JPH11317173A - 異方性導電膜の除去方法及び除去装置 - Google Patents

異方性導電膜の除去方法及び除去装置

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JPH11317173A
JPH11317173A JP10120689A JP12068998A JPH11317173A JP H11317173 A JPH11317173 A JP H11317173A JP 10120689 A JP10120689 A JP 10120689A JP 12068998 A JP12068998 A JP 12068998A JP H11317173 A JPH11317173 A JP H11317173A
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JP
Japan
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conductive film
anisotropic conductive
acf
friction
tool
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JP10120689A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Makita
哲郎 蒔田
Eiji Kobayashi
栄治 小林
Hiroshi Seki
博司 関
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACF残渣の膨潤を促進することによりAC
Fをパネル基板から容易に除去し得る異方性導電膜の除
去方法及び除去装置を得る。 【解決手段】 FPC基板3aを剥離した後、ディスペ
ンサ8を用いて、ACF残渣6aの表面からACF除去
材料9を供給する。次に、ヒートツール5によってパネ
ル基板1の底面からACF残渣6aを加熱し、ACF残
渣6aを膨潤させる。その後、ヒートツール5による加
熱を停止する。次に、膨潤によりパネル基板1から浮き
上がってきたACF残渣6aを、摩擦ツール10を往復
運動させて、その摩擦により剥離する。次に、ヒートツ
ール5をパネル基板1から離着し、パネル基板1を冷却
する。その後、イソプロピルアルコールやアセトン等の
溶剤をACF6の除去面に塗布し、ワイパー12を往復
運動させて、剥離したACF残渣6a及びパネル基板1
の上面上に残っているACF除去材料9を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイ(Plasma Display Panel:PDP)、液晶ディス
プレイ(Liquid Crystal Display:LCD)等のフラッ
トパネルディスプレイや、その他の電極接続に用いられ
る異方性導電膜(Anisotropic ConductiveFilm:AC
F)の除去方法及び除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ACFは、絶縁性及び接着性に優れたエ
ポキシ樹脂等のバインダ成分中に、導電性を有する特定
の粒径の粒子を分散させ、フィルム状に成形したもので
ある。バインダの成分やACFの膜厚、あるいは導電粒
子の材料、粒径、形状等が用途に合わせて最適化された
多様な製品が開発されており、はんだ接続では困難なフ
ァインピッチの電極接続に使用されている。ACFを用
いた電極接続(以下「ACF接続」とも表記する)によ
ると、ピン数が100以上の電極同士を一括して、し
かも比較的低温で接続できる、配線基板のリペアが可
能、といった多くの利点が得られる。
【0003】図13〜図16は、ACF接続の一例とし
て、PDPのパネル基板上に設けられた電極と、FPC
(Flexible Printed Circuit)基板上に設けられた電極
との接続を順に説明するための斜視図である。パネル基
板101の上面上には、互いに平行する複数の電極10
4が形成されている(図13)。まず、複数の電極10
4のそれぞれの端部に一括してACF106を貼り付け
る(図14)。次に、FPC基板103の底面上に形成
されている電極107と電極104とが互いに重なり合
うように、FPC基板103,103aを位置決めして
配置する(図15)。なお、図15にはFPC基板10
3,103aの上面が表れており、電極107を眺める
ことはできないので、電極107を破線で表している。
【0004】次に、FPC基板103aの上面のうちA
CF接続部分の上方に位置する部分にヒートツール10
5を接触させ、圧着温度200度(到達温度)、圧着圧
力30kg/cm2でACF接続部分を圧着する。な
お、図15,16では省略したが、FPC基板103
a,103の他端は、PDPの駆動回路基板の一品種で
あるチップオンボード(Chip On Board)タイプのプリ
ント回路基板(以下「PWB」と表記する)等に接続さ
れている。
【0005】図17は、以上のようにして接続されたA
CF接続部分の断面構造を概略的に示す断面図であり、
特に、図16に示したX方向からACF接続部分を眺め
たものに相当する。エポキシ樹脂113中には複数の導
電粒子114が分散しており、電極104と電極107
との間にも導電粒子114aが存在する。図16に示し
たようにヒートツール105によってACF接続部分に
圧力を加えると、導電粒子114aは電極104と電極
107とによって挟み込まれてつぶされる。そして、こ
のつぶされた導電粒子114aによって、電極104と
電極107とが互いに電気的に接続される。
【0006】一方、隣接する電極104同士あるいは電
極107同士の間は、ACF106の主成分であるエポ
キシ樹脂113によって絶縁性が確保される。また、エ
ポキシ樹脂113はヒートツール105によって加熱さ
れることにより熱硬化し、FPC基板103aとパネル
基板101とを物理的に接続する。
【0007】以上のようにして実施されるACF接続で
あるが、パネル基板101とFPC基板103,103
aとを位置合わせする際にずれが生じたり、外的な力に
よってACF接続部分が部分的に剥がれたりした場合に
は、ACF106をパネル基板101から除去してFP
C基板103,103aをリペアする必要がある。ある
いは、PWBの故障等の不良が発生した場合には、その
故障したPWBを交換する必要があるが、その際にパネ
ル基板101からACF106を除去する必要がある。
【0008】以下、ACFの除去方法について説明す
る。図18〜図23は、従来の異方性導電膜の除去方法
を順に説明するための斜視図である。まず、パネル基板
101の底面のうちACF接続部分の下方に位置する部
分にヒートツール105を接触させる(図18)。次
に、ヒートツール105によってACF接続部分を加熱
し、ACF106を軟化させてからFPC基板103a
を剥離する(図19)。次に、パネル基板101上に残
ったACF残渣106aに、ディスペンサ108からA
CF除去材料109を供給し、ACF106の主成分で
あるエポキシ樹脂113を膨潤させる(図20)。AC
F除去材料としては、例えば、N−メチル−2−ピロリ
ドン、2,5−ヘキサンジオン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性が大きい非プ
ロトン性溶媒に、主に粘度調整を目的として、フェノキ
シ樹脂、エポキシ樹脂、二酸化ケイ素等を添加した専用
除去材料を用いる。
【0009】次に、エポキシ樹脂113が膨潤して剥が
れやすくなったACF残渣106aを、綿棒等の摩擦ツ
ール110で摩擦して剥離する(図21)。最後に、イ
ソプロピルアルコールやアセトン等の溶剤を塗布した
後、ワイパー112を用いて、剥離したACF残渣10
6a及びパネル基板101の上面上に残っているACF
除去材料109を除去する(図22)。以上の工程によ
り、パネル基板101からACF106が除去される
(図23)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の異方性導電膜の除去方法には、以下のような問題が
あった。
【0011】まず、ACF除去材料として極性の強い有
機溶媒を使用しても、一旦熱硬化したACFの膨潤は容
易ではない。特に、ACF残渣の膜厚が厚い場合や、熱
硬化温度が高くエポキシ分子間の架橋が十分に進行して
いる場合等にはACFが十分膨潤されず、摩擦ツールに
よる摩擦のみで除去することは極めて困難である。ある
いはACFが膨潤するまでに長時間を要するため、AC
F接続部の長さが数十cm以上もあるPDPにおいては
生産性が悪い。
【0012】また、粘度調整を目的として二酸化ケイ素
等を添加した専用のACF除去材料は単価が高く、しか
も、ACFを除去した後にパネル基板が乾燥すると、こ
の二酸化ケイ素等が粉末状の残渣となって残り、除去が
困難となる。
【0013】さらに、エポキシ樹脂に対する強力な溶解
性を有する有機溶剤として塩化メチレン等のプロトン性
溶媒が用いられる場合があったが、環境問題への配慮か
ら脱ハロゲン指向が進んでおり、今後使用することは困
難になってきている。しかも、このようなACFの除去
作業は主に手作業で行われており、人体への安全上、衛
生上も好ましくない。
【0014】本発明はこのような問題を解消するために
成されたものであり、ACF残渣の膨潤を促進すること
によりACFをパネル基板から容易に除去し得る異方性
導電膜の除去方法及び除去装置を得ること、及び、AC
F除去材料の粘度調整を不要とし、ACF除去材料のコ
ストを低減し得る異方性導電膜の除去方法及び除去装置
を得ることを主な目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の異方性導電膜の除去方法は、極性溶媒を含む除
去材料を異方性導電膜に供給する工程と、異方性導電膜
を加熱する工程と、加熱により膨潤した異方性導電膜を
摩擦により剥離する工程とを備えるものである。
【0016】また、この発明のうち請求項2に記載の異
方性導電膜の除去方法は、請求項1に記載の異方性導電
膜の除去方法であって、異方性導電膜へ供給される除去
材料は、異方性導電膜上に載置され、異方性導電膜が十
分に膨潤する前に蒸発しない量の除去材料を含浸して保
持する液体保持材から異方性導電膜にしみ出る除去材料
であることを特徴とするものである。
【0017】また、この発明のうち請求項3に記載の異
方性導電膜の除去方法は、請求項2に記載の異方性導電
膜の除去方法であって、異方性導電膜を加熱する工程に
おいては、除去材料が液体保持材に供給されることを特
徴とするものである。
【0018】また、この発明のうち請求項4に記載の異
方性導電膜の除去方法は、請求項1に記載の異方性導電
膜の除去方法であって、異方性導電膜の摩擦は、異方性
導電膜を加熱する工程において、除去材料を異方性導電
膜へ継続して供給しつつ実行されることを特徴とするも
のである。
【0019】また、この発明のうち請求項5に記載の異
方性導電膜の除去方法は、請求項1〜4のいずれか一つ
に記載の異方性導電膜の除去方法であって、異方性導電
膜は、複数の電極が形成された基板上に貼付され、異方
性導電膜の摩擦は摩擦ツールによって実行され、摩擦ツ
ールの少なくとも表面には、摩擦部分の到達温度以上の
連続使用温度を有すること、摩擦部分の到達温度におけ
る極性溶媒に対して化学的に安定であること、表面硬度
が基板及び電極の各表面硬度よりも低く、異方性導電膜
の表面硬度よりも高いことを満足する材料が使用される
ことを特徴とするものである。
【0020】また、この発明のうち請求項6に記載の異
方性導電膜の除去方法は、請求項1〜4のいずれか一つ
に記載の異方性導電膜の除去方法であって、異方性導電
膜は、複数の電極が形成された基板上に貼付され、異方
性導電膜の摩擦は、複数のファイバーを有する摩擦ツー
ルによって実行され、複数のファイバーのうち少なくと
も一部のファイバーの直径は、複数の電極のうち隣接す
る電極同士の間隔よりも小さいことを特徴とするもので
ある。
【0021】また、この発明のうち請求項7に記載の異
方性導電膜の除去装置は、極性溶媒を含む除去材料を異
方性導電膜に供給するディスペンサと、除去材料が供給
された異方性導電膜を加熱するヒートツールと、加熱に
より膨潤した異方性導電膜を摩擦により剥離する摩擦ツ
ールとを備えるものである。
【0022】また、この発明のうち請求項8に記載の異
方性導電膜の除去装置は、請求項7に記載の異方性導電
膜の除去装置であって、ディスペンサ、ヒートツール、
及び摩擦ツールは、請求項2乃至4のいずれか一つに記
載の異方性導電膜の除去方法を実行できるように機能化
されていることを特徴とするものである。
【0023】また、この発明のうち請求項9に記載の異
方性導電膜の除去装置は、請求項7又は8に記載の異方
性導電膜の除去装置であって、異方性導電膜は、複数の
電極が形成された基板上に貼付され、摩擦ツールの少な
くとも表面には、摩擦部分の到達温度以上の連続使用温
度を有すること、摩擦部分の到達温度における極性溶媒
に対して化学的に安定であること、表面硬度が基板及び
電極の各表面硬度よりも低く、異方性導電膜の表面硬度
よりも高いことを満足する材料が使用されることを特徴
とするものである。
【0024】また、この発明のうち請求項10に記載の
異方性導電膜の除去装置は、請求項7又は8に記載の異
方性導電膜の除去装置であって、異方性導電膜は、複数
の電極が形成された基板上に貼付され、摩擦ツールは複
数のファイバーを有し、複数のファイバーのうち少なく
とも一部のファイバーの直径は、複数の電極のうち隣接
する電極同士の間隔よりも小さいことを特徴とするもの
である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、PDPを例にとり、本発明
に係る異方性導電膜の除去方法及び除去装置について説
明する。但し、PDPに限るものではなく、PDP以外
のACF接続を用いたデバイスについても、本発明を同
様に適用し得ることはいうまでもない。
【0026】実施の形態1.図1は、PDPの構造のう
ち、パネル基板1とFPC基板3,3aとの接続部分を
拡大して示す斜視図である。パネル基板2と一定距離を
隔てて対向するパネル基板1の上面上には、互いに平行
する複数の電極4が形成されている。図1には表れない
FPC基板3,3aの底面上には、複数の電極4のそれ
ぞれに対応する複数の電極7が形成されており、電極4
と電極7とはACF6を介して互いに電気的・物理的に
接続されている。また、パネル基板1とFPC基板3,
3aとは、ACF6によって互いに物理的に接続されて
いる。なお、本明細書においては、パネル基板1の上面
とACF6とが接触する面を「ACF被着面」と表記す
る。
【0027】以下、図1に記載した複数のFPC基板
3,3aのうち、FPC基板3aをリペアする方法につ
いて説明する。図2〜図8は、本発明の実施の形態1に
係る異方性導電膜の除去方法を順に説明するための斜視
図である。まず、パネル基板1の底面のうちACF被着
面の下方に位置する部分に、ヒートツール5を接触させ
る(図2)。次に、ヒートツール5によって、ACF被
着面の表面温度がおよそACF6の軟化点以上の温度に
到達するまでACF6を加熱する。その後、ヒートツー
ル5による加熱を停止し、FPC基板3aを剥離する
(図3)。FPC基板3aを剥離した後、図3に示すよ
うに、パネル基板1の上面上にはACF残渣6aが残っ
ている。なお、ヒートツール5によってACF6を加熱
するのは、加熱によりACF6を軟化させてFPC基板
3aの剥離を容易にするためであるが、ACF6の加熱
を伴うことなくFPC基板3aを容易に剥離できる場合
は、ヒートツール5による加熱は不要である。
【0028】次に、ディスペンサ8を用いて、ACF残
渣6aの表面にACF除去材料9を供給する(図4)。
ACF除去材料9としては、例えば、N−メチル−2−
ピロリドン85重量パーセント、二酸化ケイ素10重量
パーセント、エポキシ樹脂5重量パーセントからなる専
用除去材料を用いる。但し、ACF除去材料9中の極性
溶媒として、N−メチル−2−ピロリドンの代わりに、
2,5−ヘキサンジオン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の、ACF6の主成分であ
るエポキシ樹脂を膨潤させる効果がある他の非プロトン
性溶媒を使用してもよい。ACF除去材料9の供給量
は、次に述べる加熱工程中に蒸発してしまわない十分な
量とする。
【0029】次に、ヒートツール5によってパネル基板
1の底面からACF残渣6aを加熱し、ACF残渣6a
を膨潤させる(図5)。このとき、加熱温度が高すぎる
とACF除去材料9がすぐに蒸発してしまい、一旦膨潤
したACF残渣6aが再び固化してしまう。一方、加熱
温度が低すぎるとACF残渣6aの膨潤に長時間を要す
る。両者の兼ね合いで加熱温度を設定するが、望ましく
はACF被着面の温度が80〜100度になるように設
定するとよい。
【0030】加熱により膨潤したACF残渣6aの大半
は、熱収縮しながらパネル基板1の上面から浮き上がっ
てくる。この時点でヒートツール5による加熱を停止す
る。一方、ACF残渣6aの一部は粘着物11としてパ
ネル基板1の上面上に残っている。摩擦ツール10を往
復運動させ、その摩擦によって粘着物11を剥離する
(図6)。摩擦ツール10は、例えば綿素材のワイパー
を支持棒の先端に取り付けたものである。但し、必ずし
も綿素材である必要はなく、ACF除去材料9中の極性
溶媒に溶解しない素材であって、摩擦によってパネル基
板1や電極4に傷を付けないものであればどのような材
質であってもよい。ワイパーをリール巻きにし、汚れに
応じて必要分だけ繰り出すとともに、汚れたワイパーを
リールに巻き取る機構にすると、ワイパーの交換が容易
になり、また自動化も実現できる。また、N−メチル−
2−ピロリドン等の極性溶媒は揮発性が低いため、巻き
取られたワイパー中に保持され、安全に回収することが
できる。
【0031】次に、ヒートツール5をパネル基板1から
離着し、パネル基板1を冷却する。その後、イソプロピ
ルアルコールやアセトン等の溶剤をACF6の除去面に
塗布し、ワイパー12を往復運動させて、剥離したAC
F残渣6a及びパネル基板1の上面に残っているACF
除去材料9を除去する(図7)。以上の工程により、パ
ネル基板1からACF6が除去され、ACF6が貼付さ
れていた部分の電極4が現れる(図8)。
【0032】なお、除去対象たるACF6に隣接するA
CFは、ACF除去材料9が誤ってかかることのないよ
う、予めマスキングテープ等で被覆しておいてもよい。
以下に述べる各実施の形態についても同様である。ま
た、除去装置に、極性溶媒を吸着し得る活性炭フィルタ
を有する排気機構を備え、使用する極性溶媒を当該排気
機構で除去してから外部環境に排気する構成とするのが
望ましい。かかる排気機構を備えることにより、作業者
の安全、衛生に配慮するとともに、外部環境への極性溶
媒の排出をも抑制する。以下に述べる各実施の形態につ
いても同様である。
【0033】このように本実施の形態1に係る異方性導
電膜の除去方法及び除去装置によれば、ACF残渣6a
にACF除去材料9を供給した後、ヒートツール5によ
ってACF残渣6aを加熱する。従って、ACF残渣6
aの膨潤が促進され、パネル基板1からACF6を容易
に除去することができる。
【0034】また、ACF除去材料9を除去対象たるA
CF6の被着部分のみに供給し、かつ、ヒートツール5
によって除去対象たるACF6の被着部分のみを加熱す
るので、他のACF6に影響を与えることなく除去対象
たるACF6のみを選択的に除去することができる。し
かも、ACF除去材料9をACF6の被着部分のみに供
給するため、ACF除去材料9の使用量も最小限で済
み、コストを低減できるとともに、外部環境へ与える影
響も緩和することができる。
【0035】実施の形態2.図9〜図11は、本発明の
実施の形態2に係る異方性導電膜の除去方法の一部工程
を順に説明するための斜視図である。FPC基板3aを
剥離するまでの工程は、図2,3に示した実施の形態1
と同様である。即ち、パネル基板1の底面のうちACF
被着面の下方に位置する部分にヒートツール5を接触さ
せ(図2)、ヒートツール5によって、ACF被着面の
表面温度がおよそACF6の軟化点以上の温度に到達す
るまで加熱する。その後、ヒートツール5による加熱を
停止し、FPC基板3aを剥離する(図3)。
【0036】次に、FPC基板3aの剥離後に残ったA
CF残渣6a上に、液体保持材13を戴置する(図
9)。液体保持材13は、極性溶媒に溶解しない素材か
ら成る液体吸収シート、クロス、スポンジ、金属スポン
ジ等であり、極性溶媒を含浸するとともに、含浸した極
性溶媒を流出せずに保持できるものであればどのような
ものであってもよい。図9には、一例として、耐溶剤性
の液体吸収シートを複数枚重ね合わせることによって構
成される液体保持材13を記載した。
【0037】次に、ディスペンサ8から液体保持材13
に極性溶媒を供給する(図10)。極性溶媒は液体保持
材13によって保持され、液体保持材13の底面からA
CF残渣6aの上面にしみ出る。ディスペンサ8から液
体保持材13に供給する極性溶媒の量は、ACF残渣6
aが十分に膨潤する前に極性溶媒が蒸発してしまわない
量とする。例えば図9に示した例においては、重ね合わ
せるシートの枚数を変えることによって、液体保持材1
3が保持する極性溶媒の量を調整することができる。ま
た、極性溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロ
リドン、2,5−ヘキサンジオン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶
媒を使用する。なお、以上の説明では、ACF残渣6a
上に液体保持材13を載置した後、ディスペンサ8から
液体保持材13に極性溶媒を供給する場合について述べ
たが、予め上記所定量の極性溶媒を液体保持材13に供
給しておき、この液体保持材13をACF残渣6a上に
載置してもよい。
【0038】次に、ヒートツール5によってパネル基板
1の底面からACF残渣6aを加熱し、ACF残渣6a
を膨潤させる(図11)。ヒートツール5による加熱温
度は、上記実施の形態1の場合と同様に、80〜100
度に設定するのが好ましい。但し、加熱により極性溶媒
が蒸発する分をディスペンサ8から適宜補充してもよ
く、即ち、加熱によりACF残渣6aを膨潤させるとと
もに液体保持材13に極性溶媒を供給してもよく、この
場合は100度以上に加熱温度を上げてもよい。加熱温
度を上げることによりACF残渣6aの膨潤はさらに促
進される。ACF残渣6aが十分に膨潤した時点でヒー
トツール5をパネル基板1から離着し、液体保持材13
を回収する。なお、液体保持材13の載置及び回収は、
液体保持材13に接続された液体保持材駆動機構によっ
て行わせることができる。
【0039】その後の工程は、図6,7に示した実施の
形態1と同様である。即ち、膨潤によりパネル基板1か
ら浮き上がってきたACF残渣6aを、摩擦ツール10
を往復運動させて、その摩擦により剥離する(図6)。
その後、イソプロピルアルコールやアセトン等の溶剤を
ACF6の除去面に塗布し、ワイパー12を往復運動さ
せて、剥離したACF残渣6a及びパネル基板1の上面
に残っている極性溶媒9を除去する(図7)。
【0040】このように本実施の形態2に係る異方性導
電膜の除去方法及び除去装置によれば、液体保持材13
からしみ出る極性溶媒がACF残渣6aに供給されると
ともに、ヒートツール5によってACF残渣6aを加熱
する。従って、極性溶媒によるACF残渣6aの膨潤が
促進され、パネル基板1からACF6を容易に除去する
ことができる。
【0041】また、極性溶媒は液体保持材13に保持さ
れるため、粘度調整を目的として極性溶媒に二酸化ケイ
素を添加する等の特殊な材料調整を行う必要がない。従
って、原料コストの低減を図ることができるとともに、
パネル基板1の乾燥後に二酸化ケイ素の粉末状の残渣が
生じることもない。
【0042】実施の形態3.図12は、本発明の実施の
形態3に係る異方性導電膜の除去方法の一部工程を説明
するための斜視図である。
【0043】FPC基板3aを剥離するまでの工程は、
図2,3に示した実施の形態1と同様である。即ち、パ
ネル基板1の底面のうちACF被着面の下方に位置する
部分にヒートツール5を接触させ(図2)、ヒートツー
ル5によって、ACF被着面の表面温度がおよそACF
6の軟化点以上の温度に到達するまで加熱する。その
後、ヒートツール5による加熱を停止し、FPC基板3
aを剥離する(図3)。
【0044】次に、図12に示すように、極性溶媒をデ
ィスペンサ8からACF残渣6aに供給しつつ、ヒート
ツール5によってACF残渣6aをパネル基板1の底面
から加熱する。これと同時に、綿棒等の摩擦ツール10
をACF残渣6aの上面上で往復運動させて、ACF残
渣6aを摩擦する。このとき、摩擦ツール10による往
復運動によって極性溶媒の一部が排掃されるため、排掃
される分の極性溶媒をディスペンサ8から適宜補充す
る。なお、極性溶媒としては、上記実施の形態2と同様
に、N−メチル−2−ピロリドン、2,5−ヘキサンジ
オン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性溶媒を使用する。また、ヒート
ツール5による加熱温度の設定は、上記実施の形態1,
2の場合と同様に行う。
【0045】その後の工程は、図7に示した実施の形態
1と同様である。即ち、ヒートツール5をパネル基板1
から離着し、パネル基板1を冷却する。その後、イソプ
ロピルアルコールやアセトン等の溶剤をACF6の除去
面に塗布し、ワイパー12を往復運動させて、剥離した
ACF残渣6a及びパネル基板1の上面に残っている極
性溶媒を除去する。
【0046】このように本実施の形態3に係る異方性導
電膜の除去方法及び除去装置によれば、極性溶媒がAC
F残渣6aの上面に供給され、しかも、極性溶媒の供給
と同時にヒートツール5によってACF残渣6aを加熱
するため、ACF残渣6aの膨潤はその上面から次第に
進行する。そして、ACF残渣6aの上面は摩擦ツール
10によって摩擦されるため、たとえACF残渣6aが
完全に膨潤していなくても、ある程度の膨潤により軟化
したACF残渣6aは、摩擦ツール10の摩擦によって
機械的に剥離される。これにより、ACF残渣6aを除
去する効率を上げることができ、除去に要する所要時間
を短縮することができる。
【0047】また、ディスペンサ8からは極性溶媒が供
給されるため、粘度調整を目的として極性溶媒に二酸化
ケイ素を添加する等の特殊な材料調整を行う必要がな
い。従って、原料コストの低減を図ることができるとと
もに、パネル基板1の乾燥後に二酸化ケイ素の粉末状の
残渣が生じることもない。
【0048】実施の形態4.本実施の形態は、摩擦ツー
ル10の材料及び形状に関するものである。摩擦ツール
10のワイパー部分のうちの少なくとも表面には、摩
擦部分の到達温度以上の連続使用温度を有すること、
摩擦部分の到達温度における極性溶媒に対して化学的に
安定であること、表面硬度がパネル基板1及び電極4
よりも低く、かつACF6よりも高いこと、を満足する
材料を使用する。これら全ての条件を満足する材料とし
ては、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、四フッ化エチレン、四フッ化エチレン・パーフルオ
ロアルコキシエチレン共重合体、等のエンジニアリング
プラスチックがある。いずれも、耐熱性、耐薬品性、耐
磨耗性に優れており、表面硬度はパネル基板1の材料で
あるガラス、及び電極4の材料よりも低い。もちろん、
摩擦ツール10のワイパー部分の全体を上記条件を満足
する材料によって構成してもよい。
【0049】次に、摩擦ツール10の形状としては、摩
擦ツール10の有する全てのファイバーのうち少なくと
も一部のファイバーに、隣接する電極4同士の間隔より
も直径が小さいファイバーを使用し、これを植毛したブ
ラシ形状とする。植毛密度及びファイバーの長さは、耐
久性やファイバーの曲げ弾性率を考慮して決定する。例
えば、直径が0.08mmのファイバーが実用化されて
おり、これを使用することができる。
【0050】このように本実施の形態4に係る異方性導
電膜の除去方法及び除去装置によれば、摩擦ツール10
のワイパー部分の少なくとも表面には、摩擦部分の到達
温度以上の連続使用温度を有する材料を使用しているた
め、摩擦ツール10の熱的耐久性が大きくなる。また、
摩擦ツール10のワイパー部分の少なくとも表面には、
摩擦部分の到達温度における極性溶媒に対して化学的に
安定である材料を使用しているため、極性溶媒に対する
摩擦ツール10の化学的耐久性が大きくなる。また、摩
擦ツール10のワイパー部分の表面が、パネル基板1及
び電極4よりも柔らかく、かつACF6よりも硬いた
め、摩擦ツール10の往復運動によってパネル基板1や
電極4に傷を付けることはない。
【0051】また、摩擦ツール10の有する複数のファ
イバーのうち少なくとも一部のファイバーの直径は、隣
接する電極4同士の間隔よりも小さいので、このような
摩擦ツール10を用いて往復運動や回転運動等を行うこ
とにより、電極4同士の間に存在するACF残渣6aや
粘着物11を十分に剥離することができる。なお、ファ
イバー径や曲げ弾性率が異なる複数の材料を組み合わせ
てもよく、これにより、ACF残渣6aや粘着物11の
剥離性能をさらに上げることができる。
【0052】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、異方性導電膜に除去材料を供給した後、異方性導
電膜を加熱するため、異方性導電膜の膨潤が促進され、
異方性導電膜を容易に剥離することができる。
【0053】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、異方性導電膜が十分に膨潤する前に蒸発しな
い量の除去材料を液体保持材が保持し、液体保持材から
しみ出る除去材料が異方性導電膜に供給される。従っ
て、粘度調整を目的として極性溶媒に不純物を添加する
等の特殊な材料調整を行う必要がないため、原料コスト
の低減等を図ることができる。
【0054】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、異方性導電膜を加熱する工程において液体保
持材に除去材料が供給されるため、異方性導電膜をより
高温まで加熱することができ、異方性導電膜の膨潤をさ
らに促進することができる。
【0055】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、異方性導電膜を加熱する工程において、異方
性導電膜の摩擦と除去材料の供給とが同時に行われる。
従って、たとえ異方性導電膜が完全に膨潤していなくて
も、ある程度の膨潤により軟化した異方性導電膜を摩擦
によって機械的に剥離することができ、異方性導電膜の
除去効率を上げることができる。
【0056】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、摩擦部分の到達温度以上の連続使用温度を有
する材料を摩擦ツールの少なくとも表面に使用している
ため、摩擦ツールの熱的耐久性が大きくなる。また、摩
擦部分の到達温度における極性溶媒に対して化学的に安
定である材料を摩擦ツールの少なくとも表面に使用して
いるため、極性溶媒に対する摩擦ツールの化学的耐久性
が大きくなる。さらに、摩擦ツールの表面硬度は基板及
び電極の表面硬度よりも低く、異方性導電膜の表面硬度
よりも高いため、摩擦によって基板や電極に傷を付ける
こともない。
【0057】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、摩擦ツールの有する複数のファイバーのうち
少なくとも一部のファイバーの直径が隣接する電極同士
の間隔よりも小さいため、電極同士の間に存在する異方
性導電膜を摩擦によって十分に剥離することができる。
【0058】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、ディスペンサから異方性導電膜に除去材料を
供給した後、ヒートツールによって異方性導電膜を加熱
することにより、異方性導電膜の膨潤が促進され、摩擦
ツールによる摩擦によって異方性導電膜を容易に剥離す
ることができる。
【0059】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、ディスペンサ、ヒートツール、及び摩擦ツー
ルを機能化することによって、請求項2乃至4のいずれ
か一つに記載の異方性導電膜の除去方法を実行すること
ができる。
【0060】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、摩擦ツールの少なくとも表面に使用されてい
る材料は摩擦部分の到達温度以上の連続使用温度を有す
るため、摩擦ツールの熱的耐久性が大きくなる。また、
摩擦ツールの少なくとも表面に使用されている材料は摩
擦部分の到達温度における極性溶媒に対して化学的に安
定であるため、極性溶媒に対する摩擦ツールの化学的耐
久性が大きくなる。さらに、摩擦ツールの表面硬度は基
板及び電極の表面硬度よりも低く、異方性導電膜の表面
硬度よりも高いため、摩擦によって基板や電極に傷を付
けることもない。
【0061】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、摩擦ツールの有する複数のファイバーのう
ち少なくとも一部のファイバーの直径が、隣接する電極
同士の間隔よりも小さいため、電極同士の間に存在する
異方性導電膜を摩擦ツールによる摩擦によって十分に剥
離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PDPの構造のうち、パネル基板1とFPC
基板3,3aとの接続部分を拡大して示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係る異方性導電膜の
除去方法を順に説明するための斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係る異方性導電膜の
除去方法の一部工程を順に説明するための斜視図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る異方性導電膜
の除去方法の一部工程を順に説明するための斜視図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態2に係る異方性導電膜
の除去方法の一部工程を順に説明するための斜視図であ
る。
【図12】 PDPのパネル基板上に設けられた電極
と、FPC基板上に設けられた電極との接続を順に説明
するための斜視図である。
【図13】 PDPのパネル基板上に設けられた電極
と、FPC基板上に設けられた電極との接続を順に説明
するための斜視図である。
【図14】 PDPのパネル基板上に設けられた電極
と、FPC基板上に設けられた電極との接続を順に説明
するための斜視図である。
【図15】 PDPのパネル基板上に設けられた電極
と、FPC基板上に設けられた電極との接続を順に説明
するための斜視図である。
【図16】 PDPのパネル基板上に設けられた電極
と、FPC基板上に設けられた電極との接続を順に説明
するための斜視図である。
【図17】 ACF接続部分の断面構造を概略的に示す
断面図である。
【図18】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【図19】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【図20】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【図21】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【図22】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【図23】 従来の異方性導電膜の除去方法を順に説明
するための斜視図である。
【符号の説明】
1 パネル基板、3,3a FPC基板、4 電極、6
ACF、5 ヒートツール、6a ACF残渣、8
ディスペンサ、9 ACF除去材料、10 摩擦ツー
ル、11 粘着物、12 ワイパー、13 液体保持
材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性溶媒を含む除去材料を異方性導電膜
    に供給する工程と、 前記異方性導電膜を加熱する工程と、 加熱により膨潤した前記異方性導電膜を摩擦により剥離
    する工程とを備える異方性導電膜の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記異方性導電膜へ供給される前記除去
    材料は、前記異方性導電膜上に載置され、前記異方性導
    電膜が十分に膨潤する前に蒸発しない量の前記除去材料
    を含浸して保持する液体保持材から前記異方性導電膜に
    しみ出る前記除去材料である、請求項1記載の異方性導
    電膜の除去方法。
  3. 【請求項3】 前記異方性導電膜を加熱する工程におい
    ては、前記除去材料が前記液体保持材に供給される、請
    求項2記載の異方性導電膜の除去方法。
  4. 【請求項4】 前記異方性導電膜の摩擦は、前記異方性
    導電膜を加熱する工程において、前記除去材料を前記異
    方性導電膜へ継続して供給しつつ実行される、請求項1
    記載の異方性導電膜の除去方法。
  5. 【請求項5】 前記異方性導電膜は、複数の電極が形成
    された基板上に貼付され、 前記異方性導電膜の摩擦は摩擦ツールによって実行さ
    れ、 前記摩擦ツールの少なくとも表面には、 摩擦部分の到達温度以上の連続使用温度を有すること、 摩擦部分の到達温度における前記極性溶媒に対して化学
    的に安定であること、 表面硬度が前記基板及び前記電極の各表面硬度よりも低
    く、前記異方性導電膜の表面硬度よりも高いことを満足
    する材料が使用される、請求項1〜4のいずれか一つに
    記載の異方性導電膜の除去方法。
  6. 【請求項6】 前記異方性導電膜は、複数の電極が形成
    された基板上に貼付され、 前記異方性導電膜の摩擦は、複数のファイバーを有する
    摩擦ツールによって実行され、 前記複数のファイバーのうち少なくとも一部の前記ファ
    イバーの直径は、前記複数の電極のうち隣接する前記電
    極同士の間隔よりも小さい、請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の異方性導電膜の除去方法。
  7. 【請求項7】 極性溶媒を含む除去材料を異方性導電膜
    に供給するディスペンサと、 前記除去材料が供給された前記異方性導電膜を加熱する
    ヒートツールと、 加熱により膨潤した前記異方性導電膜を摩擦により剥離
    する摩擦ツールとを備える異方性導電膜の除去装置。
  8. 【請求項8】 前記ディスペンサ、前記ヒートツール、
    及び前記摩擦ツールは、請求項2乃至4のいずれか一つ
    に記載の異方性導電膜の除去方法を実行できるように機
    能化されている、請求項7記載の異方性導電膜の除去装
    置。
  9. 【請求項9】 前記異方性導電膜は、複数の電極が形成
    された基板上に貼付され、 前記摩擦ツールの少なくとも表面には、 摩擦部分の到達温度以上の連続使用温度を有すること、 摩擦部分の到達温度における前記極性溶媒に対して化学
    的に安定であること、 表面硬度が前記基板及び前記電極の各表面硬度よりも低
    く、前記異方性導電膜の表面硬度よりも高いことを満足
    する材料が使用される、請求項7又は8に記載の異方性
    導電膜の除去装置。
  10. 【請求項10】 前記異方性導電膜は、複数の電極が形
    成された基板上に貼付され、 前記摩擦ツールは複数のファイバーを有し、 前記複数のファイバーのうち少なくとも一部の前記ファ
    イバーの直径は、前記複数の電極のうち隣接する前記電
    極同士の間隔よりも小さい、請求項7又は8に記載の異
    方性導電膜の除去装置。
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