JPH11311256A - 衝撃吸収式ステアリングシャフト - Google Patents

衝撃吸収式ステアリングシャフト

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JPH11311256A
JPH11311256A JP10115197A JP11519798A JPH11311256A JP H11311256 A JPH11311256 A JP H11311256A JP 10115197 A JP10115197 A JP 10115197A JP 11519798 A JP11519798 A JP 11519798A JP H11311256 A JPH11311256 A JP H11311256A
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JP
Japan
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shaft
serration
load
steering shaft
absorbing steering
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JP10115197A
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Shoji Oka
昭次 岡
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/12Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
    • F16F7/125Units with a telescopic-like action as one member moves into, or out of a second member
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/192Yieldable or collapsible columns
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F2226/02Surface treatments
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2230/00Purpose; Design features
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収縮荷重を安定させ、運転者の保護充実を図
る設計を容易にする。 【解決手段】 アウターシャフト12の端部に形成した
雌セレーション15と、インナーシャフト13の端部に
形成した雄セレーション17とを圧入嵌合させる。一方
又は双方のセレーション15、17の表面に、固体潤滑
剤製の皮膜を形成する。嵌合部の滑り状態を安定させ
て、上記課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のステア
リング装置に組み込んで、ステアリングホイールの動き
をステアリングギヤに伝達すると共に、衝突事故の際に
は全長を縮めて、ステアリングホイールにぶつかった運
転者を保護する衝撃吸収式ステアリングシャフトの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用操舵装置に於いて、ステアリン
グホイールの動きをステアリングギヤに伝達する為、図
6に示す様なステアリング機構が使用されている。上端
部にステアリングホイール1を固定した第一のステアリ
ングシャフト2は、ステアリングコラム3の内側に回転
自在に支持している。又、このステアリングコラム3
は、上部、下部両ブラケット4、5により、インスツル
メントパネル6の下面に固定している。上記第一のステ
アリングシャフト2の下端部で上記ステアリングコラム
3の下端開口から突出した部分には、第一の自在継手7
を介して、第二のステアリングシャフト8の上端部を連
結している。更に、この第二のステアリングシャフト8
の下端部は、第二の自在継手9を介して、ステアリング
ギヤ(図示せず)に通じる第三のステアリングシャフト
10に連結している。この様に構成したステアリング機
構では、上記ステアリングホイール1の動きは、上記ス
テアリングコラム3を挿通した第一のステアリングシャ
フト2、第一の自在継手7、第二のステアリングシャフ
ト8、第二の自在継手9、第三のステアリングシャフト
10を介してステアリングギヤに伝達し、車輪に舵角を
付与する。
【0003】ところで、この様に構成されるステアリン
グ機構に於いて、衝突時に運転者を保護する為、ステア
リングコラム3、及び各ステアリングシャフト2、8
を、衝撃に伴って全長が縮まる衝撃吸収式のものとする
事が、一般的に行なわれている。そして、この様な衝撃
吸収式ステアリングシャフトとして従来から、特開平8
−91230号公報に記載されたものが知られている。
図7〜13は、この公報に記載された衝撃吸収式ステア
リングシャフトを、図14〜18は、やはりこの公報に
記載された衝撃吸収式ステアリングシャフトの製造方法
を、それぞれ示している。
【0004】この衝撃吸収式ステアリングシャフト11
は、アウターシャフト12とインナーシャフト13とを
軸方向(図7の左右方向)に亙る相対的変位自在に組み
合わせる事により、軸方向に亙る衝撃力が加わった場合
に全長が縮まる様に構成している。上記アウターシャフ
ト12は、全体を円管状としており、一端部(図7、1
1の左端部)に絞り加工を施す事で、この一端部に小径
部14を形成している。そして、この小径部14の内周
面に、雌セレーション15を形成している。一方のイン
ナーシャフト13も、全体を円管状としており、一端部
(図7〜8の右端部)を押し広げる事で、大径部16を
形成している。そして、この大径部16の外周面に、上
記雌セレーション15と係合する雄セレーション17を
形成している。
【0005】又、上記大径部16の先端部(図7〜8の
右端部)は直径方向に少し押し潰す事により、長さLに
亙って、断面が長円形の第一変形部18を形成してい
る。この第一変形部18の長径d1 は、上記大径部16
の本体部分の直径d0 よりも大きく、同じく短径d2
は、この直径d0 よりも小さい(d1 >d0 >d2 )。
尚、雄セレーション17を形成した大径部16部分の径
は、何れもセレーションのピッチ円相当部分の径(pc
d)で表わす。
【0006】一方、上記小径部14の先端部(図7、1
1の左端部)は、やはり直径方向に少し押し潰す事によ
り、長さLに亙って、断面が長円形の第二変形部19を
形成している。この第二変形部19の長径D1 は、上記
小径部14の本体部分の直径D0 よりも大きく、同じく
短径D2 は、この直径D0 よりも小さい(D1 >D0
2 )。雌セレーション15を形成した小径部14部分
の径も、何れもセレーションのピッチ円相当部分の径
(pcd)で表わす。
【0007】又、上記小径部14の直径D0 は、上記大
径部16の直径d0 よりも僅かに大きく(D0 >d0
して、上記雌セレーション15と雄セレーション17と
が、上記第一、第二両変形部18、19以外の部分で
は、緩く係合する様にしている。但し、上記第一変形部
18の長径d1 は、上記小径部14の本体部分の直径D
0 よりも少し大きく(d1 >D0 )、上記第二変形部1
9の短径D2 は、上記大径部16の本体部分の直径d0
よりも少し小さく(D2 <d0 )している。
【0008】上述の様な形状を有するアウターシャフト
12とインナーシャフト13とは、図7に示す様に組み
合わせて、衝撃吸収式ステアリングシャフト11とす
る。即ち、アウターシャフト12の一端部に形成した小
径部14の内側に、インナーシャフト13の一端部に形
成した大径部16を位置させて、上記小径部14内周面
の雌セレーション15と上記大径部16外周面の雄セレ
ーション17とを係合させる。この状態で上記大径部1
6の先端部に形成した第一変形部18は、弾性変形(或
は塑性変形)しつつ、上記小径部14の基端部(図7、
11の右端部)に押し込まれる。又、上記小径部14の
先端部に形成した第二変形部19は、やはり弾性変形
(或は塑性変形)しつつ、上記大径部16の基端部(図
7〜8の左端部)に押し込まれる。
【0009】従って、上記アウターシャフト12とイン
ナーシャフト13とを、図7に示す様に組み合わせた状
態では、上記第一変形部18の外周面が小径部14の基
端部内周面と、上記第二変形部19の内周面が大径部1
6の基端部外周面と、それぞれ摩擦係合する。この結
果、上記アウターシャフト12とインナーシャフト13
とは、両シャフト12、13間での回転力の伝達を自在
に、且つ強い力が加わらない限り、軸方向に亙る相対的
変位を不能として、互いに結合される。
【0010】この様に、アウターシャフト12とインナ
ーシャフト13との結合を、金属製のアウターシャフト
12とインナーシャフト13とに形成した、第一、第二
両変形部18、19と相手部材との圧入嵌合により行な
う為、結合部の耐熱性が十分となり、使用条件によって
結合部の支持力が不足する事がなくなる。又、第一、第
二両変形部18、19は、上記アウターシャフト12と
インナーシャフト13との結合部で、軸方向に離隔した
2個所位置に設けられている為、これらアウターシャフ
ト12とインナーシャフト13との結合部の曲げ剛性も
十分に確保される。
【0011】更に、衝突時に軸方向に亙り強い力が加わ
った場合には、上記第一、第二両変形部18、19によ
る圧入嵌合部に働く摩擦力に抗して、アウターシャフト
12とインナーシャフト13とが、軸方向に亙って相対
的に変位し、衝撃吸収式ステアリングシャフト11の全
長を縮める。この様な衝撃吸収式ステアリングシャフト
11の場合、全長を縮める為に要する力は、上記2個所
の圧入嵌合部に働く摩擦力に打ち勝つだけのもので足り
る。従って、衝撃吸収式ステアリングシャフト11の全
長を縮める為に要する収縮荷重(コラプス荷重)が大き
くなる事なく安定し、衝突事故の際、ステアリングホイ
ールに衝突した運転者の身体に大きな衝撃力が加わるの
を有効に防止できる。
【0012】アウターシャフト12とインナーシャフト
13とを組み合わせて、上述の図7に示す様な衝撃吸収
式ステアリングシャフト11を構成する場合、先ず、図
14に示す様に、これら両シャフト12、13同士を組
み合わせる。即ち、前記雌セレーション15と雄セレー
ション17とを、上記小径部14の先端部と上記大径部
16の先端部とで互いに係合させる。そして、これら両
セレーション15、17同士を互いに係合させた状態の
まま、上記小径部14の外周面を直径方向内側に押圧す
る。即ち、上記小径部14の先端部及び上記大径部16
の先端部の周囲に1対の押圧片20、20を配置し、こ
れら1対の押圧片20、20同士を互いに近づけ合う事
により、上記小径部14の外周面を強く押圧する。これ
ら各押圧片20、20の内側面で上記小径部14の外周
面と当接する部分には、図15に示す様に、この外周面
に密接する、断面が円弧状の凹部21、21を形成して
いる。
【0013】これら各凹部21、21を上記小径部14
の外周面に軽く当接させた状態で、上記1対の押圧片2
0、20の端面同士の間には、厚さ寸法がδの隙間2
2、22が形成される。又、これら押圧片20、20
は、油圧機構等の図示しない押圧装置により、互いに近
づく方向に強く押圧する。そこで、図16に示す様に、
上記隙間22、22の厚さ寸法が0となるまで、上記1
対の押圧片20、20同士を互いに近付ければ、上記小
径部14の先端部の断面形状が、図16に示す様に楕円
形に塑性変形する。更に、この小径部14の先端部に挿
入した大径部16の先端部も、上記両セレーション1
5、17を介して同方向に押される。そして、この大径
部16の先端部の断面形状が、やはり図16に示す様に
楕円形に塑性変形する。
【0014】この様にして、上記小径部14の先端部及
び上記大径部16の先端部を直径方向内側に押圧し、こ
れら両先端部の断面形状を楕円形に塑性変形させたなら
ば、次いで、上記アウターシャフト12と上記インナー
シャフト13とを互いに近づく方向に軸方向に亙り相対
変位させる。即ち、上記1対の押圧片20、20の内側
からこれら両シャフト12、13を取り出した後、アウ
ターシャフト12を図14の左方に、インナーシャフト
13を同じく右方に、それぞれ相手シャフトに対して相
対変位させる。そして、前記図7に示す様に、上記小径
部14の先端部を上記大径部16の基端部に圧入嵌合す
ると共に、上記大径部16の先端部を上記小径部14の
基端部に圧入嵌合させる。上記押圧片20、20により
塑性変形させられていない、上記小径部14の中間部と
大径部16の中間部とは、互いに緩く係合させる。
【0015】又、前記特開平8−91230号公報に
は、図17に示す様に、互いに係合した小径部14及び
大径部16の先端部(図14参照)を塑性変形させる為
の押圧片20a、20aの内側面に凹部21、21(図
15〜16)を形成せず、単なる平坦面としたり、或は
図18に示す様に、1対の押圧片20b、20bをVブ
ロック状に形成し、各押圧片20b、20bが互いに係
合した小径部14及び大径部16の先端部(図14参
照)を2個所ずつ、合計4個所押圧する様にする事も記
載されている。
【0016】
【先発明の説明】更に、特願平8−304475号に
は、衝撃吸収式ステアリングシャフト11を収縮させる
為に要する荷重を所望値通りに規制する為の、収縮荷重
調整方法に関する発明が開示されている。図19〜22
は、この先発明に係る方法を実施する状態を示してい
る。この先発明に係る方法では、図19に示す様に、ア
ウターシャフト12の一端部となる前端部(図19、2
1、22の左端部)と、インナーシャフト13の一端部
となる後端部(図19、21、22の右端部)とで、各
シャフト12、13の周面に形成した雌セレーション1
5と雄セレーション17とを係合させる。そして、これ
ら両セレーション15、17同士を係合させたままの状
態で、図19〜20に示す様に上記アウターシャフト1
2の外周面を、互いに近づく方向に変位する1対の押圧
片20a´、20a´により、直径方向内側に押圧す
る。そして、上記アウターシャフト12の前端部及びイ
ンナーシャフト13の後端部を直径方向に亙り押圧し
て、これら両端部を、前述の図16に示す様に、断面形
状を楕円形に塑性変形させる。
【0017】特に、先発明の衝撃吸収式ステアリングシ
ャフトの収縮荷重調整方法を実施する際には、上記1対
の押圧片20a´、20a´として、それぞれの押圧面
が互いに平行な平坦面23、23であるものを使用す
る。そして、これら両押圧面23、23同士を互いに平
行に保持した状態のまま、上記1対の押圧片20a´、
20a´同士を互いに近づけ合う。
【0018】上述の様にして1対の押圧片20a´、2
0a´によりアウターシャフト12の前端部及びインナ
ーシャフト13の後端部の断面形状を楕円形に変形させ
たならば、これらアウターシャフト12とインナーシャ
フト13とを、互いに近づき合う方向に押圧する。そし
て、図21に示す様に、これらアウターシャフト12の
前端部とインナーシャフト13の後端部とを、軸方向に
亙って所望長さLだけ重畳させる。この所望長さLが、
通常状態(衝突事故が起こっていない状態)で上記アウ
ターシャフト12とインナーシャフト13とが互いに嵌
合し合っている、正規嵌合長さである。二次衝突時に
は、図22に示す様に、これらアウターシャフト12と
インナーシャフト13との嵌合長さが、上記正規嵌合長
さLよりも大きくなって、前記衝撃吸収式ステアリング
シャフト11の全長が収縮する。先発明の収縮荷重調整
方法の場合には、上記衝撃吸収式ステアリングシャフト
11の全長を収縮させる為に要する収縮荷重を所望値に
規制する為に、上記1対の押圧片20a´、20a´同
士を近づけるプレス荷重を変える。
【0019】即ち、上記1対の押圧片20a´、20a
´としてそれぞれの押圧面が互いに平行な平坦面23、
23であるものを使用し、これら両押圧面23、23同
士を互いに平行に保持した状態のまま、上記1対の押圧
片20a´、20a´同士を互いに近づけ合うと、これ
ら両押圧片20a´、20a´同士を互いに近づけ合う
プレス荷重と、上記収縮荷重との関係が、図23に示す
様になる。この図23から明らかな通り、これらプレス
荷重と収縮荷重とはほぼ比例する。従って、上記プレス
荷重を制御する事により、上記収縮荷重を所望値に規制
できる。尚、この図23に示した収縮荷重とは、上記ア
ウターシャフト12とインナーシャフト13とを上記正
規嵌合長さLだけ嵌合させた衝撃吸収式ステアリングシ
ャフト11を、これら両シャフト12、13の嵌合長さ
を長くすべく、収縮させ始める為に要する荷重を言う。
【0020】上述の様に、押圧面が互いに平行な1対の
平坦面23、23である押圧片20a´、20a´によ
り上記アウターシャフト12とインナーシャフト13と
の係合部を塑性変形させた場合には、上記プレス荷重と
収縮荷重とがほぼ比例する。これに対して、前述の図1
5〜16に示した様な、円弧状の凹部21、21を有す
る押圧片20、20、或は図18に示す様なVブロック
状の押圧片20b、20bを使用した場合には、これら
プレス荷重と収縮荷重とは殆ど比例せず、プレス荷重に
より収縮荷重を調整する事が難しい。
【0021】上述の様な先発明によれば、衝撃吸収式ス
テアリングシャフト11を収縮させる為に要する荷重を
所望値通りに規制して、二次衝突時に運転者保護を有効
に図れるステアリング装置の実現を図れる。しかも、上
記アウターシャフト12とインナーシャフト13とを上
記正規嵌合長さLだけ嵌合させた状態での嵌合部の曲げ
剛性が高く(大きく)、通常時にこの嵌合部ががたつく
事を有効に防止できる。即ち、先発明の対象となる衝撃
吸収式ステアリングシャフト11は、前述した様に、図
19(又は図14)に示す様にアウターシャフト12の
端部とインナーシャフト13の端部とを係合させた状態
でこれら両シャフト12、13の断面形状を塑性変形さ
せた後、図21(又は図7)に示す様に、これら両シャ
フト12、13同士を互いに近づける方向に変位させ
る。この為、これら両シャフト12、13は、図7から
明らかな様に、軸方向に離隔した2個所位置で強く嵌合
し、これら2個所位置の中間部での嵌合強度は極く弱く
なる。従って、上記両シャフト12、13同士の嵌合部
の曲げ剛性を高くする為には、上記2個所位置での嵌合
強度を何れも大きくする必要がある。これら2個所位置
の嵌合部は、同時に塑性変形させた第一変形部18と第
二変形部19とを軸方向に離隔させて構成する(図7)
為、上記2個所位置での嵌合強度を何れも大きくする為
には、これら2個所位置の嵌合強度を互いに等しくする
必要がある。
【0022】この様な観点から、前述した各押圧片2
0、20a、20bの形状の相違が、得られる衝撃吸収
式ステアリングシャフト11の嵌合部の嵌合強度に及ぼ
す影響を知る為の実験の結果を、図24に示す。この図
24は、押圧面が互いに平行な1対の平坦面23、23
である押圧片20a´、20a´により上記アウターシ
ャフト12とインナーシャフト13との係合部を塑性変
形させた場合に於ける、衝撃吸収式ステアリングシャフ
ト11の収縮量と収縮荷重との関係を示している。この
図24で、横軸は収縮量を、縦軸は収縮荷重を、それぞ
れ示しているが、横軸の0位置は、図19(又は図1
4)に示す様に、アウターシャフト12とインナーシャ
フト13との係合部を塑性変形させた状態のまま、未だ
これら両シャフト12、13同士を近づけ合わない状態
位置を示している。又、上記横軸の正規嵌合長さLの位
置は、図21に示す様に、上記両シャフト12、13同
士を、通常の使用状態に嵌合させた状態位置を示してい
る。
【0023】更に、横軸の点Pの位置は、図22に示す
様に、衝突事故に発生する様な収縮荷重に基づいて上記
衝撃吸収式ステアリングシャフト11が収縮し、インナ
ーシャフト13の一端部に形成された第一変形部18が
アウターシャフト12の雌セレーション15から抜け出
した状態位置を示している。この点P位置の状態では、
上記衝撃吸収式ステアリングシャフト11を収縮させる
為に要する収縮荷重は、上記アウターシャフト12の一
端部に形成した第二変形部19とインナーシャフト13
の外周面の雄セレーション17との嵌合部に抗する為の
力のみとなる。従って、この点P部分での収縮荷重α
が、上記正規嵌合長さL位置での収縮荷重の半分程度で
あれば、前記2個所位置の嵌合強度は互いにほぼ等しい
事になる。上記実験のよると、上記点P部分での収縮荷
重αと、上記正規嵌合長さL位置から点P部分までの間
に低下した収縮荷重βとはほぼ等しく(α≒β)、上記
2個所位置の嵌合強度を互いにほぼ等しい事が分った。
【0024】これに対して、前述の図15〜16に示し
た様な、円弧状の凹部21、21を有する押圧片20、
20、或は図18に示す様なVブロック状の押圧片20
b、20bを使用して衝撃吸収式ステアリングシャフト
11を造った場合には、上記点P部分に相当する部分で
の収縮荷重α´と、上記正規嵌合長さL位置に相当する
部分から点P部分に相当する部分までの間に低下した収
縮荷重β´とは、図25に示す様に大きく異なった。こ
の様に上記両荷重α´、β´が大きく異なる事は、上記
2個所位置の嵌合強度が互いに大きく異なり、上記アウ
ターシャフト12とインナーシャフト13との嵌合部の
曲げ剛性が小さい事を意味する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平8−9
1230号公報に記載された構造、並びに上述した特願
平8−304475号に開示された構造及び方法は、何
れも従前の構造及び方法に比べれば、衝撃吸収式ステア
リングシャフトの曲げ剛性の確保と収縮荷重の安定化と
を図れる。但し、この収縮荷重をより安定させる為に
は、依然として改良の余地がある。
【0026】即ち、本発明の対象となる衝撃吸収式ステ
アリングシャフトの場合には、アウターシャフトの一端
部内周面に雌セレーションを、インナーシャフトの一端
部外周面に雄セレーションを、それぞれ形成している。
これら各セレーションのうち、雌セレーションはブロー
チ加工により、雄セレーションは転造加工により、それ
ぞれ形成する。この様な加工により上記各セレーション
を形成した場合、これら各セレーションの表面粗さを一
定にする事は難しい。逆に言えば、これら各セレーショ
ンの表面粗さにばらつきが生じる事が避けられない。
【0027】この様な各セレーションの表面粗さは、そ
のまま衝撃吸収式ステアリングシャフトの収縮荷重のば
らつきに結び付き、表面粗さが大きい(荒い)場合には
この収縮荷重が大きくなり、反対に表面荒さが小さい
(滑らかな)場合にはこの収縮荷重が小さくなる。この
様な原因により収縮荷重がばらつくと、運転者の保護充
実を図る為のステアリング装置の設計が難しくなる。上
記収縮荷重を安定させるべく、上記各セレーションの表
面粗さのばらつきを抑える為には、これら各セレーショ
ンの表面に、液体ホーニング等の仕上加工を施す事も考
えられるが、加工コストが嵩む為、現実的ではない。本
発明は、この様な事情に鑑みて、安定した収縮荷重を得
られしかも低コストの衝撃吸収式ステアリングシャフト
を実現すべく発明したものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の衝撃吸収式ステ
アリングシャフトは、前述した従来の、或は先発明の衝
撃吸収式ステアリングシャフトと同様に、一端部の内周
面に雌セレーションを形成した管状のアウターシャフト
と、一端部の外周面に上記雌セレーションと係合する雄
セレーションを形成したインナーシャフトとを、この雄
セレーションと上記雌セレーションとを締り嵌め状態で
係合させる事により、軸方向に亙る荷重に基づく収縮を
自在に組み合わせて成る。特に、本発明の衝撃吸収式ス
テアリングシャフトに於いては、上記雄セレーションと
雌セレーションとの少なくとも一方の表面に、固体潤滑
剤の皮膜を形成している。
【0029】
【作用】上述の様に構成する本発明の衝撃吸収式ステア
リングシャフトの場合、アウターシャフトの一端部内周
面に形成した雌セレーションと、インナーシャフトの一
端部外周面に形成した雄セレーションとは、固体潤滑剤
の皮膜を介して摺接する。上記アウターシャフト及びイ
ンナーシャフトを構成する金属材料同士が直接接触する
事はないか、仮にあっても僅かである。この為、上記雌
セレーションと雄セレーションとの摺動状態が安定し、
上記衝撃吸収式ステアリングシャフトの収縮荷重が安定
する。
【0030】
【発明の実施の形態】図1〜3は、実施の形態の1例を
示している。本発明の衝撃吸収式ステアリングシャフト
11は、図1に示す様に、アウターシャフト12の一端
部となる前端部(図1の左端部)と、インナーシャフト
13の一端部となる後端部(図1の右端部)とで、各シ
ャフト12、13の周面に形成した雌セレーション15
と雄セレーション17とを係合させて成る。
【0031】この様な本発明の衝撃吸収式ステアリング
シャフト11を造るには、前述の図19〜20に示した
先発明に係る方法の様に、上記両セレーション15、1
7同士を係合させたままの状態で上記アウターシャフト
12の外周面を、互いに近づく方向に変位する1対の押
圧片20a´、20a´により、直径方向内側に押圧す
る。そして、上記アウターシャフト12の前端部及びイ
ンナーシャフト13の後端部を直径方向に亙り押圧し
て、これら両端部を、前述の図16に示す様に、断面形
状を楕円形に塑性変形させる。次いで、これらアウター
シャフト12とインナーシャフト13とを、互いに近づ
き合う方向に押圧して、図1に示す様に、これらアウタ
ーシャフト12の前端部とインナーシャフト13の後端
部とを、軸方向に亙って所望長さLだけ重畳させる。二
次衝突時には、やはり前述した図22に示す様に、これ
らアウターシャフト12とインナーシャフト13との嵌
合長さが、上記正規嵌合長さLよりも大きくなって、上
記衝撃吸収式ステアリングシャフト11の全長が収縮す
る。
【0032】特に、本例の衝撃吸収式ステアリングシャ
フト11の場合には、上記インナーシャフト13の一端
部に形成した雄セレーション17の表面に、この雄セレ
ーション17の全長L17(≫所望長さL)に亙り、固体
潤滑剤製の皮膜24(図3)を形成している。この皮膜
24を形成する固体潤滑剤の材質及び厚さは、所望とす
る収縮荷重及び曲げ剛性に応じて設計的に選択する。材
質としては、上記雄セレーション17の表面への密着性
が優れたものを使用し、例えば、東洋ドライルーブ株式
会社が商品名「ドライルーブ」で市販している、二硫化
モリブデン(MoS2)系のもの、或はPTFE、FEP等
の弗素樹脂系のもの等が、好ましく使用できる。
【0033】又、厚さに関しては、上記アウターシャフ
ト12及びインナーシャフト13を構成する金属(一般
的には鋼或はアルミニウム合金)同士が擦れ合う事を十
分に防止すべく、或る程度の厚さを確保する必要があ
る。これに対して、それ自体は剛性が低い、上記皮膜2
4の厚さが大きくなり過ぎると、この皮膜24を介して
互いに一端部同士を嵌合させた、上記アウターシャフト
12とインナーシャフト13との曲げ剛性が低くなる。
これらの事を考慮した場合に、上記皮膜24の厚さは、
固体潤滑剤として上記「ドライルーブ」を使用した場合
で、0.005〜0.015mm程度に規制する事が好ま
しい。
【0034】上述の様に構成する本発明の衝撃吸収式ス
テアリングシャフト11の場合、上記アウターシャフト
12の一端部内周面に形成した雌セレーション15と、
インナーシャフト13の一端部外周面に形成した雄セレ
ーション17とは、上記固体潤滑剤の皮膜24を介して
摺接する。上記アウターシャフト12及びインナーシャ
フト13を構成する金属材料(鋼或はアルミニウム合
金)同士が直接接触する事はないか、仮にあっても僅か
である。この為、上記雌セレーション15と雄セレーシ
ョン17との摺動状態が安定し、上記衝撃吸収式ステア
リングシャフト11の収縮荷重が安定する。この結果、
運転者の保護充実を図るべく、この衝撃吸収式ステアリ
ングシャフト11を含んで構成する自動車用操舵装置の
設計が容易になる。特に、軽量化の為に上記アウターシ
ャフト12とインナーシャフト13とのうちの一方を鋼
製、他方をアルミニウム合金製とした場合に、そのまま
では上記雌セレーション15と雄セレーション17との
摺動面にむしれ、かじり等の損傷が発生し易くなるが、
本発明によれば、この様な場合にもこれらの損傷の発生
を防止し、上記衝撃吸収式ステアリングシャフト11の
収縮が安定して行なわれる様にできる。
【0035】
【実施例】本発明の効果を確認する為に行なった実験の
結果に就いて説明する。実験では、図1、21に示す様
な衝撃吸収式ステアリングシャフト11を、前述の図1
9〜21で説明した先発明に係る方法により造り、雄セ
レーション17の表面の固体潤滑剤製の皮膜24の有無
が、上記衝撃吸収式ステアリングシャフト11の収縮荷
重に及ぼす影響に就いて測定した。アウターシャフト1
2及びインナーシャフト13の材質は何れも鋼とし、1
対の押圧片20a´、20a´(図20)により上記ア
ウターシャフト12及びインナーシャフト13を押圧す
る荷重Pp の目標値は3300kgf とした。この押圧荷
重は多少ばらつく事が避けられないので、実際に加えた
荷重を表1中に記載した。又、アウターシャフト12の
前端部とインナーシャフト13の後端部とを軸方向に亙
って重畳させる所望長さLは、60mmとした。皮膜24
の有無以外の条件は、極力同じにした。尚、この皮膜2
4を構成する固体潤滑剤としては、弗素樹脂系の「ドラ
イルーブ」である、S−6150(製品名)を使用し
た。
【0036】この様な条件で行なった実験の結果を、表
1、2及び図4に示す。この表1、2中、押し込み時の
最大荷重PS とは、図19に示す様にして第一、第二変
形部18、19を形成したアウターシャフト12及びイ
ンナーシャフト13を互いに近付け合い、上記衝撃吸収
式ステアリングシャフト11とする場合に要する荷重の
最大値を示しており、図4の左端部に表われたピーク値
に対応する。又、「アウター+インナー」部分の収縮荷
重P1 とは、図1及び図21に示す様に、第一、第二変
形部18、19の双方が相手部分と圧入嵌合している状
態(図4のL1範囲)で、上記衝撃吸収式ステアリング
シャフト11を収縮させる為に要する荷重を示してい
る。更に、「インナーのみ」の収縮荷重P2 とは、図2
2に示す様に、第一変形部18が相手部分から外れ、第
二変形部19とインナーシャフト13とのみが圧入嵌合
している状態(図4のL2 範囲)で、上記衝撃吸収式ス
テアリングシャフト11を収縮させる為に要する荷重を
示している。又、図4中、実線aは上記皮膜24を設け
ない場合に於ける収縮荷重と収縮量(ストローク)との
関係を、破線bは上記皮膜24を設けた場合に於ける収
縮荷重と収縮量との関係を、それぞれの平均値で表して
いる。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】実験結果を表したこれら表1、2及び図4
から明らかな通り、本発明によれば、衝撃吸収式ステア
リングシャフト11の収縮荷重を低く、しかも安定させ
る事ができる。本発明で重要な事は、収縮荷重を安定さ
せられる点である。上記収縮荷重の大きさは、前記1対
の押圧片20a´、20a´により上記アウターシャフ
ト12及びインナーシャフト13を押圧する荷重を変え
る事により調整自在である。即ち、この押圧する荷重を
大きくすれば、上記収縮荷重を大きくでき、反対に、こ
の押圧する荷重を小さくすれば、上記収縮荷重を小さく
できる。従って、上述の様に収縮荷重を安定させる事が
できれば、衝撃吸収式ステアリングシャフト11の収縮
荷重を目標値に近く設定できる。
【0040】即ち、運転者の保護充実を十分に図れる自
動車用操舵装置を設計する為には、この自動車用操舵装
置に組み込む衝撃吸収式ステアリングシャフト11の収
縮荷重と収縮量との関係を、例えば図5の実線αに示す
様に規制する。但し、この関係をこの実線α通り正確に
規制する事は難しいので、同図に記載した2本の破線
β、βに挟まれる範囲に、上記関係を規制する。これら
2本の破線β、βの間隔を狭くできる程、上記衝撃吸収
式ステアリングシャフト11の収縮荷重と収縮量との関
係のばらつきが小さく、上記自動車用操舵装置の設計が
容易になる。本発明は、この様な2本の破線β、βの間
隔を狭くして、上記衝撃吸収式ステアリングシャフト1
1の収縮荷重と収縮量との関係のばらつきを小さくでき
る。
【0041】尚、固体潤滑剤製の皮膜24を、雄セレー
ション17の表面に代えて雌セレーション15の表面に
形成しても、或は雄、雌両セレーション17、15の表
面に形成しても、同様の作用・効果を得られる。雄、雌
両セレーション17、15の表面に上記皮膜24を形成
する場合には、皮膜24の合計厚さを、前述の範囲に収
める。又、アウターシャフト12とインナーシャフト1
3との一方又は双方を、アルミニウム合金等の非鉄金属
により造る場合、上記皮膜24は、非鉄金属製のシャフ
トに形成したセレーションの表面、又は両セレーション
の表面に形成する。
【0042】
【発明の効果】本発明の衝撃吸収式ステアリングシャフ
トは、以上に述べた通り構成され作用するので、二次衝
突時に運転者保護を有効に図れるステアリング装置の実
現に寄与できる。又、固体潤滑剤製の皮膜は薄くて良い
為、曲げ剛性が実用上問題になる程低下する事もない。
更に、鋼製とアルミニウム合金材とを組み合わせて衝撃
吸収式ステアリングシャフトを構成し、実施の形態の様
な組み合わせをした場合でも、むしれ、かじり等の損傷
を防止して、衝撃吸収式ステアリングシャフトの収縮を
安定して行なわせる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す部分断面図。
【図2】インナーシャフトを取り出して示す部分断面
図。
【図3】図2の拡大A−A断面図。
【図4】本発明の効果を確認する為に行なった実験の結
果を示す線図。
【図5】収縮荷重と収縮量との関係の設定に関して説明
する為の線図。
【図6】本発明の対象となる衝撃吸収式ステアリングシ
ャフトを組み込んだ、ステアリング機構の1例を示す側
面図。
【図7】従来構造の1例を示す要部断面図。
【図8】従来構造に組み込まれるインナーシャフトの断
面図。
【図9】図8のB−B断面図。
【図10】同C−C断面図。
【図11】従来構造に組み込まれるアウターシャフトの
断面図。
【図12】図11のD−D断面図。
【図13】同E−E断面図。
【図14】従来から知られている衝撃吸収式ステアリン
グシャフトの製造方法の第1例の実施状況を示す要部断
面図。
【図15】塑性変形前の状態で示す、図14のF−F断
面図。
【図16】塑性変形後の状態で示す、図15と同様の
図。
【図17】従来から知られている衝撃吸収式ステアリン
グシャフトの製造方法の第2例の実施状況を示す、図1
5と同様の図。
【図18】同第3例を示す、図15と同様の図。
【図19】先発明の実施の形態の1例の前工程を示す部
分断面図。
【図20】図19のG−G断面図。
【図21】先発明の実施の形態の1例の後工程を示す部
分断面図。
【図22】衝突事故に伴って収縮した状態を示す部分断
面図。
【図23】先発明の方法により収縮荷重を調整する場合
の、プレス荷重と収縮荷重との関係を示す線図。
【図24】先発明の方法により収縮荷重を調整しつつ製
造する衝撃吸収式ステアリングシャフトの収縮量と収縮
荷重との関係を示す線図。
【図25】先発明の方法によらずに製造する衝撃吸収式
ステアリングシャフトの収縮量と収縮荷重との関係を示
す線図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 第一のステアリングシャフト 3 ステアリングコラム 4 上部ブラケット 5 下部ブラケット 6 インスツルメントパネル 7 第一の自在継手 8 第二のステアリングシャフト 9 第二の自在継手 10 第三のステアリングシャフト 11 衝撃吸収式ステアリングシャフト 12 アウターシャフト 13 インナーシャフト 14 小径部 15 雌セレーション 16 大径部 17 雄セレーション 18 第一変形部 19 第二変形部 20、20a、20b、20a´ 押圧片 21 凹部 22 隙間 23 平坦面 24 皮膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部の内周面に雌セレーションを形成
    した管状のアウターシャフトと、一端部の外周面に上記
    雌セレーションと係合する雄セレーションを形成したイ
    ンナーシャフトとを、この雄セレーションと上記雌セレ
    ーションとを締り嵌め状態で係合させる事により、軸方
    向に亙る荷重に基づく収縮を自在に組み合わせて成る衝
    撃吸収式ステアリングシャフトに於いて、上記雄セレー
    ションと雌セレーションとの少なくとも一方の表面に固
    体潤滑剤の皮膜を形成した事を特徴とする衝撃吸収式ス
    テアリングシャフト。
  2. 【請求項2】 アウターシャフトの一端部とインナーシ
    ャフトの一端部とは、互いに軸方向に亙り離隔した第
    一、第二の嵌合部で圧入嵌合すると共に、これら第一、
    第二の圧入嵌合部の間部分で互いに緩く係合している、
    請求項1に記載した衝撃吸収式ステアリングシャフト。
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