JPH11318092A - 振動型駆動装置の制御装置およびこれを用いた装置、レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

振動型駆動装置の制御装置およびこれを用いた装置、レンズ鏡筒およびカメラ

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JPH11318092A
JPH11318092A JP10123309A JP12330998A JPH11318092A JP H11318092 A JPH11318092 A JP H11318092A JP 10123309 A JP10123309 A JP 10123309A JP 12330998 A JP12330998 A JP 12330998A JP H11318092 A JPH11318092 A JP H11318092A
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vibration
drive
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Kazunori Masuda
増田  和規
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電池がある程度消耗した状態で振動型駆
動装置の駆動に大電力を用いると、他の駆動装置への給
電電力が低下してこれらの動作に不都合が生じる。 【解決手段】 電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して振動体に振動を励起し、周波信号の電圧に
応じた駆動速度で振動体とこの振動体に接触する接触体
とを相対移動させる振動型駆動装置19の制御装置にお
いて、振動型駆動装置の駆動速度を選択する速度選択手
段60と、振動型駆動装置の駆動前における電源24の
許容消費電力と速度選択手段により選択された駆動速度
で振動型駆動装置を駆動する場合の予想消費電力とを比
較し、この比較結果に応じて上記周波信号の電圧を設定
する制御手段17とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一眼レフカメラ用
交換レンズ等に用いられる振動型駆動装置の制御に関す
るものであり、特に、振動型駆動装置の高速駆動化に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して振動体に振動を励起し、振動体とこの振動
体に接触する接触体とを相対移動させる振動型モータ
(振動型駆動装置)は、一眼レフカメラ用交換レンズの
フォーカスレンズの駆動源として広く用いられるように
なってきた。これは、振動型モータの作動音が従来のD
Cモータと比較してかなり低く、劇場内撮影等、音の発
生が許されない状況での撮影でも問題無く使用できるこ
とによる。また、振動型モータ自体の構造がコンパクト
で、交換レンズ内の限られたスペースに収容するのに向
いていることにもよる。
【0003】さらに、振動型モータを用いると、DCモ
ータを用いる場合に比べてレンズを高速駆動することが
できるため、超望遠撮影用の交換レンズにも多く用いら
れている。
【0004】ところで、超望遠レンズを用いて野球や陸
上競技等における移動速度の速い被写体を撮影する場
合、オートフォーカスの合焦動作は極力速いことが望ま
れる。特に陸上の走者が近づいてくるシーンを撮影する
場合は、この走行者のフォーカスレンズのピント方向へ
の移動速度が非常に速いため、サーボモードでフォーカ
スレンズが被写体を追随するには振動型モータの高速化
がより必要とされる。
【0005】従来の振動型モータの駆動速度を更に速く
する方法としては、振動型モータの駆動電圧を従来より
も高くすることが考えられる。振動型モータの駆動用電
源としては、電池電圧をDC/DCコンバータなどの昇
圧回路で20〜30Vの比較的高電圧に昇圧した電源が
用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、振動型
モータを高速駆動させるために、駆動電圧を更に高くす
ると、振動型モータに流れる電流が増加し、1次側の電
源電池から更に大きな電流を流すことになる。この場
合、電源電池が比較的新しく充分な起電圧があるときは
問題無いが、電源電池がある程度消耗した状態でこのよ
うな大電流を電池から流すと、電源電池の起電圧が急激
に低下することになる。
【0007】通常、電源電池はカメラ本体側に搭載され
ていてカメラ本体とレンズの両方に電力を供給している
ので、レンズ側の振動型モータへの給電電力を増加して
電源電池の起電圧が低下すると、カメラ側の種々の駆動
装置への給電電力が低下してカメラ側の動作に不都合が
生じる可能性がある。
【0008】このような不都合を回避するために、カメ
ラ本体側の電源電池が比較的新しく充分な起電圧がある
ときのみ、カメラ本体側は従来より大きな電力を振動型
モータへ給電許可するようにすればよいと考えられる。
これによれば、レンズ側は振動型モータの駆動電圧を高
く設定して、レンズを高速駆動することが可能となる。
【0009】但し、撮影状況によっては必ずしも高速な
レンズ駆動を必要とせず、従来並みのレンズ駆動速度で
もよい場合がある。しかしながら、上記のような駆動方
法では、カメラ側の電源電池の状態に応じて振動型モー
タの駆動電圧を設定するといったように、一義的にレン
ズ駆動速度が決められてしまうので、撮影者がレンズ駆
動速度を設定することはできない。例えば、電源電池は
新品であるが、それ程高速なレンズ駆動を必要としない
場合でも高速なレンズ駆動の設定となってしまい、電力
消費が多くなってしまうといった不都合が生じる。
【0010】そこで、本発明は、カメラ側の動作に悪影
響を与えない範囲でフォーカスレンズの駆動速度を撮影
者が可変設定でき、また、従来よりも高速なレンズ駆動
を可能とした振動型駆動装置の制御装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、電気−機械エネルギー変換素子に周
波信号を印加して振動体に振動を励起し、周波信号の電
圧に応じた駆動速度で振動体とこの振動体に接触する接
触体とを相対移動させる振動型駆動装置の制御装置にお
いて、振動型駆動装置の駆動速度を選択する速度選択手
段と、振動型駆動装置の駆動前における電源の許容消費
電力(電源が振動型駆動装置と他の駆動装置とにより共
用されている場合には、上記他の駆動装置を正常動作さ
せる電力を確保可能な消費電力)と速度選択手段により
選択された駆動速度で振動型駆動装置を駆動した場合の
予想消費電力とを比較し、この比較結果に応じて上記周
波信号の電圧を設定する制御手段とを設けている。
【0012】具体的には、制御手段に、予想消費電力が
許容消費電力以下であるときは周波信号の電圧を速度選
択手段により選択された駆動速度で駆動するための値に
設定させ、予想消費電力が前記許容消費電力を上回ると
きは周波信号の電圧を予想消費電力が許容消費電力以下
となる値に設定させるようにする。
【0013】これにより、例えば振動型駆動装置を備え
たレンズ鏡筒をカメラに取り付けた場合に、カメラ側の
動作に悪影響を与えない範囲でフォーカスレンズの駆動
速度を撮影者が可変設定でき、また、従来よりも高速な
レンズ駆動が可能となる。
【0014】なお、予想消費電力が許容消費電力を上回
るときは、表示や音等によって警告動作を行うようにし
て、撮影者に所望の高速レンズ駆動が行われないことを
知らせるようにするのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である振動型モータ(振動型駆動装
置)の制御装置と、これを含む交換レンズおよびカメラ
本体の回路構成を示している。なお、本実施形態では、
振動型モータは交換レンズ内のフォーカスレンズの駆動
源として用いられる。
【0016】カメラ本体1内には、電気回路部3があ
る。この電気回路部3には、レンズ2を通ってきた光の
量を測定するための測光部4と、フィルム面から被写体
までの距離を測定するための測距部5と、フィルムを適
当な時間露光するためのシャッタ制御部6と、フィルム
の巻上げ・巻戻しを行なうための給送制御部7と、これ
らのカメラ本体1内の制御を行なうカメラ本体内CPU
8と、レンズ2とのシリアル通信を行なうため通信部9
とが設けられている。
【0017】また、レンズ2内には、フォーカスレンズ
11と、絞り12と、マニュアルとオートフォーカスと
を切り換えるためのA/Mスイッチ13と、フォーカス
レンズの駆動速度を例えば3段階(Extra−Hig
h、High、Normal)に設定可能なレンズ駆動
速度設定スイッチ(請求の範囲にいう速度選択手段)6
0と、電気回路部14とが設けられている。
【0018】そして、電気回路部14内には、A/Mス
イッチ13の状態を検知するA/Mスイッチ検知部15
と、レンズ駆動速度設定スイッチ60の状態を検知する
レンズ駆動速度設定スイッチ検知部61と、カメラ本体
1との間でシリアル通信を行なうための通信部16と、
レンズ2内の制御を行なうレンズ内CPU17(請求の
範囲にいう制御手段)と、フォーカスレンズ11の駆動
制御を行なうためのレンズ駆動制御部18と、フォーカ
スレンズ11を駆動するためのレンズ駆動用モータ(請
求の範囲にいう振動型駆動装置)19と、絞り12の駆
動制御を行なうための絞り制御部20と、絞り12を駆
動するための駆動用モータ21とが設けられている。
【0019】22はカメラ本体1内に設けられた制御系
電源であり、測光部4、測距部5、カメラ本体内CPU
8およびレンズ内CPU8等、電力消費量が比較的少な
く安定した出力電圧を必要とする制御系回路に対し、カ
メラ内CPU8の出力に応じて電力供給を行う。
【0020】23は制御系電源22の電圧および電力を
検出する制御系電源検出部である。また、24は駆動系
電源(請求の範囲にいう電源)であり、シャッタ制御部
6、給送制御部7、レンズ駆動制御部18および絞り制
御部20等、電力消費量が比較的多い駆動系回路に対
し、カメラ内CPU8の出力に応じて電力供給を行う。
なお、シャッタ制御部6、給送制御部7および絞り制御
部20が、請求の範囲にいう他の駆動装置に相当する。
【0021】25は駆動系電源24の電圧および電力を
検出する駆動系電源検出部である。26(SW1)は、
レリーズボタンの第1ストローク操作(半押し)により
オンし、測光部4の動作と測距部5の動作とを開始させ
るスイッチ、27(SW2)は、レリーズボタンの第2
ストローク操作(全押し)によりオンし、シャッタ制御
部6の動作を開始させるためのスイッチである。
【0022】図2には、上記レンズ駆動制御部18とレ
ンズ駆動用モータ19の電気回路構成を示している。こ
の図において、上段の回路部分は、カメラ本体1からの
駆動系電源24の電圧を振動型モータ駆動用電圧VB
昇圧するための昇圧回路であり、下段の回路部分は、上
記昇圧回路の出力電圧VB を振動型モータ駆動周波数で
スイッチングするスイッチング回路である。
【0023】上段の昇圧回路において、28は駆動系電
源24に接続されたコンデンサで、駆動系電源24の出
力を一定のために保つためのものである。29はコイ
ル、30はスイッチング素子、31はショットキーダイ
オード、32はDC/DCコンバータ回路、33〜36
は分圧用抵抗(ただし、抵抗値の関係は抵抗35<抵抗
36とする)、37,38はスイッチング素子である。
39は振動型モータ駆動用電圧VB の出力を一定に保つ
ためのコンデンサである。
【0024】ここで、上記昇圧回路の動作について説明
する。初期状態として、レンズ内のCPU17の出力に
よりDCDCON入力が論理0(DCDCON=0)と
なっており、また、入力VBSET0 とVBSET1 は「V
BSET0 =VBSET1 =0(スイッチング素子37,38は
共にOFF)」となっている。
【0025】この状態においてレンズ内CPU17の出
力によりDCDCON入力が「DCDCON=1」とな
ると、DC/DCコンバータ回路32は、振動型モータ
駆動電圧VB を抵抗33と抵抗34で分圧したVIN電圧
と、内部の基準電圧VREF とが一定になるように、OU
T端子の出力電圧を制御してスイッチング素子30のO
N/OFF時間比を変更する。なお、このときの振動型
モータ駆動電圧VB を、「VB0」とする。
【0026】OUT端子の電圧を“H(ハイレベルを意
味する)”にすると、スイッチング素子30がONし、
コイル29に電流が流れ、エネルギーが蓄えられる。O
UT端子を“L(ローレベルを意味する)”にすると、
スイッチング素子30がOFFし、コイル29に蓄えら
れたエネルギーがショットキーダイオード31を通して
振動型モータ駆動電圧VB として出力される。コイル2
9に流入した電流値が大きい程、蓄えられるエネルギー
は大きい。
【0027】また、「VBSET0 =0、VBSET1 =1(ス
イッチング素子37はOFF、スイッチング素子38は
ON)」となると、VIN電圧は抵抗34単体より抵抗値
の小さい値(抵抗34と35の並列抵抗と抵抗33とで
分圧した値)になるので、振動型モータ駆動電圧VB
より高くなる。なお、このときの振動型モータ駆動電圧
B を「VB1」とする。
【0028】同様に、「VBSET0 =1、VBSET1 =0」
のときの振動型モータ駆動電圧VBを「VB2」とし、
「VBSET0 =1、VBSET1 =1」のときの振動型モータ
駆動電圧VB を「VB3」とする。
【0029】このように、VBSET0 とVBSET1 の設定に
より、VB は4通りの異なる電圧(VB0<VB1<VB2
B3)に設定可能となる。
【0030】下段のスイッチング回路において、40,
42,46,48は抵抗、41,43,47,49はN
PNトランジスタ、44,50はPNPトランジスタ、
45,51はコイルである。
【0031】NPNトランジスタ41,47には、それ
ぞれ抵抗40,46を介してレンズ内CPU17からレ
ンズ駆動用モータ19を駆動するための2相の駆動周波
信号USMA,USMBが入力される。NPNトランジ
スタ43,49とPNPトランジスタ44,50は、N
PNトランジスタ41,47の出力を抵抗42,48を
介して電力増幅し、コイル45,51を介してレンズ駆
動用モータ19に設けられたA相およびB相の圧電素子
(電気−機械エネルギー変換素子)に出力する。
【0032】レンズ駆動用モータ19からは、振動状況
モニタ用のUSMAIN,USMSIN信号がレンズ内
CPU17へ出力される。この信号と不図示の駆動速度
検出手段の出力とに基づいて、レンズ内CPU17はレ
ンズ駆動用モータ19の2相の駆動周波数信号USM
A,USMBの周波数、ON/OFF比を制御する。
【0033】図3は、振動型モータ駆動電圧VB と、レ
ンズ駆動制御部18およびレンズ駆動用モータ19で消
費する電力PUSM の関係とを示している。この関係か
ら、例えば、 振動型モータ駆動電圧がVB0のときの消費電力レベル…
レベル2.0(約2.0W) 振動型モータ駆動電圧がVB1のときの消費電力レベル…
レベル2.6(約2.6W) 振動型モータ駆動電圧がVB2のときの消費電力レベル…
レベル3.3(約3.3W) 振動型モータ駆動電圧がVB3のときの消費電力レベル…
レベル4.0(約4.0W) と設定する。
【0034】図4には、例えば3段階(Extra−H
igh、High、Normal)に設定可能なレンズ
駆動速度設定スイッチ60を示している。また、このス
イッチ60を切り換え操作することにより、レンズ駆動
速度(つまりはレンズ駆動用モータ19およびその制御
部18の消費電力PUSM を、例えば、Normal…従
来と同程度のレンズ駆動速度であり、消費電力はレベル
2.0 High…Normal設定より高速なレンズ駆動速度
であり、消費電力はレベル2.6 Extra−High…High設定より更に高速なレ
ンズ駆動速度であり、消費電力はレベル3.3 の3種類に設定する。
【0035】次に、図5および図6フローチャートを用
いてカメラ本体1およびレンズ2の動作について説明す
る。まず、図5のフローチャートを用いてカメラ本体側
の動作について説明する。
【0036】[ステップ#101]不図示の電源スイッ
チがONになると、カメラ本体内CPU8が動作を開始
する。
【0037】[ステップ#102]駆動系電源検出部2
5により駆動系電源24の状態を確認する。例えば、電
源電池が新品であれば駆動系電源24への供給電力に余
裕があり、電源電池が使い古されている場合は、供給電
力に余裕がないことになる。
【0038】[ステップ#103]上記ステップ#10
2の結果からレンズ2に供給可能な電力値を決定し、レ
ンズ2に駆動系電源24の許容消費電力レベルを通信で
伝える。ここで、許容消費電力レベル値は、例えば、設
定する。
【0039】 許容消費電力が2.0Wのとき…レベル2.0 許容消費電力が2.6Wのとき…レベル2.6 許容消費電力が3.3Wのとき…レベル3.3 許容消費電力が4.0Wのとき…レベル4.0 と設定する。
【0040】[ステップ#104]スイッチSW1がO
Nしているか否かの判定を行う。ONしていれば次のス
テップ#105へ進み、ONしていなければステップ#
102へ戻る。
【0041】[ステップ#105]スイッチSW1がO
Nならば、測光部4の出力と装着されたレンズ2のFナ
ンバーから、シャッター速度、絞り値を決定する。
【0042】[ステップ#106]測距部5の出力と装
着されたレンズ2の光学情報からフォーカスレンズ11
の移動量を決定し、また、測距部5の出力と装着された
レンズ2の光学情報からフォーカスレンズ11の駆動速
度(具体的には最高駆動速度)を決定する。そして、上
記移動量と上記駆動速度をレンズ2に通信で伝える。
【0043】[ステップ#107]上記ステップ#10
5で設定したフォーカスレンズ11の移動量とフォーカ
スレンズ11の駆動を開始する命令をレンズ2に通信で
伝える。
【0044】[ステップ#108]測距部5の出力と装
着されたレンズ2の光学情報から、装着されたレンズ2
のフォーカスレンズ11が合焦位置にあるか否かを判定
する。合焦していれば次のステップ#109へ進み、合
焦していなければ再度ステップ#102へ戻る。
【0045】[ステップ#109]フォーカスレンズ1
1が合焦位置にあることを確認したときは、スイッチS
W2がONしているか否かを判定する。ONしていれば
次のステップ#110へ進み、ONしていなければステ
ップ#102へ戻る。
【0046】[ステップ#110]スイッチSW2がO
Nならば、上記ステップ#105で決定した絞り値まで
絞りを駆動する命令をレンズ2に通信で伝える。
【0047】[ステップ#111]同様に上記ステップ
#105で決定したシャッタ速度でシャッタ制御部6に
より不図示のシャッタを開閉する。
【0048】[ステップ#112]絞りを開放まで駆動
する命令をレンズ2に通信で伝える。
【0049】[ステップ#113]給送制御部7により
不図示のフィルムを一駒分給送し、再びステップ#10
2へ戻る。また、一駒分の給送が不可能な場合はフィル
ム残数0とみなして巻き戻しを行って終了する。
【0050】次に、図6を用いて、上記のようにカメラ
本体1から通信により命令を受けるレンズ2側(CPU
17)の動作について説明する。
【0051】[ステップ#201]カメラ本体1から通
信により命令を受けると、レンズ2側のレンズ内CPU
17が動作し、ステップ#202以降、カメラ本体1か
らの命令を解析する。
【0052】[ステップ#202]カメラ本体1からの
命令がレンズ2において使用可能な駆動系電源24の許
容消費電力レベルを示すものであるか否かの判定を行
う。許容消費電力レベルを示すものであれば次のステッ
プ#203へ進み、そうでない場合ステップ#204へ
進む。
【0053】[ステップ#203]許容消費電力レベル
の設定を行う。例えば、CPU17内にそれぞれのレベ
ルに応じたフラグとして設定する。そして、再びステッ
プ#202へ戻る。
【0054】[ステップ#204]フォーカスレンズ1
1の駆動速度設定命令(この例では最高駆動速度を設定
する命令)であるか否かの判定を行う。駆動速度設定命
令であればステップ#205へ進み、そうでなければス
テップ#210へ進む。
【0055】[ステップ#205]ここでは、まずレン
ズ駆動速度設定スイッチ60の設定状態(Extra−
High、High、Normalの3段階)をレンズ
駆動速度設定スイッチ検知部61より検知する。そし
て、その設定状態で駆動したときのレンズ駆動用モータ
19およびその制御部18の消費電力レベルを確認し、
使用電力レベル(請求の範囲にいう予想消費電力)とし
て設定する。本実施形態では、Normalに設定され
ているときはレベル2.0、Highに設定されている
ときはレベル2.6、Extra−Highに設定され
ているときはレベル3.3を設定する。 [ステップ#206]ステップ#203において設定さ
れているカメラ本体1側から通信で伝えられた許容消費
電力レベルと、上記ステップ#205において設定され
たレンズ駆動用モータ19およびその制御部18の消費
電力レベル(使用電力レベル)との比較を行う。
【0056】ここで、 許容消費電力レベル≧使用電力レベル となっている場合は、レンズ駆動速度設定スイッチ60
により設定された駆動速度で駆動可能な電力が与えられ
ていることになる。したがって、使用電力レベルはレン
ズ駆動速度設定スイッチ60により設定された駆動速度
に対応する電力レベルのままとし、ステップ#208へ
進む。また、上記の条件を満足しない場合、はステップ
#207へ進む。
【0057】[ステップ#207] 許容消費電力レベル<使用電力レベル となっている場合は、レンズ駆動速度設定スイッチ60
により設定された駆動速度で駆動可能な電力が与えられ
ていないことになる。したがって、 許容消費電力レベル=使用電力レベル となるように使用電力レベルを下げる。
【0058】なお、本実施形態では、許容消費電力レベ
ル=使用電力レベルとなるように使用電力レベルを下げ
るようにしているが、許容消費電力レベル≦使用電力レ
ベルとなればよい。
【0059】[ステップ#208]上記ステップ#20
7では、撮影者が設定したレンズ駆動速度と異なる駆動
速度を再設定したことになるので、何らかの方法で撮影
者にその旨の警告を行う。例えば、音で警告したり、ま
たは、表示により警告する。
【0060】[ステップ#209]上記のステップ#2
05で設定されている使用電力レベルまたはステップ#
207にて再設定された使用電力レベルから、図2に示
した昇圧回路において入力VBSET0 とVBSET1 を決定す
る。これによりレンズ駆動用モータ19の駆動電圧VB
が設定されたことになる。
【0061】ここで、図7には、レンズ駆動速度設定ス
イッチ60の設定状態と許容消費電力レベルの関係にお
いて実際に設定されるレンズ駆動速度を示す。例えば、
許容消費電力レベルが2.0のときは、レンズ駆動速度
は全ての場合においてNormalとなり、許容消費電
力レベルが2.6のときはNormal又はHigh設
定となり、許容消費電力レベルが3.3以上のときはレ
ンズ駆動速度設定スイッチの設定状態通りの駆動速度と
なる。つまり、同図中の斜線部分が許容消費電力レベル
を考慮したレンズ駆動速度設定となっている。
【0062】[ステップ#210]フォーカスレンズ1
1の駆動速度の設定を行う。例えば、電源電池が使い古
されているものであり被写体のコントラストが高い場
合、すなわち供給電力は少ないがフォーカスレンズ11
の最高駆動速度を高く設定できる場合は、供給電力に応
じたフォーカスレンズ11の駆動速度を設定する。ま
た、上記とは逆で、新品電源電池で被写体のコントラス
トが低い場合、すなわち供給電力は多いがフォーカスレ
ンズ11の最高移動速度をそれ程高く設定できない場合
は、フォーカスレンズ11の最高駆動速度に応じたフォ
ーカスレンズ11の駆動速度を設定する。 [ステップ#211]フォーカスレンズ11の駆動命令
であるか否かの判定を行う。フォーカスレンズ11の駆
動命令であればステップ#212へ進み、そうでない場
合はステップ#213へ進む。
【0063】[ステップ#212]カメラ本体1からの
フォーカスレンズ11の移動量と移動方向の指令命令に
よりフォーカスレンズ11を駆動する。このとき、上記
ステップ#210で設定した駆動速度で駆動する。そし
て、再びステップ#202へ戻る。
【0064】[ステップ#213]絞り12の駆動命令
であるか否かの判定を行う。絞り12の駆動命令であれ
ばステップ#214へ進み、そうでなければステップ#
215へ進む。
【0065】[ステップ#214]カメラ本体1からの
絞り12の絞り量と絞り方向の指令命令により絞り12
を駆動する。そして、再びステップ#202へ戻る。
【0066】[ステップ#215]ここではその他の命
令の処理を行い、ステップ#202へ戻る。
【0067】以上のように、本実施形態においては、レ
ンズ駆動速度設定スイッチ60を設けて撮影者がレンズ
駆動速度を可変設定できるようにした。そして、撮影者
によりレンズ駆動速度が設定された際に、レンズ駆動用
モータ19およびその制御部18の予想消費電力レベル
(使用電力レベル)がカメラ本体1側が与える駆動系電
源24の許容消費電力レベルを超えないようにレンズ駆
動速度を制御することにより、例えば使用電力超過によ
るカメラ本体1側(シャッタ制御部6、給送制御部7お
よび絞り制御部20)の動作不具合を防止することがで
きる。
【0068】なお、本実施形態ではフォーカスレンズ1
1の駆動速度を3段階(Extra−High、Hig
h、Normal)に可変設定できるようにした場合に
ついて説明したが、本発明では、2段階又は3段階以上
のレンズ駆動速度設定ができるようにしてもよい。
【0069】また、本実施形態では、フォーカスレンズ
の駆動源として振動型駆動装置を用いた交換レンズにつ
いて説明したが、本発明は、振動型駆動装置を駆動源と
して用いる全ての装置に適用することができる。
【0070】また、本発明が適用される振動型駆動装置
は、固定された振動体に対して接触体が移動するもので
も、固定された接触体に対して振動体が移動するもので
もよく、さらに本発明は、リングタイプ、ペンシルタイ
プおよびリニアタイプ等、各タイプの振動型駆動装置に
適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源の許容消費電力と振動型駆動装置を駆動するのに必
要な電力(予想消費電力)とを比較した結果に応じて、
振動型駆動装置に印加する周波信号の電圧を設定するよ
うにしているので、例えば予想消費電力が許容消費電力
以下であるときに周波信号の電圧を撮影者により選択さ
れた駆動速度で駆動するための値に設定し、予想消費電
力が許容消費電力を上回るときは周波信号の電圧を予想
消費電力が許容消費電力以下となる値に設定するという
制御を行うことができる。したがって、例えば振動型駆
動装置を備えたレンズ鏡筒をカメラに取り付けた場合
に、カメラ側の動作に悪影響を与えない範囲でレンズ駆
動速度を撮影者が可変設定できるようになり、しかも従
来よりも高速でのレンズ駆動が可能となる。
【0072】なお、予想消費電力が許容消費電力を上回
るときは、表示や音等によって警告動作を行うようにす
れば、撮影者に所望の高速レンズ駆動が行われないこと
を明確に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラ本体および
交換レンズの構成を示すブロック図である。
【図2】上記交換レンズのレンズ駆動制御部とレンズ駆
動用モータの電気回路図である。
【図3】上記レンズ駆動用モータの駆動電圧VB とレン
ズ駆動制御部およびレンズ駆動用モータで消費する電力
USM と関係を示す図である。
【図4】上記交換レンズのレンズ駆動速度設定スイッチ
の例を示す図である。
【図5】上記カメラ本体内のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図6】上記交換レンズ内のCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図7】上記レンズ駆動速度設定スイッチの設定状態と
許容消費電力レベルの関係において実際に設定されるレ
ンズ駆動速度を示した図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 交換レンズ 17 レンズ内CPU(制御手段) 19 レンズ駆動用モータ(振動型駆動装置) 24 駆動系電源 60 レンズ駆動速度設定スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子に周波信
    号を印加して振動体に振動を励起し、前記周波信号の電
    圧に応じた駆動速度で前記振動体とこの振動体に接触す
    る接触体とを相対移動させる振動型駆動装置の制御装置
    において、 前記振動型駆動装置の駆動速度を選択する速度選択手段
    と、 前記振動型駆動装置の駆動前における電源の許容消費電
    力と前記速度選択手段により選択された駆動速度で前記
    振動型駆動装置を駆動した場合の予想消費電力とを比較
    し、この比較結果に応じて前記周波信号の電圧を設定す
    ることを特徴とする振動型駆動装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電源が、前記振動型駆動装置と他の
    駆動装置とにより共用されており、 前記許容消費電力が、前記他の駆動装置を正常動作させ
    る電力を確保可能な消費電力であることを特徴とする請
    求項1に記載の振動型駆動装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記予想消費電力が前
    記許容消費電力以下であるときは、前記周波信号の電圧
    を前記速度選択手段により選択された駆動速度で駆動す
    るための値に設定することを特徴とする請求項1又は2
    に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記予想消費電力が前
    記許容消費電力を上回るときは、前記周波信号の電圧を
    予想消費電力が前記許容消費電力以下となる値に設定す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    振動型駆動装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記予想消費電力が前
    記許容消費電力を上回るときは、警告動作を行うことを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の振動型駆
    動装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記振動型駆動装置と、請求項1から5
    のいずれかに記載の制御装置とを備えたことを特徴とす
    る装置。
  7. 【請求項7】 前記振動型駆動装置と、請求項1から5
    のいずれかに記載の制御装置とを備えたことを特徴とす
    るレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記振動型駆動装置と、請求項1から5
    のいずれかに記載の制御装置とを備えたことを特徴とす
    るカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005266647A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、レンズ移動制御方法、及びプログラム
JP2010197752A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Nikon Corp オートフォーカス駆動装置及びカメラ
JP2010271417A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Nikon Corp レンズ鏡筒及び撮像装置

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