JP2001283695A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JP2001283695A
JP2001283695A JP2000094235A JP2000094235A JP2001283695A JP 2001283695 A JP2001283695 A JP 2001283695A JP 2000094235 A JP2000094235 A JP 2000094235A JP 2000094235 A JP2000094235 A JP 2000094235A JP 2001283695 A JP2001283695 A JP 2001283695A
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arc
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Kenji Arai
健嗣 新井
Takeshi Shinkai
健 新海
Yoshiaki Amita
芳明 網田
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/70Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/7015Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts
    • H01H33/7023Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts characterised by an insulating tubular gas flow enhancing nozzle

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッファ圧の高圧力化と高パッファ圧期間の
延長化を図り、駆動エネルギーの増大を回避しつつ優れ
た遮断性能を発揮できるパッファ形ガス遮断器を提供す
る。 【解決手段】 可動接触子部4は第1可動接触子部21
と第2可動接触子部22とに分けられており、第1可動
接触子部21が第2可動接触子部22よりも高速に動作
するように構成されている。第1可動接触子部21には
可動主接触子5、パッファシリンダ8および絶縁ノズル
7が含まれており、パッファシリンダ8に連結される第
1操作ロッド23が設けられている。また、第2可動接
触子部22には可動アーク接触子6が含まれており、可
動アーク接触子6に連結されて一体的に動作する第2操
作ロッド24が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッファ室内で圧
縮した消弧性ガスをアークに吹き付けて消弧するパッフ
ァ形ガス遮断器に係り、特に、その可動接触子部の構成
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に送電系統においては、高電圧・大
容量の電流遮断用の遮断器としてパッファ形ガス遮断器
が使用されている。ここで、従来のパッファ形ガス遮断
器について、図13および図14を参照して説明する。
図13は投入状態、図14は開極動作後期の状態を示し
ている。
【0003】図中の1は消弧性ガスを封入した図示しな
い容器内に固定された固定接触子部である。固定接触子
部1は、送電電流経路となる固定主接触子2と、その内
周側に配置された電流の遮断・投入用の固定アーク接触
子3とから構成されている。また、図中4は、前記容器
内に固定接触子部1と対向するように配置され、可動に
設けられた可動接触子部である。
【0004】可動接触子部4には、パッファシリンダ8
が設けられており、その先端部に可動主接触子5と、可
動アーク接触子6と、吹き付けガス流路15を有する絶
縁ノズル7とが取付けられている。投入状態では可動主
接触子5が固定主接触子2に接触し、可動アーク接触子
6が固定アーク接触子3に接触するようになっている。
また、パッファシリンダ8の内周側には操作ロッド9が
配置されている。操作ロッド9はパッファシリンダ8お
よび操作機構部(図示せず)に連結されており、操作機
構部からの駆動力を受けて軸方向に往復動するように構
成されている。
【0005】さらに、パッファシリンダ8内には、この
パッファシリンダ8の内周面及び操作ロッド9の外周面
と摺動接触するパッファピストン10が挿入されてお
り、これらの部材8,9,10によってパッファ室11
が形成されている。パッファピストン10は図示しない
容器に対して固定されている。また、パッファシリンダ
8には、このパッファ室11と絶縁ノズル7内の吹き付
けガス流路15とを連通する開口部13が形成されてい
る。
【0006】図13の投入状態において、遮断命令が出
されると、操作機構部(図示せず)が動作し、操作ロッ
ド9を開極方向(図の右方向)に移動させる。操作ロッ
ド9が移動すると、可動接触子部4が固定接触子部1か
ら離れる方向(図の右方向)に移動し、開極動作が開始
する。このように可動接触子部4が開極動作を開始する
と、初めに固定主接触子2と可動主接触子5が開離し、
続いて固定アーク接触子3と可動アーク接触子6が開離
する。この際、図14に示すように、両アーク接触子
3,6間にアーク12が発生すると、電流が遮断されな
い状態が継続する。
【0007】開極動作の開始により可動接触子部4が移
動すると、可動接触子部4に含まれるパッファシリンダ
8と容器に固定されたパッファピストン10とが相対的
に移動してパッファ室11が圧縮されることになり、パ
ッファ室11の容量が次第に減少する。この結果、パッ
ファ室11内の消弧性ガスが圧縮されてその圧力が上昇
し、この消弧性ガスは、図14に矢印で示すようにパッ
ファシリンダ8の開口部13から高速のガス流14とな
って絶縁ノズル7内の吹き付けガス流路15に流出す
る。このガス流14は固定側に向かうガス流16と可動
側に向かうガス流17に分岐し、アーク12に吹き付け
られてこれを消弧する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な開極動作によって両アーク接触子3,6間のアーク1
2が消弧された後、両アーク接触子3,6間には、正負
に電離したアークプラズマや高温に熱せられたガスが残
留する。これらのプラズマや高温ガスは、電気伝導度が
高く、また、電気的絶縁耐力が低いため、消弧後に両ア
ーク接触子3,6間に加わる再起電圧によって両アーク
接触子3,6間に電流が流れるなど、両アーク接触子
3,6間に電気的絶縁破壊を誘発する可能性がある。
【0009】この絶縁破壊を防ぐために従来では、両ア
ーク接触子3,6間に対して十分な量の消弧性ガスを吹
き付けるようにしている。消弧性ガスの吹き付け量を十
分に確保するには動作速度を高速化することが有効であ
る。しかし、動作速度の高速化には大きな駆動エネルギ
ーが必要であり、経済的な負担が大きい。コスト意識の
高まりから駆動エネルギーの増大は避ける傾向にあり、
動作速度の高速化は現状以上は望めない状況にある。し
かも現在、ガス遮断器の大容量化や遮断点数の減少が進
んでおり、遮断電流は増大の一途をたどっている。した
がって、パッファ形ガス遮断器においては、駆動エネル
ギーを現状以下に抑えつつ従来以上の電流を遮断すると
いった遮断性能の向上が要請されている。
【0010】また、遮断動作に伴い可動アーク接触子6
付近はガス圧力が増加し、小電流遮断の場合は高温のア
ークも多量には存在しないことから、両アーク接触子
3,6における絶縁破壊電圧が高くなる。放電現象は確
率現象なので、両アーク接触子3,6の絶縁破壊電圧が
高くなれば、電流遮断後の過渡電圧によって両主接触子
2,5で絶縁破壊する可能性が大きくなり、絶縁協調性
能が低下する。一度、両主接触子2,5間で絶縁破壊が
生じると、両主接触子2,5間には圧力上昇したパッフ
ァ室11内のガスは吹き付けられない。そのため、アー
ク12が消弧されず、電流遮断不能状態に陥るおそれが
ある。この現象は遮断電流が小さく、電流遮断後の過渡
電圧が高いリアクトル遮断時に顕著に現れる。
【0011】さらに、ガス遮断器が事故電流を遮断中
に、多重雷と呼ばれる送電線への2度目の雷撃が発生す
ると、再度大きな事故電流が流れる。この多重雷が発生
した際にもガス遮断器が事故電流の遮断性能を維持する
ためにはパッファ室11の圧力上昇を長期間維持して遮
断可能幅を広げる必要がある。また、分子量が小さく粘
性の低い消弧性ガスを使用したガス遮断器では、一度上
昇したパッファ室11の圧力が短時間のうちに低下し易
い。したがって、この場合にもパッファ圧を長期間維持
することが求められている。
【0012】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解消するために提案されたものであり、その主たる目
的は、両アーク接触子の開離タイミングとパッファ室の
圧縮タイミングを調節することにより、パッファ圧の高
圧力化と高パッファ圧期間の延長化を図り、駆動エネル
ギーの増大を回避しつつ優れた遮断性能を発揮できるパ
ッファ形ガス遮断器を提供することである。また、本発
明の他の目的は、両主接触子間の距離が両アーク接触子
間の距離よりも高速に離れることにより、電流遮断後の
過渡電圧による主接触子での絶縁破壊を防止し、絶縁協
調性能が向上した信頼性の高いパッファ形ガス遮断器を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、消弧性ガスを封入した容器内に固定接
触子部と可動接触子部が対向して配置され、前記固定接
触子部には固定主接触子と、その内周側に同軸状に配置
された固定アーク接触子とが設けられ、前記可動接触子
部には前記固定主接触子と接離自在な可動主接触子、前
記固定アーク接触子と接離自在な可動アーク接触子、パ
ッファシリンダ内にパッファピストンを挿入して形成さ
れるパッファ室、および前記パッファ室に連通される絶
縁ノズルが設けられ、前記パッファシリンダと前記パッ
ファピストンとの相対移動により前記パッファ室内の消
弧性ガスを圧縮し、この圧縮された消弧性ガスを前記絶
縁ノズルからアークに吹き付けてこれを消弧するように
構成されたパッファ形ガス遮断器において、次のような
技術的な特徴を有している。
【0014】請求項1の発明は、前記可動接触子部は、
前記可動主接触子、前記パッファシリンダおよび前記絶
縁ノズルを含む第1可動接触子部と、前記可動アーク接
触子を含む第2可動接触子部とに分けられ、且つ前記第
1可動接触子部が前記第2可動接触子部よりも高速に動
作するように構成されたことを特徴としている。
【0015】以上の構成を有する請求項1の発明によれ
ば、第2可動接触子部よりも速く第1可動接触子部が動
作するので、第1可動接触子部の移動距離を長くとるこ
とができる。そのため、第1可動接触子部に含まれるパ
ッファシリンダは長い距離を速く移動でき、パッファ室
内のガス圧力を上昇させると共に、高いパッファ圧を長
期間保持することが可能になる。また、両主接触子は両
アーク接触子よりも高速に離れるため、両アーク接触子
の絶縁破壊電圧が高くても、電流遮断後の過渡電圧によ
る主接触子での絶縁破壊を防ぐことが可能となり、絶縁
協調性能が向上する。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載のパッフ
ァ形ガス遮断器において、第1可動接触子部および第2
可動接触子部にはそれぞれ第1操作ロッドおよび第2操
作ロッドが設けられ、前記各操作ロッドには前記アーク
にて熱せられた熱ガスが流れるガス流穴が形成され、前
記ガス流穴は、開極初期には前記パッファ室内に熱ガス
を導き、開極後期には前記パッファピストンの後方に熱
ガスを導くように構成されたことを特徴としている。
【0017】以上の構成を有する請求項2の発明によれ
ば、開極初期の段階では、各操作ロッドのガス流穴から
パッファ室内に熱ガスを取り込み、パッファ室の圧力を
上昇させて吹き付けガス圧の向上を図ることができる。
また、開極後期では、各操作ロッドのガス流穴からパッ
ファピストンの後方に熱ガスを積極的に逃がすことによ
り、アークの冷却が可能になる。したがって、確実にア
ークを消弧することができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1記載のパッフ
ァ形ガス遮断器において、第1可動接触子部および第2
可動接触子部には第1操作ロッドおよび第2操作ロッド
が設けられ、前記各操作ロッドには前記アークにて熱せ
られた熱ガスが流れるガス流穴が形成され、前記パッフ
ァシリンダ内に挿入される前記パッファピストンを1段
目のパッファピストンとしてその後方に2段目のパッフ
ァピストンが配置され、1段目のパッファピストンには
逆止弁が設けられ、2つのパッファピストンに挟まれて
第2パッファ室が形成され、前記ガス流穴は、開極初期
には前記パッファ室内に熱ガスを導き、開極中期には前
記第2パッファ室内に熱ガスを導き、開極後期には前記
2段目のパッファピストンの後方に熱ガスを導くように
構成されたことを特徴とする。
【0019】以上の構成を有する請求項3の発明によれ
ば、前記請求項2の発明と同様、開極初期の段階ではア
ークによる熱ガスを利用してパッファ室の圧力上昇を図
り、開極後期では熱ガスを積極的に逃がしてアーク冷却
を図ることができる。また、開極中期にはガス流穴から
第2パッファ室内に熱ガスを取り込むため、パッファシ
リンダと1段目のパッファピストンとから形成されるパ
ッファ室の圧力が低下した場合、このパッファ室に対し
第2パッファ室から高圧のガスを供給することができ
る。これにより、パッファ室内の圧力上昇を長期間保持
することができる。しかも、第2パッファ室のガス圧力
はパッファシリンダに直接作用しないため、反力を小さ
く抑えることができ、駆動エネルギーを小さくすること
が可能である。
【0020】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のパッファ形ガス遮断器において、前記第1の可動
接触子部と、前記第2の可動接触子部がリンク機構によ
り結合されていることを特徴とする。以上のような構成
を有する請求項4記載の発明によれば、2個の可動接触
子部を単一のリンク機構で駆動可能であり、構造の簡略
化を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるパッファ形ガ
ス遮断器の複数の実施の形態について、図1〜図12を
参照して具体的に説明する。なお、図13および図14
に示した従来例と同一の部材に関しては同一符合を付し
て説明は省略する。
【0022】(1)第1の実施の形態…図1〜図4参照 [構成]第1の実施の形態は請求項1の発明を適用した
ものであり、図1は投入状態、図2は開極動作初期、図
3は開極動作後期の状態をそれぞれ示している。また、
図4は従来および第1の実施の形態によるパッファ形ガ
ス遮断器の電流遮断時のストロークおよびパッファ室の
ガス圧力特性を示すグラフである。第1の実施の形態で
は、可動接触子部4は第1可動接触子部21と第2可動
接触子部22とに分けられている。このうち、第1可動
接触子部21には可動主接触子5、パッファシリンダ8
および絶縁ノズル7が含まれており、パッファシリンダ
8に連結される第1操作ロッド23が設けられている。
そして、この複数の構成部材23,5,8,7が一体的
に動作するようになっている。また、第2可動接触子部
22には可動アーク接触子6が含まれており、可動アー
ク接触子6に連結されて一体的に動作する第2操作ロッ
ド24が設けられている。第1の実施の形態の特徴は、
第1操作ロッド23が第2操作ロッド24よりも高速に
動作して、第1可動接触子部21が第2可動接触子部2
2よりも高速に動作するように構成されている点にあ
る。
【0023】[作用効果]以上の構成を有する第1の実
施の形態の作用効果は次の通りである。すなわち、第2
可動接触子部22よりも速く第1可動接触子部21が動
作するので、従来のパッファ形ガス遮断器に比べて、パ
ッファシリンダ8が高速で動き、可動アーク接触子6よ
りも長距離移動することができる。図4では、従来のパ
ッファ形ガス遮断器のパッファ室のガス圧力特性(実線
で示す)と第1の実施の形態のパッファ室のガス圧力特
性(点線で示す)を示しているが、このグラフからも明
らかなように、第1の実施の形態においてはパッファ圧
力の絶対値が上昇すると共に、長期間にわたって高いパ
ッファ圧力を保持することが可能になる。これにより電
流遮断可能幅を拡大することができる。したがって、多
重雷が発生した場合や、分子量が小さく粘性の低い消弧
性ガスを使用した場合であっても、駆動エネルギーを抑
制しつつ優れた遮断性能を発揮することができる。
【0024】また、両主接触子2,5間の距離が両アー
ク接触子3,6間の距離よりも高速に離れる。そのた
め、両アーク接触子3,6の絶縁破壊電圧が高くても、
電流遮断後の過渡電圧による主接触子での絶縁破壊の可
能性を低減することができる。この結果、絶縁協調性能
が向上し、高い信頼性を確保することができる。
【0025】(2)第2の実施の形態…図5〜7参照 [構成]第2の実施の形態は請求項2の発明を適用した
ものであり、図5は投入状態、図6は開極動作初期、図
7は開極動作後期の状態をそれぞれ示している。第2の
実施の形態では、前記各操作ロッド23,24にアーク
12にて熱せられた熱ガスが流れるガス流穴25,26
が形成されている。これらガス流穴25,26は、開極
初期にはパッファ室11内に熱ガスを導き、開極後期に
はパッファピストン10の後方に熱ガスを導くように構
成されている。なお、第2の実施の形態の他の部分は、
前記第1の実施の形態と全く同様に構成されているた
め、ここでは説明を省略する。
【0026】[作用効果]以上の構成を有する第2の実
施の形態によれば、前記第1の実施の形態の作用効果に
加えて次のような作用効果を持つことができる。すなわ
ち、開極初期には、両アーク接触子3,6間に発生した
アーク12による熱ガスの一部はガス流41となってガ
ス流穴25,26を介してパッファ室11に取り込まれ
る(図6参照)。このため、パッファ室11の圧力は上
昇する。また、開極後期には、熱ガスはガス流42とな
ってガス流穴25,26からパッファピストン10の後
部に抜かれ、熱ガスは冷却される(図7参照)。このよ
うに、開極初期にのみ熱ガスを取り込んでパッファ圧力
を上昇させ、開極後期には熱ガスを積極的に逃がしてア
ークを冷却することができ、遮断性能を向上させること
ができる。
【0027】(3)第3の実施の形態…図8〜10参照 [構成]第3の実施の形態は請求項3の発明を適用した
ものであり、図8は開極動作初期、図9は開極動作中
期、図10は開極動作後期の状態をそれぞれ示してい
る。第3の実施の形態では、パッファシリンダ8内に挿
入されるパッファピストン10を1段目のパッファピス
トン31としてその後方に2段目のパッファピストン3
3が配置されている。1段目のパッファピストン31に
は逆止弁32が設けられている。2つのパッファピスト
ン31,33に挟まれて第2パッファ室34が形成され
ている。
【0028】また、各操作ロッド23,24に形成され
るガス流穴25,26は、開極初期にはパッファ室11
内に熱ガスを導き、開極中期には第2パッファ室34内
に熱ガスを導き、開極後期には2段目のパッファピスト
ン33の後方に熱ガスを導くように構成されている。な
お、第3の実施の形態の他の部分は、前記第1の実施の
形態と全く同様に構成されているため、ここでは説明を
省略する。
【0029】[作用効果]以上の構成を有する第3の実
施の形態によれば、開極初期および後期において前記第
2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、開極初期では、両アーク接触子3,6間に発
生したアーク12による熱ガスの一部はガス流41とな
ってガス流穴25,26を介してパッファ室11に取り
込まれる(図8参照)。このため、パッファ室11の圧
力は上昇する。また、開極後期には、熱ガスはガス流4
2となってガス流穴25,26からパッファピストン1
0の後部に抜かれ、熱ガスは冷却される(図10参
照)。
【0030】さらに、第3の実施の形態は次のような独
自の作用効果を持つ。開極中期には、熱ガスはガス流4
3となって第2パッファ室34に取り込まれる(図9参
照)。パッファ圧の上昇した第2のパッファ室34の消
弧性ガスはパッファ室11のパッファ圧がガス流路15
に沿ってガス圧が低下した後に、逆止弁32を通ってパ
ッファ室11に移動する。
【0031】このように両アーク接触子3,6間に生成
するアーク12による熱ガスを効率よく取り込み、取り
込んだ熱エネルギーを第2パッファ室34に一時蓄える
ことができる。そのため、消弧性ガスの吹き付けが長期
にわたり可能である。しかも、パッファ室11の圧力は
パッファシリンダ8に直接作用するため、パッファ圧の
上昇により反力が大きくなるが、第2パッファ室34の
ガス圧力はパッファシリンダ8に直接作用しないため、
パッファシリンダ8反力の低減効果がある。したがっ
て、駆動エネルギーを小さくすることが可能である。
【0032】(4)他の実施の形態 本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、
例えば請求項4に対応する実施の形態では、図11おび
図12に示すように第1可動接触子部21と第2可動接
触子部22がリンク機構27により接続されている。こ
の場合、操作機構部(図示せず)は第2の操作ロッド2
4のみを駆動すればよい。このような実施の形態によれ
ば、従来どおりの簡素な操作機構部を用いて上記実施の
形態と同様の作用効果が期待でき、構成の簡略化を進め
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパッファ
形ガス遮断器によれば、可動接触子部を、絶縁ノズルと
可動主接触子を含む第1の可動接触子部と可動のアーク
接触子部を含む第2の可動接触子部とに分け、開極動作
時に第1の可動接触子部と第2の可動接触子部を分割し
て動作させ、両アーク接触子の開離タイミングとパッフ
ァ室の圧縮タイミングを調節することにより、パッファ
圧をより高圧力化すると共に、高パッファ圧を長時間維
持して遮断可能幅を広げることができ、駆動エネルギー
の増大を抑えつつ遮断性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態の投入状態を示
す構成図。
【図2】第1の実施の形態の開極動作初期を示す構成
図。
【図3】第1の実施の形態の開極動作後期を示す構成
図。
【図4】従来および第1の実施の形態によるパッファ形
ガス遮断器の電流遮断時のストロークおよびパッファ室
のガス圧力特性を示すグラフ。
【図5】本発明による第2の実施の形態の投入状態を示
す構成図。
【図6】第2の実施の形態の開極動作初期を示す構成
図。
【図7】第2の実施の形態の開極動作後期を示す構成
図。
【図8】本発明による第3の実施の形態の開極動作初期
を示す構成図。
【図9】第3の実施の形態の開極動作中期を示す構成
図。
【図10】第3の実施の形態の開極動作後期を示す構成
図。
【図11】本発明による他の実施の形態の投入状態を示
す構成図。
【図12】本発明による他の実施の形態の開極状態を示
す構成図。
【図13】従来のパッファ形ガス遮断器の投入状態を示
す構成図。
【図14】従来のパッファ形ガス遮断器の開極動作後期
を示す構成図。
【符号の説明】
1…固定接触子部 2…固定主接触子 3…固定アーク接触子 4…可動接触子部 5…可動主接触子 6…可動アーク接触子 7…絶縁ノズル 8…パッファシリンダ 9…操作ロッド 10…パッファピストン 11…パッファ室 12…アーク 13…開口部 14,16,17,41,42,43…ガス流 15…吹付けガス流路 21…第1可動接触子部 22…第2可動接触子部 23…第1操作ロッド 24…第2操作ロッド 25,26…ガス流穴 27…リンク機構 31…第1パッファピストン 32…逆止弁 33…第2パッファピストン 34…第2パッファ室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 網田 芳明 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5G001 AA10 DD03 EE08 FF04 GG17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスを封入した容器内に固定接触
    子部と可動接触子部が対向して配置され、前記固定接触
    子部には固定主接触子と、その内周側に同軸状に配置さ
    れた固定アーク接触子とが設けられ、前記可動接触子部
    には前記固定主接触子と接離自在な可動主接触子、前記
    固定アーク接触子と接離自在な可動アーク接触子、パッ
    ファシリンダ内にパッファピストンを挿入して形成され
    るパッファ室、および前記パッファ室に連通される絶縁
    ノズルが設けられ、前記パッファシリンダと前記パッフ
    ァピストンとの相対移動により前記パッファ室内の消弧
    性ガスを圧縮し、この圧縮された消弧性ガスを前記絶縁
    ノズルからアークに吹き付けてこれを消弧するように構
    成されたパッファ形ガス遮断器において、 前記可動接触子部は、前記可動主接触子、前記パッファ
    シリンダおよび前記絶縁ノズルを含む第1可動接触子部
    と、前記可動アーク接触子を含む第2可動接触子部とに
    分けられ、且つ前記第1可動接触子部が前記第2可動接
    触子部よりも高速に動作するように構成されたことを特
    徴とするパッファ形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】 第1可動接触子部および第2可動接触子
    部にはそれぞれ第1操作ロッドおよび第2操作ロッドが
    設けられ、 前記各操作ロッドには前記アークにて熱せられた熱ガス
    が流れるガス流穴が形成され、 前記ガス流穴は、開極初期には前記パッファ室内に熱ガ
    スを導き、開極後期には前記パッファピストンの後方に
    熱ガスを導くように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のパッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 第1可動接触子部および第2可動接触子
    部には第1操作ロッドおよび第2操作ロッドが設けら
    れ、 前記各操作ロッドには前記アークにて熱せられた熱ガス
    が流れるガス流穴が形成され、 前記パッファシリンダ内に挿入される前記パッファピス
    トンを1段目のパッファピストンとしてその後方に2段
    目のパッファピストンが配置され、 1段目のパッファピストンには逆止弁が設けられ、 2つのパッファピストンに挟まれて第2パッファ室が形
    成され、 前記ガス流穴は、開極初期には前記パッファ室内に熱ガ
    スを導き、開極中期には前記第2パッファ室内に熱ガス
    を導き、開極後期には前記2段目のパッファピストンの
    後方に熱ガスを導くように構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のパッファ形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】 前記第1可動接触子部と前記第2可動接
    触子部とがリンク機構により結合されたことを特徴とす
    る請求項1、2または3記載のパッファ形ガス遮断器。
JP2000094235A 2000-03-30 2000-03-30 パッファ形ガス遮断器 Pending JP2001283695A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108172462A (zh) * 2017-11-28 2018-06-15 河南大盛高压电气有限公司 一种活塞压缩式灭弧装置
CN112908771A (zh) * 2020-11-26 2021-06-04 平高集团有限公司 一种断路器及其灭弧室

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