JPH1131492A - 蓄電池用弁付き栓 - Google Patents

蓄電池用弁付き栓

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JPH1131492A
JPH1131492A JP10123653A JP12365398A JPH1131492A JP H1131492 A JPH1131492 A JP H1131492A JP 10123653 A JP10123653 A JP 10123653A JP 12365398 A JP12365398 A JP 12365398A JP H1131492 A JPH1131492 A JP H1131492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の膜移動のない弁の栓の堅牢かつ長
寿命であるという長所を持ちながらそのかさを小さくす
る。 【解決手段】 この蓄電池用の弁の栓は、中央環状弁座
２３と、周囲の縁部により固定され、後部を押圧するば
ね１２の作用により栓内に形成された室２０の底部８を
押圧し、ピストンとばねを備えるピストン１０により弁
座に対して応力を受ける膜５とを含み、通気路１９は室
２０と大気とを通じさせ、膜５のピストン１０および２
８の中央オリフィス２６により、弁の開路時、上側通気
路１９からガスを排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池用弁付き栓
に関する。
【０００２】
【従来の技術】多くの種類の蓄電池用弁が知られてい
る。
【０００３】たとえば文書ＦＲ−Ａ−２．６４５．３５
０により示されている従来の膜移動弁では、たとえばほ
こりによる閉塞を防止するために、ピストンと座との間
に大きな隙間が存在する。ピストンの移動は完全に軸方
向ではない、すなわち、ピストンは常にまったく同じ場
所に復帰するとは限らず、従って漏れのおそれが生じ
る。
【０００４】たとえば文書ＥＰ−Ａ−０．５０４．５７
３により示されているダブルアクションピストンを有す
る弁では、内部過圧時には上側ピストンが上昇しガスを
横から排気させる。内部減圧時には、下側ピストンが下
降し、外部のガスが、上側ピストンの中央オリフィスか
ら内部に入る。これは実際には二つの「従来型」弁を組
み合わせたものであり、従って漏れのおそれがある。
【０００５】文書ＵＳ−Ａ−５．３８８．６１５は、小
さな圧力変化に適した、膜移動のない弁を開示している
が、これは、本発明で想定するような通常０．５から約
３相対バールの圧力変化には適さない。反対にこのよう
な変化は、文書ＦＲ−Ａ−１．４５１．５３０およびＦ
Ｒ−Ａ−２．３１５．７７３により知られている膜移動
のない弁の分野に属する。これらの文書は、大気圧より
高い所定の圧力を超えた時のみ蓄電池の内部容量を大気
と連通させるための弁付き栓を備え、前記蓄電池のオリ
フィスに気密であるが取り外し可能に嵌合する部分を含
み、大気に通じるが通常は閉鎖部品により塞がれる中央
環状弁座と、座の断面積よりはるかに広い表面積を有
し、周囲の縁部により前記本体に固定される膜−弁の環
状部分とを含む本体を備える種類であって、前記膜が、
一方の面に働く大気圧と、上記の所定の圧力に応じて校
正されたばねにより前記面を押圧するピストンとにより
弁座を塞ぐ方向に力を受け、蓄電池内にある圧力であっ
て前記膜の反対側面の少なくとも一部に作用する圧力に
より弁座を開く方向に力を受け、前記ばねが後部で、本
体内に形成された室の底部を押圧し、ピストンおよび前
記ばねを含み、前記室と大気とを通じさせる通気路が、
前記底部の内部または前記底部の近傍に設けられる蓄電
池を開示している。このような弁は堅固な膜およびばね
を使用しているため、堅固であり老化の進みが適正であ
る。しかしながら、既知の弁では、弁座は、本体の底部
内に設けられ、同じく本体の底部内に設けられた横方向
管路により大気につながっている軸方向管路の端部で構
成される。弁座は通常、膜の中央部分で構成される閉鎖
部品により塞がれている。本体の底部の近傍に大気に開
口する横方向管路が存在するため、既知の弁の栓は基本
的に蓄電池容器の蓋の上方にあり、したがってかさがか
なり大きい。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、膜移
動のない弁の栓の堅牢かつ長寿命であるという長所はそ
のままに、そのかさを小さくすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的は、前記の全体
的構成を有する栓の範囲内で、栓の底部内に設けられた
管路に代わって、弁座が、ピストンおよび膜の中央部分
の中に設けられた開口部を介して大気に通じることで達
成される。従ってガスはこの穴を介して弁の上部に排出
される。従って弁はより小型になり、製造もより容易で
ある。この弁はとくに、バッテリーが占有する体積が重
要な判断基準となる電気自動車用バッテリーのためのも
のである。
【０００８】本発明の他の特徴および長所は、添付の図
面を参照して行う以下の説明から明らかになろう。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、文書ＦＲ−Ａ−１．４５
１．５３０に知られている従来技術の弁を示す図であ
る。弁は、蓄電池のオリフィス内に螺入されるようにな
っている外ねじソケット２を具備する本体１を備え、Ｏ
リング１４により気密性が確保される。本体１は内側底
部３および円筒形隔壁４を含む。柔軟膜５はその周辺縁
により隔壁４の内側隆起６上に固定され、そこで膜は蓋
７の押圧により保持される。蓋７は倒立したコップの形
状であり、底部８（蓋の上部の）および円筒形スカート
９が隔壁４に螺入されている。蓋７の内部は、膜５上の
支承ピストン１０を下部に含む室２０を形成し、このピ
ストンは、蓋７のスカート９の内部を滑動する案内１１
に固設され、上端が底部８に支承され、前記底部の突起
１３により中心に置かれる圧縮ばね１２の圧力をうけ
る。蓋７の底部８の近傍またはその内部に設けられた通
気路１９により、室２０は大気に通じている。
【００１０】膜５の反対側は、底部３内に設けられた通
路１７を通って外ねじソケット２の内部管路１６に通じ
る低圧室１５を、底部３および隔壁４の下部とともに画
定する。底部３の表面上には突起すなわち扇形隆起１８
（図３も参照のこと）が設けられ、蓄電池内の圧力が大
気圧よりも低い時、底部に接着された膜５の全沈下を防
止する。
【００１１】本発明ではこれらの部品は共通であり、図
２で同じ符号で再度示してある。
【００１２】既知の弁付き栓では、本体１の底部３内
に、大気側に開いている横方向管路２２内に開口する軸
方向管路２１が設けられる。軸方向管路２１の上部環状
縁は、膜５が支承する弁座２３を形成する。大気圧とピ
ストン１０を介して膜５の後面を押圧するばね１２の圧
力とが結合することにより膜５の上面に作用する力が、
蓄電池内の圧力に等しい下部室１５内の圧力により膜の
下面に作用する力よりも大きい時、弁は閉じている。反
対に後者の力が前者の力を上回ると、膜５は持ち上が
り、弁座２３で弁を開く。従って、余剰ガスは、矢印２
４で示すように、管路２１および２２を通って大気中に
出ることができる。この排気は底部３のレベルで行われ
るため、このレベルは、栓の右側に略図で示した前記蓋
の位置で示すように、蓄電池容器の蓋２５の上方になけ
ればならない。
【００１３】図２に示す本発明の実施形態によれば、弁
座を形成する環状突起２３は残っているが、管路２１お
よび２２はなくなっている（従来技術の既存部品を元に
する場合、これらの管路に樹脂を充填することができ
る）。従って弁は本体の底部３の中央部分２９により片
側が閉じられる。反対に、膜５は中央が穿口され、座２
３の直径よりも小さな直径のオリフィス２８が形成され
る。ピストン１０も中央通路２６が穿口される。オリフ
ィス２８および通路２６の直径はたとえば０．９ｍｍで
ある。蓄電池の圧力が所定起動圧力を超えない場合に
は、弁は膜５を弁座２３に押圧して、所要の気密性を保
持する。反対に、蓄電池の圧力が前記所定圧力を超えた
場合には、余剰ガスは、通路１７、室１５、オリフィス
２８、通路２６、室２０および上部通気路１９を相次い
で通過して矢印２７で示す経路で排出される。この設計
により、図２に示すように、栓と比較して高い位置に容
器の蓋２５を設置することが可能である。また、底部３
の厚さを少なくすることができることから、既知の栓と
比較して栓の全高を数ミリメートル減らすことが可能で
ある。ねじ止めまたは他の固設手段（接着、溶接、クリ
ップ固定）により、蓋７を本体１に結合させることが可
能であることに留意されたい。本体１も種々の方法（溶
接、クリップ固定）により、蓄電池の容器に固定するこ
とができる。
【００１４】図４は、複数の変形部を含む本発明の第二
実施形態を示す図である。一方では、弁の全体構造は、
たとえば弁の蓋７’は、本体１’の内部隔壁の上部内に
形成された対応する空隙３２内にラチェット固定される
歯３１（たとえば、蓋７’の底部８’の周囲に設けられ
た三つの歯）により本体１’にクリップ固定されること
など、文書ＦＲ−Ａ−２．３１５．７７３の開示すると
ころに従う。他方、ピストン１０’は蓋７’の円筒形隔
壁９’により案内されることはなくなり、一方の端が底
部８’の突起に押圧され、他方の端がピストン１０’の
背部に設けられた対応する突起３０に押圧されるばね１
２自体により軸方向に保持される。ピストンの中央通路
２６’はこの突起３０中を延びる。このように接触のな
いピストンの設計により、摩擦、ならびに、埃、水分、
さらには氷（氷点下温度の場合）の浸入にかかわる問題
を防止することが可能である。ここではねじ切り２’は
本体１’自体に行われる。これ以外は、本発明の特徴、
すなわち、余剰ガスの通路１７’、２６’および１９’
を介しての大気側への排出路が認められる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術の弁付き栓の縦断面図である。
【図２】本発明による弁付き栓の第一実施形態の縦断面
図である。
【図３】図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩによる横断面図であ
る。
【図４】本発明による弁付き栓の第二実施形態の縦断面
図である。
【符号の説明】
１、１’ 本体 ２、２’ ねじ切りソケット ３、３’ 内側底部 ４ 円筒形隔壁 ５、５’ 膜 ６ 内側隆起 ７、７’、２５ 蓋 ８、８’ 底部 ９、９’ 円筒形スカート １０、１０’ ピストン １１ 案内 １２、１２’ 圧縮ばね １３ 突起 １４、１４’ Ｏリング １５ 低圧室 １６ 内部管路 １７、１７’ 通路 １８、１８’ 扇形隆起 １９、１９’ 通気路 ２０ 室 ２１ 軸方向管路 ２２ 横方向管路 ２３ 弁座 ２４、２７ 矢印 ２６、２６’ 中央通路 ２８ オリフィス ２９ 中央部分 ３０ 対応する突起 ３２ 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アラン・ジヤントン フランス国、33290・パランピユイール、 リユ・デ・パリユ、29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 大気圧より高い所定の圧力を超えた時の
    み蓄電池の内部容量を大気と連通させるための弁付き栓
    を備え、前記蓄電池のオリフィスに気密であるが取り外
    し可能に嵌合する部分（２）を含み、かつ内側底部
    （３）のレベルに、大気に通じるが通常は閉鎖部品によ
    り塞がれる中央環状弁座（２３）と、弁座（２３）の断
    面積よりはるかに広い表面積を有し、周囲の縁部により
    前記本体に固定される膜−弁（５）の環状部分とを含む
    本体（１）を備える種類の蓄電池であって、前記膜
    （５）が、一方の面に働く大気圧と、上記の所定の圧力
    に応じて校正されたばね（１２）により前記面を押圧す
    るピストン（１０）とにより弁座を塞ぐ方向に力を受
    け、蓄電池内にある圧力であって本体の内側底部（３）
    内に設けられた開口部（２８）により前記膜（５）の反
    対側面の少なくとも一部に作用する圧力により弁座を開
    く方向に力を受け、前記ばね（１２）が後部で、本体内
    に形成された室（２０）の底部（８）を押圧し、ピスト
    ン（１０）および前記ばね（１２）を含み、前記室（２
    ０）と大気とを通じさせる通気路（１９）が、前記底部
    （８）の内部または前記底部（８）の近傍に設けられて
    おり、弁座（２３）が、ピストン（１０）と膜（５）の
    中央部分の中に設けられた開口部（２６、２８）を介し
    て大気に通じ、閉鎖部品が、本体の内側底部（３）の中
    央部分（２９）で構成されることを特徴とする蓄電池。
  2. 【請求項２】 本体の内側底部（３）が、弁座（２３）
    を形成する中央突起と扇形突起（１８）とを含む請求項
    １に記載の蓄電池。
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