入用
開放部12を充分に大きくできない場合や、逆に、本体
濾布10aが剛直に過ぎて前記開放部12を充分に大き
くしないと棒材13を挿入する作業が困難になり、しか
して大きくすると棒材13の脱落が防止できないといっ
た矛盾する場合、適切な別布15を用いることによっ
て、目的に叶った棒材収納用袋部11及び棒材挿入用開
放部12を設ける事ができるのである。別布15に、伸
縮性素材として広く知られているスパンデックス製糸条
を用いて編織された布帛を適用すると小さな開放部12
の長さLで充分な機能を発揮させることができる。
【0030】前記棒材収納用袋部11は、図9の(A)
〜(J)のように構成してもよい。先ず、図9の(A)
(B)は、濾布本体10aの下端前後にこれを挟むよう
に2枚の別布15a、15bの上端部を重合縫着し、該
別布15a、15bの下端部を縫着してループを形成
し、左右両端を縫着して棒材収納用袋部11及び閉塞部
11a、11aを形成させている。この場合、一方の別
布15aの上端部両側には、棒材13の挿入用開放部1
2、12を形成させるため、濾布本体10aに縫着しな
い部分を残して縫製している。
【0031】図9の(C)(D)は、1枚の別布15c
を2つ折りにしてループを形成し、その上部を濾布本体
10aの下端部にこれを挟むように縫着したもので、左
右両端を縫着して棒材収納用袋部11及び閉塞部11
a、11aを形成し、かつ、別布15cの上端の一方
は、濾布本体10aに縫着しない部分を残して縫製する
ことにより、棒材13の挿入用開放部12、12を左右
両端に形成させている。
【0032】図9の(E)(F)は、濾布本体10aの
下端の一方の面に2枚の別布15a、15bの上端部を
重合縫着し、該別布15a、15bの下端部を縫着して
ループを形成し、左右両端を縫着して棒材収納用袋部1
1及び閉塞部11a、11aを形成させている。この場
合、一方の別布15aの上端部両側には、棒材13の挿
入用開放部12、12を形成させるため、濾布本体10
aに縫着しない部分を残して縫製している。
【0033】図9の(G)(H)は、1枚の別布15c
を2つ折りにしてループを形成し、その上部を濾布本体
10aの下端部の一方の面に重合縫着したもので、左右
両端を縫着して棒材収納用袋部11及び閉塞部11a、
11aを形成し、かつ、別布15cの上端の外側となる
一方は、濾布本体10aに縫着しない部分を残して縫製
することにより、棒材13の挿入用開放部12、12を
左右両端に形成させている。
【0034】図9の(I)(J)は、ホース状シームレ
スの別布15dの上端を濾布本体10aの下端部の一方
の面に重合縫着したもので、左右両端を縫着して棒材収
納用袋部11及び閉塞部11a、11aを形成し、か
つ、別布15dの上端の左右両側に切り目を入れ、その
外側となる一方の上端は、濾布本体10aに縫着しない
部分を残して縫製することにより、棒材13の挿入用開
放部12、12を左右両端に形成させている。
【0035】前記棒材13の挿入用開放部12は、前記
棒材収納用袋部11に左右両端の閉塞部11a、11a
から内側へ片方または両方に設ければ良い。
【0036】本発明の実施例は以上の構成からなり、前
記何れの実施例にしても、図3を例に取れば、濾布10
の下端に設けた棒材収納用袋部11の左右両端に閉塞部
11a、11aを形成し、該閉塞部11a、11aから
内側へその上部に棒材13の太さよりも十分広い開口面
積をもつ挿入用開放部12、12を設けたため、棒材1
3を上方から傾斜させる如く挿入できるので、作業が楽
になる。
【0037】また、棒材13の取り出しには、棒材収納
用袋部11の下方から棒材13を上方へ絞り上げるよう
に押し出せば、前記開放部12から棒材13の端部を容
易に外側に導き出せるので、そこから棒材13を手にと
って引き出すことができる。従って、棒材13を狭い開
口部から手前に( 濾布の左右方向に) 引き出す面倒な作
業は行わなくても良い。従って、空間的に制約がある作
業現場での棒材13の着脱作業の能率を向上させること
ができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
棒材収納用袋部は、その両端が閉塞されているため、使
用中、濾布からの濾布張出し用棒材の脱落が防止される
と共に、片方の閉塞部近傍上部に設けた濾布張出し用棒
材の挿入用開放部(棒材の太さよりも十分に大きい開口
面積をもつ)により、該棒材の出し入れをも容易化し得
る。しかも、棒材収納用袋部の濾布の使用量を少なくで
き、スラリー中の粉粒状固形分の内部への侵入を少なく
し、該棒材周囲への付着も減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は従来の単式フィルタープレスの
概略説明図、(C)(D)は従来の複式フィルタープレ
スの概略説明図、(E)は従来のセンターフィード型フ
ィルタープレスの概略説明図。
【図2】(A)は従来のフィルタープレスの概略正面
図、(B)はその概略側面図。
【図3】(A)(B)は本発明の第1の実施例を示す濾
布の下部の正面図と中央縦断側面図。
【図4】(A)(B)は本発明の第1の実施例における
各部の寸法関係を幾何学的に説明するための濾布の下部
の正面図と中央縦断側面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す濾布の下部の正面
図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す濾布の下部の正面
図。
【図7】(A)(B)は本発明の第4の実施例を示す濾
布の下部の正面図と開放部での縦断側面図。
【図8】(A)(B)は本発明の第5の実施例を示す濾
布の下部の正面図と開放部での縦断側面図。
【図9】(A)(B)は本発明における棒材収納用袋部
の第6の実施例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側
面図、(C)(D)は本発明における棒材収納用袋部の
第7の実施例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面
図、(E)(F)は本発明における棒材収納用袋部の第
8の実施例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面
図、(G)(H)は本発明における棒材収納用袋部の第
9の実施例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面
図、(I)(J)は本発明における棒材収納用袋部の第
10の実施例を示す濾布の下部の正面図と中央縦断側面
図。
【符号の説明】
10 濾布 10a 下端部 10b 濾布本体 11 棒材収納用袋部 11a 閉塞部 12 棒材の挿入用開放部 13 濾布張出し用棒材 14 閉止用部材 15 別布

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾板の前後両濾過面を被覆する濾布の各
    下縁に濾布張出し用棒材が装着されるフィルタープレス
    用濾布において、 濾布の各下縁に沿って棒材収納用袋部を設け、該棒材収
    納用袋部の両端縁を閉塞すると共に、前記棒材収納用袋
    部の上側で少なくとも片方の閉塞部近傍に濾布の幅方向
    中央に向けて濾布張出し用棒材の挿入用開放部を設けた
    ことを特徴とするフィルタープレス用濾布。
  2. 【請求項2】 前記棒材収納用袋部が濾布の下端を上方
    に折り返してループを形成して設置されていることを特
    徴とする請求項1に記載のフィルタープレス用濾布。
  3. 【請求項3】 前記棒材収納用袋部が濾布の下端に沿っ
    て別布を設置して形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のフィルタープレス用濾布。
  4. 【請求項4】 前記濾布張出し用棒材の挿入用開放部の
    上縁部が中央側から端部閉塞部に向けて傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載のフィルタープ
    レス用濾布。
  5. 【請求項5】 前記別布が伸縮性材料を用いて構成され
    ていることを特徴とする請求項3または4に記載のフィ
    ルタープレス用濾布。
JP10126182A 1998-05-08 1998-05-08 フィルタープレス用濾布 Withdrawn JPH11319419A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137223A (ja) * 2003-11-19 2010-06-24 Actree Corp 汚泥の脱水乾燥装置

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JP2010137223A (ja) * 2003-11-19 2010-06-24 Actree Corp 汚泥の脱水乾燥装置

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