JP7091854B2 - 十字軸継手 - Google Patents
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Description
また、折り曲げトルクが増加することによるステアリング装置の操舵安定性面での課題があった。
第二の発明は、第一の発明において、前記凸部の先端に一文字のすり割を設けたことを特徴とする。
第三の発明は、第一の発明において、前記凸部の先端に十文字のすり割を設けたことを特徴とする。
第四の発明は、第一の発明において、前記凸部を中空の円筒状したことを特徴とする。
図1は、本発明の十字軸継手を有するステアリング装置の構成を示し、一部を断面した正面図であって、電動パワーステアリング装置に適用した実施形態を示す。
なお、電動パワーステアリング装置において、コラムタイプ電動パワーステアリング装置の様にインタミシャフトよりも運転者寄りにパワーアシスト装置を設けた場合は、インタミのフリクションはアシスト装置のパワーにより掻き消されてしまい、運転者にはほとんど気にならないが、ピニオンタイプ電動パワーステアリング装置やラックアシスト電動パワーステアリング装置若しくは油圧のパワーステアリング装置車両では、運転者から見てインタミシャフトよりも下流にアシスト機構が存在するシステムでは、インタミシャフトのフリクションはダイレクトに運転者が感じる事ができ、それは不快適な転舵フィーリングと一般的に評価される。
なお、本実施形態の十字軸継手を採用するステアリング装置は、油圧式パワーステアリング、電動式パワーステアリング、その他いずれの形式のものでも良い。
図2は、本発明の十字軸継手15の一部を断面した側面図である。図2に示すように、十字軸継手15は、一対のヨーク4、4の間に、十字状のスパイダー(十字軸ともいう。)5が介装してある。すなわち、ヨーク4の軸受孔41に、ニードル軸受6を介して、スパイダー5先端の軸部51が揺動自在に嵌合し、軸部51の下部外周には、シール52が嵌合している。
また、ベアリングカップ61は、金属製の薄板をプレス加工された一端密閉型のシェル型外輪である。
実施形態1の十字軸継手15では、ニードル軸受6のベアリングカップ61の内底面中央部またはスパイダー5の軸部51の先端面中央部のいずれかに円柱状凸部(円柱状突起部)を設けている。これにより、ニードル軸受6のベアリングカップ61の内底面とスパイダー5の軸部51の先端面との回転接触面の回転トルクを低減できる。
先ず、ベアリングカップ61側に円柱状凸部を設けた場合について説明する。
図3(c)は実施形態1の十字軸継手15のニードル軸受6の一部要部断面で、図3(c)に示すように、ニードル軸受6のベアリングカップ61の内底面中央部(図面上、中心軸線を一点鎖線にて示す、以下、同じ。)には、所定の径Dを有する円柱状の凸部(円柱状の突起部)63を設けている。
そして、ニードル軸受6は、ベアリングカップ61の円柱状の凸部63とスパイダー5の軸部51の軸部先端の平面51aとが回転接触する。
なお、図3(d)の図面において、本実施形態の説明上、ベアリングカップ61の記載を省略している(以下、図3(b)、図4、図5及び図6においても同じ。)。
すなわち、図3(d2)に示すように、平面51aには、凸部63の磨耗する前の接触面積から回転接触によって軸部51の平面51aの位置D1aから深さHだけ磨り減った凹部D1が形成されるものの、接触面積C5(63)は不変で変わらない。
図3(a)は、従来技術の台形断面を持つ円錐台形状を持つ十字軸継手15のニードル軸受6を示しており、ベアリングカップ61の内底面中央部には、軸線方向断面において所定の曲率半径Rを有する曲面の凸部62を設けられている。
このように従来技術のニードル軸受は面圧が下がるものの、凸部62の半径の接触面増加に因るトルクアップの方が支配的で差し引きで折り曲げトルクが上昇する。
したがって、従来技術にあった曲面Rの凸部62ではなく、実施形態1のように円柱状の凸部63を設けることで、磨耗による接触半径の増加を抑えることにより、回転トルクの増加を抑える効果を奏することができる。
次に、スパイダー5の軸部51側に円柱状の凸部53を設けた実施形態2について説明する。
図4(a)は、軸部51の平面51aに円柱状の凸部53を設けたニードル軸受6の軸部51の正面図と側面図の模式図である。図4(a)に示すように、凸部53は、径Dからなる円柱状に形成され、その平面51aから高さH1を有している。
図4(b)は、回転接触により円柱状の凸部53の先端が高さH2まで磨り減っていることを示している側面図である。図4(b)に示すように、このときの接触面積C7(53)は、接触当初の接触面積C6(53)と変わらず、ニードル軸受側の磨耗による面圧(締め代)減少により、フリクションが低減される効果がある。
グリースはベアリングカップ61と軸部51間に充填されるが、さらに磨耗を軽減するためのグリース溜りが設けられる実施形態1として、一文字のすり割りS1または十文字のすり割りS2のグリース溜りを設けている。
本実施形態1では、円柱状の凸部53の先端に溝加工により一文字のすり割りS1若しくは十文字のすり割りS2を設けている。例えば、図5(a)には、軸部51の突起状の凸部54に一文字のすり割りS1による潤滑用のグリース溜まりを設けることを示している。また、図5(b)には、軸部51の突起状の凸部54に十文字のすり割りS2が形成されている。
なお、図に示していないが、一文字のすり割りS1若しくは十文字のすり割りS2をベアリングカップ61の内径凸先端に潤滑用のグリース溜まりを設けても本実施形態の範囲である。
グリース溜りの実施形態2として、凸部53を中空の円筒状にしている。
図6(a)に示すように、スパイダー5の軸部51の突起状の円筒部54を中央部が中空の径D1の凹部54aが形成された径Dからなる円筒形状としている。この円筒内部である凹部54aに、潤滑剤G(グリースや固体潤滑剤)を図6(a)に示すような初期状態において充填することで、円筒部54の磨耗が進行した際に、図6(b)に示すように、中央部分の潤滑剤Gが行き場を失い、その潤滑剤Gが流れ出る(図6(b)の矢印符号がその状態である。)。
また、グリース溜り内に封入するグリースには、二硫化モリブデン以外にも例えば、イオウ系(S)極圧添加剤、イオウ-リン系(S-P)極圧添加剤、亜鉛-イオウ-リン系(Zn-S-P)極圧添加剤)を加えて、磨耗をさらに低減することもできる。
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 十字軸継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
4 ヨーク
41 軸受孔
5 スパイダー(十字軸)
51 軸部
52 シール
53 凸部(スパイダー側)
54 凸部(スパイダー側)
6 ニードル軸受
61 ベアリングカップ
62 凸部(ベアリングカップ側)
63 凸部(ベアリングカップ側)
70 ニードル
Claims (1)
- ヨークの軸受孔に、ニードル軸受を介して、スパイダーの軸部を揺動自在に嵌合し、前記軸部を密閉するように形成されたベアリングカップを備えた十字軸継手において、
前記ベアリングカップの内底面中央部または前記軸部の先端面中央部のいずれかに凸部を設け、
前記凸部は、
前記軸部の中心軸の軸回りの周方向に沿って延びる円筒部と、
当該円筒部の径方向内側に設けられた固体潤滑剤と、を備えたことを特徴とする十字軸継手。
Priority Applications (1)
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JP2018109111A JP7091854B2 (ja) | 2018-06-07 | 2018-06-07 | 十字軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018109111A JP7091854B2 (ja) | 2018-06-07 | 2018-06-07 | 十字軸継手 |
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JP2019211033A JP2019211033A (ja) | 2019-12-12 |
JP7091854B2 true JP7091854B2 (ja) | 2022-06-28 |
Family
ID=68846645
Family Applications (1)
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JP2014234878A (ja) | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 東京パーツ工業株式会社 | モータ駆動装置 |
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