JP2014234878A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スチールボールを用いることなくウォーム先端の摩耗を抑制し得るモータ駆動装置を提供する。【解決手段】 ウォーム30は、モータ20のシャフト21にその軸方向に移動可能に装着され、ウォーム30のハウジング10に当接する部分に、環状突起33が設けられている。また、ハウジング10には、環状突起33を収容する収容部12が設けられ、収容部12にグリスが塗布される。【選択図】 図4

Description

本発明は、ウォーム減速機構を備えたモータ駆動装置に関する。
例えば、車両のエアコン用通路に設けられる気流調節弁の駆動源として、電動モータを用いたものが知られている。
このようなモータ駆動装置として、特許文献1には、ケース部とカバー部を互いに組み付けてなるハウジングの内部に、モータと、モータのシャフトに固着されたウォームと、このウォームに噛合するウォームホイール等の減速歯車からなる駆動機構部を備えるものが開示されている。
特許文献1に記載のようなモータ駆動装置では、ウォームホイールとウォームを介してシャフトにスラスト方向の力が作用する。一方、モータは少なからずスラスト方向の遊び量(スラストガタ)があるため、起動時や回転方向が変化する時にシャフトにスラスト方向の力が作用するとウォームを含むロータ全体が軸方向に移動し、スラスト軸受等との間で異音(衝撃音)が発生する。
上記の異音(衝撃音)を低減するため、従来は図18に示すように、モータ120のシャフト121に連結部材(ストッパ)122を圧入固定し、この連結部材122を介してウォーム130にシャフトの回転力を伝達するように構成していた。
即ち、ウォーム130をシャフト121に圧入固定するのではなく、ウォーム130の一端に形成した凹嵌部132aに、連結部材122の延出部122aを係合せしめるように構成していた。このような構成によれば、ウォーム130はシャフト121の軸方向に移動可能であるため、ロータ全体の重量に比較して僅かな重量のウォームだけが軸方向に移動することになり、異音(衝撃音)を大幅に低減することができる。
一方、ウォームをシャフトの軸方向に移動可能に構成した場合には、ウォームの先端をハウジングの内壁面などに当接させて移動量を制限する必要があり、この当接面における摺動抵抗を抑えるためにウォームの先端を球面状にするのが一般的である。
また、モータ駆動装置の軽量化及び低コスト化の要請から、合成樹脂製のウォームを用いることも多い。
しかしながら、合成樹脂製のウォームを用いた場合、ハウジング等と当接するウォームの先端が摩耗する問題があり、モータ駆動装置の高寿命化の妨げとなっていた。
そこで、特許文献2では、モータ駆動装置の高寿命化を図るために、ウォームの先端部にスチールボールを挿入してウォームの摩耗を防止している。
特開平9−219957号公報 特開2005−94919号公報
しかしながら、ウォームの先端部にスチールボールを挿入する構成では、部材の増加と製造工程の増加を伴い、低コスト化の障害となっていた。
そこで本発明は、スチールボールを用いることなくウォーム先端の摩耗を抑制して、安価で高寿命化を図ったモータ駆動装置の提供を目的とするものである。
以下、上記の課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用することができる。また、本発明の態様あるいは技術的特徴は以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものである。
すなわち、モータ駆動装置に関する本発明の第一の態様は、ハウジング内に、シャフトを有するモータと、ウォームと、前記ウォームに噛合するウォームホイールとを具備し、
前記ウォームは、前記シャフトにその軸方向に移動可能に装着され、
前記ウォームの前記ハウジングに当接する部分に、環状突起が設けられていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ウォームとハウジングとの接触が環状の線接触の状態となる。よって、ウォーム先端を球面状した場合に比べ接触圧が低下し、ウォームの摩耗を抑制することができると共に、ウォーム先端全面が面接触する状態に比べ摺動抵抗を抑えてモータの効率を高めることができる。
また、本発明の第二の態様は、前記環状突起の内側にグリスが塗布されていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ウォームとハウジングとの当接面にグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、本発明の第三の態様は、前記環状突起を収容する収容部が、前記ハウジングに設けられており、前記収容部にグリスが塗布されていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ウォームとハウジングとの当接面にグリスを極めて安定的に供給することができると共に、ウォームの回転によってグリスが飛散するのを効果的に防止でき、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大をより一層確実に抑制することができる。
また、本発明の第四の態様は、前記ハウジングに凸部が設けられており、前記凸部にワッシャが嵌め込まれ、前記ワッシャを介して前記環状突起が前記ハウジングに当接することを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、より一層効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
また、本発明の第五の態様は、前記シャフトの先端は、前記環状突起の中心から前記ウォームの外部に突出し、前記ハウジングに配設されたワッシャに挿入され、前記ワッシャを介して前記環状突起が前記ハウジングに当接することを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、簡易な構成のハウジングを用いながら効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
また、本発明の第六の態様は、前記ワッシャは、前記ハウジングに設けられた凹部内に配設されていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ハウジングとウォームとの当接面にワッシャを極めて安定した状態で保持することができ、より一層確実にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
また、本発明の第七の態様は、ハウジング内に、シャフトを有するモータと、ウォームと、前記ウォームに噛合するウォームホイールとを具備し、
前記ウォームは、前記シャフトにその軸方向に移動可能に装着され、
前記ハウジングの前記ウォームが当接する部分に、環状凸部が設けられていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、本発明の第一の態様と同様に、ウォームとハウジングとの接触が環状の線接触の状態となる。よって、ウォーム先端を球面状した場合に比べ接触圧が低下し、ウォームの摩耗を抑制することができると共に、ウォーム先端全面が面接触する状態に比べ摺動抵抗を抑えてモータの効率を高めることができる。
また、本発明の第八の態様は、前記環状凸部の内側に、グリスが塗布されていることを特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ウォームとハウジングとの当接面にグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、本発明の第九の態様は、前記環状凸部を収容する収容部が、前記ハウジングに設けられており、前記収容部に、グリスが塗布されていることを、特徴とする。
このような態様のモータ駆動装置では、ウォームとハウジングとの当接面にグリスを極めて安定的に供給することができると共に、ウォームの回転によってグリスが飛散するのを効果的に防止でき、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大をより一層確実に抑制することができる。
本発明によれば、スチールボールを用いることなくウォーム先端の摩耗を抑制することができると共に、ウォームとハウジングの当接面における摺動抵抗を抑制することができ、安価且つ高耐久で効率の良いモータ駆動装置を実現することができる。
第1の実施形態例に係るモータ駆動装置の平面図であり、ハウジングの一部を構成している上ケースを除いた状態を示している。 図1のモータ駆動装置において、ウォームの先端がハウジングに当接した状態を示す横断面図である。 図1のモータ駆動装置におけるウォームの説明図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中のA−A断面図、(c)は(a)中のB−B矢視図、(d)は(a)中のC−C矢視図である。 第2の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第2の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第3の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第3の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第4の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第4の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第5の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す横断面図である。 第5の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す縦断面図である。 第6の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 第6の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 第7の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 第7の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 第8の実施形態例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 第8の実施形態例の変形例に係るモータ駆動装置におけるウォームとハウジングの当接部分を示す断面図である。 従来のモータ駆動装置におけるモータとウォームの連結方法を説明するための図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態例)
本発明の第1の実施形態例に係るモータ駆動装置1は、図1に示すように、ハウジング10内に、モータ20、ウォーム30、ウォームホイール40、中間ギヤ50、中間ギヤ60及び出力ギヤ70が収容されている。なお、図1において、ウォーム、ウォームホイール、中間ギヤ及び出力ギヤの歯は2点鎖線で略記している(他の図面も同様)。
図1には示していないが、ハウジング10内には回路基板が収容され、この回路基板にはモータの駆動回路や出力ギヤ70の回転角を検出するための回路等が設けられている。
本例のモータ駆動装置1は、出力ギヤ70に一体化されてハウジング10の外部に突出する操作軸71に、例えば自動車のワイパアームを動作させるリンク機構や流路調節弁などを取り付けることによって、ワイパアームの駆動や空気調整装置の流路調節弁などを駆動することができる。
ハウジング10は、強化プラスチック等の合成樹脂にて成形された下部ケース11と上部ケース(不図示)とを互いに組み付け、内部空間を有する箱状に形成されている。
下部ケース11と上部ケース(不図示)は、いずれも1面が開放された略矩形の容器形状を成し、下部ケース11は底面壁11aと4つの側壁11bから成っており、上部ケースは上面壁と4つの側壁から成っている。
モータ20は、上下ケースの底面壁から突出して形成された保持部(不図示)によって保持されている。
モータ20のシャフト21の先端にはウォーム30が装着され、ウォーム30の回転は、ウォーム30に噛合するウォームホイール40及び中間ギヤ50及び60を介して、出力ギヤ70に伝達されるようになっている。
本例のモータ駆動装置1におけるウォーム30の構成を、図2及び図3を用いて詳細に説明する。
本例のウォーム30は、機械的強度、耐摩耗性、摺動性に優れる例えばポリアセタール(POM)等の合成樹脂からなる成形品であり、筒状部31、鍔部32及び環状突起33を有している。
筒状部31は、中心にモータのシャフト21の先端が挿嵌される孔31aを有する円筒状に形成され、外周にはウォームホイール40と噛合するネジ歯31bが形成されている。
鍔部32は、筒状部31の下側に筒状に形成されている。この鍔部32の下端には、シャフト21に圧入固定された連結部材22(図18の連結部材122と同様のもの)を収容すると共に、連結部材22の延出部22aに係合する形状を有する凹嵌部32aが形成されている。このような構成によれば、連結部材22を介してシャフト21の回転力をウォーム30に伝達できると共に、ウォーム30は図1の紙面上方向に移動可能になる。なお、ウォーム30が図1の紙面下方向に移動する際には、連結部材22はストッパの役割を果たす。
環状突起33は、筒状部31の先端から軸方向に延びて円環状に形成され、その中央には円柱状の空間34が形成されている。環状突起33の先端部分は曲面状に形成されており、空間34には所定量のグリスが塗布されている。
なお、環状突起33は必ずしも円環状である必要はないが、成形の容易性から円環状であるのが好ましい。また、環状突起33は必ずしも環状に完全に繋がっている必要はなく、複数の突起部を環状に配置したものでもよい。この場合、突起部の数は特に限定されるものではなく、また、内側の空間にグリスを保持することができれば突起部同士の隙間の大きさや形状も特に限定されない。
筒状部31と環状突起33の間には、隔壁35が設けられている。ウォーム30を射出成形する場合は、この隔壁35の中央部分に射出ゲートを設けることにより、ウォーム全体を均一で高品質な成形を行うことができる。また、隔壁35は露出していないため、ゲート跡が残っても問題は生じない。
なお、隔壁35には、孔31aと空間34を連通させる連通孔(不図示)を設けることが好ましい。これにより、孔31a内の空気がシャフト21の挿入に伴って連通孔を介して排出されるため、容易にウォーム30をシャフト21に装着することができる。また、上記の連通孔を設ける場合には、射出ゲートを隔壁35の中央部分に設定するために、隔壁35の中央部分を避けた位置に設けることが好ましい。
以上の構成を有する本例のモータ駆動装置1では、モータの駆動によってウォーム30にスラスト方向(軸方向)の力が作用する。例えば、図1においてモータの駆動によってウォームホイール40が時計回りに回転する場合には、紙面上向きのスラスト力がウォーム30に作用する。そして、ウォーム30はスラスト方向に移動可能であるため、ウォーム30の先端部分が図2に示すようにハウジングの側壁11bに当接する。
なお、凹嵌部32aの軸方向の寸法L(図3(b)参照)は、連結部材22の厚さT(図2参照)よりも大きく設定されており、ウォーム30が移動してハウジングの側壁11bに当接した状態でも、連結部材22と凹嵌部32aの係合が保持されるように、モータ20はハウジング10の所定の位置に配されている。
本例のモータ駆動装置1では、ウォーム30の先端部分には環状突起33が設けられているため、ウォーム30とハウジング10との接触が円形の線接触に近い状態となる。よって、ウォーム先端が球面状の図18のような場合に比べ接触圧が低下し、ウォームの摩耗を抑制することができると共に、ウォーム先端を平坦面とした場合の面接触に比べ摺動抵抗が小さくなり、モータの効率を高めることができる。
また、本例のモータ駆動装置1では、環状突起33の内側に空間34が形成されている。このため、この空間34内にグリスを塗布すれば、ウォームとハウジングとの当接面にグリスを安定的に供給することができると共に、空間34内に塗布されたグリスは、ウォームの回転によって飛散する可能性が低く、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
なお、本例ではウォーム30をシャフト21の軸方向に移動可能に装着するために連結部材22を用いているが、ウォーム30の装着方法はこのような構成に限定されるものではない。例えば、シャフト21の先端部分に断面がD字状に切り欠かれたDカット部を形成し、ウォーム30の孔31aをこれに係合する断面D字状に形成したものであってもよい。
(第2の実施形態例)
本発明の第2の実施形態例を、図4を用いて説明する。図4は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置では、ハウジングを構成する側壁11bに、ウォーム30の環状突起33を収容する収容部12が設けられている。具体的には、環状突起33の周囲を覆う環状壁13が、側壁11bに一体に形成されている。また、収容部12には、グリスが塗布されている。
なお、環状壁13の高さは、所定量のグリスを保持できるように、例えば環状突起33の高さ以上であることが好ましい。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができる。また、ウォームとハウジングとの当接面に、グリスを極めて安定的に供給することができると共に、ウォームの回転によってグリスが飛散するのを効果的に防止することができる。よって、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘ってより一層確実に抑制することができる。
本例のように、ハウジングにウォーム30の環状突起33を収容する収容部12を設ける場合には、例えば図5のように、別部材の収容部材80を用いても良い。具体的には、ハウジングを構成する側壁11bに、互いに対向する2つの爪部14を一体に形成し、この2つの爪部14の間に有底筒状の収容部材80を嵌合させ、収容部材80の内側空間を収容部12とするものである。
上記の構成によれば、ハウジングを構成する下ケースの成形が容易になると共に、下ケースを取り替えることなく、収容部材80を取り替えるだけで、例えば径の異なる多種のウォームに容易に対応することができる。
また、本例のように、ハウジングにウォーム30の環状突起33を収容する収容部12を設ける場合には、環状突起を複数の突起部で形成することも好ましい。このようにすれば、収容部12と空間34の間でグリスが往来し、極めて効率良くウォームとハウジングとの当接面にグリスを供給することができる。
(第3の実施形態例)
本発明の第3の実施形態例を、図6を用いて説明する。図6は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置では、ハウジングを構成する側壁11bに、円柱状の凸部15が一体に形成されている。この凸部15は、ウォーム30に非接触の状態で空間34に挿入されている。また、凸部15にはワッシャ81が嵌め込まれ、ワッシャ81を介して環状突起33が側壁11bに当接するように構成されている。なお、ワッシャ81の材質は必ずしも限定されるものではないが、摺動性の良い合成樹脂製のものが好適である。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、空間34に塗布したグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、ハウジングの凸部15にワッシャ81を嵌め込み、ワッシャ81を介して環状突起33を側壁11bに当接させているため、より一層効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
本例のように、ハウジングにワッシャを嵌め込む凸部を設ける場合には、例えば図7のように、平板部82aから凸部82bが突出して形成された凸部材82を用いても良い。具体的には、ハウジングを構成する側壁11bに、互いに対向する2つの爪部14を一体に形成し、この2つの爪部14の間にワッシャ81が嵌め込まれた凸部材82を嵌合させるものである。
上記の構成によれば、ハウジングを構成する下ケースの成形が容易になると共に、ハウジングとウォームとの当接面に、ワッシャを安定して保持することができる。
(第4の実施形態例)
本発明の第4の実施形態例を、図8を用いて説明する。図8は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置におけるウォーム30Aは、先の実施形態例におけるウォーム30の孔31aが軸方向に貫通した形態を有している。また、シャフト21の先端は、環状突起33の中心からウォーム30Aの外部に突出している。
側壁11bにはワッシャ81が配設されており、このワッシャ81の中心孔にシャフト21の先端が挿入されている。そして、ワッシャ81を介して環状突起33が側壁11bに当接するように構成されている。
環状突起33の内径はシャフト21の外径よりも大きく形成されており、シャフト21が環状突起33の中心からウォーム30Aの外部に突出した状態において、空間34は残存しており、この空間34にグリスが塗布されている。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、空間34に塗布したグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、シャフト21の先端にワッシャ81を装着し、ワッシャ81を介して環状突起33を側壁11bに当接させているため、より一層効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
本例のように、シャフト21の先端にワッシャ81を装着する場合には、例えば図9のように、側壁11bに凹部16を形成し、この凹部16内にワッシャ81を配設しても良い。このような構成によれば、ハウジングとウォームとの当接面に、ワッシャを極めて安定した状態で保持することができる。
(第5の実施形態例)
本発明の第5の実施形態例を、図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置においても、第4の実施形態例と同様に、シャフト21の先端は、環状突起33の中心からウォーム30Aの外部に突出している。また、環状突起33の内径はシャフト21の外径よりも大きく形成されており、空間34にグリスが塗布されている。
側壁11bには、第1凹部17aが設けられ、この第1凹部17aの底面には第2凹部17bが設けられている。第1凹部17aにはワッシャ81が配設されており、このワッシャ81の中心孔にシャフト21が挿通され、シャフト21の先端が第2凹部17bに収容されている。そして、ワッシャ81を介して、ウォーム30Aの環状突起33が側壁11bに当接するように構成されている。
第1凹部17aの幅はワッシャ81の径よりも大きく、第2凹部17bの幅はシャフト21の先端径よりも大きくなっており、シャフト21の先端部分が、第2凹部17b内で径方向に所定量だけ移動可能になっている。
このような構成によれば、モータ駆動装置の拘束トルクをある程度調節することができる。具体的には、本例のようなモータ駆動装置ではウォームホイール40からウォーム30Aに径方向の力も作用し、特にモータが拘束された状態ではシャフト21の先端部分が径方向へ移動し、第2凹部17bの周壁にシャフト21が当接する。したがって、シャフト21の第2凹部17b内での移動可能量を調節することにより、この時の当接圧を調節し、拘束トルクをある程度調節することができる。
本例では、図11に示すように、第1凹部17aと第2凹部17bを、下ケースの側壁11bと上ケースの側壁111bの当接部分を利用して形成している。このような構成によれば、ハウジングを構成する各ケースの成形が容易である。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、空間34に塗布したグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、シャフト21の先端にワッシャ81を装着し、ワッシャ81を介して環状突起33を側壁11bに当接させているため、より一層効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
(第6の実施形態例)
本発明の第6の実施形態例を、図12を用いて説明する。図12は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置においても、第4の実施形態例と同様に、シャフト21の先端は、環状突起33の中心からウォーム30Aの外部に突出している。また、環状突起33の内径はシャフト21の外径よりも大きく形成されており、空間34にグリスが塗布されている。
側壁11bには、環状の支持突起18が設けられ、その上面にワッシャ81が配されている。ワッシャ81の中心孔にシャフト21が挿通され、シャフト21の先端が支持突起18の内側に収容されている。そして、ワッシャ81を介して、ウォーム30Aの環状突起33が側壁11bに当接するように構成されている。
なお、シャフト21の先端部分が、支持突起18の内側で径方向に所定量だけ移動可能になっており、モータ駆動装置の拘束トルクをある程度調節することができる。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、空間34に塗布したグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
また、シャフト21の先端にワッシャ81を装着し、ワッシャ81を介して環状突起33を側壁11bに当接させているため、より一層効果的にウォームの摩耗を抑制できると共に、摺動抵抗を低減することができる。
本例のように、ハウジングに支持突起18を設ける場合には、例えば図13のように、別部材の当接部材83を用いても良い。具体的には、ハウジングを構成する側壁11bに、互いに対向する2つの爪部14を一体に形成し、この2つの爪部14の間に環状の支持突起とシャフトの収容部を有する当接部材83を嵌合させるものである。
上記の構成によれば、ハウジングを構成する下ケースの成形が容易になると共に、下ケースを取り替えることなく、当接部材83を取り替えるだけで、例えば径の異なる多種類のウォームに容易に対応することができる。
(第7の実施形態例)
本発明の第7の実施形態例を、図14を用いて説明する。図14は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第1の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置におけるウォーム30Bは、図18のウォーム130と基本的に同じである。
一方、側壁11bのウォーム30Bが当接する部分には、先端が曲面状に形成された環状凸部19が一体に形成されている。そして、環状凸部19の内側の空間19aにグリスが塗布されている。
なお、環状凸部19は必ずしも環状に完全に繋がっている必要はなく、複数の凸部を環状に配置したものでもよい。この場合、凸部の数は特に限定されるものではなく、また、内側の空間にグリスを保持することができれば凸部同士の隙間の大きさや形状も特に限定されない。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの接触が環状の線接触に近い状態となり、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、空間19aに塗布したグリスを安定的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
本例のように、ハウジングに環状凸部19を設ける場合には、例えば図15のように、別部材の環状凸部材84を用いても良い。具体的には、ハウジングを構成する側壁11bに、互いに対向する2つの爪部14を一体に形成し、この2つの爪部14の間に平板部84aと環状凸部84bを有する環状凸部材84を嵌合させるものである。
上記の構成によれば、ハウジングを構成する下ケースの成形が容易になると共に、下ケースを取り替えることなく、環状凸部材84を取り替えるだけで、例えば径の異なる多種類のウォームに容易に対応することができる。
(第8の実施形態例)
本発明の第8の実施形態例を、図16を用いて説明する。図16は、本例のモータ駆動装置におけるハウジングとウォームの当接部分を示しており、他の部分の構成は第7の実施形態例のモータ駆動装置と同様である。
本例のモータ駆動装置では、ハウジングを構成する側壁11bに、環状凸部19と、この環状凸部19を収容する収容部12が設けられている。具体的には、環状凸部19の周囲を覆う環状壁13が、側壁11bに一体に形成されている。また、収容部12と空間19aには、グリスが塗布されている。
なお、環状壁13の高さは、所定量のグリスを保持できるように、例えば環状凸部19の高さ以上であることが好ましい。
本例のモータ駆動装置においても、ウォームとハウジングとの当接圧を低下させることができると共に、ウォームとハウジングとの当接面に、収容部12と空間19aに塗布したグリスを効果的に供給することができ、ウォームの摩耗と摺動抵抗の増大を長期に亘って抑制することができる。
本例のように、ハウジングに環状凸部19を収容する収容部12を設ける場合には、例えば図17のように、環状凸部が一体形成された有底筒状の環状凸部材85を用いても良い。具体的には、ハウジングを構成する側壁11bに、互いに対向する2つの爪部14を一体に形成し、この2つの爪部14の間に、平板部85aと環状凸部85bと環状壁85cを有する環状凸部材85を嵌合させ、環状壁85cの内側空間を収容部12とするものである。
上記の構成によれば、ハウジングを構成する下ケースの成形が容易になると共に、下ケースを取り替えることなく、環状凸部材85を取り替えるだけで、例えば径の異なる多種類のウォームに容易に対応することができる。
1 モータ駆動装置
10 ハウジング
11 下部ケース
11a 底面壁
11b 側壁
12 収容部
13 環状壁
14 爪部
15 凸部
16 凹部
17a 第1凹部
17b 第2凹部
18 支持突起
19 環状凸部
19a 空間
20 モータ
21 シャフト
22 連結部材
22a 延出部
30、30A、30B ウォーム
31 筒状部
31a 孔
31b ネジ歯
32 鍔部
32a 凹嵌部
33 環状突起
34 空間
35 隔壁
40 ウォームホイール
50、60 中間ギヤ
70 出力ギヤ
71 操作軸
80 収容部材
81 ワッシャ
82 凸部材
82a 平板部
82b 凸部
83 当接部材
84 環状凸部材
84a 平板部
84b 環状凸部
84c 空間
85 環状凸部材
85a 平板部
85b 環状凸部
85c 環状壁
85d 空間
111b 上ケースの側壁
120 モータ
121 シャフト
122 連結部材
122a 延出部
130 ウォーム
132a 凹嵌部

Claims (9)

  1. ハウジング内に、シャフトを有するモータと、ウォームと、前記ウォームに噛合するウォームホイールとを具備するモータ駆動装置において、
    前記ウォームは、前記シャフトにその軸方向に移動可能に装着され、
    前記ウォームの前記ハウジングに当接する部分に、環状突起が設けられていることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記環状突起の内側に、グリスが塗布されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記環状突起を収容する収容部が、前記ハウジングに設けられており、
    前記収容部に、グリスが塗布されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記ハウジングに凸部が設けられており、
    前記凸部にワッシャが嵌め込まれ、前記ワッシャを介して前記環状突起が前記ハウジングに当接することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  5. 前記シャフトの先端は、前記環状突起の中心から前記ウォームの外部に突出し、前記ハウジングに配設されたワッシャに挿入され、
    前記ワッシャを介して前記環状突起が前記ハウジングに当接することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  6. 前記ワッシャは、前記ハウジングに設けられた凹部内に配設されていることを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動装置。
  7. ハウジング内に、シャフトを有するモータと、ウォームと、前記ウォームに噛合するウォームホイールとを具備するモータ駆動装置において、
    前記ウォームは、前記シャフトにその軸方向に移動可能に装着され、
    前記ハウジングの前記ウォームが当接する部分に、環状凸部が設けられていることを特徴とするモータ駆動装置。
  8. 前記環状凸部の内側に、グリスが塗布されていることを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記環状凸部を収容する収容部が、前記ハウジングに設けられており、
    前記収容部に、グリスが塗布されていることを特徴とする請求項7または8に記載のモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016190545A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社村上開明堂 車両用電動格納式視認装置
JP2019211033A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 日本精工株式会社 十字軸継手

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