JPH11311240A - コネクティングロッドの加工方法 - Google Patents

コネクティングロッドの加工方法

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JPH11311240A
JPH11311240A JP10115733A JP11573398A JPH11311240A JP H11311240 A JPH11311240 A JP H11311240A JP 10115733 A JP10115733 A JP 10115733A JP 11573398 A JP11573398 A JP 11573398A JP H11311240 A JPH11311240 A JP H11311240A
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▲りょう▼史 仁部
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春喜 小玉
Yasutaka Matsue
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    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • F16C9/045Connecting-rod bearings; Attachments thereof the bearing cap of the connecting rod being split by fracturing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コネクティングロッドの品質をより一層向上さ
せ、しかもその品質を安定化させることにある。 【解決手段】大端部12を破断分割する前に、キャップ
部24とロッド部26の結合荷重と略同等の荷重を大端
部12に与え、且つ前記大端部12を軸方向に押圧する
荷重を付与した状態で結合孔16の真円加工を行い、そ
の後、大端部12を破断分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両用エ
ンジン部品のコネクティングロッドを製造するにあた
り、作業の段取りの簡素化と工数の削減化を図り、しか
も安定した品質を有するコネクティングロッドを得るこ
とが可能なコネクティングロッドの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用エンジンのピスト
ンピンとクランクピンを連結するコネクティングロッド
では、クランクピンに連結する大端部側の連結孔部分が
キャップ部とロッド部に分割されているのが一般的であ
る。
【0003】そして、このようなコネクティングロッド
は、クランクピンをキャップ部とロッド部で挟んで締め
付けてクランクシャフトに結合するようにしているが、
この締付結合時に、両者の合せ方法を間違えて結合した
り、合せ面が位置ずれしたりしないよう、当初は大端部
と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、
その後、大端部の結合孔部分を破断分割してキャップ部
とロッド部に二分することで、破断面を故意に凹凸の粗
面にし、誤組み付け、位置ずれを防止するようにした技
術が知られている。
【0004】このような従来技術に係る加工方法の代表
例では、図11A〜図11Hに示すように、大端部1と
小端部2を有するコネクティングロッド3を一体成形
し、図11Aに示すように結合孔4の真円粗加工を行っ
た後、図11Bに示すように結合孔4の真円仕上げ加工
を行い、図11Cに示すように結合孔4の内周面の左右
に厚み方向に沿ってノッチ5a、5bを加工した後、結
合孔4の内周部に押し広げるような荷重を加えて、図1
1Dに示すようにキャップ部6とロッド部7に破断分割
するようにしている。
【0005】ここで、破断分割する前に結合孔4の真円
仕上げ加工を行うのは、結合孔4の内周部に荷重を加え
る際、内周部に凹凸があると拡張押圧部に均等荷重をか
けることができず、その後、仮組み付けができなくなる
ような歪みが発生することを防止するためである。
【0006】そして、このように分割されたキャップ部
6とロッド部7を図11Eに示すように仮組み付けして
締結ボルト8a、8bで所定の結合荷重を付与すると、
結合孔4は、図12Dに示すように、締め付けによって
発生した歪みにより変形する。そこで、図11Fに示す
ように所定の結合荷重を与えた状態で再度真円仕上げ加
工を行い、加工終了後に図11Gに示すようにクランク
ピンに結合する際、結合孔4の真円が確保され、図11
Hに示すようにクランクピンとの間に偏摩耗等が生じな
い。
【0007】ところが、上記のような従来技術に係る加
工方法では、破断分割する前と後にそれぞれ結合孔4の
真円仕上げ加工を行うようにしており、加工工数が増え
るばかりでなく、分割面の正確な面合せと締結ボルト8
a、8bによる高精度な締め付け作業を複数回行う必要
があり、段取りが複雑で手間がかかるという問題があっ
た。
【0008】そこで、本出願人は、このような一連の加
工系列を簡素化し、簡単に段取りできるコネクティング
ロッドの加工方法を提案している(特願平8−2843
84号参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の提案
に関連してなされたものであり、例えば、車両用エンジ
ンのコネクティングロッドの品質をより一層向上させ、
しかも前記コネクティングロッドの品質を安定化させる
ことが可能なコネクティングロッドの加工方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明は、大端部と小端部を備え
たコネクティングロッドを一体成形し、その後、大端部
の結合孔を破断分割してキャップ部とロッド部に二分す
るようにしたコネクティングロッドの加工方法であっ
て、大端部を破断分割する前に、キャップ部とロッド部
の結合荷重と略同等の荷重を大端部に与え、且つ前記大
端部を軸方向に押圧する荷重を付与した状態で結合孔の
真円加工を行い、その後、大端部を破断分割するように
した。
【0011】このように、大端部を分割する前に、大端
部に結合荷重と同等の荷重を与えれば、結合時とほぼ同
じ歪みを与えることができ、この状態で真円加工すれ
ば、破断分割した後に再度真円仕上げ加工を行わなくて
も、公差内の真円度が確保される。
【0012】また、キャップ部とロッド部の結合荷重と
略同等の荷重と軸方向を押圧する荷重とを共に付与した
状態で結合孔の真円加工を行うことにより、前記ノッチ
加工および真円加工の際に発生する残留加工応力が破断
によって開放されることによる変形を阻止することがで
きる。この結果、品質をより一層向上させ、安定した品
質を有するコネクティングロッドを得ることができる。
【0013】なお、大端部に結合荷重と同等の荷重を与
えるには、締結ボルトを使用して所定のトルクで締め付
けるようにしてもよく、または締結ボルトを使用しない
で、何らかの手段で大端部の締め付け方向に沿って所定
の圧縮力を加えるようにしてもよい。
【0014】また、請求項2では、大端部に荷重を付与
する際、真円加工のためのワーククランプ治具を兼用し
て行うようにした。そして、ワーククランプ治具でコネ
クティングロッドを位置決めすると同時に、大端部に対
して締付方向および軸方向に沿って所定の圧縮力を加え
た状態で真円加工する。
【0015】このようにすることで、作業の段取りが簡
単になり、設備等の簡素化が図られる。
【0016】さらに、請求項3では、ワーククランプ治
具を構成する押圧部材の第1押圧部および第2押圧部に
よって結合荷重と略同等の締付荷重を大端部に付与する
とともに、第3押圧部によって軸方向に押圧する変形荷
重を大端部に同時に付与した状態において結合孔の真円
加工を行うようにした。この結果、大端部に対し締付荷
重および変形荷重を簡便に付与することができ、作業効
率を向上させることができる。
【0017】請求項4では、コネクティングロッドを鋳
鉄製とし、また破断分割を結合孔の内周の所定部にレー
ザによるノッチ加工を施して行うようにした。
【0018】ここで、鋳鉄製のコネクティングロッドに
レーザ加工を施すと、ノッチ加工部の近傍の組織が硬く
て脆いセメンタイトに変質し、破断分裂加工時に結合孔
の内周部に荷重を加えると、歪みを伴わないでノッチ部
に沿って綺麗に分割することができる。
【0019】また、レーザ加工によれば、結合孔の内周
面に容易に加工を行うことができ、しかも、例えば非直
線上のノッチ部も容易に加工できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るコネクティングロッ
ドの加工方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0021】図1A〜図1Gは本発明のコネクティング
ロッドの加工方法の第1構成例を説明する工程図、図2
A〜図2Fは大端部の結合孔の形状を示す説明図、図3
は分割加工装置の一例を示す側面図、図4は分割加工装
置の平面図、図5は拡張具と楔の斜視図、図6はノッチ
部の一例を示す説明図である。
【0022】鋳鉄製のコネクティングロッド10を大端
部12から小端部14まで一体に成形した後、図1Aに
示すように大端部12の結合孔16の真円粗加工を行
う。そして結合孔16の真円粗加工が終了すると、結合
孔16は図2Aに示すように略真円に形成される。
【0023】因みに、本実施の形態におけるコネクティ
ングロッド10の鋳造は、例えば鋳型内で外殻部分が半
凝固状となり、内部が未凝固のうちに取り出すような鋳
造法が採用されている。
【0024】次いで図1Bに示すように、結合孔16の
内周面のうち分割面に対応して対向する2箇所にレーザ
にてノッチ加工が行われ、ノッチ部18a、18bが形
成される。
【0025】このノッチ加工は、例えば、ワイヤカット
加工、機械加工、レーザ加工等によって行い、図6に示
すように、例えば、深さ1.0mm程度の断面V字型溝
を厚み方向に沿って形成するようにしている。また、こ
のノッチ部18a、18bは、厚み方向に沿って直線状
でもよく、千鳥状等の非直線にしてもよい。そしてこの
ようにノッチ部18a、18bを非直線にすると、破断
面が波打ち状態にうねり、面合わせ時の誤組み付け、位
置ずれ防止等に有効であり、このような非直線のノッチ
部18a、18bはレーザ加工を採用すれば容易に加工
できる。
【0026】次に、図1Cに示すように、大端部12の
両サイドに形成されているボルト孔に一組の締付ボルト
20a、20bを挿入して締め付けることにより大端部
12に対して締付荷重を付与するとともに、前記一組の
締付ボルト20a、20b間の湾曲部22に対して図示
しない押圧手段によって軸方向(矢印A方向)に変形荷
重を付与する。この場合、本実施の形態では、ボルト孔
の一端側にタッピング加工等によって雌ネジが形成され
ており、この雌ネジに締付ボルト20a、20bの雄ネ
ジをネジ込んで締め付ける。そして、この締付荷重は、
エンジン組立時にキャップ部24とロッド部26を締結
する結合荷重と同一の負荷が得られる荷重としている。
【0027】すると、それまで略真円であった結合孔1
6は、前記締付荷重および変形荷重に起因する歪みによ
って図2Cに示すように変形する。すなわち、結合孔1
6には、前記締付荷重の作用下に略V字状の溝部28
a、28bが略対称に左右に対向して形成されるととも
に、前記変形荷重の作用下に中心部に向かって曲線状に
膨出する膨出部30a、30bが上下方向に対向して形
成される。
【0028】次いで、図1Dに示すように、結合孔16
の真円仕上げ加工を行う。すなわち、大端部12に対し
て、一組の締付ボルト20a、20bによって締付荷重
が付与されているとともに、図示しない押圧手段を介し
て軸方向(矢印A方向)に向かって変形荷重が同時に付
与された状態において真円仕上げ加工が行われる。
【0029】そして、真円仕上げ加工が終了した後、図
1Eに示すように締付ボルト20a、20bを外し、そ
の後、図1Fに示すように破断分割加工を行い、ノッチ
部18a、18bを破断起点にしてキャップ部24とロ
ッド部26とに分割する。
【0030】ここで、破断分割加工の一例について図3
〜図4に基づき説明する。
【0031】図3、図4に示すように、コネクティング
ロッド10を分割加工装置の受台32にセットする。こ
の受台32は、小端部14を支持する小端部支持部材3
4と、大端部12の一端側を支持する大端部支持部材3
6a、36bと、分割されたキャップ部24の飛散を防
止する飛散防止部材38を備えており、この受台32に
コネクティングロッド10をセットした後、大端部12
の結合孔16に図5に示すような半円盤状の一対の拡張
具40a、40bを挿入し、拡張具40a、40bの対
面部に形成された楔挿入凹部42a、42bをロッド軸
方向に拡張させて破断分割するようにしている。
【0032】そして楔44を打ち込むと、コネクティン
グロッド10の大端部12はノッチ部18a、18bの
箇所から破断してキャップ部24とロッド部26とに分
割される。
【0033】この際、ノッチ部18a、18b近傍の組
織は、レーザ加工によってセメンタイトが晶出して脆く
なっており、ノッチ部18a、18bが破断起点となっ
て綺麗に破断され、歪み等を少なくできる。
【0034】そして破断分割が終えると、一連の加工が
終了し、部品として送り出されるが、このような方法で
加工した後、エンジン組立工程等で、図1Gに示すよう
にクランクピンに連結して締付ボルト20a、20bを
締め付けると、結合孔16は公差範囲内で真円が確保さ
れる。
【0035】以上のような加工方法において、分割前に
締付ボルト20a、20bを締め付けて結合荷重と同等
の締付荷重を与え、且つ押圧手段を介して変形荷重を付
与し、前記締付荷重および変形荷重が共に付与された状
態で真円仕上げ加工を行うとともに、その後、破断分割
するようにしたため、図11に示す従来技術に比べて破
断分割前の真円仕上げ加工を廃止することができ、工数
削減を図ることができる。しかも、破断分割の際に発生
する残留加工応力の開放による変形を阻止することがで
きる。
【0036】次に上記方法のうち、結合荷重と同等の締
付荷重および変形荷重を与える方法として、真円加工の
ためのワーククランプ治具を兼用する第2構成例につい
て図7および図8に基づき説明する。
【0037】ここで、図7はワーククランプ治具の要部
斜視図、図8A〜図8Gは本発明のコネクティングロッ
ドの加工方法の第2構成例を説明する工程図である。
【0038】このワーククランプ治具46は、コネクテ
ィングロッド10を位置決めしつつ大端部12に対し締
付荷重および変形荷重を同時に且つ簡便に付与すること
ができるように構成されている。
【0039】前記ワーククランプ治具46は、図7に示
すように、大端部12のボルト孔が形成された部分をコ
ネクティングロッド10の軸方向に押圧する第1押圧部
48および第2押圧部50と左右のボルト孔間の湾曲部
22を軸方向に押圧する第3押圧部52とが一体的に形
成された押圧部材54と、前記押圧部材54の反対側に
配設され、左右のボルト孔の一端側に部分的に挿入され
てコネクティングロッド10を位置決めし且つ大端部1
2の軸方向の移動を阻止する一対の位置決め部材56
a、56bと、ピストンロッド58が前記押圧部材54
に連結され、大端部12を位置決め部材56a、56b
側に向けて押圧するシリンダ60とから構成される。
【0040】この場合、シリンダ60の駆動作用下に、
位置決め部材56a、56bによって固定された大端部
12に対し、第1押圧部48および第2押圧部50によ
って締付荷重を付与するとともに、第3押圧部52によ
って変形荷重を付与することができるように構成されて
いる。
【0041】そして、このワーククランプ治具46を活
用したコネクティングロッド10の加工方法は、前記第
1構成例と同様に、図8Bに示すようにノッチ加工を終
えた後、図8Cに示すようにコネクティングロッド10
をワーククランプ治具46にセットし、シリンダ60の
駆動作用下に、第1押圧部48および第2押圧部50に
よって結合荷重と略同等の締付荷重を与えるとともに、
第3押圧部52によって変形荷重を同時に付与した状態
において、図8Dに示すように結合孔16に対し真円仕
上げ加工を行う。
【0042】真円仕上げ加工が終了すると、図8Eに示
すように、シリンダ60のピストンロッド58を後退さ
せて荷重を解除し、以降、前記第1構成例と同様の工程
で破断分割する。
【0043】そして、このようなワーククランプ治具4
6を用いて荷重を与えるようにすれば、締付ボルト20
a、20bを使用して締め付ける必要がなくなり、作業
の段取りがより一層簡単となって、設備費用の削減も図
られる。しかも、大端部12に対して締付荷重および変
形荷重を同時に且つ簡便に付与することができるため、
作業効率を向上させることができる。
【0044】なお、図10に示すように、第1押圧部4
8a、第2押圧部50a並びに第3押圧部52aにそれ
ぞれ分割して形成された押圧部材54aを用いてもよ
い。この場合、第1押圧部48a、第2押圧部50a並
びに第3押圧部52aにそれぞれピストンロッド58a
〜58cが連結される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果乃至利
点を有する。
【0046】すなわち、大端部を破断分割する前に、キ
ャップ部とロッド部の結合荷重と同等の負荷を大端部に
与え、且つ前記大端部を軸方向に押圧する荷重を付与し
た状態で結合孔の真円加工を行い、その後、大端部を破
断分割するようにしたため、真円仕上げ加工を何度も行
う必要がなくなり、工数の削減が図られる。
【0047】また、大端部に負荷を与える際、真円加工
のためのワーククランプ治具を兼用することにより、作
業の段取りがより簡単になり、設備等の簡素化も図られ
る。
【0048】さらに、ノッチ加工および真円加工の際に
発生する残留加工応力が破断によって開放されることに
よる変形を阻止することができる。この結果、品質をよ
り一層向上させ、安定した品質を有するコネクティング
ロッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A〜図1Gは、本発明の実施の形態に係る
コネクティングロッドの加工方法の第1構成例を説明す
る工程図である。
【図2】図2A〜図2Fは、前記第1構成例におけるコ
ネクティングロッドの大端部の結合孔の形状を示す説明
図である。
【図3】分割加工装置の一例を示す側面図である。
【図4】図3に示す分割加工装置の平面図である。
【図5】図3に示す分割加工装置を構成する拡張具と楔
の斜視図である。
【図6】ノッチ部の一例を示す説明図である。
【図7】ワーククランプ治具の要部斜視図である。
【図8】図8A〜図8Gは、本発明のコネクティングロ
ッドの加工方法の第2構成例を説明する工程図である。
【図9】図9A〜図9Fは、前記第2構成例におけるコ
ネクティングロッドの大端部の結合孔の形状を示す説明
図である。
【図10】ワーククランプ治具の変形例を示す要部斜視
図である。
【図11】図11A〜図11Hは、従来技術に係るコネ
クティングロッドの加工方法を説明する工程図である。
【図12】図12A〜図12Fは、従来技術に係るコネ
クティングロッドの加工方法によって形成された大端部
の結合孔の形状を示す説明図である。
【符号の説明】
10…コネクティングロッド 12…大端部 14…小端部 16…結合孔 18a、18b…ノッチ部 20a、20b…
締付ボルト 22…湾曲部 24…キャップ部 26…ロッド部 28a、28b…
溝部 30a、30b…膨出部 46…ワーククラ
ンプ治具 48、48a、50、50a、52、52a…押圧部 54、54a…押圧部材 60…シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松栄 泰隆 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大端部と小端部を備えたコネクティングロ
    ッドを一体成形し、その後、大端部の結合孔部分を破断
    分割してキャップ部とロッド部に二分するようにしたコ
    ネクティングロッドの加工方法であって、 前記大端部を破断分割する前に、キャップ部とロッド部
    の結合荷重と略同等の荷重を大端部に与え、且つ前記大
    端部を軸方向に押圧する荷重を付与した状態で結合孔の
    真円加工を行い、その後、前記大端部を破断分割するこ
    とを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコネクティングロッドの加
    工方法において、前記大端部に荷重を付与する際、前記
    真円加工のためのワーククランプ治具を兼用して行うこ
    とを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のコネクティングロッドの加
    工方法において、前記ワーククランプ治具は押圧部材を
    有し、前記押圧部材の第1押圧部および第2押圧部によ
    って結合荷重と略同等の締付荷重を大端部に付与すると
    ともに、前記押圧部材の第3押圧部によって軸方向に押
    圧する変形荷重を大端部に同時に付与することを特徴と
    するコネクティングロッドの加工方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコ
    ネクティングロッドの加工方法において、前記コネクテ
    ィングロッドは鋳鉄製であり、また前記破断分割は、結
    合孔の内周の所定部にレーザによるノッチ加工が施され
    て行われることを特徴とするコネクティングロッドの加
    工方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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