JPS59112091A - 製紙機械プレスセクシヨン用フエルト及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製紙機械、セルローズ機械及び類似機械に使用
するプレスフェルト、特に平らな織物フェルトの端を無
端布を形成すべく製紙機械内で接合するループ継目を具
えたプレスフェルトに関するものである。本発明はまた
上記種類のプレスフェルトを製造、据付する方法にも関
する。

製紙機械は８つの主なセクション、即ち成形セクション
、プレスセクション及ヒ乾燥セクションと通常体される
ものからなる。成形セクションには多くの場合１％以下
の繊維を含む繊維懸濁液が供給され、この液は成形織物
上で紙シートに成形される。こうして成形されたシート
が成形セクションを去るとき、そのシートは使用する製
紙機械の種類に依って７０乃至８０パ一セント間の含水
量をもつ。

成形セクションの後で、こうして成形されたシートはツ
レスセクションを通過し、そこではシートはプレスフェ
ルト上に乗ってプレスロール間のブレス噛合部を通って
進み、シートから水が除去される。プレスセクションは
数個のプレス噛合部をもつことができる。残っている水
の最大量がこのセクションで除去されることが重要であ
る。というのはこのことによって後続の乾燥プロセスで
のエネルギー消費を減らすことができるからである。シ
ートがプレスセクションを去るとき、その含水量は普通
は６０パーセント以下の値に減少する。

プレスセクションからシートは乾燥セクションへ移され
、そこで水分はシートから熱によって除かれる。これに
よりシートの含水量は１０％以下に、多くの場合はぼ５
チに減少する。

他の製紙用布と同様に、プレスフェルトは過去２０年間
にわたシ著しく発展してきた。現代のプレスフェルトの
特徴は、それが紙ウェブに接近して位置しかつそれを保
護する働きをする柔らかい部分と、紙シートから水を受
取ってそれをブレス噛合部から運び出すように設計され
た非圧縮性部分とからなっている点にある。更にフェル
トの平坦性に対する要求はかな９大きい。というのは最
小の凹凸又は非平坦性は必然的に紙シートを傷つける結
果となる。またフェルトの非平坦性はフェルトがブレス
噛合部を通るときに生じる振動の原因にもなる。加えら
れる圧力の大きさの一例として３乃至４ミリメートル間
の通常のプレスフェルト厚さに約１゜５ミリメートルに
ブレス噛合部で減少すると云うことができる。

上記の如く、プレスフェルトが満たす−べき要件は無端
形状に作られるフェルトのみが、即ち筒形−に織られた
フェルト又は接合されたフェルトのみが使用されるとい
う当業者間の一般的意見に帰着している。乾燥フェルト
又は乾燥織物に使われる種類の継目は必ずシートを傷付
けるか又は破ることすらあると考えられた。現代の製紙
機械の多くにおいてフェルトとシートが作動されるほぼ
１０００　ｍ／ｍｉｎまでの高速度は上記の如き継目が
ブレス噛合部を通過するときに振動を起こすと考えられ
た。米国特許第２８８３７３４号と第２９０７０９８号
にループ継目をもったプレスフェルトを開示しているが
、これらの従来技術のプレスフェルトがかつて実際に使
用されたことは知られていない。従来技術の知識と本発
明をもたらした開発作業の経験に基づき、本発明者等は
、普通に織られた単層フェルトに使われたループ継目は
継目ループが保護されておらず、故障が予定されている
ことは明白であると考える。

前記２つの米国特許明細書中の提案にも拘わらず、筒形
に織られた又は無端形に接合されたプレスフェルトを使
うことは単なる可能性であると従来考えられてきた。例
外なしにすべてのプレスセクションは、現在まで、高価
な手段やシステムを用いテ、新しいフェルトラ据付ける
ためにプレスセクション中のプレスロールを上昇できる
ように構成されている。プレスフェルトの非圧縮性はプ
レスフェルトの剛性を増し、これはプレスフェルトの据
付・取付を一層困難にする。

本発明による継目をもったフェルトは上記欠点を除去す
る目的で設計されたのである。本発明によるフェルトは
一側面又は両側面にバットをニードリングした織物基礎
部から構成される。織物基礎部は好適には機械方向の糸
の少なくとも２層とこれらの機械方向糸を相互連結する
横機械方向の糸とからなる。少なくとも機械方向の糸は
好適にはモノフィラメントとする。これらのモノフィラ
メントはシングル又はツイスト形式とすることがテキル
。マルチフィラメント糸やより糸も使用できるが、その
場合これらは化学処理によシ剛性にされなければならな
い。本発明の特徴は、織物基礎部の機械方向の端がそれ
自体既知の種類の継目によって接合され、ニードリング
されたバットのたれ片が、織物基礎部の端が接合された
後に継目区域をおおうように配置されることにある。

本発明はまた上記の如き種類のフェルトを製造。

据付する方法を提供する。単数又は複数のバットは織物
基礎部のレベルまで、フェルトの意図した進行方向で見
て、継目の背後で切断され、継目に沿いかつその両側に
延在する区域で織物基礎部から離して解放される。継目
連結部材又はビントルワイヤが除去され、フェルトが製
紙機械のプレスセクション中に取付けられ、その後フェ
ルト端が継目ループにピン−トルワイヤ又は連結部材を
再挿入することによって再接合される。単数又は複数の
バットの解放されたたれ片は好適には接合操作の後に織
物基礎部に再び取付けられる。

本発明の利点の１つは、継目が、機械方向の糸の少なく
とも２つの層の配置に起因して、フェルトの残部より薄
くなシ、バットのおおうたれ片により保護されることに
ある。このことはプレスフェルト中にループ継目の使用
を可能にする決定的な要因である。

プレスフェルト中に継目を使用する１つの利点は、プレ
スセクション中のロールを最初に上昇させることなくフ
ェルトの交換を可能とすることにある。フェルト交換操
作を簡単化することによって運転停止期間が短縮され、
機械による生産量が増大する結果となる。新らしく作ら
れる機械ではプレスセクション構造は簡単にすることが
できる。

このことは新しいプレスセクションを据付けるときには
コストが節約されることを意味する。更に、ｌプレスセ
クションは一部コンパクトに作ることができ、またプレ
スセクションのまわシのスペースもかなり減少させるこ
とができる。

他の利点は、フェルトを平らな状態で据付けること、従
って最初にフェルトを折たたんで寄せ集める必要なしに
据付けることが可能になることにある。このことは特に
現代の剛性のあるプレスフェルトに関しては重要なこと
である。以前はかかる剛性のあるフェルトの据付は困難
であった。

本発明による継目をもったプレスフェルトは最初の乾燥
セクショングループ中にも有利に使用されることができ
、またウェブを取上げるためにプレスセクション内へ導
入されることができる。このようにすれば、プレスセク
ションと乾燥セクション間を接近して配置させることが
できる。

以下、本発明を図示の実施例につき詳述する。

第１図は製紙機械のプレスセクションの一部を示す。プ
レスフェルト１は、このセクションを通って　２つのプ
レスロール２と３の間、多数の案内ロール及び緊張ロー
ル４と可動案内ロール５をめぐって進む。無端プレスフ
ェルトｌを据付けるとき、フェルト内面に接触させて配
置するロール２．４．６は該機械の一側にあるそれらの
軸受から持上げなければならない。

フェルトはロール端に寄せ集め状態で取付けられる。現
代のプレスフェルトは重く、剛性があり、その取扱いや
、操作が困難であるのに加えて、フェルトの交換を可能
にするためには機械のまわりにかなシ大きなスペースを
必要とする。フェルト据付作業は成る場合には困難であ
シ、柔らかな７工ルトは、それよシも剛性のあるものに
比して脱水性は劣るけれども、フェルト据付を容易にす
るためには好適であると考えられる。またフェルト据付
は長期の高価につく運転停止をもたらす。

第２．３図は織物基礎部７を含むフェルトの断面図であ
る。フェルトは両端にループ８，９全形成して無端形状
にされる。前記ループは、それ自体既知の方法で相互か
み合い関係に配列されて、その位置に、ビントルワイヤ
又は連結部材１０をループ８，９に挿入することによっ
てロックされる。次に基礎部７の上部にはニードリング
作業によって上部バット（１）ａｔｔ）　Ｒ１１と底部
バット層１２が取付けられる。継目ループ８，９の背後
で、機械中のフェルトの意図した進行方向で見て、上部
バット１１は第８図に示す如く切断され、その−片１１
ａが前記継目を横切りかつ幾分その継目自体を越える区
域において解放される。底部バット層１２を含むフェル
トにおいては上記の作業がこの底部バットに対して行な
われなければならないことは勿論のことである。このよ
うにすればビントルワイヤ１ｏｋ引き出し、このフェル
トラ平らな形にすることが可能である。

このように準備したフェルトは乾燥セクションの乾燥セ
クションフェルト又は乾燥織物と同じ方法でプレスセク
ションのロールのまゎりに通すことができる。その結果
もはやロールを上昇させる必要はない。フェルトをその
進行経路に通したとき、ループはビントルワイヤ又は連
結部材によって接合される。好適には、バットの解放さ
れたたれ片１１ａは例えばニードリング又は接着作業で
織物基礎部に再び取付けられる。本発明にょ９プレスフ
エルトを該機械に据付ける作業は従来可能であった据付
速さよシ速やかに実施でき、運転停止時間も短い。なか
んずくこの新規な据付方法は以前よシは非常に簡単にな
る。

本発明は図示されかつ説明された実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内で多数の変更例が可能で
ある。第３図に示したバット］の解放されたたれ片１１
ａは機械の始動前に再取付けされる必要はない。しかし
このたれ片１１ａはどうにかして取付けるのが好適であ
る。この取付は例えば、フェルト１がプレスセクション
中に配置されて据付けられた後、ニードリング、接着又
はその他の方法で行なうことができる。本発明によｐ製
紙機械のプレスセクションに継目をもつフェルトの使用
が可能であることが全く意外にも分かった。かかるフェ
ルトを使用しなければ従来当業者に不可避であった欠点
や不便が伴なうことになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は製紙機械のプレスセクションの一部ノ概略の斜
視図； 第２図及び第３図は継目をもつ本発明のプレスフェルト
の断面図； 第４図及び第５図は製紙機械の作業状態金示す概略図で
ある。 １・・・プレス７エル）　　　２，８・・・プレスロー
ル４・・・緊張ｏ−／ｌ／　　　　　５・・・可動案内
ｏ−ルア・・・織物基礎部　　　　８，９・・・継目ル
ープｌＯ・・・ビントルワイヤ　　１１・・・上部バッ
ト層１１ａ・・ｆｃ−レ片１２・・・底部バット層。 特許出願人　　ノルデスヵフィルト・アクチェ・ボラー
ゲット

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　好適にはフェルトの機械方向に延びる糸の少なくと
   も２つの層と前記機械方向の糸を相互連結する横機械方
   向の糸とからなる織物基礎部（７）と、織物基礎部（７
   ）の−面又は両面にニードリングされたバット（１１，
   １２，ｌとを含む製紙機械のプレスセクションに使用す
   るフェル）　（１）において、織物基礎部（７）の機械
   方向の端がそれ自体既知の種類の継目（８，９，１０）
   によって連結されておυ、バットのたれ片（ｌｌａ）が
   織物基礎部（７）の端を連結した後に継目区域をおおう
   ように配置されることを特徴とするフェルト〇＆　製紙
   機械のプレスセクションに使用するフェルトの製造、据
   付方法において、フェルトの端にそれ自体既知の仕方で
   ループ（８、９）を形成し；連結部材又はビントルワイ
   ヤ（１０）によって継目を形成すべく前記ループを連結
   し；フェルトにバラ）（１１，１２）ｅ配置し、前記バ
   ットをフェルトの一面又は両面にニードリングし；フェ
   ルトの意図した進行方向で見て継目（８，９）の背後で
   織物基礎部のレベルまでバラ）（１１，１２）を切断し
   ：前記継目に沿ってかつその両側に延在する区域で織物
   基礎部から離して前記バットのたれ片（ｌｌａ）を解放
   し；ビントルワイヤ（１０）を除去し、前記フェルト（
   １）を製紙機械のプレスセクションに据付け、前記フェ
   ルト端を相互連結するためビントルワイヤ（１０）を前
   記ループに挿入することによって前記ループ（８、９）
   によって前記フェルト端を再び接合し；前記継目をおお
   うように前記バラ）（１１゜１２〕の解放されたたれ片
   （ｌｌａ）を配置すること；を特徴とするフェルトの製
   造・据付方法。 ＆　特許請求の範囲２記載の方法において、バットの解
   放されたたれ片（ｌｌａ）’ｉ織物基礎部に取付けるこ
   と全特徴とする方法。 弧　特許請求の範囲８記載の方法において、バラｈ　（
   １１）の解放されたたれ片（ｌｌａ）を機械内にフェル
   トを据付けた後にニードリングによって織物基礎部（７
   ）に取付けることを特徴とする方法。 五　特許請求の範囲８記載の方法において、フェルトを
   機械内に据付けた後にバラ）　（１１）の解放したたれ
   片（ｌｌａ）を接着によって織物基礎部（７）に取付け
   ることを特徴とする方法。