JPH11310597A - グルカゴン様ペプチド―1(7―37)の類似体である新規ペプチド化合物、それらの製造法、およびそれらを含有する製剤組成物 - Google Patents

グルカゴン様ペプチド―1(7―37)の類似体である新規ペプチド化合物、それらの製造法、およびそれらを含有する製剤組成物

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JPH11310597A
JPH11310597A JP11066917A JP6691799A JPH11310597A JP H11310597 A JPH11310597 A JP H11310597A JP 11066917 A JP11066917 A JP 11066917A JP 6691799 A JP6691799 A JP 6691799A JP H11310597 A JPH11310597 A JP H11310597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 t−GLP−1が関与する疾患、特に非イン
スリン依存性II型糖尿病、肥満、及びI型糖尿病の治療
に有用である、グルカゴン様ペプチド−1(7−37)
の類似物であるペプチド化合物を提供する。 【解決手段】 式(I): 【化118】 〔式中、Z1は、水素原子など;Z2は、ヒドロキシ基な
ど;X1〜X1 4は、天然もしくは非天然アミノ酸残基な
ど;X1 5は、結合などを表す〕で示されるペプチド化合
物、または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその
付加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グルカゴン様ペプ
チド−1(7‐37)の類似体である新規ペプチド化合
物、それらの製造法、およびそれらを含有する製剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】グルカゴン様ペプチド−1(7‐3
7)、および(7−36)NH2tGLP−1)は、糖
のホメオスタシスの制御に深く関与する腸起源のペプチ
ドである。これらのペプチドは、「腸島軸(entero-ins
ular axis)」の主要メディエーターであり、特定の受
容体に結合することによって作用する。
【0003】tGLP−1は、主として膵臓で作用し、
β細胞によるインスリンの分泌に対して、グルコース依
存型方式で強力な刺激効果を発揮する〔S. Mojsov et a
l.,J. Clin. Invest. 1987, 79, 619;およびJ.J. Hols
t, F.E.B.S. Letters, 1987, 211, 169〕。この刺激
は、ソマトスタチンの放出の刺激と、グルカゴンの放出
の阻害とを伴う。
【0004】膵臓に対する上記の効果と並んで、tGL
P−1は、胃内容物の排出を遅らせ、胃酸分泌を低下さ
せ、筋、肝臓および脂肪細胞におけるグルコースの末梢
利用を刺激する〔M.L. Vellanueva et al., Diabetolog
ia, 1994, 37, 1163; D.J. Drucker, Diabetes, 1998,
47, 159〕。
【0005】最近の研究では、tGLP−1が、飽満中
枢に対する作用の結果として、食物および飲料の摂取を
阻害することによって、摂食行動に対して効果を有し得
ることも立証された〔M.D. Turton et al., Nature, 19
96, 379, 69〕。
【0006】こうして、tGLP−1は、特に非インス
リン依存性II型糖尿病、肥満およびI型糖尿病の治療に
おける多くの潜在的治療用途を有する。
【0007】しかし、多くのホルモン性ペプチドと同様
に、それは、2分未満という非常に短い血漿中半減期を
有し〔T.J. Kieffer et al., Endocrinology, 1995, 13
6, 3585〕、そのことが、その用途を限定している。
【0008】そのインスリン刺激特性のために、天然ペ
プチドであるGLP1(7−37)は、それ自体であ
れ、塩、エステルまたはアミドの形態であれ〔米国特許
第5,616,492号明細書、国際公開第87069
41号および第9011296号〕、リン脂質を伴うか
〔国際公開第9318785号〕、または他の血糖降下
性物質を伴う〔国際公開第9318786号〕ものであ
れ、その使用が広く記載されている。天然配列のいくつ
かの位置で修飾した類似体も、より良く吸収されるGL
(7‐37)と同様に強力な化合物を案出するとい
う目的で研究されている〔ヨーロッパ特許第733 6
44号、第708 179号、第658568号および
国際公開第91 11457号〕。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の化合物は、い
くつかの残基に対する修飾、および/または第36位の
アルギニンの抑制によってtGLP−1のそれから誘導
される新規な構造を有する。新規であることに加え、こ
れらの化合物は、tGLP−1受容体に関係するアゴニ
スト特性の結果として、有用な薬理学的特性を有する。
この修飾により、本発明の化合物の代謝安定性が実質的
に増大され、こうして、天然ペプチドのそれより優れた
作用持続性を有するという追加の利点を有する。これら
の特性によって、本化合物は、tGLP−1が関与する
病理学的状態の治療、特に非インスリン依存性II型糖尿
病、肥満およびI型糖尿病の治療に、特に有用である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0011】
【化32】
【0012】〔式中、Z1は、式(I)のペプチドの末
端アミノ基の置換基であって、水素原子、アルキル基、
直鎖もしくは分枝鎖(C1〜C6)アシル基、または場合
により置換されたアリールカルボニル、場合により置換
されたヘテロアリールカルボニル、場合により置換され
たアリールアルキルカルボニル、場合により置換された
ヘテロアリールアルキルカルボニル、場合により置換さ
れたアリールオキシカルボニル、場合により置換された
アリールアルコキシカルボニル、または場合により置換
されたアルコキシカルボニル基を表わし、
【0013】Z2は、式(I)のペプチドの末端カルボ
ニル基の置換基であって、ヒドロキシ基、直鎖もしくは
分枝鎖(C1〜C6)アルコキシ基、またはアミノ基(直
鎖もしくは分枝鎖(C1〜C6)アルキル、場合により置
換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリー
ル、場合により置換されたアリールカルボニル、場合に
より置換されたヘテロアリールカルボニル、場合により
置換されたアリールアルキルカルボニル、および場合に
より置換されたヘテロアリールアルキルカルボニルから
選ばれる、1個もしくは2個の同一であるか、または異
なる基によってか、あるいは窒素原子とともに5ないし
7員の飽和環を形成する2個の基によって場合により置
換されている)を表わし、X1〜X1 4は、それぞれ、互
いに独立に、 ・式:
【0014】
【化33】
【0015】〔式中、−R1は、水素原子を表わし、R2
は、水素原子、またはアルキル、アミノアルキル(場合
により、窒素原子において1または2個のアルキル、フ
ェニル、ベンジル、シクロアルキル、場合により置換さ
れたアリールオキシカルボニル、場合により置換された
アリールアルコキシカルボニルおよび/もしくは場合に
より置換されたアルコキシカルボニル基によって置換さ
れている)、チオアルキル(場合により、硫黄原子にお
いてアルキル、フェニル、ベンジルまたはシクロアルキ
ル基によって置換されている)、ヒドロキシアルキル
(場合により、酸素原子においてアルキル、フェニル、
ベンジルまたはシクロアルキル基によって置換されてい
る)、カルボキシアルキル、カルバモイルアルキル、グ
アニジノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、場合により置換された縮合シクロアルキル、場
合により置換されたアリール、場合により置換されたア
リールアルキル、場合により置換されたヘテロアリール
もしくは場合により置換されたヘテロアリールアルキル
基、またはイミダゾリルもしくはイミダゾリルアルキル
基を表わすか、あるいは−R1およびR2は、それらと結
合している炭素原子とともにシクロアルキルまたは縮合
シクロアルキル基を形成する〕で示される、DまたはL
立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基、あ
るいは ・式:
【0016】
【化34】
【0017】(式中、Aは、それが結合している窒素お
よび炭素原子とともに、飽和されているか、部分的に不
飽和であるか、または不飽和であり、場合により置換さ
れている、5ないし11員の単環または二環式の基を形
成する)で示される、DまたはL立体配置を有する天然
もしくは非天然環状アミノ酸残基、あるいは ・3−アミノ−3−(2−フリル)プロパン酸残基 を表わし、そしてX1 5は、結合またはアルギニン残基
(Arg)を表わすが、ただし、X1が、チロシン(T
yr)、アルギニン(Arg)、フェニルアラニン(P
he)、オルニチン(Orn)、メチオニン(Me
t)、プロリン(Pro)、ロイシン(Leu)、バリ
ン(Val)、イソロイシン(Ile)、アラニン(A
la)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(G
lu)、アスパラギン(Asn)、グルタミン(Gl
n)およびヒスチジン(His)から選ばれる、Lもし
くはD立体配置を有する残基であるとき、および/また
はX2が、セリン(Ser)、グリシン(Gly)、シ
ステイン(Cys)、サルコシン(Sar)、アラニン
(Ala)、プロリン(Pro)、バリン(Val)、
ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)およびト
レオニン(Thr)から選ばれる、LもしくはD立体配
置を有する残基を表わすとき、および/またはX3が、
グルタミン(Gln)、アスパラギン酸(Asp)、ト
レオニン(Thr)、アスパラギン(Asn)およびグ
ルタミン酸(Glu)から選ばれる、LもしくはD立体
配置を有するアミノ酸残基を表わすとき、および/また
はX5が、チロシン残基(Tyr)を表わすとき、およ
び/またはX6が、リシン残基(Lys)を表わすと
き、および/またはX1 0が、グルタミン(Gln)、ア
ラニン(Ala)、トレオニン(Thr)、セリン(S
er)およびグリシン(Gly)から選ばれるアミノ酸
残基を表わすとき、および/またはX1 3が、フェニルア
ラニン(Phe)、バリン(Val)、ロイシン(Le
u)、イソロイシン(Ile)、アラニン(Ala)お
よびチロシン(Tyr)から選ばれるアミノ酸残基を表
わすとき、X1 5は、結合を表わし、ここで
【0018】−残基X1〜X1 5は、得られるペプチドが
天然ペプチドと同一であるように選ばれてはならず、 −用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する直
鎖または分枝鎖を意味し、 −用語「シクロアルキル」は、3ないし8員の飽和環状
炭化水素基を意味し、 −表現「縮合シクロアルキル」は、窒素、酸素および硫
黄から選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により
含む、飽和もしくは不飽和環と縮合した炭素含有飽和環
で構成される8ないし11員の二環式の基(例えば、イ
ンダン、テトラヒドロナフタレンまたはテトラヒドロキ
ノリン基)を意味し、 −用語「アリール」は、フェニル、ナフチルまたはビフ
ェニル基を意味し、 −用語「へテロアリール」は、窒素、酸素および硫黄か
ら選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む、5ないし11
員の単環または二環式の基(例えば、フリル、ピリジ
ル、チエニルまたはインドリル基)を意味し、 −用語「アリールカルボニル」は、Ra−CO−基を意
味し、用語「アリールアルキルカルボニル」は、Ra
b−CO−基を意味し、用語「ヘテロアリールカルボ
ニル」は、Rc−CO−基を意味し、用語「ヘテロアリ
ールアルキルカルボニル」は、Rc−Rb−CO−基を意
味し、用語「アリールオキシカルボニル」は、Ra−O
−CO−基を意味し、用語「アリールアルコキシカルボ
ニル」は、Ra−Rb−O−CO−基を意味し、用語「ア
ルコキシカルボニル」は、Rb−O−CO−基を意味す
るが、ここでRaは、上記に定義のアリール基を表わ
し、Rbは、上記に定義のアルキル基を表わし、Rcは、
上記に定義のヘテロアリール基を表わし、
【0019】−上記に定義された用語に適用される用語
「置換されている」は、問題の基が、1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子、または直鎖もしくは分枝鎖(C1
〜C6)アルキル、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖
(C1〜C6)アルコキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、ま
たは直鎖もしくは分枝鎖(C1〜C6)ペルハロアルキル
基によって置換されていることを意味し、 −各ペプチド結合−CO−NH−は、場合により、−C
2−NH−、−NH−CO−、−CO−N(CH3
−、−CH2−CH2−、−CH2−CO−、−CH2−S
−、−CH2−SO−、−CH2−SO2−、−CH=C
H−および−CO−CH2−NH−から選ばれる擬ペプ
チド結合で置き換えられていてもよいと理解される〕で
示されるペプチド化合物、および製薬上許容され得る酸
または塩基とのその付加塩に関する。
【0020】製薬上許容され得る酸のうちでは、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコ
ルビン酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸等が挙げら
れる。
【0021】製薬上許容され得る塩基のうちでは、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、te
rt−ブチルアミン等が挙げられる。
【0022】本発明は、特に、残基X1〜X1 4が、芳香
族性または脂肪族性であることができ、水素結合型の相
互作用を確立できるか、またはイオン性相互作用を確立
できるか、あるいは環状の特性であることができる、そ
の側鎖の性質の機能として選ばれる式(I)のペプチド
化合物に関する。
【0023】芳香族性の側鎖を有する、DまたはL立体
配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基は、下
式:
【0024】
【化35】
【0025】〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 a
は、上記に定義の不飽和環と縮合し、かつ場合により置
換されたシクロアルキル基、または場合により置換され
たアリール、場合により置換されたアリールアルキル、
場合により置換されたヘテロアリールもしくは場合によ
り置換されたヘテロアリールアルキル基、またはイミダ
ゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示
されるが、芳香族性の側鎖を有する残基のうち、より具
体的には、フェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン
(His)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(T
rp)、ホモフェニルアラニン(Hof)、ハロフェニ
ルアラニン(例えば4−クロロフェニルアラニン(4−
Cl−Phe))、ジハロフェニルアラニン(例えば
3,4−ジクロロフェニルアラニン(3,4−ジ−Cl
−Phe))、アルキルフェニルアラニン(例えば4−
メチルフェニルアラニン(4−Me−Phe))、ニト
ロフェニルアラニン(例えば4−ニトロフェニルアラニ
ン(4−NO2−Phe))、3−ピリジルアラニン
(3−Pya)、2−チエニルアラニン(Tha)、2
−フリルアラニン(Fua)、1−ナフチルアラニン
(1−Nal)、2−ナフチルアラニン(2−Na
l)、フェニルグリシン(Phg)および3−ニトロチ
ロシン(3−NO2−Tyr)残基が挙げられる。
【0026】・脂肪族性の側鎖を有する、DまたはL立
体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基は、下
式:
【0027】
【化36】
【0028】〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす〕で示され、これらの残基のうち、より具体
的には、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バ
リン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン
(Ile)、2−アミノ酪酸(Abu)、2−アミノイ
ソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキシルアラニン(Ch
a)、ホモロイシン(Hol)、ノルロイシン(Nl
e)、ノルバリン(Nva)およびtert−ロイシン(T
le)残基が挙げられる。
【0029】・水素結合型の相互作用を確立できる側鎖
を有する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非
天然アミノ酸残基は、下式:
【0030】
【化37】
【0031】〔式中、R1 cは、水素原子を表わし、R2 c
は、アミノアルキル(場合により、窒素原子においてア
ルキル、フェニル、ベンジルまたはシクロアルキルによ
って置換されている)、チオアルキル(場合により、硫
黄原子においてアルキル、フェニル、ベンジルまたはシ
クロアルキル基によって置換されている)、ヒドロキシ
アルキル(場合により、酸素原子においてアルキル、フ
ェニル、ベンジルまたはシクロアルキル基によって置換
されている)、カルボキシアルキル、カルバモイルアル
キルまたはグアニジノアルキル基を表わす〕で示され、
これらの残基のうち、より具体的には、メチオニン(M
et)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(G
lu)、リシン(Lys)、アルギニン(Arg)、セ
リン(Ser)、トレオニン(Thr)、システイン
(Cys)、チロシン(Tyr)、アスパラギン(As
n)、グルタミン(Gln)、トリプトファン(Tr
p)、ジアミノ酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸
(Dapa)、オルニチン(Orn)およびベンジルシ
ステイン(Bcy)残基が挙げられる。
【0032】・イオン型の相互作用を確立できる側鎖を
有する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天
然アミノ酸残基は、下式:
【0033】
【化38】
【0034】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れ、これらの残基のうち、より具体的には、アスパラギ
ン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、リシン(L
ys)、アルギニン(Arg)、ヒスチジン(Hi
s)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、シス
テイン(Cys)、チロシン(Tyr)、ジアミノ酢酸
(NH‐Gly)、ジアミノ酪酸(Dab)、ジアミノ
プロピオン酸(Dapa)、オルニチン(Orn)およ
びメチオニン(Met)残基が挙げられる。
【0035】・環状性の側鎖を有する、DまたはL立体
配置を有する非天然アミノ酸残基は、下式:
【0036】
【化39】
【0037】〔式中、R1 eおよびR2 eは、一体となっ
て、シクロアルキルまたは縮合シクロアルキル基を形成
する〕で示され、これらの残基のうち、より具体的に
は、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Ac
y)、2−アミノインダン−2−カルボン酸(Aic)
および2−アミノテトラリン−2−カルボン酸(At
c)残基が挙げられる。
【0038】X1は、好ましくは、芳香族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(a)で表わされる。
【0039】X2は、好ましくは、脂肪族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(b)で表わされる。
【0040】X3は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされる。
【0041】X4は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされるか、あるいは脂肪族性の側鎖を有する、Dま
たはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残
基を表わし、式(b)で表わされる。
【0042】X5は、好ましくは、脂肪族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(b)で表わされる。
【0043】X6は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされる。
【0044】X7は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされるか、あるいは脂肪族性の側鎖を有する、Dま
たはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残
基を表わし、式(b)で表わされる。
【0045】X8は、好ましくは、脂肪族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(b)で表わされる。
【0046】X9は、好ましくは、脂肪族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(b)で表わされる。
【0047】X1 0は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされるか、あるいは脂肪族性の側鎖を有する、Dま
たはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残
基を表わし、式(b)で表わされる。
【0048】X1 1は、好ましくは、芳香族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(a)で表わされる。
【0049】X1 2は、好ましくは、イオン性相互作用を
確立できる側鎖を有する、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、式(d)で
表わされるか、あるいは脂肪族性の側鎖を有する、Dま
たはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残
基を表わし、式(b)で表わされる。
【0050】X1 3は、好ましくは、芳香族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(a)で表わされる。
【0051】X1 4は、好ましくは、脂肪族性の側鎖を有
する、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、式(b)で表わされる。
【0052】X1 5は、好ましくは、結合を表わす。
【0053】好ましくは、式(I)の化合物において、
1は、水素原子を表わす。
【0054】式(I)の化合物において、Z2は、好ま
しくは、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わす。よ
り具体的には、Z2は、アミノ基を表わす。
【0055】本発明の好都合な態様は、式(I)の化合
物であって、Z1が、水素原子を表わし、Z2が、ヒドロ
キシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6)アルコキシ、お
よびアミノから選ばれる基を表わし、X1およびX
1 1が、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わし、独立に、下式:
【0056】
【化40】
【0057】〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 a
は、上記に定義の不飽和環と縮合し、かつ場合により置
換されたシクロアルキル基、または場合により置換され
たアリール、場合により置換されたアリールアルキル、
場合により置換されたヘテロアリールもしくは場合によ
り置換されたヘテロアリールアルキル基、またはイミダ
ゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示
される芳香族性の側鎖を有するアミノ酸残基から選ばれ
るが、芳香族性の側鎖を有する残基のうち、より具体的
には、フェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン(Hi
s)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Tr
p)、ホモフェニルアラニン(Hof)、ハロフェニル
アラニン(例えば4−クロロフェニルアラニン(4−C
l−Phe))、ジハロフェニルアラニン(例えば3,
4−ジクロロフェニルアラニン(3,4−ジ−Cl−P
he))、アルキルフェニルアラニン(例えば4−メチ
ルフェニルアラニン(4−Me−Phe))、ニトロフ
ェニルアラニン(例えば4−ニトロフェニルアラニン
(4−NO2−Phe))、3−ピリジルアラニン(3
−Pya)、2−チエニルアラニン(Tha)、2−フ
リルアラニン(Fua)、1−ナフチルアラニン(1−
Nal)、2−ナフチルアラニン(2−Nal)、フェ
ニルグリシン(Phg)および3−ニトロチロシン(3
−NO2−Tyr)残基が挙げられ、X2およびX9が、
DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ
酸残基を表わし、独立に、下式:
【0058】
【化41】
【0059】〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす〕で示される脂肪族性の側鎖を有するアミノ
酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具体
的には、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バ
リン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン
(Ile)、2−アミノ酪酸(Abu)、2−アミノイ
ソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキシルアラニン(Ch
a)、ホモロイシン(Hol)、ノルロイシン(Nl
e)、ノルバリン(Nva)およびtert−ロイシン(T
le)残基が挙げられ、X3およびX6が、DまたはL立
体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わ
し、独立に、下式:
【0060】
【化42】
【0061】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れる、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられ、X4、X7、X1 0およびX1 2が、DまたはL
立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表
わし、独立に、下式:
【0062】
【化43】
【0063】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れる、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられるか、あるいは、独立に、下式:
【0064】
【化44】
【0065】〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす〕で示される脂肪族性の側鎖を有する天然も
しくは非天然アミノ酸残基から選ばれるが、これらの残
基のうち、より具体的には、グリシン(Gly)、アラ
ニン(Ala)、バリン(Val)、ロイシン(Le
u)、イソロイシン(Ile)、2−アミノ酪酸(Ab
u)、2−アミノイソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキ
シルアラニン(Cha)、ホモロイシン(Hol)、ノ
ルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)およびte
rt−ロイシン(Tle)残基が挙げられ、X5が、バリ
ン残基(Val)を表わし、X8およびX1 4が、独立
に、DまたはL立体配置を有するロイシン残基(Le
u)を表わし、X1 3が、トリプトファン残基(Trp)
を表わし、そしてX1 5が、結合またはアルギニン残基
(Arg)(特に、結合)を表わす化合物、ならびに製
薬上許容され得る酸または塩基とのその付加塩に関す
る。
【0066】本発明のもう一つの好都合な態様は、式
(I)の化合物であって、Z1が、水素原子を表わし、
2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わし、X
1およびX1 1が、DまたはL立体配置を有する天然もし
くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式:
【0067】
【化45】
【0068】〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 a
は、上記に定義の不飽和環と縮合し、かつ場合により置
換されたシクロアルキル基、または場合により置換され
たアリール、場合により置換されたアリールアルキル、
場合により置換されたヘテロアリールもしくは場合によ
り置換されたヘテロアリールアルキル基、またはイミダ
ゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示
される芳香族性の側鎖を有するアミノ酸残基から選ばれ
るが、芳香族性の側鎖を有する残基のうち、より具体的
には、フェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン(Hi
s)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Tr
p)、ホモフェニルアラニン(Hof)、ハロフェニル
アラニン(例えば4−クロロフェニルアラニン(4−C
l−Phe))、ジハロフェニルアラニン(例えば3,
4−ジクロロフェニルアラニン(3,4−ジ−Cl−P
he))、アルキルフェニルアラニン(例えば4−メチ
ルフェニルアラニン(4−Me−Phe))、ニトロフ
ェニルアラニン(例えば4−ニトロフェニルアラニン
(4−NO2−Phe))、3−ピリジルアラニン(3
−Pya)、2−チエニルアラニン(Tha)、2−フ
リルアラニン(Fua)、1−ナフチルアラニン(1−
Nal)、2−ナフチルアラニン(2−Nal)、フェ
ニルグリシン(Phg)および3−ニトロチロシン(3
−NO2−Tyr)残基が挙げられ、X2およびX9が、
DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ
酸残基を表わし、独立に、下式:
【0069】
【化46】
【0070】〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす〕で示される脂肪族性の側鎖を有するアミノ
酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具体
的には、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バ
リン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン
(Ile)、2−アミノ酪酸(Abu)、2−アミノイ
ソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキシルアラニン(Ch
a)、ホモロイシン(Hol)、ノルロイシン(Nl
e)、ノルバリン(Nva)およびtert−ロイシン(T
le)残基が挙げられ、X3およびX6が、DまたはL立
体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わ
し、独立に、下式:
【0071】
【化47】
【0072】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れる、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられ、X4、X7およびX1 0が、DまたはL立体配
置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、
独立に、下式:
【0073】
【化48】
【0074】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れる、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられ、X5が、バリン残基(Val)を表わし、
8およびX1 4が、独立に、DまたはL立体配置を有す
るロイシン残基(Leu)を表わし、X1 2が、Dまたは
L立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を
表わし、下式:
【0075】
【化49】
【0076】〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす〕で示される、脂肪族性の側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、
バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン
(Ile)、2−アミノ酪酸(Abu)、2−アミノイ
ソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキシルアラニン(Ch
a)、ホモロイシン(Hol)、ノルロイシン(Nl
e)、ノルバリン(Nva)およびtert−ロイシン(T
le)残基が挙げられ、X1 3が、トリプトファン残基
(Trp)を表わし、そしてX1 5が、結合またはアルギ
ニン残基(Arg)(特に、結合)を表わす化合物、な
らびに製薬上許容され得る酸または塩基とのその付加塩
に関する。
【0077】本発明のもう一つの好都合な態様は、式
(I)の化合物であって、Z1が、水素原子を表わし、
2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わし、X
1およびX1 1が、DまたはL立体配置を有する天然もし
くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式:
【0078】
【化50】
【0079】〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 a
は、上記に定義の不飽和環と縮合し、かつ場合により置
換されたシクロアルキル基、または場合により置換され
たアリール、場合により置換されたアリールアルキル、
場合により置換されたヘテロアリールもしくは場合によ
り置換されたヘテロアリールアルキル基、またはイミダ
ゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示
される芳香族性の側鎖を有するアミノ酸残基から選ばれ
るが、芳香族性の側鎖を有する残基のうち、より具体的
には、フェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン(Hi
s)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Tr
p)、ホモフェニルアラニン(Hof)、ハロフェニル
アラニン(例えば4−クロロフェニルアラニン(4−C
l−Phe))、ジハロフェニルアラニン(例えば3,
4−ジクロロフェニルアラニン(3,4−ジ−Cl−P
he))、アルキルフェニルアラニン(例えば4−メチ
ルフェニルアラニン(4−Me−Phe))、ニトロフ
ェニルアラニン(例えば4−ニトロフェニルアラニン
(4−NO2−Phe))、3−ピリジルアラニン(3
−Pya)、2−チエニルアラニン(Tha)、2−フ
リルアラニン(Fua)、1−ナフチルアラニン(1−
Nal)、2−ナフチルアラニン(2−Nal)、フェ
ニルグリシン(Phg)および3−ニトロチロシン(3
−NO2−Tyr)残基が挙げられ、X2およびX9が、
独立に、DまたはL立体配置を有するアラニン残基(A
la)を表わし、X3およびX6が、DまたはL立体配置
を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、独
立に、下式:
【0080】
【化51】
【0081】〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす〕で示さ
れる、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有するアミ
ノ酸残基から選ばれるが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられ、X4が、アスパラギン酸残基(Asp)を
表わし、X5が、バリン残基(Val)を表わし、X
7が、チロシン残基(Tyr)を表わし、X8およびX1 4
が、独立に、DまたはL立体配置を有するロイシン残基
(Leu)を表わし、X1 0が、グルタミン残基(Gl
u)を表わし、X1 2が、イソロイシン残基(Ile)を
表わし、X1 3が、トリプトファン残基(Trp)を表わ
し、X1 5が、結合またはアルギニン残基(Arg)(特
に、結合)を表わす化合物、ならびに製薬上許容され得
る酸または塩基とのその付加塩に関する。
【0082】本発明は、より特別には、式(II):
【0083】
【化52】
【0084】〔式中、Z1は、式(II)のペプチドの末
端アミノ基の置換基であって、水素原子を表わし、Z2
は、式(II)のペプチドの末端カルボニル基の置換基で
あって、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖(C1
6)アルコキシ、またはアミノ基を表わし、X1は、芳
香族性の側鎖を有し、かつ下式:
【0085】
【化53】
【0086】(式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 a
は、上記に定義の不飽和環と縮合し、かつ場合により置
換されたシクロアルキル基、または場合により置換され
たアリール、場合により置換されたアリールアルキル、
場合により置換されたヘテロアリールもしくは場合によ
り置換されたヘテロアリールアルキル基、またはイミダ
ゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わす)で示
される、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天
然アミノ酸残基を表わすが、芳香族性の側鎖を有する残
基のうち、より具体的には、フェニルアラニン(Ph
e)、ヒスチジン(His)、チロシン(Tyr)、ト
リプトファン(Trp)、ホモフェニルアラニン(Ho
f)、ハロフェニルアラニン(例えば4−クロロフェニ
ルアラニン(4−Cl−Phe))、ジハロフェニルア
ラニン(例えば3,4−ジクロロフェニルアラニン
(3,4−ジ−Cl−Phe))、アルキルフェニルア
ラニン(例えば4−メチルフェニルアラニン(4−Me
−Phe))、ニトロフェニルアラニン(例えば4−ニ
トロフェニルアラニン(4−NO2−Phe))、3−
ピリジルアラニン(3−Pya)、2−チエニルアラニ
ン(Tha)、2−フリルアラニン(Fua)、1−ナ
フチルアラニン(1−Nal)、2−ナフチルアラニン
(2−Nal)、フェニルグリシン(Phg)および3
−ニトロチロシン(3−NO2−Tyr)残基が挙げら
れ、X2は、脂肪族性の側鎖を有し、かつ下式:
【0087】
【化54】
【0088】(式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 b
は、水素原子、またはアルキルもしくはシクロアルキル
基を表わす)で示される、DまたはL立体配置を有する
天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わすが、これらの
残基のうち、より具体的には、グリシン(Gly)、ア
ラニン(Ala)、バリン(Val)、ロイシン(Le
u)、イソロイシン(Ile)、2−アミノ酪酸(Ab
u)、2−アミノイソ酪酸(Aib)、β−シクロヘキ
シルアラニン(Cha)、ホモロイシン(Hol)、ノ
ルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)およびte
rt−ロイシン(Tle)残基が挙げられ、X3は、イオ
ン性相互作用を確立できる側鎖を有し、かつ下式:
【0089】
【化55】
【0090】(式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 d
は、アミノアルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、グアニジノアルキル、イミダ
ゾリルまたはイミダゾリルアルキル基を表わす)で示さ
れる、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天然
アミノ酸残基を表わすが、これらの残基のうち、より具
体的には、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸
(Glu)、リシン(Lys)、アルギニン(Ar
g)、ヒスチジン(His)、セリン(Ser)、トレ
オニン(Thr)、システイン(Cys)、チロシン
(Tyr)、ジアミノ酢酸(NH‐Gly)、ジアミノ
酪酸(Dab)、ジアミノプロピオン酸(Dapa)、
オルニチン(Orn)およびメチオニン(Met)残基
が挙げられ、X1 5は、結合またはアルギニン残基を表わ
し、ここで式(I)で定義された化合物に関連する制限
は、式(II)の化合物にも適用されると理解される〕で
示されるペプチド化合物に関する。
【0091】より具体的には、式(II)の化合物におい
て、X1 5は、結合を表わす。
【0092】式(II)の化合物のうち、X2が、Dまた
はL立体配置を有するアラニン残基(Ala)を表わ
し、X1 5が、結合を表わす化合物が好ましい。
【0093】本発明の好適な化合物のうち、より具体的
には、下記のペプチドが挙げられる:
【0094】
【化56】
【0095】
【化57】
【0096】
【化58】
【0097】
【化59】
【0098】本発明は、様々な方法、例えば、固相逐次
合成、溶液中での合成、およびフラグメントのカップリ
ング、酵素による合成によってか、または分子生物学の
手法を用いることによって得られる、式(I)の化合物
の製造法にも及ぶ。
【0099】本発明は、式(I)の化合物の製造法であ
って、保護されたアミノ酸から出発する固相逐次合成、
溶液中でのペプチドフラグメントから出発する合成、あ
るいは場合によりこれら二つの手法の組合わせによっ
て、そして所望であれば、有機化学における慣用の手法
に従って、ペプチド配列の合成の際の何らかの時点での
1個またはそれ以上の擬ペプチド結合の導入によって
得、該式(I)の化合物を、必要であれば、製薬上許容
され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換すること
を特徴とする製造法にも関する。
【0100】固相ペプチド合成の一般的な方法は、B.W.
EricksonおよびR.B. Merrifieldによって記載されてい
る(「The Proteins」、固相ペプチド合成、第3版、19
76、257ページ)。
【0101】固相合成は、ペプチド鎖へのアミノ酸の逐
次導入に必要な脱保護、カップリングおよび洗浄のサイ
クルを反復的かつプログラミング可能な方式で実行す
る、自動的装置を用いて実施される。
【0102】C末端アミノ酸を、ポリペプチドの調製に
慣用的に用いられる樹脂、好ましくは、0.5〜3.0
%のジビニルベンゼンで架橋結合され、最初のアミノ酸
を共有結合で樹脂に固定するのを可能にする活性化され
た基を備えた、ポリスチレンに固定する。樹脂を適切に
選択することによって、合成後のC末端のカルボン酸、
アミド、アルコールまたはエステルの官能基の形成が可
能になる。
【0103】次いで、アミノ酸を、操作員が決定した順
に1個ずつ導入する。アミノ酸の導入に対応する合成の
各サイクルは、ペプチド鎖のN末端での脱保護、試薬を
除去するか、または樹脂を膨潤させるよう設計された逐
次洗浄、アミノ酸の活性化を伴うカップリング、および
その後の洗浄を含む。これらの操作のそれぞれの後に、
合成を実施する反応器に組み込んだガラスフィルターに
より、濾過を実施する。
【0104】用いるカップリング試薬は、ペプチド合成
のための慣用の試薬、例えば、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)およびヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(HOBT)もしくはベンゾトリアゾール−1−イル
−オキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム=ヘキ
サフルオロホスフェート(BOP)、またはジフェニル
ホスホリルアジド(DPPA)である。
【0105】混合または対称性無水物の形成による活性
化も、可能である。
【0106】アミノ酸は、それぞれ、樹脂の置換の程度
に対してほぼ6倍過剰量とし、かつカップリング試薬に
対してはほぼ等量として反応器に導入する。カップリン
グ反応は、合成の各段階ごとに、E. Kaiserら(Anal. B
iochem., 34, 595, 1970)が記載したニンヒドリン反応
の試験によって確認し得る。
【0107】樹脂上でペプチド鎖を組み立てた後、例え
ば、アニソール、エタンジオールまたは2−メチルイン
ドールの存在下で、トリフルオロ酢酸またはフッ化水素
酸のような強酸を用いて適当な処理を行って、ペプチド
を樹脂から分離し、ペプチドをその保護基からも遊離さ
せる。次いで、化合物を、慣用の精製手法、特にクロマ
トグラフィーの手法によって精製する。
【0108】本発明のペプチドは、それ自体は固相また
は溶液のいずれとして調製してもよい、選択的に保護さ
れたペプチドフラグメントを溶液中でカップリングさせ
ることによって得てもよい。保護基の使用、および安定
性の相違の活用は、樹脂へのペプチド鎖の付着以外は、
固相法に類似する。C末端カルボキシル基は、例えば、
メチルエステルまたはアミドの官能基によって保護す
る。カップリングの際の活性化の方法は、同様に、固相
合成に用いたのに類似する。
【0109】本発明のペプチドは、これらのペプチドを
コードする核酸配列を用いる、分子生物学の手法を用い
て得てもよい。これらの配列は、RNAまたはDNAで
あってよく、調節配列を伴い、かつ/またはベクターに
挿入してよい。次いで、後者を、宿主細胞、例えば細菌
にトランスフェクションする。ベクターの調製と、宿主
細胞内でのそれらの生産および発現は、慣用の分子生物
学および遺伝子工学の手法によって行う。
【0110】擬ペプチド結合を有するペプチドの合成
は、有機化学の慣用の方法を用いて、溶液での方法、ま
たは固相合成と併用した方法のいずれによって実施して
もよい。こうして、例えば、FehrentzおよびCastro(Sy
nthesis, 676-678, 1983)が記載した手法に従って、F
moc−NH−CHR−CHOのアルデヒドを溶液中で
調製し、SasakiおよびCoy(Peptides, 8, 119-121, 198
8)が記載した手法に従って固相または溶液中でのいず
れかで、成長するペプチド鎖とそれとを縮合させること
によって、−CH2−NH結合の導入を行う。
【0111】本発明は、活性成分として、一般式(I)
の少なくとも1の化合物、または製薬上許容され得る酸
もしくは塩基とのその付加塩を、単独で、または製薬上
許容され得る1もしくはそれ以上の不活性で無害の賦形
剤もしくは担体と組合わせて含む製剤組成物にも関す
る。
【0112】本発明は、特にt(GLP−1)が関与する
病理学的状態の治療におけるt(GLP−1)のアゴニス
ト用の、一般式(I)の少なくとも1の化合物、または
製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加塩を活
性成分として含む製剤組成物;およびインスリン非依存
性II型糖尿病、肥満、および/またはI型糖尿病の治療
用の、一般式(I)の少なくとも1の化合物、または製
薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加塩を活性
成分として含む製剤組成物に関する。
【0113】本発明による製剤組成物のうち、より具体
的には、経口、非経口または経鼻投与に適したもの、錠
剤または糖衣錠、舌下錠、サシェット、パケット、軟ゼ
ラチンカプセル、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、皮膚用ゲ
ル剤、経皮装置、エアゾル剤、飲用および注射用アンプ
ル剤などが挙げられる。
【0114】用量は、患者の年齢や体重、疾患の性質や
重篤度、および投与経路に応じて変動する。
【0115】投与経路は、経口(吸入、歯肉および舌下
の経路を包含)、経鼻、経直腸、非経口または経皮であ
ることができる。一般的には、用量は、投与経路、およ
び用いる剤型に応じて10μg〜500mgの範囲であ
り、これを24時間当たり1回または数回に分けて投与
することができる。
【0116】
【実施例】下記の実施例は、いかなる限定も含意するこ
となく、本発明を例示する。慣習により、下記の実施例
中では、略号が、他のいかなる指示もなく大文字で始ま
るアミノ酸は、L立体配置を有する。D立体配置を有す
るアミノ酸の前には、記号:(D)が記される。
【0117】実施例1
【0118】
【化60】
【0119】実施例1の化合物は、下記の反復のプロト
コルに従って連続流装置を用い、Fmoc−PAL−P
EG−PS樹脂から出発して、0.1ミリモルの規模で
合成した。
【0120】
【表1】
【0121】操作は、それぞれ、環境温度で実施し、合
成を実施しようとするガラスセル(反応器)に組み込ん
だガラスフィルターによる濾過を続けて行った。フィル
ターには、樹脂を保持させ、成長するペプチド鎖をこれ
に固定した。カップリング剤として、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)の存在下でジイソプロピ
ルカルボジイミド(DIPCDI)を用いて、各アミノ
酸(6当量)を組み立てた。最後のアミノ酸を組み込ん
だ後に、保護された側鎖を有し、樹脂に固定されたペプ
チドが得られた。次いで、支持体を、高真空下で3時間
乾燥した。その後、試薬K(トリフルオロ酢酸82.5
%、フェノール5%、水5%、チオアニソール5%、エ
タンジチオール2.5%)50mlでこれを処理した。次
いで、混合物を、ときおり撹拌しつつ、環境温度で12
時間放置し、その後、エチルエーテル約200mlを含む
エーレンマイヤーフラスコに濾し入れた。ペプチドは、
沈澱し、濾過または遠心分離によって単離された。次い
で、水酸化カリウムペレットの存在下で、高真空下で1
2時間乾燥し、その後、水/アセトニトリル勾配を用い
た、逆相カラム(C1 8)での分取HPLCによって精製
した。ペプチドを含有する分画を捕集し、次いで、凍結
乾燥した。 質量スペクトル:ESI−MS:m/z=3356
【0122】下記の実施例化合物は、所望のアミノ酸を
用い、実施例1に記載した手順を用いて調製した。
【0123】実施例2:
【0124】
【化61】
【0125】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3404
【0126】実施例3:
【0127】
【化62】
【0128】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3404
【0129】実施例4:
【0130】
【化63】
【0131】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3290
【0132】実施例5:
【0133】
【化64】
【0134】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3299
【0135】実施例6:
【0136】
【化65】
【0137】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3184
【0138】実施例7:
【0139】
【化66】
【0140】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3188
【0141】実施例8:
【0142】
【化67】
【0143】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3186
【0144】実施例9:
【0145】
【化68】
【0146】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3241
【0147】実施例10:
【0148】
【化69】
【0149】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3227
【0150】実施例11:
【0151】
【化70】
【0152】ここで、Afpは、
【0153】
【化71】
【0154】を表わし、これは、3−アミノ−3−(2
−フリル)プロパン酸に対応する残基である。 質量スペクトル:ESI−MS:m/z=3196
【0155】実施例12:
【0156】
【化72】
【0157】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3180
【0158】実施例13:
【0159】
【化73】
【0160】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3152
【0161】実施例14:
【0162】
【化74】
【0163】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3194
【0164】実施例15:
【0165】
【化75】
【0166】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3274
【0167】実施例16:
【0168】
【化76】
【0169】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3138
【0170】実施例17:
【0171】
【化77】
【0172】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3178
【0173】実施例18:
【0174】
【化78】
【0175】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3201
【0176】実施例19:
【0177】
【化79】
【0178】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3234
【0179】実施例20:
【0180】
【化80】
【0181】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3162
【0182】実施例21:
【0183】
【化81】
【0184】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3146
【0185】実施例22:
【0186】
【化82】
【0187】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3184
【0188】実施例23:
【0189】
【化83】
【0190】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3162
【0191】実施例24:
【0192】
【化84】
【0193】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3194
【0194】実施例25:
【0195】
【化85】
【0196】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3180
【0197】実施例26:
【0198】
【化86】
【0199】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3245
【0200】実施例27:
【0201】
【化87】
【0202】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3238
【0203】実施例28:
【0204】
【化88】
【0205】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3210
【0206】実施例29:
【0207】
【化89】
【0208】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3206
【0209】実施例30:
【0210】
【化90】
【0211】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3255
【0212】実施例31:
【0213】
【化91】
【0214】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3354
【0215】実施例32:
【0216】
【化92】
【0217】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3334
【0218】実施例33:
【0219】
【化93】
【0220】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3312
【0221】実施例34:
【0222】
【化94】
【0223】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3351
【0224】実施例35:
【0225】
【化95】
【0226】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3316
【0227】実施例36:
【0228】
【化96】
【0229】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3165
【0230】実施例37:
【0231】
【化97】
【0232】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3180
【0233】実施例38:
【0234】
【化98】
【0235】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3152
【0236】実施例39:
【0237】
【化99】
【0238】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3230 実施例40:
【0239】
【化100】
【0240】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3231
【0241】実施例41:
【0242】
【化101】
【0243】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3183
【0244】実施例42:
【0245】
【化102】
【0246】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3180
【0247】実施例43:
【0248】
【化103】
【0249】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3115
【0250】実施例44:
【0251】
【化104】
【0252】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3158
【0253】実施例1に記載した方法を用いるが、Fm
oc−PAL−PEG−PS樹脂をMoc−Gly−P
AL−PEG−PS樹脂に置き換えて、実施例45〜4
9の化合物を得た。
【0254】実施例45:
【0255】
【化105】
【0256】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3192
【0257】実施例46:
【0258】
【化106】
【0259】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3194
【0260】実施例47:
【0261】
【化107】
【0262】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3180
【0263】実施例48:
【0264】
【化108】
【0265】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3206
【0266】実施例49:
【0267】
【化109】
【0268】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3198
【0269】実施例1に記載した方法を用いるが、Fm
oc−PAL−PEG−PS樹脂をFmoc−Gly−
PAL−PEG−PS樹脂に置き換え、試薬Kをトリエ
チルアミン/メタノール混合物に置き換えて、実施例5
0〜54の化合物を得た。
【0270】実施例50:
【0271】
【化110】
【0272】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3210
【0273】実施例51:
【0274】
【化111】
【0275】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3212
【0276】実施例52:
【0277】
【化112】
【0278】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3209
【0279】実施例53:
【0280】
【化113】
【0281】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3197
【0282】実施例54:
【0283】
【化114】
【0284】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3220
【0285】実施例1に記載した方法を用いるが、Fm
oc−PAL−PEG−PS樹脂をFmoc−Gly−
PAL−PEG−PS樹脂に置き換え、試薬Kをトリエ
チルアミン/イソプロパノール混合物に置き換えて、実
施例55〜57の化合物を得た。
【0286】実施例55:
【0287】
【化115】
【0288】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3240
【0289】実施例56:
【0290】
【化116】
【0291】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3238
【0292】実施例57:
【0293】
【化117】
【0294】質量スペクトル:ESI−MS:m/z=
3237
【0295】薬理学的研究 実施例A:GLP−1受容体結合の研究 4%BSAと750μg/mlのバシトラシンとを含有する
60mMトリスHCl緩衝液、pH7.5中でのRIN−T
3膜を用いて、GLP−1受容体結合の研究を実施し
た。膜(20〜30μg)を、〔125I〕−GLP−
1(50,000cpm)約15fmol、および非放射性競
合物質とともに、500μlの最終体積として37℃で
45分間インキュベーションした。3%BSAを含有す
る750μlの非放射性KRP緩衝液、pH7.5の添加
によって、反応を停止させた。混合物を12,000x
g(4℃、5分)で遠心分離した。残渣を非放射性KR
P緩衝液1mlに再懸濁させ、更に遠心分離して沈澱さ
せ、放射能を測定した。結果をIC5 0として表わす。
【0296】結果:得られた結果は、本発明の化合物
が、GLP−1受容体に対して非常に高い親和性を有す
ることを示す。このことは、特に実施例7の化合物につ
いて該当し、実施例7の化合物は、3.3×10- 1 0Mと
いう親和性を有していた。
【0297】実施例B:アゴニストまたはアンタゴニス
ト特性の決定 本発明の化合物のアゴニスト特性は、試験しようとする
異なる化合物による受容体の活性化の後に、環状AMP
の産生を測定することによって決定した。RIN−T3
細胞を6日間培養し、実験の1日前に培地を変えた。細
胞(1ウェルあたり3×105個)をDMEMで2回洗
浄してから、1%BSA、IBMX0.2ml、および試
験しようとするペプチドを含有するDMEM0.5mlを
加えた。25℃で20分間インキュベーションした後、
細胞内cAMPを抽出し、スクシニル化し、ラジオイム
ノアッセイによって定量した。100%の参照値は、1
- 8Mの濃度のGLP−1が誘導するcAMPの産生に
相当し、0%の値は、GLP−1の不在下での産生基底
値に相当する。結果をEC5 0として表わす。これは、1
- 8MのGLP−1の濃度を用いて得られるcAMPの
産生の50%を誘導する濃度である。
【0298】結果:本発明の化合物は、アゴニスト特性
を示す。それらは、cAMPの産生を増大させ、ナノモ
ルまたはナノモル下レベルのEC5 0値を有する。例とし
て、実施例7の化合物は、1.02×10- 9MというE
5 0を有していた。
【0299】実施例C:培養中の細胞におけるインスリ
ン産生の刺激の研究 本発明の化合物が誘導するインスリン産生の刺激を、M
in6細胞(培地0.5ml中に1ウェルあたり5×10
5個の細胞)を用いて研究した。実験の18時間前に、
培地をピペットで計り取り、0.1%BSAを含有する
DRB、pH7.5で細胞を2回洗浄した。次いで、細胞
を、1mMグルコースを含有するDRB−BSA中で1時
間、プレインキュベーションし、その後、異なる濃度の
グルコースと、試験しようとする化合物とを含有するD
RB−BSA中でインキュベーションした。インキュベ
ーション後、混合物を捕集し、5分間遠心分離し、−2
0℃で保存した。インスリンの分泌を、ヨウ素125で
標識したブタインスリンと、モルモットのKervran抗イ
ンスリン抗体とを用いたラジオイムノアッセイによって
決定した。
【0300】結果:本発明の化合物は、インスリン分泌
tGLP−1より実質的に刺激することができた。
【0301】実施例D:代謝安定性の研究 各化合物を、1%トリフルオロ酢酸水溶液中の50mg/m
lのBSAに溶解して、1mg/mlの濃度とした。調べよう
とするペプチドを含有する溶液の50μg/mlのアリコー
トを、ヒト血漿中で37℃でインキュベーションした。
HPLC線形解析法により、時間T0、次いでインキュ
ベーション5、10、15、30および60分後でのペ
プチドの量の測定を行うことができた。1mg/mlのペプ
チドを含有する上記に調製した溶液の50μlのサンプ
ルを、940μlの0.1Mトリス、pH8.0に加えた。
HPLCによって溶液を分析して、ペプチドの量を決定
した後、48ミリ単位のジペプチジルペプチダーゼIV
(DPPIV)を含有する水溶液10μlを加え、サンプ
ルを、時間T0、および37℃で10分間のインキュベ
ーション後にHPLCによって分析する。測定結果か
ら、残留ペプチドの量を評価し、T0に対する百分率と
して表わした。
【0302】結果:本発明の化合物は、天然ペプチドの
それより優れた安定性を示すと考えられた。例として、
tGLP−1と実施例7の化合物とで得られた結果を、
下表にまとめる。
【0303】
【表2】
【0304】
【表3】
【0305】実施例E:抗高血糖活性 体重約250gの3ヶ月齢の正常なウィスター系雄ラッ
トで、本発明の化合物の抗高血糖活性を調べた。グルコ
ース耐容性試験によって、ホメオスタシスを評価した。
【0306】・静脈内グルコース耐容性試験(IVGT
T) グルコースを0.9%NaCl水溶液に溶かし、ペント
バルビタール(60mg・kg- 1、腹腔内)で麻酔したラッ
トに、伏在静脈の経路で投与した。グルコース注射の前
と、2、5、10、15、20および30分後とに、尾
の血管から血液サンプルを逐次採取した。次いで、遠心
分離し、血漿を取り出した。血漿中グルコース濃度を、
10μlのアリコート中で直ちに決定し、残余の血漿を
−20℃に保っておき、ラジオイムノアッセイによっ
て、インスリン濃度を決定した。Hendrickら〔Metaboli
sm, 1993, 42, 1〕が記載したプロトコルに従い、グル
コース負荷の直後にペントバルビタールで麻酔した絶食
中のラットに、試験しようとする化合物を1回静脈内注
射した。
【0307】・分析法 グルコース分析装置(Beckman Inc., Fullerton, CA)
を用いて、血漿中グルコース濃度を決定した。二つのパ
ラメータ:ΔGおよびKと関連付けて、グルコース耐容
性を測定した。ΔGは、1g/kgの用量でのグルコースの
過負荷後の30分の期間にわたって積分した、基線を超
える血糖の増加を表わす。Kは、グルコース投与後5〜
30分間のグルコース消失の速度である。本発明の化合
物は、tGLP1のそれと同等であるか、またはそれより
優れたインスリン分泌および抗高血糖活性を有し、より
優れた作用の持続、ならびにより高いin vivoでの代謝
安定性を有すると考えられた。
【0308】実施例F:製剤組成物:注射用溶液 実施例7の化合物…………………………………10mg 注射用製剤用蒸留水………………………………25ml
フロントページの続き (72)発明者 アラン・シャヴァニュ フランス国、34820 アサ、シマン・デ・ ブスケ 680 (72)発明者 シリル・サロスト・ドゥ・マンティエール フランス国、34000 モンペリエ、リュ・ ファブリ・ドゥ・ピルス 206、レジダン ス・パルク・デ・アルソ 8アー、アパル トマン 5320 (72)発明者 ピエール・レナール フランス国、78150 ル・シェスネイ、ア ヴニュ・デュ・パルク 3 (72)発明者 ブルーノ・ファイファ フランス国、95320 サン・リュ・ラ・フ ォレ、リュ・エルネスト・ルナン 47 (72)発明者 ドミニク・マンシェ フランス国、59650 ヴィルヌーヴ・ダス ク、リュ・マクサンス・ヴァン・デール・ ミルシュ 16

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 〔式中、Z1は、式(I)のペプチドの末端アミノ基の
    置換基であって、水素原子、アルキル基、直鎖もしくは
    分枝鎖(C1〜C6)アシル基、または場合により置換さ
    れたアリールカルボニル、場合により置換されたヘテロ
    アリールカルボニル、場合により置換されたアリールア
    ルキルカルボニル、場合により置換されたヘテロアリー
    ルアルキルカルボニル、場合により置換されたアリール
    オキシカルボニル、場合により置換されたアリールアル
    コキシカルボニル、または場合により置換されたアルコ
    キシカルボニル基を表わし、 Z2は、式(I)のペプチドの末端カルボニル基の置換
    基であって、ヒドロキシ基、直鎖もしくは分枝鎖(C1
    〜C6)アルコキシ基、またはアミノ基(直鎖もしくは
    分枝鎖(C1〜C6)アルキル、場合により置換されたア
    リール、場合により置換されたヘテロアリール、場合に
    より置換されたアリールカルボニル、場合により置換さ
    れたヘテロアリールカルボニル、場合により置換された
    アリールアルキルカルボニル、および場合により置換さ
    れたヘテロアリールアルキルカルボニルから選ばれる、
    1個もしくは2個の同一であるか、または異なる基によ
    ってか、あるいは窒素原子とともに5ないし7員の飽和
    環を形成する2個の基によって場合により置換されてい
    る)を表わし、X1〜X1 4は、それぞれ、互いに独立
    に、 ・式: 【化2】 〔式中、−R1は、水素原子を表わし、R2は、水素原
    子、またはアルキル、アミノアルキル(場合により、窒
    素原子において1または2個のアルキル、フェニル、ベ
    ンジル、シクロアルキル、場合により置換されたアリー
    ルオキシカルボニル、場合により置換されたアリールア
    ルコキシカルボニルおよび/もしくは場合により置換さ
    れたアルコキシカルボニル基によって置換されてい
    る)、チオアルキル(場合により、硫黄原子においてア
    ルキル、フェニル、ベンジルまたはシクロアルキル基に
    よって置換されている)、ヒドロキシアルキル(場合に
    より、酸素原子においてアルキル、フェニル、ベンジル
    またはシクロアルキル基によって置換されている)、カ
    ルボキシアルキル、カルバモイルアルキル、グアニジノ
    アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
    場合により置換された縮合シクロアルキル、場合により
    置換されたアリール、場合により置換されたアリールア
    ルキル、場合により置換されたヘテロアリールもしくは
    場合により置換されたヘテロアリールアルキル基、また
    はイミダゾリルもしくはイミダゾリルアルキル基を表わ
    すか、あるいは−R1およびR2は、それらと結合してい
    る炭素原子とともにシクロアルキルまたは縮合シクロア
    ルキル基を形成する〕で示される、DまたはL立体配置
    を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基、あるいは ・式: 【化3】 (式中、Aは、それが結合している窒素および炭素原子
    とともに、飽和されているか、部分的に不飽和である
    か、または不飽和であり、場合により置換されている、
    5ないし11員の単環または二環式の基を形成する)で
    示される、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非
    天然環状アミノ酸残基、あるいは ・3−アミノ−3−(2−フリル)プロパン酸残基を表
    わし、そしてX1 5は、結合またはアルギニン残基(Ar
    g)を表わすが、 ただし、X1が、チロシン(Tyr)、アルギニン(A
    rg)、フェニルアラニン(Phe)、オルニチン(O
    rn)、メチオニン(Met)、プロリン(Pro)、
    ロイシン(Leu)、バリン(Val)、イソロイシン
    (Ile)、アラニン(Ala)、アスパラギン酸(A
    sp)、グルタミン酸(Glu)、アスパラギン(As
    n)、グルタミン(Gln)およびヒスチジン(Hi
    s)から選ばれる、LもしくはD立体配置を有する残基
    であるとき、および/またはX2が、セリン(Se
    r)、グリシン(Gly)、システイン(Cys)、サ
    ルコシン(Sar)、アラニン(Ala)、プロリン
    (Pro)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、
    イソロイシン(Ile)およびトレオニン(Thr)か
    ら選ばれる、LもしくはD立体配置を有する残基を表わ
    すとき、および/またはX3が、グルタミン(Gl
    n)、アスパラギン酸(Asp)、トレオニン(Th
    r)、アスパラギン(Asn)およびグルタミン酸(G
    lu)から選ばれる、LもしくはD立体配置を有するア
    ミノ酸残基を表わすとき、および/またはX5が、チロ
    シン残基(Tyr)を表わすとき、および/またはX6
    が、リシン残基(Lys)を表わすとき、および/また
    はX1 0が、グルタミン(Gln)、アラニン(Al
    a)、トレオニン(Thr)、セリン(Ser)および
    グリシン(Gly)から選ばれるアミノ酸残基を表わす
    とき、および/またはX1 3が、フェニルアラニン(Ph
    e)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロ
    イシン(Ile)、アラニン(Ala)およびチロシン
    (Tyr)から選ばれるアミノ酸残基を表わすとき、X
    1 5は、結合を表わし、ここで −残基X1〜X1 5は、得られるペプチドが天然ペプチド
    と同一であるように選ばれてはならず、 −用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する直
    鎖または分枝鎖を意味し、 −用語「シクロアルキル」は、3ないし8員の飽和環状
    炭化水素基を意味し、 −表現「縮合シクロアルキル」は、窒素、酸素および硫
    黄から選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により
    含む、飽和もしくは不飽和環と縮合した炭素含有飽和環
    で構成される8ないし11員の二環式の基(例えば、イ
    ンダン、テトラヒドロナフタレンまたはテトラヒドロキ
    ノリン基)を意味し、 −用語「アリール」は、フェニル、ナフチルまたはビフ
    ェニル基を意味し、 −用語「へテロアリール」は、窒素、酸素および硫黄か
    ら選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む、5ないし11
    員の単環または二環式の基(例えば、フリル、ピリジ
    ル、チエニルまたはインドリル基)を意味し、 −用語「アリールカルボニル」は、Ra−CO−基を意
    味し、用語「アリールアルキルカルボニル」は、Ra
    b−CO−基を意味し、用語「ヘテロアリールカルボ
    ニル」は、Rc−CO−基を意味し、用語「ヘテロアリ
    ールアルキルカルボニル」は、Rc−Rb−CO−基を意
    味し、用語「アリールオキシカルボニル」は、Ra−O
    −CO−基を意味し、用語「アリールアルコキシカルボ
    ニル」は、Ra−Rb−O−CO−基を意味し、用語「ア
    ルコキシカルボニル」は、Rb−O−CO−基を意味す
    るが、ここでRaは、上記に定義のアリール基を表わ
    し、Rbは、上記に定義のアルキル基を表わし、Rcは、
    上記に定義のヘテロアリール基を表わし、 −上記に定義された用語に適用される用語「置換されて
    いる」は、問題の基が、1個もしくはそれ以上のハロゲ
    ン原子、または直鎖もしくは分枝鎖(C1〜C6)アルキ
    ル、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖(C1〜C6)ア
    ルコキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、または直鎖もしく
    は分枝鎖(C1〜C6)ペルハロアルキル基によって置換
    されていることを意味し、 −各ペプチド結合−CO−NH−は、場合により、−C
    2−NH−、−NH−CO−、−CO−N(CH3
    −、−CH2−CH2−、−CH2−CO−、−CH 2−S
    −、−CH2−SO−、−CH2−SO2−、−CH=C
    H−および−CO−CH2−NH−から選ばれる擬ペプ
    チド結合で置き換えられていてもよいと理解される〕で
    示されるペプチド化合物、または製薬上許容され得る酸
    もしくは塩基とのその付加塩。
  2. 【請求項2】 Z1が水素原子を表わす請求項1記載の
    式(I)の化合物、または製薬上許容され得る酸もしく
    は塩基とのその付加塩。
  3. 【請求項3】 Z2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝
    鎖(C1〜C6)アルコキシ、およびアミノから選ばれる
    基を表わす請求項1記載の式(I)の化合物、または製
    薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  4. 【請求項4】 X1 5が結合を表わす請求項1記載の式
    (I)の化合物、または製薬上許容され得る酸もしくは
    塩基とのその付加塩。
  5. 【請求項5】 Z1が、水素原子を表わし、 Z2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
    アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わし、 X1およびX1 1が、DまたはL立体配置を有する天然も
    しくは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化4】 〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 aは、不飽和環
    と縮合し、かつ場合により置換されたシクロアルキル
    基、または場合により置換されたアリール、場合により
    置換されたアリールアルキル、場合により置換されたヘ
    テロアリールもしくは場合により置換されたヘテロアリ
    ールアルキル基、またはイミダゾリルもしくはイミダゾ
    リルアルキル基を表わす〕で示される芳香族性の側鎖を
    有するアミノ酸残基から選ばれ、 X2およびX9が、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化5】 〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 bは、水素原
    子、またはアルキルもしくはシクロアルキル基を表わ
    す〕で示される脂肪族性の側鎖を有するアミノ酸残基か
    ら選ばれ、 X3およびX6が、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化6】 〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす〕で示される、イオン
    性相互作用を確立できる側鎖を有するアミノ酸残基から
    選ばれ、 X4、X7、X1 0およびX1 2が、DまたはL立体配置を有
    する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、独立
    に、下式: 【化7】 〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす〕で示される、イオン
    性相互作用を確立できる側鎖を有するアミノ酸残基から
    選ばれるか、あるいは独立に、下式: 【化8】 〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 bは、水素原
    子、またはアルキルもしくはシクロアルキル基を表わ
    す〕で示される脂肪族性の側鎖を有する天然もしくは非
    天然アミノ酸残基から選ばれ、 X5が、バリン残基(Val)を表わし、 X8およびX1 4が、独立に、DまたはL立体配置を有す
    るロイシン残基(Leu)を表わし、 X1 3が、トリプトファン残基(Trp)を表わし、そし
    てX1 5が、結合またはアルギニン残基(Arg)を表わ
    す請求項1記載の式(I)の化合物、または製薬上許容
    され得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  6. 【請求項6】 X1 5が、結合を表わす請求項5記載の式
    (I)の化合物、または製薬上許容され得る酸もしくは
    塩基とのその付加塩。
  7. 【請求項7】 Z1が、水素原子を表わし、 Z2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
    アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わし、 X1およびX1 1が、DまたはL立体配置を有する天然も
    しくは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化9】 〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 aは、不飽和環
    と縮合し、かつ場合により置換されたシクロアルキル
    基、または場合により置換されたアリール、場合により
    置換されたアリールアルキル、場合により置換されたヘ
    テロアリールもしくは場合により置換されたヘテロアリ
    ールアルキル基、またはイミダゾリルもしくはイミダゾ
    リルアルキル基を表わす〕で示される芳香族性の側鎖を
    有するアミノ酸残基から選ばれ、 X2およびX9が、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化10】 〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 bは、水素原
    子、またはアルキルもしくはシクロアルキル基を表わ
    す〕で示される脂肪族性の側鎖を有するアミノ酸残基か
    ら選ばれ、 X3およびX6が、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化11】 〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす〕で示される、イオン
    性相互作用を確立できる側鎖を有するアミノ酸残基から
    選ばれ、 X4、X7およびX1 0が、DまたはL立体配置を有する天
    然もしくは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下
    式: 【化12】 〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす〕で示される、イオン
    性相互作用を確立できる側鎖を有するアミノ酸残基から
    選ばれ、 X5が、バリン残基(Val)を表わし、 X8およびX1 4が、独立に、DまたはL立体配置を有す
    るロイシン残基(Leu)を表わし、 X1 2が、DまたはL立体配置を有する天然もしくは非天
    然アミノ酸残基を表わし、下式: 【化13】 〔式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 bは、水素原
    子、またはアルキルもしくはシクロアルキル基を表わ
    す〕で示される、脂肪族性の側鎖を有するアミノ酸残基
    から選ばれ、 X1 3が、トリプトファン残基(Trp)を表わし、そし
    てX1 5が、結合またはアルギニン残基(Arg)を表わ
    す請求項1記載の式(I)の化合物、または製薬上許容
    され得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  8. 【請求項8】 X1 5が、結合を表わす請求項7記載の式
    (I)の化合物、または製薬上許容され得る酸もしくは
    塩基とのその付加塩。
  9. 【請求項9】 Z1が、水素原子を表わし、 Z2が、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖(C1〜C6
    アルコキシ、およびアミノから選ばれる基を表わし、 X1およびX1 1が、DまたはL立体配置を有する天然も
    しくは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化14】 〔式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 aは、不飽和環
    と縮合し、かつ場合により置換されたシクロアルキル
    基、または場合により置換されたアリール、場合により
    置換されたアリールアルキル、場合により置換されたヘ
    テロアリールもしくは場合により置換されたヘテロアリ
    ールアルキル基、またはイミダゾリルもしくはイミダゾ
    リルアルキル基を表わす〕で示される芳香族性の側鎖を
    有するアミノ酸残基から選ばれ、 X2およびX9が、独立に、DまたはL立体配置を有する
    アラニン残基を表わし、 X3およびX6が、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、独立に、下式: 【化15】 〔式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす〕で示される、イオン
    性相互作用を確立できる側鎖を有するアミノ酸残基から
    選ばれ、 X4が、アスパラギン酸残基(Asp)を表わし、 X5が、バリン残基(Val)を表わし、 X7が、チロシン残基(Tyr)を表わし、 X8およびX1 4が、独立に、DまたはL立体配置を有す
    るロイシン残基(Leu)を表わし、 X1 0が、グルタミン残基(Glu)を表わし、 X1 2が、イソロイシン残基(Ile)を表わし、 X1 3が、トリプトファン残基(Trp)を表わし、 X1 5が、結合またはアルギニン残基(Arg)を表わす
    請求項1記載の式(I)の化合物、または製薬上許容さ
    れ得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  10. 【請求項10】 X1 5が、結合を表わす請求項9記載の
    式(I)の化合物、または製薬上許容され得る酸もしく
    は塩基とのその付加塩。
  11. 【請求項11】 一般式(II): 【化16】 〔式中、Z1は、式(II)のペプチドの末端アミノ基の
    置換基であって、水素原子を表わし、 Z2は、式(II)のペプチドの末端カルボニル基の置換
    基であって、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖(C1
    〜C6)アルコキシ、またはアミノ基を表わし、 X1は、芳香族性の側鎖を有し、かつ下式: 【化17】 (式中、R1 aは、水素原子を表わし、R2 aは、不飽和環
    と縮合し、かつ場合により置換されたシクロアルキル
    基、または場合により置換されたアリール、場合により
    置換されたアリールアルキル、場合により置換されたヘ
    テロアリールもしくは場合により置換されたヘテロアリ
    ールアルキル基、またはイミダゾリルもしくはイミダゾ
    リルアルキル基を表わす)で示される、DまたはL立体
    配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基を表わ
    し、 X2は、脂肪族性の側鎖を有し、かつ下式: 【化18】 (式中、R1 bは、水素原子を表わし、R2 bは、水素原
    子、またはアルキルもしくはシクロアルキル基を表わ
    す)で示される、DまたはL立体配置を有する天然もし
    くは非天然アミノ酸残基を表わし、 X3は、イオン性相互作用を確立できる側鎖を有し、か
    つ下式: 【化19】 (式中、R1 dは、水素原子を表わし、R2 dは、アミノア
    ルキル、チオアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキ
    シアルキル、グアニジノアルキル、イミダゾリルまたは
    イミダゾリルアルキル基を表わす)で示される、Dまた
    はL立体配置を有する天然もしくは非天然アミノ酸残基
    を表わし、 X1 5は、結合またはアルギニン残基を表わす〕で示され
    る請求項1記載のペプチド化合物、または製薬上許容さ
    れ得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  12. 【請求項12】 X1 5が、結合を表わす請求項11記載
    の式(II)の化合物、または製薬上許容され得る酸もし
    くは塩基とのその付加塩。
  13. 【請求項13】 X2が、DまたはL立体配置を有する
    アラニン残基(Ala)を表わし、X1 5が、結合を表わ
    す請求項11記載の式(II)の化合物、または製薬上許
    容され得る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  14. 【請求項14】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化20】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  15. 【請求項15】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化21】 【化22】 【化23】 【化24】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  16. 【請求項16】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化25】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  17. 【請求項17】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化26】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  18. 【請求項18】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化27】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  19. 【請求項19】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化28】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  20. 【請求項20】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化29】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  21. 【請求項21】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化30】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  22. 【請求項22】 下記のペプチドである請求項1記載の
    式(I)の化合物: 【化31】 または製薬上許容され得る酸もしくは塩基とのその付加
    塩。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の式(I)の化合物の製
    造法であって、保護されたアミノ酸から出発する固相逐
    次合成、溶液中でのペプチドフラグメントから出発する
    合成、あるいは場合によりこれら二つの手法の組合わせ
    によって、そして所望であれば、有機化学における慣用
    の手法に従って、ペプチド配列の合成の際の何らかの時
    点での1個またはそれ以上の擬ペプチド結合の導入によ
    って得、該式(I)の化合物を、必要であれば、製薬上
    許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換する
    ことを特徴とする製造法。
  24. 【請求項24】 活性成分として、請求項1〜22のい
    ずれか1項に記載の少なくとも1の化合物を、単独で、
    または製薬上許容され得る1もしくはそれ以上の不活性
    で無害の賦形剤もしくは担体と組合わせて含む製剤組成
    物。
  25. 【請求項25】 t(GLP−1)が関与する病理学的状
    態の治療におけるt(GLP−1)のアゴニスト用の、請
    求項1〜22のいずれか1項に記載の少なくとも1の化
    合物を活性成分として含む請求項24記載の製剤組成
    物。
  26. 【請求項26】 インスリン非依存性II型糖尿病、肥
    満、および/またはI型糖尿病の治療用の、請求項1〜
    22のいずれか1項に記載の少なくとも1の化合物を活
    性成分として含む請求項24記載の製剤組成物。
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