JPH11314374A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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Publication number
JPH11314374A
JPH11314374A JP12373598A JP12373598A JPH11314374A JP H11314374 A JPH11314374 A JP H11314374A JP 12373598 A JP12373598 A JP 12373598A JP 12373598 A JP12373598 A JP 12373598A JP H11314374 A JPH11314374 A JP H11314374A
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JP
Japan
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wiping
carriage
nozzle plate
recording head
moving
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JP12373598A
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English (en)
Inventor
Naomoto Tanaka
直基 田中
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのノズルプレートに対して、常に
良好なワイピング効果を持続させることができるように
すること。 【解決手段】 ワイピング部材9は、水平方向に移動す
る移動部材21の上部に90度の範囲で水平方向に回転
可能となるように取り付けられている。この状態におい
て、キャリッジ1をガイド部材4に沿って移動させるこ
とにより、ノズルプレートを第1方向にワイピングする
第1ワイピング動作が実行される。また、ワイピング部
材9を90度回転させて、ピニオン29を往復回転させ
ることで、ノズルプレートを前記第1方向と直交する方
向にワイピングする第2ワイピング動作が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データに基づ
いてインク滴を記録用紙に向かって吐出することで、記
録用紙上に印字を行うインクジェット式記録装置であっ
て、特に非印刷領域に配置され、記録ヘッドのノズルプ
レートをワイピングするワイピング部材に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。この
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
【0003】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。そして
共通のヘッドホルダー(キャリッジ)にブラック、イエ
ロー、シアン、マゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘ
ッドを設け、ブラックインクによるテキスト印刷ばかり
でなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フル
カラー印刷を可能としている。
【0004】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題がある。
【0005】このために、インクジェット式記録装置は
通常、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するた
めのキャッピング装置と、必要に応じてノズルプレート
を清掃するワイピング部材を備えている。このキャッピ
ング装置は、前記したノズル開口のインクの乾燥を防止
する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰ま
りが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレー
トを封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口
からインクを吸引してノズル開口の目詰まりを解消する
機能をも備えている。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、印刷装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合
や、ユーザが記録ヘッドの目詰まりを解消するためにク
リーニングスイッチを押下した場合に実行され、インク
滴を排出させた後にゴムなどの弾性板からなるワイピン
グ部材によりノズルプレートのワイピング操作を伴う処
理である。
【0007】従来のこの種の記録装置に用いられている
前記ワイピング部材は、非印刷領域にキャッピング装置
と共にキャリッジの移動方向に併設されており、例えば
ゴムなどの弾性板を短冊状に形成し、キャリッジの駆動
に伴う記録ヘッドの移動経路上に進退できるように配置
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したワ
イピング部材は短冊状に形成されると共に、ノズルプレ
ートに当接する先端部分の長手方向が、キャリッジの移
動方向と直交するように配設されている。そして、キャ
リッジの駆動に伴う記録ヘッドの移動経路上に進出し、
記録ヘッドの直進移動に際して、そのノズルプレートに
接触するように構成されている。したがって、前記した
ワイピング部材によるノズルプレートのワイピング動作
は、常に一方向によってなされることになる。
【0009】したがって、ワイピング部材の経年変化等
に伴う弾性力の低下に加え、ノズルプレートに当接する
先端部分の変形または僅かな損傷等により、ノズルプレ
ートの特定な部分においてワイピング効果が極端に低下
し、印字障害を発生させるという問題を抱えている。
【0010】本発明は、インクジェット式記録装置に用
いられている前記したワイピング部材の問題点を解決す
るためになされたものであり、常に良好なワイピング効
果を持続することができ、これにより印字障害等の発生
を効果的に防止し得るインクジェット式記録装置を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置によれば、ノズル開口からインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し印刷
領域と非印刷領域との間を往復移動可能となるよう構成
されたキャリッジと、前記キャリッジが非印刷領域に到
来した際に、前記記録ヘッドのノズルプレートをワイピ
ングするワイピング部材とが具備され、前記ワイピング
部材は記録ヘッドのノズルプレートを、互いに直交する
2方向にワイピングするよう構成される。
【0012】そして、好ましい実施の形態においては、
ワイピング部材は、記録ヘッドのノズルプレートに当接
する先端部分が短冊状に形成されると共に、その先端部
分の長手方向がキャリッジの移動方向と直交する第1状
態と、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方向
と同一方向となる第2状態とに切り替わるように構成さ
れ、前記第1状態におけるキャリッジの移動によりノズ
ルプレートを第1方向にワイピングする第1ワイピング
動作と、前記第2状態におけるワイピング部材の移動に
よりノズルプレートを前記第1方向と直交する方向にワ
イピングする第2ワイピング動作を実行するように構成
される。
【0013】また、好ましい他の実施の形態において
は、ワイピング部材は、記録ヘッドのノズルプレートに
当接する先端部分が短冊状に形成されると共に、その先
端部分の長手方向がキャリッジの移動方向と直交する第
1状態と、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動
方向と同一方向となる第2状態とに切り替わるように構
成され、前記第1状態におけるキャリッジの移動により
ノズルプレートを第1方向にワイピングする第1ワイピ
ング動作を実行し、前記第2状態におけるキャリッジの
移動方向を軸とした記録ヘッドの往復回動動作によりノ
ズルプレートを前記第1方向と直交する方向にワイピン
グする第2ワイピング動作を実行するように構成され
る。
【0014】また、好ましい他の実施の形態において
は、ワイピング部材は、キャリッジの移動方向と直交す
る方向に移動する移動部材上に互いに離間して配置され
た第1ワイピング部材と第2ワイピング部材より構成さ
れ、前記第1ワイピング部材は記録ヘッドのノズルプレ
ートに当接する先端部分が短冊状に形成されると共に、
その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方向と直交
する状態に配置されて、キャリッジの移動によりノズル
プレートを第1方向にワイピングする第1ワイピング動
作を実行し、前記第2ワイピング部材は記録ヘッドのノ
ズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成される
と共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方
向と同一方向に配置されて、前記移動部材の移動により
ノズルプレートを前記第1方向と直交する方向にワイピ
ングする第2ワイピング動作を実行するように構成され
る。
【0015】さらに、好ましい他の実施の形態において
は、ワイピング部材は、キャリッジの移動方向と直交す
る方向に移動する移動部材上に互いに離間して配置され
た第1ワイピング部材と第2ワイピング部材より構成さ
れ、前記第1ワイピング部材は記録ヘッドのノズルプレ
ートに当接する先端部分が短冊状に形成されると共に、
その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方向と直交
する状態に配置されて、キャリッジの移動によりノズル
プレートを第1方向にワイピングする第1ワイピング動
作を実行し、前記第2ワイピング部材は記録ヘッドのノ
ズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成される
と共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方
向と同一方向に配置されて、キャリッジの移動方向を軸
とした記録ヘッドの往復回動動作によりノズルプレート
を前記第1方向と直交する方向にワイピングする第2ワ
イピング動作を実行するように構成される。
【0016】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、記録ヘッドのノズルプレートをワイ
ピングする1つまたは2つのワイピング部材が具備さ
れ、このワイピング部材によって記録ヘッドのノズルプ
レートを、互いに直交する2方向にワイピングするよう
になされる。
【0017】したがって、たとえワイピング部材の経年
変化等に伴う弾性力の低下、およびノズルプレートに当
接する先端部分に多少の変形または損傷等が発生して
も、ノズルプレートに対する良好なワイピング効果を持
続させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。図1は、本発明が適用されたインクジット式
記録装置の一実施例を示すものであり、図中符号1はキ
ャリッジであり、これはタイミングベルト2を介してキ
ャリッジ駆動モータ3に接続されていて、ガイド部材4
に案内されてプラテン10上に配置された記録用紙5の
紙幅方向に往復動するように構成されている。
【0019】キャリッジ1には記録用紙5と対向する
面、すなわちこの実施例では下面側にインクジェット式
記録ヘッド6が取り付けられている。インクジェット式
記録ヘツド6は、キャリッジ1の上部に搭載されている
インクカートリッジ7からインクの補給を受けてキャリ
ッジ1の移動に合わせて記録用紙5にインク滴を吐出し
てドットを形成し、記録用紙5に画像や文字を印刷す
る。
【0020】符号8はキャッピング装置を示しており、
これは非印刷領域に設けられていて、印刷の休止中に記
録ヘッド6のノズルプレートを封止する一方、印刷動作
中に行なわれるフラッシング動作においては、記録ヘッ
ド6からのインク滴を受けるものである。またこのキャ
ッピング装置8はクリーニング動作時においては、記録
ヘッド6のノズルプレートを封止しつつ、吸引ポンプ1
1による負圧により記録ヘッド6からインク滴を排出さ
せる作用も行われる。
【0021】また、図中符号9は例えばゴムなどの弾性
板からなるワイピング部材であり、これはクリーニング
動作時において前記記録ヘッド6の移動経路上に進行し
て記録ヘッド6のノズルプレートに摺接し、その表面を
清掃(ワイピング)するものである。
【0022】図2は、前記ワイピング部材9によりイン
クジェット式記録ヘッド6のノズルプレートをワイピン
グする状態を当該部分を拡大して示したものである。前
記記録ヘッド6は、そのノズルプレート6aがほぼ平面
状に形成され、周知のとおりノズルプレート6aに各イ
ンクを吐出する複数列のノズル開口6bが配列されてい
る。
【0023】そして、ワイピング部材9は、ゴムなどの
弾性板を短冊状に形成したものであり、その先端部の長
手方向がキャリッジの移動に伴う記録ヘッド6の移動方
向(X−X′)に直交する方向に対接し、ノズルプレー
ト6aの全面を払拭できるように構成されている。
【0024】図2に示す状態は、記録ヘッド6の移動に
伴いワイピング部材9によってノズルプレート6aを1
方向にワイピングする状態を示しているが、ワイピング
部材9は1つまたは2つにより構成され、後述するよう
に記録ヘッドのノズルプレートを、互いに直交する2方
向にワイピングするよう構成される。
【0025】図3は、その第1の実施の形態を示したも
のであり、1つの短冊状のワイピング部材9が具備さ
れ、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方向と
直交する第1状態と、その先端部分の長手方向がキャリ
ッジの移動方向と同一方向となる第2状態とに切り替わ
るように構成された例を示している。
【0026】図3に示すようにワイピング部材9は、水
平方向に移動する移動部材21の上部に90度の範囲で
水平方向に回転可能となるように取り付けられている。
すなわち、このワイピング部材9は、移動部材21に取
り付けられた回転軸受け22によって回転可能に支持さ
れた円盤23上に取り付けられている。回転軸受け22
に支持された回転軸24の端部には、平歯車25が取り
付けられており、この平歯車25はスライド軸受け26
に支持されたラック27に噛み合わされている。そし
て、前記ラック27は移動部材21に配置されたプラン
ジャ28によって水平方向に可動されるように構成され
ている。
【0027】したがって、プランジャ28の作動による
前記ラック27のプランジャ28側への引き込み作用に
より、ワイピング部材9を図中実線で示す状態にほぼ9
0度回転させると共に、プランジャ28の不作動時にお
いては、プランジャ28に配置されたコイルバネ28a
の作用によりワイピング部材9は図3に破線に示した状
態に保持される。
【0028】そして、前記移動部材21には水平方向に
2つの長孔21a,21bが穿設されており、これらの
長孔21a,21bにそれぞれフレームの突起部が係合
して移動部材21を水平方向に移動可能に支持してい
る。さらに、移動部材21の下側縁にはラック21cが
形成されており、このラック21cに噛み合うピニオン
29の往復方向への回転駆動により前記移動部材21が
往復動できるように構成されている。
【0029】したがって、前記ピニオン29の駆動によ
り、移動部材21を図3において左方向に移動させてワ
イピング部材9を記録ヘッド6の移動経路から退避させ
ることができる。そして、ワイピング操作時には、移動
部材21を図3に示すように記録ヘッド6の移動経路上
に進行させることで、記録ヘッドのワイピングが可能な
状態となる。
【0030】この状態において、キャリッジ1をガイド
部材4に沿って移動させることにより、図2に示したよ
うにノズルプレートを第1方向(X−X′方向)にワイ
ピングする第1ワイピング動作が実行される。また、前
記プランジャ28に通電することで、ワイピング部材9
を図3に実線で示すように90度回転させることができ
る。この状態で前記ピニオン29を往復回転させること
で、ワイピング部材9は図中Y−Y′方向に往復移動さ
れ、したがってノズルプレートを前記第1方向と直交す
る方向にワイピングする第2ワイピング動作が実行され
る。
【0031】次に、図4は第2の実施の形態を示したも
のであり、キャリッジの移動方向を軸とした記録ヘッド
の往復回動動作を可能とした構成を示している。すなわ
ち、図4はキャリッジ1を上部から視た状態を示してお
り、ガイド部材4に案内されるキャリッジ1の一端部に
は、平歯車31が取り付けられている。そして、キャリ
ッジに搭載された記録ヘッド6が、前記ワイピング部材
9の上部に位置する状態において、前記平歯車31に噛
み合うピニオン32が配置されている。
【0032】したがって、ワイピング操作時には、キャ
リッジ1の一端部に取り付けられた平歯車31に対して
前記ピニオン32が噛み合い、ピニオン32の往復回転
によりキャリッジ1は、ガイド部材4を軸として往復回
動動作がなされるように作用する。これに伴い、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッド6もY−Y′方向に往復
回動動作がなされる。
【0033】そして、図3に示すようにワイピング部材
9が互いに直交する方向に回動する機構を併用し、ワイ
ピング部材の先端部分の長手方向がキャリッジの移動方
向と直交する第1状態において、キャリッジ1をガイド
部材4に沿って移動させることにより、ノズルプレート
を第1方向(X−X′方向)にワイピングする第1ワイ
ピング動作が実行される。
【0034】また、ワイピング部材の先端部分の長手方
向がキャリッジの移動方向と同一方向となる第2状態に
切り替えて、図4に示した機構により記録ヘッド6をY
−Y′方向に往復回動動作させることで、ノズルプレー
トを前記第1方向と直交する方向にワイピングする第2
ワイピング動作が実行される。
【0035】次に図5は、第3の実施の形態を示したも
のである。この図5に示す例はワイピング部材が、キャ
リッジの移動方向と直交する方向に移動する移動部材上
に互いに離間して配置された第1ワイピング部材と第2
ワイピング部材より構成した例を示す。なお、図5にお
いて図3に相当する部分は同一符号で示しており、した
がってその部分の詳細な説明は省略する。
【0036】図5に示すように、第1ワイピング部材9
Aおよび第2ワイピング部材9Bが移動部材21の上部
に互いに離間して配置されている。前記第1ワイピング
部材9Aは、その先端部分の長手方向がキャリッジの移
動方向と直交する状態に配置されており、また第2ワイ
ピング部材9Bは、その先端部分の長手方向がキャリッ
ジの移動方向と同一方向となるように配置されている。
【0037】そして、ピニオン29の駆動により、2つ
のワイピング部材9A,9Bの中間位置に記録ヘッド6
の移動経路が位置するように移動部材21を配置するこ
とで、ワイピング部材9A,9Bを退避状態とすること
ができる。
【0038】またワイピング操作時には、ピニオン29
の駆動により、移動部材21を移動させて第1のワイピ
ング部材9Aを記録ヘッド6の移動経路上に進行させる
と共に、キャリッジを非印字領域に移動、または非印字
領域から印字領域に移動させることで、ノズルプレート
を第1方向(X−X′方向)にワイピングする第1ワイ
ピング動作が実行される。
【0039】またピニオン29の駆動により、第2のワ
イピング部材9Bを記録ヘッド6の移動経路上に進行さ
せると共に、前記ピニオン29を往復回転させること
で、ワイピング部材9は図中Y−Y′方向に往復移動さ
れ、したがってノズルプレートを前記第1方向と直交す
る方向にワイピングする第2ワイピング動作が実行され
る。
【0040】次に図6は、第4の実施の形態を示したも
のである。この図6に示す例は図5に示した例と同様
に、ワイピング部材がキャリッジの移動方向と直交する
方向に移動する移動部材上に互いに離間して配置された
第1ワイピング部材と第2ワイピング部材より構成され
ている。なお、図6において図3並びに図5に相当する
部分は同一符号で示しており、したがって、その部分の
詳細な説明は適宜省略する。
【0041】図6に示すように、第1ワイピング部材9
Aおよび第2ワイピング部材9Bが移動部材21の上部
に互いに離間して配置されており、図5に示した例と同
様に前記第1ワイピング部材9Aは、その先端部分の長
手方向がキャリッジの移動方向と直交する状態に配置さ
れている。また第2ワイピング部材9Bは、その先端部
分の長手方向がキャリッジの移動方向と同一方向となる
ように配置されている。さらに、図6に示す実施の形態
においては、図4に示した例と同様にキャリッジの移動
方向を軸とした記録ヘッドの往復回動動作を可能とした
構成が併用されている。
【0042】すなわち、図6に示す構成において、ピニ
オン29の駆動により、2つのワイピング部材9A,9
Bの中間位置に記録ヘッド6の移動経路が位置するよう
に移動部材21を配置することで、ワイピング部材9
A,9Bを退避状態とすることができる。
【0043】またワイピング操作時には、ピニオン29
の駆動により、移動部材21を移動させて第1のワイピ
ング部材9Aを記録ヘッド6の移動経路上に進行させる
と共に、キャリッジを非印字領域に移動、または非印字
領域から印字領域に移動させることで、ノズルプレート
を第1方向(X−X′方向)にワイピングする第1ワイ
ピング動作が実行される。
【0044】また第2のワイピング部材9Bを記録ヘッ
ド6の移動経路上に進行させると共に、記録ヘッド6を
Y−Y′方向に往復回動動作させることで、ノズルプレ
ートを前記第1方向と直交する方向にワイピングする第
2ワイピング動作が実行される。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明にか
かるインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズル
プレートをワイピングする1つまたは2つのワイピング
部材を具備し、このワイピング部材によって記録ヘッド
のノズルプレートを、互いに直交する2方向にワイピン
グするように構成した点に特徴を有する。
【0046】したがって、たとえワイピング部材の経年
変化等に伴う弾性力の低下、およびノズルプレートに当
接する先端部分に多少の変形または損傷等が発生して
も、ノズルプレートに対する良好なワイピング効果を持
続させることができ、常に高い印字品質を保証すること
ができるインクジェット式記録装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に搭載された記録ヘッドと
このノズルプレートをワイピングするワイピング部材と
を示した斜視図である。
【図3】1つのワイピング部材を直交方向に回転駆動で
きるようにした一例を示す構成図である。
【図4】記録ヘッドの回動機構の例を説明する構成図で
ある。
【図5】2つのワイピング部材を用いた状態を示す構成
図である。
【図6】2つのワイピング部材を用いた状態を示す他の
構成図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 タイミングベルト 3 キャリッジ駆動モータ 4 ガイド部材 5 記録用紙 6 記録ヘツド 7 インクカートリッジ 8 キャッピング装置 9 ワイピング部材 10 プラテン 11 吸引ポンプ 21 移動部材 23 円盤 24 回転軸 25 平歯車 27 ラック 28 プランジャ 29 ピニオン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し印
    刷領域と非印刷領域との間を往復移動可能となるよう構
    成されたキャリッジと、前記キャリッジが非印刷領域に
    到来した際に、前記記録ヘッドのノズルプレートをワイ
    ピングするワイピング部材とが具備され、前記ワイピン
    グ部材は記録ヘッドのノズルプレートを、互いに直交す
    る2方向にワイピングするよう構成したことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイピング部材は、記録ヘッドのノ
    ズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成される
    と共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方
    向と直交する第1状態と、その先端部分の長手方向がキ
    ャリッジの移動方向と同一方向となる第2状態とに切り
    替わるように構成され、前記第1状態におけるキャリッ
    ジの移動によりノズルプレートを第1方向にワイピング
    する第1ワイピング動作を実行し、前記第2状態におけ
    るワイピング部材の移動によりノズルプレートを前記第
    1方向と直交する方向にワイピングする第2ワイピング
    動作を実行するように構成したことを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイピング部材は、記録ヘッドのノ
    ズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成される
    と共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの移動方
    向と直交する第1状態と、その先端部分の長手方向がキ
    ャリッジの移動方向と同一方向となる第2状態とに切り
    替わるように構成され、前記第1状態におけるキャリッ
    ジの移動によりノズルプレートを第1方向にワイピング
    する第1ワイピング動作を実行し、前記第2状態におけ
    るキャリッジの移動方向を軸とした記録ヘッドの往復回
    動動作によりノズルプレートを前記第1方向と直交する
    方向にワイピングする第2ワイピング動作を実行するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイピング部材は、キャリッジの移
    動方向と直交する方向に移動する移動部材上に互いに離
    間して配置された第1ワイピング部材と第2ワイピング
    部材より構成され、前記第1ワイピング部材は記録ヘッ
    ドのノズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成
    されると共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの
    移動方向と直交する状態に配置されて、キャリッジの移
    動によりノズルプレートを第1方向にワイピングする第
    1ワイピング動作を実行し、前記第2ワイピング部材は
    記録ヘッドのノズルプレートに当接する先端部分が短冊
    状に形成されると共に、その先端部分の長手方向がキャ
    リッジの移動方向と同一方向に配置されて、前記移動部
    材の移動によりノズルプレートを前記第1方向と直交す
    る方向にワイピングする第2ワイピング動作を実行する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイピング部材は、キャリッジの移
    動方向と直交する方向に移動する移動部材上に互いに離
    間して配置された第1ワイピング部材と第2ワイピング
    部材より構成され、前記第1ワイピング部材は記録ヘッ
    ドのノズルプレートに当接する先端部分が短冊状に形成
    されると共に、その先端部分の長手方向がキャリッジの
    移動方向と直交する状態に配置されて、キャリッジの移
    動によりノズルプレートを第1方向にワイピングする第
    1ワイピング動作を実行し、前記第2ワイピング部材は
    記録ヘッドのノズルプレートに当接する先端部分が短冊
    状に形成されると共に、その先端部分の長手方向がキャ
    リッジの移動方向と同一方向に配置されて、キャリッジ
    の移動方向を軸とした記録ヘッドの往復回動動作により
    ノズルプレートを前記第1方向と直交する方向にワイピ
    ングする第2ワイピング動作を実行するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記
    録装置。
JP12373598A 1998-05-06 1998-05-06 インクジェット式記録装置 Pending JPH11314374A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072048A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Seiko Epson Corp キャリッジの電気基板、およびインクジェット記録装置
US8696088B2 (en) 2010-08-31 2014-04-15 Fujifilm Corporation Nozzle surface cleaning apparatus, maintenance method using same, and droplet ejection apparatus
EP4081398A4 (en) * 2020-03-24 2023-11-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. MAINTENANCE OF NOZZLES IN PRESSURE EQUIPMENT

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