JP2014036915A - フィルタエレメント及び当該フィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置 - Google Patents

フィルタエレメント及び当該フィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメントを提供する。
【解決手段】逆洗型ろ過装置Wに装着され該装置内を流れる流体をろ過するフィルタエレメント10であって、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材11と、ろ材11の上端部を塞ぐ上蓋部12と、上蓋部12に取り付けられ且つろ材11の筒内においてろ材11の上端部から下端部に向けて伸びるガイド棒13と、上蓋部12を貫通する上孔12aと、ガイド棒13に摺動自在に支持され且つろ材11の筒内を流れる流体からの圧力によりガイド棒13に沿って移動して上孔12aを開閉する弁体14とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタエレメント及び当該フィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置に関する。
従来から、コンテナ船等の船舶に搭載して用いられる逆洗型ろ過装置が提案されている。ここで、図6を参照しながら、従来技術の逆洗型ろ過装置の構成を簡単に説明する。
図示するように、逆洗型ろ過装置Zは、2つの密封カバー112、114を有する円筒フィルターハウジング(以下、単に「ハウジング」という)110を備えている。このハウジング110には、ろ過対象の流体を流入さるろ過装置入口118と、ろ過された流体を排出させるろ過装置出口120とが設けられている。また、ハウジング110の内部には、複数のフィルタエレメント122が装着されている。具体的には、ハウジング110の内部に、複数のフィルタエレメント122が、ハウジング110の円筒状(同心)の円弧に沿って相互に間隔をあけて配置されている。
このフィルタエレメント122は、中空筒状に形成されたろ材122aを備え、その一端部側が密封カバー114に形成された貫通孔114aに挿嵌され、その他端部が密封カバー112に取り付けられた密封キャップ126に接続されて密閉されている。また、フィルタエレメント122は、一端部が開口したフィルタ入口124になっており、フィルタ入口124を介して、フィルタエレメント122に流体が流入したり、フィルタエレメント122から流体が排出したりするようになっている。
そして、ろ過装置入口118から流入し流体は、フィルタエレメント122のフィルタ入口124からろ材122aの内側に流入し、その後、ろ材122aの内側から外側を通過することでろ過され、ろ過装置出口120から排出されるようになっている。尚、図中の矢印121は、フィルタ運転中の流体の流れ方向を示している。
また、逆洗型ろ過装置Zには、ドライブロッド(センタ回転軸)134と、ドライブロッド134に接続された逆洗アーム130とが設けられており、この構成により、ろ過を行いながら、順番にフィルタエレメント122の洗浄ができるようになっている。
この逆洗アーム(逆洗パイプ)130は、上端部が密封カバー114の下側面に当接すると共に、下端部が汚水用の流体出口に接続された配管132に接続されている。また、逆洗アーム130は、フィルタエレメント122のフィルタ入口124の下を順番に、ドライブロッド134を介して動くようになっている。具体的には、逆洗アーム130は、ドライブロッド134の回転に伴い動作して、複数のフィルタエレメント122のうちのいずれかに順次接続されていく。そして、逆洗アーム130に接続されたフィルタエレメント122のみが、他のフィルタエレメント122でろ過された流体がろ材122aの外側から内側へ流れていく。これにより、フィルタエレメント122が逆洗される。尚、逆洗の方向は、図中の矢印135bに示す方向(フィルタエレメント122の外側から内側へ向かう方向)であり、通常のろ過方向は、矢印135aに示す方向(フィルタエレメント122の内側から外側へ向かう方向)である。尚、上記と同様の逆洗処理を行う逆洗型ろ過装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2001−170416号公報
しかしながら、上述した従来技術の逆洗型ろ過装置は、フィルタエレメントの構造上、逆洗を行ってもフィルタエレメントを構成する「ろ材」に付着したゴミ等の付着物を十分に取り除くことができず、ろ材に付着物が残存して堆積していき、ろ過流量が低下するという技術的課題を有している。すなわち、上述した従来技術の逆洗型ろ過装置は、使用するにつれてろ過流量が低下していくため(ろ過能力が低下していくため)、効率良く流体をろ過することができなかった。
具体的には、従来技術の逆洗型ろ過装置は、図7(a)、(b)に示すように、フィルタエレメント122を構成するろ材122aに流体を通過させて、流体をろ過すると、ろ材122aにゴミ等の付着物dが付着していく。そして、ゴミ等が付着したフィルタエレメント122を逆洗すると、図8(a)に示すように、フィルタエレメント122のろ材122aに捕捉されている付着物dが洗い流されていくようになっている。
しかし、従来技術のフィルタエレメント122は、フィルタ入口124と相対向する端部(ろ材122aの上端の密封キャップ126側)が塞がれた構造になっているため、逆洗している最中に、ろ材122aの上端部からフィルタ入口124に向けて大きい流量の水流が発生しない。そのため、従来技術では、逆洗をしても、フィルタエレメント122のろ材122aの側面に付着したゴミ等の付着物dを十分に洗い流すことができない(図8(b)の符号140を参照)。
また、フィルタエレメント122は、その上端部が塞がれているため、逆洗している最中における、ろ材122aの上端部側の流量が小さいものとなっている(ろ材122aの上端側での水流の流速が遅くなる)。そのため、従来技術では、逆洗した場合に、フィルタ入口124から離れている「ろ材122aの上端部側」に付着した付着物dも十分に洗い流すことがきない(図8(b)の符号141を参照)
このように、従来技術の逆洗型ろ過装置Zは、フィルタエレメント122の構造上、所定期間使用すると、フィルタエレメント122を構成するろ材122a(ろ材122aの側面や、ろ材122aの上端部側)にゴミ等の付着物dが堆積し、ろ過流量が低下する。尚、上述した従来技術の逆洗型ろ過装置において、フィルタエレメント122を頻繁に交換することでろ過能力の低下を防止できるが、この方法では、運用コストが嵩んでしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメント及び当該フィルタエレメントと備える逆洗型ろ過装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、逆洗型ろ過装置に装着され該装置内を流れる流体をろ過するフィルタエレメントであって、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材と、前記ろ材の上端部を塞ぐ上蓋部と、前記上蓋部に取り付けられ且つ前記ろ材の筒内において前記ろ材の上端部から下端部に向けて伸びるガイド棒と、前記上蓋部を貫通する上孔と、前記ガイド棒に摺動自在に支持され且つ該ろ材の筒内を流れる流体からの圧力により該ガイド棒に沿って移動して前記上孔を開閉する弁体とを備えていることを特徴とする。
また、前記流体をろ過する場合、前記ろ材の下端部に形成されたフィルタ入口から流体を流入させるようになっており、この流入する流体により前記弁体がろ材の上端部に付勢されて前記上蓋部に当接して前記上孔を閉鎖すると共に該筒内に流入した流体がろ材を通過してろ過され、前記ろ材を逆洗する場合、前記フィルタ入口に、前記逆洗型ろ過装置に設けられた逆洗アームが接続されるようになっており、該逆洗アームの接続により該フィルタ入口からの流体の流入が止まると、前記フィルタエレメントの外側を流れている流体が前記ろ材を通過して該ろ材の筒内に流入すると共に、前記外側を流れている流体が前記上孔から該ろ材の筒内に流入して前記弁体を前記ろ材の下端部に向けて付勢し前記上蓋部から該弁体を離間させ該上孔を開放し、該開放した該上孔から前記フィルタ入口に向けて流体が流れて該ろ材に付着した付着物を洗い流すようになっていることが望ましい。
このように、本発明のフィルタエレメントは、ろ材の上端部を塞ぐ上蓋部と、上蓋部に取り付けられたガイド棒と、上蓋部に穿設された上孔と、ガイド棒に摺動自在に支持され且つ上孔を開閉する弁体とを設ける構成を採用している。この構成により、フィルタエレメントを逆洗する際、フィルタ入口と逆洗アームとを連通させ(接続させ)てフィルタ入口からの流体の流入を止めることで、上蓋の上孔を閉鎖している弁体を、フィルタエレメントの外部から流入してくる流体により付勢させ、弁体を上蓋部から離間させ上孔を開放させることができる(すなわち、逆洗する際に、フィルタ入口と相対向している上蓋部を開放させることができる)。そのため、逆洗している最中において、ろ材の上端部からフィルタ入口に向けて流れる水流を発生させることができ、その結果、ろ材の側面に付着している付着物を洗い流すことができる。また、逆洗する際に、上蓋部が開放されるため、ろ材の上端部側にも大きな流れが発生するようになり、フィルタ入口から離れている「ろ材の上端部側」に付着したゴミを十分に洗い流すことができる。
したがって、本発明によれば、上述の従来技術と比べて、フィルタエレメントを構成するろ材に付着した付着物の洗浄効果(逆洗による洗浄効果)を高めることができ、使用によるろ過流量の低下が抑制される。
尚、本発明のフィルタエレメントでは、流体をろ過する場合、フィルタ入口から流入する流体により弁体が上端部に向けて付勢され上蓋部の上孔を閉鎖するようになるため、上述した従来技術と同様のろ過処理が行われる。
また、本発明は、「上蓋部に、上孔、ガイド棒及び弁体」を設ける構成により、ろ材に付着した付着物の洗浄効果を高めている。すなわち、本発明は、洗浄効果を高める上記構成(上孔、ガイド棒及び弁体)を動作させるために、新たに、外部動力源や制御回路等設ける必要がないため、大幅なコストアップを招くことなく、ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメントが実現される。
また、前記ガイド軸には、前記弁体の下端部に当接して該弁体を前記上蓋部に向けて付勢する付勢手段が設けられていることが望ましい。
このように構成することにより、逆洗を行わないときには、より確実に上蓋部に弁体を付勢させて上孔を閉鎖させることができる。
また、本発明は、複数のフィルタエレメントを収納した略中空円筒状のハウジングを備え、外部から流入する流体のろ過を行いながら、順番に該フィルタエレメントの洗浄を行う逆洗型ろ過装置に適用される。
そして、前記逆洗型ろ過装置は、前記ハウジング内部を上側エリアと下側エリアの2つのエリアに仕切る棚板と、前記ハウジングの下方側に形成されて且つろ過対象の流体を前記下側エリアに流入させる装置入口と、前記ハウジング部の上方側に形成され且つ前記上側エリアからろ過された流体を排出させる装置出口と、前記ハウジングの中心部に配置され且つ回転自在に形成された回転軸と、前記回転軸に接続されて該回転軸の回転に伴い動作する逆洗アームとを有し、前記フィルタエレメントは、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材と、前記ろ材の上端部を塞ぐ上蓋部と、前記上蓋部に取り付けられ且つ前記ろ材の筒内において前記ろ材の上端部から下端部に向けて伸びるガイド棒と、前記上蓋部を貫通する上孔と、前記ガイド棒に摺動自在に支持され且つ該ろ材の筒内を流れる流体からの圧力により該ガイド棒に沿って移動して前記上孔を開閉する弁体とを有し、前記棚板には、複数の貫通孔が穿設され、各貫通孔には、それぞれ、前記フィルタエレメントの下端部が嵌合・固定され、前記ハウジングの下側エリアが前記ろ材の筒内と連通しており、前記逆洗アームは、その一端部が前記棚板の下端面に当接しながら移動し、前記複数の貫通孔のいずれかに接続され、該接続した貫通孔に挿嵌・固定されたフィルタエレメントと連通するようになっており、前記逆洗アームと連通していない前記フィルタエレメントには、前記装置入口から流入した流体が前記貫通孔を介して前記ろ材の筒内に流入するようになっており、該筒内に流体が流入すると前記弁体が該流入する流体により前記ろ材の上端部に向けて付勢され前記上蓋部に当接して前記上孔を閉鎖すると共に、該流入した流体が前記ろ材を通過して該流体がろ過され、このろ過された流体が前記装置出口から排出され、前記逆洗アームと連通しているフィルタエレメントには、前記フィルタエレメントの外側であって且つ前記上側エリアを流れる流体が前記ろ材を通過して該ろ材の筒内に流入して逆洗アームに流れていくようになっていると共に、前記上側エリアを流れる流体が前記上孔から該ろ材の筒内に流入して前記弁体を該ろ材の下端部に向けて付勢して前記上蓋部から該弁体を離間させ該上孔を開放させ、該開放した該上孔から前記フィルタ入口に向けて流体が流れることにより該ろ材に付着した付着物が洗い流されるようになっていることを特徴とする。
このように本発明によれば、上述の従来技術と比べて、フィルタエレメントのろ材に付着した付着物の洗浄効果(逆洗による洗浄効果)を高めることができるため、使用によるろ過流量の低下を抑制できる逆洗型ろ過装置を提供することができる。
本発明によれば、ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメント及び当該フィルタエレメントを備える逆洗型ろ過装置を提供することができる。
本実施形態のフィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置の全体構成を示した模式図である。 本実施形態の逆洗型ろ過装置の棚板の平面図である。 本実施形態のフィルタエレメントの部品展開図である。 本実施形態のフィルタエレメントによるろ過工程を説明するための模式図である。 本実施形態のフィルタエレメントによる逆洗工程を説明するための模式図である。 従来技術のフィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置を示した模式図である。 従来技術のフィルタエレメントによるろ過工程を説明するための模式図である。 従来技術のフィルタエレメントによる逆洗工程を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態のフィルタエレメント及び当該フィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置を図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態のフィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置の構成を図1及び図2に基づいて説明する。尚、図1は、本実施形態のフィルタエレメントを備えた逆洗型ろ過装置の全体構成を示した模式図である。また、図2は、本実施形態の逆洗型ろ過装置の棚板の平面図である。
図1に示すように、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wは、複数のフィルタエレメント10を収納した中空円筒状のハウジング1を備え、このハウジング1の外部から流入する流体のろ過を行いながら、順番にフィルタエレメント10の洗浄を行うようになっている。以下、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wの構成を順番に説明する。尚、本実施形態は、フィルタエレメント10の構成に特徴があるため、フィルタエレメント10の構成を詳細に説明し、それ以外の構成の説明を簡略化する。
上記のハウジング1は、上端が開放され且つ底部1a1を有する中空円筒状の本体部1aと、本体部1aの上端を塞ぐドーム状の蓋体部1bとを備えている。また、ハウジング1は、内部に棚板7が設置され、この棚板7により、ハウジング1内部が入口側エリア(下側エリア)A1と、出口側エリア(上側エリア)A2とに仕切られている。また、本体部1aは、その下端側の側面部に、入口側エリアA1に流体を流入させるための装置入口4が形成されている。また、本体部1aは、その上端側の側面部に、出口側エリアA2からろ過した流体を排出させるための装置出口5が形成されている。
また、棚板7は、図2に示すように、円板状に形成され、その中心部に、回転軸8が回転自在に挿入される貫通孔7aが形成されている。また、棚板7には、貫通孔7aを中心にした同心円上に、複数の貫通孔7b1、7b2が形成されている(複数の貫通孔7b1、7b2が所定間隔を開けて形成されている)。図示する例では、半径の異なる2つの同心円(内円、外円)に、それぞれ、貫通孔7b1、7b2が形成されている。そして、各貫通孔7b1、7b2には、フィルタエレメント10の下端部が気密に嵌合・固定され、これにより、複数のフィルタエレメント10が棚板7に支持・固定されるようになっている。この構成により、ハウジング1の入口側エリアA1がフィルタエレメント10(ろ材11)の筒内と連通する。そして、ハウジング1内部に流入した流体は、フィルタエレメント10(ろ材11)の筒内を通過しないと、入口側エリアA1(又は出口側エリアA2)から出口側エリアA2(又は入口側エリアA1)に移動できないようになっている。
尚、図示する例では、棚板7の内円上に形成された貫通孔7b1に、8個のフィルタエレメント10が嵌合・固定され、棚板7の外円上に形成された貫通孔7b2に16個のフィルタエレメント10が嵌合・固定されるようになっている。
また、ハウジング1の中心には、蓋体部1bの頂上部から棚板7に向けて延びる回転軸8が設けられている。この回転軸8は、その一端部(上端部)が、蓋体1の上端部に装着されたモータ9に接続され、モータ9の駆動により回転するようになっている。また、回転軸8は、その他端部(下端部)が棚板7の貫通孔7aを挿通し、入口側エリアA1まで突出している。尚、モータ9は、図示しない制御回路により制御されて駆動するようになっている。
また、ハウジング1の入口側エリアA1まで延設された回転軸8の下端部には、逆洗アーム(逆洗パイプ)20が接続されている。この逆洗アーム20は、回転軸8の下端部に固定された基部20aと一体に形成され、その上端面が棚板7の下面を水密にシールしながら回転軸8と共に回動するようになっている。
具体的には、逆洗アーム20は、基部20aと、基部20aに接続された垂直管20bと、垂直管20bの側面部に接続された2つのL字管20c、20dとを備えている。この垂直管20bは、上端部が基部20aにより密封され、下端部が逆洗液排出口40に連通している排出管30に回動自在に嵌合されている。
また、L字管20cは、一端部が垂直管20bの側面部と接続して垂直管20と連通しており、他端部に形成された上端面が棚板7の下面に当接している。尚、L字管20cは、上端面が、棚板7の上に形成されている複数の貫通孔7b1に沿って回動するように長さ寸法が設計されている。
また、L字管20dは、一端部が垂直管20bの側面部と接続して垂直管20bと連通しており、他端部に形成された上端面が棚板7の下面に当接している。尚、L字管20dは、上端面が、棚板7に形成された複数の貫通孔7b2に沿って回動するように長さ寸法が設計されている。
そして、逆洗アーム20は、モータ9により回転する回転軸8の回転にしたがい動作し、L字管20c、20dの上端面が棚板7の下面に密接すると共に、フィルタエレメント10の下端部を嵌合・固定している貫通孔7a、7bと合致する位置に配置される。これにより、逆洗アーム20は、L字管20c、20dの上端面が、棚板7をシールしながら断続的(若しくは連続的)に回動して順次フィルタエレメント10の下端部のフィルタ入口19に連通する。
具体的には、図示しない制御回路に制御されて動作するモータ9により、L字管20cが動作し、その上端面が、棚板7に形成された複数の貫通孔7b1のいずれかに接続される。これにより、L次管20cは、前記接続した貫通孔7b1を介して、当該貫通孔7b1に嵌合・固定されたフィルタエレメント10と接続する(L字管20cと、中空筒状の形成されたろ材11の筒内とが連通する)。
また、前記制御回路に制御されて動作するモータ9により、L字管20dが動作して、その上端面が、棚板7に形成された複数の貫通孔7b2のいずれかに接続される。これにより、L字管20dは、当該接続した貫通孔7b2を介して、この貫通孔72b2に嵌合・固定されたフィルタエレメント10と接続する(L字管20dと、中空筒状に形成されたろ材11の筒内とが連通する)。
また、フィルタエレメント10は、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材11と、ろ材11の上端部を塞ぐ板状の上蓋部12と、上蓋部12に取り付けられ且つろ材111の筒内でろ材11の上端から下端に向けて伸びるガイド棒13と、上蓋部12を貫通する複数の上孔12aと、ガイド棒13に摺動自在に支持され且つ上孔12aを開閉する弁体14とを有している。ガイド棒13は、上蓋部12(ろ材11の上端)からろ材11の下端近傍まで延設されており、その下端に、棚板7の貫通孔7b1、7b2に嵌合する嵌合金具15が取り付けられている。
また、ろ材11は、流体を通過させてろ過すると共に、逆洗が可能なものであれば良く、その具体的な構成については特に限定されるものではない。例えば、ろ材11には、円筒状の枠体(ろ枠)に金網やノッチワイヤを巻き付けて中空筒状に形成したものを用いることができる。尚、以下では、ろ材11が、枠体にノッチワイヤを巻き付けて形成されている例をあげ、フィルタエレメント10の各構成の詳細な説明を行う。尚、図3は、本実施形態のフィルタエレメントの部品展開図である。
図3に示す例では、フィルタエレメント10を構成するろ材11は、ステンレス等の金属製の枠体fにノッチワイヤnwを螺旋状に巻き付けることにより円筒状に形成されている。この枠体fは、両面が貫通した円形の上側リング部材faと、両面が貫通した円形の下側リング部材fbと、上側リング部材faと下側リング部材fbとの間に配設された棒状のワイヤ支持材fcとにより構成されている。具体的には、枠体fは、上側リング部材faと下側リング部材fbとを所定間隔を開けて配置し(相対向して配置し)、上側リング部材faと下側リング部材fbとの間に複数のワイヤ支持材fcを所定間隔を開けて円周状に配設し、各ワイヤ支持材fcの両端をそれぞれ上側リング部材3aと下側リング部材3bに固着することにより形成される。
そして、枠体fの円周状に配置されたワイヤ支持材fcに、ノッチワイヤnwを外接させながら螺旋状に巻き付けて積層させていくことにより、円筒状のろ材11が形成されるようになっている。
また、ろ材11の上端部を覆う上蓋部12は、略円板状に形成されており、その中心部にガイド棒13が貫通している。このガイド棒13は、上蓋部12に固着されて支持されている。
具体的には、上蓋部12は、その直径が、上側リング部材faの外径と略同様の大きさ寸法になされており、上側リング部材faの上面に固着されている。これにより、円筒状の形成したろ材11の上端が上蓋12により塞がれる。尚、ろ材11の下端は、開放され、流体が通過するフィルタ入口19(図4、図5参照)となっている。
また、ガイド棒13は、例えば、全ねじにより構成されている。図示する例では、ガイド棒13の上側部分が、上蓋部12から突出し、この突出したガイド棒13に、ナット18を螺合させることにより、上蓋部12にガイド棒13が固着されている。
また、上蓋部12には、その上下面を貫通する複数の上孔12aが穿設されており、この上孔12aが、フィルタエレメント10を逆洗する際に、ろ材11の筒内に流体を通す流路となる。尚、上蓋部12、ガイド棒13は、ステンレス等の金属で構成されている。
また、ガイド棒13には、合成樹脂等で構成された弁体14が挿入されている。この弁体14は、例えば、上端面が平坦になっている逆円錐台状に形成されており、上蓋部12の下面側に配置され、上蓋部12の上孔12aを開閉する開閉弁として機能する。具体的には、弁体14は、ろ材11の筒内を流れる流体からの圧力によりガイド棒13に沿って摺動自在に動作するようになっている。そして、弁体14は、流体からの圧力により、その上端部が上蓋部12の下面に当接して上蓋部12の上孔12aを閉鎖したり、或いは、その上端部が上蓋部12から離間して上蓋部12の上孔12aを開放したりするようになっている。
また、ガイド棒13には、弁体14の下端方向の移動を制限するストッパ部材17が取り付けられている。このストッパ部材17は、ガイド棒13が挿嵌される貫通孔を備えたリング状部材により構成されており、上蓋部12に当接した状態の弁体14の下端面よりも所定長さ寸法だけ下側に配置されている。また、弁体14の下端面と、ストッパ部材17の上端面との間には付勢手段16が挟持されており、弁体14は、付勢手段16により、上蓋部12に向けて付勢されている。この付勢手段16の構成は特に限定されないが、例えば、コイルバネにより形成される。尚、上述した通り、ガイド棒13の下端側には、棚板7の貫通孔7b1、7b2に嵌合する嵌合金具15が取り付けられている(図3には示さず)。尚、嵌合金具15は、例えば、図1に示すように、ガイド棒13の下端部において、ガイド棒13を中心にして放射状に延びる複数の脚片により構成される。この脚片が、貫通孔7b1、7b2に嵌合して、ガイド棒13に貫通孔7b1、7b2が固定される。
また、図1及び図3に示している弁体14の形状は、あくまでも一例に過ぎない。弁体14は、上端側が上蓋部12の下端側と当接した状態のときに、上蓋部12の上孔12aを水密に閉鎖できる形状になっていればよい。例えば、弁体14の上端部が平坦な形状ではなく、上蓋部12の上孔12aに嵌合する形状(球状、上端側がテーパ状になされた形状等)に形成さていてもよい。一例をあげると、上蓋部12の上孔12aの開口部をテーパ状に形成し、弁体14の上端側が、上孔12aに嵌合する形状のテーパ状に形成されていてもよい。
また、ストッパ部材17の取付位置は、上蓋部12の上孔12からろ材11の内部に流入してくる流体の流れを考慮して適宜設計される(上記流体の流れを阻害しない位置に設定される)。
次に、本実施形態のフィルタエレメント10の動作を説明する。
先ず、ろ過処理を行う際のフィルタエレメント10の動作について、上述した図1と図4とを用いて説明する。尚、図4は、本実施形態のフィルタエレメントによるろ過工程を説明するための模式図であり、(a)がろ過処理を開始した直後のフィルタエレメント及び流体を示した模式図であり、(b)がろ過処理を開始してから所定時間が経過した状態のフィルタエレメント及び流体を示した模式図である。また、図4では、説明の便宜上、図を簡略化している。
フィルタエレメント10は、その下端部に形成されたフィルタ入口19に逆洗アーム20が接続されていないときに、ろ過処理を行うように構成されている。図1に示す例では、フィルタエレメント10b及びフィルタエレメント10dは、逆洗アーム20と接続されていないため流体のろ過を行う。
具体的には、フィルタエレメント10は、フィルタ入口19と逆洗アーム20とが接続されていない状態において、装置入口4から流入してくる流体(ゴミ等のろ過対象物(付着物)dが含まれた流体)が、フィルタ入口19からろ材11の筒内に流れてくるようになっている。そして、フィルタ入口19からろ材11の筒内に流体が流れてくると、この流入する流体により、上蓋部12に向けて弁体14が付勢される。これにより、弁体14の上端部が、上蓋部12の下面に当接して上孔12aが閉鎖される(図4(a)参照)。尚、ろ過工程においては、フィルタ入口19から流体が流入してくる状態が続くため、弁体14の上端部は、上蓋部12に付勢された状態で当接されるようになる。その結果、弁体14により、上蓋部12の上孔12aが水密に閉鎖される。
そして、ろ材11の内筒内に流入してきた流体は、ろ材11の内側から外側を通過してフィルタエレメント10の外側に流出する。このときに、流体に含まれるゴミ等のろ過対象物dがろ材10に捕捉されていき、フィルタエレメント10を通過した流体からはゴミ等が取り除かれる(図4(b)参照))。フィルタエレメント10を通過したろ過された流体は、出口側エリアA2のなかを流れて装置出口5から排出されていく。
このように、本実施形態では、フィルタエレメント10の上端を塞ぐ上板部12に上孔12aを設けているが、ろ過工程のときには、弁体14により、上孔12aが水密に閉鎖されるので、従来技術のフィルタエレメントと同様のろ過性能が実現される。
次に、逆洗処理を行う際のフィルタエレメント10の動作について、上述した図1と図5とを用いて説明する。尚、図5は、本実施形態のフィルタエレメントの逆洗工程を説明するための模式図であり、(a)が逆洗処理を開始した直後のフィルタエレメント及び流体を示した模式図であり、(b)が逆洗処理を開始してから所定時間が経過した状態のフィルタエレメント及び流体を示した模式図であり、(c)が逆洗処理によりゴミを洗い流した後で、再び、ろ過処理を開始した状態を示した模式図である。また、図5では、図4と同様、説明の便宜上、図を簡略化している。
フィルタエレメント10は、その下端部に形成されたフィルタ入口19に逆洗アーム20が接続されたときに、逆洗処理を行うように構成されている。図1に示す例では、フィルタエレメント10a及びフィルタエレメント10cが逆洗アーム20と接続されているろ材11の逆洗を行う。尚、図5(a)、(b)では、フィルタ入口19と連通する逆洗アーム20を省略している。
フィルタエレメント10は、棚板7の貫通孔7b1、7b2を介して、下端部に形成されたフィルタ入口19に逆洗アーム20が接続された状態になると、フィルタ入口19が逆洗アーム20により塞がれ、フィルタ入口19への流体の流入が止まる。そして、フィルタ入口19への流体の流入が止まると、フィルタエレメント10の外側を流れている流体(出口側エリアA2を流れている流体)がろ材11の筒内に流入してくる(図1、図5(a)、(b)参照)。
具体的には、出口側エリアA2を流れている流体であって且つフィルタエレメント10の外側を流れている流体がフィルタエレメント10の側面を構成するろ材11を通過し、ろ材11の筒内に流入してくる。これにより、ろ材11の間に捕捉されていた付着物(ろ過対象物)dが洗い流される。
また、前記出口側エリアA2を流れている流体が上蓋部12の上孔12aからろ材11の筒内に流入して弁体14をフィルタ入口19(ろ材11の下端部)に向けて付勢する。この付勢により、上蓋部12の下面に当接していた弁体14が、上蓋部12から離間して上孔12aが開放され、この開放された上孔12aからろ材の筒内に流体が流入してくる。すなわち、上蓋部12の上孔12aが開放されることで、上蓋部12からフィルタ入口19に向けて流体が流れるようになり、ろ材11の側面に付着した付着物(ろ過対象物)dが洗い流される。また、上蓋部12からフィルタ入口19に向けて流体が流れることにより、ろ材上方側のろ材間に付着した付着物(ろ過対象物)dが洗い流される。
そして、図5(a)、(b)に示す逆洗工程が終えたフィルタエレメント10により、再度、流体のろ過を行う場合、図5(c)に示すように、ろ材11に捕捉された付着物(ろ過対象物)dが洗い流された状態になっているため、所望するろ過能力が維持されるようになる。
このように、本実施形態のフィルタエレメント10は、ろ材11の上端を塞ぐ上蓋部12と、上蓋部12に取り付けられたガイド棒13と、上蓋部12に穿設された上孔12aと、ガイド棒13に摺動自在に支持され且つ上孔12aを開閉する弁体14とを設ける構成を採用している。
この構成により、本実施形態では、フィルタエレメント10を逆洗する際、フィルタ入口19に逆洗アーム20を接続してフィルタ入口19からの流体の流入を止めることで、上蓋部12の上孔12aを閉鎖している弁体14を、フィルタエレメント10の外側から流入してくる流体に付勢させて上蓋部12から離間させ上孔12aを開放させることができる。これにより、逆洗している最中において、ろ材11の上端部からフィルタ入口19に向けて大きい流量の水流を発生させることができる。これにより、本実施形態によれば、ろ材11の側面に付着している付着物(ろ過対象物)dを洗い流すことができる。また、逆洗する際に、上蓋部12が開放されるため、ろ材11の上端部側にも大きな流れが発生するようになり、フィルタ入口19から離れている「ろ材11の上端部側」に付着した付着物(ろ過対象物)dを十分に洗い流すことができる。
したがって、本実施形態によれば、上述の従来技術と比べ、フィルタエレメント10に付着した付着物dの洗浄効果(逆洗による洗浄効果)を高めることができ、使用によるろ過流量の低下が抑制される。
また、本実施形態は、上蓋部12に、「上孔12a、ガイド棒13及び弁体14」を設ける構成(部品点数が少なく、且つ複雑な制御を必要としない構成)により、ろ過流量の低下を抑制している。すなわち、本実施形態は、洗浄効果を高める上記構成(上孔12a、ガイド棒13及び弁体14)を動作させるために、新たに、外部動力源や制御回路等設ける必要がないため、大幅なコストアップを招くことなく、ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメント10が実現される。
また、本実施形態では、ガイド軸13に、弁体14を上蓋部12に向けて付勢する付勢手段16が設けられている。この構成により、逆洗を行わないときには、より確実に上蓋部12に弁体14を密着させて上孔12aを閉鎖させることができる。その結果、ろ過工程において、ろ材11を通過しないでフィルタエレメント10の外部に流体が流出されることが防止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ろ過流量の低下を抑制できるフィルタエレメント10及び逆洗型ろ過装置Wを提供することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、フィルタエレメント10が、ガイド棒13の下端に形成された嵌合金具15により、棚板7の貫通孔7b1、7b2に嵌合・固定されている場合を示したがあくまでも一例に過ぎない。フィルタエレメント10は、その下端部が、貫通孔7b1、7b2に嵌合・固定されていればよく、具体的な固定方法について特に限定されるものではない。また、嵌合金具15によりフィルタエレメント10を固定しない場合、ガイド棒13が、ろ材11の下端近傍まで延設されている必要はない。この場合、ガイド棒13は、弁体14による上孔12aの開閉に「必要な長さ寸法(弁体14の移動長さ寸法)」だけ形成されていればよい。例えば、図5に示すように、ガイド棒13が、上蓋部12(ろ材11の上端)から下方に向けて、「弁体14の移動長さ寸法」だけ形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、フィルタエレメント10に、弁体14を付勢する付勢手段16を設けているが、付勢手段16が無くてもかまわない。
また、フィルタエレメント10が円筒状に形成されている場合を示したが、とくにこれに限定されるものではない。フィルタエレメント10の形状は、適宜設計される。
また、上述した実施形態では、弁体14が合成樹脂で形成されている例を示したが、あくまでも一例に過ぎない。弁体14は、流体からの水圧を受けてガイド棒13に沿って摺動自在に移動して、上蓋部12の上孔12aを開閉できるように構成されていれば、どのような材料で形成されていてもかまわない。
W…逆洗型ろ過装置
1…ハウジング
1a…本体部(ハウジング)
1a1…底部(ハウジング)
1b…蓋体部(ハウジング)
4…装置入口(ハウジング)
5…装置出口(ハウジング)

7…棚板
7a…貫通孔
7b1、7b2…貫通孔
8…回転軸
9…モータ

10…フィルタエレメント
11…ろ材(フィルタエレメント)
12…上蓋部(フィルタエレメント)
12a…上孔(フィルタエレメント)
13…ガイド棒(フィルタエレメント)
14…弁体(フィルタエレメント)
15…嵌合金具(フィルタエレメント)
16…付勢手段(フィルタエレメント)
17…ストッパ部材(フィルタエレメント)
18…ナット(フィルタエレメント)
19…フィルタ入口(フィルタエレメント)
f…枠体(フィルタエレメント)
fa…上側リング部材(枠体(フィルタエレメント))
fb…下側リング部材(枠体(フィルタエレメント))
fc…ワイヤ支持材(枠体(フィルタエレメント))

20…逆洗アーム
20a…基部(逆洗アーム)
20b…垂直管(逆洗アーム)
20c、20d…L字管(逆洗アーム)

30…排出管
40…逆洗液排出口

Claims (4)

  1. 逆洗型ろ過装置に装着され該装置内を流れる流体をろ過するフィルタエレメントであって、
    両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材と、
    前記ろ材の上端部を塞ぐ上蓋部と、
    前記上蓋部に取り付けられ且つ前記ろ材の筒内において前記ろ材の上端部から下端部に向けて伸びるガイド棒と、
    前記上蓋部を貫通する上孔と、
    前記ガイド棒に摺動自在に支持され且つ該ろ材の筒内を流れる流体からの圧力により該ガイド棒に沿って移動して前記上孔を開閉する弁体とを備えていることを特徴とするフィルタエレメント。
  2. 前記流体をろ過する場合、前記ろ材の下端部に形成されたフィルタ入口から流体を流入させるようになっており、この流入する流体により前記弁体がろ材の上端部に付勢されて前記上蓋部に当接して前記上孔を閉鎖すると共に該筒内に流入した流体がろ材を通過してろ過され、
    前記ろ材を逆洗する場合、前記フィルタ入口に、前記逆洗型ろ過装置に設けられた逆洗アームが接続されるようになっており、該逆洗アームの接続により該フィルタ入口からの流体の流入が止まると、前記フィルタエレメントの外側を流れている流体が前記ろ材を通過して該ろ材の筒内に流入すると共に、前記外側を流れている流体が前記上孔から該ろ材の筒内に流入して前記弁体を前記ろ材の下端部に向けて付勢し前記上蓋部から該弁体を離間させ該上孔を開放し、該開放した該上孔から前記フィルタ入口に向けて流体が流れて該ろ材に付着した付着物を洗い流すようになっていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタエレメント。
  3. 前記ガイド軸には、前記弁体の下端部に当接して該弁体を前記上蓋部に向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタエレメント。
  4. 複数のフィルタエレメントを収納した略中空円筒状のハウジングを備え、外部から流入する流体のろ過を行いながら、順番に該フィルタエレメントの洗浄を行う逆洗型ろ過装置であって、
    前記ハウジング内部を上側エリアと下側エリアの2つのエリアに仕切る棚板と、
    前記ハウジングの下方側に形成されて且つろ過対象の流体を前記下側エリアに流入させる装置入口と、
    前記ハウジングの上方側に形成され且つ前記上側エリアからろ過された流体を排出させる装置出口と、
    前記ハウジングの中心部に配置され且つ回転自在に形成された回転軸と、
    前記回転軸に接続されて該回転軸の回転に伴い動作する逆洗アームとを有し、
    前記フィルタエレメントは、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材と、前記ろ材の上端部を塞ぐ上蓋部と、前記上蓋部に取り付けられ且つ前記ろ材の筒内において前記ろ材の上端部から下端部に向けて伸びるガイド棒と、前記上蓋部を貫通する上孔と、前記ガイド棒に摺動自在に支持され且つ該ろ材の筒内を流れる流体からの圧力により該ガイド棒に沿って移動して前記上孔を開閉する弁体とを有し、
    前記棚板には、複数の貫通孔が穿設され、各貫通孔には、それぞれ、前記フィルタエレメントの下端部が嵌合・固定され、前記ハウジングの下側エリアが前記ろ材の筒内と連通しており、
    前記逆洗アームは、その一端部が前記棚板の下端面に当接しながら移動し、前記複数の貫通孔のいずれかに接続され、該接続した貫通孔に挿嵌・固定されたフィルタエレメントと連通するようになっており、
    前記逆洗アームと連通していない前記フィルタエレメントには、前記装置入口から流入した流体が前記貫通孔を介して前記ろ材の筒内に流入するようになっており、該筒内に流体が流入すると前記弁体が該流入する流体により前記ろ材の上端部に向けて付勢され前記上蓋部に当接して前記上孔を閉鎖すると共に、該流入した流体が前記ろ材を通過して該流体がろ過され、このろ過された流体が前記装置出口から排出され、
    前記逆洗アームと連通しているフィルタエレメントには、前記フィルタエレメントの外側であって且つ前記上側エリアを流れる流体が前記ろ材を通過して該ろ材の筒内に流入して逆洗アームに流れていくようになっていると共に、前記上側エリアを流れる流体が前記上孔から該ろ材の筒内に流入して前記弁体を該ろ材の下端部に向けて付勢して前記上蓋部から該弁体を離間させ該上孔を開放させ、該開放した該上孔から前記フィルタ入口に向けて流体が流れることにより該ろ材に付着した付着物が洗い流されるようになっていることを特徴とする逆洗型ろ過装置。
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