JPH11312420A - 酸化物高温超電導線材およびその製造方法 - Google Patents

酸化物高温超電導線材およびその製造方法

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JPH11312420A
JPH11312420A JP10119093A JP11909398A JPH11312420A JP H11312420 A JPH11312420 A JP H11312420A JP 10119093 A JP10119093 A JP 10119093A JP 11909398 A JP11909398 A JP 11909398A JP H11312420 A JPH11312420 A JP H11312420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導線の外周部に位置する金属が超電導体
内へ拡散せずに臨界電流密度の低下を抑制できる酸化物
高温超電導線材を提供する。 【解決手段】 酸化物高温超電導線材は、酸化物高温超
電導体1と、酸化物高温超電導体1を被覆し、銀を含む
材料からなるシース体2と、シース体2を被覆する耐熱
性酸化物セラミックス材料3と、高温酸化性雰囲気中で
耐熱性酸化物セラミックス材料3に対して不活性な被覆
体4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化物高温超電
導線材およびその製造方法に関し、特に、電力、輸送、
高エネルギ、医療などの分野で用いられる酸化物高温超
電導線材とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、酸化物の焼結体が高い臨界温度で
超電導性を示すことが報告され、この超電導体を利用し
て超電導技術の実用化が促進されている。イットリウム
系の酸化物は90Kで、ビスマス系の酸化物は110K
で超電導現象を示すことが報告されている。これらの酸
化物超電導体は、比較的安価で入手できる液体窒素中で
超電導特性を示すため、実用化が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような超電導体に
たとえば電力供給用の交流電流を流すためには、超電導
体を銀シースで被覆し、その銀シースを絶縁体(高抵抗
体)で被覆し、その絶縁体をさらに金属で被覆したよう
な超電導線材が用いられる。
【0004】超電導線材を銀シースで被覆するのは伸線
加工などを施した際に超電導体の結晶構造が崩れるのを
防ぐためである。銀シースを絶縁体で被覆するのは、交
流損失を低下させるためである。絶縁体を金属で被覆す
るのは、超電導線材に必要とされる可撓性を得るためで
ある。
【0005】このような構造の超電導線材は、たとえ
ば、国際公開公報WO96/28853号や特開平10
−50152号公報に記載されている。
【0006】国際公開公報WO96/28853号に記
載された方法では、超電導体の周囲を銀などで取囲み、
さらにその周囲を金属で取囲み、その金属を酸化させる
ことにより銀と金属との間に金属酸化物からなる絶縁体
を形成している。
【0007】また、特開平10−50152号公報に記
載された方法では、超電導体を銀で取囲み、その周囲を
抵抗性合金(高抵抗体)で取囲み、その抵抗性合金を酸
化させることにより銀と抵抗性合金の間に絶縁性酸化物
を形成している。
【0008】しかしながら、上述の2つの公報に記載さ
れた技術では、ともに、絶縁性の酸化物を形成する際に
は金属を酸化するため、この酸化の際に金属が超電導体
へ拡散し、超電導体の結晶構造が変化する。そのため、
超電導線の臨界電流密度が低下するという問題があっ
た。
【0009】そこで、この発明は、上述のような問題を
解決するためになされたものであり、超電導線の外周部
に位置する金属が超電導体内に拡散せず臨界電流密度の
低下を抑制できる酸化物高温超電導線材とその製造方法
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従った酸化物高温超電導線材は、酸化物高温超電導体
と、シース体と、高抵抗体と、被覆体とを備える。シー
ス体は、酸化物高温超電導体を被覆し、銀を含む材料か
らなる。高抵抗体は、シース体を被覆し、耐熱性酸化物
セラミックスを含む材料からなる。被覆体は、高温酸化
性雰囲気中で高抵抗体に対して不活性な材料からなり、
高抵抗体を被覆する。
【0011】このように構成された酸化物高温超電導線
材においては、高温酸化性雰囲気において高抵抗体と被
覆体が不活性であるため、すなわち、高抵抗体と被覆体
とが反応しにくいため、熱処理時に被覆体を構成する材
料が酸化物高温超電導体へ拡散するのを防止することが
できる。そのため、酸化物高温超電導体の結晶構造が変
化せず、臨界電流密度の低下を抑制することができる。
【0012】シース体は複数本存在し、複数本のシース
体のそれぞれの間には高抵抗体が介在していることが好
ましい。この場合、交流電流を流した場合にさらに交流
損失を低下させることができる。
【0013】酸化物高温超電導体はフィラメント状であ
ることが好ましい。耐熱性酸化物セラミックスは、温度
800℃以上の酸化性雰囲気中で安定なセラミックス材
料であることが好ましい。
【0014】耐熱性酸化物セラミックスは、Al2
3 、MgO、CoO、Co34 、SiO2 、Bi2
2 CuOX および(Sr,Ca)2 CuO3 からなる
群より選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0015】被覆体を構成する材料は、銀、銀合金、酸
化物分散銀、ステンレス鋼およびニッケル合金からなる
群より選ばれ少なくとも1種を含むことが好ましい。こ
こで、「酸化物分散銀」とは、金属の銀の中に酸化物の
粒子が分散したものをいう。
【0016】銀合金は、Ag−Mg合金、Ag−Mn合
金、Ag−Au合金、Ag−Sb合金およびAg−Pd
合金からなる群より選ばれた少なくとも1種を含むこと
が好ましい。
【0017】酸化物分散銀は、Al23 、MgO、M
23 、Li2 Oからなる群より選ばれた少なくとも
1種を含む酸化物の粒子を銀の中に分散したものである
ことが好ましい。ここで、これらの酸化物分散銀につい
ては、[Ag−Al23 ]のように表示し、金属の銀
の中にアルミナ(Al23 )が均一に分散したもので
あることを示す。他のものについても同様である。
【0018】ステンレス鋼は、SUS304(JIS呼
称)またはSUS310(JIS呼称)であることが好
ましい。
【0019】ニッケル合金は、Ni−Cr−Fe合金で
あることが好ましい。耐熱性酸化物セラミックスには導
電性金属が添加されていることが好ましい。
【0020】導電性金属は、銀、銀合金、金および金合
金からなる群より選ばれた少なくとも1種を含むことが
好ましい。
【0021】シース体を構成する材料は、Ag、Ag−
Au合金およびAg−Sb合金からなる群より選ばれた
少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0022】酸化物高温超電導体は、Bi(Pb)−S
r−Ca−Cu−O系高温超電導体であることが好まし
い。
【0023】上述のような酸化物高温超電導線材は、酸
化物高温超電導電流リード線であることが好ましい。
【0024】この発明の1つの局面に従った酸化物高温
超電導線材の製造方法は、銀を含む材料からなる第1の
パイプに、熱処理により酸化物高温超電導体となる原料
粉末または酸化物高温超電導体の粉末を充填する工程
と、原料粉末または酸化物高温超電導体の粉末を充填し
た第1のパイプを第2のパイプ内に配置する工程と、第
1のパイプの外周面と第2のパイプの内周面との間に耐
熱性酸化物セラミックス粉末を充填する工程とを備え
る。第2のパイプは高温酸化性雰囲気中で耐熱性酸化物
セラミックス粉末に対して不活性な材料からなる。酸化
物高温超電導線材の製造方法は、耐熱性酸化物セラミッ
クス粉末を充填した第2のパイプに塑性加工と熱処理と
を施す工程をさらに備える。
【0025】このような工程に従った酸化物高温超電導
線材の製造方法においては、第2のパイプは高温酸化性
雰囲気中で耐熱性酸化物セラミックスに対して不活性で
あるため、すなわち反応しにくいため、熱処理中に第2
のパイプを構成する材料が耐熱性酸化物セラミックス粉
末を介して第1のパイプ内の原料粉末か酸化物高温超電
導体の粉末へ拡散することがない。そのため、原料粉末
や酸化物高温超電導体の粉末の組成が変化せず、臨界電
流密度の低下を抑制することができる。
【0026】この発明の別の局面に従った酸化物高温超
電導線材の製造方法は、銀を含む材料からなる第1のパ
イプに、熱処理により酸化物高温超電導体となる原料粉
末または酸化物高温超電導体の粉末を充填する工程と、
孔を有する圧粉体を耐熱性酸化物セラミックス粉末から
作製する工程と、原料粉末または酸化物高温超電導体の
粉末が充填された第1のパイプを圧粉体の孔に挿入する
工程と、第1のパイプが挿入された圧粉体を第2のパイ
プ内に配置する工程とを備える。第2のパイプは、高温
酸化性雰囲気中で耐熱性酸化物セラミックス粉末に対し
て不活性な材料からなる。酸化物高温超電導線材の製造
方法は、圧粉体が配置された第2のパイプに塑性加工と
熱処理とを施す工程をさらに備える。
【0027】このような工程に従った酸化物高温超電導
線材の製造方法は、第2のパイプは高温酸化性雰囲気中
で耐熱性酸化物セラミックス粉末に対して不活性である
ため、すなわち反応しにくいため、熱処理中に第2のパ
イプを構成する材料が耐熱性酸化物セラミックス粉末を
介して第1のパイプ内の原料粉末や酸化物高温超電導体
の粉末へ拡散することがない。そのため、原料粉末や酸
化物高温超電導体の粉末の組成が変化せず、臨界電流密
度の低下を抑制することができる。
【0028】この発明のさらに別の局面に従った酸化物
高温超電導線材の製造方法は、銀を含む材料からなる第
1のパイプに、熱処理により酸化物高温超電導体となる
原料粉末または酸化物高温超電導体の粉末を充填する工
程と、金属板の表面に耐熱性酸化物セラミックス粉末を
付着させて板状体を形成する工程とを備える。金属板
は、高温酸化性雰囲気中で耐熱性酸化物セラミックス粉
末に対して不活性な材料からなる。酸化物高温超電導線
材の製造方法は、原料粉末または酸化物高温超電導体の
粉末が充填された第1のパイプに板状体を巻付けて第2
のパイプ内に配置する工程をさらに備える。第2のパイ
プは、高温酸化性雰囲気中で耐熱性酸化物セラミックス
粉末に対して不活性な材料からなる。酸化物高温超電導
線材の製造方法は、板状体が配置された第2のパイプに
塑性加工と熱処理とを施す工程をさらに備える。
【0029】このような工程に従った酸化物高温超電導
線材の製造方法においては、金属板と第2のパイプを構
成する材料は、いずれも高温酸化性雰囲気中で耐熱性酸
化物セラミックス粉末に対して不活性であるため、すな
わち反応しにくいため、金属板を構成する金属や第2の
パイプを構成する材料は熱処理時に耐熱性酸化物セラミ
ックス粉末を介して第1のパイプ中の原料粉末や酸化物
高温超電導体の粉末へ拡散することがない。その結果、
原料粉末や酸化物高温超電導体の粉末の組成が変化せ
ず、臨界電流密度の低下を抑制することができる。
【0030】耐熱性酸化物セラミックス粉末の平均粒径
が10μm以下であることが好ましく、さらに、平均粒
径が1μm以下であることが好ましい。
【0031】耐熱性酸化物セラミックス粉末の表面に導
電性金属が蒸着していることが好ましい。耐熱性酸化物
セラミックス粉末には導電性金属粉末が混入しているこ
とが好ましい。
【0032】第2のパイプに塑性加工と熱処理とを施す
工程は、第2のパイプにツイスト加工を施した後に圧縮
加工および熱処理を施すことを含むことが好ましい。
【0033】第2のパイプに塑性加工と熱処理とを施す
工程は、第2のパイプに伸線加工またはツイスト加工を
施して複数本の線材を形成し、複数本の線材を束ねて撚
線加工を施しさらに圧縮加工と熱処理を施すことを含む
ことが好ましい。
【0034】第1のパイプに原料粉末または酸化物高温
超電導体の粉末を充填する工程は、複数の第1のパイプ
を準備し、複数の第1のパイプのそれぞれに原料粉末ま
たは酸化物高温超電導体の粉末を充填することを含むこ
とが好ましい。
【0035】
【実施例】(実施例1)Bi23 と、PbOと、Sr
CO3 と、CaCO3 と、CuOとを混合して、組成比
(原子比)がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:
0.4:2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得られ
た粉末を温度700℃で12時間熱処理した後、ボール
ミルで粉砕した。粉砕後の粉末を温度800℃で8時間
熱処理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕後の粉末を
温度850℃で4時間熱処理した後、ボールミルで粉砕
した。
【0036】粉砕により得られた粉末を温度800℃で
2時間加熱処理して脱気した後、外径25mmφ、内径
22mmφの第1のパイプとしての銀パイプに粉末を充
填した。粉末を充填した銀パイプを外径が20mmφと
なるように伸線加工した。表1で示す高抵抗体としての
平均粒径1μmのセラミックス粉末とともに外径23m
mφ、内径22mmφの第2のパイプとしての銀パイプ
に伸線加工後の線材を充填し、銀パイプの外径が1.4
4mmφとなるまで伸線加工を施し線材を得た。得られ
た線材を切断して線材の本数を61本にし、この61本
の線材を束ねて外径14mmφ、内径13mmφの第3
のパイプとしての銀パイプに嵌合し、外径が1.25m
mφとなるまで伸線加工を施した。得られた線材の厚さ
が0.25mmとなるように圧延加工を施しテープ状の
線材を得た。この線材に温度845℃で50時間熱処理
を施した後室温まで冷却し、次いで厚さが0.22mm
となるように圧延加工を施した後に温度840℃で50
時間熱処理して酸化物高温超電導線材を得た。
【0037】得られた酸化物高温超電導線材について、
線材中のセラミックス粉末を除去して液体窒素中で臨界
電流密度を直流4端子法により測定した。得られた測定
結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、酸化アルミニウムや酸化マグネ
シウムなどを高抵抗体として用いれば臨界電流密度が特
に高くなることがわかる。また、サンプル1とサンプル
7について交流損失を測定したところ、サンプル7につ
いての交流損失はサンプル1についての交流損失の1/
10以下であった。
【0040】図1は、サンプル7の断面を模式的に示す
図である。図1を参照して、銀からなるシース体2がビ
スマス系の酸化物高温超電導体1を被覆していた。耐熱
性酸化物セラミックス3(Al23 )がシース体2を
被覆していた。銀からなる被覆体4が耐熱性酸化物セラ
ミックス3を被覆していた。
【0041】(実施例2)実施例1では、第1のパイプ
として外径25mmφ、内径22mmφの銀パイプを用
いたが、実施例2では、第1のパイプとして外径25m
mφ、内径22mmφの表2で示す組成の銀合金パイプ
を用いた。また、実施例1では、高抵抗体をさまざまに
変化させたが、実施例2では、高抵抗体は平均粒径が
0.8μmの酸化アルミニウムとした。その他の工程に
ついてすべて実施例1と同様にした。
【0042】このようにして得られた酸化物高温超電導
線材について実施例1と同様にして臨界電流密度を測定
した。得られた結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2中Ag−10at%Mgとは、マグネ
シウム原子の個数の割合が全体の10%であることを示
す。表2よりサンプル22では、マグネシウムの添加量
が多いために臨界電流密度が低下していることがわか
る。
【0045】(実施例3)実施例3では、セラミックス
粒子として平均粒径1.2μmの酸化マグネシウム(M
gO)を用い、さらに、第2と第3のパイプの材質をさ
まざまに変化させて超電導線材の臨界電流密度を測定し
た。
【0046】すなわち、まず実施例1と同様の組成のB
23 、PbO、SrCO3 、CaCO3 、CuOの
混合粉末を作製した。この混合粉末を実施例1と同様の
第1のパイプとしての銀パイプに充填し、銀パイプの外
径が20mmφになるまで伸線加工を施した。伸線加工
後の銀パイプと平均粒径1.2μmの酸化マグネシウム
(MgO)粉末とを表3で示す組成の外径23mmφ、
内径22mmφの第2のパイプに充填し、パイプの外径
が1.44mmφとなるまで伸線加工を施し線材を得
た。得られた線材を切断して線材の本数を61本とし、
これら61本の線材を束ねて外径が14mmφ、内径1
3mmφで表3で示す組成の第3のパイプとしてのパイ
プに嵌合し、パイプの外径が1.25mmφとなるまで
伸線加工を施した。その後、実施例1と同様の熱処理や
圧延加工を施し超電導線材を作製し、この超電導線材の
臨界電流密度を実施例1と同様の方法により測定した。
得られた結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】表3中、サンプル45の「インコネル60
0」は、組成が原子比でNi:Fe:Cr:Cu=0.
758:0.08:0.16:0.002の合金を示
し、サンプル46の「インコロイ」は、組成が原子比で
Ni:Fe:Cr=0.34:0.46:0.2の合金
を示す。表3より、サンプル32と33の臨界電流密度
が低下していることがわかる。
【0049】(実施例4)実施例4では、実施例1で示
すセラミックス粉末に導電性金属粉末を添加してサンプ
ルを作製した。
【0050】すなわち、実施例1で第2のパイプにセラ
ミックス粉末を充填する工程において表4中のセラミッ
クス粉末と導電性金属粉末とを混合した粉末を充填し、
その後、実施例1と同様の手法により超電導線材を製造
してサンプル51〜56を得た。サンプル53〜サンプ
ル56では、銀や金などの導電性金属粉末を添加したこ
とにより、線材の表面と中心部の超電導フィラメント部
とで導電性が得られた。そのため、耐熱性酸化物セラミ
ックスとしてのセラミックス粉末を除去せずに液体窒素
中で臨界電流密度を直流4端子法により測定した。サン
プル51および52については、セラミックス粉末を除
去して液体窒素中で直流4端子法により臨界電流密度を
測定した。その結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4より、導電性金属粉末を添加した場合
でも臨界電流密度が低下しないことがわかる。
【0053】図2は、サンプル53の断面を模式的に示
す図である。図2を参照して、銀からなるシース体7が
ビスマス系の酸化物高温超電導体6を被覆していた。耐
熱性酸化物セラミックス8(Al23 )と導電性金属
粉末9がシース体7を被覆していた。銀からなる被覆体
10が耐熱性酸化物セラミックス8と導電性金属粉末9
とを被覆していた。
【0054】(実施例5)実施例5では、実施例1で用
いたアルミナの表面に金または銀を蒸着させた粉末を用
意し、この粉末を第2のパイプに充填した。
【0055】すなわち、実施例5では、実施例1中の第
2のパイプにセラミックス粉末を充填する工程におい
て、表5で示すように、蒸着金属材料を有さない酸化ア
ルミニウムまたは蒸着金属材料が蒸着された酸化アルミ
ニウムの粉末を充填した。その後、実施例1と同様の工
程に従いサンプル61〜63で示す超電導線材を得た。
【0056】得られたサンプル62および63について
は実施例4で得られたサンプルと同様に超電導線材の表
面と中心部の超電導フィラメント部とで導電性が得られ
たのでセラミックス粉末を除去せずに液体窒素中で臨界
電流密度を直流4端子法により測定した。また、サンプ
ル61については、セラミックス粉末を除去して液体窒
素中で臨界電流密度を直流4端子法により測定した。得
られた結果を表5に示す。
【0057】
【表5】
【0058】表5より、蒸着金属材料を用いても臨界電
流密度がほとんど低下しないことがわかる。
【0059】(実施例6)Bi23 、PbO、SrC
3 、CaCO3 、CuOを混合して組成比(原子比)
がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.4:
2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得られた粉末を
温度700℃で12時間熱処理した後、ボールミルで粉
砕した。粉砕した後の粉末を温度800℃で8時間熱処
理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕した粉末を温度
850℃で4時間熱処理した後ボールミルで粉砕した。
【0060】粉砕して得られた粉末を温度800℃で2
時間加熱処理して脱気した。この粉末を外径25mm
φ、内径22mmφの第1のパイプとしての銀パイプに
充填し、粉末を充填した銀パイプを外径が1.30mm
φとなるように伸線加工した。伸線加工により得られた
線材を切断して線材の本数を61本とした。
【0061】平均粒径が0.8μmで表6で示す組成の
高抵抗体としてのセラミックス粉末を用いて外径が1
2.9mmφの円柱状の圧粉体を作製し、その圧粉体に
内径が1.30mmφの孔を61個あけた。この孔のそ
れぞれに上述の工程で得られた61本の線材を挿入し
た。線材が挿入された圧粉体を外径が14mmφ、内径
が13mmφの第2のパイプとしての銀パイプに挿入
し、銀パイプの外径が1.25mmφとなるまで伸線加
工を施した。さらに、銀パイプの厚さが0.25mmと
なるまで圧延加工を施しテープ状の線材を得た。
【0062】このテープ状の線材を温度845℃で50
時間熱処理した後室温まで冷却しテープ状の線材の厚さ
が0.22mmとなるように圧延加工を施した後に温度
840℃で50時間熱処理して酸化物高温超電導線材を
得た。
【0063】得られた線材について、線材内のセラミッ
クス粉末を除去して液体窒素中で臨界電流密度を直流4
端子法により測定した。得られた結果を表6に示す。
【0064】
【表6】
【0065】表6より、酸化物セラミックスを用いてい
ない場合には、臨界電流密度が低下していることがわか
る。
【0066】図3は、サンプル77の断面を模式的に示
す図である。図3を参照して、サンプル77では、ビス
マス系の酸化物高温超電導体1をシース体12が被覆し
ていた。高抵抗体としての耐熱性酸化物セラミックス1
3(Al23 )がシース体12を被覆していた。銀か
らなる被覆体14が耐熱性酸化物セラミックス13を被
覆していた。
【0067】(実施例7)Bi23 と、PbOと、S
rCO3 と、CaCO3 とCuOを混合して組成比(原
子比)がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.
4:2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得られた粉
末を温度700℃で12時間熱処理した後、ボールミル
で粉砕した。粉砕後の粉末を温度800℃で8時間熱処
理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕後の粉末を温度
850℃で4時間熱処理した後、ボールミルで粉砕し
た。
【0068】粉砕により得られた粉末を温度800℃で
2時間加熱処理して脱気した後に粉末を外径25mm
φ、内径22mmφの第1のパイプとしての銀パイプに
充填した。粉末を充填した銀パイプを外径が1.30m
mφとなるように伸線加工した。伸線加工を施した線材
を切断して線材の本数を61本とした。
【0069】平均粒径が0.5μmで表7に示す組成の
高抵抗体としてのセラミックス粉末を厚さが0.1mm
の銀からなる板の一方の面の上に塗布し、セラミックス
粉末と銀からなる板状体を作製した。この板状体を上述
の61本のそれぞれの線材に巻付けて、板状体が巻付け
られた61本の線材を束ねて外径が14mmφ、内径が
13mmφの第2のパイプとしての銀パイプ内に嵌合
し、この銀パイプの外径が1.25mmφとなるように
伸線加工を施した。さらに、伸線加工後の銀パイプの厚
さが0.25mmとなるように圧延加工を施しテープ状
の線材を得た。このテープ状の線材を温度845℃で5
0時間熱処理した後、室温まで冷却し、厚さが0.22
mmとなるように圧延加工を施した。その後、温度84
0℃で50時間熱処理してサンプル91〜103で示す
超電導線材を得た。
【0070】得られたサンプル92〜103についてい
は、線材中のセラミックス粉末を除去して液体窒素中で
臨界電流密度を直流4端子法により測定した。サンプル
91については、得られた線材の状態のままで液体窒素
中で臨界電流密度を4端子法により測定した。得られた
結果を表7に示す。
【0071】
【表7】
【0072】表7よりセラミックス粉末が酸化物以外の
サンプルについては臨界電流密度が低下していることが
わかる。
【0073】また、サンプル91とサンプル97につい
て交流損失を調べたところ、サンプル97の交流損失は
サンプル91の交流損失の1/10以下であった。
【0074】図4はサンプル97の断面を模式的に示す
図である。図4を参照して、ビスマス系の酸化物高温超
電導体21をシース体22が被覆していた。シース体2
2を板状体が被覆していた。板状体のセラミックス部分
23の端部23aおよび23bは互いに接触していなか
った。銀からなる被覆体24が板状体を覆っていた。
【0075】(実施例8)Bi23 と、PbOと、S
rCO3 と、CaCO3 とCuOを混合して組成比(原
子比)がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.
4:2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得られた粉
末を温度700℃で12時間熱処理した後、ボールミル
で粉砕した。粉砕後の粉末を温度800℃で8時間熱処
理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕後の粉末を温度
850℃で4時間熱処理した後ボールミルで粉砕した。
【0076】粉砕により得られた粉末を温度800℃で
2時間加熱処理して脱気した後に、粉末を外径25mm
φ、内径22mmφの第1のパイプとしての銀パイプに
充填した。粉末を充填した銀パイプを外径が20mmφ
となるように伸線加工をした後に平均粒径が0.5μm
の高抵抗体としての酸化アルミニウム(Al23 )粉
末とともに外径23mmφ、内径22mmφの銀パイプ
に充填し、銀パイプの外径が1.44mmφとなるよう
に伸線加工して線材を得た。
【0077】得られた線材を切断して線材の本数を61
本とし、この61本の線材を束ねて外径が14mmφ、
内径が13mmφの銀パイプに嵌合し、銀パイプの外径
が1.25mmφとなるように伸線加工を施して線材を
得た。
【0078】さらに、この線材に、ツイストピッチ10
mmでツイスト加工を施し、厚さ0.25mmとなるよ
うに圧延加工を施しテープ状の線材を得た。このテープ
状の線材を温度845℃で50時間熱処理した後室温ま
で冷却し厚さが0.22mmとなるように圧延加工を施
した。圧延加工後に温度840℃で50時間熱処理をし
て酸化物高温超電導線材を得た。
【0079】得られた線材について酸化アルミニウムを
除去して液体窒素中で臨界電流密度を直流4端子法によ
り測定した。また、従来のように、酸化物超電導体が銀
のみによって覆われている銀シース線材についても液体
窒素中で臨界電流密度を直流4端子法により測定した。
その結果、銀シース線材の臨界電流密度は33000A
/cm2 であり、本発明による線材の臨界電流密度は3
2500A/cm2 であり、両者の差は認められなかっ
た。また、上述の工程で得られた線材の交流損失を液体
窒素中で測定した。さらに、銀シース線材の交流損失を
液体窒素中で測定した。その結果、本発明の線材の交流
損失は銀シース線材の交流損失の1/10であった。
【0080】(実施例9)Bi23 と、PbOと、S
rCO3 と、CaCO3 と、CuOとを混合して組成比
(原子比)がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:
0.4:2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得られ
た粉末を温度700℃で12時間熱処理した後、ボール
ミルで粉砕した。粉砕後の粉末を温度800℃で8時間
熱処理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕後の粉末を
温度850℃で4時間熱処理した後にボールミルで粉砕
した。
【0081】粉砕により得られた粉末を温度800℃で
2時間加熱処理して脱気した後、粉末を外径25mm
φ、内径22mmφの第1のパイプとしての銀パイプに
充填した。粉末を充填した銀パイプを外径が20mmφ
となるように伸線加工した後に平均粒径が0.5μmの
高抵抗体としての酸化マグネシウム(MgO)粉末とと
もに外径23mm、内径22mmの銀パイプに充填し、
銀パイプの外径が0.44mmφとなるまで伸線加工を
施した。
【0082】伸線加工により得られた線材を切断して線
材の本数を61本とし、61本の線材を束ねて外径が1
4mmφ、内径が13mmφの銀パイプに嵌合し、銀パ
イプの外径が1.25mmφとなるように伸線加工を施
した。同様の工程を経て、外径が1.25mmφの線材
を6本準備した。6本の線材を束ねて撚りピッチ70m
mで撚線加工を施し、この撚線の厚さを0.5mmとな
るように圧延加工を施しテープ状の線材を得た。
【0083】この線材を温度845℃で50時間熱処理
した後に室温まで冷却し、テープ状の線材の厚が0.4
5mmとなるように圧延加工を施した後に温度840℃
で50時間熱処理して酸化物高温超電導線材を得た。
【0084】得られた線材について、酸化マグネシウム
を除去した後に液体窒素中で臨界電流密度を直流4端子
法により測定した。また、従来の銀シース線材を用意
し、この銀シース線材の臨界電流密度を液体窒素中で直
流4端子法により測定した。その結果、銀シース線材の
臨界電流密度は35000A/cm2 であり、本発明に
よる線材の臨界電流密度は34500A/cm2 と両者
に差は認められなかった。
【0085】また、本発明による線材の交流損失を液体
窒素中で測定した。また、従来の銀シース線材の交流損
失を液体窒素中で測定した。その結果、本発明による線
材の交流損失は銀シース線材の交流損失の1/5であっ
た。
【0086】(実施例10)Bi23 と、PbOと、
SrCO3 と、CaCO3 と、CuOとを混合して組成
比(原子比)がBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.
8:0.4:2.0:2.0:3.0の粉末を得た。得
られた粉末を温度700℃で12時間熱処理した後、ボ
ールミルで粉砕した。粉砕後の粉末を温度800℃で8
時間熱処理した後、ボールミルで粉砕した。粉砕後の粉
末を温度850℃で4時間熱処理した後、ボールミルで
粉砕した。
【0087】粉砕により得られた粉末を温度800℃で
2時間熱処理して脱気した後に外径25mmφ、内径2
2mmφの第1のパイプとしてのAg−10at%Au
合金パイプに充填し、粉末を充填したパイプを外径が
1.30mmφとなるように伸線加工して線材を得た。
得られた線材を切断して線材の本数を61本とした。
【0088】平均粒径が0.8μmの酸化アルミニウム
(Al23 )粉末を用いて外径が12.9mmφの円
柱状の圧粉体を作製し、その圧粉体の内側に内径が1.
30mmφの孔を61個あけた。この孔に上述の工程で
作製した61本の線材のそれぞれを挿入し、線材が挿入
された圧粉体を外径14mmφ、内径13mmφの第2
のパイプとしてのAg−10at%Au合金パイプに挿
入し、合金パイプの外径が1.25mmφとなるように
伸線加工を施し線材を得た。
【0089】さらに、線材の厚さが0.25mmとなる
まで圧延加工を施してテープ状の線材を得た。このテー
プ状の線材を温度845℃で50時間熱処理した後に室
温まで冷却し、次いで、厚さが0.22mmとなるよう
に圧延加工を施しテープ状の線材を得た。得られたテー
プ状の線材を10枚重ねて温度840℃で50時間熱処
理して酸化物高温超電導線材リードを得た。
【0090】得られたリードについて温度4.2K〜7
7.3Kまでの熱侵入量の測定を行なった。また、同じ
条件で、従来の銀シース線材について熱侵入量を測定し
た。従来の銀シース線材による電流リードでは500A
で熱侵入量は0.28W/kAであったが、本発明のよ
るリードでは、500Aで熱侵入量は0.05W/kA
であり、熱侵入量を従来の1/5以下に低減できた。
【0091】今回開示された実施例はすべての点で例示
であって制限的なものではないと考えられるべきであ
る。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0092】
【発明の効果】この発明に従えば、超電導線の外周部に
位置する金属が超電導体内に拡散せず、臨界電流密度の
低下を防止できる酸化物高温超電導材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のサンプル7の断面を模式的に示す図
である。
【図2】実施例4のサンプル53の断面を模式的に示す
図である。
【図3】実施例6のサンプル77の断面を模式的に示す
図である。
【図4】実施例7のサンプル97の断面を模式的に示す
図である。
【符号の説明】
1,6,11,21 酸化物高温超電導体 2,7,12,22 シース体 3,8,13 耐熱性酸化物セラミックス 4,10,14,24 被覆体 23 板状体のセラミックス部分

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物高温超電導体と、 前記酸化物高温超電導体を被覆し、銀を含む材料からな
    るシース体と、 前記シース体を被覆し、耐熱性酸化物セラミックスを含
    む材料からなる高抵抗体と、 高温酸化性雰囲気中で前記高抵抗体に対して不活性な材
    料からなり、前記高抵抗体を被覆する被覆体とを備え
    た、酸化物高温超電導線材。
  2. 【請求項2】 前記シース体は複数本存在し、複数本の
    前記シース体のそれぞれの間には前記高抵抗体が介在し
    ている、請求項1に記載の酸化物高温超電導線材。
  3. 【請求項3】 前記酸化物高温超電導体はフィラメント
    状である、請求項1または2に記載の酸化物高温超電導
    線材。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性酸化物セラミックスは、温度
    800℃以上の酸化性雰囲気中で安定なセラミックス材
    料である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化物
    高温超電導線材。
  5. 【請求項5】 前記耐熱性酸化物セラミックスは、Al
    23 、MgO、CoO、Co34 、SiO2 、Bi
    2 Sr2 CuOX および(Sr,Ca)2 CuO3 から
    なる群より選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材。
  6. 【請求項6】 前記被覆体を構成する材料は、銀、銀合
    金、酸化物分散銀、ステンレス鋼およびニッケル合金か
    らなる群より選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材。
  7. 【請求項7】 前記銀合金は、Ag−Mg合金、Ag−
    Mn合金、Ag−Au合金、Ag−Sb合金およびAg
    −Pd合金からなる群より選ばれた少なくとも1種を含
    む、請求項6に記載の酸化物高温超電導線材。
  8. 【請求項8】 前記酸化物分散銀は、Al23 、Mg
    O、Mn23 およびLi2 Oからなる群より選ばれた
    少なくとも1種を含む酸化物の粒子を銀の中に分散した
    ものである、請求項6に記載の酸化物高温超電導線材。
  9. 【請求項9】 前記ステンレス鋼は、SUS304また
    はSUS310である、請求項6に記載の酸化物高温超
    電導線材。
  10. 【請求項10】 前記ニッケル合金は、Ni−Cr−F
    e合金である、請求項6に記載の酸化物高温超電導線
    材。
  11. 【請求項11】 前記耐熱性酸化物セラミックスには導
    電性金属が添加されている、請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の酸化物高温超電導線材。
  12. 【請求項12】 前記導電性金属は、銀、銀合金、金お
    よび金合金からなる群より選ばれた少なくとも1種を含
    む、請求項11に記載の酸化物高温超電導線材。
  13. 【請求項13】 前記シース体を構成する材料は、A
    g、Ag−Au合金およびAg−Sb合金からなる群よ
    り選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1〜12のい
    ずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材。
  14. 【請求項14】 前記酸化物高温超電導体は、Bi(P
    b)−Sr−Ca−Cu−O系高温超電導体である、請
    求項1〜13のいずれか1項に記載の酸化物高温超電導
    線材。
  15. 【請求項15】 前記酸化物高温超電導線材は、酸化物
    高温超電導電流リード線である、請求項1〜14のいず
    れか1項に記載の酸化物高温超電導線材。
  16. 【請求項16】 銀を含む材料からなる第1のパイプ
    に、熱処理により酸化物高温超電導体となる原料粉末ま
    たは前記酸化物高温超電導体の粉末を充填する工程と、 前記原料粉末または前記酸化物高温超電導体の粉末を充
    填した前記第1のパイプを第2のパイプ内に配置する工
    程と、 前記第1のパイプの外周面と前記第2のパイプの内周面
    との間に耐熱性酸化物セラミックス粉末を充填する工程
    とを備え、 前記第2のパイプは、高温酸化性雰囲気中で前記耐熱性
    酸化物セラミックス粉末に対して不活性な材料からな
    り、さらに、 前記耐熱性酸化物セラミックス粉末を充填した前記第2
    のパイプに塑性加工と熱処理とを施す工程とを備えた、
    酸化物高温超電導線材の製造方法。
  17. 【請求項17】 銀を含む材料からなる第1のパイプ
    に、熱処理により酸化物高温超電導体となる原料粉末ま
    たは前記酸化物高温超電導体の粉末を充填する工程と、 孔を有する圧粉体を耐熱性酸化物セラミックス粉末から
    作製する工程と、 前記原料粉末または前記酸化物高温超電導体の粉末が充
    填された前記第1のパイプを前記圧粉体の孔に挿入する
    工程と、 前記第1のパイプが挿入された前記圧粉体を第2のパイ
    プ内に配置する工程とを備え、 前記第2のパイプは、高温酸化性雰囲気中で前記耐熱性
    酸化物セラミックス粉末に対して不活性な材料からな
    り、さらに、 前記圧粉体が配置された前記第2のパイプに塑性加工と
    熱処理とを施す工程とを備えた、酸化物高温超電導線材
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 銀を含む材料からなる第1のパイプ
    に、熱処理により酸化物高温超電導体となる原料粉末ま
    たは前記酸化物高温超電導体の粉末を充填する工程と、 金属板の表面に耐熱性酸化物セラミックス粉末を付着さ
    せて板状体を形成する工程とを備え、 前記金属板は、高温酸化性雰囲気中で前記耐熱性酸化物
    セラミックス粉末に対して不活性な材料からなり、さら
    に、 前記原料粉末または前記酸化物高温超電導体の粉末が充
    填された前記第1のパイプに前記板状体を巻付けて前記
    第2のパイプ内に配置する工程とを備え、 前記第2のパイプは、高温酸化性雰囲気中で前記耐熱性
    酸化物セラミックス粉末に対して不活性な材料からな
    り、さらに、 前記板状体が配置された前記第2のパイプに塑性加工と
    熱処理とを施す工程とを備えた、酸化物高温超電導線材
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記耐熱性酸化物セラミックス粉末の
    平均粒径が10μm以下である、請求項16〜18のい
    ずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記耐熱性酸化物セラミックス粉末の
    平均粒径が1μm以下である、請求項19に記載の酸化
    物高温超電導線材の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記耐熱性酸化物セラミックス粉末の
    表面に導電性金属が蒸着している、請求項16〜20の
    いずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記耐熱性酸化物セラミックス粉末に
    は導電性金属粉末が混入している、請求項16〜20の
    いずれか1項に記載の酸化物高温超電導線材の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記第2のパイプに塑性加工と熱処理
    とを施す工程は、前記第2のパイプにツイスト加工を施
    した後に圧縮加工および熱処理を施すことを含む、請求
    項16〜22のいずれか1項に記載の酸化物高温超電導
    線材の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第2のパイプに塑性加工と熱処理
    とを施す工程は、前記第2のパイプに伸線加工またはツ
    イスト加工を施して複数本の線材を形成し、複数本の前
    記線材を束ねて撚線加工を施し、さらに圧縮加工と熱処
    理を施すことを含む、請求項16〜23のいずれか1項
    に記載の酸化物高温超電導線材の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のパイプに原料粉末または酸
    化物高温超電導体の粉末を充填する工程は、複数の前記
    第1のパイプを準備し、複数の前記第1のパイプのそれ
    ぞれに前記原料粉末または前記酸化物高温超電導体の粉
    末を充填することを含む、請求項16〜24のいずれか
    1項に記載の酸化物高温超電導線材の製造方法。
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