JPH11314015A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH11314015A
JPH11314015A JP10139167A JP13916798A JPH11314015A JP H11314015 A JPH11314015 A JP H11314015A JP 10139167 A JP10139167 A JP 10139167A JP 13916798 A JP13916798 A JP 13916798A JP H11314015 A JPH11314015 A JP H11314015A
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backwash
tube
pipe
filtrate
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忠義 永岡
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    • B01D35/14—Safety devices specially adapted for filtration; Devices for indicating clogging
    • B01D35/147—Bypass or safety valves
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • B01D29/66—Regenerating the filter material in the filter by flushing, e.g. counter-current air-bumps
    • B01D29/68—Regenerating the filter material in the filter by flushing, e.g. counter-current air-bumps with backwash arms, shoes or nozzles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルター要素の目詰り防止のための改良さ
れた逆洗装置を備える濾過装置を提供する。 【解決手段】 スクリーン筒（２）内に、一端部に濾過
液流入口（３ｃ）、他端部に濾過液流出用・逆洗水流入
用開口部（３ｄ）を備え軸方向に所定間隔で逆洗水噴射
孔（１３）が形成された逆洗管（３）を配設し、この逆
洗管（３）の濾過液流入口（３ｃ）近傍に濾過液流入口
（３ｃ）から逆洗管（３）内への濾過液の流入を許容
し、逆洗管（３）内から濾過液流入口（３ｃ）への逆洗
水の流出を阻止する逆止弁（１４）を設け、逆洗管
（３）の内壁に羽根（１５）を取付け、逆洗時にこの羽
根に当る逆洗水の力で逆洗管（３）をその軸のまわりに
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾過装置に関し、
特に被濾過液中に水没した状態で精密濾過に適した濾過
装置に関する。被濾過液としては、一般用水、飲料水、
河川水、プール水、下水、化学薬品等がある。
【０００２】
【従来の技術】従来の濾過装置の一つとして複数のフィ
ルター管を使用する方式のものが知られている。この濾
過装置においては容器内に複数のフィルター管を並行に
配置し、容器の一端部に設けられた被濾過液入口から被
濾過液をポンプ等によって導入し、これら複数のフィル
ター管を通して被濾過液を濾過し、処理済みの液をフィ
ルター管内から容器の他端部に設けられた濾過液取出口
から取出すものである。
【０００３】この従来の濾過装置に使用するフィルター
管は、精密濾過のためフィルター要素に多孔質の材料や
濾布等の濾過孔を密に成形したものが使用されている
が、被濾過液中の微粉状の浮遊物質のため装置の運転開
始後フィルター要素が短時間で目詰りを生じ濾過性能が
低下する。このため装置の運転を停止してフィルター面
の逆洗を行い、フィルター要素中の目詰りを取除いた後
再度運転を行わねばならない。
【０００４】従来逆洗は、容器の濾過液取出口からフィ
ルター管内に加圧された逆洗水を送入しフィルター管を
構成するフィルター要素の濾過孔に目詰りした固形物を
フィルター管外に排除することによって行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の逆洗方法におい
ては、加圧逆洗水によりフィルター要素の多数の濾過孔
中の一部の濾過孔の目詰りが最初に除去され開通する
と、逆洗水はこれら開通した一部の濾過孔から噴出する
ことにより他の多数の目詰り濾過孔にかかる逆洗水の圧
力が弱まり、多数の目詰り濾過孔の目詰りが除去されな
いまゝ逆洗作業が終了することが通例である。したがっ
て定期的に逆洗を繰返してもフィルター要素の目詰りが
次第に進行し、遂には装置から全フィルター要素を取外
し新しいフィルター要素と交換しなければならず、作業
能率の低下を免れない。
【０００６】本発明は、上記従来の濾過装置の問題点に
かんがみなされたものであって、本発明の第１の目的
は、フィルター要素の目詰り防止のための改良された逆
洗装置を備える濾過装置を提供することにある。
【０００７】また、濾過装置のフィルター要素は比較的
に短時間で目詰りを生じるため、運転停止と逆洗は運転
中ひんぱんに行わねばならず、作業能率の低下を免れな
い。
【０００８】よって、本発明の第２の目的は、上記改良
された逆洗装置を備える濾過装置と組合せて逆洗のため
の運転停止の頻度をできるだけ減らすことができる濾過
装置を提供しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第１の目的
を達成する本発明の濾過装置は、スクリーン筒と、該ス
クリーン筒内に該スクリーン筒と同軸にかつ軸のまわり
に回転可能に配設された管状部材からなり、一端部に濾
過液流入口、他端部に濾過液流出用・逆洗水流入用開口
部を備えるとともに軸方向に所定間隔で逆洗水噴射孔が
形成された逆洗管と、該逆洗管の該濾過液流出用・逆洗
水流入用開口部と連通する送液管と、該逆洗管の該濾過
液流入口近傍において該濾過液流出用・逆洗水流入用開
口部側に設けられ、該濾過液流入口から逆洗管内への濾
過液の流入を許容し、該逆洗管内から該濾過液流入口へ
の逆洗水の流出を阻止する逆止弁と、該逆洗管をその軸
のまわりに回転させる逆洗管回転手段とを備えることを
特徴とする。
【００１０】本発明によれば、スクリーン筒内に軸のま
わりに回転可能に配設され軸方向に所定間隔で逆洗水噴
射孔が形成された逆洗管を回転させながら加圧逆洗水を
逆洗水噴射孔から噴射することにより、該噴射孔に集中
した強大な圧力下で逆洗水がジェット流となって噴射さ
れ、この逆洗水のジェット流が逆洗管の回転に伴いスク
リーン筒の内壁全周に順次衝突することによりスクリー
ン筒の目詰りを全周にわたりむらなく除去することがで
きる。
【００１１】本発明の１側面において、逆洗管回転手段
は、逆洗管の内壁に取付けられた羽根（ベーン）によっ
て構成する。この構成により、加圧逆洗水が逆洗管内に
送水されると、逆洗水流が羽根に当り羽根を押動するこ
とにより逆洗管が回転する。したがって、逆洗管を回転
させるために電気モータおよび駆動電気回路等他の装置
を設置する必要がなく、濾過装置をコンパクトに設計す
ることができ、製造コストも最小限にとどめることがで
きる。
【００１２】本発明の他の側面において、逆洗管回転手
段は、逆洗管の逆洗水噴射孔を逆洗管の半径方向から所
定角度だけ水平面内において偏心させて形成することに
よって構成する。この構成により、加圧逆洗水が逆洗管
内に送水されると、逆洗水流は偏心した噴射孔から噴出
することにより偏心流となってスクリーン筒内壁に衝突
し、逆洗管はその反動で一定方向に回転する。したがっ
て、上記逆洗管に羽根を取付けた構成と同様に、逆洗管
を回転させるために他の装置を必要としない効果を生じ
る。
【００１３】上記本発明の第２の目的を達成する濾過装
置は、１本または複数本の前記スクリーン筒か収容され
る濾過槽をさらに備え、該濾過槽は、被濾過液流入口
と、被濾過液流出口と、前記逆洗管の送液管と連通する
送液用開口部と、排液口とを備え、該被濾過液流入口は
該送液用開口部よりも大径に形成されており、該被濾過
液流入口と該被濾過液流出口との間にはポンプが接続さ
れて被濾過液が循環する閉回路が形成されており、該送
液用開口部から流出可能な濾過液の流量よりも大きな流
量の被濾過液を該被濾過液流入口から強制的に流入させ
ることにより、該スクリーン筒内への被濾過液の流れの
方向とは異る方向を有する被濾過液の流れを該濾過槽内
に創出することを特徴とする。
【００１４】この構成によれば、濾過槽内に、スクリー
ン筒内への被濾過液の流れの方向とは異る方向を有する
被濾過液の流れが創出されることにより、被濾過液中に
浮遊しスクリーン筒の目詰りを生じる微粉状の固体は、
このスクリーン筒内への流れと異る方向の被濾過液の流
れによってスクリーン筒表面から洗い流され、スクリー
ン筒の濾過開口部に侵入する量が減少することによりス
クリーン筒の目詰りの速度が減少する。したがって、上
記回転逆洗管による逆洗効果の改良とあいまって、逆洗
のために装置の運転を停止する頻度を減らすことがで
き、作業能率を大幅に改善することができる。
【００１５】本発明の１側面においては、複数のこのよ
うな濾過槽を並列に配置し各濾過槽の該被濾過液流入
口、該被濾過液流出口、該送液用開口部及び該排液口を
それぞれ共通の接続管により接続して小型モジュールと
する。
【００１６】本発明の他の側面において、このような小
型モジュールの各共通の接続管どうしをさらに共通の接
続管により接続して複数の小型モジュールからなる大型
モジュールとする。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面にもとずき詳細に説明する。図１〜図７は本発明の
濾過装置の１実施形態を示すもので、図１は濾過装置の
全体概念斜視図、図２は濾過作業中の装置の縦断面、図
３は逆洗時の装置の縦断面図、図４はスクリーン筒の部
分拡大斜視図、図５は逆洗管の斜視図、図６は図２中Ａ
−Ａ矢視図、図７は図５中Ｂ−Ｂ矢視図である。
【００１８】濾過装置１は、スクリーン筒２、およびこ
のスクリーン筒２内に設けられた逆洗管３を備えてい
る。
【００１９】本実施形態において、スクリーン筒２は、
図４から明らかなように、スクリーン筒２の軸方向に延
長しかつ周方向に所定間隔で全体として円筒状に配置さ
れ、半径方向外側端部に突起部４ａを有する複数のサポ
ートロッド４と、該サポートロッド４の外側に該サポー
トロッド４とほぼ直交する方向にらせん状に巻回された
ウェッジワイヤ５を有し、該ウェッジワイヤ５は一側５
ａを外側に向け、他の２側５ｂ、５ｃは隣接するウェッ
ジワイヤ部分との間に内側に向け拡開するスリット６を
形成するように配置され、その内側の頂点５ｄを該サポ
ートロッド４との交点７において該サポートロッド４の
該突起部４ａに溶接されている。ウェッジワイヤ５およ
びサポートロッド４の上端部はリング状のフランジ１６
に溶接されている。またスクリーン筒２の下端はシール
板８（図１）により閉じられている。
【００２０】なお、図１〜図３においてスクリーン筒２
のサポートロッド４とウェッジワイヤ５の上端部および
下端部のみ図示し、中間部は１点鎖線により示す。
【００２１】スクリーン筒２はたとえば図１１、図１２
に示すような濾過槽中に１本または複数本、シール板８
が濾過槽の底板に接するようにして設置される。
【００２２】スクリーン筒２の上方には断面矩形の送液
管９が配置されており、この送液管９の底部にはスクリ
ーン筒２と同軸に濾過液流出用・逆洗水流入用筒状開口
部１０が設けられている。この筒状開口部１０は上下方
向の中央部に段差が形成されており、段差の下部１０ａ
は段差の上部１０ｂよりも小さい外径に形成されてい
る。
【００２３】逆洗管３はスクリーン筒２と同軸にスクリ
ーン筒２内に配設された管状部材からなる。逆洗管３の
開放上端部は送液管９の筒状開口部１０の下部１０ａの
外径よりも僅かに大径の摺動部３ａに形成されており、
筒状開口部１０の下部１０ａの外周面に嵌合している。
また逆洗管３の下端部は円板状の底板３ｂによって閉じ
られ、この底板３ｂの下面中央部にはピボット１１が設
けられており、このピポット１１はスクリーン筒２のシ
ール板８に形成されたピボット受け用凹部１２に嵌合す
ることにより、逆洗管３はスクリーン筒２に支持されて
いる。この構成により逆洗管３はその軸のまわりに回転
可能である。
【００２４】逆洗管３の下端部には複数の円形孔からな
る濾過液流入口３ｃが形成されている。逆洗管３の開放
上端部は濾過液流出用・逆洗水流入用開口部３ｄを構成
し、この開口部３ｄは送液管の筒状開口部１０と連通し
ている。
【００２５】逆洗管３には軸方向（上下方向）に所定間
隔で複数の逆洗水噴射孔１３が形成されている。図５お
よび図７から明らかなように、本実施形態においては、
軸方向に４つずつ縦列に形成された噴射孔１３ａ、１３
ｂ、１３ｃ、１３ｄの各グループが周方向に９０°間隔
で配置されており、これによって逆洗水の噴射がいずれ
か一側に偏ることにより生じる噴射の反動により逆洗管
の回転に支障を来たすことを防止している。
【００２６】逆洗水噴射孔１３の孔径は、０．５ｍｍ〜
０．８ｍｍが最適値である。孔径が０．８ｍｍを超える
と噴射される逆洗水の圧力が充分でなく目詰り除去効果
が減少する。また孔径が０．５ｍｍ未満では微細なごみ
等により噴射孔の閉塞を生じるおそれがある。
【００２７】上記実施形態の好ましい１例としてはたと
えば７０ｍｍ径のスクリーン筒内に２０ｍｍ径の逆洗管
を配置し、逆洗管の噴射孔として０．７ｍｍ径のものを
５ｍｍ間隔で穿設する。
【００２８】逆洗管３の濾過液流入口３ｃ近傍におい
て、該流入口３ｃから濾過液流出用・逆洗水流入用開口
部３ｄ側には逆止弁１４が設けられている。逆止弁１４
は円板状の弁本体１４ａ、弁本体１４ａが着座する環状
の弁座１４ｂ、弁本体１４ａから軸方向上方に延長する
ステム１４ｃ、ステム１４ｃが遊嵌される環状部材とこ
の環状部材を逆洗管３の内壁に固定する４本の支持ロッ
ドからなる弁保持部材１４ｄ（図６）および一端が弁本
体１４ａに他端が弁保持部材１４ｄに固定されたコイル
ばね１４ｅにより構成される。コイルばね１４ｅは無負
荷状態で収縮した状態にあり、逆洗水の水圧を受けた時
伸長して弁本体１４ａを弁座１４ｂに着座させるように
そのばね力が調整されている。したがって、逆止弁１４
は、濾過液流入口３ｃから逆洗管３内への濾過液の流入
を許容し、逆洗管３内から濾過液流入口３ｃへの逆洗水
の流出を阻止するように作用する。
【００２９】逆洗管３の上部内壁には逆洗時に逆洗管３
をその軸のまわりに回転させる逆洗管回転手段を構成す
る羽根１５が取付けられている。羽根１５の形、寸法お
よび取付け角度は逆洗管の寸法、逆洗圧の大きさ、逆洗
管の必要回転速度等を考慮して決定する。
【００３０】次にこの実施形態の動作について説明す
る。被濾過液を濾過する時は、濾過槽内にポンプにより
被濾過液を送入すると、図２に示すように、被濾過液は
スクリーン筒２のスリット６を通ってスクリーン筒２内
に流入し、次いで逆洗管３下端部の濾過液流入口３ｃか
ら逆洗管３内に流入する。この時逆止弁１４は図２に示
すようにコイルばね１４ｅが収縮した開弁状態にあり、
濾過液は逆止弁１４を通過して矢印方向に流れ、逆洗管
３の濾過液流出用・逆洗水流入用開口部３ｄから送液管
９の筒状開口部１０を介して送液管９に入り外部に流出
する。
【００３１】逆洗時には、濾過槽内の被濾過液を排出し
た後図３に示すように送液管９の筒状開口部１０から加
圧下の逆洗水を逆洗管３の濾過液流出用・逆洗水流入用
開口部３ｄを介して逆洗管３内に送入する。逆止弁１４
の弁本体１４ａは加圧逆洗水に押されてコイルばね１４
ｅの力に抗して下動し弁座１４ｂに着座することにより
逆止弁１４が閉弁する。したがって逆洗管３内の加圧下
の逆洗水は逆洗水噴射孔１３からジェット流となり噴射
され、このジェット流がスクリーン筒２に衝突する。一
方逆洗水流が羽根１５に当たり羽根１５を押動すること
により逆洗管３がその軸のまわりに回転するので、逆洗
水の強いジェット流は逆洗管３の回転に伴いスクリーン
筒２の内壁全周に順次衝突し、スクリーン筒２の目詰り
を全周にわたりむらなく除去する。
【００３２】図８〜図１０は本発明の他の実施形態を示
すもので、図８は濾過作業中の装置の縦断面図、図９は
逆洗時の装置の縦断面図、図１０は図８中Ｃ−Ｃ矢視図
である。この実施形態において、図１〜図７の実施形態
と同一の構成要素は同一の符号で示しその説明を省略す
る。
【００３３】本実施形態は、逆洗管回転手段が図１〜図
７の実施形態の羽根１５ではなく、図１０に示すよう
に、逆洗管３の逆洗水噴射孔３０（３０ａ、３０ｂ、３
０ｃ、３０ｄ）を逆洗管３の半径方向から所定角度だけ
水平面内において偏心させることによって構成されてい
る点で図１〜図７の実施形態と異る。本実施形態におい
ては、加圧逆洗水が逆洗管３内に送水されると、逆洗水
流は偏心した噴射孔３０から偏心流となってスクリーン
筒２の内壁に衝突し、逆洗管３はその反動で矢印Ｄ方向
（図１０）に回転する。その他の構成および作用は図１
〜図７の実施形態と同一である。
【００３４】図１１、図１２は本発明のさらに他の実施
形態を示すもので、図１１はその概略斜視図、図１２は
縦断面図である。
【００３５】この実施形態においては、箱型の濾過槽４
０内に１本ないし複数本（図示の例では５本）のスクリ
ーン筒２が並列に配設されている。各スクリーン筒２は
図１〜７の実施形態または図８〜１０の実施形態のもの
であり、各スクリーン筒２の逆洗管３の濾過液流出用・
逆洗水流入用開口部は共通の送液管４１に連通してい
る。
【００３６】槽４０は、被濾過液流入口４２と、被濾過
液流出口４３と、逆洗管の送液管４１と連通する送液用
開口部４４と、開閉可能な排液口４５とを備え、被濾過
液流入口４２は送液用開口部４４よりも大径に形成され
ており、被濾過液流入口４２と被濾過液流出口４３との
間にはポンプ４６が接続されて被濾過液が循環する閉回
路が形成されており、送液用開口部４４から流出可能な
濾過液の流量よりも大きな流量の被濾過液をポンプ４６
の作動により被濾過液流入口４２から強制的に流入させ
ることにより、スクリーン筒２内へスリット６を通って
流入する被濾過液の流れの方向とは異る方向を有する被
濾過液の流を（図１１中矢印Ｆで示す循環流）を濾過槽
４０内に創出する。
【００３７】この実施形態においては、濾過作業中は排
水口４５を閉じ、被濾過液流入口４２から被濾過液を濾
過槽４０内に送入することにより、被濾過液はスクリー
ン筒２内に流入し濾過液となって送液管４１を介し送液
用開口部４４から取出される一方過剰の被濾過液はスク
リーン筒２内への流れと異る方向の流れとなって濾過槽
４０内を循環することにより、スクリーン筒２の表面か
らスクリーン筒２の目詰りの原因となる微粉状の固体を
洗い流し、目詰りの量を減少させる。
【００３８】逆洗時においては、濾過槽４０中の被濾過
液流入口４２と、被濾過液流出口４３を閉じ、濾過槽４
０内の被濾過液を濾過してから排水孔４５を開いて、送
液用開口部４４から加圧下の逆洗水を送入し前記の方法
により逆洗を行う。逆洗後の汚水は排水口４５から排出
される。
【００３９】図１３は、図１１、図１２の濾過槽４０を
複数個（図示例では６個）並列に配置し、各濾過槽４０
の被濾過液流入口４２、被濾過液流出口４３、送液用開
口部４４および排液口４５をそれぞれ共通の接続管５
２、５３、５４および５５により接続して小型モジュー
ル５０に組合せた実施態様である。
【００４０】図１４は図１３の小型モジュール５０を複
数個（図示例では３個）並列に配置し、小型モジュール
５０の各共通の接続管５２、５３、５４、５５どうしを
さらに共通の接続管６２、６３、６４、６５により接続
して大型モジュール６０に組合せた実施態様である。
【００４１】上記実施形態において、スクリーン筒２は
ウェッジワイヤスクリーンとして形成されているが、こ
れに限らず、金網、濾布等からなるフィルター等他のフ
ィルターによって形成してもよい。
【００４２】上記から明らかなとおり本発明の濾過装置
は単体でも使用可能であり、また複数本を１個の濾過槽
に設置した形態、またはこのような濾過槽を複数個組合
せてなる小モジュール、さらにこの小モジュールを複数
個組合せてなる大モジュールとしての形態でも使用可能
である。
【００４３】また逆洗管３をその軸のまわりに回転させ
る逆洗管回転手段としては上記各実施形態に示されるよ
うに逆洗管内壁に取付けられた羽根または逆洗管の噴射
孔の偏心した構成が特に好ましいが、これに限らず電動
モータやマグネティックスターラー等外部的な回転駆動
装置によって逆洗管を回転するようにしてもよい。
【００４４】逆洗管に形成される逆洗水噴射孔は、上記
各実施形態のように、軸方向に複数個ずつ縦列に形成さ
れた噴射孔の各グループを周方向に９０°間隔で配置す
るかわりに、各グループ間の周方向の間隔を６０°、１
８０°等他の角度にしてもよい。また上記各実施形態に
おいては、周方向に単一の噴射孔が形成されているが、
逆洗水の噴射条件に応じて周方向の噴射孔の数を２以上
としてもよい。要するに、噴射孔の数と配置は、逆洗管
の回転による逆洗によりスクリーン筒の目詰りが充分に
除去されるような噴射力が得られる一方、逆洗水の噴射
による反動によって逆洗管の軸が偏心して回転に支障を
来たすことがないように決定すればよい。
【００４５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
クリーン筒内に軸のまわりに回転可能に配設され軸方向
に所定間隔で逆洗水噴射孔が形成された逆洗管を回転さ
せながら加圧逆洗水を逆洗水噴射孔から噴射することに
より、該噴射孔に集中した強大な圧力下で逆洗水がジェ
ット流となって噴射され、この逆洗水のジェット流が逆
洗管の回転に伴いスクリーン筒の内壁全周に順次衝突す
ることによりスクリーン筒の目詰りを全周にわたりむら
なく除去することができる。
【００４６】また本発明によれば、濾過槽の送液用開口
部から流出可能な濾過液の流量よりも大きな流量の被濾
過液を被濾過液流入口から強制的に流入させることによ
り、スクリーン筒内への被濾過液の流れの方向とは異る
方向を有する被濾過液の流れを濾過槽内に創出すること
により、被濾過液中に浮遊しスクリーン筒の目詰りを生
じる微粉状の固体は、このスクリーン筒内への流れと異
る方向の被濾過液の流れによってスクリーン筒表面から
洗い流され、スクリーン筒の濾過開口部に侵入する量が
減少することによりスクリーン筒の目詰りの速度が減少
する。したがって、回転逆洗管による逆洗効果の改良と
あいまって、逆洗のために装置の運転を停止する頻度を
減らすことができ、作業能率を大幅に改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる濾過装置の１実施形態を示す斜
視図である。
【図２】濾過作業中の濾過装置の縦断面図である。
【図３】逆洗時の濾過装置の縦断面図である。
【図４】スクリーン筒の部分拡大斜視図である。
【図５】逆洗管の斜視図である。
【図６】図２中Ａ−Ａ矢視図である。
【図７】図５中Ｂ−Ｂ矢視図である。
【図８】本発明にかかる濾過装置の他の実施形態を示す
濾過作業中の縦断面図である。
【図９】逆洗時の同実施形態の縦断面図である。
【図１０】図８中Ｃ−Ｃ矢視図である。
【図１１】本発明にかかる濾過装置の他の実施形態を示
す概略斜視図である。
【図１２】同実施態様の概略斜視図である。
【図１３】本発明にかかる濾過装置の他の実施態様を示
す斜視図である。
【図１４】本発明にかかる濾過装置の他の実施態様を示
す斜視図である。
【符号の説明】
１ 濾過装置 ２ スクリーン筒 ３ 逆洗管 ９ 送液管 ３ｃ 濾過液流入口 ３ｄ 濾過液流出用・逆洗水流入用開口部 １３ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ 逆洗水噴射孔 １４ 逆止弁 １５ 羽根（逆洗管回転手段） ３０ａ、３０ｂ、３０ｃ、３０ｄ 逆洗水噴射孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 スクリーン筒と、 該スクリーン筒内に該スクリーン筒と同軸にかつ軸のま
    わりに回転可能に配設された管状部材からなり、一端部
    に濾過液流入口、他端部に濾過液流出用・逆洗水流入用
    開口部を備えるとともに軸方向に所定間隔で逆洗水噴射
    孔が形成された逆洗管と、 該逆洗管の該濾過液流出用・逆洗水流入用開口部と連通
    する送液管と、 該逆洗管の該濾過液流入口近傍において該濾過液流出用
    ・逆洗水流入用開口部側に設けられ、該濾過液流入口か
    ら逆洗管内への濾過液の流入を許容し、該逆洗管内から
    該濾過液流入口への逆洗水の流出を阻止する逆止弁と、 該逆洗管をその軸のまわりに回転させる逆洗管回転手段
    とを備えることを特徴とする濾過装置。
  2. 【請求項２】 該逆洗管回転手段は、該逆洗管の内壁に
    取付けられた羽根であることを特徴とする請求項１記載
    の濾過装置。
  3. 【請求項３】 該逆洗管回転手段は、該逆洗管の該逆洗
    水噴射孔を該逆洗管の半径方向から所定角度だけ水平面
    内において偏心させて形成することによって構成される
    ことを特徴とする請求項１記載の濾過装置。
  4. 【請求項４】 １本または複数本の前記スクリーン筒が
    収容される濾過槽をさらに備え、該濾過槽は、被濾過液
    流入口と、被濾過液流出口と、前記逆洗管の送液管と連
    通する送液用開口部と、排液口とを備え、該被濾過液流
    入口は該送液用開口部よりも大径に形成されており、該
    被濾過液流入口と該被濾過液流出口との間にはポンプが
    接続されて被濾過液が循環する閉回路が形成されてお
    り、該送液用開口部から流出可能な濾過液の流量よりも
    大きな流量の被濾過液を該被濾過液流入口から強制的に
    流入させることにより、該スクリーン筒内への被濾過液
    の流れの方向とは異る方向を有する被濾過液の流れを該
    濾過槽内に創出することを特徴とする請求項１〜３のい
    ずれかに記載の濾過装置。
  5. 【請求項５】 複数の前記濾過槽を並列に配置し各濾過
    槽の該被濾過液流入口、該被濾過液流出口、該送液用開
    口部および該排液口をそれぞれ共通の接続管により接続
    して小型モジュールとしたことを特徴とする請求項４記
    載の濾過装置。
  6. 【請求項６】 各共通の接続管どうしをさらに共通の接
    続管により接続して複数の前記小型モジュールからなる
    大型モジュールとしたことを特徴とする請求項５記載の
    濾過装置。
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