JPH11312949A - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
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- JPH11312949A JPH11312949A JP11894298A JP11894298A JPH11312949A JP H11312949 A JPH11312949 A JP H11312949A JP 11894298 A JP11894298 A JP 11894298A JP 11894298 A JP11894298 A JP 11894298A JP H11312949 A JPH11312949 A JP H11312949A
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Abstract
く、簡便に薄型化及び小型軽量化が可能な弾性表面波装
置を提供すること。 【解決手段】導体パターン4が形成された基体7上に、
下面に励振電極5と励振電極5の入出力用導体パターン
2とを設けた圧電基板1を載置し、基体7の導体パター
ン4と圧電基板1の入出力用導体パターン2とを接続す
るとともに、圧電基板1の上面に設けた弾性部材6でも
って圧電基板1を押圧するようにして成る弾性表面波装
置S1とする。
Description
及び携帯電話等の移動体無線機器に内蔵される共振器及
び周波数帯域フィルタとして好適な弾性表面波装置に関
する。
ave 、以下SAWと略す)装置の断面図を図3、4に示
す。図3において、11は圧電基板、12は入出力電極
のパッド、13はパッケージ表面に形成された外部の駆
動回路、共振回路、接地回路等に接続される導電パター
ンのパッド、14はSAW素子用の圧電基板上に形成さ
れた櫛歯状電極のIDT(Inter Digital Transducer)
電極、19はパッド12とパッド13とを接続するワイ
ヤであって、これら部材によってSAW素子が構成され
ている。また、15〜17はセラミックや樹脂等の絶縁
性材料からなるパッケージ部材、18はセラミック、金
属材料(例えばコバール、42合金、Al、Cu)等か
らなる蓋体であり、これら部材によりパッケージが構成
され、このパッケージ内にSAW素子が収容されてい
る。
は、パッケージ部材15〜17で囲まれた領域に圧電基
板11を接着剤により載置固定し、パッド12,13を
Al,Au等のワイヤ19により電気的に接続し、さら
に蓋体18をはんだ,接着剤等によりパッケージ部材1
7上から接着して気密性を保持していた。
2は入出力電極のパッド、23はパッド22と後記する
パッド24を電気的に接続するバンプ等の接続体、24
は基板27に形成され外部の駆動回路、共振回路、接地
回路等に接続される導電パターンのパッド、25はSA
W素子用の圧電基板21上に形成された櫛歯状のIDT
(Inter Digital Transducer)電極、26はSAW装置
全体にモールドされた絶縁性材料からなる保護部材であ
る。
2は、IDT電極25が設けられた機能面が基板27の
上面に対面させたフェースダウン構成であり、絶縁性樹
脂から成る保護部材26の機能面が存在するSAWの振
動空間にまで入り込んでいた。
u、Al等の金属のワイヤをボールボンディング法によ
りバンプとなるよう形成するか、Au、はんだ等からな
るバンプを蒸着法、印刷法、転写法、無電解メッキ法又
は電解メッキ法等により、パッド22上に形成して得ら
れる。そして、接続体23を設けた圧電基板21を、接
続体23とパッド24とを位置合わせし、導電性接着剤
の塗布やはんだのリフロー溶融法により接続し、基体2
7上に固定している。
成で、絶縁性樹脂26がSAWの振動空間側に入り込ま
ないように、圧電基板21又は基体27の接続体23の
振動空間側に、ダムを設けたものが提案されている(他
の従来例:例えば、特開平5−55303号公報を参
照)。
AW素子をフェースダウンでフリップチップ実装し、S
AW素子の外周部を絶縁性樹脂で固定配置して、絶縁性
樹脂が振動空間に入り込まないようにしたものも提案さ
れている。(他の従来例:例えば、特開平5−291
864号公報を参照)。
AW素子をフェースダウン実装し、SAW素子の路面を
絶縁性樹脂で蓋体18に固着固定することにより、絶縁
性樹脂が振動空間に入り込まないようにしたものも提案
されている。(他の従来例:例えば、特開平6−61
778号公報を参照)。
従来例では、ワイヤ19を使用しているため、ワイヤ1
9が存在する横方向と高さ方向の距離の分だけSAW装
置の体積が大きくなり、小型軽量化、薄型化に不利であ
る。また、圧電基板21をパッケージ部材15に接着固
定し、ワイヤボンディング装置によりワイヤを1本ずつ
接続しているので、製造工程が煩雑となる。
り、不要なインダクタンス成分を付加することになり、
SAW装置の周波数特性が変化し、設計上それを考慮し
なければならないという問題点があった。
が振動空間に入り込み、機能面に接しているため、SA
Wの伝搬を阻害しており、SAW装置としての所望の特
性を得るのが困難である。
26が振動空間に入り込まないように、ダム材を設けた
り、SAW伝搬路を囲むように機能面に環状部材を設け
たとしても、絶縁性樹脂26の入り込みを完全に阻止す
るには不十分であった。また、このような環状部材を設
ける場合には、環状部材がシリコーン樹脂等の塗布によ
り形成されるため振動空間を均一な高さ、幅で正確に形
成するのが困難であった。
の内部底面に、SAW素子に形成したバンプと高さがほ
ぼ同じ台座を、その端部がSAW素子の外周部と重なる
ように配設し、バンプをパッケージ内部底面に設けた導
電部にフリップチップ法により接続するものの場合、バ
ルク波が弾性表面波素子の裏面で反射して出力されるこ
とを防止するために、弾性表面波素子の裏面にダンピン
グ材を配設することが行われ、このダンピング材とし
て、ダイボンド材にその機能を持たせることがあるが、
上記の従来例の場合には、それを行うことができない。
また、パッケージ内部底面に配設し、蓋体と圧電素子裏
面との間に空間を持たせて蓋体により封止する構造であ
るため、圧電素子と蓋体との空間及び蓋体の高さが必要
となり、弾性表面波部品の薄型化において不利な構造で
あるという問題点があった。
とパッケージ端子とが当接し封止部材とパッケージ基板
とで形成される空間が封止されるように封止部材をパッ
ケージ基板に取り付けた弾性表面波装置の場合、蓋体に
より封止する構造であるため、蓋体の高さの確保が必要
となり、弾性表面波装置の薄型化において不利な構造で
ある。
板を絶縁性接着材で接着固定し、バンプを基体と接合す
る工程が必要となるため、製造工程が煩雑となる。
て完成されたものであり、極めて簡便な構成でSAWの
振動空間への絶縁性樹脂の入り込みを完全に阻止でき、
振動空間を均一な高さ、幅で正確に形成することが可能
で、ひいてはSAW装置の特性劣化がなく、また極めて
薄型化・小型軽量化が可能な優れた弾性表面波装置を提
供することを目的とする。
は、導体パターンが形成された基体上に、下面に励振電
極と該励振電極の入出力用導体パターンとを設けた圧電
基板を載置し、基体の導体パターンと圧電基板の入出力
用導体パターンとを接続するとともに、圧電基板の上面
に設けた弾性部材でもって圧電基板を押圧するようにし
て成る。
けたSiO2 を主成分とするガラス体に固着されている
とSAW素子の温度特性を良好とするのに好適である。
図面に基づき詳細に説明する。
波装置S1,S2の概略断面図である。なお、図1,2
で、同じ部材には同一の符号を付している。
出力用導体パターンである入出力電極パッド、3はバン
プ等の電気的な接続体、4は後記するパッケージに形成
される電極パターン8のパッド、5は励振電極であるI
DT電極、6は弾性部材である金属バネ体、7はセラミ
ックス、樹脂等からなる基体である絶縁性パッケージ、
8は外部の駆動回路,共振回路,接地回路等に接続され
絶縁性パッケージ7に設けられた電極パターンである。
10は絶縁性パッケージ7の蓋体である。9はシーム溶
接またはAu−Sn半田等による蓋体10と絶縁性パッ
ケージ7の接続部である。PはIDT5の振動空間であ
る。20は振動空間Pを形成させる数十μm程度の凸部
であり、電極パターン4若しくは絶縁パッケージ7上に
形成されている。なお、この凸部20は絶縁性のセラミ
ックス等で形成してもよいが、導体で形成された接続体
3でもってこの凸部を兼用させるようにしてもよい。3
0はSiO2 を主成分としたガラスペーストを塗布し、
熱硬化させたガラス質体である。
1上に設けられ、互いに噛み合うように形成された少な
くとも一対の櫛歯状電極のIDT電極5やその入出力電
極パッド2等を設けることにより作製する。なお、ID
T電極5は、所望の特性を得るために、複数対の櫛歯状
電極を、直列接続、並列接続等の方式で接続して構成し
てもよい。IDT電極5は蒸着法、スパッタリング法又
はCVD法等の薄膜形成法により形成する。
基板または、セラミック基板と1枚以上の枠上セラミッ
ク基板とを積層することによって作製し、絶縁性パッケ
ージ7に設けられる導体パターンは、電解めっき又は無
電界めっき法によって形成する。
ワイヤをボールボンディング法によりバンプとなるよう
に形成するか、Au,はんだ等からなるバンプを蒸着
法,印刷法,転写法,無電解めっき法又は電解めっき法
等により、パッド2上に形成することによって得られ
る。
ージ7のバネ体6に接し、IDT電極5が設けられた主
面(機能面)をパッケージの導体パターン4に対して対
向させた形でパッケージ内に載置し、バネ体の加重によ
って、接続体3を導電パターン4により電気的に導通さ
せて接続し、SAW素子を絶縁性パッケージ7に固定す
る。この時、バネ体の圧力ばらつきがあっても、凸部2
0が用意されているため振動空間Pを一定値で保持でき
る構造となっている。
体10とSAW素子の間に接しているか、蓋体10に樹
脂,半田,ガラス質を以ってして固着させている。図2
のようにSAW素子とガラス質体30をもって固着させ
ることもできる。
ージ7の端部をコバール,42アロイ等の金属蓋体10
で絶縁性樹脂又はAu−Sn系半田等により接着固定す
るか、またはシーム溶接により接着固定する。このよう
にして、IDT電極5の振動空間Pが確保されて構成
で、SAW装置S1,S2を完成する。
に、最初に絶縁性基板7上の導電パターンに当設し、接
続体3を介してSAW素子を接着固定した後に、蓋体1
0をSAW素子を載置した絶縁性基板7に接着固定して
も構わない。
に形成しなくともよく、絶縁性パッケージ7側の導電パ
ターン4上に設けてもよい。
金(Al−Cu系、Al−Ti系等)からなり、特にA
l合金は励振効率が高く、材料コストが低いため好まし
い。また、IDT電極5の形状は、互いに噛み合うよう
に形成された櫛歯状であるが、複数の電極指を平行に配
列した反射器のようなスリット型のものにも適用でき、
それらを併用したタイプであってよい。
指の幅は0.1〜10.0μm、電極指の間隔は0.1
〜10.0μm程度、電極指の交差幅は10〜80μ
m、IDT電極5の厚みは0.2〜0.4μm程度とす
ることが、共振器あるいはフィルタとしの所期の特性を
得るうえで好適である。また、IDT電極5のSAW伝
搬路の両端に、SAWを反射し効率よく共振させるため
の反射器を設けてもよく、更には、電極指間にZnO、
AlN等の圧電材料を成膜すれば、SAWの共振効率が
向上し好適である。
または36°Yカット−X伝搬のLiTaO3 結晶、6
4°Yカット−X伝搬のLiNbO3 結晶、45°Xカ
ット−Z伝搬のLiB4 O7 結晶は電気機械結合係数が
大きく且つ群遅延時間温度係数が小さいため好ましい。
圧電基板の厚みは0.3〜0.5mm程度がよく、0.3
mm未満では圧電基板が脆くなり、0.5mm超では材
料コストが大きくなる。
縁性樹脂を用いないので、絶縁性樹脂の振動空間への入
り込みが無い、SAW素子の振動空間を確保した構造を
実現できる。
確に形成できるので薄型化及び小型軽量化が可能であ
る。またSAW素子の接続体と絶縁性パッケージの導体
パターンの接続にバネ体の加重を利用しているので、簡
便な製造方法で製造可能となるという作用効果を有す
る。
により、従来に比べ、温度による周波数特性の変化量
は、約2分の1程度小さくなり、品質の良い弾性表面波
装置を提供できる効果も有する。
るものではなく、例えば弾性部材は金属以外に樹脂等の
材料を用いてもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変更は何等差し支えない。
て説明する。
板1として42°Yカット−X伝搬のLiTaO3 結晶
を用い、そのチップサイズは、1.1mm×1.5mm
であった。また、絶縁性パッケージ7として3.0mm
×3.0mm、高さ1.4mmのアルミナ製パッケージ
を用いた。アルミナ製パッケージには合計1μm膜厚の
Au及びNiを無電解めっきにて形成した。
ディング法によりバンプ3となるように形成した。バン
プ径は、70μm、高さは、50μmである。
イズと同程度に作製してあるため、アライメントしない
で、SAW素子をパッケージ内に載置した。
素子が裏面からリン青銅製の長さ1mm×幅1mm、厚
さ0.1mm、凹凸最大最小厚み0.3mmの金属製のバ
ネ体6により押圧され、SAW素子に設けた突起状バン
プ3が絶縁性パッケージ7の導電パターンにめり込む形
で実現している。最後に、コバールの蓋体をパッケージ
端部にシーム溶接で接続した。
の高さは、1.4mmであった。以上のように、従来の
ワイヤボンディング工程が不要となり、ワイヤの横方向
空間及びワイヤ高さ方向のサイズを縮小でき、小型化・
薄型化を図ることができた。
て説明する。
るところは、バネ体6の接合方法である。
3を実施例1同様に形成させた。次に、SiO2 を主成
分としたガラスペースト30を薄く塗布し、ついで、パ
ッケージ7にSAW素子を載置する。次に、バネ体6を
SAW素子1上のガラスペースト塗布面に接するように
置き、上限温度320度、所要時間1時間のリフロー炉
中に入れてSAW素子1とバネ体6を固着させる。
封止する。この時のパッケージ10の材質は、42アロ
イの金属蓋であり、これを用いてパッケージ7とシーム
溶接封止を行った。
フィルタの温度による周波数特性の変化は、約−20p
pm/℃であった。従来の温度変化による周波数特性の
変化の−40ppm/℃の値に比べ、2分の1程度の温
度による周波数特性の変化量になった。
係数が4〜8×10-6m/℃であり、本実施例のSAW 素
子の線膨張係数が16×10-6m/℃となっており、こ
れらの線膨張係数の差異が、温度特性が良好になった大
きな要因としてあげられる。
基板がその裏面側から弾性部材により押圧されることに
よって、圧電基板側の入出力用導体パターンと基体側の
導体パターンとが電気的に確実に導通され、これにより
短時間且つ簡便な製造工程で弾性表面波装置を作製する
ことが可能となる。
剤を不要とすることで、従来問題となっていた絶縁性樹
脂のSAWの振動空間内への入り込みが無く、必要最小
限のSAW素子の振動空間を確保できる上、弾性表面波
装置の十分な薄型化・小型化を図ることができる。
ガラス質体で接合することにより、従来に比べ、温度に
よる周波数特性の変化量は、約2分の1程度小さくな
り、品質の良い弾性表面波装置を提供できる。
明する断面図である。
を説明する断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 導体パターンが形成された基体上に、下
面に励振電極と該励振電極の入出力用導体パターンとを
設けた圧電基板を載置し、前記基体の導体パターンと前
記圧電基板の入出力用導体パターンとを接続するととも
に、前記圧電基板の上面に設けた弾性部材でもって前記
圧電基板を押圧するようにして成る弾性表面波装置。 - 【請求項2】 前記弾性部材が前記圧電基板の上面に設
けたSiO2 を主成分とするガラス体に固着されている
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11894298A JP3638431B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11894298A JP3638431B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 弾性表面波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11312949A true JPH11312949A (ja) | 1999-11-09 |
JP3638431B2 JP3638431B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=14749059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11894298A Expired - Fee Related JP3638431B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3638431B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9484886B2 (en) | 2012-02-03 | 2016-11-01 | Murata Manufacturing Co., Ltd | Surface acoustic wave device and composite module including same |
US9941461B2 (en) | 2012-02-14 | 2018-04-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component element and composite module including the same |
CN111933577A (zh) * | 2020-07-15 | 2020-11-13 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种气密封装单元局部大面积焊接板级互连集成方法 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP11894298A patent/JP3638431B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9484886B2 (en) | 2012-02-03 | 2016-11-01 | Murata Manufacturing Co., Ltd | Surface acoustic wave device and composite module including same |
US9941461B2 (en) | 2012-02-14 | 2018-04-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component element and composite module including the same |
CN111933577A (zh) * | 2020-07-15 | 2020-11-13 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种气密封装单元局部大面积焊接板级互连集成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3638431B2 (ja) | 2005-04-13 |
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