JPH11311125A - 可変静翼型ターボチャージャ - Google Patents

可変静翼型ターボチャージャ

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JPH11311125A
JPH11311125A JP10118953A JP11895398A JPH11311125A JP H11311125 A JPH11311125 A JP H11311125A JP 10118953 A JP10118953 A JP 10118953A JP 11895398 A JP11895398 A JP 11895398A JP H11311125 A JPH11311125 A JP H11311125A
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air
diaphragm
boost
cylinder
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Makoto Tsujita
誠 辻田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡単な構造のエアシリンダを用いても、
エンジンの低速から高速までの広い範囲にわたって最適
な量の空気をエンジンに供給できる。 【解決手段】タービン12のノズル面積を複数段に切換
え可能なエアシリンダ16のピストンロッド16aが静
翼にリンク機構29を介して接続され、エアシリンダ及
び圧縮エア源24がシリンダ用管路21〜23により連
通接続される。内部にダイヤフラム17aを有するダイ
ヤフラムケース17がブースト用管路を介してコンプレ
ッサより下流側の吸気通路に連通接続され、ダイヤフラ
ムの変形により上記ノズル面積を変更するブーストロッ
ド47の両端がダイヤフラム及びリンク機構に接続され
る。エンジン回転センサ49の検出出力に基づいてコン
トローラ51がシリンダ用管路に設けられた第1開閉弁
26〜28とブースト用管路に設けられた第2開閉弁4
8を制御するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンの静翼の
角度を変えることによりノズル面積を可変にして低速か
ら高速まで広い範囲にわたり排気エネルギを有効に利用
できるターボチャージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のターボチャージャとし
て、図6〜図8に示すように、ターボチャージャ1のタ
ービンハウジング2の外面には多段式のエアシリンダ3
が取付けられ、このシリンダ3のピストンロッド3gは
リンク機構4、揺動レバー5及び回動リング6を介して
静翼2aに連結される。エアシリンダ3は6個のポート
3a〜3fを有する12段式のエアシリンダであり、上
記各ポート3a〜3fはシリンダ用管路7a〜7fを介
してエアタンク7gに接続される。また各シリンダ用管
路7a〜7fにはこれらのシリンダ用管路7a〜7fを
開閉する開閉弁8a〜8fがそれぞれ設けられる。
【0003】リンク機構4は一端がピストンロッド3g
の先端に取付けられた第1リンク4aと、一端が第1リ
ンク4aの他端に枢着された第2リンク4bと、一端が
第2リンク4bの他端に枢着され他端がタービンハウジ
ング2に枢着された第3リンク4cとを有する。タービ
ンハウジング2には支軸2bが回動可能に取付けられ、
第3リンク4cの他端はこの支軸2bに固着される。ま
た第3リンク4cの他端にはストッパレバー4dが第3
リンク4cと一体的に突設され、タービンハウジング2
には上記ストッパレバー4dの回動を制限する一対のス
トッパブロック2c,2cが設けられる。これらのスト
ッパブロック2c,2cにはストッパレバー4dの回動
範囲を調整可能な調整ボルト2d,2dがそれぞれ螺着
される。上記揺動レバー5の基端は支軸2bのうちター
ビンハウジング2内に挿入された部分に固着され、先端
には第1切欠き5aが形成される。
【0004】一方、タービンハウジング2とコンプレッ
サハウジングには回転軸1aが回転可能に挿通され、こ
の回転軸1aのうちタービンハウジング2内に挿入され
た部分にはタービンホイール1bが固着され、更にこの
タービンホイール1bの一方の面にはこのホイール1b
の中心から半径方向に湾曲しながら延びる複数の動翼1
cが設けられる。上記回動リング6はタービンホイール
1bの外径より大きな内径を有し、タービンホイール1
bと同軸にタービンハウジング2内に回動可能に取付け
られる。この回動リング6には上記揺動レバー5の第1
切欠き5aに係止可能な単一の第1ピン6aと、回転軸
1aを中心とする同一円周上に等間隔に突設された複数
の第2ピン6bとが突設される。またタービンハウジン
グ2には回動リング6とタービンホイール1bとの間に
位置しかつ回転軸1aを中心とする同一円周上に等間隔
に複数の静翼保持ピン2eが突設される。これらの静翼
保持ピン2eには静翼1aの中央が回動可能にそれぞれ
嵌入される。静翼1aの基端には上記第2ピン6bに係
止可能な第2切欠き2fが形成され、静翼2aはその中
央から先端に向うに従って先細りに形成される。
【0005】またエンジンの回転速度はエンジン回転セ
ンサ9aにより検出される。このセンサ9aの検出出力
はコントローラ9bの制御入力に接続され、コントロー
ラ9bの制御出力は上記6個の開閉弁8a〜8fに接続
される。コントローラ9bにはメモリが設けられ、この
メモリにはエンジンの回転速度の変化に対するエンジン
の必要空気量がマップとして記憶される(図9の破線で
示す曲線)。コントローラ9bはこのマップに基づいて
各開閉弁8a〜8fをオンオフ制御し、エンジンへの供
給空気量が上記必要空気量になるようにピストンロッド
3gの突出長さを段階的に変えてノズル2g面積を段階
的に変更するように構成される。なお、図9における一
点鎖線で示す複数の曲線はピストンロッド3gを最も突
出させた状態から所定のストロークずつ段階的に引込め
たとき、即ち隣合う静翼2a,2a間のノズル2g面積
を最も小さい状態から段階的に大きくしたときのエンジ
ン回転速度の変化に対するエンジンに供給される空気量
の変化を示す。
【0006】このように構成された可変静翼型ターボチ
ャージャでは、エンジンが低速、例えば回転速度N
1(図9)で回転すると、コントローラ9gはエンジン
回転センサ9aの検出出力とメモリのマップとを比較し
て6個の開閉弁8a〜8fをそれぞれオンオフ制御し、
図8の実線矢印で示す方向にピストンロッド3gを突出
させる。ピストンロッド3gが突出するとリンク機構4
を介して回動リング6が破線矢印の方向に回転するの
で、静翼2aは一点鎖線矢印で示す方向に回転して図7
に示す位置に至る、即ち隣合う静翼2a,2a間のノズ
ル2g面積が絞られる。これにより排気管9cを通過す
る排気流量が少なくても、動翼1cに吹付けられる排気
の流速が速くなるので、タービンホイール1bを高速で
回転でき、エンジンの吸気量を増大できる。
【0007】エンジンの回転速度が次第に上昇して回転
速度がN2になると、コントローラ9bはエンジン回転
センサ9aの検出出力とメモリのマップとを比較して6
個の開閉弁8a〜8fをそれぞれオンオフ制御し、図7
の実線矢印で示す方向にピストンロッド3gを一段引込
める。ピストンロッド3gが一段引込むとリンク機構4
を介して回動リング6が破線矢印の方向に回転するの
で、静翼2aは一点鎖線矢印で示す方向に回転して図8
に示す位置に至る、即ちノズル2g面積が一段広げられ
る。これにより排気管9cを通過する排気流量が多くな
っても、排気の流速が遅くなるので、タービンホイール
1bが必要以上に高速回転することを防止できる。以
下、エンジンの回転速度が上昇するに従ってコントロー
ラ9bは6個の開閉弁8a〜8fをオンオフ制御し、ピ
ストンロッド3gを介して静翼2aの角度を段階的に変
え、エンジンの必要空気量の変化に沿うように、即ち図
9の実線で示すようにエンジンへの供給空気量を鋸歯状
に変化させて空気をエンジンに供給する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の可
変静翼型ターボチャージャでは、エアシリンダの構造が
複雑であるため製造コストを押上げる不具合があった。
また、上記従来の可変静翼型ターボチャージャでは、シ
リンダ用管路の本数が多くこれらの配管作業に多くの時
間を要する問題点があった。また、上記従来の可変静翼
型ターボチャージャでは、各シリンダ用管路に設けられ
た第1開閉弁の開閉の際に耳障りな金属音が比較的頻繁
に発生する問題点もあった。更に、上記従来の可変静翼
型ターボチャージャでは、空気の薄い高地で走行する
と、エンジン回転速度の変化に基づいて静翼の角度を制
御しているため、エンジンの全回転域で吸入空気のブー
スト圧が低下する恐れがあった。
【0009】本発明の第1目的は、比較的簡単な構造の
エアシリンダを用いても、エンジンの低速から高速まで
の広い範囲にわたって最適な量の空気をエンジンに供給
できる可変静翼型ターボチャージャを提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、ポート数の少ない比較的簡
単な構造のエアシリンダを用いることにより、シリンダ
用管路の配管工数を低減でき、かつ第1開閉弁の開閉時
の耳障りな金属音の発生頻度を低減できる可変静翼型タ
ーボチャージャを提供することにある。本発明の第3の
目的は、空気の薄い高地を走行しても、所定値以上のエ
ンジン回転域では、エンジンの吸入空気のブースト圧を
自動的に高地補正でき、ブースト圧を低下させない可変
静翼型ターボチャージャを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、タービン12のノズル13
面積を変更可能な静翼14と、静翼14にリンク機構2
9を介して接続されたピストンロッド16dを有し上記
ノズル13面積を複数段に切換え可能なエアシリンダ1
6と、エアシリンダ16の複数のポート16a〜16c
と圧縮エア源24とを連通接続する複数のシリンダ用管
路21〜23にそれぞれ設けられこれらの管路21〜2
3をそれぞれ開閉する複数の第1開閉弁26〜28と、
内部にダイヤフラム17aを有しコンプレッサより下流
側の吸気通路にブースト用管路44を介して連通接続さ
れたダイヤフラムケース17と、一端がダイヤフラム1
7aに接続されかつ他端がリンク機構29に接続されダ
イヤフラム17aの変形により上記ノズル13面積を変
更可能なブーストロッド47と、ブースト用管路44に
設けられこのブースト用管路44を開閉する単一の第2
開閉弁48と、エンジンの回転速度を検出するエンジン
回転センサ49と、エンジン回転センサ49の検出出力
に基づいて第1開閉弁26〜28及び第2開閉弁48を
制御するコントローラ51とを備えた可変静翼型ターボ
チャージャである。
【0011】この請求項1に記載された可変静翼型ター
ボチャージャでは、コントローラ51がエンジン回転セ
ンサ49の検出出力に基づいて第1開閉弁26〜28及
び第2開閉弁48をオンオフ制御する。即ち、エンジン
回転速度が所定値未満では、第2開閉弁48をオフした
状態で第1開閉弁26〜28をオンオフ制御することに
より、エンジンへの供給空気量がエンジンの必要空気量
になるようにピストンロッド16dの突出長さを段階的
に変えてノズル13面積を段階的に変更する。またエン
ジン回転速度が所定値以上になると、ピストンロッド1
6dを第1開閉弁26〜28をオンオフ制御して最も引
込め、この状態で第2開閉弁48をオンする。このとき
静翼13の角度はダイヤフラムケース17に導入された
ブースト圧により無段階に変更される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図4に示すように、可変静翼
型ターボチャージャ11はタービン12のノズル13面
積を変更可能な静翼14と、上記ノズル13面積を複数
段に切換え可能なエアシリンダ16と、コンプレッサよ
り下流側の吸気通路に連通接続されたダイヤフラムケー
ス17とを備える。エアシリンダ16はこの実施の形態
では3個のポート16a〜16cを有する6段式のエア
シリンダである、即ちこのエアシリンダ16はピストン
ロッド16dの突出長さを6段階に変更可能に構成され
る。またエアシリンダ16はタービンハウジング18の
外面にブラケット19を介して取付けられ、エアシリン
ダ16の各ポート16a〜16cは3本のシリンダ用管
路21〜23を介してエアタンク24に接続される。3
本のシリンダ用管路21〜23にはこれらのシリンダ用
管路21〜23を開閉する第1開閉弁26〜28がそれ
ぞれ設けられる。第1開閉弁26〜28は3ポート2位
置切換えの電磁弁であり、オンするとエアタンク24及
びエアシリンダ16を連通し、オフするとエアシリンダ
16及び大気を連通するように構成される。
【0013】静翼14は上記ピストンロッド16dにリ
ンク機構29、揺動レバー31及び回動リング32を介
して連結される。リンク機構29は一端がピストンロッ
ド16dの先端に枢着された第1リンク29aと、一端
が第1リンク29aの他端に枢着された第2リンク29
bと、一端が第2リンク29bの他端に枢着され他端が
タービンハウジング18に枢着された第3リンク29c
とを有する。タービンハウジング18には支軸33が回
動可能に取付けられ、第3リンク29cの他端はこの支
軸33に固着される。また第3リンク29cの他端には
ストッパレバー34がこの第3リンク29cと一体的に
突設され、タービンハウジング18には上記ストッパレ
バー34の回動を制限する一対のストッパブロック3
6,37が設けられる。これらのストッパブロック3
6,37にはストッパレバー34の回動範囲を調整可能
な調整ボルト38,38がそれぞれ螺着される。上記揺
動レバー31の基端は支軸33のうちタービンハウジン
グ18内に挿入された部分に固着され、先端には第1切
欠き31aが形成される。
【0014】一方、タービンハウジング18とコンプレ
ッサハウジングには回転軸39が回転可能に挿通され、
この回転軸39のうちタービンハウジング18内に挿入
された部分にはタービンホイール41が固着され、更に
このタービンホイール41の一方の面にはこのホイール
41の中心から半径方向に湾曲しながら延びる複数の動
翼42が設けられる。上記回動リング32はタービンホ
イール41の外径より大きな内径を有し、タービンホイ
ール41と同軸にタービンハウジング18内に回動可能
に取付けられる。この回動リング32には上記揺動レバ
ー31の第1切欠き31aに係止可能な単一の第1ピン
32aと、回転軸39を中心とする同一円周上に等間隔
に突設された複数の第2ピン32bとが突設される。ま
たタービンハウジング18には回動リング32とタービ
ンホイール41との間に位置しかつ回転軸39を中心と
する同一円周上に等間隔に複数の静翼保持ピン43が突
設される。これらの静翼保持ピン43には静翼14の中
央が回動可能にそれぞれ嵌入される。静翼14の基端に
は上記第2ピン32bに係止可能な第2切欠き14aが
形成され、静翼14はその中央から先端に向うに従って
先細りに形成される。
【0015】またダイヤフラムケース17の上端はブラ
ケット19に枢着され、このケース17内はダイヤフラ
ム17aにより下部のブースト導入室17bと上部の大
気に連通する大気圧室17cとに区画される。ブースト
導入室17bはコンプレッサより下流側の吸気通路にブ
ースト用管路44を介して連通接続され、大気圧室17
cにはダイヤフラム17aをブースト導入室17b側に
押下げるように付勢する圧縮コイルばね46が収容され
る。またダイヤフラム17aにはブーストロッド47の
基端が接続され、このロッド47の先端は第1及び第2
リンク29a,29bの連結部に接続される。ブースト
用管路44にはこのブースト用管路44を開閉する単一
の第2開閉弁48が設けられる。第2開閉弁48は3ポ
ート2位置切換えの電磁弁であり、オンすると吸気通路
及びブースト導入室17bを連通し、オフするとブース
ト導入室17b及び大気を連通するように構成される。
【0016】またエンジンの回転速度はエンジン回転セ
ンサ49により検出される。このセンサ49の検出出力
はコントローラ51の制御入力に接続され、コントロー
ラ51の制御出力は3個の第1開閉弁26〜28及び単
一の第2開閉弁48にそれぞれ接続される。コントロー
ラ51にはメモリが設けられ、このメモリにはエンジン
の回転速度の変化に対するエンジンの必要空気量がマッ
プとして記憶され(図5の破線で示す曲線)、コントロ
ーラ51はこのマップに基づいて各開閉弁26〜28,
48をオンオフ制御する。即ち、エンジン回転速度が所
定値N0(このN0は中速域の所定の値であることが好ま
しい。)未満では、第2開閉弁48をオフした状態で第
1開閉弁26〜28をオンオフ制御することにより、エ
ンジンへの供給空気量が上記必要空気量になるようにピ
ストンロッド16dの突出長さを段階的に変えてノズル
13面積を段階的に変更するように構成される。またエ
ンジン回転速度が所定値N0以上になると、ピストンロ
ッド16dを第1開閉弁26〜28をオンオフ制御して
最も引込め、この状態で第2開閉弁48をオンするよう
に構成される。なお、図5における一点鎖線で示す複数
の曲線はエアシリンダ16のピストンロッド16dを最
も突出させた状態から所定のストロークずつ段階的に引
込めたとき、即ち隣合う静翼14,14間のノズル13
面積を最も小さい状態から段階的に大きくしたときのエ
ンジン回転速度の変化に対するエンジンに供給される空
気量の変化を示す。
【0017】このように構成された可変静翼型ターボチ
ャージャの動作を図1〜図5に基づいて説明する。エン
ジンが低速、例えば回転速度N1(図5)で回転する
と、コントローラ51はエンジン回転センサ49の検出
出力とメモリのマップとを比較し、第2開閉弁48をオ
フした状態で3個の第1開閉弁26〜28をそれぞれオ
ンオフ制御し、ピストンロッド16dを最も突出させ
る。ピストンロッド16dが突出するとリンク機構29
を介して回動リング32が図2に示す位置に回転し、静
翼14も静翼保持ピン43を中心に回転して図2に示す
位置に至る、即ち隣合う静翼14,14間のノズル13
面積が最も絞られる。これにより排気管52を通過する
排気流量が少なくても、動翼42に吹付けられる排気の
流速が速くなるので、タービンホイール41を高速で回
転でき、エンジンの吸気量を増大できる。
【0018】エンジンの回転速度が次第に上昇して回転
速度がN2になると、コントローラ51はエンジン回転
センサ49の検出出力とメモリのマップとを比較し、第
2開閉弁48をオフした状態で3個の第1開閉弁26〜
28をそれぞれオンオフ制御し、図2の実線矢印で示す
方向にピストンロッド16dを一段引込める。ピストン
ロッド16dが一段引込むとリンク機構29を介して回
動リング32が破線矢印の方向に回転するので、静翼4
2は一点鎖線矢印で示す方向に回転して図3に示す位置
に至る、即ちノズル13面積が一段広げられる。これに
より排気管52を通過する排気流量が多くなっても、排
気の流速が遅くなるので、タービンホイール41が必要
以上に高速回転することを防止できる。以下、エンジン
の回転速度が上昇して回転速度がN0になるまでは、コ
ントローラ51は3個の第1開閉弁26〜28をオンオ
フ制御してピストンロッド16dを介して静翼14の角
度を段階的に変え、エンジンの必要空気量の変化に沿う
ように、即ち図5の実線で示すようにエンジンへの供給
空気量を鋸歯状に変化させて空気をエンジンに供給す
る。
【0019】エンジン回転速度がN0になると、コント
ローラ51はピストンロッド16dを最も引込めた状態
に3個の第1開閉弁26〜28をオンオフ制御し、この
状態で単一の第2開閉弁48をオンする。第2開閉弁4
8がオンすると、吸気通路内の吸入空気がブースト用管
路44を介してブースト導入室17bに導入され、ダイ
ヤフラム17aが吸入空気のブースト圧により大気圧室
17c側に変形する。ダイヤフラム17aが圧縮コイル
ばね46の弾性力に抗して変形すると、ブーストロッド
47が図3の実線矢印の方向に移動し、第1及び第2リ
ンク29a,29bの連結部を引上げるので、回動リン
グ32が破線矢印方向に回転し、静翼14が一点鎖線矢
印の方向に回転して図4に示す位置に至る、即ちノズル
13面積が広げられる。これにより排気管52を通過す
る排気流量が多くなっても、排気の流速が遅くなるの
で、タービンホイール41が必要以上に高速回転するこ
とを防止できる。この結果、エンジンの低速から高速ま
での広い範囲にわたって最適な量の空気をエンジンに供
給できる。
【0020】またエンジン回転速度がN0以上では、ノ
ズル13面積がブースト圧により無段階に変更されるの
で、空気の薄い高地を車両が走行しても、エンジンの吸
入空気のブースト圧を自動的に高地補正でき、ブースト
圧が低下することはない。更にこのとき第1開閉弁26
〜28が開閉されないので、第1開閉弁26〜28の開
閉による耳障りな金属音が発生することもない。なお、
上記実施の形態では、3個のポートを有するエアシリン
ダを挙げたが、2個又は4個以上のポートを有するエア
シリンダでもよい。但し、4個以上のポートを有するエ
アシリンダは構造が複雑になるため、2個又は3個のポ
ートを有するエアシリンダを用いることが好ましい。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、タ
ービンの静翼にリンク機構を介して多段式のエアシリン
ダのピストンロッドを接続し、エアシリンダの各ポート
及び圧縮エア源をシリンダ用管路が連通接続し、ダイヤ
フラムケース及び吸気通路をブースト用管路が連通接続
し、ブーストロッドの両端をダイヤフラム及びリンク機
構に接続し、更にエンジン回転センサの検出出力に基づ
いてコントローラが第1及び第2開閉弁を制御するよう
に構成したので、エンジン回転速度が所定値未満では、
コントローラが第2開閉弁をオフした状態で第1開閉弁
をオンオフ制御することにより、エンジンへの供給空気
量がエンジンの必要空気量になるようにピストンロッド
の突出長さを段階的に変えてノズル面積を段階的に変更
する。またエンジン回転速度が所定値以上になると、ピ
ストンロッドを第1開閉弁をオンオフ制御して最も引込
め、この状態で第2開閉弁をオンする。この結果、比較
的簡単な構造のエアシリンダを用いても、エンジンの低
速から高速までの広い範囲にわたって最適な量の空気を
エンジンに供給できる。
【0022】またエアシリンダの構造が複雑であるため
製造コストを押上げ、シリンダ用管路の本数が多くこれ
らの配管作業に多くの時間を要する従来の可変静翼型タ
ーボチャージャと比較して、本発明ではポート数の少な
い比較的簡単な構造のエアシリンダを用いることがで
き、シリンダ用管路の配管工数を低減できる。この結
果、製造コストを低減できる。また各シリンダ用管路に
設けられた第1開閉弁の開閉の際に耳障りな金属音が比
較的頻繁に発生する従来の可変静翼型ターボチャージャ
と比較して、本発明ではエンジン回転速度が所定値以上
になると、上述のように第1開閉弁が開閉されないの
で、第1開閉弁の開閉による耳障りな金属音が発生しな
い。更に空気の薄い高地で走行すると、エンジンの全回
転域で吸気のブースト圧が低下する従来の可変静翼型タ
ーボチャージャと比較して、本発明ではエンジン回転速
度が所定値以上になると、ノズル面積がダイヤフラムケ
ースに導入されたブースト圧により変更されるので、空
気の薄い高地で車両を走行しても、エンジンの吸入空気
のブースト圧を自動的に高地補正でき、ブースト圧が低
下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の可変静翼型ターボチャージャ
の要部破断構成図。
【図2】そのターボチャージャのタービンのノズル面積
をエアシリンダにより絞った状態を示す静翼を含む要部
断面図。
【図3】そのターボチャージャのタービンのノズル面積
をエアシリンダにより開いた状態を示す静翼を含む要部
断面図。
【図4】そのターボチャージャのタービンのノズル面積
を吸気のブースト圧により開いた状態を示す静翼を含む
要部断面図。
【図5】エンジンの回転速度の変化に対するエンジンの
必要空気量及びエンジンへの供給空気量の変化を示す
図。
【図6】従来例を示す図1に対応する要部破断構成図。
【図7】そのターボチャージャのタービンのノズル面積
をエアシリンダにより絞った状態を示す静翼を含む要部
断面図。
【図8】そのターボチャージャのタービンのノズル面積
をエアシリンダにより開いた状態を示す静翼を含む要部
断面図
【図9】エンジンの回転速度の変化に対するエンジンの
必要空気量及びエンジンへの供給空気量の変化を示す
図。
【符号の説明】
11 可変静翼型ターボチャージャ 12 タービン 13 ノズル 14 静翼 16 エアシリンダ 16a〜16c ポート 16d ピストンロッド 17 ダイヤフラムケース 17a ダイヤフラム 21〜23 シリンダ用管路 24 エアタンク(圧縮エア源) 26〜28 第1開閉弁 29 リンク機構 44 ブースト用管路 47 ブーストロッド 48 第2開閉弁 49 エンジン回転センサ 51 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン(12)のノズル(13)面積を変更可
    能な静翼(14)と、 前記静翼(14)にリンク機構(29)を介して接続されたピス
    トンロッド(16d)を有し前記ノズル(13)面積を複数段に
    切換え可能なエアシリンダ(16)と、 前記エアシリンダ(16)の複数のポート(16a〜16c)と圧縮
    エア源(24)とを連通接続する複数のシリンダ用管路(21
    〜23)にそれぞれ設けられこれらの管路(21〜23)をそれ
    ぞれ開閉する複数の第1開閉弁(26〜28)と、 内部にダイヤフラム(17a)を有しコンプレッサより下流
    側の吸気通路にブースト用管路(44)を介して連通接続さ
    れたダイヤフラムケース(17)と、 一端が前記ダイヤフラム(17a)に接続されかつ他端が前
    記リンク機構(29)に接続され前記ダイヤフラム(17a)の
    変形により前記ノズル(13)面積を変更可能なブーストロ
    ッド(47)と、 前記ブースト用管路(44)に設けられこのブースト用管路
    (44)を開閉する単一の第2開閉弁(48)と、 エンジンの回転速度を検出するエンジン回転センサ(49)
    と、 前記エンジン回転センサ(49)の検出出力に基づいて前記
    第1開閉弁(26〜28)及び第2開閉弁(48)を制御するコン
    トローラ(51)とを備えた可変静翼型ターボチャージャ。
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