JP2593849Y2 - ドラム式乾燥機用ネット - Google Patents
ドラム式乾燥機用ネットInfo
- Publication number
- JP2593849Y2 JP2593849Y2 JP1993073102U JP7310293U JP2593849Y2 JP 2593849 Y2 JP2593849 Y2 JP 2593849Y2 JP 1993073102 U JP1993073102 U JP 1993073102U JP 7310293 U JP7310293 U JP 7310293U JP 2593849 Y2 JP2593849 Y2 JP 2593849Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- net
- dryer
- suction drum
- drum
- warp
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- Woven Fabrics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は不織布製造時の乾燥段階
で用いられる多孔式のドラム式乾燥機におけるドラム表
面を覆うネットに関するものである。
で用いられる多孔式のドラム式乾燥機におけるドラム表
面を覆うネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】不織布製造においては、仕上加工として
乾燥工程、熱処理工程がある。一般の樹脂加工ではマイ
グレーションを防ぐため予備乾燥してから熱処理する
が、不織布の場合はバインダの種類によっては両処理を
同時に行うことがある。
乾燥工程、熱処理工程がある。一般の樹脂加工ではマイ
グレーションを防ぐため予備乾燥してから熱処理する
が、不織布の場合はバインダの種類によっては両処理を
同時に行うことがある。
【0003】この乾燥工程にはバンド式とサクションド
ラム式があり、最近では高速化のためバンド式とサクシ
ョンドラム式を組み合わせた乾燥機が用いられてきてい
る。
ラム式があり、最近では高速化のためバンド式とサクシ
ョンドラム式を組み合わせた乾燥機が用いられてきてい
る。
【0004】サクションドラム式乾燥とは図1に示すよ
うな表面が多孔板(4)でその上にスクリーン(2)を
貼ったサクションドラム(3)を回転させ、図2に示す
ようにサクションドラム式乾燥機(1)内の複数のサク
ションドラム上に不織布ウェブ(5)を通して、その上
より熱風を強く吹き付けサクションドラム(3)に吸引
させて乾燥させるものであり、不織布ウェブ(5)は乾
燥後に次工程の巻取機(6)へと移行して巻き取られ
る。
うな表面が多孔板(4)でその上にスクリーン(2)を
貼ったサクションドラム(3)を回転させ、図2に示す
ようにサクションドラム式乾燥機(1)内の複数のサク
ションドラム上に不織布ウェブ(5)を通して、その上
より熱風を強く吹き付けサクションドラム(3)に吸引
させて乾燥させるものであり、不織布ウェブ(5)は乾
燥後に次工程の巻取機(6)へと移行して巻き取られ
る。
【0005】このサクションドラム(3)におけるスク
リーン(2)はその目的として、一つにはサクションド
ラム表面に繊維や汚れ等が付着して多数の孔の目詰まり
を防止すること、また一つにはドラム表面での均一な乾
燥を行うことであり、通常はスクリーンとして金網のネ
ットが貼られている。
リーン(2)はその目的として、一つにはサクションド
ラム表面に繊維や汚れ等が付着して多数の孔の目詰まり
を防止すること、また一つにはドラム表面での均一な乾
燥を行うことであり、通常はスクリーンとして金網のネ
ットが貼られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところがこの金網ネッ
トはサクションドラム表面にロウ付け溶接して装着され
るため、乾燥室内において使用中に金網ネットに応力が
掛かって、溶接部あるいは他の部分に破損が生じること
があり、その破損部に繊維が引っ掛かるという問題点が
ある。
トはサクションドラム表面にロウ付け溶接して装着され
るため、乾燥室内において使用中に金網ネットに応力が
掛かって、溶接部あるいは他の部分に破損が生じること
があり、その破損部に繊維が引っ掛かるという問題点が
ある。
【0007】また金網ネットの交換時には再びロウ付け
溶接をはずすという作業があり、着脱時に時間と手間が
掛かるという問題点があった。
溶接をはずすという作業があり、着脱時に時間と手間が
掛かるという問題点があった。
【0008】本考案はかかる問題点を解決することを目
的として提供されたものである。
的として提供されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案はかかる問題点を
金網ネットの代わりに合成繊維モノフィラメント製ネッ
トを用いることによって解決した。
金網ネットの代わりに合成繊維モノフィラメント製ネッ
トを用いることによって解決した。
【0010】即ち、本考案はサクションドラム式乾燥機
のドラム表面にスクリーンが装着されたサクションドラ
ムにおいて、このスクリ−ンが織物によって構成され、
この織物の経糸および/または緯糸に合成繊維フィラメ
ントが用いられていることを特徴とするドラム式乾燥機
用ネットである。
のドラム表面にスクリーンが装着されたサクションドラ
ムにおいて、このスクリ−ンが織物によって構成され、
この織物の経糸および/または緯糸に合成繊維フィラメ
ントが用いられていることを特徴とするドラム式乾燥機
用ネットである。
【0011】この合成繊維フィラメント製ドラム式乾燥
機用ネットの合成繊維フィラメントはマルチフィラメン
ト、モノフィラメントのいずれであってもよいが、不織
布の剥離性のよさを考慮するとモノフィラメントのほう
が好ましい。
機用ネットの合成繊維フィラメントはマルチフィラメン
ト、モノフィラメントのいずれであってもよいが、不織
布の剥離性のよさを考慮するとモノフィラメントのほう
が好ましい。
【0012】また、合成繊維フィラメントにはポリエス
テルの他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ア
ラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ナイロン、また
静電気対策としてはカーボン入りの導電性ナイロン等が
あり、乾燥機内での使用温度によって合成繊維の種類の
選択をして適したものを選べばよい。
テルの他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ア
ラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ナイロン、また
静電気対策としてはカーボン入りの導電性ナイロン等が
あり、乾燥機内での使用温度によって合成繊維の種類の
選択をして適したものを選べばよい。
【0013】例えば乾燥機内での使用温度が100〜1
50℃の場合はポリエチレンテレフタレート製あるいは
ポリフェニレンサルファイド製の乾燥機用ネットが適し
ているが、乾燥機内での使用温度が150〜200℃の
場合は耐熱性のあるポリフェニレンサルファイド製の乾
燥機用ネットが適している。
50℃の場合はポリエチレンテレフタレート製あるいは
ポリフェニレンサルファイド製の乾燥機用ネットが適し
ているが、乾燥機内での使用温度が150〜200℃の
場合は耐熱性のあるポリフェニレンサルファイド製の乾
燥機用ネットが適している。
【0014】また、乾燥機内での使用温度によって合成
繊維モノフィラメントの収縮率が異なり、例えばポリエ
チレンテレフタレートで織成した織物の120℃におけ
る収縮率はタテ方向で6.7%、ヨコ方向で0.5%で
あり、140℃における収縮率はタテ方向で12%、ヨ
コ方向で3.7%であるため、設計時には収縮率を見込
んだ設計が必要とされる。
繊維モノフィラメントの収縮率が異なり、例えばポリエ
チレンテレフタレートで織成した織物の120℃におけ
る収縮率はタテ方向で6.7%、ヨコ方向で0.5%で
あり、140℃における収縮率はタテ方向で12%、ヨ
コ方向で3.7%であるため、設計時には収縮率を見込
んだ設計が必要とされる。
【0015】
【作用】まず常温においてサクションドラム表面に合成
繊維モノフィラメントによって織成された織物を巻き、
次に乾燥機内の温度を上昇させると、この織物に応力が
生じて収縮するために、サクションドラム表面に密着し
て張設されることになる。また、合成繊維モノフィラメ
ントの織物は外部応力に対して吸収性がよいため破損し
にくく、芯線を抜くだけで簡単に取り外しできる。
繊維モノフィラメントによって織成された織物を巻き、
次に乾燥機内の温度を上昇させると、この織物に応力が
生じて収縮するために、サクションドラム表面に密着し
て張設されることになる。また、合成繊維モノフィラメ
ントの織物は外部応力に対して吸収性がよいため破損し
にくく、芯線を抜くだけで簡単に取り外しできる。
【0016】
【実施例】[実施例1]:実施例1は経糸、緯糸共に線
径が0.6mmΦのポリエチレンテレフタレートを用
い、タテ密度ヨコ密度共に20本/インチで平織りに織
成した乾燥機用ネットであり、ヒートセット時に残存応
力を残すために100℃で低温セットしたものである。
両端の継手部は本体経糸を折り返して作成したループシ
ームを用いたものである。
径が0.6mmΦのポリエチレンテレフタレートを用
い、タテ密度ヨコ密度共に20本/インチで平織りに織
成した乾燥機用ネットであり、ヒートセット時に残存応
力を残すために100℃で低温セットしたものである。
両端の継手部は本体経糸を折り返して作成したループシ
ームを用いたものである。
【0017】[実施例2]:実施例2は経糸緯糸共に線
径が0.45mmΦのポリエチレンテレフタレートを用
い、タテ密度70本/インチ、ヨコ密度36本/インチ
で二重織りに織成した乾燥機用ネットであり、ヒートセ
ット時に残存応力を残すために100℃で低温セットし
たものである。両端の継手部はループシームを用いたも
のである。
径が0.45mmΦのポリエチレンテレフタレートを用
い、タテ密度70本/インチ、ヨコ密度36本/インチ
で二重織りに織成した乾燥機用ネットであり、ヒートセ
ット時に残存応力を残すために100℃で低温セットし
たものである。両端の継手部はループシームを用いたも
のである。
【0018】[実施例3]:実施例3は経糸緯糸共に線
径が0.45mmΦのポリフェニレンサルファイドを用
い、タテ密度70本/インチ、ヨコ密度36本/インチ
で二重織りに織成した乾燥機用ネットであり、ヒートセ
ット時に残存応力を残すために100℃で低温セットし
たものである。両端の継手部はループシームを用いたも
のである。
径が0.45mmΦのポリフェニレンサルファイドを用
い、タテ密度70本/インチ、ヨコ密度36本/インチ
で二重織りに織成した乾燥機用ネットであり、ヒートセ
ット時に残存応力を残すために100℃で低温セットし
たものである。両端の継手部はループシームを用いたも
のである。
【0019】このサクションドラム表面のスクリーンの
交換作業について、従来から使用されている金網ネット
と実施例1とを比較した結果、金網ネットの交換所要時
間が3人で1.5日かかったのに比べ、実施例1を用い
たネットの交換作業は2人で20分で終了した。
交換作業について、従来から使用されている金網ネット
と実施例1とを比較した結果、金網ネットの交換所要時
間が3人で1.5日かかったのに比べ、実施例1を用い
たネットの交換作業は2人で20分で終了した。
【0020】
【考案の効果】本考案のネットは、一旦乾燥機内を常温
にしてサクションドラム表面にあてがった後、両端継手
部に芯線を挿通することにより簡単に取り付けることが
出来、乾燥機内の温度を上昇させるとサクションドラム
表面に密着して張設されるため交換作業が短時間で済
み、従来例に比べて大幅に作業能率が向上し、生産性向
上が見込まれるという大きな効果がある。
にしてサクションドラム表面にあてがった後、両端継手
部に芯線を挿通することにより簡単に取り付けることが
出来、乾燥機内の温度を上昇させるとサクションドラム
表面に密着して張設されるため交換作業が短時間で済
み、従来例に比べて大幅に作業能率が向上し、生産性向
上が見込まれるという大きな効果がある。
【0021】また、合成繊維モノフィラメントの織物は
外部応力に対して吸収性がよいため破損しにくいという
効果がある。
外部応力に対して吸収性がよいため破損しにくいという
効果がある。
【0022】
【図1】 サクションドラムの表面を一部展開した斜視
図
図
【図2】 サクションドラム式乾燥機の概略説明図
1:サクションドラム式乾燥機、2:スクリーン、3:
サクションドラム、4:多孔板、5:不織布ウェブ、
6:巻取機。
サクションドラム、4:多孔板、5:不織布ウェブ、
6:巻取機。
Claims (1)
- 【請求項1】 サクションドラム式乾燥機(1)のドラ
ム表面にスクリーン(2)が装着されたサクションドラ
ム(3)において、このスクリ−ン(2)が織物によっ
て構成され、この織物の経糸および/または緯糸に合成
繊維フィラメントが用いられていることを特徴とするド
ラム式乾燥機用ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073102U JP2593849Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ドラム式乾燥機用ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073102U JP2593849Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ドラム式乾燥機用ネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738182U JPH0738182U (ja) | 1995-07-14 |
JP2593849Y2 true JP2593849Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13508625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993073102U Expired - Lifetime JP2593849Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ドラム式乾燥機用ネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593849Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016084245A1 (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | ユニ・チャーム株式会社 | シート製造方法及び乾燥方法 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP1993073102U patent/JP2593849Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0738182U (ja) | 1995-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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