JP2599138B2 - 酸化物系超電導線の製造方法 - Google Patents

酸化物系超電導線の製造方法

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隆一 置鮎
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正一 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、核磁気共鳴装置用マグネット、粒子加速器
用マグネット等の超電導機器に用いられる超電導線の製
造方法に関する。
[従来の技術] 近来、超電導体の研究開発にともない、常電導状態か
ら超電導状態に遷移する臨界温度が液体窒素温度以上で
ある酸化物系超電導体の発見が相次いでおり、この種の
酸化物系超電導体を用いた超電導線とその製法研究が数
多くなされている。
酸化物系超電導体は一般式A−B−Cu−O系(ただ
し、AはY、Sc、La、Ce、Yb、Er、Ho、Dyなどの周期律
表III a族元素を示し、BはBa、Srなどの周期律表II a
族元素を示す。)などで示されるが、これらの酸化物系
超電導線を製造する方法の一例として、酸化物系超電導
体の粉末を圧縮成形したものを、管状の金属シース材中
に挿入し、これを縮径加工したのち、熱処理を施て超電
導線を得る方法が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記製造方法によって得られる酸化物
系超電導線はその製造中に断線などが生じやすいために
超電導特性の高い線が得られなかった。さらに、一般に
酸化物系超電導体は固く、脆いので酸化物系超電導体を
線材化したものはフレキシビリティがほとんどなく、線
材にコイル化するなどの加工を施すと断線を生じやす
く、その低い加工特性に問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、A−B−Cu−O系(ただし、AはY、Sc、
La、Ce、Yb、Er、Ho、Dyなどの周期律表III a族元素を
示し、BはBa、Srなどの周期律表II a族元素を示す。)
の超電導体を具備する酸化物系超電導線の製造方法にお
いて、前記A元素を含む金属テープと、前記B元素を含
む金属テープと、酸化物粒子を分散させた金属テープ
と、前記A元素とB元素を含む金属テープと、前記A元
素またはB元素を含み酸化物粒子を分散させた金属テー
プとのうち、A元素とB元素とCuとの各元素を含むよう
に、テープを選択して組み合わせ、芯材の表面に長手方
向に沿って形成された螺旋状の溝に、選択したテープを
巻き付けて素線を形成し、この素線に伸線加工を施した
後、酸素雰囲気下で熱処理を施して酸化物系超電導線を
製造することを問題の解決手段とした。
[作用] 加工性に優れた芯材表面に加工性のよいテープを積層
したものを綿材化することにより、従来の製造方法によ
り得られた酸化物系超電導線に比較して加工性に優れた
酸化物系超電導線を得ることができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
第1図ないし第4図はA−B−Cu−O系(ただし、A
はY、Sc、La、Ce、Yb、Er、Ho、Dyなどの周期律表III
a族元素を示し、BはBa、Srなどの周期律表II a族元素
を示す。)の酸化物系超電導線の製造方法に本発明を適
用した例について説明するためのものである。なお、こ
こでは芯材とA−Cu合金テープとB−Cu合金テープを用
いて酸化物系超電導線を製造する例にとって説明する。
図中、符号1は本発明によって製造された酸化物系超
電導線である。この酸化物系超電導線1は芯材2と、そ
の外周面に芯材2の長さ方向に沿って形成された螺旋状
の超電導部3を主体として構成されている。超電導部3
はA−Cuテープ4とB−Cuテープ5の界面に熱処理によ
り形成され、超電導部3の上下には未反応のA−Cuテー
プ4とB−Cuテープ5がサンドイッチ構造で残留する。
この芯材2はCu、Agあるいはこれらの合金またはステン
レスなどの金属からなり、内部に冷媒流通用の流路2aを
形成してなる管状のもので、芯材2の外周面には芯材2
の長さ方向に沿って螺旋状の溝2bが形成されている。
本発明方法の一例を実施して第1図に示す酸化物系超
電導線を製造するには、まず芯材2の外周面にその全長
にわたって螺旋状の溝2bを切削加工などの手段によって
形成する。次に第4図に示すような、前記溝2bの幅と同
じ幅のA−Cuテープ4とB−Cuテープ5を用意し、これ
らのテープを順次溝2bに沿って巻き付け第3図に示すよ
うな素線6を得る。
各テープ4および5の太さ、厚さ寸法およびピッチ
は、酸化物系超電導線1に要求される電流容量やその後
の加工工程、使用する酸化物系超電導材料の種類等の各
条件によって適宜選択される。酸化物系超電導線1の電
流容量を大きくするためには、各テープ4および5の太
さ、厚さ寸法を大きく設定すれば良く、酸化物系超電導
線1の加工性を向上させるためにはそのフレキシビリテ
ィを良好にするように各テープ4および5の太さ、厚さ
寸法を小さく設定すればよい。ただし、この時に溝2bの
幅、深さ寸法に対して過不足無いように設定されねばな
らない。
次にこの素線6に管引き抜き法、スエージング加工な
どの縮径加工をおこなって所望の線径まで縮径する。こ
の縮径加工においては芯材2と各テープ4、5の加工性
がいずれも良好な関係から断線などのトラブルなく縮径
加工ができる。
次いで酸化物系超電導体の焼結温度で熱処理を行い、
目的の第1図に示す超電導部3を有する酸化物系超電導
線1を得る。この熱処理時においては素線6が縮径され
てテープ4および5が極めて薄く加工されて密着してい
るので元素の拡散が円滑になされて効率良く酸化物系超
電導体が形成される。
この熱処理条件は、使用する酸化物系超電導線の種類
によって適宜設定されるが、たとえばY−Ba−Cu−O系
の酸化物系超電導体を使用した場合、800〜1100℃で1
〜300時間の焼成を行い、後に徐冷するものとする。更
に徐冷途中で500〜600℃で5時間程度、温度を維持する
熱処理を行うと、焼結物の結晶構造が正方晶から斜方晶
へ変態することを助長することができるので好ましい。
またこの熱処理は、窒素、ハロゲン、酸素等の適宜な雰
囲気下で行なわれるが、酸化物系超電導体の超電導特性
はその組成中の酸素含有量によって大きく左右されるの
で、熱処理時には酸化物系超電導体に充分な酸素の供給
ができるように、酸素雰囲気下で行なわれることが望ま
しい。酸化物系超電導体の酸素含有量の調整にはこのほ
かにもテープ4,5中に微細なCuO粉末などの酸化物粒子を
分散させる方法、予めテープ4,5あるいは芯材2をアル
カリ金属の水酸化物の水溶液中に浸漬し、これに電流を
かけて陽極酸化により外周部に酸化物層を形成する方法
や化成処理により酸化物層を形成する方法等があり、い
ずれの方法を用いても良い。また、ハロゲンを含む雰囲
気下で熱処理を行うと、A−B−Cu−O−X系(ただ
し、XはF、Clなどのハロゲン元素を示す。)の更に臨
界温度の高い酸化物系超電導線を製造できる。
なお、ここまでの例では、A−CuテープとB−Cuテー
プとを用いたが、芯材2の溝2bに挿入するテープは他の
ものを用いることもできる。すなわち、A−B−Cu−O
−X系の酸化物系超電導線を本発明方法で製造するに
は、A元素とB元素とCuとOの各元素が全て溝2bの内部
に入るようにするとよい。したがって溝2bに挿入するテ
ープとしてA元素を含む金属テープとB元素を含む金属
テープと、A元素とB元素を含む金属テープと、酸化物
粒子を分散させた金属テープと、A元素またはB元素を
含み酸化物粒子を分散させた金属テープとのうち、A元
素とB元素とCuとOとの各元素を含むように、テープを
選択して組み合わせ、これらの選択したテープを溝2bに
かさねて挿入し、縮径して熱処理を施せばよい。このた
め例えば、AのテープとBのテープとCuO粒子分散テー
プをかさねた3層構造として素線6を形成し、これに縮
径加工と熱処理を施してもよく、Aを含みCuO粒子を分
散させたテープとBを含みCuO粒子を分散させたテープ
とCuO粒子を分散させたCuテープとを重ねて溝2bに挿入
してもよい。
また、各テープのどれか1つ以上にCuCl2、CuF2など
のハロゲン化合物粒子を分散させてもよい。この場合に
はA−B−Cu−O−X系の酸化物系超電導体を生成でき
る。
第3図の場合、酸化物系超電導線1の芯材2に、断面
が円形のものを用いているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、第5図に示すように芯材7に中実構造
をもつもの、あるいは断面が多角形のものであってもよ
い。また、芯材2および7には、銅、銀等の単体金属や
合金、ステンレスなどの合金や銅−ステンレスクラッド
などの複合材などの金属材料、あるいはガラス繊維など
金属以外の材料からなる芯材を用いて構成されることが
望ましいが、それらに限られることなく、絶縁体によっ
て形成されても良い。
[実施例] 本発明方法を実施して、Y−Ba−Cu−O系の酸化物系
超電導線を製造した。
芯材として用意した銅線に直径15mm、深さ5mm、幅20m
mの溝を20mm間隔のスパイラル状に形成した。次に酸化
物系超電導線体の原料として、精製されたBaとCuとを混
合溶融して、Ba−Cu合金を、YとCuとを混合溶融してY
−Cu合金をそれぞれ作り、これを幅20mm、厚さ2.5mmの
テープ状に圧延加工して銅線に形成された溝に順次巻き
付けた後、外径が1.3mmになるまでスエージング、引き
抜き加工を施した。これを酸素雰囲気下、900℃で100時
間の熱処理を行って酸化物系超電導線を得た。
この酸化物系超電導線の抵抗値がゼロとなる臨界温度
を測定したところ、95Kの優秀な値を示した。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の酸化物系超電導線の製
造方法はA−B−Cu−O系の超電導体を具備する酸化物
系超電導線の製造方法において、A元素とB元素とCuと
Oの全元素を含むような組み合わせで複数のテープを選
択し、芯材の表面に長手方向に沿って形成された螺旋溝
に、前記のように選択した複数のテープを巻き付けて素
線を形成した後に、この素線に伸線加工と熱処理を施す
ことを特徴とするものであるので、従来の製造方法によ
り得られた酸化物系超電導線に比較して加工性に優れた
酸化物系超電導線が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第5図はそれぞれ本発明を実施し
て得られた酸化物系超電導線の構造の一例を示す概略断
面図である。 第3図は本発明により得られる酸化物系超電導線に熱処
理を施す前の素線の構造の一例を示す概略断面図であ
る。 第4図は本発明に使用するテープの一例を示す斜視図で
ある。 1……酸化物系超電導線、 2……芯材、 2b……溝、 3……超電導部、 4……テープ、 5……テープ、 6……素線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 正一 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 山之内 宏 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−301425(JP,A) 特開 昭63−284721(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A−B−Cu−O系(ただし、AはY、Sc、
    La、Ce、Yb、Er、Ho、Dyなどの周期律表III a族元素を
    示し、BはBa、Srなどの周期律表II a族元素を示す。)
    の超電導体を具備する酸化物系超電導線の製造方法であ
    って、前記A元素を含む金属テープと、前記B元素を含
    む金属テープと、酸化物粒子を分散させた金属テープ
    と、前記A元素とB元素を含む金属テープと、前記A元
    素またはB元素を含み酸化物粒子を分散させた金属テー
    プとのうち、A元素とB元素とCuとの各元素を含むよう
    に、テープを選択して組み合わせ、芯材の表面に長手方
    向に沿って形成された螺旋状の溝に、選択したテープを
    巻き付けて素線を形成し、この素線に伸線加工を施した
    後、酸素雰囲気下で熱処理を施して酸化物系超電導線を
    製造することを特徴とする酸化物系超電導線の製造方
    法。
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