JP2022011047A - 自在継手及びシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪カップ内の錆の発生によって軸部に対する外輪カップの回転抵抗が増大してしまうことを抑制することが可能な自在継手、及びこの自在継手によって複数の回転軸部材が連結されたシャフトを提供する。【解決手段】一対のヨーク21,31を連結する自在継手51は、四つの軸部61が十字状に形成された十字軸6と、四つの軸部61のそれぞれをヨーク21,31に対して回転可能に支持する軸受部7とを有する。軸受部7は、貫通孔710が形成された底部711と軸部61を受容する円筒部712とを一体に有する有底円筒状の外輪カップ71と、軸部61と円筒部712との間に配置された複数のころ72と、軸部61の先端面61aから軸方向に凹設された穴部610に一部が収容された玉73と、玉73の他の一部を保持する保持部材74とを備える。保持部材74の一部が貫通孔710に挿通されて底部71から外輪カップ71の外部に突出している。【選択図】図3

Description

本発明は、十字軸を有する自在継手、及び自在継手によって複数の回転軸部材が連結されたシャフトに関する。
従来、例えば自動車のステアリングシャフトやプロペラシャフトは、複数の回転軸部材を自在継手によって連結して構成されている。各回転軸部材のそれぞれの端部には、一対のアーム部を有するヨークが取り付けられている。自在継手は、四つの軸部が十字状に形成された十字軸と、四つの軸部のそれぞれをヨークのアーム部に対して回転可能に支持する軸受部とを有している。軸受部は、軸部を受容する有底円筒状の外輪カップと、軸部の外周面と外輪カップの内周面との間に配置された複数のころとを有している。
このような自在継手は、十字軸及び外輪カップが鋼材からなるので、外輪カップの内部に水分が浸入すると、軸部の先端面と外輪カップの底部との間に錆が発生し、軸部に対する外輪カップの円滑な回転が妨げられるおそれがある。この対策としては、例えば外輪カップの底部における内面に、ディンプル形状やワッフル形状あるいは放射溝形状の凹凸を設けることが考えられる。
また、本出願人は、特許文献1に記載の自在継手を提案している。この自在継手は、外輪カップの底部の中心部に外方へ向かって膨出された突起が形成され、この突起における軸部側に凹部が形成されていると共に、軸部の先端面に軸方向に窪むボール保持孔が形成され、このボール保持孔にボールの一部が保持されている。ボール保持孔から突出したボールの外周面は、軸方向断面において二箇所で凹部の内面に接触している。
特開2007-255645号公報
外輪カップの底部における内面にディンプル形状などの凹凸を形成するプレス加工は、難易度が高く、また、凹凸が形成された部分と軸部の先端面との隙間を厳密に管理しなければ、ガタつきによる異音の発生や外輪カップと軸部との摩擦摺動による回転抵抗の増大を招来してしまうため、製造コストが増大してしまう。
一方、特許文献1に記載された構成の自在継手によれば、ボールと外輪カップとの接触面積が小さいので、これらの間の錆つきを抑制し得るものの、ボールの大きさによっては外輪カップ内でボールが脱落するおそれがあり、また、外輪カップの底部にプレスによって突起を形成する際に円筒部における底部側の端部が縮径してしまうと、ころの円滑な転動が妨げられてしまうおそれがある。またさらに、ボールの直径を大きくした場合には、ボールの脱落を防ぐことができるが、突起の突出量が大きくなるため、底部に突起を形成する際に突起あるいはその周辺部に亀裂が発生しやすくなる。
そこで、本発明は、外輪カップの底部に突起を設けなくとも、外輪カップ内の錆の発生によって軸部に対する外輪カップの回転抵抗が増大してしまうことを抑制することが可能な自在継手、及びこの自在継手によって複数の回転軸部材が連結されたシャフトを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、一対のヨークをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結する自在継手であって、四つの軸部が十字状に形成された十字軸と、前記四つの軸部のそれぞれを前記ヨークに対して回転可能に支持する軸受部とを有し、前記軸受部は、貫通孔が形成された底部と前記軸部を受容する円筒部とを一体に有する有底円筒状の外輪カップと、前記軸部の外周面と前記円筒部の内周面との間に配置された複数のころと、前記軸部の先端面から軸方向に凹設された穴部に一部が収容された玉と、前記玉の他の一部を保持する保持部材とを備え、前記保持部材の一部が前記貫通孔に挿通されて前記底部から前記外輪カップの外部に突出している、自在継手を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、端部にヨークを有する複数の回転軸部材と、一対の前記ヨークをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結する自在継手と、を備えたシャフトであって、前記自在継手は、四つの軸部が十字状に形成された十字軸と、前記四つの軸部のそれぞれを前記ヨークに対して回転可能に支持する軸受部とを有し、前記軸受部は、貫通孔が形成された底部と前記軸部を受容する円筒部とを一体に有する有底円筒状の外輪カップと、前記軸部の外周面と前記円筒部の内周面との間に配置された複数のころと、前記軸部の先端面から軸方向に凹設された穴部に一部が収容された玉と、前記玉の他の一部を保持する保持部材とを備え、前記保持部材の一部が前記貫通孔に挿通されて前記底部から前記外輪カップの外部に突出しており、前記玉及び前記保持部材には、前記外輪カップが前記ヨークに形成された嵌合穴に圧入されることにより予圧が付与されている、シャフトを提供する。
本発明に係る自在継手及びシャフトによれば、外輪カップの底部に突起を設けなくとも、外輪カップ内の錆の発生によって軸部に対する外輪カップの回転抵抗が増大してしまうことを抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る自在継手を有するステアリングシャフトが用いられたステアリング装置の構成例を示す模式図である。 中間軸をコラム軸及びピニオン軸の一部と共に示すステアリングシャフトの外観図である。 自在継手を示し、(a)は全体構成図、(b)は部分拡大図である。 自在継手の外輪カップ及び保持部材を示す斜視図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る自在継手を有するステアリングシャフトが用いられたステアリング装置の構成例を示す模式図である。図1では、ステアリング装置を車両前方から見た状態を示しており、図1の左側が車両右側に、また図1の右側が車両左側に、それぞれ相当する。
ステアリング装置1は、ステアリングホイール100の操舵操作に連れて回転するステアリングシャフト10と、ステアリングシャフト10の回転に伴う軸方向移動によって車両の転舵輪である前輪11を転舵させるラックシャフト12と、操舵トルクを検出するトルクセンサ13と、ステアリングシャフト10に操舵補助力を付与する操舵補助装置14と、操舵補助装置14を制御する制御装置15とを備えている。操舵補助装置14は、電動モータ141と、電動モータ141の出力回転を減速してステアリングシャフト10に伝達する減速機構142とを有している。減速機構142は、例えばウォームギヤ機構からなる。
ラックシャフト12は、筒状のラックハウジング16に収容され、車幅方向に沿って軸方向移動可能である。また、ラックシャフト12は、その長手方向の一部における外周面にラック歯121が形成されている。ラックシャフト12の両端部には、それぞれボールジョイントソケット17が固定され、これらのボールジョイントソケット17によってラックシャフト12に連結されたタイロッド18が、図示しないナックルアームを介して左右の前輪11を転舵させる。ボールジョイントソケット17の外周側には、蛇腹状のゴムあるいは樹脂からなるベローズ19が配置されている。
ステアリングシャフト10は、ステアリングホイール100が一端部に固定されたコラム軸2と、ラックシャフト12のラック歯121に噛み合うピニオン歯400を有するピニオン軸4と、コラム軸2とピニオン軸4との間に介在する中間軸3と、コラム軸2と中間軸3とを連結する第1の自在継手51と、中間軸3とピニオン軸4とを連結する第2の自在継手52とを有している。コラム軸2は、中間軸3の鉛直方向上側に配置され、ピニオン軸4は、中間軸3の鉛直方向下側に配置されている。
コラム軸2と中間軸3、及び中間軸3とピニオン軸4とは、所定の角度で傾斜している。このため、ステアリングシャフト10が回転すると、中間軸3がコラム軸2に対し、またピニオン軸4が中間軸3に対し、それぞれ所定の角度範囲で揺動する。コラム軸2、中間軸3、及びピニオン軸4は、それぞれが本発明の回転軸部材の一態様である。
コラム軸2は、その長手方向の一部が、操舵トルクによって捩じれるトーションバー200によって構成されている。トルクセンサ13は、操舵トルクをトーションバー200の捩じれ量によって検出する。制御装置15は、検出された操舵トルク及び車速に応じて操舵補助装置14を制御し、コラム軸2に操舵補助力が付与される。
ステアリングホイール100が操舵操作されると、操舵トルク及び操舵補助力が第1の自在継手51を介してコラム軸2から中間軸3に、また第2の自在継手52を介して中間軸3からピニオン軸4に伝達され、ピニオン軸4のピニオン歯400とラック歯121との噛み合いによってラックシャフト12が軸方向に移動する。そして、このラックシャフト12の軸方向移動により、タイロッド18を介して左右の前輪11が転舵される。
図2は、中間軸3をコラム軸2及びピニオン軸4の一部と共に示すステアリングシャフト10の外観図である。中間軸3は、両端部にそれぞれ上側ヨーク31及び下側ヨーク32を有している。上側ヨーク31は、棒状体30の上端部に取り付けられた取付部311と、取付部311から棒状体30の長手方向に沿って互いに平行に延在する一対のアーム部312とを有している。下側ヨーク32は、棒状体30の下端部に取り付けられた取付部321と、取付部321から棒状体30の長手方向に沿って互いに平行に延在する一対のアーム部322とを有している。
コラム軸2は、円柱状の棒状体20と、中間軸3側の端部に設けられたヨーク21とを有している。ヨーク21は、棒状体20に取り付けられた取付部211と、取付部211から棒状体20の長手方向に沿って互いに平行に延在する一対のアーム部212とを有している。同様に、ピニオン軸4は、円柱状の棒状体40と、中間軸3側の端部に設けられたヨーク41とを有している。ヨーク41は、棒状体40に取り付けられた取付部411と、取付部411から棒状体40の長手方向に沿って互いに平行に延在する一対のアーム部412とを有している。
なお、棒状体20,30,40は、中実の円柱状であってもよく、中空の円筒状であってもよい。また、中間軸3の棒状体30を、例えばスプライン係合により相対回転可能かつ軸方向移動可能に組み合わされた複数の部材によって構成してもよい。
第1の自在継手51は、コラム軸2のヨーク21と中間軸3の上側ヨーク31とをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結している。第2の自在継手52は、中間軸3の下側ヨーク32とピニオン軸4のヨーク41とをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結している。第1の自在継手51と第2の自在継手52とは、同様の構造を有しているため、以下、図3及び図4を参照して第1の自在継手51の構成について詳細に説明する。また、第1の自在継手51を単に自在継手51という。
図3は、自在継手51を示し、(a)は全体構成図、(b)は部分拡大図である。図3(a)では、自在継手51の一部を断面で示し、図3(b)では、図3(a)において断面で示された部分を拡大して図示している。図4は、自在継手51の外輪カップ71及び保持部材74を示す斜視図である。
自在継手51は、四つの軸部61が十字状に形成された十字軸6と、四つの軸部61のそれぞれをコラム軸2のヨーク21及び中間軸3の上側ヨーク31に対して回転可能に支持する軸受部7とを有している。十字軸6は、中心部に胴部60を有し、この胴部60から四つの軸部61が放射状に延在している。図3(a)では、四つの軸部61のうち一つの軸部61を断面で示し、他の三つの軸部61を破線で示している。以下の説明において軸方向とは、それぞれの軸部61の中心軸に平行な方向をいう。
軸部61は円柱状であり、その軸方向における先端部に穴部610が形成されている。穴部610は、ドリルによって形成された円錐形状の内面610aを有するキリ穴であり、軸部61の先端面61aから軸方向に凹設されている。また、それぞれの軸部61における胴部60側の基端部には、ゴム等の弾性体からなる環状のシール部材8が嵌着されている。
軸受部7は、有底円筒状の外輪カップ71と、複数の円柱状のころ72と、軸部61の穴部610に一部が収容された鋼球からなる玉73と、玉73の他の一部を保持する保持部材74とを備えている。外輪カップ71は、例えば鋼板をプレスすることにより形成され、中心部に円形の貫通孔710が形成された円盤状の底部711と、軸部61を受容する円筒部712と、円筒部712における底部711側とは反対側の端部から内方に延出された返し部713とを一体に有している。貫通孔710は、底部711の中心部を軸方向に貫通しており、その中心は軸部61の中心軸と一致している。シール部材8は、十字軸6の胴部60と外輪カップ71の返し部713との間を液密的に封止している。
複数のころ72は、円筒部712の内周面712aと軸部61の外周面61bとの間に配置され、軸部61に対する軸方向の移動が外輪カップ71の底部711及び返し部713によって規制されている。外輪カップ71が軸部61に対して回転すると、複数のころ72が円筒部712の内周面712a及び軸部61の外周面61bを転動する。円筒部712の内径と軸部61の外径との差は、ころ72の直径の2倍の寸法よりも僅かに大きく形成されている。
保持部材74は、例えば鋼板をプレスすることにより形成され、平坦な円盤状の基部741と、基部741から軸方向に延在して玉73の他の一部(穴部610から軸方向に突出した部分の一部)を保持する保持部742とを一体に有している。保持部742は、基部741から軸方向に離間するにつれて内径が小さくなるテーパ状の内面742aを有しており、この内面742aに玉73が当接している。保持部742は、部分円錐形状であり、その先端が開放されているが、保持部742の先端が閉塞されていてもよい。
基部741は、その外径が貫通孔710の内径よりも大きく、外輪カップ71の底部711と軸部61の先端面61aとの間に配置されている。保持部742は、貫通孔710に挿通され、その先端部が底部711から外輪カップ71の外部に突出している。また、本実施の形態では、保持部742に保持された玉73の一部が底部711の貫通孔710から外輪カップ71の外部に突出している。図3(b)では、保持部材73及び玉73の図面裏側にあたる貫通孔710の外縁を破線で示している。
保持部材74は、その一部である保持部742が貫通孔710に挿通されていることにより、外輪カップ71に対する径方向の相対移動が規制されている。また、図3(b)に示すように、保持部742における基端部の外径D1は、貫通孔710の内径D2よりも小さく形成されており、この寸法差の範囲で保持部材74が外輪カップ71に対して径方向に変位可能である。これにより、複数のころ72のうちトルク伝達の荷重が負荷されるころ72を確実に円筒部712の内周面712a及び軸部61の外周面61bに接触させることができる。
コラム軸2のヨーク21の一対のアーム部212には、それぞれ外輪カップ71が嵌合される嵌合穴212aが形成されている。また、中間軸3の上側ヨーク31の一対のアーム部312には、それぞれ外輪カップ71が嵌合される嵌合穴312aが形成されている。自在継手51の四つの外輪カップ71は、これらの嵌合穴212a,312aに圧入されている。外輪カップ71の底部711、玉73、及び保持部材74には、外輪カップ71が嵌合穴212a,312aに圧入されることにより、軸方向の予圧が付与されている。これにより、保持部材74と外輪カップ71の底部711又は玉73との間から外輪カップ71の内部への水分の浸入が抑制される。また、軸受部7における部材間のガタつきが抑えられ、例えば車両の走行時における振動等による音の発生が抑制される。
(実施の形態の効果)
以上説明した本発明の実施の形態によれば、玉73と軸部61及び保持部材74とが軸方向断面において点接触するので、例えば軸部61の先端面61aが外輪カップ71の底部711に面接触する場合に比較して、錆の発生によって軸部61に対する外輪カップ71の回転抵抗が増大してしまうことを抑制することが可能となる。また、例えば特許文献1に記載されたもののように、外輪カップの底部に突起を設けなくとも玉を保持することができるので、外輪カップ71の円筒部712の内径を高精度に形成することができ、ころ72を円滑に転動させることが可能となる。また、玉73を大径に形成しても保持部材74によって確実に玉73を保持することができ、外輪カップ71内で玉73が穴部610から脱落してしまうことを防ぐことが可能となる。またさらに、玉73と外輪カップ71との間に保持部材74が介在することで、例えば保持部材74の基部741と外輪カップ71の底部711との間の滑りによって、外輪カップ71に対する軸部61の回転抵抗を低減することも可能となる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、この実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、一部の構成を省略し、あるいは構成を追加もしくは置換して、適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態では、本発明をステアリングシャフトに適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明を、自動車の駆動力を車両前後方向に伝達するプロペラシャフトに適用することも可能である。
また、上記の実施の形態では、保持部材74が鋼材からなる場合について説明したが、これに限らず、保持部材74をエンジニアリングプラスチック等の樹脂によって形成してもよい。この場合、玉73と保持部材74との間で発生する摺動摩擦抵抗をより小さくすることができる。また、保持部材74を、鋼材と樹脂との組み合わせによって形成してもよい。この場合、摺動摩擦抵抗の低減のため、玉73と接触する部分は樹脂によって形成することが望ましい。
10…ステアリングシャフト(シャフト) 2…コラム軸(回転軸部材)
21…ヨーク 212a…嵌合穴
3…中間軸(回転軸部材) 31…上側ヨーク
312a…嵌合穴 32…下側ヨーク
4…ピニオン軸(回転軸部材) 41…ヨーク
51…第1の自在継手 52…第2の自在継手
6…十字軸 61…軸部
610…穴部 7…軸受部
71…外輪カップ 710…貫通孔
711…底部 712…円筒部
72…ころ 73…玉
74…保持部材 741…基部
742…保持部 742a…内面

Claims (5)

  1. 一対のヨークをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結する自在継手であって、
    四つの軸部が十字状に形成された十字軸と、前記四つの軸部のそれぞれを前記ヨークに対して回転可能に支持する軸受部とを有し、
    前記軸受部は、貫通孔が形成された底部と前記軸部を受容する円筒部とを一体に有する有底円筒状の外輪カップと、前記軸部の外周面と前記円筒部の内周面との間に配置された複数のころと、前記軸部の先端面から軸方向に凹設された穴部に一部が収容された玉と、前記玉の他の一部を保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材の一部が前記貫通孔に挿通されて前記底部から前記外輪カップの外部に突出している、
    自在継手。
  2. 前記保持部材は、前記底部と前記軸部の前記先端面との間に配置された基部と、前記基部から前記軸部の軸方向に延在して前記玉の前記他の一部を保持する保持部とを有し、
    前記保持部が前記貫通孔に挿通されている、
    請求項1に記載の自在継手。
  3. 前記保持部は、前記基部から離間するにつれて内径が小さくなるテーパ状の内面を有し、当該テーパ状の内面に前記玉の前記他の一部が当接している、
    請求項2に記載の自在継手。
  4. 前記保持部材に保持された前記玉の前記他の一部が前記貫通孔から前記外輪カップの外部に突出している、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の自在継手。
  5. 端部にヨークを有する複数の回転軸部材と、一対の前記ヨークをトルク伝達可能かつ揺動可能に連結する自在継手と、を備えたシャフトであって、
    前記自在継手は、四つの軸部が十字状に形成された十字軸と、前記四つの軸部のそれぞれを前記ヨークに対して回転可能に支持する軸受部とを有し、
    前記軸受部は、貫通孔が形成された底部と前記軸部を受容する円筒部とを一体に有する有底円筒状の外輪カップと、前記軸部の外周面と前記円筒部の内周面との間に配置された複数のころと、前記軸部の先端面から軸方向に凹設された穴部に一部が収容された玉と、前記玉の他の一部を保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材の一部が前記貫通孔に挿通されて前記底部から前記外輪カップの外部に突出しており、
    前記玉及び前記保持部材には、前記外輪カップが前記ヨークに形成された嵌合穴に圧入されることにより予圧が付与されている、
    シャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116729911A (zh) * 2023-07-28 2023-09-12 哈尔滨学院 一种大米加工进料装置

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