JP3120755B2 - ターボチャージャ - Google Patents

ターボチャージャ

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JP3120755B2
JP3120755B2 JP09142277A JP14227797A JP3120755B2 JP 3120755 B2 JP3120755 B2 JP 3120755B2 JP 09142277 A JP09142277 A JP 09142277A JP 14227797 A JP14227797 A JP 14227797A JP 3120755 B2 JP3120755 B2 JP 3120755B2
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turbine housing
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turbine
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の過給シ
ステムに用いられるターボチャージャに係り、詳しくは
タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流速を可
変とするノズルベーンを開閉可能に設けた可変ノズル型
のターボチャージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の出力を向上させるに
は、燃焼室に充填される混合ガスの量を増やすことが好
ましい。そこで従来は、ピストンの移動に伴って燃料室
内に発生する負圧で混合ガスを燃焼室に充填するだけで
なく、その混合ガスを強制的に燃焼室へ送り込んで、同
燃焼室への混合ガスの充填効率を高める過給システムが
提案され、実用されている。こうした過給システムに
は、内燃機関の吸気通路を流れる空気を強制的に燃焼室
へ送り込むために、ターボチャージャ等の過給機が設け
られている。こうした過給機の一例として、可変ノズル
型ターボチャージャを図6及び図7に示す。
【0003】図6に示されるターボチャージャ81は、
センタハウジング82に回転可能に支持されたロータシ
ャフト83を備えている。このロータシャフト83の一
端部及び他端部には、それぞれタービンホイール84及
びコンプレッサホール85が取り付けられている。ま
た、センタハウジング82には、タービンホイール84
の外周を囲うように渦巻き状に延びるタービンハウジン
グ86と、コンプレッサホイール85の外周を囲うよう
に渦巻き状に延びるコンプレッサハウジング87とが取
り付けられている。
【0004】上記タービンハウジング86内には、図7
に示すように、同ハウジング86と同じく渦巻き状に延
びるスクロール通路88が設けられている。このスクロ
ール通路88は、その内径が下流側へ向かうほど小径と
なっている。更に、スクロール通路88は、内燃機関の
排気通路(図示せず)と連通し、内燃機関からの排気ガ
スが同排気通路を介して送り込まれる。また、タービン
ハウジング86内には、スクロール通路88内の排気ガ
スをタービンホイール84へ向けて吹き付けるための環
状流路89が、そのスクロール通路88に沿って設けら
れている。この環状流路89からのタービンホイール8
4への排気ガスの吹き付けによって、タービンホイール
84が回転するようになる。なお、タービンホイール8
4に吹き付けられた後の排気ガスは、タービンハウジン
グ86に設けられた排気出口86a(図6)を介して触
媒(図示せず)へ送り出される。
【0005】また、これら図6及び図7に示すように、
スクロール通路88からタービンホイール84へ向けて
排気ガスを吹き付ける上記環状流路89内には、複数の
ノズルベーン90がロータシャフト83の軸線を中心と
する等角度毎に設けられている。それらノズルベーン9
0は軸90aを中心に同方向へ且つ一体的に開閉動作可
能となっており、各ノズルベーン90の開閉動作により
環状流路89を通過する排気ガスの流通面積が変化す
る。従って、各ノズルベーン90の開閉により、タービ
ンホイール84に吹き付けられる排気ガスの流速が調整
され、タービンホイール84の回転速度が適宜に調整さ
れるようになっている。
【0006】タービンハウジング84において環状流路
89に対応する位置には、その環状流路89へ向かって
へこむように形成された肉抜き部84bが設けられてい
る。この肉抜き部84bはロータシャフト83を中心と
する円環状に延びている。こうしてタービンハウジング
84に肉抜き部84bを設けることによって同ハウジン
グ84が軽量化され、ひいてはターボチャージャ81自
体が軽量化されるようにもなる。
【0007】一方、図6に示すように、上記コンプレッ
サハウジング87には、内燃機関の燃焼室(図示せず)
に供給される空気が導入される吸気入口87aと、コン
プレッサハウジング87と同じく渦巻き状に延びて上記
燃焼室と連通するコンプレッサ通路91とが設けられて
いる。また、コンプレッサハウジング87内には、吸気
入口87aを介して導入された空気をコンプレッサ通路
91へ送り出すための送出流路92が設けられている。
そして、タービンホイール84の回転に基づきロータシ
ャフト83及びコンプレッサホイール85が回転する
と、同機関への吸入空気が吸気入口87a、送出通路9
2及びコンプレッサ通路91を介して燃焼室へ強制的に
送り込まれる。
【0008】なお、燃焼室へ強制的に送り込まれる空気
の量の調整は、上記ノズルベーン90の開閉調節でター
ビンホイール84の回転速度を適宜に変更することによ
り行われる。こうした燃焼室への吸入空気量の調整を行
うことにより、内燃機関の出力向上と燃焼室内の過剰圧
防止との両立が図られる。
【0009】ところで、このように構成されたターボチ
ャージャ81では、内燃機関の排気ガスがスクロール通
路88や環状流路89内を通過するため、タービンハウ
ジング86やセンタハウジング82のタービンホイール
84側は高温になる。そして、タービンハウジング86
やセンタハウジング82の熱変形により、環状流路89
の対向する一対の内側面89a,89b間の幅が小さく
なると、それら内側面89a,89b間にノズルベーン
90が固着してしまうことがある。
【0010】そこで、上記熱膨張を抑えることのできる
ターボチャージャとして、実開昭63−10231号公
報に記載されたターボチャージャが提案されている。同
公報に記載のターボチャージャでは、センタハウジング
(正確にはノズルベーンを支持するためのバックプレー
ト)に冷却水路を設け、その冷却水路を通過する冷却水
により上記熱膨張を抑えるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようにノズルベー
ンを支持するバックプレート付近に冷却水路を設けるこ
とで、その熱膨張を抑え、同部分の熱膨張に起因するノ
ズルベーンの固着を防止することはできる。しかしこう
したターボチャージャにあって、ノズルベーンの固着
は、単にこれを支持するバックプレートの熱膨張によっ
て引き起こされるのみならず、タービンハウジングの変
形によっても発生する。
【0012】即ち、図6及び図7に例示したターボチャ
ージャ81では、タービンハウジング86の外面93
(図6)は、ターボチャージャ81の外方に向かって露
出しているため、冷たい外気に接触して冷却され易くな
る。また、タービンハウジング86においては、その排
気出口86aの外周部に排気管連結用のボルト穴を形成
する場合や、当該排気出口86aの近傍に過剰過給圧防
止用のウェイストゲートバルブを設ける場合がある。こ
の場合、上記ボルト穴の形成や上記ウェイストゲートバ
ルブの設置のためにめにタービンハウジング86に肉抜
き部84を形成することができなくなり、その肉抜き部
84が埋められた状態となる。その結果、図8に拡大し
て示すスクロール通路88の内径が最も小さくなる同通
路88の下流端に対応して位置するタービンハウジング
86では、その外壁において環状流路89に対応する部
分が所定の厚さを有した状態で、同ハウジング86の外
面93と環状流路89の内側面89bとの距離Xが短く
なる。即ち、外気によって冷却されることで比較的温度
が低くなるタービンハウジング86の外面93と、排気
ガスにより高温となる環状流路89bとの距離Xが短く
なる。
【0013】このようにタービンハウジング86の外壁
において環状流路89に対応す部分が所定の厚さを有し
た状態で上記距離Xが短くなると、上記内側面89b付
近におけるタービンハウジング86の熱膨張は、センタ
ハウジング82側(図6中左側)へ向かってのみ行われ
ることになる。これは、タービンハウジング86におい
て外面93側は比較的温度が低くて熱膨張しにくく、同
ハウジンング86の熱膨張がセンタハウジング82側へ
向かってのみ許容されるためである。従って、スクロー
ル通路88の下流端に対応して位置するタービンハウジ
ング86では、同ハウジング86の熱膨張により環状流
路89の内側面89bがセンタハウジング82側へ膨ら
むよう変形し、その変形によってノズルベーン90が環
状流路の内側面89a,89b間に固着されるおそれが
ある。
【0014】そこで、タービンハウジング86を大型化
して上記距離Xを長くし、環状流路89の内側面89b
がセンタハウジング82側へ熱変形するのを抑制するこ
とが考えられる。しかしこの場合には、タービンハウジ
ング86の大型化に起因して、自動車のエンジンルーム
内における内燃機関の搭載位置が制約されてしまうこと
になる。
【0015】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、タービンハウジングを大型
化することなく同ハウジングの外面と環状流路の内側面
との十分な距離を確保し、同ハウジングの熱変形に基づ
くノズルベーンの固着を的確に防止することのできるタ
ーボチャージャを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、回転可能に支持されたタ
ービンホイールの外周を囲うように渦巻き状に延びるタ
ービンハウジングと、このタービンハウジングの内側に
設けられて下流へ向かうほど流通面積が狭まる態様で同
じく渦巻き状に延びるスクロール通路と、このスクロー
ル通路内に流れる排気ガスを前記タービンホイールへ向
けて吹き付けるべく同スクロール通路に沿って設けられ
た環状流路と、この環状流路の対向する内側面間に開閉
動作可能に設けられ、その開閉動作により前記スクロー
ル通路から前記タービンホイールへ向けて吹き付けられ
る排気ガスの流速を可変とするノズルベーンとを備える
ターボチャージャにおいて、前記タービンハウジング
は、そのスクロール通路下流端近傍に対応する部分が前
記環状流路の内側面と交差する方向に長径を有する態様
で偏平形状に形成されるものとした。
【0017】同構成によれば、スクロール通路の下流端
に対応して位置するタービンハウジングを上記のような
偏平形状としたことで、そのタービンハウジングを大型
化することなく同ハウジングの外面と環状流路の内側面
との距離が長くなる。そして、上記距離を長くすること
により、スクロール通路の下流端に対応して位置するタ
ービンハウジングでの熱膨張の集中が防止されて同ハウ
ジングの全周において均一な熱膨張が行われるため、そ
の変形量はわずかとなる。従って、スクロール通路の下
流端に対応する環状流路の内側面がノズルベーン側へ膨
らむよう変形することが抑制され、その結果、環状流路
内でのノズルベーンの固着が防止される。
【0018】請求項2記載の発明では、前記環状流路
は、前記スクロール通路の下流端近傍に対応する位置
で、その対向する内側面間がスペーサを介して連結され
るものとした。
【0019】同構成によれば、スクロール通路の下流端
に対応して位置するタービンハウジングの熱膨張によ
り、環状流路におけるタービンハウジング側の内側面が
他方の内側面へ向かって膨らもうとしても、それら内側
面間はスペーサにより一定間隔に保持される。そのた
め、タービンハウジングが熱膨張することによるノズル
ベーンの固着を、より好適に防止することができるよう
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図5に従って説明する。図1に示すよう
に、ターボチャージャ11は、センタハウジング12、
コンプレッサハウジング13及びタービンハウジング1
4を備えている。センタハウジング12には、ロータシ
ャフト15がその軸線Lを中心に回転可能に支持されて
いる。このロータシャフト15の一端部(図中左端部)
には、複数の羽根16aを備えたコンプレッサホイール
16が取り付けられている。また、ロータシャフト15
の他端部(図中右端部)には、同じく複数の羽根17a
を備えたタービンホイール17が取り付けられている。
【0021】センタハウジング12の一端側には、コン
プレッサホイール16の外周を囲うように、しかも渦巻
き状に延びるかたちで上記コンプレッサハウジング13
が取り付けられている。このようなコンプレッサハウジ
ング13において、センタハウジング12の反対側に位
置する部分には、内燃機関の燃焼室(図示せず)に供給
される空気が導入される吸気入口13aが設けられてい
る。また、コンプレッサハウジング13の内部には、同
ハウジング13と同じく渦巻き状に延びて上記燃焼室と
連通するコンプレッサ通路18が設けられている。更
に、コンプレッサハウジング13には、吸気入口13a
を介して同ハウジング13内に導入された空気をコンプ
レッサ通路18へ送り出すための送出通路19が設けら
れている。この送出通路19は、コンプレッサ通路18
に沿って設けられている。そして、ロータシャフト15
の回転に基づきコンプレッサホイール16が軸線Lを中
心に回転すると、空気が吸気入口13a、送出通路19
及びコンプレッサ通路18を介して燃焼室へ強制的に送
り込まれるようになる。
【0022】一方、センタハウジング12の他端側に
は、タービンホイール17の外周を囲うように、しかも
渦巻き状に延びるかたちで上記タービンハウジング14
が取り付けられている。そしてこのタービンハウジング
14内には、同ハウジング14と同じく渦巻き状に延び
るスクロール通路20が設けられている。このスクロー
ル通路20は、内燃機関の排気通路(図示せず)と連通
し、内燃機関からの排気ガスが同排気通路を介して送り
込まれる。こうしたスクロール通路20の断面構造を図
2(a)〜図2(h)に示す。
【0023】同図2に示すように、スクロール通路20
の空気流通面積は、図2(a)に示す最上流部から図2
(h)に示す最下流部にかけて、下流側へ向かうほど徐
々に小さくなっている。そして、タービンハウジング1
4のスクロール通路20の下流端(図2(h))に対応
する部分のタービンハウジング14(以下、舌部21と
いう)近傍には、同通路20の断面が図1に示すロータ
シャフト15の軸線L方向に長径を有する長円となるよ
うな偏平形状となっている。
【0024】また、図1及び図2に示すように、タービ
ンハウジング14内には、スクロール通路20内の排気
ガスをタービンホイール17へ向けて吹き付けるための
環状流路23が、そのスクロール通路20に沿って設け
られている。この環状流路23からのタービンホイール
17への排気ガスの吹き付けによって、タービンホイー
ル17が軸線Lを中心に回転するようになる。なお、タ
ービンホイール17に吹き付けられた後の排気ガスは、
タービンハウジング14においてセンタハウジング12
と反対側に位置する部分に設けられた排気出口14aを
介して触媒(図示せず)へ送り出される。
【0025】ところで、図2(a)〜図2(h)に示す
ように、タービンハウジング14において環状流路23
に対応する部分の外壁には、図2(h)に示す舌部21
近傍のみが所定厚さを有するように他の部分よりも厚く
なっている。このように上記外壁において舌部21近傍
のみが厚くなる理由としては、例えばタービンハウジン
グ14の排気出口14近傍に内燃機関過給圧の過剰上昇
を防止するウェイストゲートバルブを設置する場合など
があげられる。
【0026】なお、このウェイストゲートバルブは、内
燃機関の排気係においてタービンホイール14(環状流
路23及び排気出口14a)を迂回するように設けられ
たバイパス通路(図示せず)を開閉するためのものであ
る。そして、ウェイストゲートバルブは、内燃機関の燃
焼室へ送り込まれる空気の過給圧が過度に高くなった場
合に、上記バイパス通路を開くよう動作して同機関の過
給圧を低く抑えるようになっている。
【0027】次に、センタハウジング12とタービンハ
ウジング14との間に設けられて、上記環状流路23を
介してタービンホイール17に吹き付けられる排気ガス
の流速を調整する可変ノズル機構31について、図3
(a),(b)を参照して説明する。なお、図3(a)
は同機構31の正面図であり、図3(b)は同機構31
の断面図である。
【0028】これら図3(a),(b)に示すように、
可変ノズル機構31は、リング状に形成されたノズルバ
ックプレート32を備えている。ノズルバックプレート
32には、複数の軸33が同プレート32の円心を中心
として等角度毎に設けられている。各軸33は、ノズル
バックプレート32をその厚さ方向に貫通して回動可能
に支持されている。これら軸33の一端部(図3(b)
中の右端部)には、ノズルベーン34が固定されてい
る。また、軸33の他端部(図3(b)中の左端部)に
は、同軸33と直交してノズルバックプレート32の外
縁部へ延びる開閉レバー35が固定されている。開閉レ
バー35の先端には二股に分岐した一対の挟持部35a
が設けられている。
【0029】各開閉レバー35とノズルバックプレート
32との間には、ノズルバックプレート32と重なるよ
うに環状のリングプレート36が設けられている。この
リングプレート36は、その円心を中心に周方向へに回
動可能となっている。また、リングプレート36にはそ
の円心を中心とする等角度毎に複数のピン37が設けら
れており、それらピン37が各開閉レバー35の挟持部
35a間に回動可能な状態で挟持されている。
【0030】そして、リングプレート36がその円心を
中心に回動されると、各ピン37が各開閉レバー35の
挟持部35aをリングプレート36の回動方向へ押す。
その結果、それら開閉レバー35は軸33を回動させる
こととなり、軸33の回動に伴い各ノズルベーン34は
同軸33を中心にして各々同期した状態で開閉動作す
る。また、隣合うノズルベーン34間の隙間の大きさ
は、それらノズルベーン34の同期した開閉動作に基づ
き変化する。
【0031】次に、上記のように構成された可変ノズル
機構31のタービンハウジング14に対する取付構造
を、図4及び図5に基づいて説明する。図4に示すよう
に、ノズルバックプレート32の外縁部(図中上部)に
は、軸33と同方向に延びる貫通孔38が設けられてい
る。また、タービンハウジング14には、ネジ孔39が
上記貫通孔38と同軸上で延びるよう設けられている。
更に、ノズルバックプレート32とタービンハウジング
14との間には、筒状に形成されたスペーサ40が、上
記貫通孔38及びネジ孔39と同軸上に延びた状態で配
設されている。そのスペーサ40の軸線方向長さは、軸
33の長手方向におけるノズルベーン34の長さよりも
大きい値となっている。
【0032】そして、ノズルバックプレート32の貫通
孔38からタービンハウジング14のネジ孔39へ向か
ってスペーサ40を貫通するようにボルト41を螺入す
ることで、可変ノズル機構31(直接的にはノズルバッ
クプレート32)がタービンハウジング14に取り付け
られる。また、上記貫通孔38及びネジ孔39、スペー
サ40及びボルト41は、図5に示すように軸線Lを中
心とする等角度毎の三個所にそれぞれ設けられている
(図5にはネジ孔39及びボルト41のみ図示)。な
お、それら貫通孔38、ネジ孔39、スペーサ40及び
ボルト41の内の一組は、前記舌部21に対応した位置
に設けられている。
【0033】このようにタービンハウジング14に取り
付けられた可変ノズル機構31は、図1に示すように、
センタハウジング12とタービンハウジング14との間
に位置することとなる。この状態において、ノズルバッ
クプレート32とタービンハウジング14との対向する
面は、軸線Lと直交する方向へ延びて環状流路23の内
側面23a,23bを構成することとなる。また、リン
グプレート36の外縁部(図中下端部)には軸線Lと同
方向へ延びるピン46が設けられ、そのピン46には可
変ノズル機構31を駆動するための駆動機構42が連結
される。
【0034】駆動機構42は、センタハウジング12に
上記ピン46と同方向へ延びた状態で回動可能に支持さ
れた支軸43を備えている。この支軸43の一端部(図
中右端部)には、上記ピン46に対して回動可能に連結
された駆動レバー44が固定されている。また、支軸4
3の他端部(図中左端部)には、図示しないアクチュエ
ータに連結された操作片45が固定されている。
【0035】そして、アクチュエータの駆動により操作
片45が操作されて支軸43が回動すると、支軸43の
回動に伴い駆動レバー44が支軸43を中心に回動す
る。その結果、駆動レバー44によりピン46を介して
リングプレート36が周方向に押され、軸線Lを中心に
回動することとなる。このリングプレート36の回動に
より、隣合うノズルベーン34間の隙間の大きさが調整
され、当該隙間の調整に基づきスクロール通路20から
環状流路23を介してタービンホイール17へ吹き付け
られる排気ガスの流速が調節される。
【0036】更に、タービンホイール17へ吹き付けら
れる排気ガスの流速を調節することにより、タービンホ
イール17、ロータシャフト15及びコンプレッサホイ
ール16の回転速度が適宜に調節され、ひいては燃焼室
へ強制的に送り込まれる空気の量が調節される。こうし
た燃焼室への吸入空気量の調整を行うことにより、内燃
機関の出力向上と燃焼室内の過剰圧防止との両立が図ら
れるようになる。
【0037】次に、上記のように構成されたターボチャ
ージャ11の作用を説明する。内燃機関の運転時に同機
関から排出される排気ガスは、排気通路を介してタービ
ンハウジング14のスクロール通路20内へ送り込まれ
る。スクロール通路20内の排気ガスは、環状流路23
を通過してタービンホイール17に吹き付けられる。こ
のタービンホイール17への排気ガスの吹き付けによ
り、タービンホイール17が軸線Lを中心に回転すると
ともに、同ホイール17の回転に基づきロータシャフト
15及びコンプレッサホイール16が軸線Lを中心に回
転する。そして、コンプレッサホイール17が回転する
と、コンプレッサハウジング13の吸気入口13aから
導入された空気が、送出通路19及びコンプレッサ通路
18を介して内燃機関の燃焼室へ強制的に送り込まれ
る。その結果、燃焼室に効率よく空気と燃料とからなる
混合ガスが充填され、内燃機関の出力向上が図られるよ
うになる。
【0038】ところで、こうしたターボチャージャ11
では、内燃機関の排気ガスが直接導入されるためにター
ビンハウジング14全体が高温になるが、同ハウジング
14の外面47(図1)は冷たい外気に接触して冷却さ
れ易くなるために比較的温度が低くなる。そして、上記
外面47と環状流路23の内側面23bとの距離は、図
2(a)〜図2(h)に示すように、スクロール通路2
0の下流側へ向かうほど短くなっている。従って、ター
ビンハウジング14におけるスクロール通路20の下流
端に対応して位置する部分(舌部21)において、上記
外面47と内側面23bとの距離が最も短くなる。そし
て、舌部21ではタービンハウジング14の熱膨張によ
り、上記内側面23bがノズルベーン34側(図2
(a)〜図2(h)中左側)へ向かって膨らむよう変形
し易くなる。
【0039】しかし、本実施形態においては、図4に示
すように、舌部21近傍は、同通路20の断面が軸線L
方向に長径となるような偏平形状となっている。そし
て、この偏平形状により、舌部21の外面47と環状流
路23の内側面23bとの距離Yは、同図4に二点鎖線
で示される従来のタービンハウジング形状と比較して延
長されている。
【0040】更に、上記内側面23bがノズルベーン3
4側へ膨らもうとしても、同舌部21近傍にあっては、
図4及び図5に示したように環状流路23の対向する内
側面23a,23b間の距離が、ノズルバックプレート
32をタービンハウジング14に固定するためのボルト
41及びスペーサ40によって一定に保持されている。
【0041】このため、上記舌部21近傍にあっても、
排気ガスにて高温となる環状流路23と、外気に接触し
て比較的低い温度になるタービンハウジング14の外面
47とは好適に離されることとなり、同舌部21に対応
する環状流路23の内側面23b近傍が熱膨張する場合
であれ、その膨張がノズルベーン34側へのみ許容され
るようなことはなくなる。従って、こうした熱膨張によ
り環状流路23の内側面23bがノズルベーン34側の
みへ一方的に膨らむよう変形することはなくなり、ひい
てはその変形によりノズルベーン34が環状流路23の
内側面23a,23b間に挟まれて固着するといった事
態も好適に防止することができるようになる。
【0042】なお、タービンハウジング14は、舌部2
1近傍において従来の略円筒形状を押しつぶしたような
形となっているだけであるため、上記距離Yの延長に起
因して同ハウジング14全体が大型化することもない。
【0043】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。・タービン
ハウジング14の舌部21を偏平形状としたため、同ハ
ウジング14を大型化することなく、舌部21における
環状流路23の内側面23bと同ハウジング14の外面
47との距離Yを長くすることができる。そして、上記
距離Yを長くしたことにより、熱膨張で環状流路23の
内側面23bがノズルベーン34側のみへ一方的に膨ら
むよう変形することはなくなり、環状流路23の内側面
23a,23b間にノズルベーン34が挟まれる態様で
固着されることもなくなる。
【0044】・環状流路23の内側面23a,23b間
の距離は、上記舌部21近傍においてボルト41及びス
ペーサ40により一定に保持される。即ち、上記内側面
23bがノズルベーン34側へ膨らんだとしても、その
膨らみによる内側面23bの変位とともに環状流路23
の内側面23aも上記内側面23bの変位方向へと変位
し、それら内側面23a,23b間の距離が一定に保持
される。従って、舌部21近傍が熱膨張することによる
ノズルベーン34の固着をより的確に防止することがで
きる。
【0045】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・本実施形態では、ノズルバックプレート32をタービ
ンハウジング14に固定するためのボルト41及びスペ
ーサ40により、舌部21における環状流路23の内側
面23a,23b間の距離を一定に保持するようにした
が、これに代えて上記距離を一定に保持する部材を上記
ボルト41及びスペーサ40以外に別途設けるようにし
てもよい。この場合、上記ボルト41及びスペーサ40
を必ずしも舌部21に対応する位置に設けなくてもよく
なるため、それらボルト41及びスペーサ40の配置の
自由度が高くなる。逆に本実施形態においては、舌部2
1に対応してノズルバックプレート32をタービンハウ
ジング14に固定するためのボルト41及びスペーサ4
0を設けたことで、環状流路23の内側面23a,23
b間の距離を一定に保持するための部材を別途に設ける
必要がなくなっている。
【0046】・本実施形態では、タービンハウジング1
4の舌部21近傍を環状流路23の内側面23a,32
bと直交する方向に偏平させたが、それら内側面23
a,23bに対して傾斜する方向に偏平させてもよい。
この場合でも、上記実施形態に準じた効果を得ることは
できる。
【0047】・本実施形態では、環状流路23の内側面
23a,23bをロータシャフト15の軸線Lと直交す
るように設けたが、これに代えて同軸線Lに対して所定
角度をもって傾斜するように設けてもよい。この場合、
タービンハウジング14の舌部21近傍を上記軸線Lに
対して傾斜する上記内側面23a,23bと直交する方
向に偏平させることが好ましい。
【0048】・本実施形態では、ノズルベーン34を環
状流路23の内側面23a側に支持する構成としたが、
これに代えて環状流路23の内側面23b側に支持する
構成としてもよい。
【0049】・本実施形態では、ノズルバックプレート
32とタービンハウジング14とを別体とする構成にし
たが、それらを一体とする構成にしてもよい。 ・従来技術の実開昭63−10231号公報に記載した
ターボチャージャのように、ノズルバックプレート36
に冷却水路を設けて同水路内を冷却水が流れるようにし
てもよい。この場合、ノズルベーン34の固着を、より
一層好適に防止することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スクロー
ル通路の下流端に対応して位置するタービンハウジング
を偏平形状としたことで、そのタービンハウジングを大
型化することなく同ハウジングの外面と環状流路の内側
面との距離が長くなる。そして、上記距離を長くするこ
とにより、スクロール通路の下流端に対応して位置する
タービンハウジングの熱膨張で、環状流路の内側面がノ
ズルベーン側へ膨らむよう変形するのを抑制し、環状流
路内でのノズルベーンの固着を防止することができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、スクロール
通路の下流端に対応して位置するタービンハウジングの
熱膨張により、環状流路におけるタービンハウジング側
の内側面が他方の内側面へ向かって膨らもうとしても、
それら内側面間はスペーサにより一定間隔に保持され
る。そのため、タービンハウジングが熱膨張することに
よるノズルベーンの固着を、より好適に防止することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターボチャージャの一実施形態を示す
断面図。
【図2】排気ガス流通方向におけるスクロール通路の内
径変化態様を示す断面図。
【図3】ノズルベーンを開閉動作させるための可変ノズ
ル機構を示す正面図及び断面図。
【図4】タービンハウジングの舌部拡大断面図。
【図5】本実施形態の可変ノズル機構取付用ボルトの配
置を示す正面図。
【図6】従来のターボチャージャを示す断面図。
【図7】同ターボチャージャにおけるスクロール通路の
内径変化態様を示すタービンハウジングの断面図。
【図8】スクロール通路の下流端におけるタービンハウ
ジングの断面図。
【符号の説明】
11…ターボチャージャ、14…タービンハウジング、
17…タービンホイール、20…スクロール通路、21
…舌部、23…環状流路、23a,23b…内側面、3
4…ノズルベーン、40…スペーサ、41…ボルト。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に支持されたタービンホイールの
    外周を囲うように渦巻き状に延びるタービンハウジング
    と、このタービンハウジングの内側に設けられて下流へ
    向かうほど流通面積が狭まる態様で同じく渦巻き状に延
    びるスクロール通路と、このスクロール通路内に流れる
    排気ガスを前記タービンホイールへ向けて吹き付けるべ
    く同スクロール通路に沿って設けられた環状流路と、こ
    の環状流路の対向する内側面間に開閉動作可能に設けら
    れ、その開閉動作により前記スクロール通路から前記タ
    ービンホイールへ向けて吹き付けられる排気ガスの流速
    を可変とするノズルベーンとを備えるターボチャージャ
    において、 前記タービンハウジングは、そのスクロール通路下流端
    近傍に対応する部分が前記環状流路の内側面と交差する
    方向に長径を有する態様で偏平形状に形成されてなるこ
    とを特徴とするターボチャージャ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のターボチャージャにおい
    て、 前記環状流路は、前記スクロール通路の下流端近傍に対
    応する位置で、その対向する内側面間がスペーサを介し
    て連結されていることを特徴とするターボチャージャ。
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