JP2003132750A - バリア付酸化物超電導多芯線材及びその製造方法 - Google Patents

バリア付酸化物超電導多芯線材及びその製造方法

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JP2003132750A
JP2003132750A JP2001329083A JP2001329083A JP2003132750A JP 2003132750 A JP2003132750 A JP 2003132750A JP 2001329083 A JP2001329083 A JP 2001329083A JP 2001329083 A JP2001329083 A JP 2001329083A JP 2003132750 A JP2003132750 A JP 2003132750A
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高明 笹岡
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化物超電導線材のバリヤとして要求される事
項を満足するバリア層を備えた酸化物超電導多芯線材と
その製造方法を提供すること。 【解決手段】酸化物超電導材1を内被金属2で覆った線
状部材の外周の少なくとも一部をNb金属3で覆い、そ
の線状部材4の複数を外被金属部材5と複合化して多芯
超電導ビレット6とし、その多芯ビレット6を仕上げサ
イズの形状まで縮径加工する。その後、第1回目の超電
導化熱処理の前に超電導化熱処理温度より低温で、且つ
酸素濃度が大気中の酸素濃度より高い雰囲気で熱処理を
施して前記金属Nb層を酸化させ、しかる後、超電導化
熱処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
酸化物超電導性芯部材の間にバリア層を内在した線材及
びその製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交流損失の少ないBi−2223系の酸
化物超電導線材を作製する手法の1例として特表平11
−501765号公報に見られるような方法がある。そ
れは、少なくも1つの酸化物超電導体又はその前駆体が
Agなどからなる内被金属で被覆された部材の外周に電
気絶縁性の酸化物材料からなる層、即ちバリア層と、A
gからなるバリア被覆金属を施して構成されるビレット
を用意し、そのビレットに縮径加工を施した後、得られ
た加工物を束ねて外被用金属パイプ内に挿入し、塑性加
工と熱処理により多芯構造の酸化物超電導部材とする方
法である。このような手法により多芯型線材を作製する
場合、加工物を丸材のまま外被金属部材に組み込む方法
と、横断面で6角形状の加工物に成形して組み込む2つ
の手法がある。
【0003】また、これら酸化物超電導線材は、超電導
フィラメントの横断面が矩形形状である方が超電導の臨
界電流密度が高くなる傾向があるので、仕上げの加工と
して丸型素材に圧延加工、撚り線成形加工などを施して
超電導フィラメントを矩形変形させることが多い。
【0004】Bi−2223系酸化物超電導線材の場合
は、仕上げ加工まで実施した後に超電導化熱処理、中間
減面加工処理、最終熱処理などを施して超電導線材とさ
れる。
【0005】超電導組織が乱れる要因の一つは、超電導
フィラメント部及びバリア形成部がもともと焼結体のよ
うな材料であり、銀に比べると硬く塑性加工性をほとん
どないことがその理由であると類推される。銀は柔らか
い材料であり、この問題を解決するために、Ag−Mg
−Ni、Ag−Mg、Ag−Mnなどの銀合金を超電導
の被覆材に用いることがある。しかし、銀に添加する元
素は、Bi−2223系超電導材と熱処理時に反応し、
超電導特性を低下させるという問題があるため、超電導
材を覆う内被金属材を純銀にし、外被金属材を銀合金に
することが多い。
【0006】また、酸化物超電導材のバリア層を付加す
る場合、バリア材の要求事項としては、酸素ガスなど
の透過性を有すること、塑性加工性を有すること、
ビスマス系超電導材との熱処理においてバリア材が超電
導材と反応しないこと、超電導化熱処理を経た後の電
気抵抗率が純銀に比べて遥かに大きいこと(絶縁体であ
ってもよい)、などが上げられ、具体的材料としてはC
u、Ni、Ti、Mgなどの金属や、Bi2201、B
i2212、TaO、MgO、MnO、SrO2、Sr
F2、SrSO4、CaMoO4、PbMoO4、Sr
MoO4、CaWO4、PbWO4、SrWO4、Sr
TiO3、SrSnO3、SrCrO3、SrNb20
6、BaZrO3、CaZrO3、PbZrO3、Sr
ZrO3などの材料を直接被覆する検討がなされている
が、Cu、Al、Niなどの金属層を熱処理に際して部
分的に酸化させるという手法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】多くの酸化物材料は、
前記、及びの要求事項を満足するが、の要求を
満足せず、銅などの単体金属は前記の要求事項を満足
しない。
【0008】また、多くのバリア材は、銀のような十分
な展性がないので、複合化して縮径加工を施すと銀との
界面の凹凸が大きくなって平滑性が損なわれるといった
問題が発生する。
【0009】したがって、本発明の目的は、上記4つの
要求事項を満足するバリア層を備えた酸化物超電導多芯
線材とその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的は、酸化物超電導材を内被金属で覆った線状部材の外
周の少なくとも一部をNb金属で覆い、その線状部材の
複数を外被金属部材と複合化して多芯超電導ビレットと
し、その多芯超電導ビレットを仕上げサイズの形状まで
縮径加工する。その後、第1回目の超電導化熱処理の前
に超電導化熱処理温度より低温で、且つ酸素濃度が大気
中の酸素濃度より高い雰囲気で熱処理を施して前記金属
Nb層を酸化させ、しかる後、超電導化熱処理を行う方
法を採用することによって達成される。
【0011】本発明においては、内被金属の外周の少な
くとも一部を金属Nbで覆うので、金属Nb層のない箇
所を通じて酸素ガスが透過し、前記の要求を満たすこ
とができる。なお、温度の低い状態においても、銀ない
し酸化Nbは酸素透過性を有する素材であるため、外周
の全面をNb金属で覆っても、Nb金属の酸化処理を長
時間とすることで上の第一の要求を満たすことができ
る。また、Nb金属自身は塑性加工性、展性を有する素
材であるため、前記の要求事項を満たすことができ
る。
【0012】また、Bi−2223系超電導線材の超電
導化熱処理において、Nbは超電導特性を損なうような
化学反応がないので、前記の要求事項も満足させる。
さらに、Nb金属は酸化処理、超電導化熱処理を経てN
25を主成分とする酸化ニオブとなる。この物質はほ
とんど電気を流さない絶縁体もしくは半導体であり、前
記の要求事項も満たすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】バリア材として適用されるNb金
属層は、線状部材の表面の少なくとも一部が覆われ内被
金属部分が露出したような態様、すなわち、横断面構造
においてNb金属層が欠落したり、長手方向においてN
b金属層が欠落したりした態様で施される。Nb金属層
の欠落した箇所は超電導材の多芯構造において酸素ガス
を透過し、Nb金属層の酸化処理、及び超電導化熱処理
の際の酸素供給を促進する役割を果たす。
【0014】酸化物超電導材としては、主としてBi−
Pb−Sr−Ca−Cu−Oを主成分とする、所謂Bi
−2223系超電導体もしくはその前駆体が適用される
が、他の系の酸化物超電導体であっても差し支えない。
形態としては粉末あるいは粉末を圧縮成形した部材及び
これら部材に熱処理を施した部材等が適用される。この
ような超電導材は銀と複合加工したBi−2223系線
材の場合、超電導化熱処理は酸素分圧5%〜25%、熱
処理温度810〜850℃で行われる。
【0015】Nb層の酸化処理は、多芯線状部材の仕上
げ形状に近い加工を施した後に超電導化熱処理の前に3
00℃〜450℃の温度で10〜200時間、酸素濃度
30%以上(大気中の酸素濃度より高い状態)の雰囲気
内で行われる。多芯線状部材は表面が銀又は銀合金から
なる外被金属で覆われているが、銀は酸素透過性を有す
るので長時間の処理により酸素が銀を透過してNb層に
到達し、酸化ニオブ層が形成される。このNb酸化処理
は、圧力が大気圧から100MPa、酸素濃度が30%
〜100%の範囲で実施される。Nb層の酸化処理温度
を500℃より高温にすると、Bi−2223系超電導
材の場合、超電導材の形態変化や、被覆材である銀の再
結晶化が進行するので、そのような反応の起こる温度よ
り低い温度で酸化処理をすることが望ましい。また、雰
囲気の酸素濃度を大気中濃度より大きくして酸化時間を
早めると、超電導材の形態変化を防止するのに有効とな
る。その後、超電導化熱処理を行う圧力、酸素分圧、熱
処理温度等の炉の制御条件を設定し、超電導化熱処理が
行われる。超電導化熱処理は、温度管理された精密炉で
実施されることが多いので、Nb酸化処理終了後、室温
に戻して別の炉で実施してもよい。同じ熱処理炉を用
い、所定温度での処理プログラムが終了後に同じ熱処理
炉の中で雰囲気濃度を変更して実施してもよい。
【0016】縮径加工の手法としては、冷間あるいは熱
間にて、押出し、圧延、伸線などの塑性加工手法が用い
られる。
【0017】内被金属は純AgまたはAuを含むAg−
Au合金等が選定される。銀合金材の選定にあたって
は、酸化物超電導体と直接接触していても問題ないもの
に限定される。
【0018】バリヤ層を形成するニオブ金属は、パイプ
形状とし内被金属の外周を覆うか、シート形状とし内被
金属の外周に巻きつけるなどして内被金属に被覆処理さ
れる。Nb金属は塑性加工性、展性を有する素材である
ため、銀との界面における凹凸を少なくできる。
【0019】外被金属部材は、AgやAuにAl、C
a、Co、Cr、Cu、Fe、Hf、Mn、Mg、N
b、Ni、Pd、Rh、Sb、Ta、Ti、V、Zrな
どの金属を添加した銀合金材料が選定される。外被金属
部材は超電導材と直接接触しないので、これら銀合金材
を適用することが可能となる。これらの銀合金は銀や銀
金合金に比べ降伏応力が高いので、線材の高強度化のた
めに適用されることが多い。
【0020】外被金属部材は、端部を除き円筒形状で、
円筒軸に平行な複数個の内径形状が丸型の孔を有するも
のが使用される。複数個の孔は必ずしも円筒体の中心に
配置される必要はなく、多芯化のために必要な孔数を埋
められる間隔で配置される。
【0021】酸化物超電導材がBi−2223系の場
合、通常、中間加工処理などを経て複数回の超電導化熱
処理が施されるが、本発明においては、第1回目の超電
導化熱処理の前にNb酸化処理が施される。
【0022】なお、本発明による酸化物超電導線材は、
低交流損失線材として使用されたり、交流電力ケーブル
用の線材に応用される。
【0023】次に、本発明の実施例を示す。
【0024】[実施例1]図1に示す多芯ビレット6の
部材となるバリヤ付丸型部材4を作製するために、Bi
−2223酸化物超電導体の組成としてBi1.8Pb
0.34Sr1.9Ca2.2Cu3.1y(以下、Bi−2223
という)を選び、その前駆体粉末1を用意し、それを外
径25mm、内径23.5mm、長さ200mmの内被金属材
2である銀パイプ内に充填して超電導ビレットを得た。
この超電導ビレットに押出及び伸線による縮径加工を施
し、外径6.4mmの丸型部材を得た。次に、用意した
厚さ10μmの金属Nbシート3を前記丸型部材の外周
に全長に沿って全体を覆うように巻き付けることでバリ
ヤ付丸型部材4とした。
【0025】その後、バリヤ付丸型部材4の7本を、別
に用意した外径25mm、長さ200mmのAg−Mg−N
i合金を素材とする円柱状の部材の中心とピッチ径15
mm円周上に6ケの計7ケの断面円形の孔7を有する外被
金属部材5の前記孔7の中にそれぞれ挿入し、図1に示
すような多芯ビレット6を得た後、この多芯ビレット6
に押出加工を施して外径10mmとし、その後、ダイスを
用いた伸線加工によりに外径1mmの、図2に示すような
丸型多芯線8とした。
【0026】次に、得られた丸型多芯線8の一部に圧延
加工を施して厚さ0.25mm、幅2mmの、図3に示すよ
うなテープ状線材8aにする一方、前記丸型多芯線3本
をピッチ10mmで撚り線し、縮径加工を施して外径1.
5mmの、図4に示すような成形丸線8bを得た。
【0027】得られた各線材8、8a、8bの長尺材
に、夫々表1に示すようなステップの熱処理を施した。
この熱処理では、ステップ1から2までがNb層の酸化
処理に相当し、ステップ3以降が超電導化熱処理とな
る。
【0028】この熱処理を施す炉は、密封型ではなくガ
ス開放型となっており、ステップ3終了後、炉内へ導入
するガスを乾燥空気ガス(酸素ガス21%含有)に切り
替えることで、炉内の酸素濃度が徐々に21%に到達す
るように調整される。
【0029】
【表1】
【0030】表1の熱処理終了後、丸型多芯線8は伸線
加工により外径0.85mmとし、テープ状線材8aは圧
延加工により厚さ0.2mm、幅2mmとし、また、成形丸
線8bは伸線加工により外形1.3mmとした。それらの
各線材に従来と同様に2回目の超電導化熱処理を施して
超電導線材とした。
【0031】評価のために、液体窒素中で4端子法によ
り臨界電流密度Jcを測定した。尚、比較例として、バリ
ア材料として、厚さ10μmのNiシートとTiシート
を別々に適用し、同様に、丸型部材に巻きつけ作製した
試料を夫々作製した。また、Nb層の酸化熱処理を施さ
ない試料を作製するために、表1に示すステップ2のな
い従来手法の熱処理を施した試料も作製した。また、バ
リア材がJc特性を低下させているか否かを評価するた
めに、バリア材無しの試料も作製した。作製した各試料
の形態と超電導特性の測定結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2の結果より、バリア材料としてNbを
適用した試料及び適用熱処理として表1に示すような酸
化処理を施した本発明に係る試料においては、臨界電流
密度(Jc)が比較例に比べて高いことが確認できた。
また、バリア層の全く無い線材と同じJc特性を示し、
バリア層が形成されてもJc特性の低下のないことを確
認した。
【0034】[実施例2]図5に示すようなバリヤ付丸
型部材4bを得るために、厚さ10μmの金属Nbシー
ト3aを実施例1における丸型部材の外周の一部に銀が
むき出しの状態になるように巻付けた以外は、実施例1
と同様にして丸型多芯線、テープ状線材及び成形丸線を
得た。その後、Nb層の酸化処理を表1のステップ2の
時間を10時間に短縮した以外は実施例1と同様の熱処
理、中間加工処理等を施して資料を得、各資料について
実施例1と同様に超電導特性を測定した。その結果を表
3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3から明らかなように、各試料とも表2
と同じJc特性が得られており、バリア層の酸化処理を
短くしても、バリア層に隙間を設けることで、同等の線
材が得られることがわかった。
【0037】Nb層の酸化処理条件は、酸素濃度(30
%以上)、熱処理温度350℃〜450℃、処理時間1
0時間〜200時間である。普通、酸化処理は酸素濃度
が高くなるほど、熱処理温度が高くなるほど、処理時間
が長くなるほど、十分に行われる。しかし、熱処理温度
が450℃以上で10時間を越える処理を施すと、Bi
−2223系超電導材の場合、超電導材が反応し、超電
導特性を低下させるような生成物が発生したり、銀部材
の再結晶化が促進し、これも超電導特性の低下といった
問題を起こす。酸素濃度は小さくなるほどBi−222
3系超電導材自身が不安定になるので、酸素濃度30%
以上にすることが好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、長尺加工をほぼ完了させてから、酸化処理に
よりNb層を酸化Nbとするので、前記した要求事項を
満たすバリア付の多芯構造の酸化物超電導線材を容易に
得ることができる。そのため、バリア材のない時と同等
の臨界電流密度を有する酸化物超電導材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法の実施形態における多芯
ビレットの横断面を示す説明図である。
【図2】本発明に係る製造方法の実施形態における丸型
多芯線の横断面を示す説明図である。
【図3】本発明に係る製造方法の実施形態におけるテー
プ状線材の横断面を示す説明図である。
【図4】本発明に係る製造方法の実施形態における成形
丸線の横断面を示す説明図である。
【図5】本発明に係る製造方法の別な実施形態における
丸型部材の横断面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 酸化物超電導体 2 内被金属 3 Nb層 3b Nb層 4 バリヤ付丸型部材 5 外被金属部材 6 多芯ビレット 7 孔 8 丸型多芯線 8a テープ状線材 8b 成形丸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの酸化物超電導体又はその
    前駆体が内被金属で被覆された部材の外周をNb金属で
    覆ってなるバリア付丸型部材の複数を、平行な複数の断
    面円形の孔を有する外被金属部材の前記孔内に夫々挿入
    して多芯ビレットを形成し、その多芯ビレットに縮径加
    工を施すことで所定の線材とし、その線材に超電導化熱
    処理を施す前に、超電導化熱処理の温度より低い温度
    で、且つ酸素濃度が大気中の酸素濃度より高い雰囲気中
    で前記線材におけるNb層の酸化処理を施すことを特徴
    とするバリア付酸化物超電導多芯線材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記Nb層が、前記丸型部材の外周の一部
    が覆われず、内被金属の一部が露出するように施される
    ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】Nb層の酸化処理が、酸素濃度30%以
    上、温度350℃〜450℃の雰囲気内で10時間以上
    の熱処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の超電導線材の製造方法。
  4. 【請求項4】少なくとも一つの酸化物超電導材が内被金
    属を介して酸化ニオブの層で被覆されて外金属材の中に
    分散された酸化物超電導多芯線材であって、前記酸化ニ
    オブの層が超電導熱処理の前にNb金属の層を酸化処理
    したものであることを特徴とするバリア付酸化物超電導
    多芯線材。
  5. 【請求項5】前記酸化ニオブの層が、横断面において内
    被金属の外周の一部を覆わない層であることを特徴とす
    る請求項4に記載のバリア付酸化物超電導線材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221572A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Chubu Electric Power Co Inc 酸化物超電導線材用の2軸配向薄膜及びその製造方法
JP2014167941A (ja) * 2014-06-04 2014-09-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導薄膜の製造方法

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