JP2003148167A - ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置 - Google Patents
ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置Info
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- JP2003148167A JP2003148167A JP2001347515A JP2001347515A JP2003148167A JP 2003148167 A JP2003148167 A JP 2003148167A JP 2001347515 A JP2001347515 A JP 2001347515A JP 2001347515 A JP2001347515 A JP 2001347515A JP 2003148167 A JP2003148167 A JP 2003148167A
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- turbine engine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスタービンエンジンにおいてのサージ等の
発生を防ぐための抽気弁装置におけるフラップ弁の開閉
を円滑に行うことができ、かつ開閉を行うためのアクチ
ュエータの小型軽量化を図ることのできる抽気弁装置を
提供する。 【解決手段】 空気取入れ口17から取り入れた空気を
圧縮するための低圧圧縮機23及び高圧圧縮機9を備
え、前記低圧圧縮機23と高圧圧縮機の間において空気
を一時的に逃すためのフラップ弁55を開閉可能に備え
たガスタービンエンジンにおける抽気弁装置において、
前記フラップ弁55の回動支点位置39を当該フラップ
弁55の前端部55Aと後端部55Bの間であって、前
記フラップ弁55を閉じた状態にあるとき、フラップ弁
55の前側部分に作用する圧力と後側部分に作用する圧
力とがほぼ等しくなる位置に前記回動支点位置39を設
定してある。
発生を防ぐための抽気弁装置におけるフラップ弁の開閉
を円滑に行うことができ、かつ開閉を行うためのアクチ
ュエータの小型軽量化を図ることのできる抽気弁装置を
提供する。 【解決手段】 空気取入れ口17から取り入れた空気を
圧縮するための低圧圧縮機23及び高圧圧縮機9を備
え、前記低圧圧縮機23と高圧圧縮機の間において空気
を一時的に逃すためのフラップ弁55を開閉可能に備え
たガスタービンエンジンにおける抽気弁装置において、
前記フラップ弁55の回動支点位置39を当該フラップ
弁55の前端部55Aと後端部55Bの間であって、前
記フラップ弁55を閉じた状態にあるとき、フラップ弁
55の前側部分に作用する圧力と後側部分に作用する圧
力とがほぼ等しくなる位置に前記回動支点位置39を設
定してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンにおいてのサージ等の発生を防ぐための抽気弁装置
に係り、さらに詳細には、抽気弁装置に備えたフラップ
弁の開閉を軽快円滑に行うことができ、延ては全体的構
成の軽量化を図ることのできる抽気弁装置に関する。
ジンにおいてのサージ等の発生を防ぐための抽気弁装置
に係り、さらに詳細には、抽気弁装置に備えたフラップ
弁の開閉を軽快円滑に行うことができ、延ては全体的構
成の軽量化を図ることのできる抽気弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンとしてのジェット
エンジン1は、図3に概略的に示すように、中空の筒状
のカウル3の内部には全体的構成が筒状のエンジン用の
ケーシング5を備えている。このケーシング5は、筒状
の外側壁5Aと内側壁5Bとの間に環状の空間部5Cを
形成した構造であって、前記カウル3の内周面とケーシ
ング5における外側壁5Aとの間には環状のバイパス路
7が形成されている。
エンジン1は、図3に概略的に示すように、中空の筒状
のカウル3の内部には全体的構成が筒状のエンジン用の
ケーシング5を備えている。このケーシング5は、筒状
の外側壁5Aと内側壁5Bとの間に環状の空間部5Cを
形成した構造であって、前記カウル3の内周面とケーシ
ング5における外側壁5Aとの間には環状のバイパス路
7が形成されている。
【0003】前記ケーシング5の内側壁5B内には高圧
圧縮機9、燃焼器11及び高圧タービン13を備えたコ
アエンジン15が設けてあり、このコアエンジン15に
おける高圧圧縮機9の前側には、空気取り入れ口17側
から、インレットコーン19と一体に回転するファン動
翼21及び低圧圧縮機23が設けられており、前記高圧
タービン13の後側には前記ファン動翼21及び低圧圧
縮機23へ回転を伝達する低圧タービン25が配置して
あると共にテールコーン27が配置してある。
圧縮機9、燃焼器11及び高圧タービン13を備えたコ
アエンジン15が設けてあり、このコアエンジン15に
おける高圧圧縮機9の前側には、空気取り入れ口17側
から、インレットコーン19と一体に回転するファン動
翼21及び低圧圧縮機23が設けられており、前記高圧
タービン13の後側には前記ファン動翼21及び低圧圧
縮機23へ回転を伝達する低圧タービン25が配置して
あると共にテールコーン27が配置してある。
【0004】上記構成において、ガスタービンエンジン
1を始動すると、ファン動翼21が回転されて空気取入
れ口17から空気が取入れられる。この取入れられた空
気は、前記バイパス路7を流れるバイパス流29Aと前
記コアエンジン15側へ流れるコア流29Bとに分流さ
れる。
1を始動すると、ファン動翼21が回転されて空気取入
れ口17から空気が取入れられる。この取入れられた空
気は、前記バイパス路7を流れるバイパス流29Aと前
記コアエンジン15側へ流れるコア流29Bとに分流さ
れる。
【0005】前記コア流29Bは前記低圧圧縮機23お
よび高圧圧縮機によって断熱圧縮されて次第に高温高圧
となる。そして、この高温高圧の空気が前記燃焼器11
内へ噴出されると共に燃焼器11内へ燃料が噴射され着
火されることにより、高温高圧の燃焼ガスが後方向(図
3において右方向)へ噴射される。
よび高圧圧縮機によって断熱圧縮されて次第に高温高圧
となる。そして、この高温高圧の空気が前記燃焼器11
内へ噴出されると共に燃焼器11内へ燃料が噴射され着
火されることにより、高温高圧の燃焼ガスが後方向(図
3において右方向)へ噴射される。
【0006】上記燃料ガスの噴出及び膨張により前記高
圧タービン13が回転され、この高圧タービン13の回
転は前記高圧圧縮機9へ伝達される。また前記低圧ター
ビン25が回転され、この低圧タービン25の回転は前
記ファン動翼21及び低圧圧縮機23へ伝達される。
圧タービン13が回転され、この高圧タービン13の回
転は前記高圧圧縮機9へ伝達される。また前記低圧ター
ビン25が回転され、この低圧タービン25の回転は前
記ファン動翼21及び低圧圧縮機23へ伝達される。
【0007】前述のごとくガスタービンエンジン1を始
動するときや、回転数が低いアイドリング時等に、サー
ジング、旋回失速等を生じることがある。
動するときや、回転数が低いアイドリング時等に、サー
ジング、旋回失速等を生じることがある。
【0008】上記対策として、入口案内翼および圧縮機
の初めの数段の静翼の取付け角を変えて、動翼に対する
迎え角をできるだけ適正な値に調整して失速を抑制しよ
うとする考え方があるが、構造が複雑になるという問題
がある。
の初めの数段の静翼の取付け角を変えて、動翼に対する
迎え角をできるだけ適正な値に調整して失速を抑制しよ
うとする考え方があるが、構造が複雑になるという問題
がある。
【0009】また、サージング等を抑制するに簡便かつ
有効な構成として、圧縮機の中間の位置、図3において
は低圧圧縮機23と高圧圧縮機9との間に、前記コア流
29Bの1部を逃すための開閉可能な抽気弁装置31を
ケーシング5の中空部5C内部に設けた構成が採用され
ている。この構成においては、抽気弁装置31を開作動
してコア流29Bの1部を逃すことによって低圧圧縮機
23を通る空気流量(軸流速度)を増大することによ
り、サージ等の発生を抑制するものである。そして、サ
ージ等の発生が抑制されると、前記抽気弁装置31は閉
じられるものである。
有効な構成として、圧縮機の中間の位置、図3において
は低圧圧縮機23と高圧圧縮機9との間に、前記コア流
29Bの1部を逃すための開閉可能な抽気弁装置31を
ケーシング5の中空部5C内部に設けた構成が採用され
ている。この構成においては、抽気弁装置31を開作動
してコア流29Bの1部を逃すことによって低圧圧縮機
23を通る空気流量(軸流速度)を増大することによ
り、サージ等の発生を抑制するものである。そして、サ
ージ等の発生が抑制されると、前記抽気弁装置31は閉
じられるものである。
【0010】ところで、従来の抽気弁装置31は、図4
に示すごとき構成である。すなわち、ケーシング5にお
ける内側壁5Bの周方向には適宜間隔に複数の抽気口3
3が設けてあり、各抽気口33にはフラップ弁35が開
閉可能に設けられている。上記フラップ弁35は、当該
フラップ弁35の一端側に設けたブラケット37を、前
記抽気口35の一端側に設けたヒンジピン39によって
回動可能に支持した構成でもって開閉自在に設けられて
いる。
に示すごとき構成である。すなわち、ケーシング5にお
ける内側壁5Bの周方向には適宜間隔に複数の抽気口3
3が設けてあり、各抽気口33にはフラップ弁35が開
閉可能に設けられている。上記フラップ弁35は、当該
フラップ弁35の一端側に設けたブラケット37を、前
記抽気口35の一端側に設けたヒンジピン39によって
回動可能に支持した構成でもって開閉自在に設けられて
いる。
【0011】前記フラップ弁35を開閉する構成として
は、次のごとき構成である。すなわち、前記ケーシング
5の内側壁5Bに設けたブラケット41に設けた枢軸4
2に、自動調心形軸受43を介して揺動自在に支持され
たベルクランク45の一端部と前記フラップ弁35に大
きく突出して設けたブラケット47とが連結ロッド49
を介して連動連結してある。上記連結ロッド49は、例
えばターンバックルに類似の構成でもって長さを調整可
能であって、自動調心形軸受等を介して、その両端部は
前記ベルクランク45の一端部及び前記ブラケット47
に枢支連結してある。
は、次のごとき構成である。すなわち、前記ケーシング
5の内側壁5Bに設けたブラケット41に設けた枢軸4
2に、自動調心形軸受43を介して揺動自在に支持され
たベルクランク45の一端部と前記フラップ弁35に大
きく突出して設けたブラケット47とが連結ロッド49
を介して連動連結してある。上記連結ロッド49は、例
えばターンバックルに類似の構成でもって長さを調整可
能であって、自動調心形軸受等を介して、その両端部は
前記ベルクランク45の一端部及び前記ブラケット47
に枢支連結してある。
【0012】そして、前記ベルクランク45の他端部
は、前記内側壁5Bを囲撓して回動可能のリング部材5
1と自動調心形軸受等を介して適宜に枢支連結してあ
る。このリング部材51は、適宜のアクチュエータ(図
示省略)によって周方向に往復回動されるものである。
は、前記内側壁5Bを囲撓して回動可能のリング部材5
1と自動調心形軸受等を介して適宜に枢支連結してあ
る。このリング部材51は、適宜のアクチュエータ(図
示省略)によって周方向に往復回動されるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、ア
クチュエータによって前記リング部材51を往復回動す
ると、このリング部材51に他端部を枢支連結したベル
クランク45が枢軸42を中心として往復動動される。
したがって、ベルクランク45の一端部に枢支連結した
連結ロッド49を介してフラップ弁35の開閉が行われ
ることになる。
クチュエータによって前記リング部材51を往復回動す
ると、このリング部材51に他端部を枢支連結したベル
クランク45が枢軸42を中心として往復動動される。
したがって、ベルクランク45の一端部に枢支連結した
連結ロッド49を介してフラップ弁35の開閉が行われ
ることになる。
【0014】ところで、前述のごとくフラップ弁35の
一端部がヒンジピン39を介して枢支されていることに
より、フラップ弁35を開作動するときには、フラップ
弁35に全面的に作用するコア流29B側の圧力によっ
て容易に開くことができる。しかし、前記フラップ弁3
5を閉じるときには、当該フラップ弁35に全面的に作
用するコア流29B側の圧力に抗して閉じなければなら
ず、また閉じた後においては抽気口33とフラップ弁3
5との間の密封効果を保持するために、前記圧力に抗し
て強力に押圧する必要があり、その動力源として前記ア
クチュエータを比較的大型にする必要があり、小型軽量
化を図る上において問題がある。
一端部がヒンジピン39を介して枢支されていることに
より、フラップ弁35を開作動するときには、フラップ
弁35に全面的に作用するコア流29B側の圧力によっ
て容易に開くことができる。しかし、前記フラップ弁3
5を閉じるときには、当該フラップ弁35に全面的に作
用するコア流29B側の圧力に抗して閉じなければなら
ず、また閉じた後においては抽気口33とフラップ弁3
5との間の密封効果を保持するために、前記圧力に抗し
て強力に押圧する必要があり、その動力源として前記ア
クチュエータを比較的大型にする必要があり、小型軽量
化を図る上において問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、空
気取入れ口から取り入れた空気を圧縮するための低圧圧
縮機及び高圧圧縮機を備え、前記低圧圧縮機と高圧圧縮
機の間において空気を一時的に逃すためのフラップ弁を
開閉可能に備えたガスタービンエンジンにおける抽気弁
装置において、前記フラップ弁の回動支点位置を当該フ
ラップ弁の前端部と後端部の間に設けた構成である。
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、空
気取入れ口から取り入れた空気を圧縮するための低圧圧
縮機及び高圧圧縮機を備え、前記低圧圧縮機と高圧圧縮
機の間において空気を一時的に逃すためのフラップ弁を
開閉可能に備えたガスタービンエンジンにおける抽気弁
装置において、前記フラップ弁の回動支点位置を当該フ
ラップ弁の前端部と後端部の間に設けた構成である。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置において、前
記フラップ弁を閉じた状態にあるときに、前記回動支点
位置の前側部分に作用する圧力と後側部分に作用する圧
力とがほぼ等しくなる位置に前記回動支点位置を設定し
てある。
ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置において、前
記フラップ弁を閉じた状態にあるときに、前記回動支点
位置の前側部分に作用する圧力と後側部分に作用する圧
力とがほぼ等しくなる位置に前記回動支点位置を設定し
てある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1,図2を用いて本発明
の実施の形態について説明するに、前述した従来の構成
と同一機能を奏する構成部分には同一符号を付すること
として重複した説明は省略する。
の実施の形態について説明するに、前述した従来の構成
と同一機能を奏する構成部分には同一符号を付すること
として重複した説明は省略する。
【0018】本発明の実施の形態に係る抽気弁装置53
においては、抽気口33を開閉可能のフラップ弁55を
開閉自在(回動自在)に支持するヒンジピン39の位
置、すなわちフラップ弁55の回動支点位置はフラップ
弁55の前端部55Aと後端部55Bとの間に設けてあ
る。
においては、抽気口33を開閉可能のフラップ弁55を
開閉自在(回動自在)に支持するヒンジピン39の位
置、すなわちフラップ弁55の回動支点位置はフラップ
弁55の前端部55Aと後端部55Bとの間に設けてあ
る。
【0019】より詳細には、前記フラップ弁55が抽気
口33を閉じた状態にある場合であって、前記ヒンジピ
ン39より前端部55A側部分に作用するコア流29B
側の圧力が前記フラップ弁55を、図1において前記ヒ
ンジピン39を中心として時計回り方向に回動しようと
する力と、前記フラップ弁55の後端部55B側部分に
作用するコア流29B側の圧力によってフラップ弁55
を反時計回り方向に回動しようとする力とがほぼ等しく
なる中間位置に、前記回動支点位置(ヒンジピン39の
位置)を設定してある。
口33を閉じた状態にある場合であって、前記ヒンジピ
ン39より前端部55A側部分に作用するコア流29B
側の圧力が前記フラップ弁55を、図1において前記ヒ
ンジピン39を中心として時計回り方向に回動しようと
する力と、前記フラップ弁55の後端部55B側部分に
作用するコア流29B側の圧力によってフラップ弁55
を反時計回り方向に回動しようとする力とがほぼ等しく
なる中間位置に、前記回動支点位置(ヒンジピン39の
位置)を設定してある。
【0020】したがって、フラップ弁55によって抽気
口33を閉じた状態においては、コア流29B側の圧力
によってフラップ弁55を、図1において時計回り方向
に回動しようとする力と反時計回り方向に回動しようと
する力が均衡することになる。よって、前記フラップ弁
55を開閉するためのアクチュエータは、フラップ弁5
5と抽気口33との密封を保持し得る程度にフラップ弁
55に回動力を付与すれば良いものであり、前記アクチ
ュエータの小型軽量化を図ることができるものである。
口33を閉じた状態においては、コア流29B側の圧力
によってフラップ弁55を、図1において時計回り方向
に回動しようとする力と反時計回り方向に回動しようと
する力が均衡することになる。よって、前記フラップ弁
55を開閉するためのアクチュエータは、フラップ弁5
5と抽気口33との密封を保持し得る程度にフラップ弁
55に回動力を付与すれば良いものであり、前記アクチ
ュエータの小型軽量化を図ることができるものである。
【0021】前記フラップ弁55を開作動するときに
は、フラップ弁55を僅かに開作動すると、フラップ弁
55の前端部側にコア流29B側の1部が動圧として作
用するので、開作動が容易である。また、閉作動すると
きには、コア流29B側の圧力に抗する力は従来の構成
に比較して小さくなるものである。
は、フラップ弁55を僅かに開作動すると、フラップ弁
55の前端部側にコア流29B側の1部が動圧として作
用するので、開作動が容易である。また、閉作動すると
きには、コア流29B側の圧力に抗する力は従来の構成
に比較して小さくなるものである。
【0022】よって、フラップ弁55の開閉に要する力
は従来より小さくて良いものであり、前記アクチュエー
タの小型軽量化を容易に図ることができるものである。
は従来より小さくて良いものであり、前記アクチュエー
タの小型軽量化を容易に図ることができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明によれば、フラップ弁によって抽気口を閉じ
た状態にあるとき、上記フラップ弁の前端部側および後
端部側に作用するコア流側の圧力は、前記フラップ弁を
それぞれ逆方向に回動すべく作用し、かつ均衡している
ので、抽気口とフラップ弁との密封を保持する力は比較
的小さくて良いものである。また、フラップ弁の開閉に
要する力は従来に比較して小さくでき、フラップ弁を開
閉するためのアクチュエータの小型軽量化を図ることが
できて、前述したごとき従来の問題を解消し得るもので
ある。
に、本発明によれば、フラップ弁によって抽気口を閉じ
た状態にあるとき、上記フラップ弁の前端部側および後
端部側に作用するコア流側の圧力は、前記フラップ弁を
それぞれ逆方向に回動すべく作用し、かつ均衡している
ので、抽気口とフラップ弁との密封を保持する力は比較
的小さくて良いものである。また、フラップ弁の開閉に
要する力は従来に比較して小さくでき、フラップ弁を開
閉するためのアクチュエータの小型軽量化を図ることが
できて、前述したごとき従来の問題を解消し得るもので
ある。
【図1】本発明の実施の形態に係る抽気弁装置の断面、
作用説明図である。
作用説明図である。
【図2】同上の平面説明図である。
【図3】ガスタービンエンジンの全体的構成を概略的に
示した断面説明図である。
示した断面説明図である。
【図4】従来の抽気弁装置の断面説明図である。
1…ジェットエンジン
3…カウル
5…ケーシング
7…バイパス路
9…高圧圧縮機
11…燃焼器
13…高圧タービン
23…低圧圧縮機
25…低圧タービン
29B…コア流
33…抽気口
39…ヒンジピン
51…リング部材
53…抽気弁装置
55…フラップ弁
55A…前端部
55B…後端部
Claims (2)
- 【請求項1】 空気取入れ口から取り入れた空気を圧縮
するための低圧圧縮機及び高圧圧縮機を備え、前記低圧
圧縮機と高圧圧縮機の間において空気を一時的に逃すた
めのフラップ弁を開閉可能に備えたガスタービンエンジ
ンにおける抽気弁装置において、前記フラップ弁の回動
支点位置を当該フラップ弁の前端部と後端部の間に設け
たことを特徴とするガスタービンエンジンにおける抽気
弁装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のガスタービンエンジン
における抽気弁装置において、前記フラップ弁を閉じた
状態にあるときに、前記回動支点位置の前側部分に作用
する圧力と後側部分に作用する圧力とがほぼ等しくなる
位置に前記回動支点位置を設定してあることを特徴とす
るガスタービンエンジンにおける抽気弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001347515A JP2003148167A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001347515A JP2003148167A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148167A true JP2003148167A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19160509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001347515A Pending JP2003148167A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | ガスタービンエンジンにおける抽気弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148167A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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US9964223B2 (en) | 2015-07-13 | 2018-05-08 | Hamilton Sundstrand Corporation | Bleed valves for gas turbine engines |
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-
2001
- 2001-11-13 JP JP2001347515A patent/JP2003148167A/ja active Pending
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