JPH1131442A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

Info

Publication number
JPH1131442A
JPH1131442A JP18469797A JP18469797A JPH1131442A JP H1131442 A JPH1131442 A JP H1131442A JP 18469797 A JP18469797 A JP 18469797A JP 18469797 A JP18469797 A JP 18469797A JP H1131442 A JPH1131442 A JP H1131442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
gas
contact
movable cylinder
circuit breaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18469797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Mizoguchi
均 溝口
Tadashi Mori
正 森
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
Mitsuru Toyoda
充 豊田
Norimitsu Kato
紀光 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP18469797A priority Critical patent/JPH1131442A/ja
Publication of JPH1131442A publication Critical patent/JPH1131442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン径を小さくして機器のコンパクト化
と駆動エネルギーの削減を図ると共に、逆止弁部の連通
孔の断面積を大きく確保し、閉極動作時には逆止弁部を
開けてガス充填雰囲気中のガスを可動シリンダ内空間に
十分吸入することにより遮断後直ちに再閉極遮断を行う
場合に高い遮断性能を発揮できる優れたガス遮断器を提
供する。 【解決手段】 可動シリンダ4の前端部に逆止弁部18
が設置されている。逆止弁部18は、ガス充填雰囲気中
と可動シリンダ内空間Sとをつなぐ空間である凹部Sv
と、この凹部Svとガス充填雰囲気中とを連通させる可
動通電接触子6の連通孔6aと、凹部Svと可動シリン
ダ内空間Sとを連通させる可動シリンダ4の連通孔4c
と、閉極動作時に連通孔6aを開け開極動作時に連通孔
6aを閉じる弁体16とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開極動作時の機械
的な圧縮力と開極時に発生するアークの熱エネルギーと
を利用して可動シリンダ内の圧力を上昇させ、接触子間
に発生したアークに高圧ガスを吹き付けて電流を遮断す
るパッファ方式のガス遮断器に関するものであり、特
に、可動シリンダ内空間のガス圧力を調整する逆止弁部
を備えたガス遮断器に改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電系統や配電系統を保護する
ために、線路の地絡故障や線間短絡故障などによる電流
を遮断するガス遮断器が用いられている。中でも、パッ
ファ方式のガス遮断器は、可動接触子と直結した可動シ
リンダによってSF6 ガスなどの消弧性ガスを圧縮し、
高圧のガス流を発生させるように構成されたものであ
る。このようなガス遮断器においては開極時に接触子間
に発生したアークに対して高圧のガス流を吹き付けるこ
とによりアークを消滅させることができる。したがっ
て、72kV以上の高電圧送電系統であっても確実な電
流遮断が可能であり、高電圧用の遮断器として広く普及
するに至っている。
【0003】[従来例の構成]ここで図9を参照して、
パッファ方式のガス遮断器の従来例について具体的に説
明する。ガス遮断器にはSF6 ガスなどの消弧性ガスが
充填された容器(図示せず)が設けられており、この容
器内に固定接触子部10および可動接触子部20が対向
して配置されている。以下、可動接触子部20の位置関
係については、説明簡略化の観点から、固定接触子部1
0側の方向(図中左方)を前方、その反対側の方向(図
中右方)を後方と定義して説明を進める。
【0004】固定接触子部10は、固定アーク接触子1
とその周囲に配置された固定通電接触子2から構成され
ており、共に容器に固定されている。一方、可動接触子
部20には、中空の操作ロッド3、可動シリンダ4、中
空かつ指状の可動アーク接触子5、可動通電接触子6、
絶縁性のノズル7およびピストン8が設けられており、
ピストン8を除く他の部材は一体的に前後方向に往復動
するように構成されている。
【0005】可動接触子部20を構成する各部材につい
て詳しく述べる。操作ロッド3は図示していない駆動装
置によってその軸方向に往復動するように構成されてお
り、前端部には中心に開口部を有するフランジ部3aが
形成されている。また、操作ロッド3の後部には複数の
排気孔3bが形成されている。可動シリンダ4は操作ロ
ッド3を包囲するように配置されており、操作ロッド3
のフランジ部3a後面部に連結されている。また、可動
シリンダ内空間Sはフランジ部3aの開口部を介してフ
ランジ部3a前面側の空間と連通されている。
【0006】可動アーク接触子5、ノズル7および可動
通電接触子6は、操作ロッド3のフランジ部3a前面部
に同心円上に取り付けられている。このうち、可動アー
ク接触子5は前記固定アーク接触子1に、可動通電接触
子6は前記固定通電接触子2にそれぞれ接離するように
配置されている。また、可動アーク接触子5とノズル7
との間には、可動シリンダ内空間Sで圧縮された高圧の
ガス流21がフランジ部3aの開口部を通過して固定ア
ーク接触子1側へと流れるガス流路が形成されている。
【0007】ピストン8は内径面および外径面を有する
円板状に形成されており、内径面側を操作ロッド3の外
径面が摺動すると共に、外径面側を可動シリンダ4の内
径面が摺動するように構成されている。また、ピストン
8の後面部には後方に軸方向に伸びる中空の支持管部8
aが一体的に設けられている。この支持管部8aには支
持部材および絶縁支持部材(共に図示ぜす)が連結され
ており、これらの部材を介してピストン8が容器内に固
定される。さらに、支持管部8aの後部には、その中空
部とガス充填雰囲気中を連通する複数個の排気孔8bが
設けられている。
【0008】また、ピストン8には逆止弁部18が設け
られている。逆止弁部18は、ピストン8前面部に形成
されたリング状の凹部Svと、可動シリンダ内空間Sと
ガス充填雰囲気中を連通する連通孔8cと、連通孔8c
を閉開口させる弁体16と、弁体16の前方位置を規制
する停止板17とから構成されている。このうち、弁体
16は凹部Svに前後動自在に配置されており、閉極動
作時には連通孔8cを開け開極動作時には連通孔8cを
閉じるように構成されている。また、停止板17はピス
トン8の前端部に取り付けられている。
【0009】[従来例の作用]以上のような構成を有す
るガス遮断器における開極動作および閉極動作について
説明する。
【0010】<開極動作>ガス遮断器が開極動作を行う
場合、操作ロッド3とそれに連結された可動シリンダ
4、可動アーク接触子5、可動通電接触子6およびノズ
ル7が、図示されない駆動装置によって後方(図9中矢
印Dの方向)に一体的に移動する。そのため、固定アー
ク接触子1と可動アーク接触子5が開離し、両アーク接
触子1,5間の距離が十分に大きくなって、遮断状態と
なる(図8の状態)。
【0011】このとき、両アーク接触子1,5間にはア
ーク22が発生するが、パッファ方式のガス遮断器で
は、可動シリンダ4とピストン8との相対移動により、
可動シリンダ内空間Sのガスを圧縮して高圧のガス流2
1を発生させ、これをアーク22に吹き付ける。なお、
ガス流21は、固定アーク接触子1に向かう流れ21a
と、操作ロッド3の中空部から排気孔3bさらにはピス
トン8の排気孔8bを通ってガス充填雰囲気中へと向か
う流れ21bという2つの流れがある。このような2つ
の流れを持つ高圧のガス流21をノズル7内に発生させ
ることによりアーク22を消滅させ、電流を確実に遮断
することができる。また、開極動作中の逆止弁部18で
は、弁体16が連通孔8cを閉めた状態にあるため、可
動シリンダ内空間Sのガス圧の上昇を維持させるように
なっている。
【0012】<閉極動作>一方、閉極動作を行う場合
は、操作ロッド3とそれに連結された可動シリンダ4、
可動アーク接触子5、可動通電接触子6およびノズル7
が、図示されない駆動装置によって前方(矢印Dの方向
と逆方向)に一体的に移動する。このとき、可動シリン
ダ内空間Sの容積が増大し、可動シリンダ内空間Sの圧
力は低下する。そのため、ノズル7の開口部から可動シ
リンダ内空間Sにガスを吸入する(図8のガス流21と
逆向き)。と同時に、逆止弁部18の弁体16が前方に
移動し、連通孔8cが開口することにより、ガス充填雰
囲気中から可動シリンダ内空間Sにガスが吸入する。以
上のようなガスの吸入により、閉極動作が終了して可動
接触子部20側が停止した後、極めて短い時間で可動シ
リンダ内空間Sのガス圧はガス充填雰囲気中のそれと同
じレベルまで回復し、可動シリンダ内空間Sのガス圧力
低下はほぼ零となる。
【0013】このような可動シリンダ内空間Sの圧力低
下を防止することは、遮断後、再閉極して直ちに遮断を
行う場合の遮断性能を確保するために不可欠である。す
なわち、再閉極後直ちに行う遮断において十分な遮断性
能を得るためには、開極動作開始前に可動シリンダ内空
間Sの圧力が、ガス充填雰囲気中の圧力とほぼ同じまで
回復していなくてはならない。そこで、閉極動作時に可
動シリンダ内空間Sに十分なガス量を吸入させることが
必要であり、ノズル7からのガスの流入だけでなく、逆
止弁部18を開けて可動シリンダ内空間Sにガスを流入
させている。
【0014】以上説明したように、パッファ方式のガス
遮断器の遮断性能はノズル7の上流側の圧力によって高
められている。したがって、高い遮断性能を得るために
は可動シリンダ内空間Sの圧力上昇を長い時間高く持続
させる必要がある。具体的には可動シリンダの径を大き
くして、可動シリンダ内空間Sの圧縮ガス量を増大させ
るといった構成をとれば良い。一方、パッファ方式のガ
ス遮断器においては、可動シリンダ内空間Sの圧力上昇
は駆動力に対する反力として作用する。従って、高い遮
断性能を得るためには大きな駆動エネルギーが必要とな
り、従来、遮断器の大形化が避けられなかった。
【0015】[低駆動エネルギーのガス遮断器]そのた
め、これまで小さい駆動エネルギーによって高い遮断性
能を得る方法が種々提案されている。例えば、特開平5
−258648号記載のガス遮断器では、開極動作の初
期には、可動アーク接触子の中空部および操作ロッドの
中空部を可動シリンダ内空間に連通させ、固定アーク接
触子と可動アーク接触子の開極後設定された時間だけア
ークによる高温ガスを可動シリンダ内空間に流入させ、
高い圧力上昇を得る構成とした上、ピストンの外径を可
動シリンダの内径より小さく構成し、反力を受けるピス
トン断面積を縮小すると共に、可動シリンダの内径部と
ピストンの外径部との間にできる空間の容積により、過
大な圧力上昇を緩和させて、前記駆動力に対する反力を
低減させている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に駆動エネルギーの削減を図るためにピストン径を小さ
くするということもあるが、ガス遮断器に対しては常に
コンパクト化が要請されており、ピストンの径は小さい
方が望ましい。しかしながら、ピストンが小さくなって
いくと、ピストン8に逆止弁部18を設けることが難し
くなるという問題が生じた。無理をしてピストン8に逆
止弁部18を設けると、逆止弁部18を構成する連通孔
の断面積が不足したり、逆止弁部18と操作ロッド3の
排気孔3bとの距離が近くなってアークにより高温化し
たガスが可動シリンダ内空間に入り再閉極遮断時の性能
が低下する可能性があるなど、遮断性能に悪影響を及ぼ
すおそれがあった。
【0017】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
ピストン径を小さくして機器のコンパクト化と駆動エネ
ルギーの削減を図ると共に、逆止弁部の連通孔の断面積
を大きく確保し、閉極動作時には逆止弁部を開けてガス
充填雰囲気中のガスを可動シリンダ内空間に十分吸入し
て、遮断後直ちに再閉極遮断を行う場合に高い遮断性能
を発揮できる優れたガス遮断器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、消弧性ガスが充填された容器
内には固定接触子部および可動接触子部が対向して配置
され、前記固定接触子部には固定アーク接触子および固
定通電接触子が設けられ、一方、前記可動接触子部は、
前記固定接触子部側の方向を前方、その反対側の方向を
後方と定義した場合に、前後方向に移動自在に構成さ
れ、さらに前記可動接触子部には排気孔を有する中空の
操作ロッドと、前記操作ロッドを包囲する可動シリンダ
と、前記固定アーク接触子に接離自在な中空の可動アー
ク接触子と、前記固定通電接触子に接離自在な可動通電
接触子と、前記可動アーク接触子を包囲する絶縁性のノ
ズルと、前記可動シリンダに挿入されるピストンとが設
けられ、開極動作時には前記可動シリンダと前記ピスト
ンとの相対移動により前記可動シリンダ内空間のガスを
圧縮して前記ノズル内に高圧のガス流を発生させ、前記
固定アーク接触子および可動アーク接触子間に発生した
アークに前記ガス流を吹き付けて電流を遮断するように
構成されたガス遮断器において、前記可動シリンダの前
端部に、ガス充填雰囲気中と前記可動シリンダ内空間と
を連通させる連通孔と、閉極動作時には前記連通孔を開
け開極動作時には前記連通孔を閉じる弁体とを有する逆
止弁部が設置されたことを特徴とする。
【0019】以上のような構成を有する請求項1記載の
ガス遮断器では、逆止弁部を可動シリンダの前端部側に
設けているため、無理をしてピストンに逆止弁部を設け
る必要がなく、ピストンを小形化しても断面積の大きな
連通孔を形成することができる。したがって、連通孔の
断面積不足、あるいは逆止弁部と操作ロッドの排気孔と
の接近による高温ガスの可動シリンダ内空間への流入を
防ぐことができる。その結果、遮断性能への悪影響を回
避することができる。
【0020】また、請求項1記載のガス遮断器では、逆
止弁部の設置箇所がピストン側でなく可動シリンダ側な
ので、ピストンの小形化が容易である。これにより機器
のコンパクト化を実現することができる。しかも、反力
を受けるピストン断面積が縮小するため、過大な圧力上
昇を緩和させて駆動力に対する反力を低減させることが
可能であり、駆動エネルギーの削減に寄与することが可
能である。
【0021】なお、逆止弁部を備えたガス遮断器は従来
と同様、次のように作用する。すなわち、閉極動作時に
は弁体が連通孔を開口させてガス充填雰囲気中のガスを
可動シリンダ内空間に十分に吸入することが可能であ
る。これにより、閉極動作が終了して可動接触子部側が
停止した後、極めて短い時間で可動シリンダ内空間のガ
ス圧はガス充填雰囲気中のそれと同じレベルまで回復す
ることができ、可動シリンダ内空間のガス圧力低下はほ
ぼ零となる。このような可動シリンダ内空間の圧力低下
の防止により、再閉極後直ちに行う遮断において十分な
遮断性能を得ることが可能となる。
【0022】一方、開極動作時には弁体が連通孔を閉口
させて可動シリンダ内空間の圧力上昇を維持することが
できる。したがって、可動シリンダとピストンとの相対
移動により可動シリンダ内空間のガスを圧縮して十分に
高圧なガス流を発生させることができ、これをアークに
吹き付けてアークを消滅させ、電流を確実に遮断するこ
とができる。
【0023】請求項2の発明は、請求項1記載のガス遮
断器において、前記連通孔を閉じる方向に前記弁体を付
勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする。
【0024】このような構成を有する請求項2記載のガ
ス遮断器では、可動接触子部が停止しているとき、弾性
部材の付勢力によって弁体は連通孔を閉口する位置に保
持されている。したがって、弁体が摩擦力等により中途
半端な位置に停止することがなく、逆止弁部は連通孔の
閉開口動作を安定して行うことができる。
【0025】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のガス遮断器において、前記連通孔におけるガス充填雰
囲気中への出口部分が、前記可動シリンダの半径方向に
設けられたことを特徴とする。
【0026】このような構成を有する請求項3記載のガ
ス遮断器では、可動シリンダの前端部付近において軸方
向に逆止弁部を設けるスペースが不足する場合であって
も、逆止弁部を設置することが可能となり、遮断器設計
の自由度を大きくすることができる。
【0027】請求項4の発明は、請求項1または2記載
のガス遮断器において、前記連通孔におけるガス充填雰
囲気中への出口部分が、前記可動シリンダの軸方向およ
び半径方向に設けられたことを特徴とする。
【0028】このような構成を有する請求項4記載のガ
ス遮断器では、連通孔の出口断面積を大きくすることが
でき、ガス充填雰囲気中から可動シリンダ内空間へのガ
ス流入量を増大させることが可能となる。
【0029】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4記載のガス遮断器において、開極動作の開始と同
時、またはそれ以前に、前記可動アーク接触子の中空部
および前記操作ロッドの中空部がガス充填雰囲気中に連
通するような位置に、前記操作ロッドの排気孔が設けら
れたことを特徴とする。
【0030】このような構成を有する請求項5記載の発
明では、上記請求項1〜4記載の発明の持つ作用に加え
て、次のような作用がある。すなわち、固定、可動の両
アーク接触子が開離した直後からアークによる高温なガ
ス流を可動アーク接触子の中空部と操作ロッドの中空部
を経てガス充填雰囲気中に排出することにより、ガス流
は固定アーク接触子1に向かう流れだけではなく、操作
ロッドの中空部から排気孔を通ってガス充填雰囲気中へ
と向かう流れを作ることができる。このような2つの流
れを持つ高圧のガス流をノズル内に発生させることによ
りアークを消滅させ、電流を遮断することができる。
【0031】請求項6の発明は、請求項1、2、3また
は4記載のガス遮断器において、開極動作の初期には前
記可動アーク接触子の中空部および前記操作ロッドの中
空部が前記可動シリンダ内空間に連通し、かつ開極動作
の後期には前記可動アーク接触子の中空部および前記操
作ロッドの中空部がガス充填雰囲気中に連通するような
位置に、前記操作ロッドの排気孔が設けられたことを特
徴とする。
【0032】このような構成を有する請求項6記載の発
明では、前記請求項5記載の発明とは異なり、開極動作
の初期には可動アーク接触子の中空部および操作ロッド
の中空部が可動シリンダ内空間に連通しているため、上
記請求項1〜4記載の発明の持つ作用に加えて、次のよ
うな作用がある。すなわち、開極動作初期にだけ可動シ
リンダ内空間の圧力上昇を大きくして非常に高圧なガス
流を発生させることができる。そして、開極動作の後期
には高温なガス流を可動アーク接触子の中空部と操作ロ
ッドの中空部を経てガス充填雰囲気中に排出し、操作ロ
ッドの中空部から排気孔を通ってガス充填雰囲気中へと
向かう流れを作り、2つの流れを持つ高圧のガス流をノ
ズル内に発生させてアークを消滅させ、電流を遮断する
ことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるパッファ方式
のガス遮断器の実施の形態について、図1〜図8により
具体的に説明する。なお、図9に示した従来例と同一の
部材に関しては同一符号を付し、説明は省略する。ま
た、以下の説明においても、固定接触子側の方向に関し
ては、請求項1に記載した定義に従い、固定接触子側の
方向を前方、その反対側の方向を後方とする。
【0034】(1)第1の実施の形態 [構成]図1、図2、図3、図4は、本発明によるガス
遮断器の第1の実施の形態として、請求項1および6記
載の発明を適用したガス遮断器の一つの実施の形態を示
す図である。ここで図1は開極動作終了時あるいは閉極
動作初期の状態を示す断面図、図2は閉極動作中を示す
断面図、図3は閉極動作終了時あるいは開極動作初期の
状態を示す断面図、図4は開極動作中を示す断面図であ
る。また、図面中、2点鎖線の円内に示した図は本実施
の形態の要部拡大断面図である。
【0035】第1の実施の形態は、可動シリンダ4の前
端部に逆止弁部18が設置されたことを構成上の特徴と
している。この逆止弁部18は、ガス充填雰囲気中と可
動シリンダ内空間Sとをつなぐ空間である凹部Svと、
この凹部Svとガス充填雰囲気中とを連通させる連通孔
6aと、凹部Svと可動シリンダ内空間Sとを連通させ
る連通孔4cと、閉極動作時に連通孔6aを開け開極動
作時に連通孔6aを閉じる弁体16とから構成されてい
る。連通孔4cは可動シリンダ4の前端部に形成されて
おり、連通孔6aは可動通電接触子6の外周付近に軸方
向に沿って形成されている。なお、第1の実施の形態に
おける凹部Svは、図9に示した従来例のそれとは異な
り、通電接触子6の後端部と、可動シリンダ4の前端部
と、操作ロッド3のフランジ部3aの外径部と、ノズル
7の後端部とによって囲まれることにより形成されてい
る。
【0036】なお、第1の実施の形態の可動シリンダ4
の形状は、図9に示した従来例のそれとは異なる。すな
わち、可動シリンダ4の前端部および後端部には内側に
突出する前端小内径部4aおよび後端小内径部4bが形
成されている。また、符号12は、ピストン8の支持管
部8aを容器内に固定するための支持部であり、この支
持部12には集電シリンダ9が固定されている。集電シ
リンダ9の内径部は集電コンタクト11を介して可動シ
リンダ4の外径部で摺動するようになっている。さら
に、ピストン8および集電シリンダ9にはそれぞれ排気
孔8b,9aが形成されている。
【0037】ところで、ピストン8および支持管部8a
の外径寸法dpは可動シリンダ4の内径寸法dcよりも
小さく設定されており、かつ可動シリンダ4の後端小内
径部4bの内径寸法とほぼ等しく、ピストン8および支
持管部8aの外径部が後端小内径部4bにほぼ気密に摺
動する構成されている。また、操作ロッド3の外径寸法
drは、ピストン8の内径寸法とほぼ同じであり、操作
ロッド3の外径部がピストン8の内径部をほぼ気密に摺
動するように構成されている。このような構成では図1
に示す開極動作終了の状態で、可動シリンダ内空間Sと
して可動シリンダ4内の内径部とピストン8および支持
管部8aの外径部との間の空間が残留するようになって
いる。
【0038】また、第1の実施の形態では、図3に示し
た開極動作の初期には可動アーク接触子5の中空部およ
び操作ロッド3の中空部が可動シリンダ内空間Sに連通
するような位置に、操作ロッド3の排気孔3bが設けら
れている。また、図4に示した開極動作の後期には操作
ロッド3の排気孔3bはピストン8の後方に移動し、可
動アーク接触子5の中空部および操作ロッド3の中空部
がピストン8の排気孔8bおよび集電シリンダ9の排気
孔9aを通じて、ガス充填雰囲気中に連通するように構
成されている。さらに、操作ロッド3の排気孔3bの直
後には、ガス流閉止部材3cが設けられている。このガ
ス流閉止部材3cは、操作ロッド3の前方からのガス流
の後方への流路を遮断し、排気孔3bからのガス流の排
出を導くために設けられている。
【0039】[作用]続いて、以上のような構成を有す
る第1の実施の形態における閉極動作および開極動作に
ついて説明する。
【0040】<閉極動作>第1の実施の形態が閉極動作
を行う場合、図1の開極動作終了状態から閉極動作が始
まる。すなわち、閉極動作指令を受けて、図示されてい
ない駆動装置の操作力が操作ロッド3に働き、操作ロッ
ド3と一体的に、可動シリンダ4、可動アーク接触子
5、ノズル7、可動通電接触子6が前方(図1中点線矢
印Dの方向)に移動する。
【0041】閉極動作中の状態を図2に示す。すなわ
ち、可動部は図2の矢印Dの方向に移動している。この
とき前方に移動する可動部の加速度により、逆止弁部1
8の弁体16は凹部Sv内を相対的に後方に移動し、可
動シリンダ4の前端小内径部4aに密着する。また、可
動シリンダ内空間Sの容積が増加するので圧力が低下
し、それによっても弁体16は後方に移動するように動
作する。そのため、可動通電接触子6の連通孔6aが開
口し、連通孔6aから、凹部Sv、可動シリンダ4の前
端小内径部4aの連通孔4cにより、ガス充填雰囲気中
と可動シリンダ内空間Sが連通し、ガス充填雰囲気中か
ら可動シリンダ内空間Sにガスが流入する。なお、可動
シリンダ内空間Sの圧力低下により、ノズル7の開口部
からも可動シリンダ内空間Sにガスが流入する。そし
て、図3に示した状態で閉極動作が終了する。
【0042】<開極動作>一方、第1の実施の形態が開
極動作を行う場合、図3の閉極動作終了状態から開極動
作が始まる。すなわち、開極動作指令を受けて、図示さ
れていない駆動装置の操作力が操作ロッド3に働き、操
作ロッド3と一体的に、可動シリンダ4、可動アーク接
触子5、ノズル7、可動通電接触子6が後方(図3中点
線矢印Dの方向)に移動する。
【0043】開極動作中の状態を図4に示す。すなわ
ち、可動部は図4の矢印Dの方向に移動している。この
とき逆止弁部18の弁体16は、後方に移動する可動部
の加速度と、可動シリンダ4とピストン8との相対移動
による可動シリンダ内空間Sの圧力上昇により、前方に
移動し、可動通電接触子6の後端部に密着する。そのた
め、弁体16は可動通電接触子6の連通孔6aを閉口
し、可動シリンダ内空間Sとガス充填雰囲気中との連通
を阻止する。したがって、可動シリンダ4とピストン8
との相対移動により可動シリンダ内空間のガスを圧縮し
て十分に高圧なガス流を発生させることができ、これを
アークに吹き付けてアークを消滅させ、電流を確実に遮
断することができる。そして、図1に示した状態で開極
動作が終了する。
【0044】なお、図3に示す開極動作の初期状態で
は、操作ロッド3の排気孔3bは、従来例のガス遮断器
と異なり、ピストン8の前方に位置し、可動アーク接触
子5及び操作ロッド3の中空部と可動シリンダ内空間S
を連通している。したがって、両アーク接触子1,5間
に発生するアークからの高温ガスを可動シリンダ内空間
S内に導くことができる。この作用とピストン8による
圧縮作用により可動シリンダ内空間S内に高い圧力上昇
が得ることができる。
【0045】また、開極動作の後期は図4に示すように
操作ロッド3の排気孔3bがピストン8の後方に達して
アークからの高温ガスはノズル7を介して固定アーク接
触子1の方向に排気すると共に、可動アーク接触子5の
中空部と操作ロッド3の中空部から操作ロッド3の排気
孔3b、さらにはピストン8の排気孔8bおよび集電シ
リンダ9の排気孔9aを通じてガス充填雰囲気中に排気
する。したがって、ノズル7内に二方向のガス流を生じ
させることができ、アークを強力に冷却して電流を遮断
することができる。
【0046】[効果]第1の実施の形態では可動シリン
ダ4の内径よりもピストン8の外径を小さくしているた
め、可動シリンダ4の前面部のスペースはピストン8の
スペースより大きい。大きなスペースを持つ可動シリン
ダ4の前面部に逆止弁部18を設けることにより、可動
シリンダ4内へのガス流路である連通孔6a、4cの断
面積を十分に大きくすることができる。
【0047】このようにガス流路の断面積が大きいこと
と、前述のように閉極動作中の弁体16が確実に連通孔
6aを開口してガス充填雰囲気中と可動シリンダ内空間
Sとが確実に連通することによって、閉極動作が終了し
て可動接触子部20側が停止した後、極めて短い時間で
開極動作を再度行う場合であっても、開極動作の開始ま
でに可動シリンダ内空間Sの圧力はガス充填雰囲気中の
圧力とほぼ同じにまで回復させることができる。しか
も、第1の実施の形態では、高温ガスが存在しない位置
に逆止弁部18を設けているので、可動シリンダ内空間
Sに低温のガスを吸入することができ、再閉極後直ちに
行う遮断において十分かつ安定した遮断性能を得ること
ができる。
【0048】また、第1の実施の形態では、逆止弁部1
8の設置箇所がピストン8側でなく可動シリンダ4側な
ので、ピストンの小形化が容易である。したがって、機
器のコンパクト化に貢献することができると共に、ピス
トン断面積の縮小による反力の低減が可能であり、駆動
エネルギーの削減に寄与することが可能である。
【0049】(2)第2の実施の形態 [構成]図5は、本発明によるガス遮断器の第2の実施
の形態として、請求項2記載の発明を適用したガス遮断
器の一つの実施の形態を示す要部の半断面図であり、開
極動作終了時の状態を示す。この第2の実施形態におい
ては、逆止弁部18の凹部Svに弁体16を前方に付勢
するバネ17が設けられている。なお、この逆止弁部1
8の周辺以外の部分については、前記第1の実施の形態
と同じに構成されている。
【0050】[作用・効果]上記の構成を有する第2の
実施の形態によれば、第1の実施の形態の持つ作用効果
に加えて、次のような作用効果がある。すなわち、開極
動作終了の状態及び閉極動作終了の状態で可動部が停止
している状態で、逆止弁部18の弁体16はは可動通電
接触子6の後端部に押し付けられ、摩擦やゴミなどの影
響により凹部Svの中間位置に停止することがなく、可
動通電接触子6の連通孔6aを閉口して停止している。
そのため、開極動作のとき、最初から連通孔6aが閉じ
られているので、可動シリンダ内空間Sからガス充填雰
囲気中へのガス漏れを防止する効果は一層確実である。
【0051】(3)第3の実施の形態 [構成]図6は、本発明によるガス遮断器の第3の実施
の形態として、請求項3記載の発明を適用したガス遮断
器の一つの実施の形態を示す要部の半断面図であり、開
極動作終了時の状態を示す。第3の実施の形態では、可
動通電接触子6に設けられる連通孔6aの出口部分が可
動通電接触子4のフランジ部6bの半径方向に設けられ
ている。なお、上記の可動通電接触子6の周辺部以外の
部分の構成については、第1の実施の形態と同じであ
る。
【0052】[作用・効果]第3の実施の形態の独自の
作用効果は次のような点である。すなわち、可動通電接
触子6の固定通電接触子2との接触面の後部に連通孔6
aを加工する必要がない。したがって、可動通電接触子
6における接触面の長さが短い場合に特に有効である。
【0053】(4)第4の実施の形態 [構成]図7は、本発明によるガス遮断器の第4の実施
の形態として、請求項4記載の発明を適用したガス遮断
器の一つの実施の要部の形態を示す半断面図であり、開
極動作終了時の状態を示す。第4の実施の形態は、可動
通電接触子6に設けられる連通孔6aの出口部分が可動
通電接触子4の軸方向およびフランジ部6bの半径方向
に設けられている。なお、上記の可動通電接触子6の周
辺部分以外の部分の構成については、第1の実施の形態
と同じである。
【0054】[作用・効果]第4の実施の形態において
は、可動通電接触子6の部分の連通孔6aの断面積を容
易に増加することができるので、閉極動作時にガス充填
雰囲気中から可動シリンダー内空間Sへ流入するガス流
量を増加することができ、より効果的に可動シリンダー
内空間Sの圧力低下を防止することができる。
【0055】(5)第5の実施の形態 [構成]図8は、本発明によるガス遮断器の第5の実施
の形態として、請求項5記載の発明を適用したガス遮断
器の一つの実施の形態における閉極状態を示す断面図で
ある。この第5の実施の形態においては、閉極状態にお
いて操作ロッド3の排気孔3bが固定ピストン21の後
方になるよう構成されるか、または固定アーク接触子1
と可動アーク接触子5が開極すると同時に操作ロッド3
の排気孔3bが、固定ピストン21の後方の位置に達す
るように構成されている。すなわち、可動アーク接触子
5の中空部および操作ロッド3の中空部は、両アーク接
触子1、5が開極する以前または同時にガス充填雰囲気
中に連通するように構成されている。なお、第5の実施
の形態は操作ロッド3の周辺以外は第1の構成と同じと
されているが、第2〜第4の実施の形態に対しても適用
可能である。
【0056】[作用・効果]第5の実施の形態では、固
定アーク接触子1と可動アーク接触子5の開離後発生す
るアークから可動アーク接触子5の中空部を経て、操作
ロッド3の中空部に流れる高温ガスが、可動シリンダー
4内の可動シリンダー内空間Sに流入することがなく、
開極動作開始直後に、操作ロッド3の排気孔3bからピ
ストン8の支持管部8aの中空部から支持管部8aの排
気孔8bへ、さらには集電シリンダー9の排気孔9aを
経てガス充填雰囲気中に排出する。したがって、上記の
第1から第4の実施の形態に比べて、熱による可動シリ
ンダー内空間Sの昇圧効果は低くなるが、可動シリンダ
4の前端小内径部4a付近に設けた逆止弁部18の確実
な動作により、閉極動作時に可動シリンダー内の圧力低
下が防止されると共に、開極動作時の可動シリンダー内
空間Sからのガス漏れが防止される作用は第1の実施の
形態から第4の実施の形態と同じである。
【0057】(6)他の実施の形態 なお、本発明は、上記の各実施の形態に限定されるもの
でなく、多種多様な形態を実施可能である。例えば、ピ
ストン8の外径は可動シリンダの内径4とほぼ同じに設
定されても良い。可動シリンダ4の外径はピストン8の
外径より大きいため、その前端部に逆止弁部18を設け
るスペースを確保することは容易であり、従来の一般的
な構成のガス遮断器を小形化することができる。
【0058】また、各実施の形態の複数の形態を適宜組
み合わせることも可能であり、ピストンと可動シリンダ
の具体的構成は、可動シリンダの内径とピストンの外径
との比率を含め、適宜選択可能である。更に、各部に設
ける連通孔や排気孔の数や形状あるいは寸法などは自由
に設計可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、閉
極動作時にのみガス充填雰囲気中と可動シリンダ内空間
とを連通させる逆止弁部を、可動シリンダの前端部に設
置するという極めて簡単な構成により、ピストン径を小
さくして機器のコンパクト化と駆動エネルギーの削減を
図ると共に、逆止弁部の連通孔の断面積を大きく確保
し、閉極動作時には逆止弁部を開けてガス充填雰囲気中
のガスを可動シリンダ内空間に十分吸入して、遮断後直
ちに再閉極遮断を行う場合に高い遮断性能を発揮できる
優れたガス遮断器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態のガス遮断器の
開極動作終了時あるいは閉極動作初期の状態を示す断面
図であり、円内はその逆止弁部を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態の閉極動作中の状態を示す断
面図であり、円内はその逆止弁部を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態の閉極動作終了時あるいは開
極動作初期の状態を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態の開極動作中の状態を示す断
面図であり、円内はその逆止弁部を示す断面図である。
【図5】本発明による第2の実施の形態のガス遮断器の
開極動作終了時における要部の状態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明による第3の実施の形態のガス遮断器の
閉極動作終了時における要部の状態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明による第4の実施の形態のガス遮断器の
開極動作終了時における要部の状態を示す断面図であ
る。
【図8】本発明による第5の実施の形態のガス遮断器の
閉極動作終了時の状態を示す断面図である。
【図9】従来のガス遮断器の一例を示す図であり、開極
動作中、電流を遮断している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…固定アーク接触子 2…固定通電接触子 3…操作ロッド 3a…フランジ部 3b…排気孔 3c…ガス流閉止部 4…可動シリンダ 4a…前端小内径部 4b…後端小内径部 4c…連通孔 5…可動アーク接触子 6…可動通電接触子 6a…連通孔 6b…フランジ部 7…ノズル 8…ピストン 8a…支持管部 8b…排気孔 8c…連通孔 9…集電シリンダ 9a…排気孔 10…固定接触子部 11…集電コンタクト 16…弁体 17…停止板 18…逆止弁部 20…可動接触子部 21,21a,21b…ガス流 22…アーク S…可動シリンダ内空間 Sv…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 充 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 加藤 紀光 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスが充填された容器内には固定
    接触子部および可動接触子部が対向して配置され、前記
    固定接触子部には固定アーク接触子および固定通電接触
    子が設けられ、一方、前記可動接触子部は、前記固定接
    触子部側の方向を前方、その反対側の方向を後方と定義
    した場合に、前後方向に移動自在に構成され、さらに前
    記可動接触子部には排気孔を有する中空の操作ロッド
    と、前記操作ロッドを包囲する可動シリンダと、前記固
    定アーク接触子に接離自在な中空の可動アーク接触子
    と、前記固定通電接触子に接離自在な可動通電接触子
    と、前記可動アーク接触子を包囲する絶縁性のノズル
    と、前記可動シリンダに挿入されるピストンとが設けら
    れ、開極動作時には前記可動シリンダと前記ピストンと
    の相対移動により前記可動シリンダ内空間のガスを圧縮
    して前記ノズル内に高圧のガス流を発生させ、前記固定
    アーク接触子および可動アーク接触子間に発生したアー
    クに前記ガス流を吹き付けて電流を遮断するように構成
    されたガス遮断器において、 前記可動シリンダの前端部に、ガス充填雰囲気中と前記
    可動シリンダ内空間とを連通させる連通孔と、閉極動作
    時には前記連通孔を開け開極動作時には前記連通孔を閉
    じる弁体とを有する逆止弁部が設置されたことを特徴と
    するガス遮断器。
  2. 【請求項2】 前記連通孔を閉じる方向に前記弁体を付
    勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする請求項1
    記載のガス遮断器。
  3. 【請求項3】 前記連通孔におけるガス充填雰囲気中へ
    の出口部分が、前記可動シリンダの半径方向に設けられ
    たことを特徴とする請求項1または2記載のガス遮断
    器。
  4. 【請求項4】 前記連通孔におけるガス充填雰囲気中へ
    の出口部分が、前記可動シリンダの軸方向および半径方
    向に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載
    のガス遮断器。
  5. 【請求項5】 開極動作の開始と同時、またはそれ以前
    に、前記可動アーク接触子の中空部および前記操作ロッ
    ドの中空部がガス充填雰囲気中に連通するような位置
    に、前記操作ロッドの排気孔が設けられたことを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載のガス遮断器。
  6. 【請求項6】 開極動作の初期には前記可動アーク接触
    子の中空部および前記操作ロッドの中空部が前記可動シ
    リンダ内空間に連通し、かつ開極動作の後期には前記可
    動アーク接触子の中空部および前記操作ロッドの中空部
    がガス充填雰囲気中に連通するような位置に、前記操作
    ロッドの排気孔が設けられたことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載のガス遮断器。
JP18469797A 1997-07-10 1997-07-10 ガス遮断器 Pending JPH1131442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18469797A JPH1131442A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 ガス遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18469797A JPH1131442A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 ガス遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1131442A true JPH1131442A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16157805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18469797A Pending JPH1131442A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 ガス遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1131442A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732531B2 (en) 2003-08-25 2010-06-08 Daikin Industries, Ltd. Molded object process for producing the same product for high-frequency signal transmission and high-frequency transmission cable

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732531B2 (en) 2003-08-25 2010-06-08 Daikin Industries, Ltd. Molded object process for producing the same product for high-frequency signal transmission and high-frequency transmission cable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0797466B2 (ja) パッファ形ガスしゃ断器
JPH1131442A (ja) ガス遮断器
JP2523480B2 (ja) パツフア形ガスしや断器
JPH0797468B2 (ja) パツフア形ガス遮断器
JPH1167025A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2010056023A (ja) ガス遮断器
JPH07211199A (ja) 遮断装置
JPH08249993A (ja) ガスしゃ断器
JPH077624B2 (ja) パツフア式ガスしや断器
JPH09213180A (ja) ガス遮断器
JPH1167026A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH11111127A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2523475B2 (ja) パツフア式ガスしや断器
JPH05166442A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2001110291A (ja) ガス遮断器
JP2004055162A (ja) ガス遮断器
JP2005276614A (ja) ガス遮断器
JPH11120876A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH07105799A (ja) ガス遮断器
JP2000294095A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2001283695A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH06196057A (ja) ガス遮断器
JPH03108226A (ja) ガス遮断器
JP3432234B2 (ja) ガス遮断器
JP2000003649A (ja) 磁気駆動併用熱パッファ形ガス遮断器