JPH11315116A - N―ビニルホルムアミドモノマ―からポリマ―を製造する方法 - Google Patents
N―ビニルホルムアミドモノマ―からポリマ―を製造する方法Info
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- JPH11315116A JPH11315116A JP11061183A JP6118399A JPH11315116A JP H11315116 A JPH11315116 A JP H11315116A JP 11061183 A JP11061183 A JP 11061183A JP 6118399 A JP6118399 A JP 6118399A JP H11315116 A JPH11315116 A JP H11315116A
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Abstract
るポリマーの製造のための沈澱重合法を提供する。 【解決手段】N−ビニルホルムアミドモノマーと、希釈
剤としてのt−ブタノール及びラジカル開始剤を含有す
る重合媒体とを、N−ビニルホルムアミドモノマーの重
合に有効な条件下に接触させ、それにより重合媒体中に
ポリマーの沈澱物を形成させる工程、重合媒体から沈澱
したポリマーを実質的に単離する工程、実質的に単離さ
れたポリマーを重合中に用いられたt−ブタノールとは
異なる希釈剤を含有する洗浄剤と接触させる工程及び洗
浄されたポリマーを洗浄剤から単離させる工程を包含す
る沈澱重合方法。
Description
ミドモノマーから製造され、非重合性汚染物質のレベル
が著るしく減少したポリマーを製造するための沈澱重合
方法に関する。
モノマーレベルを減少させる方法が用いられてきた。た
とえば、ポリマー溶液/エマルションを高温の粉末床上
で精製し、それにより沈澱するポリマーから溶媒を除去
することが知られている。モノマーのレベルは未反応モ
ノマーの後重合により減少する。
重合は公知であり、米国特許第4,421,602号
(1983年12月20日にF.Brunnmuell
er等に発行された)、米国特許第4,623,699
号(1986年11月18日にF.Brunnmuel
ler等に発行された)及び米国特許第5,478,5
53号(1995年12月26日にR.Chandra
n等に発行された)に開示されている。これらの特許
は、N−ビニルホルムアミド(NVF)の溶媒、たとえ
ば、メタノール、エタノール、n−またはイソ−プロパ
ノール、t−ブタノール、アセトン及びメチルエチルケ
トン中の沈澱重合を開示している。トルエンまたはプロ
パノール及びトルエンの混合物を用いることも公知であ
る。しかしながら、トルエンのような相対的に疎水性の
溶媒は、N−ビニルホルムアミドモノマー中に存在する
非重合性汚染物質であるホルムアミドを高レベルで含有
するポリマーをもたらすことが予想される。
沈澱重合は、メタノール膨潤粒子の凝固のため不成功に
終る。この問題を巧みに回避する1つの取り組みは、分
散剤としてのポリ(2−エチルオキサゾリン)の助けで
メタノール中でN−ビニルホルムアミドを重合すること
である。この取り組みはこの問題を巧みに回避できるけ
れども、それは一般に所望されない、外来の成分を用い
ることも必要とする。
法には、モノマー及び/またはポリマーを製造するのに
用いられたモノマー及び/または方法の人工物として、
得られたポリマー中に存在するかもしれない非重合性汚
染物質を特に除去する方法についても何も言及されてな
い。上記汚染物質は、たとえば、モノマーの製造に用い
られた原料、たとえば、N−ビニルホルムアミドから製
造されたポリマーの場合、ホルムアミド、モノマーの製
造の間に形成された中間体及びモノマーの製造の分解副
生物を包含する。さらに、非重合性汚染物質は、ポリマ
ーを製造するのに用いられた原料、たとえば、モノマー
自体、連鎖移動剤、開始剤等を経て導入されることがあ
る。
R.J.Badesso他の「Adv.Chem.Se
r.(Hydrophilic Polymers)」
p.p.489〜504(1996年)中の『N−エテ
ニルホルムアミドを用いるアミン官能性ホモポリマーの
合成』という題の記事中にも開示されている。この記事
は、イソプロパノール中の沈澱によるN−エテニルホル
ムアミドの重合後のイソプロパノールを用いる洗浄また
はt−ブタノール中での沈澱によるN−エテニルホルム
アミドの重合後のt−ブタノールを用いる洗浄を示して
いる。しかしながら、この記事は、生成物中の非重合性
汚染物質を減少させることについては何ら言及していな
い。
のレベルが著るしく減少したポリマーは、最終用途、た
とえば、皮膚に塗布する化粧品、ヘアケア製品及び医薬
品、のために所望され及び/または必要とされる。した
がって、残存モノマーのレベルが低いばかりでなく、非
重合性汚染物質レベルも低いポリマーをもたらす沈澱法
を開発することが有利であろう。
リ(2−エチルオキサゾリン)を用いる必要がなく、そ
して、残存モノマーレベルが減少するだけでなく、重要
なことには、本明細書で論じたような非重合性汚染物質
のレベルの著るしい減少を示すポリマーをもたらす。
ル希釈剤中で、N−エテニルホルムアミドモノマー(N
VF)から製造されるポリマーの製造のための沈澱重合
法に向けられており、そこでは、得られるポリマーを選
択された異なった希釈剤で洗浄し、非重合性汚染物質の
レベルの減少を生じさせる。この方法は、N−ビニルホ
ルムアミドモノマーと、t−ブタノール希釈剤及びラジ
カル開始剤を含む重合媒体とを、N−ビニルホルムアミ
ドモノマーを重合させるのに有効な条件下で接触させ、
それにより、重合媒体中にポリ(ビニルホルムアミド)
(PVF)ポリマーの沈澱物を形成させる工程及び重合
媒体から沈澱したポリ(ビニルホルムアミド)を実質的
に単離させる工程を含む。次いで、実質的に単離された
ポリ(ビニルホルムアミド)を、ポリ(ビニルホルムア
ミド)中の非重合性汚染物質、特にホルムアミドのレベ
ルを減少させるの有効な条件及び量で異なった希釈剤物
質を含有する選択された洗浄剤と接触させる。次いで、
洗浄されたポリ(ビニルホルムアミド)を、好ましくは
洗浄剤から実質的に単離させる。本発明の方法により製
造されたポリ(ビニルホルムアミド)は、従来公知の方
法により製造されたポリ(ビニルホルムアミド)に比べ
て、非重合性汚染物質、たとえばホルムアミドのレベル
の減少を示す。
ドモノマーのホモモノマーまたはN−ビニルホルムアミ
ドモノマーと少なくとも1種のビニルモノマー(この用
語は本明細書で定義されている)から製造されたインタ
ーポリマーであってもよい。このインターポリマーは、
モノマーの総重量に基づいて少なくとも20重量%のN
−ビニルホルムアミドモノマー及びより詳細には、約2
0〜100重量%のN−ビニルホルムアミドモノマーと
残りの、すなわち、0〜80重量%のビニルモノマーを
含むだろう。好ましくは、インターポリマーは、少なく
とも約40重量%のN−ビニルホルムアミドモノマーと
残りのビニルモノマーを含むだろう。用語「ビニルモノ
マー」は、本明細書で用いる時には、α,β−エチレン
性不飽和ビニル基を含有し、N−ビニルホルムアミドモ
ノマーと共重合し得る、N−ビニルホルムアミドモノマ
ー以外のモノマーをいう。
及びその誘導体、たとえば、C1 〜C18アルキル、アル
コキシ、アシル及びアシロキシ置換スチレン並びにヒド
ロキシ及びイソシアナト置換スチレン、特にアルキル置
換スチレン、(b)アクリル酸のC1 〜C18アルキルエ
ステル、(c)メタクリル酸のC1 〜C18アルキルエス
テル、(d)式CH2 =CH−OCOR(RはC1 〜C
18)のビニルエステル、(e)式CH2 =CR−CON
R1 R2 (RはHまたはCH3 、R1 はHまたはC1 〜
C12及びR2 はC1 〜C18である)のアルキル置換アク
リルアミド及びメタクリルアミド、(f)フマル酸、イ
タコン酸及びマレイン酸のモノエステル及びジエステ
ル、(g)ビニルエーテル、たとえばメチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル等、(h)ヒドロキシ
官能性アクリレート及びメタクリレート、たとえば、ア
クリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピルメタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒド
ロキシプロピル等、(i)第2級、第3級及び第4級ア
ミンからなる群から選択されるアミンを含有するビニル
モノマー、たとえば、メタクリル酸t−ブチルアミノエ
チル(t−BAEM)、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル(DMAEMA)、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル(DEAEMA)、メタクリル酸ジメチルアミノプ
ロピル(DMAPMA)及びそれらの第4級化誘導体、
たとえば、メタクリレートエチルトリメチルアンモニウ
ム クロリド(MAPTAC)、メタクリレートエチル
トリメチルアンモニウムサルフェート(MAETAS)
及びジメチルジアリルアンモニウム クロリド(DMD
AAC)、(j)アクリルアミド、(k)非アルキル置
換アクリルアミド、たとえば、ジアセトンアクリルアミ
ド並びに(l)N−ビニルホルムアミド以外の脂肪族N
−ビニルアミド、たとえば、N−ビニルアセトアミド及
びN−メチル−N−ビニルアセトアミドを包含する。
酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキ
シプロピル、酢酸ビニル、モノメタクリル酸オリゴエチ
レングリコール、メタクリレートエチルトリメチルアン
モニウム クロリド並びに第2級、第3級及び第4級ア
ミンからなる群から選択されるアミンを含有するビニル
モノマーからなる群から選択される。
ー中に存在する非重合性汚染物質は、部分的にはポリマ
ー製造のために選択された特定のモノマーに依存するだ
ろう。たとえば、N−ビニルホルムアミドが選択された
モノマーである場合、残存ホルムアミドは相当に高レベ
ルで存在し得る。モノマーを製造するのに用いられた上
記原料に加えて、モノマーの製造の間に発生した非重合
性中間体化合物が高レベルで存在し得る。さらに、モノ
マー製造の副生物、たとえば、分解生成物がモノマー中
に高レベルで存在し得る。
生物は、特定のモノマーの選択にのみ依存するのではな
く、モノマーを製造するのに用いられる方法にも依存す
る。たとえば、特願平4−334,528号は、それに
開示された方法で製造されたN−ビニルホルムアミド中
に存在し得る非重合性汚染物質を開示している。開示さ
れた汚染物質は、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミド、N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミド、
未反応ホルムアミド及びエチリデンビス(ホルムアミ
ド)を包含する。さらに、ギ酸イオンが、モノマーのホ
ルムアミジノ基の加水分解の結果として存在し得る。米
国特許第4,578,515号に開示されているN−ビ
ニルホルムアミドを製造する方法においては、エチリデ
ンビス(ホルムアミド)が中間体として言及されてい
る。そこに開示されたほとんどの反応は平衡が存在する
という事実により、他の副生物、たとえば、α−置換エ
チリデンホルムアミドが存在し得る。米国特許第4,8
14,505号においては、N−ビニルホルムアミドの
前駆体としてホルミルアラニンニトリルが言及されてお
り、したがって、ここに開示された方法により製造され
たN−ビニルホルムアミド中にはそれが存在し得る。
て、非重合性汚染物質は、また、重合方法自体によりポ
リマーに取り込まれる。たとえば、ポリマーは残存す
る、重合体を製造するのに用いられる連鎖移動剤または
重合開始剤、たとえば、フリーラジカル開始剤を含有す
るかもしれない。したがって、連鎖移動剤、重合開始剤
等は、希釈剤に溶解するように選択すべきである。さら
に、開始種としてこれらの物質の役に立たない利用から
生じる分解生成物または結合生成物も考えるべきであ
る。物質は好ましくは、それら及びそれらの副生物が、
化粧品や医薬品のような最終用途に適切であるように選
択される。さらに、希釈剤と開始剤との組み合わせは標
準条件の温度及び圧力下で重合をもたらすように選択す
べきである。上記温度は典型的には約40℃〜約150
℃の範囲である。好ましくは、選択された温度は標準圧
力下での希釈剤の沸点または還流温度付近である。温度
と圧力は、特別な事情、たとえば、揮発性成分の使用ま
たは開始剤の消費を完了させるために、より高温または
圧力で特定の工程を完了させる必要性の下では、標準条
件を逸脱することができる。
質のN−ビニルホルムアミドから製造されたポリマーを
供給するために、モノマー、モノマーの選択の結果とし
て存在する非重合性汚染物質及び重合方法自体のため存
在し得る非重合性汚染物質のすべてが希釈剤に溶解する
ことが最も良い。さらに、モノマーから製造されたポリ
マーは希釈剤に不溶でなければならない。このようにし
て、残存モノマーのレベルが減少するだけでなく、残存
非重合性汚染物質レベルもポリマー中で顕著に減少す
る。
いて、N−ビニルホルムアミドのホモポリマー及び/ま
たはN−ビニルホルムアミドとビニルモノマーのコポリ
マーを製造できる。N−ビニルホルムアミド及びビニル
モノマー(存在するなら)とt−ブタノール希釈剤及び
ラジカル開始剤とを、N−ビニルホルムアミド及びビニ
ルモノマー(存在するなら)の重合に有効な条件下に接
触させ、それにより、重合媒体中にポリマーの沈澱物を
形成する。重合条件、たとえば、反応時間、反応温度、
還流条件、混合等は慣用のもので、特に、一旦、その教
示の恩恵を受ければ、当業者には確認することができ
る。
実質的に単離する。沈澱したポリマーの単離は、慣用の
沈澱重合で用いられる任意の方法、たとえば、濾過、遠
心分離、蒸発または上記単離技術の組み合わせにより達
成し得る。「実質的に単離された」は、重合媒体からの
実質的な、しかしながら、全部ではない沈澱されたポリ
マーの重合媒体からの単離があり得ることを意味する。
次いで実質的に単離されたポリマーはさらに非重合性汚
染物質のレベルを減少させるために処理されるので、す
べての重合媒体を除去する必要はない。
な単離に引き続き、実質的に単離されたポリマーを、重
合過程で用いられたt−ブタノール希釈剤とは異なる選
択された希釈剤を含有する洗浄剤と、ポリマー中の非重
合性汚染物質のレベルを減少させるのに有効な条件及び
量で接触させる。驚くべきことには、実質的に単離され
たポリマーを、異なった希釈剤を含有する洗浄剤で洗浄
することは、実質的に単離されたポリマーを同じ希釈剤
で洗浄することに比べて、非重合性汚染物質、たとえ
ば、ホルムアミドを顕著に減少させることを発見した。
本発明の異なった希釈剤洗浄方法を用いることは、10
0万部に対して2,500部(ppm )未満、好ましくは
2,000ppm 未満、より好ましくは500ppm 未満の
残存ホルムアミドレベルを有する高純度のポリマーの製
造をもたらす。
−プロパノール、イソプロパノール、メチルエチルケト
ン、アセトン及び酢酸エチルを包含し、n−プロパノー
ルが好ましい。用いられる洗浄希釈剤の量は変化し得る
が、一般に約1:0.4〜1:15重量部のポリマー:
希釈剤、好ましくは約1:2〜1:10重量部のポリマ
ー:希釈剤が用いられる。洗浄の温度も変化し得るが、
一般に周囲圧力条件下で希釈剤の沸点または還流温度の
約50℃上が用いられる。洗浄の回数及び1回の洗浄当
りの希釈剤の量は所望の精製の程度に依存して変化し得
る。
−ブタノール中で製造され、選択された異なった溶媒、
特にn−プロパノールで洗浄されたポリマーは、同じt
−ブタノール溶媒で洗浄されたポリマーよりも顕著に減
少したホルムアミドレベルを与えた。次の例は発明を例
示するためであって、本明細書に添付された請求の範囲
により明らかにされる、発明の境界を制限するものと解
すべきでない。これらの例において、特に記載がなけれ
ば、すべての部は重量により、すべての温度はセ氏温度
による。
及び還流冷却器を備えた5リットル丸底フラスコに最初
の充填物として、56.25gのNVF(N−ビニルホ
ルムアミド)、946gのt−ブタノール及びt−アミ
ルペルオキシピバレート開始剤を加えた。混合物を窒素
でパージし、還流点まで加熱し、15分間保持した。こ
の時点で、443.8gのNVFと825gのt−ブタ
ノールを含むモノマーの徐々の添加物を3.5時間にわ
たって加えた。同時にもt−アミルペルオキシピバレー
ト及びt−ブタノールを含む開始剤の徐々の添加物を4
時間にわたって加えた。開始剤の添加の最後に、混合物
を1時間還流下に維持し、次いでt−ブタノール中のt
−アミルペルオキシピバレートの追加量を2時間かけて
加えた。次いで、混合物を5時間還流下に維持した。
せ、希釈剤からポリマーを単離させた。湿った粉末を6
0℃で1晩、次いで、130℃で2時間乾燥させた。得
られたポリマーを下記表1に記載された洗浄希釈剤と共
に、20gの乾燥粉末について80gの希釈剤の割合で
撹拌された容器に加えた。混合物を還流点(または最大
80℃)で2時間加熱し、次いで、濾過した。1回の洗
浄を用いる場合、5g部分の湿ったポリマーを単離し、
前述の手順に従って乾燥させた。残りの湿ったケークを
再び各最初の20gのポリマーについて80gの希釈剤
を用いて分散させた。次いで、混合物を先の試料のよう
に洗浄及び乾燥処理した。試料のホルムアミドレベルと
何等洗浄処理をしない当初のポリマーのホルムアミドレ
ベルと比較した。下記表1に示された結果は、重合手順
で用いられたt−ブタノールとは異なる洗浄希釈剤を含
有する洗浄系を用いる利点を明らかに示している。
りN−ビニルホルムアミド(NVF)のポリマーを製造
した。製造されたポリマー生成物を濾出させて、希釈剤
からポリマーを単離した。湿ったポリマーを、表2に表
示された希釈剤に、湿ったポリマー1g当り4gの希釈
剤の量で加えた。スラリーを還流点まで加熱し、2時間
維持した。冷却後、ポリマーを濾過により分離し、60
℃で1晩、次いで、130℃で2時間乾燥させた。次い
で、洗浄された試料をホルムアミドレベルについて評価
し、結果を表2に示す。表に記載されているように、重
合手順で用いられたt−ブタノールとは異なる希釈剤で
洗浄された試料中のホルムアミドの量は、特にn−プロ
パノールを洗浄希釈剤を用いた時に、顕著に低い。
ドプロピルトリメチルアンモニウム クロリド(MAP
TAC)を、各々100部のNVFを90部のNVFと
10部のMAPTACと代えた以外は例1と同様な手順
を用いる沈澱共重合により製造した。コポリマー(90
NVF/10 MAPTAC)を濾過し、単離し、例
2に記載された方法と同じ方法で希釈剤で洗浄した。結
果を表2に示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 N−ビニルホルムアミドモノマーから製
造されたポリマーの製造のための沈澱重合方法であっ
て、 N−ビニルホルムアミドモノマーを重合させるのに有効
な条件下で、N−ビニルホルムアミドモノマーと、希釈
剤としてのt−ブタノール及びフリーラジカル開始剤を
含む重合媒体とを接触させ、それにより前記重合媒体中
に前記ポリマーの沈澱物を形成させ、 前記重合媒体から、前記沈澱した重合体を実質的に単離
させ、 前記沈澱し、実質的に単離された重合体と、重合中に用
いられたt−ブタノールとは異なる希釈剤を含有する洗
浄剤とを、前記ポリマー中のホルムアミドのレベルを低
下させるのに有効な条件下及び量で接触させることを含
む前記方法。 - 【請求項2】 前記洗浄希釈剤が、n−プロパノール、
イソプロパノール、メチルエチルケトン、アセトン及び
酢酸エチルからなる群から選択される請求項1の方法。 - 【請求項3】 前記洗浄希釈剤がn−プロパノールであ
る請求項1の方法。 - 【請求項4】 前記ポリマーが、N−ビニルホルムアミ
ドと少なくとも1種のビニルモノマーとのインターポリ
マーである請求項1の方法。 - 【請求項5】 請求項4の方法であって、前記ビニルモ
ノマーが(a)スチレン及びその誘導体、(b)アクリ
ル酸のC1 〜C18アルキルエステル、(c)メタクリル
酸のC1 〜C18アルキルエステル、(d)式CH2 =C
H−OCOR(式中、RはC1 〜C18である)のビニル
エステル、(e)式CH2 =CR−CONR1 R2 (式
中、RはHまたはCH3 、R1 はHまたはC1 〜C
12で、R2はC1 〜C18である)のアルキル置換アクリ
ルアミド及びメタクリルアミド、(f)フマル酸、イタ
コン酸及びマレイン酸のモノエステル及びジエステル、
(g)ビニルエーテル、(h)ヒドロキシ官能性アクリ
レート及びメタクリレート、(i)第2級、第3級及び
第4級アミンからなる群から選択されるアミンを含有す
るビニルモノマー、(j)アクリルアミド、(k)ジア
セトンアクリルアミド及び(l)脂肪族N−ビニルアミ
ドからなる群から選択される、前記方法。 - 【請求項6】 前記N−ビニルホルムアミドモノマー
が、前記ポリマーを製造するのに用いられるモノマーの
総重量に基づいて、約20〜100重量%のレベルで存
在する請求項5の方法。 - 【請求項7】 前記洗浄希釈剤が、n−プロパノール、
イソプロパノール、メチルエチルケトン、アセトン及び
酢酸エチルからなる群から選択される請求項6の方法。 - 【請求項8】 前記洗浄希釈剤がn−プロパノールであ
る請求項6の方法。
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