JPH11317509A - 複合部材とその分離方法、及びそれを利用した半導体基体の製造方法 - Google Patents
複合部材とその分離方法、及びそれを利用した半導体基体の製造方法Info
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- JPH11317509A JPH11317509A JP3926199A JP3926199A JPH11317509A JP H11317509 A JPH11317509 A JP H11317509A JP 3926199 A JP3926199 A JP 3926199A JP 3926199 A JP3926199 A JP 3926199A JP H11317509 A JPH11317509 A JP H11317509A
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Abstract
を比較的容易に分離することができる複合部材とその分
離方法を提供することにある。 【解決手段】 複合部材を分離領域で複数の部材に分離
する工程を含む複合部材の分離方法において、分離領域
の機械的強度が該貼り合わせ面に沿った方向に不均一で
あることを特徴とする。半導体基体の製造方法により達
成できる。特に前記分離領域の内の複合部材周辺部の機
械的強度が中央部よりも弱いことが好ましい。また同時
に前記分離領域は機械的強度が前記貼り合わせ箇所より
も弱いことが好ましい。
Description
離方法並びに半導体基体の製造方法に関し、特に、内部
に機械的強度が弱い脆弱構造部を有する複合部材とそれ
を分離する分離方法並びに半導体基体の製造方法に関す
る。本発明は、特に半導体基体の一種であるSOI(Se
miconductor on insulator)構造を有する基板(SOI
基板)の製法に適している。
通常のSi基板では達成し得ない数々の優位点を有す
る。この優位点としては、例えば、以下のものが挙げら
れる。 (1)誘電体分離が容易で高集積化に適している。 (2)放射線耐性に優れている。 (3)浮遊容量が小さく、素子の動作速度の高速化が可
能である。 (4)ウェル工程が不要である。 (5)ラッチアップを防止できる。 (6)薄膜化による完全な空乏型電界効果トランジスタ
の形成が可能である。
を有するため、ここ数十年、その形成方法に関する研究
が進められてきた。
ァイア基板上にSiをCVD(化学気層成長)法でヘテ
ロエピタキシ成長させて形成するSOS(silicon on s
apphire )技術が知られている。このSOS技術は、最
も成熟したSOI技術として一応の評価を得たものの、
Si層と下地のサファイア基板との界面における格子不
整合による大量の結晶欠陥の発生、サファイア基板を構
成するアルミニウムのSi層への混入、基板の価格、大
面積化への遅れ等の理由により実用化が進んでいない。
tion by ion implanted oxygen)技術が登場した。この
SIMOX技術に関して、結晶欠陥の低減や製造コスト
の低減等を目指して様々な方法が試みられてきた。この
方法としては、基板に酸素イオンを注入して埋め込み酸
化層を形成する方法、酸化膜を挟んで2枚のウェハを貼
り合わせて一方のウェハを研磨又はエッチングして、薄
い単結晶Si層を酸化膜上に残す方法、更には、酸化膜
が形成されたSi基板の表面から所定の深さに水素イオ
ンを打ち込み、他方の基板と貼り合わせた後に、加熱処
理等により該酸化膜上に薄い単結晶Si層を残して、貼
り合わせた基板(他方の基板)を剥離する方法等が挙げ
られる。
5,371,037号において、新たなSOI技術を開
示した。この技術は、多孔質層が形成された単結晶半導
体基板上に非多孔質単結晶層を形成した第一の基板を、
第二の基板に貼り合わせ、その後、不要部分を除去する
ことにより、第二の基板に非多孔質単結晶層を移設する
ものである。この技術は、SOI層の膜厚均一性が優れ
ていること、SOI層の結晶欠陥密度を低減し得るこ
と、SOI層の表面平坦性が良好であること、高価な特
殊仕様の製造装置が不要であること、数10nm〜10
μm程度の範囲のSOI膜を有するSOI基板を同一の
製造装置で製造可能なこと等の点で優れている。
9号公報において、上記の第一の基板と第二の基板とを
貼り合わせた後に、第一の基板を破壊することなく第二
の基板から分離し、その後、分離した第一の基板の表面
を平滑にして再度多孔質層を形成することで、第一の基
板を再利用する技術を開示した。当該公報に開示された
方法の1例を、図12(a)〜図12(c)を用いて説
明する。第1のSi基板1001の表面層を多孔質化し
て多孔質層1002を形成したのち、その上に単結晶S
i層1003を形成し、この単結晶Si層と第一のSi
基体とは別の第2のSi基板1004の主面とを絶縁層
1005を介して貼り合わせる(図12(a))。この
後、多孔質層で貼り合わせたウェハを分割し(図12
(b))、第2のSi基体側の表面に露出した多孔質S
i層を選択的に除去することにより、SOI基板を形成
する(図12(c))。第一のSi基板1001は、残
留した多孔質層1002を除去して再利用することがで
きる。
た発明は、多孔質シリコン層の構造が、非多孔質シリコ
ンに比べて脆弱である点を利用して基板を分離するもの
であり、一度半導体基板の作製工程に使用した基板を再
度、半導体基板の作製工程に利用できるので半導体基板
の低コスト化を図るうえで非常に有用なものである。ま
た、この技術は、第一の基板を無駄なく使用できるた
め、製造コストを大幅に低減することができ、製造工程
も単純であるという優れた利点を有する。
板)とを分離する方法としては、加圧、引っ張り、せん
断、楔挿入、熱処理、酸化、波動印加、ワイヤカットな
どの方法の他、本発明者らが特願平9−75498号や
1998年3月25日に米国に出願した出願番号04
7,327号において提案した流体を分離領域に吹き付
けて分離する方法がある。この流体としては、気体及び
/又は液体が用いられ、特に水を主成分とする液体を用
いたウォータージェットなどが好ましく使用できる。こ
の方法は分離に際し、水が貼り合わせ面を切断する作用
だけでなく第一の基体と第二の基体との隙間に均等に入
り込んで、分離面全体に比較的均一な分離圧力をかける
ことが出来る。又、この方法は気体の場合のようにパー
ティクルをまき散らさずむしろ洗い流すことができる。
これら2点でくさび挿入により分離する方法よりも優れ
ている。特に分離領域の機械的強度を貼り合わせ箇所よ
り脆弱にしておくと、これに流体の流れを吹き付けるこ
とにより脆弱な部分のみが破断、破壊または除去され、
それ以外の強度が強い部分は破壊されずに残せるという
大きな利点がある。
わされた複合部材をウォータージェットなどの流体を用
いて分離しようとして、流体を複合部材の側面、特に分
離領域側面付近に吹き付けた場合、分離領域の強度が強
いと、流体の流れが分離領域をなかなか破壊または切断
できない場合がある。この様な場合には流体の圧力を高
めることにより分離できるようになるが、圧力を高くし
すぎると貼り合わせ基体の側面から亀裂が内部へ進行し
ていく途中で、分離した基体の片方または両方が分離領
域に注入された流体の圧力のために割れることがある。
このため分離工程において歩留まり低下が起きることが
あった。これを避けるための一つの方法は、分離領域全
ての機械的強度をより一層弱くしてより脆弱な構造にし
ておくことであるが、弱くしすぎると複合部材作成工程
途中の加熱過程や洗浄過程、その他の基体の取り扱い中
に分離領域が壊れて貼り合わせに至らなかったり、分離
領域が崩壊してパーティクルが発生し汚染源になること
もある。
ようとする場合にも基本的には同様の問題が生じるた
め、分離工程における歩留まりが低下することがある。
ことなく、複合部材を比較的容易に分離することができ
る複合部材とその分離方法を提供することにある。
度を比較的強くでき、分離領域の意図しない崩壊を抑
え、パーティクルの発生を抑えた複合部材とその分離方
法を提供することにある。
離領域で複数の部材に分離する工程を含む複合部材の分
離方法において、分離領域の機械的強度が複合部材の表
面に沿った方向に不均一であることを特徴とする半導体
基体の製造方法により達成できる。
機械的強度が中央部よりも弱いことが好ましい。また同
時に前記分離領域は機械的強度が前記貼り合わせ箇所よ
りも弱いことが好ましい。
れた多孔質層やイオン打ち込みにより形成された微少気
泡を得ることのできる層などを用いることが出来る。S
iウェハなどの半導体基体や石英ウェハなどを上記第一
の基体や第二の基体として利用する場合、これらはオリ
エンテーションフラットやノッチを有してはいるがおお
むね円盤状であるからこれら第一の基体と第二の基体と
を互いに貼り合わせて成る前記複合部材も概略円盤状で
ある。この様な場合には前記分離領域の機械的強度が該
複合部材内の中心部で高く周辺部で低くなる不均一性を
もち、且つ円周方向にはおおむね均一である方が良好に
分離される。複合部材が方形の板状部材の場合は、その
角部又は一辺、或いは全周の機械的強度を弱くする。
分を形成することによって、機械的強度を不均一にする
ことが出来る。多孔度を大きくするほど機械的強度は弱
くなるので、多孔度を変化させることによって機械的強
度を変化させられる。より具体的には多孔度を中央部よ
りも周辺部で高くすることによってその周辺部での機械
的強度を弱くすることが出来る。
によっても機械的強度を不均一にすることが出来る。前
記分離領域の厚さを厚くするほど機械的強度は弱くなる
のでその厚さを変化させることによって機械的強度も変
化する。従って前記分離領域の多孔質層はその厚さを基
体の中央部よりも周辺部で大きくすることによってもそ
の周辺部での機械的強度を弱くすることが出来る。
分離が起こらず、分離工程では確実に分離するのに、よ
り適した複合部材を得るためには、前記分離領域を機械
的強度の異なる複数の層から形成することがより好まし
い。特に上記複数の層からなる前記分離領域の中におい
て多孔度が高い層の厚さを非多孔質単結晶半導体層に隣
接する多孔度が低い層の厚さよりも薄くすることが好ま
しい。上記複数の層はその中のそれぞれの層の構造がそ
の界面において急峻に変化する必要は必ずしも無い。各
層の強度や構造は、隣り合う層同士の界面で連続的に変
化していたとしても、強度が分離領域全体にわたって均
一であるよりは分離し易くなる。
前記分離領域においては前記多孔度が高い層の多孔度が
基体の中央部付近よりも周辺部でより高いことがより好
ましい。
からなる前記分離領域を形成する場合には、前記多孔度
が小さい第1層の厚さを基体の中央部よりも周辺部で大
きくすることにより、前記多孔度が大きい第2層の多孔
度を基体の中央部よりも周辺部で大きくすることが出来
る。
く、陽極化成装置に各種改造を施す実験を行っていた。
その時、ある形態の陽極化成装置を用いて多孔質化処理
を施した複数のSiウェハの中に多孔度の面内分布をも
つSiウェハがあることを見い出した。
た試料を用意し、その非多孔質層を剥離する実験を行っ
ていたところ、多孔質層の多孔度が比較的低いものであ
っても、多孔度が比較的高いものより、より容易に剥離
できる試料があることがわかった。
のように多孔度が面内分布をもつ多孔質層において、比
較的高多孔度の層が破断又は崩壊すると、比較的低多孔
度の層も容易に破断し、それは多孔度の絶対値にそれ程
影響を受けない。
に相対的に高多孔度の層がある場合には、その多孔度の
絶対値にかかわらず分離が容易になることを見い出し、
本発明をなすに至ったのである。
の一実施の形態による複合部材の断面図である。
一の基体1と第二の基体2とが互いに貼り合わされて形
成されており、その内部には分離領域3が形成されてい
る。ここでは、第一の基体1は、その分離領域3上に形
成された層4を、第二の基体2の表面に接触させ貼り合
わされており、符号5に示すところに貼り合わせ界面が
ある。
分31と、弱い部分32とを有しており、機械的強度が
弱い部分32は複合部材の周辺部(分離領域の周辺部)
にある。
械的強度の弱い部分32が複合部材の周辺部に存在する
為、先にこの部分32に亀裂又は崩壊が生じ、複合部材
は分離し易くなる。
さが均一な分離領域3の周辺部に多孔度の高い多孔質体
からなる部分32を形成し、中央部に多孔度の低い多孔
質体からなる部分31を形成することにより局所的に機
械的強度の弱い部分32を周辺部に設けている。図2
(a)は、この複合部材を上面からみた場合の機械的強
度の強い部分31と弱い部分32の位置を示している。
符号7は必要に応じて設けられるオリエンテーションフ
ラットである。
部材の外周全てではなく、図2Bに示すように外周部の
一部であってもよい。機械的強度の強い部分31の面積
を弱い部分32の面積より充分大きくすることが望まし
い。
らなる分離領域3の厚さを不均一にすることで、周辺部
に機械的強度の弱い部分32を形成したものである。こ
の場合も、分離領域3の平面においては、図2Bに示す
ように外周部の一部に局所的に形成されてもよい。
辺部にイオン注入量の多い部分を形成することで機械的
強度の弱い部分32を形成したものである。この場合も
図2(b)に示すように局所的にイオン注入量を多くし
て機械的強度の弱い部分32を外周部の一部に形成する
こともできる。水素イオンや希ガスイオンを打ち込んで
所定の熱処理を行うと微少気泡が生じるので、高濃度に
イオン注入された部分を多孔度の高い多孔質体にするこ
ともできる。
多孔度と厚さとを共に、他の部分より高く、厚くするこ
とで、局所的に形成してもよい。又、多孔質体からなる
分離領域に局所的にイオンを打ち込んで、イオン注入さ
れた部分の多孔質体を脆弱にして機械的強度を弱くして
もよい。
成の特徴部分を適宜組み合わせることも好ましいもので
ある。
は、Siウェハの他に、Ge、SiGe、SiC、Ga
As、GaAlAs、InP、GaN等の板状の半導体
ウェハが好ましく用いられる。
じ半導体ウェハの他に石英ガラスや樹脂シート等の絶縁
性基体や、ステンレス鋼等の金属性基体であってもよ
い。
と同じ半導体材料から選択された材料からなる単層又は
複数の層が好ましく用いられる。複合材料を分離してS
OI基板を作製する場合には、単結晶半導体層であるこ
とが望ましい。
は導電体等、層4と異なる材料で形成されたものが好ま
しく用いられる。
る場合には、間に絶縁層や接着剤の層を介在させること
も好ましいものである。
内における機械的強度の分布を相対的に示すグラフであ
る。
ら中央Oに向かって及び複合部材の右外周端RE1から
中央Oに向かって、徐々に機械的強度が増加し、中央O
を含むある位置LE2から位置RE2までの部分が機械
的強度が最も強く一定となっている形態である。
から位置LE2まで、及び外周端RE1から位置RE2
までの部分)と、中央部(位置LE2から位置RE2ま
で)との間で、断続的に機械的強度が遷移している形態
である。
中央Oに向けて連続的に機械的強度が増加している形態
であり、機械的強度は中央Oでのみ最大値をとる。
中央に向かって、5mm内方の位置から分離領域の外周
端までの部分における機械的強度が、中央部における機
械的強度よりも局所的に弱くすることが好ましいもので
ある。図3(a)に対応させると、複合部材の外周端か
ら中央に向かって5mm内方の位置が、LE1からLE
2の間及び/又はRE2からRE1の間になるように分
離領域を薄い層として形成することが望ましいのであ
る。
に向かって分離していく場合には、複合部材の中央部が
望むように分離できないことがある。この場合には、中
央に局所的に機械的強度の弱い部分を形成するとよい。
しており、機械的強度の高い部分は周辺部と中央との
間、即ちドーナツ状の部分Mである。
は、機械的強度が弱い周辺部の多孔度を20%以上、よ
り好ましくは35%以上とし、多孔度の上限を80%以
下にするとよい。機械的強度が強い中央部の多孔度は、
周辺部より低ければよいのであるが、望ましくは、5%
以上35%未満、より好ましくは5%以上20%未満の
範囲内から、周辺部より低くなるように選択するとよ
い。
0%以上あれば、周辺部と中央部に、複合部材を容易に
分離するに充分な機械的強度の差が得られる。
部分が機械的強度が強い部分となるので、分離領域を多
孔質体で作る場合には、この部分M即ち、機械的強度が
極大値をもつ部分の多孔度を、図3(a)の中央部と同
じく、5%以上35%未満、より好ましくは5%以上2
0%未満と低くすればよい。
分Mよりも高ければよく、その関係を満たすように20
%〜80%の範囲から適宜選択するとよい。
孔質体の見かけの体積の中で孔が占める体積の割合を表
す。この多孔度は、前記第1の基体上に形成された多孔
質体の密度mと非多孔質体の密度Mを用いて次の式で表
される。
かけの重量Gを、孔を含む多孔質体の見かけの体積Vで
除したものであり、 m=G÷V (2) である。実際に、表面側の深さdだけが多孔質体である
層構造になっている基体の多孔質層の多孔度Pを求める
には、多孔質層を形成する前の基体の重量A、多孔質層
を形成後の前記基体の重量a、多孔質層を完全に除去し
た後の基体の重量Bを用いて次式から求めることが出来
る。
用意し、その表面又は表面から所定の深さの箇所に分離
領域3を形成する。分離領域の形成法としては、陽極化
成等により第一の基体1の表面を多孔質化する方法及び
/又は水素イオンや希ガスイオンのような基体の構成元
素とは異なるイオンをイオン打ち込みすることにより第
一の基体1の表面から所定の深さの箇所に注入イオン濃
度が最大となるイオン打ち込み層を形成する方法があ
る。陽極化成の条件やイオン打ち込みの条件を後述手順
で制御することにより、機械的強度の弱い部分を周辺部
に作る。
質の層4を形成し、第2の基体に貼り合わせる。イオン
打ち込みを利用する場合には、第一の基体の表層がその
まま非多孔質の層4となる。多孔質化を利用する場合に
は、多孔質化された第一の基体1の表面上にスパッタリ
ングやCVDにより層4を形成する。
うな第2の基体に直接或いは必要に応じて絶縁層6を介
して貼り合わせる。こうして、複合部材が出来上がる。
層を形成するための一つの方法は、陽極化成の電流密度
を面内で変化させることである。半導体基体の周辺部に
流入する化成電流密度を基体の周辺部において高くする
ことにより、前記多孔質層の基体の周辺部における厚さ
及び/又は多孔度を、基体の中央部より厚く、高くする
ことが出来る。上記のような電流密度分布を実現するた
めには、例えば、陽極化成の際、化成される基体の近傍
における陽極化成液中の、イオン電流が流れる断面積
を、化成する基体の面積よりも、大きくすることであ
る。これによって、基体周辺部に流入する化成電流の面
密度を基体中央に流入する化成電流の面密度よりも大き
くすればよい。具体的には使用する陽極化成漕を化成す
る基体よりも大きくして、基体の面積より広い断面積の
イオン電流を、基体で受けるようにすればよい。
に示したものである。図4において、101は陽極化成
用のDC電源、102はカソード電極、103はアノー
ド電極である。104,105は被処理基体1を保持す
る絶縁性の保持体であり、凹部にて基体1をかん合させ
ている。106は絶縁性の層底部である。
体1の面積の1.2倍〜3.0倍、より好ましくは1.
3倍〜2.0倍程度である。
流れてきたイオンが、基体に集められる際に、基体の周
辺部により多く流れ込み、その部分の多孔質層の厚さを
大きく、多孔度を高くすることが出来る。
多孔質層の周辺部の厚さを中央部より厚くし、これによ
りその後に形成する第2の多孔質層の周辺部の多孔度
を、中央部の多孔度より高くすることが可能である。
制御する必要がある場合には、化成する基体近傍に基体
表面に流入するイオン電流分布を制御する電流ガイドを
設けて、イオン電流分布を制御することにより前記多孔
度の小さい層の厚さの分布を制御することが出来る。
より形成された微少気泡(microcavity)を得ることの
できる層を用いる場合には、イオン打ち込みの密度を高
くすることにより、上記微少気泡の大きさや密度、微少
気泡の分布する厚さなどを大きくすることが出来、これ
によりこの領域の機械的強度を小さく出来る。
央部より大きくすることにより基体周辺部の単位体積あ
たりの微少気泡密度を高め多孔度を基体中央部より高く
することが可能である。
得られる多孔質の多孔度の直径方向に関する面内分布を
示すグラフである。
的強度は弱くなるので、図3(a)の実線107と比べ
て、この図5の実線207と点線209とは上下逆のパ
ターンになっている。
面積の比が十分大きいと実線207のようになり、基体
の面積に対する電極の面積の比が小さいと破線209の
ようになる傾向がある。こうして周辺部に高多孔度の多
孔質体を形成することができる。
11に示すような機械的強度分布の多孔質層を作る手法
について述べる。その第1の方法は次のとおり。基体1
の外周部にのみイオン注入用のマスクとなるホトレジス
トパターンを設け、中央部に硼素イオンを注入する。外
周部の硼素イオン濃度が局所的に低くなった基体に基体
とほぼ同じ面積の電極を用いた陽極化成を施し、外周部
が高多孔度で中央部が低多孔度の多孔質層を作る。
除いて中央部をワックス等の耐陽極化成マスクで覆い、
高電流密度の条件下で一般的な陽極化成を行い外周部を
多孔質化する。
件下で一般的な陽極化成を行い中央部を多孔質化する。
一な多孔質層を形成した後、イオン打ち込みにより外周
部のみ、多孔度を高める方法もある。イオン注入量分布
を制御すれば、図3(a)、図3(b)に示すような強
度分布をもつ多孔質層を制御性良く形成できる。
りは図4に示した方法の方が有利であろう。
方法についてより具体的に述べる。
6を形成する。水素又は希ガスイオンを基体全面に所定
の加速電圧でイオン打ち込みする。外周部を除く中央部
をホトレジストマスクパターンで覆い、外周部に再び同
じ加速電圧でイオンを打ち込む。こうして、機械的強度
の弱い部分32をもつ分離領域3が形成できる。
に絶縁膜6を貼り合わせる。1回目のイオン打ち込みに
おけるドーズ量を2回目のイオン打ち込みにおけるドー
ズ量をそれぞれ1015cm-2〜1017cm-2として、機械的
強度が弱い部分の異種原子濃度を1020cm-3〜1023cm
-3にすればよい。
方法について説明する。一例として図1(a)に示した
複合部材を分離する形態について説明するに、図6
(a)に示すように、熱処理等により発生した内部応力
や、外力を利用して複合部材を分離する。分離領域3の
うち周辺部32は機械的強度が局所的に弱い為に、ここ
が最初に崩壊したり、ここに最初に亀裂が生じる。図6
(a)は楔110を挿入して第一の基体1の周辺部を第
二の基体2から引き離す力111を加えて分離する様子
を示している。
に2つに分割される。非多孔質の層4上に残留する分離
領域3の残留層37が比較的厚い場合には、研磨やエッ
チングにより残留層を除去する。そして、必要に応じて
水素雰囲気中で熱処理(水素アニール)を行う。こうし
て、図6(c)に示すように平滑な表面を有する層4を
備えた基体2が得られる。
去しなくてもよい。
法としては、特開平7−302889号に開示されてい
るような加圧、引っ張り、せん断、楔挿入、熱処理、波
動印加、ワイヤカットなどの種々の方法や、特願平9−
75498号にて提案したような、貼り合わされた前記
第一の基体と第二の基体を前記分離領域の側面付近に流
体を吹き付けることにより、貼り合わせ界面とは異なる
分離領域において複数の部材に分離する方法が使用可能
である。
体の流れは加圧した流体を細いノズルから噴射すること
により実現可能である。噴射する流れをより高速、高圧
の細いビームにする為の方法としては「ウォータージェ
ット」第1巻1号第4ページなどに紹介されているよう
な流体ジェット法を使用することが出来る。本発明に使
用可能な流体ジェットは、高圧ポンプにより加圧された
100〜3000kgf/cm2 の高圧の液体を0.1
〜0.5mm程度の直径の細いノズルから噴射すること
によって、セラミックス、金属、コンクリート、樹脂、
ゴム、木材などの切断(ただし、固い材料の時は水に研
磨剤を加える)、加工、表層の塗膜の除去、部材表面の
洗浄などを行うことができる。従来のウォータージェッ
トの使い方においては、上記のように材料の一部分を除
去することが主な効果であった。すなわち、ウォーター
ジェット切断は主部分のきりしろを除去すること、ま
た、塗膜の除去、部材表面の洗浄は不要な部分を除去す
ることであった。
ォータージェットを用いる場合、前記分離領域の側面に
ウォータージェットを噴射することにより、複合部材を
分離することが可能である。この場合、先ず貼り合わせ
基体の側面に前記分離領域側面を露出させて、そこ及び
その周辺に、直接ウォータージェットを噴射する。する
とそれぞれの基体は、損傷を受けず機械強度が脆弱な分
離領域のみがウォータージェットにより除去されて二枚
の基体が分離される。また何らかの理由で前記分離領域
側面が予め露出しておらず、酸化膜のような薄い層でそ
の部分が覆われている場合でも、ウォータージェットで
まず分離領域を覆う層を除去した後、ウォータージェッ
トで分離できる。
されていなかった効果ではあるが、複合部材の側面の凹
部にジェットを噴射することにより、貼り合わせウェハ
を構造が脆弱な前記分離領域を押し拡げて破壊して分離
することも出来る。この場合、分離領域の切断くずがほ
とんど発生しないし、分離領域が素材としてはジェット
そのものでは除去できないものであっても、研磨材を使
用することなく、また分離の表面にダメージを与えるこ
と無く分離することが可能である。
た効果ではなく、流体による図6(a)に示したものと
同じ一種の楔の効果と考えることも出来る。従って、こ
の効果は貼り合わせ基体の側面に凹部があってジェット
を噴射することにより、分離領域を引き剥す方向に、力
が掛かる場合には大いに効果が期待できる。この効果を
充分に発揮させようとするならば、複合部材の側面の形
状は凸型ではなく凹型である方が好ましい。
造方法に用いられるウォータージェット装置の一例を示
す概略斜視図である。図7において、符号1は2枚のS
iウェハを貼り合せ一体化した複合部材で、内部に分離
領域3が存在する。403,404は真空チャックによ
り複合部材1を吸着/固定する保持具で、互いに同一回
転軸上に存在する。更に保持具404は、ベアリング4
08を介して支持台409と接続し、後尾でスピードコ
ントロールモータ410が直結して接続されていること
で、任意のスピードで回転することができる。また、保
持具403はベアリング411を介して支持台409と
接続し、後尾で支持台409との間に圧縮バネ412を
介することで保持具403が複合部材1から離れる方向
YAに力がかかっている。
ならう様にセットし、保持具404に吸着/保持させ
る。保持具404は、複合部材1を位置決めピン413
にならわすことで、複合部材1中央部を保持することが
できる。次に、保持具403を複合部材1が、吸着/保
持するまでベアリング411にならって左方向に前進さ
せる。この時、保持具403は、圧縮バネ412により
右方向に力がかかる。このとき、圧縮バネ412による
力で、複合部材1から保持具403が離れない様、圧縮
バネ412の戻る力と、保持具403が複合部材1を吸
引する力はバランスを取っている。
らウォータージェットノズル402に水を送り込み、噴
出する水が安定するまで一定時間出し続ける。水が安定
したら、シャッタ406を開いて複合部材1の側面にウ
ォータージェットノズル402から噴出した水(以下ウ
ォータージェット水)をあてる。この時、保持具404
を回転させることにより、複合部材1及び保持具403
を回転させる。ウォータージェット水は、複合部材1の
側面において、その厚さの中心近くにあてることで、複
合部材1を外周部から中心に向かって2体に押し広げ、
複合部材1内で比較的弱い分離領域を破壊し、最終的に
は2体に分離する。
ータージェット水は均等にかかり、また、保持具403
は、複合部材1を保持しながら、右方向に力が働いてい
るので、分離した後、分離した複合部材1同士が摺動し
ない機構になっている。
アルコールなどの有機溶媒やフッ酸、硝酸などの酸、あ
るいは水酸化カリウムなどのアルカリその他の分離領域
を選択的にエッチングする作用のある液体なども使用可
能である。さらに流体として空気、窒素ガス、炭酸ガ
ス、希ガスなどの気体を用いても良い。分離領域に対し
てエッチング作用を持つガスやプラズマを用いることも
できる。使用する水は半導体基体の製造工程に導入する
複合部材の分離方法の為には、不純物金属やパーティク
ル等を極力除去した純水、超純水などの純度の高い水を
使用することが望ましい。又、完全低温プロセスである
ので純水以外の流体ジェットを用いても、分離後に洗浄
すれば、不純物やパーティクルは除去することも充分可
能である。
合には、前記複合部材の分離領域付近に、液体の流れを
受けて分離領域を押し拡げる方向の力を生ずるような、
凹型にへこんだ形状を持たせておくことが好ましい。分
離領域を挟んで二枚の基体が貼り合わされてなる複合部
材を分離領域で分離しようとする場合には、それぞれの
基体のエッジを面取りしておくことによって容易にこの
様な構造を実現することが出来る。
り、または加圧、引っ張り、せん断、楔挿入、熱処理、
波動印加、ワイヤカットその他の種々の方法を利用する
ことにより、複合部材にあらかじめ形成してある分離領
域に分離力を加えて二つに分離する場合、分離領域の機
械的に脆弱な部分が破壊されることにより分離が進行す
る。分離領域付近に流体の流れを噴射した場合にも機械
的強度が脆弱な分離領域を流体の流れが除去または破壊
していく。しかも流体の場合には基本的には分離領域が
除去されつつそれ以外の脆弱でない部分は破壊されずに
残るので、結果として分離後に利用する部分を傷つけず
に分離できるという利点がある。しかしながらいずれの
方法の場合にも、分離領域の強度が十分に弱くなってい
ないと分離領域を破壊できない場合がある。例えば所定
の圧力の流体の流れでは分離領域を破壊、または除去出
来ないことがある。
ると分離領域だけでなくそれ以外の部分まで破壊され、
例えば貼り合わせ基体の分離の場合に、板状の第一また
は第二の基体が割れることがある。これを防ぐために流
体の圧力を下げると分離が出来ないというジレンマが生
じる。
段階に複合部材の中に形成された分離領域の表面付近、
例えば円板状の貼り合わせ基体の周辺部に形成された部
分の分離領域に固体のくさびを押し込む必要がある。こ
のように分離は表面から進行させる必要がある場合が多
い。ところが表面に近い部分は分離が進行しない間は分
離力を加える面積が小さく、力の面積密度を高くせざる
を得ないという問題がある。これは分離した面に分離力
をかけることは出来るが、まだ分離していない面には分
離力をかけられないためである。分離が進行した段階で
は分離力を加えることの出来る面積が増えるので分離面
にかける分離力を大きくして分離し易くしてもその面密
度が低くなるため分離に伴う基体の破損(割れなど)を
防ぐことが容易になる。
めには分離領域の多孔質層の多孔度を高める、多孔質層
の厚さを厚くする、あるいはイオン打ち込み量を増加す
ることによって、微少気泡の形成量を増やす、などの方
法により、機械強度を弱くすればよいが、強度が弱くな
り過ぎると、前記複合部材の形成工程の途中で分離工程
に達する前に分離領域が破壊されるという不都合が生じ
る。
都合を避けるためには、分離領域の機械強度を貼り合わ
せ面と平行な方向に変化させ、特に前記分離領域の貼り
合わせ基体表面に近い部分、例えば周辺部の機械強度を
基体中央部に比べて弱くすればよいことが判明した。
く分離力を大きく出来ない段階では、分離領域の機械強
度を弱くして小さな力で分離が進行するようにする。基
体の周辺部付近の分離領域の機械強度を小さくすること
によりこれは可能である。基体の中央部では分離領域の
機械強度を周辺部よりも高くして工程途中での剥がれを
防ぐ。
るときには分離した面積が広いので分離力の面密度を小
さくしても分離力全体は大きくなり分離を進行させるこ
とが出来るようになる。この様な効果は分離方法によら
ず発揮されるものであるが分離した面全体に比較的均一
に分離力をかけて基体の破損を防ぐためには上記流体の
流れを分離領域に噴射する方法が最も望ましい。
して基体の破損無しに確実に分離を行うためには、図8
のように分離領域3が機械的強度の異なる複数の層状の
領域(22,23)から成る構造が好ましい。この様な
場合には基体の中央部に比べて周辺部での機械強度を小
さくすることが比較的容易に実現できる。分離領域が多
孔度の小さい層23(これを便宜上多孔質層第一層と称
する。)と、大きい層22(これを便宜上多孔質層第二
層と称する。)との積層構造になっている場合、多孔度
の小さい層23をまず陽極化成法により形成し、しかる
後化成電流を大きくして多孔度の大きい層22を同じく
陽極化成法により形成すればよい。
と、上記多孔質層第二層22の多孔度は電流の大きさだ
けで決まっているのではなく、上記多孔質層第一層23
の膜厚や多孔度にも依存していることが分かった。上記
多孔質層第二層22の化成電流を等しく設定しても、上
記多孔質層第一層23の膜厚が厚いか多孔度が低いと、
上記多孔質層第二層22の多孔度が高くなる傾向があ
る。このため例えば上記多孔質層第一層23の厚さを薄
くしていくと、上記多孔質層第二層22の多孔度を高く
保つには、多孔質層第二層22の化成電流をより高くす
る必要がある。この関係を示したものが図9である。
てば、多孔質層第一層の厚さが変わると多孔質層第二層
の多孔度が影響を受ける。この関係を示したのが図10
である。図10によれば、第一層膜厚(ミクロン)に対
する第二層の多孔度(%)の関係図であり、多孔質層第
一層を形成した後、これとは独立に多孔質層第二層を形
成できるのではなく、多孔質層第一層の特性が多孔質層
第二層の多孔度に影響を与えることは明らかである。こ
の様な現象の詳細なメカニズムは完全には解明できてい
ない。しかし後述するごとく、多孔質Siの形成には化
成液中のF- イオンが必要とされており、孔の先端の孔
形成部でF- イオンが消費されれば、多孔質Siの表面
側から孔内を通って、新たなF- イオンが輸送されて孔
の先端に供給される必要がある。
散による輸送の実効的な易動度は、第一層の孔サイズや
孔の長さすなわち第一層の厚さに依存すると考えられ
る。すなわち陽極化成によって形成される多孔質層第一
層自身がその先の多孔質層形成に必要なイオンの輸送を
制限する。
その先の多孔質層の形成に必要なF - イオン輸送の実効
的な易動度制限層として働く。化成電流が一定なら相当
の厚さまで多孔度が余り変わらずに化成が進行する。こ
れは一定の電流ではF- イオンの消費と供給のバランス
で決まるあるサイズの孔が形成されるが、途中で電流を
増やすと、すでに形成済みの多孔質層の存在によりF-
イオンの消費と供給のバランスが変わって孔のサイズが
大きく変化するためと考えられる。
れるF- イオンの実効的易動度が下れば、孔の先端での
F- イオン濃度が低下し、孔の内の化成液中にイオン欠
乏層が広がることによって、化成液と孔内のSi単結晶
表面との界面のポテンシャル障壁が低くなる部分が広が
り、そこでSiがエッチングされて孔のサイズが増加し
ている可能性がある。
i表面に易動度制限層が存在しなければ、多孔度は余り
増大せず、むしろ化成速度が増大してしまう。従って化
成電流の増大により、多孔度を大きく変化させようとす
る場合には、多孔度増大層と化成液との間に上記のよう
な何らかのF- イオンの易動度制限層が必要である。そ
こでもし上記多孔質層第一層の厚さが、基体周辺で厚く
出来れば、その部分の多孔質層第二層の多孔度は、中央
部の第一層の厚さが薄い部分の第二層の多孔度よりも大
きくすることが出来、これにより基体周辺部の分離領域
の機械的強度を弱くすることが可能になる。
巧みに利用し、前記機械的強度の異なる複数の層状の領
域からなる前記分離領域を形成する場合に、前記多孔度
が小さい層23の厚さを基体の中央部よりも周辺部で大
きくすることにより、前記多孔度が大きい層22の多孔
度を基体の中央部よりも周辺部で大きくすることが出来
る点にも大きな特徴がある。
な簡略的な装置を用いた陽極化成方法により、ウェハに
多孔質層を形成することができる。こうして多孔度の小
さい層の基体周辺部の厚さを基体中央部より厚くし、こ
れによりその後に形成する多孔度の大きな層の基体周辺
部の多孔度を、基体中央部の多孔度より大きくすること
が可能である。この様な流入電流の分布を、さらに精密
に制御する必要がある場合には、化成する基体近傍に基
体表面に流入するイオン電流分布を制御する電流ガイド
を設けて、イオン電流分布を制御することにより前記多
孔度の小さい層の厚さの分布を制御することが出来る。
からウェハと薄膜半導体とを分離するためのウォーター
ジェット噴射装置については、上述の図7に示して説明
したとおりである。
方法に使用することの出来る貼り合せ基体の構造の一例
を詳しく説明するための図である。この例では、分離領
域3は、図8に示すように、多孔度の低い多孔質第一層
23と、これよりも多孔度が高く機械強度が弱い多孔質
第二層22からなる二層構造になっている。本発明にお
いては、上記多孔質第二層22は基体の周辺部付近での
多孔質を中央部よりも高くしたり、その厚さを厚くした
りすればよい。分離は貼り合わせ界面とは異なる位置に
ある多孔質第二層22の中又はその界面に亀裂が生じ
る。多孔質第二層22はその機械的強度が弱いので、第
一の基体21と第二の基体27が分離する方向に力が加
わると、多孔質第二層22のみが破壊されて両者が分離
する。この時、多孔質第一層23は、非多孔質の単結晶
Siからなる層4を形成する際に、結晶欠陥の発生を抑
えるために、また分離工程で層4に破壊が及ばないため
の保護層として必要である。もちろん多孔度をそれほど
高くしなければ多孔質第二層22を形成することなく分
離を行うことも可能であるが、好ましくは多孔質第二層
22を有していたほうが歩留まりがよい。
に具体的に説明する。
厚みを持った比抵抗0.01Ω・cmのP型(あるいは
N型でもよい)の8インチ径の第1の(100)単結晶
Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行った。陽
極化成層の化成電極及び上記Si単結晶基体と平行な面
の断面積を該Si基体の面積の約2倍と成るように化成
漕を作成し、これを使用した。
1 時間:11(分) このようにして化成した基体の多孔質層の中央部の厚さ
は約12ミクロンで中央部の多孔度は約20%、周辺部
の多孔質層の厚さは最大で約19ミクロンで多孔度は3
0%であった。この様な条件で作成したものの周辺部の
孔の大きさは電子顕微鏡観察によって調べることが出
来、表面から深い部分では中央部に比べ明らかに大き
い。ただし多孔質層の表面付近では中央部も周辺部も孔
の大きさに顕著な差は見られない。このことは後の工程
で多孔質層状に欠陥の少ないSiの単結晶をエピタキシ
ャル成長させる上で非常に大切である。
酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸
化膜で覆われた。フッ酸で洗浄を行い、次いで水素雰囲
気で950℃の熱処理を行った後、多孔質Si上に以下
の条件のCVD法により単結晶Siを0.3μmエピタ
キシャル成長した。
100nmのSiO2層を形成した。
の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1180℃で5
分間の熱処理をし、貼り合わせをおこなった。複合部材
を図7に示した装置にセットし、水圧1000kgf/
cm2 、直径0.15mmの条件でウォータージェット
噴射を行ったところ多孔質Si層が破断し、ウェハは良
好に二分割され、2つのSi基板が分離面に多孔質Si
が表出した。その後、多孔質Si層をHF/H2O2/C
2H5OH系のエッチング液で選択エッチングする。多孔
質Siは選択エッチングされ完全に除去された。非多孔
質Si単結晶の該エッチングに対するエッチング速度
は、極めて低く、非多孔質層におけるエッチング量は実
用上無視できる。すなわち、Si酸化膜上に0.2μm
の厚みを持った単結晶Si層が形成できた。多孔質Si
の選択エッチングによっても単結晶Si層には何ら変化
はなかった。
中で熱処理した。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。エピタキシャ
ルSi層表面に酸化膜を形成しなくても同様の結果が得
られる。第1のSi単結晶基板は残留多孔質Siを除去
して、もう1枚のSOI基板を得るために再度第1のS
i単結晶基板として使用した。
厚みを持った比抵抗0.01Ω・cmのP型(あるいは
N型でもよい)の8インチ径の第1の(100)単結晶
Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行う。陽極
化成層の化成電極及び上記Si単結晶基体と平行な面の
断面積を該Si基体の面積の約2倍と成るように化成漕
を作成し、これを使用した。
の厚さは約12ミクロンで中央部の多孔度は約20%と
なった。周辺部の多孔質層の厚さは最大で約19ミクロ
ンで多孔度は30%であった。続いて第一層化成後第二
層の化成を下記の条件で引き続いておこなう。
と第二層の中央の膜厚は約2ミクロン、多孔度は40%
程度となった。しかし基体の周辺部では多孔度は最大5
5%程度、その厚さは2ミクロン未満である。
部も周辺部も孔の大きさに顕著な差は見られない。この
ことは後の工程で多孔質層状に欠陥の少ないSiの単結
晶をエピタキシャル成長させる上で非常に大切である。
酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸
化膜で覆われた。次に、HF溶液で洗浄を行い、水素雰
囲気で熱処理を行った後、多孔質Si上にCVD法によ
り単結晶Siを0.3μmエピタキシャル成長する。成
長条件は以下の通りであった。
100nmのSiO2層を形成した。
の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1180℃で−
5分の熱処理をし、貼り合わせをおこなう。こうして得
られた複合部材の模式的断面図を、図11に示す。図1
1によれば、複合部材は、第一の基体1と第二の基体2
との間に、酸化膜6と、単結晶Si層4と、多孔質第一
層23と、多孔質第二層22とがそれぞれ層をなし、多
孔質第一層23の中央部分35と、その周辺部分36
と、多孔質第二層22の中央部分33と、その周辺部分
34とからなる状態を示している。
を表出させ、多孔質Siをある程度エッチングし、そこ
へ剃刀の刃のように鋭利な板を挿入したところ、多孔質
Si層が破断しウェハは二分割され、多孔質Siが表出
した。その後、多孔質Si層をHF/H2 O2 /C2H5
OH系のエッチング液で選択エッチングする。多孔質S
iは選択エッチングされ完全に除去された。非多孔質S
i単結晶の該エッチング液にたいするエッチング速度
は、極めて低く、非多孔質層におけるエッチング量は実
用上無視できる膜厚減少である。すなわち、Si酸化膜
上に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成でき
た。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si
層には何ら変化はなかった。こうして得られたSOI基
板を水素雰囲気中で熱処理した。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。エピタキシャ
ルSi層表面に酸化膜を形成しなくても同様の結果が得
られた。第1のSi単結晶基板は残留多孔質Siを除去
して、再度第1のSi単結晶基板として使用した。
厚みを持った比抵抗0.01Ω・cmのP型(あるいは
N型でもよい)の8インチ径の第1の(100)単結晶
Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行った。陽
極化成層の化成電極及び上記Si単結晶基体と平行な面
の断面積を該Si基体の面積の約2倍と成るように化成
漕を作成し、これを使用した。
の厚さは約12ミクロンで中央部の多孔度は約20%、
周辺部の多孔質層の厚さは最大で約19ミクロンで多孔
度は30%であった。第一層化成後第二層の化成を下記
の条件で引き続いて行った。
と第二層の中央の膜厚は約2ミクロン、多孔度は40%
程度であった。しかし基体の周辺部では多孔度は最大5
5%程度、その厚さは2ミクロン未満であった。
部も周辺部も孔の大きさに顕著な差は見られない。この
ことは後の工程で多孔質層状に欠陥の少ないSiの単結
晶をエピタキシャル成長させる上で非常に大切である。
酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸
化膜で覆われた。HF溶液で洗浄し、水素雰囲気中で熱
処理した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Si
を0.3μmエピタキシャル成長する。成長条件は以下
の通りである。
100nmのSiO2層を形成した。
の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1180℃で5
分間の熱処理をし、貼り合わせをおこなう。こうして、
上述した図11のような複合部材を得た。ウェハ側面に
水圧300kgf/cm2 、直径0.1mmの条件でウ
ォータージェット噴射を行ったところ多孔質Si層が破
断しウェハはきわめて良好に二分割され、多孔質Siが
表出する。その後、多孔質Si層をHF/H2O2/C2
H5OH系のエッチング液で選択エッチングする。多孔
質Siは選択エッチングされ完全に除去された。非多孔
質Si単結晶の該エッチング液に対するエッチング速度
は、極めて低く、非多孔質層におけるエッチング量は実
用上無視できる膜厚減少である。すなわち、Si酸化膜
上に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成でき
た。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si
層には何ら変化はなかった。こうして得られたSOI基
板を水素雰囲気中で熱処理した。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。エピタキシャ
ルSi層表面に酸化膜を形成しなくても同様の結果が得
られた。第1のSi単結晶基板は残留多孔質Siを除去
して、再度第1のSi単結晶基板として使用した。
厚みを持った比抵抗0.01Ω・cmのP型あるいはN
型の8インチ径の第1の(100)単結晶Si基板を、
HF溶液中において陽極化成を行った。陽極化成層の化
成電極及び上記Si単結晶基体と平行な面の断面積を該
Si基体の面積の約1.3倍と成るように化成漕を作成
し、これを使用した。
の厚さは約6ミクロンで中央部の多孔度は約20%であ
った。周辺部の多孔質層の厚さは最大で約8ミクロンで
多孔度は25%であった。第一層化成後第二層の化成を
下記の条件で引き続いておこなう。
きさに顕著な差は見られない。このことは後の工程で多
孔質層上に欠陥のないSiの単結晶をエピタキシャル成
長させる上で非常に大切である。
酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸
化膜で覆われた。HF溶液で洗浄し、水素雰囲気中で熱
処理した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Si
を0.3μmエピタキシャル成長させた。成長条件は以
下の通りである。
100nmのSiO2層を形成した。
の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1180℃で5
分間の熱処理をし、貼り合わせをおこなった。ウェハ端
面に多孔質層を表出させ、多孔質Siをある程度エッチ
ングすることなく、そこへ水圧300kgf/cm2 、
直径0.1mmの条件でウォータージェット噴射を行う
と、多孔質Si層が破断し、ウェハはきわめて良好に二
分割され、多孔質Siが表出する。その後、多孔質Si
層をHF/H2O2/C2H5OH系のエッチング液で選択
エッチングした。多孔質Siは実施例3よりも短い時間
で選択エッチングされ完全に除去した。非多孔質Si単
結晶の該エッチング液に対するエッチング速度は、極め
て低く、非多孔質層におけるエッチング量は実用上無視
できる膜厚減少である。すなわち、Si酸化膜上に0.
2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成できた。多孔
質Siの選択エッチングによっても単結晶Si層には何
ら変化はない。こうして得られたSOI基板を水素雰囲
気中で熱処理した。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。エピタキシャ
ルSi層表面に酸化膜を形成しなくても同様の結果が得
られた。第1のSi単結晶基板は残留多孔質Siを除去
して、再度第1のSi単結晶基板として使用した。
厚みを持った比抵抗0.01Ω・cmのP型(あるいは
N型でもよい)の8インチ径の第1の(100)単結晶
Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行う。陽極
化成層の化成電極及び上記Si単結晶基体と平行な面の
断面積を該Si基体の面積の約1.3倍と成るように化
成漕を作成し、これを使用した。
の厚さは約6ミクロンで中央部の多孔度は約20%、周
辺部の多孔質層の厚さは最大で約8ミクロン、多孔度は
25%であった。第一層化成後第二層の化成を下記の条
件で引き続いて行った。
きさに顕著な差は見られない。このことは後の工程で多
孔質層上に欠陥の少ないSiの単結晶をエピタキシャル
成長させる上で非常に大切である。
酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸
化膜で覆われた。HF溶液で洗浄し、水素雰囲気中で熱
処理した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Si
を0.3μmエピタキシャル成長させた。成長条件は以
下の通りであった。
100nmのSiO2層を形成した。
の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1180℃で5
分間の熱処理をし、貼り合わせをおこなう。ウェハ端面
に多孔質層を表出させ、多孔質Siをある程度エッチン
グする。こうして作成した多数枚の貼り合わせ基体を同
時超音波照射装置の水槽に沈め50kHz程度の超音波
を照射したところすべての貼り合わせ基体の多孔質Si
層が破壊しウェハは一挙に二分割され、多孔質Siが表
出した。その後、多孔質Si層をHF/H2O2/C2H5
OH系のエッチング液で選択エッチングする。多孔質S
iは実施例3よりも短い時間で選択エッチングされ完全
に除去される。非多孔質Si単結晶の該エッチング液に
対するエッチング速度は、極めて低く、非多孔質層にお
けるエッチング量は実用上無視できる膜厚減少である。
すなわち、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単
結晶Si層が形成できた。多孔質Siの選択エッチング
によっても単結晶Si層には何ら変化はない。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。エピタキシャ
ルSi層表面に酸化膜を形成しなくても同様の結果が得
られた。第1のSi単結晶基板は残留多孔質Siを除去
して、再度第1のSi単結晶基板として使用した。
Si基板表面に、絶縁層として熱酸化により200mn
の酸化膜(SIO2 層)を形成した。
に、第1の基板表面から第一回目のイオン注入を行っ
た。これによって、分離領域として働く層が、投影飛程
の深さの所に微少気泡層あるいは注入イオン種高濃度層
による歪み層として形成された。この後第一回目とほぼ
同一の条件で基板の周辺部10mmの範囲に再度イオン
注入を行った。これにより周辺部のイオン注入量は中央
部の約2倍となった。
に用意した第2のSi基板の表面とを重ね合わせ、接触
させた後、600℃の温度で熱処理をし、貼り合わせを
行った。
板を中心部で保持し、中心軸の周りに回転させつつ、周
辺部から貼り合わせ面に平行に水圧300kgf/cm
2 、直径0.1mmの条件でウォータージェット噴射を
行ったところ前記分離領域が破壊しウェハはきわめて良
好に分離された。
たSiO2 層、表面単結晶層、および分離層の一部が第
2の基板側に移設された、第1の基板表面には分離層の
残りの部分が残った。上記分離の後上記第2の基板を1
000℃でアニールし、その後第2の基板上に移設され
た分離層をCMP装置で研磨して除去し、表面を平滑化
した。
みを持った単結晶Si層が形成できる。こうして出来上
がった絶縁層上に形成された単結晶Si層の膜厚を面内
全面について、100点位置で測定したところ、膜厚の
均一性は201nm±7nmであった。
i層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結
晶性が維持されていることが確認された。
間行い、表面粗さを原子間力顕微鏡で評価したところ、
50μm角の領域での平均2乗粗さはおよそ0.2nm
で通常市販されているSiウェハと同等であった。
第2の基板表面に形成しても、あるいは、その両者に形
成しても同様の結果が得られる。
チング及び表面研磨により再生し、さらに必要に応じて
水素アニール等の表面処理を施して再び第1の基板とし
てあるいは第2の基板として投入することができる。
イオン注入による分離層を介して第2の基体に移設する
例であるが、エピタキシャルウェハを用いてエピタキシ
ャル層をイオン注入による分離層を介して、第2の基板
に移設してもよい。また、本実施例のイオン注入後に、
表面SiO2 を除去してからエピタキシャル層を形成し
て、更にSiO2 を形成して後、貼り合わせ工程に入っ
て、エピタキシャル層をイオン注入による分離層を介し
て第2の基板に移設してもよい。後者の場合は元々Si
ウェハの表面領域も移設されることになる。
する場合、分離の為の力を高くしても貼り合わせ基体の
エッジ部から分離が内部へ進行していく時に、途中まで
分離した基体の片方または両方が割れることはない。
ィクルが工程を汚染することを防止できる。また流体を
使わず他の方法によって分離しようとする場合にも、分
離の歩留まりを向上できる。
複合部材に作り込まれた分離領域から基体を分離する場
合に、途中の工程では分離が起こらず、分離工程では確
実に分離するのに適した複合部材を形成することができ
る。
を示す。
図である。
ある。
る。
図である。
ある。
る。
Claims (68)
- 【請求項1】 複合部材を、分離領域で複数の部材に分
離する工程を含む複合部材の分離方法において、前記分
離領域の機械的強度が前記複合部材の表面に沿った方向
に不均一であり該分離領域の周辺部の機械的強度が局所
的に弱いことを特徴とする分離方法。 - 【請求項2】 前記分離領域の機械的強度が貼り合わせ
箇所よりも弱い請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項3】 前記分離領域が陽極化成法によって形成
された多孔質層である請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項4】 前記複合部材が概略円盤状であり、前記
分離領域の機械的強度が該複合部材内の中央部で高く周
辺部で低く、且つ円周方向に沿ってほぼ均一である請求
項1に記載の分離方法。 - 【請求項5】 互いに多孔度の異なる部分を形成するこ
とによって前記分離領域の機械的強度を不均一にする請
求項1に記載の分離方法。 - 【請求項6】 前記分離領域の多孔度を中央部よりも周
辺部で高くする請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項7】 前記分離領域に、互に厚さの異なる部分
を形成することによって機械的強度を不均一にする請求
項1に記載の分離方法。 - 【請求項8】 前記多孔質層の厚さを中央部よりも周辺
部で厚くする請求項5に記載の分離方法。 - 【請求項9】 前記分離領域が機械的強度の異なる複数
の層からなる請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項10】 前記分離領域は多孔度が高い層と多孔
度が低い層とを有する請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項11】 前記多孔度が高い層の多孔度が中央部
よりも周辺部でより高い請求項10に記載の分離方法。 - 【請求項12】 前記多孔度が低い層の厚さを中央部よ
りも周辺部で厚くし、前記多孔度が高い層の多孔度を中
央部よりも周辺部で高くする請求項10に記載の分離方
法。 - 【請求項13】 前記分離領域を形成するための陽極化
成の電流密度を面内で変化させることにより前記多孔度
が低い層の周辺部における厚さを基体の中央部より厚く
することを特徴とする請求項12に記載の分離方法。 - 【請求項14】 前記陽極化成される基体の近傍におけ
る陽極化成液中のイオン電流が流れる断面積を、前記基
体の面積よりも大きくすることによって、周辺部に流入
する化成電流の面密度を中央部に流入する化成電流の面
密度よりも大きくし、前記多孔度の低い層の周辺部の厚
さを中央部より厚くし、これによりその後に形成する前
記多孔度の高い層の周辺部の多孔度を中央部の多孔度よ
り高くすることを特徴とする請求項13に記載の分離方
法。 - 【請求項15】 前記陽極化成される基体近傍に、前記
基体表面に流入するイオン電流分布を制御する電流ガイ
ドを設けて、前記多孔度の低い層の厚さを面内で異なら
しめることを特徴とする請求項13に記載の分離方法。 - 【請求項16】 前記分離領域は、イオン打ち込みによ
り形成された微少気泡を得ることのできる層である請求
項1に記載の分離方法。 - 【請求項17】 前記分離領域の周辺部のイオン注入量
を中央部より大きくする請求項16に記載の分離方法。 - 【請求項18】 流体を吹き付けることにより、前記分
離領域に亀裂を生じさせることを特徴とする請求項1に
記載の分離方法。 - 【請求項19】 前記流体を吹き付ける方法として、高
圧の水流をノズルから吹き出すウォーター・ジェット法
を用いる請求項18に記載の分離方法。 - 【請求項20】 前記複合部材の側面に、流体を受けて
分離領域を押し拡げる方向の力を生ずるような、凹型を
形成する請求項18に記載の分離方法。 - 【請求項21】 前記複合部材は単結晶シリコン基板を
部分的に多孔質化することによって多孔質単結晶シリコ
ン層を形成し、該多孔質単結晶シリコン層上に非多孔質
単結晶シリコン層をエピタキシャル成長することによっ
て形成された基体を有することを特徴とする請求項18
に記載の分離方法。 - 【請求項22】 前記複合部材は第一の基体と第二の基
体が、絶縁層を介して貼り合わされたものであり、該絶
縁層は前記第一の基体の非多孔質単結晶シリコン層の表
面を酸化することによって形成されたものであることを
特徴とする請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項23】 前記分離領域として単結晶半導体から
成る第一の基体の所定の深さにイオンを打ち込むことに
より、微少気泡層(microcavity 層)を得ることのでき
るイオン打ち込み層を形成する工程、前記第一の基体と
第二の基体とを、前記第一の基体のイオンを打ち込んだ
面が内側に位置する複合部材が得られるように、貼り合
わせる工程、及び前記複合部材の側面に流体を吹き付け
ることにより、前記複合部材を分離する工程を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項24】 前記複合部材の側面に、流体を受けて
イオン打ち込み層を押し拡げる方向の力を生ずるよう
な、凹型を持たせる請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項25】 前記イオン打ち込み層は、前記貼り合
わせ箇所よりも機械的強度が弱い請求項23に記載の分
離方法。 - 【請求項26】 前記周辺部の多孔度と、多孔度の極小
値と、の差が5%以上である請求項1に記載の分離方
法。 - 【請求項27】 前記周辺部の多孔度と、多孔度の極小
値と、の差が10%以上である請求項1に記載の分離方
法。 - 【請求項28】 前記周辺部の多孔度は、20%以上8
0%以下から選択される請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項29】 前記周辺部の多孔度は、35%以上8
0%以下から選択される請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項30】 前記中央部の多孔度は5%以上35%
未満から選択される請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項31】 前記中央部の多孔度は5%以上20%
未満から選択される請求項1に記載の分離方法。 - 【請求項32】 前記分離領域は、前記周辺部の面積よ
り機械的強度が高い部分の面積が大きい請求項1に記載
の分離方法。 - 【請求項33】 前記分離領域は、機械的強度が高い部
分が前記複合部材の中心からずれている請求項1に記載
の分離方法。 - 【請求項34】 請求項1に記載の分離方法を用いた半
導体基体の製造方法。 - 【請求項35】 第一の基体と第二の基体が互いに貼り
合わされた複合部材を、貼り合わせ面とは異なる箇所に
形成された分離領域で複数の部材に分離する工程を含む
半導体基体の製造方法において、前記分離領域の機械的
強度が該貼り合わせ面に沿った方向に不均一であり該分
離領域の周辺部の機械的強度が局所的に弱いことを特徴
とする半導体基体の製造方法。 - 【請求項36】 前記分離領域の機械的強度が前記貼り
合わせ面よりも弱い請求項35に記載の半導体基体の製
造方法。 - 【請求項37】 前記分離領域が陽極化成法によって形
成された多孔質層である請求項35に記載の半導体基体
の製造方法。 - 【請求項38】 前記複合部材が概略円盤状であり、前
記分離領域の機械的強度が該複合部材内の中央部で高く
周辺部で低く、且つ円周方向に沿ってほぼ均一である請
求項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項39】 互いに多孔度の異なる部分を形成する
ことによって前記分離領域の機械的強度を不均一にする
請求項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項40】 前記分離領域の多孔度を中央部よりも
周辺部で高くする請求項35に記載の半導体基体の製造
方法。 - 【請求項41】 前記分離領域に、互に厚さの異なる部
分を形成することによって機械的強度を不均一にする請
求項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項42】 前記多孔質層の厚さを中央部よりも周
辺部で厚くする請求項38に記載の半導体基体の製造方
法。 - 【請求項43】 前記分離領域が機械的強度の異なる複
数の層からなる請求項35に記載の半導体基体の製造方
法。 - 【請求項44】 前記分離領域は多孔度が高い層と多孔
度が低い層とを有する請求項35に記載の半導体基体の
製造方法。 - 【請求項45】 前記多孔度が高い層の多孔度が中央部
よりも周辺部でより高い請求項43に記載の半導体基体
の製造方法。 - 【請求項46】 前記多孔度が低い層の厚さを中央部よ
りも周辺部で厚くし、前記多孔度が高い層の多孔度を中
央部よりも周辺部で高くする請求項43に記載の半導体
基体の製造方法。 - 【請求項47】 陽極化成の電流密度を面内で変化させ
ることにより前記多孔度が低い層の周辺部における厚さ
を基体の中央部より厚くすることを特徴とする請求項4
6に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項48】 陽極化成される前記第一の基体の近傍
における陽極化成液中のイオン電流が流れる断面積を、
前記第一の基体の面積よりも大きくすることによって、
周辺部に流入する化成電流の面密度を中央部に流入する
化成電流の面密度よりも大きくし、前記多孔度の低い層
の周辺部の厚さを中央部より厚くし、これによりその後
に形成する前記多孔度の高い層の周辺部の多孔度を中央
部の多孔度より高くすることを特徴とする請求項47に
記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項49】 前記陽極化成される第一の基体近傍
に、前記第一の基体表面に流入するイオン電流分布を制
御する電流ガイドを設けて、前記多孔度の低い層の厚さ
を面内で異ならしめることを特徴とする請求項47に記
載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項50】 前記分離領域は、イオン打ち込みによ
り形成された微少気泡を得ることのできる層である請求
項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項51】 周辺部のイオン注入量を中央部より大
きくする請求項50に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項52】 前記分離領域付近に流体を吹き付ける
ことにより、前記分離領域に亀裂を生じさせることを特
徴とする請求項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項53】 前記流体を吹き付ける方法として、高
圧の水流をノズルから吹き出すウォーター・ジェット法
を用いる請求項52に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項54】 前記複合部材の側面に、流体を受けて
分離領域を押し拡げる方向の力を生ずるような、凹型を
持たせる請求項52に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項55】 前記第一の基体は、単結晶シリコン基
板を部分的に多孔質化することによって多孔質単結晶シ
リコン層を形成し、該多孔質単結晶シリコン層上に非多
孔質単結晶シリコン層をエピタキシャル成長することに
よって形成される請求項35に記載の半導体基体の製造
方法。 - 【請求項56】 前記第一の基体と前記第二の基体は、
絶縁層を介して貼り合わされ、該絶縁層は前記第一の基
体の非多孔質単結晶シリコン層の表面を酸化することに
よって形成される請求項54に記載の半導体基体の製造
方法。 - 【請求項57】 前記分離領域として単結晶半導体から
成る第一の基体の所定の深さにイオンを打ち込むことに
より、微少気泡層を得ることのできるイオン打ち込み層
を形成する工程、前記第一の基体と第二の基体とを、前
記第一の基体のイオンを打ち込んだ面が内側に位置する
複合部材が得られるように、貼り合わせる工程、及び前
記複合部材の側面に流体を吹き付けることにより、前記
複合部材を分離する工程を有することを特徴とする請求
項35に記載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項58】 前記複合部材の側面に、流体を受けて
イオン打ち込み層を押し拡げる方向の力を生ずるよう
な、凹型を持たせる請求項35に記載の半導体基体の製
造方法。 - 【請求項59】 前記イオン打ち込み層は、前記貼り合
わせ面よりも機械的強度が弱い請求項57に記載の半導
体基体の製造方法。 - 【請求項60】 前記周辺部の多孔度と、多孔度の極小
値と、の差が5%以上である請求項35に記載の半導体
基体の製造方法。 - 【請求項61】 前記周辺部の多孔度と、多孔度の極小
値と、の差が10%以上である請求項35に記載の半導
体基体の製造方法。 - 【請求項62】 前記周辺部の多孔度は、20%以上8
0%以下から選択される請求項35に記載の半導体基体
の製造方法。 - 【請求項63】 前記周辺部の多孔度は、35%以上8
0%以下から選択される請求項35に記載の半導体基体
の製造方法。 - 【請求項64】 前記中央部の多孔度は5%以上35%
未満から選択される請求項35に記載の半導体基体の製
造方法。 - 【請求項65】 前記中央部の多孔度は5%以上20%
未満から選択される請求項35に記載の半導体基体の製
造方法。 - 【請求項66】 前記分離領域は、前記周辺部の面積よ
り機械的強度が高い部分の面積が大きい請求項35に記
載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項67】 前記分離領域は、機械的強度が高い部
分が前記複合部材の中心からずれている請求項35に記
載の半導体基体の製造方法。 - 【請求項68】 内部に分離領域を有する複合部材にお
いて、前記分離領域の機械的強度が該複合部材の表面に
沿った方向に不均一であり、該分離領域の周辺部の機械
的強度が局所的に弱いことを特徴とする複合部材。
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---|---|---|---|
JP11039261A JP3031904B2 (ja) | 1998-02-18 | 1999-02-17 | 複合部材とその分離方法、及びそれを利用した半導体基体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP3582098 | 1998-02-18 | ||
JP11039261A JP3031904B2 (ja) | 1998-02-18 | 1999-02-17 | 複合部材とその分離方法、及びそれを利用した半導体基体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11317509A true JPH11317509A (ja) | 1999-11-16 |
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-
1999
- 1999-02-17 JP JP11039261A patent/JP3031904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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