JPH0768108A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JPH0768108A
JPH0768108A JP24214193A JP24214193A JPH0768108A JP H0768108 A JPH0768108 A JP H0768108A JP 24214193 A JP24214193 A JP 24214193A JP 24214193 A JP24214193 A JP 24214193A JP H0768108 A JPH0768108 A JP H0768108A
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JP
Japan
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water
treated
cleaning
filter
case
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JP24214193A
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Masashi Kodera
正史 小寺
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MUROOKA TAKAKO
Original Assignee
MUROOKA TAKAKO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理水の流入を継続させたまま浄化体の洗
浄を行なうことができ、しかも、構造を簡易なものとし
て小型化を図り、かつ、安価なものを提供する。 【構成】 浄化体40が被処理水浄化位置に移動された
ときには、被処理水の流入口11から浄化体40内を通
過して被処理水の流出口12に到る被処理水の流れが形
成されるとともに洗浄用水の流れが止められる。浄化体
40が洗浄位置に移動されたときには、被処理水の流入
口11から浄化体40外を通過して被処理水の流出口1
2に至る被処理水の流れとともに、洗浄用水の流入口1
3から浄化体40内を通過して洗浄用水の流出口14に
至る洗浄用水の流れが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば風呂、池ある
いはプール等の水の浄化を行なう浄水装置に関し、特に
フィルタを取り外すことなく、フィルタ自体の洗浄が行
なえる浄水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭においてもたとえば風
呂、池等の水等を浄化して再使用したいという要望が高
まり、このニーズに応えられる浄水装置が普及しつつあ
る。ところで、この種の浄水装置は1又は2以上のフィ
ルタを備えたものが一般的な構造であるが、このような
浄水装置を例えば浴槽に付設して長時間使用すると、風
呂水内の髪の毛,あか,ごみ等がフィルタに次第に詰ま
って浄水能力が低下する。このことを考慮して、図16
に示す構造を備えた浄水装置がある。
【0003】この浄水装置は、ケース1と、このケース
1内に収納されたフィルタ2とを備えている。このケー
ス1の一方の側壁であってフィルタ2の上側の位置に
は、浄化しようとする風呂水を流入させる流入管1aが
設けられ、同側壁のフィルタ2の下側の位置には、フィ
ルタ2を通過した風呂水を図示しない浴槽に返流させる
流出管1bが設けられている。ケース1の他方の側壁で
あってフィルタ2の下側の位置には、フィルタ2の洗浄
用水を流入させる流入管1cが設けられ、同側壁のフィ
ルタ2の上側の位置には、フィルタ2を通過した洗浄用
水を外部に流出させる流出管1dが取り付けられてい
る。また、流入管1aと流出管1bとの間には、流入管
1aからの風呂水をバイパスさせるバイパス管1eが形
成され、流入管1a,1c、流出管1b,1d及びバイ
パス管1eにはそれそれ電磁弁3乃至7が設けられて、
適宜開閉制御されるようになっている。さらに、流出管
1bの途中には図示しないポンプが接続されており、こ
れにより風呂水を浄水装置内外に流すようにしている。
【0004】この浄水装置の動作について説明する。 <風呂水の浄化>流入管1c、流出管1d及びバイパス
管1eを電磁弁5乃至7によって閉じ、かつ、流入管1
a,流出管1cを電磁弁3,4によって開けて、流入管
1aから流入させた風呂水をフィルタ2によって浄化し
た後、流出管1bから図示しない浴槽に返流させる。 <フィルタの洗浄>流入管1a,流出管1bをそれぞれ
電磁弁3,4によって閉じ、同時に流入管1c,流出管
1d及びバイパス管1eを電磁弁5乃至7によって開け
る。これにより、流入管1aから流入させた風呂水をバ
イパス管1eを介して直接流入管1cに流入させ、風呂
水を洗浄用水として使用する。すなわち、流入管1cか
らケース1内に流入した洗浄用水をフィルタ2の下側か
ら上側に向けて流し、この水流によってフィルタ2に付
着している髪の毛等を反対方向から押し戻すようにして
除去した後、流出管1dから外部に流出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、フィルタ
2の洗浄を行なえる構造では、その配管経路が複雑にな
るとともに、風呂水の流路を切り替えるために複数の電
磁弁3乃至7を使用しなければならず、そのための広い
設置場所の必要を余儀無くされるとともに安価なものを
提供できない。特に配管径の大きなものを使用する大型
の浄水装置では電磁弁の値段が非常に高くなり、製造コ
ストの低減を図りたいという要望には全く応えることが
できない。さらに、流路を切り替えるために複数の電磁
弁3乃至7を適宜開閉する必要があるため、その制御系
統も複雑となるという欠点があった。
【0006】上記において、フィルタ2の洗浄を行なう
ときには流入管1aから流入する風呂水をいったん停止
させ、フィルタ2の洗浄が終了した後に再度風呂水の供
給を再開させれば、上記のようなバイパス管1eを設け
る必要がなく、さらに電磁弁7を設けなくてよいという
利点はある。しかしながら、このように風呂水の停止と
流入を繰り返すと、次第にポンプ内に空気が巻き込まれ
て、ついには風呂水の供給ができなくなる場合があるた
めに、バイパス管1eを設けておく必要がある。
【0007】そこで本発明は、被処理水の流入を継続さ
せたまま浄化体の洗浄を行なうことができ、しかも、構
造を簡易なものとして小型化を図り、かつ、安価な浄水
装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載した浄水装置は、被処理水の浄化を行
う浄化体40と、この浄化体0を収納した外装ケース1
0とを備え、このケース10には、浄化体40を挟む一
方の側に被処理水の流入口11と浄化体40の洗浄を行
なう洗浄用水の流出口14とが形成され、浄化体40を
挟む他方の側に被処理水の流出口12と洗浄用水の流入
口13とが形成されている浄水装置において、被処理水
の流入口11から浄化体40内を通過して被処理水の流
出口12に至る被処理水の流れが形成されるとともに洗
浄用水の流れが止められる被処理水浄化位置(イ)と、
被処理水の流入口11から浄化体40外を通過して被処
理水の流出口12に至る被処理水の流れとともに、洗浄
用水の流入口13から浄化体40内を通過して洗浄用水
の流出口14に至る洗浄用水の流れが形成される浄化体
洗浄位置との間で浄化体40を移動自在に配置してい
る。
【0009】同目的を達成するための請求項2に記載し
た浄水装置は、請求項1に記載した浄化体を被処理水の
浄化位置に付勢保持する付勢保持部材を備えるととも
に、その浄化体を、浄化体の洗浄位置に移動させるよう
に洗浄用水の一部を浄化体に向けて噴出させる噴出孔を
上記ケースに形成している。
【0010】同目的を達成するための請求項3に記載し
た浄水装置は、被処理水として洗浄用水としても使用す
るもので、被処理水の流出口から流出する被処理水の一
部を洗浄用水の流入口に導く導水路を設けている。
【0011】
【作用】上記請求項1に記載した浄水装置の作用につい
て説明する。被処理水の浄化を行うときには、浄化体が
被処理水の浄化位置に移動される。浄化体が被処理水の
浄化位置に移動されたときには、被処理水の流入口から
浄化体内を通過して被処理水の流出口に至る被処理水の
流れが形成されるとともに洗浄用水の流れが止められ
る。浄化体の浄化を行うときには、浄化体が浄化体の洗
浄位置に移動される。この浄化体の洗浄位置に浄化体が
移動されたときには、被処理水の流入口から浄化体外を
通過して被処理水の流出口に至る被処理水の流れととも
に、洗浄用水の流入口から浄化体内を通過して洗浄用水
の流出口に至る洗浄用水の流れが形成される。
【0012】上記請求項2に記載した浄水装置では、ケ
ースに形成された噴出孔から洗浄用水の一部を浄化体に
向けて噴出させて、浄化体を浄化体の洗浄位置に移動さ
せている。
【0013】上記請求項3に記載した浄水装置では、被
処理水の流出口から流出した被処理水の一部は、導水路
を介して洗浄用水の流入口に供給され、被処理水の一部
が洗浄用水として使用される。
【0014】
【実施例】本発明について図面を参照して説明する。図
1は一実施例としての浄水装置の分解斜視図、図2は図
1に示す可動ケースの底面の構造を示す斜視図、図3は
図1に示す浄水装置を組み立てた状態を示す外観斜視
図、図4は図3に示すA−A断面図、図5は図3に示す
浄水装置の一部断面を含む平面図である。
【0015】図1等に示す浄水装置9は、ほぼ円筒形状
の外装ケース10と、この外装ケース10内に双方向に
回転自在に支持されたフィルタ20とを備えている。フ
ィルタ20は、図示上側に開口部30aを備えた有底筒
状の可動ケース30を備えている。この可動ケース30
内には、2乃至4mm程度の直径の多数のセラミック粒
からなる浄化体40と、この浄化体40を可動ケース3
0内に保持させる一対の保持部材41,41と、可動ケ
ース30の開口部30aを塞ぐ円板状の蓋部材42とが
内蔵されている。
【0016】可動ケース30の側壁の一部には、軸心O
を中心としたほぼ60度の角度範囲にわたって弧状の溝
部30dが形成されている。また、底板30eの中心に
は円柱形状の支持部材31が設けられており、この支持
部材31の上端面と下端面とには、それぞれ軸31bと
31fとが形成されている。一方、外装ケース10の上
側の開口端10bと下側の開口端10cには、複数のね
じ穴10dが所定角度間隔で形成されており、この開口
端10bと10cとには、閉塞板16,17がねじN3
によって取り付けられて密閉されるようになっている。
そして、この閉塞板16,17の中心には、上記軸31
d,31fを軸支する円板状の軸受部16a,17aが
それぞれ突出して形成されており、可動ケース30はこ
の軸受部16a,17aを中心として双方向に回転自在
に支持されている。
【0017】支持部材31は上端部に小径の円柱部31
dが形成され、この円柱部31dの周囲にねじ部31e
が形成されている。ねじ部31eにはナットN1が螺合
され、このナットN1によって蓋部材42が円柱部31
dの周囲に固定される。円柱部31dの下側には大径の
ねじ部31aが形成されており、ここにはナットN2が
螺合される。また、支持部材31の下端部側には円板形
状の鍔31cが突出して形成され、この鍔31cに対向
する可動ケース30の内周壁面30bには、リング板3
0cが突出して形成されている。この鍔31cとリング
板30cとの上面側に、一方の保持部材41が載置され
る。
【0018】この保持部材41は、図1に示すように外
形状が可動ケース30の内周面形状に対応して形成さ
れ、中心には支持部材31に遊挿可能な挿通孔41aが
形成されている。また、ほぼ全面が2mm角程度の網目
状に形成されており、ここを通過する水の妨げにならな
いようになっている。以上の構造では、鍔31cとリン
グ板30cとの上面に一方の保持部材41を載置し、こ
の上側に浄化体40を所定量だけ投入する。そして、こ
の上側から他方の保持部材41を挿入し、この上からナ
ットN2をねじ部31aに螺合する。これにより、浄化
体40は一対の保持部材41,41の間で保持される。
【0019】可動ケース30の側壁には二つの貫通孔3
5,36が形成されている。この貫通孔35,36は、
浄化体40を挟んだ状態での上側の保持部材41の上側
の位置と、下側の保持部材41の下側の位置に形成され
ている。一方、この可動ケース30を収納する外装ケー
ス10の側壁には、貫通孔35,36と対向する位置に
ほぼ同寸法の内径を備えた流入口11と流出口12とが
設けられている。従って、流入口11から流入した被処
理水は、可動ケース30の貫通孔35を介して可動ケー
ス30内部に流れ込み、フィルタ20内の浄化体40を
通過して下側に流れ出し、貫通孔36を介して流出口1
2から外部に流れ出るようになる。
【0020】図1と図5等に示すように、可動ケース3
0の開口部30aであって、軸心Oを挟む流入口11,
流出口12と対向する位置には、90度の角度範囲にわ
たって切欠部34が形成されている。一方、外装ケース
10の上側の内周面側には、可動ケース30の切欠部3
4内に配置される板状の規制部材10aが突出して形成
されている。従って、可動ケース30は外装ケース10
の規制部材10aによって、90度の範囲での回動が許
容される。また、図4に示すように、規制部材10aと
上記蓋部材42との間には付勢保持手段であるコイルス
プリングSPが張設されている。このコイルスプリング
SPによって、可動ケース30は規制部材10aが切欠
部34の一方の端部34aに当接するように付勢されて
いる。また、この付勢された状態で可動ケース30の貫
通孔35,36と、外装ケース10の流入口11,流出
口12とが対向一致する。
【0021】外装ケース10に形成された流入口11,
流出口12と反時計方向に90度異なる位置には、フィ
ルタ20内の浄化体40の洗浄に使用される洗浄水用の
流入口13と流出口14とが設けられている。この流入
口13と流出口14とは、可動ケース30がコイルスプ
リングSPの引張力に抗して反時計方向に90度回転さ
れたときに、可動ケース30の貫通孔35,36にそれ
ぞれ対向するように形成されている。
【0022】図1と図3に示すように、流入口13の右
側部には、可動ケース30を反時計方向に付勢するよう
に、可動ケース30に向けて水流を噴き出す噴出孔15
aを備えた噴出管15が形成されている。一方、図2と
図5に示すように可動ケース30の底板30eの下面側
の側壁には、噴出管15の噴出孔15aと対向する位置
に貫通溝32が形成されている。この貫通溝32は、可
動ケース30の揺動角度範囲内で噴出管15の噴出孔1
5aが常に臨む角度範囲に形成されている。一方、側壁
内部側には貫通溝32から吹き込まれた洗浄用水を受け
る受水壁33が形成されている。
【0023】この受水壁33は、図5にも示すように貫
通溝32を介して吹き出された洗浄用水から受ける力
を、可動ケース30を反時計方向に回転させる力に変換
するように内周壁面に沿って形成されており、噴出管1
5の噴出孔15aと対向する位置には半径方向に平面状
として形成された付勢部33aが形成されている。
【0024】以上の構造を備えた浄水装置9は、たとえ
ば図6乃至図9に示すような風呂用浄水器の一部として
使用される。図6は一例としての風呂用浄水器の外観を
示す斜視図、図7は図6に示す風呂用浄水器の配管構造
を示す配管図、図8は図6に示す風呂用浄水器の断面
図、図9は図8に示すB−B断面図、図10は図8に示
すC−C断面図である。なお、本実施例では浴槽から浄
水装置9に取り入れられる風呂水が被処理水である。図
示風呂用浄水器50は、図6に示すように箱状に形成さ
れたケース51内部に、上述した浄水装置9、中段フィ
ルタ60、ポンプ70、終段フィルタ80、ヒータ90
等が内蔵されている。
【0025】図7等に示すように、図示しない浴槽と浄
水装置9の流入口11とがパイプ52で接続され、この
浄水装置9の流出管12と中段フィルタ60がパイプ5
3で接続されている。図8と図9に示すように、中段フ
ィルタ60は四角筒状の密閉ケース61を備え、この密
閉ケース61内には、円筒状に形成された2層構造のポ
リウレタン製のフィルタ部材62と、このフィルタ部材
62の中心に、中段フィルタ60とポンプ70とを接続
するパイプ54を支持する支持部材64とを備えてい
る。図8乃至図10に示すように、パイプ53の中段フ
ィルタ60との接続端部53aは、密閉ケース61の底
板61aの角部に接続されている。一方、パイプ54の
中段フィルタ60との接続端部54aは、密閉ケース6
1の上部に配置されている。従って、浄水装置9の流出
口12から流出した風呂水は、パイプ53を介して密閉
ケース61内部に流入してフィルタ部材62によって濾
過され、水位がパイプ54の接続端部54aを越えたと
きにポンプ70に向けて流れ出す。
【0026】このポンプ70と第3のフィルタ80との
間にはパイプ55が接続されている。また、このパイプ
55の途中からは浄水装置9の流入口13に接続される
導水路としての分岐パイプ55aが接続されている。図
7に示すように、分岐パイプ55aの途中には電磁弁1
00が取り付けられており、この電磁弁100の下流側
にはさらに浄水装置9の噴出管15に接続された分岐パ
イプ55bが形成されている。電磁弁100にはタイマ
Tが接続されており、事前に予め設定した所定時間(例
えば12時間とか24時間程度)が経過する毎に一定時
間だけ開閉駆動されるようになっている。この構造で
は、電磁弁100が開かれると、ポンプ70から吐出さ
れた被処理水としての風呂水の一部が浄水装置9の流入
口13に供給されると同時に、噴出管15にも供給され
ることになる。
【0027】図8に示すように、終段フィルタ80は、
四角筒状の密閉ケース81を備え、この密閉ケース81
内が網目状の仕切板81aによって上下二つの部分に仕
切られている。この仕切板81aで仕切られた上側の部
分には直径値が8乃至12mm程度のセラミック粒82
が充填され、さらにこの上側には網目状の押え板81c
が取り付けられている。パイプ55は仕切板81aの下
側の底板81bに接続され、仕切板81aと底板81b
との間に形成される空間であって、パイプ55の接続端
部上に風呂水を加熱するヒータ90が取り付けられてい
る。
【0028】この終段フィルタ80と浴槽とはパイプ5
6で接続されている。このパイプ56は押え板81cと
底板81bとに取り付けられ、この一端部56aは押え
板81cの上側に配置され、他端部56bは図示しない
浴槽に接続されている。この構造では、パイプ55から
送出された風呂水は、最初密閉ケース81の底板81b
上に溜まり、ここでヒータ90によって加熱される。そ
して、水位が上昇してパイプ56の一端部56aを越え
たときに、パイプ56内に流れ込んで浴槽側に供給され
る。
【0029】以上の構造を備えた風呂用浄水器の動作
を、図11(A),(B)乃至図13(A),(B)を
も参照しつつ主に浄水装置を中心として説明する。 <風呂水の浄化時>被処理水である風呂水の浄化を行な
うときには、電磁弁100によって分岐パイプ55aへ
の流路が遮断され、浄水装置9の噴出管15には風呂水
が導かれていない。一方、可動ケース30は、スプリン
グSPの力だけが作用して時計方向に付勢され、可動ケ
ース30の切欠部34の一方の端部34aが規制部材1
0aに当接した被処理水浄化位置(イ)で示す角度に保
持されている。このとき、図11(A),(B)に示す
ように、可動ケース30の貫通孔35,36と、外装ケ
ース10の流入,流出口11,12とがそれぞれ対向し
ており、流入,流出口13,14は可動ケース30の側
壁によって閉塞されている。
【0030】この(イ)に示す被処理水浄化位置に可動
ケース30が保持されているときにポンプ70が駆動さ
れると、浴槽内の風呂水はパイプ52を介して浄水装置
9に向けて流れ込み、流入口11から流入した風呂水は
可動ケース30の貫通孔35から可動ケース30内部に
流入する。そして、フィルタ20内の浄化体40を通過
するときに髪の毛やあか等が除去された後、流出口12
から浄水装置9外に流出され、パイプ53を介して中段
フィルタ60内に送り込まれる。この被処理水としての
風呂水の流れを同図(B)中Mで示す。そして、この中
段フィルタ60及び終段フィルタ80を介して、さらに
風呂水内のあか、ごみ等が綺麗に除去されるとともに、
ヒータ90によって所定温度に温められた後、図示しな
い浴槽内に戻される。
【0031】<洗浄時>タイマTで設定された所定時間
が経過すると、電磁弁100が開駆動されて中段フィル
タ60から送出された風呂水が分岐パイプ55a,55
bにも供給される。このうち、分岐パイプ55bから供
給された風呂水は、噴出管15の噴出孔15aから可動
ケース30の受水壁33に向けて噴き出され、これによ
り、可動ケース30には軸心Oを中心とする反時計方向
への回転力が発生する。この回転力により、可動ケース
30はスプリングSPの弾性力に抗して図12に示すよ
うに反時計方向に回転され、この可動ケース30の切欠
部34の他方の端部34bが外装ケース10側の規制部
材10aに当接して停止する。本実施例では、切欠部3
4が90度の角度範囲に形成されているので、可動ケー
ス30は図11に(イ)で示す被処理水浄化位置から反
時計方向に90度回転した図13(A),(B)に
(ロ)で示す浄化体洗浄位置で停止される。この(ロ)
で示す浄化体洗浄位置に可動ケース30が移動されたと
きに、フィルタ20内の浄化体40の浄化が行なわれ
る。また、この停止位置は、上記受水壁33内に充填さ
れている風呂水の圧力によって保持される。
【0032】可動ケース30が(ロ)で示す浄化体洗浄
位置に移動されると、この可動ケース30の貫通孔3
5,36が、外装ケース10の流入口13,流出口14
と対向する。これにより、流入口13から流入した風呂
水は、可動ケース30内のフィルタ20の下側に溜まっ
た後、フィルタ20の上側に形成された流出口14に向
かって流れ、この水流によってフィルタ20の浄化体4
0に溜まっている髪の毛やあか,ごみ等を下側から押し
戻すようにして除去し、流出口14から装置の外部に排
出する。同図(B)には、洗浄用水としての風呂水の流
れをNで示す。
【0033】他方、外装ケース10の流入口11,流出
口12には、可動ケース30の外側に形成された溝部3
0dが共通に対向し、流入口11から流入する風呂水Q
は溝部30dを介して、外装ケース30内のフィルタ2
0内の浄化体40によって浄化されることなく流出口1
2から送出される。そして、この風呂水が中段フィルタ
60によって濾過された後、一部が洗浄用水として浄水
装置9に供給され、残りが浴槽に返流される。以上の洗
浄動作がタイマTで設定された時間だけ継続して行なわ
れた後、電磁弁100が再度閉駆動されて、分岐パイプ
55a,55bへの風呂水の供給が遮断される。これに
より、可動ケース30を反時計方向に付勢していた水圧
力が解除され、可動ケース30はスプリングSPの弾性
力によって時計方向に90度だけ引き戻される。そし
て、外装ケース10の規制部材10aに可動ケース30
の切欠部34の一方の端部34aが当接する図10に
(イ)で示す被処理水浄化位置で停止され、上記浄水動
作が再開される。
【0034】上述した構造を備えた浄水装置9であれ
ば、次のような各効果を得ることができる。 (1)浄化体の洗浄動作と被処理水の浄水動作とを切り
替えるときにも、唯一の電磁弁100だけを開閉駆動す
るだけで、フィルタ20内の浄化体40の洗浄とフィル
タ20の回転動作の双方を行なうことができる。これに
より、高価な電磁弁を複数設ける必要がなく、製造コス
トを低減させることができる。さらに、余分な配管をす
る必要がなく、しかも単純な配管構成とすることができ
るため、小型化を図ることができる。 (2)電磁弁100だけを開閉制御すればよいので、制
御回路を極めて簡易に構成することができ、これによっ
ても製造コストの低減を図ることができる。 (3)本実施例ではフィルタ20内の浄化体40を洗浄
しているときにも、流入口10からの風呂水の流入を継
続して行なわせることができるので、ポンプ70への空
気の巻き込みを防止することができる。 (4)被処理水の一部を浄化体40の洗浄用水として使
用しているので、別に洗浄用水を供給する必要がない。
従って、装置自体の構造を簡単なものにすることができ
る。
【0035】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が
可能であり、たとえば下記の構造としてもよい。上記実
施例では、噴出管15から風呂水を噴き出して可動ケー
ス30を回転させたが、噴出管15の手前側に別個に電
磁弁を設け、かつ、外部の水道水を流入させるようにし
て可動ケース30を回転させるようにしてもよい。ま
た、風呂水や水道水等の流体を用いず、たとえばソレノ
イド等によって電気的に可動ケース30を回転させるよ
うにしてもよい。
【0036】また、上記実施例では、可動ケース30を
所定角度範囲内で双方向に回転させるようにしたが、図
14(A),(B)に示すように、フィルタケースが直
線方向で移動する構造としてもよい。図14(A)は浄
水装置の他の一実施例の概略の構造を示す横断面図、同
図(B)は縦断面図、図15(A),(B)は図14
(A),(B)に示すフィルタケースをD2方向に移動
させた状態を示す説明図である。
【0037】図14(A),(B)に示す浄水装置11
0は、箱状の外装ケース111と、この外装ケース11
1内でD1及びD2方向で移動自在に配置されたフィル
タケース120と、このフィルタケース120を常時D
1方向に付勢する図示しないスプリングとを備えてい
る。
【0038】フィルタケース120には、上記実施例に
おいて説明したものと同様の浄化体40を挾持したフィ
ルタ121が収納され、このフィルタ121の上側と下
側にはそれぞれ中空部S1とS2とが形成されている。
フィルタケース120の図示上側の側壁120aであっ
て上記中空部S1とS2に臨む位置には、それぞれ貫通
孔122,123が形成されている。一方、フィルタケ
ース120の側壁120aに対向する外装ケース111
の側壁111aには、被処理水としての風呂水を取り入
れる流入口112とフィルタ121を介して浄化された
風呂水を流出させる流出口113が形成されている。さ
らに、フィルタケース120の側壁120aの図示左側
には、上記溝部30dと同様の機能を有する同様の形状
からなる溝部124が形成されている。
【0039】一方、フィルタケース120の側壁120
bであって、中空部S1とS2に臨む位置にも、それぞ
れ貫通孔125,126が形成されている。また、この
側壁120bに対向する外装ケース111の側壁111
bには、フィルタ121の浄化体40を洗浄する洗浄用
水の流入口115と、フィルタ121の浄化体40を通
過した洗浄用水を流出させる流出口114が形成されて
いる。上述した各流入口とと流出口等との位置関係は、
フィルタケース120の貫通孔122,123と、外装
ケース111の流入口112と流出口113とは、フィ
ルタケース120が図中(ハ)で示す被処理水浄化位置
に移動されているときに対向し、このとき外装ケース1
11の流入口114と流出口115はフィルタケース1
20の側壁によって閉塞される。また、フィルタケース
120が図15に(ニ)で示す浄化体洗浄位置に移動さ
れたときには、フィルタケース120の貫通孔122,
123には溝部124が共通に対向し、外装ケース11
1の流入口114と流出口115には、フィルタケース
120の貫通孔125と126がそれぞれ対向する位置
に形成されている。さらに、外装ケース111の図示左
側壁111cには、上記実施例で説明した噴出管15と
同様に、フィルタケース120をD2方向に移動させる
ための風呂水を流入させる噴出管116が形成されてい
る。
【0040】以上の構造を備えた浄水装置110の動作
について、上記実施例と同様に浴槽に適用した場合を想
定して説明する。 <風呂水の浄化>風呂水を浄化するときには、フィルタ
ケース120は図示しないスプリングによってD1方向
に付勢され、これによりフィルタケース120は、図1
4(A),(B)に(ハ)で示す被処理水浄化位置に移
動されている。このとき、フィルタケース120の貫通
孔122と123とには、外装ケース111の流入口1
12と流出口113とがそれぞれ対向し、同時に貫通孔
120dと120eとは外装ケース120の壁面によっ
て閉塞されている。よって、流入口122から流入した
風呂水はフィルタ121の浄化体40によって浄化され
た後、流出口123から流出される。
【0041】<フィルタの洗浄>他方、フィルタ121
を洗浄するときには、噴出管116から風呂水を外装ケ
ース111内部に噴出させる。これにより、フィルタケ
ース120は図示しないスプリングの弾性力に抗してD
2方向に移動され、図15の(ニ)で示す浄化体洗浄位
置に停止する。この(ニ)に示す浄化体洗浄位置にフィ
ルタケース120が移動されると、フィルタケース12
0の貫通孔125と126には、外装ケース111の流
入口114と流出口115とが対向し、同時に貫通孔1
22と123とは外装ケース111の壁面によって閉塞
される。よって、流入口115から流入した風呂水は、
フィルタ121の浄化体40を下側から上向きに流れ、
フィルタ121内の浄化体40に付着している髪の毛、
あか等は洗浄用水の水流によって押し戻され、流出口1
14から装置外部に排出される。この浄化体40の洗浄
時には、流入口112から流入する風呂水は溝部124
を介して流出口113から流出する。このような直線的
にフィルタケース120を移動させる構造であっても、
上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、本
実施例においても、フィルタケースの移動をソレノイド
等で行なってもよい。
【0042】さらに、上記各実施例では浄水装置を風呂
用浄水器に適用した例について説明したが、風呂用浄水
器の一部としてではなく、単独で使用してもよい。ま
た、池やプール等に適用した場合にも、上記実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載した浄水装置では、浄化
体を被処理水浄化位置と浄化体洗浄位置との間で移動さ
せるようにしたので、被処理水の流入を継続させたまま
浄化体の洗浄を行なうことができ、しかも、構造を簡易
なものとして小型化を図り、かつ、安価な浄水装置の提
供ができる。
【0044】請求項2に記載した浄水装置では、通常、
付勢保持手段で被処理水浄化位置に付勢保持されている
浄化体を、浄化体洗浄位置に移動させるように、洗浄用
水の一部を浄化体に向けて噴出させる噴出孔をケースに
形成したので、上記請求項1で得られる効果に加え、浄
化体を移動させるためのソレノイド等のアクチュエータ
を設ける必要がなく、さらに構造を簡易なものとするこ
とができる。
【0045】請求項3に記載した浄水装置では、被処理
水の流出口から流出する被処理水の一部を洗浄用水の流
入口に導く導水路を設けたので、上記請求項1で得られ
る効果に加え、外部から別に洗浄用水を供給する必要が
なく、さらに構造を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての浄水装置の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示す可動ケースの底面の構造を示す斜視
図である。
【図3】図1に示す浄水装置を組み立てた状態を示す外
観斜視図である。
【図4】図3に示す浄水装置のA−A断面図である。
【図5】図3に示す浄水装置の一部断面を含む平面図で
ある。
【図6】一例としての風呂用浄水器の外観を示す斜視図
である。
【図7】図6に示す風呂用浄水器の配管構造を示す配管
図である。
【図8】図6に示す風呂用浄水器の断面図である。
【図9】図8に示すB−B断面図である。
【図10】図7に示すC−C断面図である。
【図11】(A),(B)は、可動ケースの動作状態を
示すもので、(A)は一部断面を含む平面図、(B)は
その縦断面図である。
【図12】可動ケースの動作状態を示す説明図である。
【図13】可動ケースの動作状態を示すもので、(A)
は一部断面を含む平面図、(B)は(A)に示すE−E
線での複合断面図である。
【図14】(A)は、浄水装置の他の一実施例の概略の
構造を示す上面断面図、同図(B)は同正面断面図であ
る。
【図15】(A),(B)は、図14(A),(B)に
示すフィルタケースをD2方向に移動させた状態を示す
説明図である。
【図16】従来の浄水装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
9 浄水装置 10 外装ケース 10a 規制部材 11,13 流入口 12,14 流出口 15 噴出管 15a 噴出孔 20 フィルタ 30 可動ケース 33 受水壁 40,82 浄化体 55 パイプ 55a 分岐パイプ 55b 分岐パイプ 60 中段フィルタ 70 ポンプ 80 終段フィルタ 100 電磁弁 SP 付勢保持手段たるスプリング T タイマ (イ),(ハ) 被処理水浄化位置 (ロ),(ニ) 浄化体洗浄位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水の浄化を行う浄化体と、この浄
    化体を収納した外装ケースとを備え、このケースには、
    浄化体を挟む一方の側に被処理水の流入口と浄化体の洗
    浄を行なう洗浄用水の流出口とが形成され、浄化体を挟
    む他方の側に被処理水の流出口と洗浄用水の流入口とが
    形成されている浄水装置において、被処理水の流入口か
    ら浄化体内を通過して被処理水の流出口に至る被処理水
    の流れが形成されるとともに洗浄用水の流れが止められ
    る被処理水浄化位置と、被処理水の流入口から浄化体外
    を通過して被処理水の流出口に至る被処理水の流れとと
    もに、洗浄用水の流入口から浄化体内を通過して洗浄用
    水の流出口に至る洗浄用水の流れが形成される浄化体洗
    浄位置との間で浄化体を移動自在に配置したことを特徴
    とする浄水装置。
  2. 【請求項2】 上記浄化体を被処理水浄化位置に付勢保
    持する付勢保持手段を備えるとともに、その浄化体を、
    浄化体洗浄位置に移動させるように、洗浄用水の一部を
    浄化体に向けて噴出させる噴出孔を上記ケースに形成し
    てなることを特徴とする請求項1に記載の浄水装置。
  3. 【請求項3】 上記被処理水の流出口から流出する被処
    理水の一部を洗浄用水の流入口に導く導水路を設けて、
    被処理水を洗浄用水として使用することができるように
    してなることを特徴とする請求項1に記載の浄水装置。
JP24214193A 1993-09-03 1993-09-03 浄水装置 Pending JPH0768108A (ja)

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