JPH11310470A - 湿式吹付用不定形耐火物 - Google Patents

湿式吹付用不定形耐火物

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JPH11310470A
JPH11310470A JP10119043A JP11904398A JPH11310470A JP H11310470 A JPH11310470 A JP H11310470A JP 10119043 A JP10119043 A JP 10119043A JP 11904398 A JP11904398 A JP 11904398A JP H11310470 A JPH11310470 A JP H11310470A
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refractory
weight
kneading
spraying
alumina cement
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JP10119043A
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Toshihiko Kanashige
利彦 金重
Koji Matsumura
浩二 松村
Yukiharu Tabuchi
幸春 田淵
Koichi Tanaka
浩一 田中
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Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、長時間作業性が低下せず施
工可能な湿式吹付用不定形耐火物を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明の湿式吹付用不定形耐火物は、粗
粒〜超微粉に粒度調整された耐火性原料を含有してなる
不定形耐火物に所定量の水またはコロイダルシリカを混
練して得られた混練物を圧送機にて吹付ノズルへ圧送
し、該吹付ノズルにて、凝集剤を添加、混練した後、吹
付施工することからなる湿式吹付に使用するための不定
形耐火物において、該不定形耐火物が結合材としてアル
ミナ含有量が50重量%以上のアルミナセメントを5〜
15重量%、及び無機塩化物、無機酸及び有機酸からな
る群から選択された1種または2種以上のアルミナセメ
ント用硬化遅延剤を外掛で0.03〜0.1重量%含有し
てなり、該不定形耐火物と水あるいはコロイダルシリカ
との混練物は、混練3時間後、JIS R 2521フ
ロー試験に準ずるタップフロー値が150〜240mm
の範囲内にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不定形耐火物に関
し、更に詳細には、鉄鋼業用高炉樋、溶銑鍋、混銑車、
転炉、取鍋、RH、TD等や各種工業用炉の施工及び補
修に用いられる湿式吹付用不定形耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】不定形耐火物は、その施工において、れ
んがのような熟練作業を必要とせず、施工の省力化や自
動化が容易なため、各窯炉において使用が広がってい
る。その中でも、吹付用耐火物は施工枠が不要であり、
施工性に優れている。しかし、一般に吹付工法で得られ
た施工体は、流し込み材に比べて気孔率が高く、緻密化
が困難であることから耐用性に劣ることが多い。また、
吹付工法では、施工時の粉塵や、リバウンドロスがあ
る。このような問題点を解決するための吹付施工方法と
して、特公昭57−7350号公報には、泥漿状の不定
形耐火物を圧送機によって輸送管で圧送し、該輸送管の
先端に設けられた先絞りノズルで圧搾空気と共に、硬化
促進剤を添加し吹付けることを特徴とする不定形耐火物
の吹付施工法を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】湿式吹付工法は、上記
公報に開示されている如く、ミキサーで混練した湿式吹
付用不定形耐火物をポンプ圧送し、ノズルにてエアーと
共に凝集剤を添加し吹付ける施工方法である。この湿式
吹付用不定形耐火物には、通常アルミナセメント等の常
温硬化性結合剤が含まれる。そのため材料混合後、時間
と共に徐々に硬化が始まり、流動性、作業性が低下し、
施工困難となる場合もある。更に、圧送機等のトラブル
により施工が中断し、復旧までに長時間を要するような
場合、施工不能になるという欠点がある。
【0004】特に、アルミナセメントは温度が高いと硬
化が早くなる傾向がある。そのため、アルミナセメント
を含む湿式吹付用不定形耐火物は、夏場は混練後1〜2
時間で作業性が著しく低下することが多く、施工トラブ
ルの危険性が高いという問題点があった。
【0005】また、湿式吹付工法では、混練物を圧送す
るため、このような混練物の作業性低下または混練物の
硬化による施工トラブルが生じた場合に、ミキサーの他
に圧送ポンプや配管、ホース等の洗浄が必要となる。そ
のため、通常の流し込み施工での不定形耐火物の作業性
低下または不定形耐火物の硬化による施工トラブルに比
較して、装置の洗浄や復旧に必要な労力、時間が非常に
大きくなる。特に、不定形耐火物が施工中に完全に硬化
してしまった場合には、配管やホース内の洗浄は困難で
ある。
【0006】また、従来の常温硬化性硬化剤を含む湿式
吹付用不定形耐火物は、不定形耐火物を混練後、時間の
経過と共に徐々に流動性、作業性が低下する傾向がある
ため、施工が中断したような場合に、圧送ポンプの出力
が一定の状態では混練物の圧送量が大幅に低下すること
があった。このような場合に、圧送ポンプの出力かまた
は吹付ノズルで添加される凝集剤の添加量を調整する必
要があり、作業が煩雑になるという問題点がある。しか
し、実際には、混練物の流動性、作業性が低下した場合
には、混練物の圧送量を増加することは困難であること
が多く、吹付ノズルで添加される凝集剤の添加量を調整
する必要があった。もしも混練物の圧送量が低下した時
に、凝集剤の量を調整しなければ、凝集剤の量が適正値
よりも多くなり、混練物の凝集が早くなって施工体が稼
働面に向かって層状になり易く、使用中の剥離損傷が起
き易くなる。また、リバウンドロスも多くなる。
【0007】従って、本発明の目的は、長時間作業性が
低下せず施工可能な湿式吹付用不定形耐火物を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、粗粒〜
超微粉に粒度調整された耐火性原料を含有してなる不定
形耐火物に所定量の水またはコロイダルシリカを混練し
て得られた混練物を圧送機にて吹付ノズルへ圧送し、該
吹付ノズルにて、凝集剤を添加、混練した後、吹付施工
することからなる湿式吹付に使用するための不定形耐火
物において、該不定形耐火物が結合材としてアルミナ含
有量が50重量%以上のアルミナセメントを5〜15重
量%、及び無機塩化物、無機酸及び有機酸からなる群か
ら選択された1種または2種以上のアルミナセメント用
硬化遅延剤を外掛で0.03〜0.1重量%含有してな
り、該不定形耐火物と水あるいはコロイダルシリカとの
混練物は、混練3時間後、JIS R 2521フロー
試験に準ずるタップフロー値が150〜240mmの範
囲内にあることを特徴とする湿式吹付用不定形耐火物に
係る(以下、「第1発明」という)。
【0009】また、本発明は、粗粒〜超微粉に粒度調整
された耐火性原料を含有してなる不定形耐火物に所定量
の水またはコロイダルシリカを混練して得られた混練物
を圧送機にて吹付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて、
凝集剤を添加、混練した後、吹付施工することからなる
湿式吹付に使用するための不定形耐火物において、該不
定形耐火物が結合材としてアルミナ含有量が50重量%
以上であり、且つ構成鉱物として12CaO・7Al2
3が実質上不在であるアルミナセメントを5〜15重
量%含有してなり、該不定形耐火物と水あるいはコロイ
ダルシリカとの混練物は、混練3時間後、JIS R
2521フロー試験に準ずるタップフロー値が150〜
240mmの範囲内にあることを特徴とする湿式吹付用
不定形耐火物に係る(以下、「第2発明」という)。
【0010】更に、本発明は、粗粒〜超微粉に粒度調整
された耐火性原料を含有してなる不定形耐火物に所定量
の水またはコロイダルシリカを混練して得られた混練物
を圧送機にて吹付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて、
凝集剤を添加、混練した後、吹付施工することからなる
湿式吹付に使用するための不定形耐火物において、該不
定形耐火物が結合材としてアルミナ含有量が50重量%
以上であり、且つ構成鉱物として12CaO・7Al2
3が実質上不在であるアルミナセメントを5〜15重
量%、及び無機塩化物、無機酸及び有機酸からなる群か
ら選択された1種または2種以上のアルミナセメント用
硬化遅延剤を外掛で0.03〜0.1重量%含有してな
り、該不定形耐火物と水あるいはコロイダルシリカとの
混練物は、混練3時間後、JIS R 2521フロー
試験に準ずるタップフロー値が150〜240mmの範
囲内にあることを特徴とする湿式吹付用不定形耐火物に
係る(以下、「第3発明」という)。
【0011】
【発明の実施の形態】湿式吹付施工では、不定形耐火物
と水またはコロイダルシリカとの混練物をポンプ圧送
し、吹付ノズルにてエアーと共に凝集剤を添加、混練し
て吹付ける。ここで、湿式吹付施工において、不定形耐
火物は通常のキャスタブルと同様に添加水分量が少ない
ほど緻密な組織が得られるため、低水分量でポンプ圧送
できる混練物が好ましい。この湿式吹付施工において
は、混練物のポンプ圧送が重要である。従って、本発明
の湿式吹付用不定形耐火物においては、不定形耐火物と
水またはコロイダルシリカとの混練物の混練3時間後の
JIS R 2521フロー試験に準ずるタップフロー
値を150〜240mmの範囲内とすることにより、混
練物に充分な可使時間を付与することができ、それによ
って良好な作業性を提供することができる。ここで、該
タップフロー値が150mm未満では、混練物のポンプ
への吸い込みが悪く、混練物圧送量が低下するなど作業
性が安定しないために好ましくない。また、該タップフ
ロー値が240mmを超えるとポンプ、配管内での混練
物中の固形分と水分の分離傾向が大きくなり、吹付施工
体の品質低下や配管、ホース等の閉塞の原因となるため
に好ましくない。
【0012】なお、本明細書に記載するタップフロー値
は、JIS R 2521フロー試験に従ってフローコ
ーン、フロー試験用突き棒を用いて下記のようにして測
定したものである。即ち、乾燥した布で良く拭ったフロ
ーテーブル上の所定の位置に設置したフローコーンの2
層に混練した不定形耐火物を詰め、各層を突き棒の先端
がその層の約1/2の深さまで入るよう、全面にわたっ
て各15回突き、最後に不足分を補い表面をならし、そ
の後、直ちにフローコーンを上方に取り去り、15秒間
に15回の落下運動を与え、不定形耐火物の広がった最
大径と、これに直角の方向とをノギスで測定し、その平
均値をmmを単位とする無名数の整数で表した値をタッ
プフロー値としたものであるする。
【0013】本発明の第1発明に係る湿式吹付用不定形
耐火物において、結合材は、アルミナ含有量が50重量
%以上のアルミナセメントである。ここで、アルミナセ
メントのアルミナ含有量が50重量%未満であると、耐
食性が低下するために好ましくない。このようなアルミ
ナセメントは通常CaO・Al23、CaO・2Al2
3、2CaO・Al23、12CaO・7Al23
Al23等の構成鉱物から構成されている。
【0014】本発明の第1発明において、上記アルミナ
セメントの添加量は5〜15重量%の範囲内である。ア
ルミナセメントの添加量が5重量%未満では、1000
℃以下での吹付施工体の強度が低く、使用中の剥離損傷
が大きくなる。また、該添加量が15重量%を超える
と、吹付施工体の耐食性が低下するために好ましくな
い。
【0015】上記アルミナセメントを構成する構成鉱物
中で12CaO・7Al23は急結性であり、耐火性原
料とアルミナセメントを必須成分とする湿式吹付用不定
形耐火物を水またはコロイダルシリカと混練すると、時
間の経過と共に混練物の硬化反応が進み徐々に流動性が
低下し、混練物の可使時間の短縮に繋がる。そこで、混
練物に充分な可使時間を付与する、即ち、充分な作業性
を確保するためにはアルミナセメント用硬化遅延剤を添
加することが必要となる。
【0016】該アルミナセメント用硬化遅延剤として
は、例えば塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化バリ
ウム等の無機塩化物や、硼酸、硼砂、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム等の無機酸、酢酸、酒石酸、クエン
酸、グルコン酸等の有機酸を使用することができる。ま
た、これらの成分の2種以上を併用しても良い。アルミ
ナセメント用硬化遅延剤の添加量は、外掛で0.03〜
0.1重量%の範囲内である。アルミナセメント用硬化
遅延剤の添加量が0.03重量%未満であると、気温の
高い夏場には、混練物の凝集、硬化が早く、吹付施工の
作業時間を充分に確保することができないために好まし
くない。また、アルミナセメント用硬化遅延剤の添加量
が0.1重量%を超えると、施工後24時間以上経過し
てもセメントの硬化が充分ではなく、強度が低いため乾
燥時に爆裂の危険性があり好ましくない。
【0017】また、アルミナセメントは、通常、CaO
・Al23、CaO・2Al23、2CaO・Al
23、12CaO・7Al23、Al23等の鉱物から
構成されるが、この中で12CaO・7Al23は急結
性であり、12CaO・7Al23の存在は混練物の可
使時間の短縮に繋がる。従って、構成鉱物として12C
aO・7Al23が実質上不在であるアルミナセメント
を使用すれば、作業時間を確保し易くなり、アルミナセ
メント用硬化遅延剤を添加する必要はなくなる。
【0018】即ち、本発明の第2発明に係る湿式吹付用
不定形耐火物は、必須の構成成分として耐火性原料と、
構成鉱物として12CaO・7Al23が実質上不在で
あり、且つアルミナ含有量が50重量%以上のアルミナ
セメントを5〜15重量%含有してなるものである。こ
こで、該アルミナセメントのアルミナ含有量が50重量
%未満では、耐食性が低下するために好ましくない。
【0019】本発明の第2発明において、上記アルミナ
セメントの添加量は5〜15重量%の範囲内である。ア
ルミナセメントの添加量が5重量%未満では、1000
℃以下での吹付施工体の強度が低く、使用中の剥離損傷
が大きくなる。また、該添加量が15重量%を超える
と、吹付施工体の耐食性が低下するために好ましくな
い。
【0020】なお、構成鉱物として12CaO・7Al
23が実質上不在であり、且つアルミナ含有量が70重
量%以上のアルミナセメントを用いる場合に、アルミナ
セメント用硬化遅延剤を併用すれば、混練物の可使時間
を更に延長でき、作業性を改善することができる。即
ち、本発明の第3発明の湿式吹付用不定形耐火物におい
ては、構成鉱物として12CaO・7Al23が実質上
不在であり、且つアルミナ含有量が70重量%以上のア
ルミナセメントと、アルミナセメント用硬化遅延剤を併
用するものである。
【0021】本発明の湿式吹付用不定形耐火物には、耐
火性原料として、一般に用いられる種々の耐火材料を用
いることができる。例えば焼結アルミナ、電融アルミ
ナ、ボーキサイト、バン土頁岩、ムライト、カイヤナイ
ト、アンダリュサイト、シャモット、ロー石、珪石、天
然に産するマグネサイトやその焼成物、海水より得られ
る海水マグネシアや電融マグネシア、アルミナ・マグネ
シアスピネル組成のスピネル、電融スピネルあるいは合
金精錬時に副産物として発生するスピネル鉱物を主体と
した合金滓、クロム鉱、焼結あるいは電融マグネシア・
クロム、ジルコン、ジルコニア、炭化珪素、黒鉛、ピッ
チ、処理コークスなどやそれらを原料として使用したれ
んが(使用後品も含む)等を挙げることができる。
【0022】また、耐火性原料として、耐火性粘土、仮
焼アルミナなどの超微粉アルミナ、超微粉マグネシア、
アルミナ・マグネシア組成の超微粉スピネル、超微粉チ
タニア、超微粉ジルコニア、超微粉クロミア、フライア
ッシュ、カーボンブラック等の超微粉カーボンや炭化硼
素超微粉、炭化珪素超微粉などを併用することもでき
る。
【0023】上述のような耐火性原料は、慣用の湿式吹
付用不定形耐火物と同様に粗粒〜超微粉に粒度調整した
ものを使用することができる。
【0024】なお、本発明の湿式吹付用不定形耐火物に
は、湿式吹付時の凝集性を良好にし、高接着性を提供す
るため、シリカを主体とする超微粉を4重量%以下、好
ましくは3重量%以下の量で添加することができる。こ
の超微粉は一般的にシリカフラワーやシリカヒュームと
呼ばれるシリカ含量が90重量%以上の超微粉であり、
ジルコンやジルコニアを若干含有するものであっても差
し支えない。なお、シリカを主体とする超微粉の添加量
が4重量%を超えると、混練物の粘性が高くなり、ポン
プ圧送性が損なわれ、均一な吹付施工体の構築が困難と
なるために好ましくない。
【0025】また、シリカを主体とする超微粉の効果と
同様の目的で、アクリル酸、カルボン酸、フェノールス
ルホン酸の誘導体またはそれらの縮合体、重合体、共重
合体を主体とする水溶性高分子化合物の1種または2種
以上を外掛で0.5重量%以下の量で添加することもで
きる。該水溶性高分子化合物としては、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリカルボン酸カルシウム、ビスフェノー
ルスルホン酸ナトリウム等のアルカリまたはアルカリ土
類金属塩やそれらの縮合体、重合体、共重合体等を使用
することができる。なお、該水溶性高分子化合物の添加
量が0.5重量%を超えると、施工そのものには問題は
ないが、耐火物価格が上昇し、コマーシャルベースには
なり難い。
【0026】更に、本発明の湿式吹付用不定形耐火物に
は、必要に応じて、アルミニウム粉末、アルミニウム合
金粉末、発泡剤、金属ファイバー、有機ファイバー、セ
ラミックファイバー、縮合燐酸塩などの分散剤を本発明
の効果を阻害しない範囲で添加しても良い。
【0027】本発明の不定形耐火物の混練には、通常水
を使用するが、耐火骨材がマグネシア等の塩基性原料で
ない場合には、混練溶液としてシリカゾル、アミンシリ
ケート、エチルシリケートにどのコロイダルシリカを使
用することもできる。混練水分量は本発明の湿式吹付用
不定形耐火物に対して外掛で4〜12重量%程度であ
る。
【0028】湿式吹付施工は、本発明の湿式吹付用不定
形耐火物に水またはコロイダルシリカを添加、混練し、
ピストンポンプやスクイズポンプあるいはスクリューポ
ンプ等の圧送機器を使用し、配管内を圧送して配管先端
に取り付けられた吹付ノズルにて圧搾空気にて送られた
凝集剤と混合して吹付けられる。
【0029】湿式吹付は缶体鉄皮に直接行うか、永久張
りとして施工されている断熱れんが、断熱ボード、耐火
れんがあるいは吹付材や流し込み材の上に実施すること
ができる。また、れんがや吹付材、流し込み材を使用し
た後の冷間補修用や使用時の熱間補修材としても使用で
きる。
【0030】なお、凝集剤は特に限定されるものではな
く、湿式吹付工法に用いられる慣用の任意のものを使用
することができ、例えば珪酸ソーダ、珪酸カリウム等を
用いることができる。凝集剤の添加量もまた特に限定さ
れるものではなく、例えば固形分換算量で0.05〜3.
0重量%の範囲内で用いることができる。なお、凝集剤
は水溶液の形態で用いることが好ましい。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。 実施例1 以下の表1の配合1に示す発明割合で配合物を調製し、
更に、アルミナセメント用硬化遅延剤として硼砂または
酒石酸を該配合物に対して外掛で0.01重量%、0.0
2重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重
量%、0.05重量%、0.06重量%添加、混合し、更
に、所定量の水分を混練して混練物を得た。得られた混
合物の混練3時間後のタップフロー値を測定し、得られ
た結果を図1のグラフに記載する。また、比較のため、
アルミナセメント用硬化遅延剤を添加していないものの
タップフロー値も測定した。なお、タップフロー値は気
温、水温共30℃の条件下で行った。また、湿式吹付施
工結果を表1に併記する。なお、湿式吹付は、表1の各
配合物を所定量の水または水とコロイダルシリカと混練
後、市販のピストン式コンクリートポンプを使用し、混
練物を吹付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて凝集剤と
して珪酸ソーダ水溶液(濃度=40重量%)を添加、混
練した後に耐火物の表面に吹付けることによって行っ
た。ここで、配合1については、アルミナセメント用硬
化遅延剤として外掛で0.04重量%の酒石酸を添加し
たものであり、配合2については、アルミナセメント用
硬化遅延剤として外掛で0.03重量%の酒石酸を添加
したものであり、配合3については、アルミナセメント
用硬化遅延剤として外掛で0.05重量%の酒石酸を添
加したものである。なお、接着率は施工面に接着した不
定形耐火物の重量を測定し、吹付した不定形耐火物の総
重量を100とした時の指数で表示したものである。ま
た、曲げ強さ及び圧縮強さは、JIS R 2523に
準じ、105℃で24時間乾燥後及び1500℃で3時
間焼成後の各供試体について測定したものである。
【0032】
【表1】
【0033】表1中、ハイアルミナセメント1は12C
aO・7Al23を含むものであり、ハイアルミナセメ
ント2は12CaO・7Al23を含まないものであ
る。
【0034】実施例2 上記表1の配合2及び3に示す配合割合で配合物を調製
し、更に、アルミナセメント用硬化遅延剤として酒石酸
を該配合物に対して外掛で0重量%、0.01重量%、
0.02重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.0
4重量%、0.05重量%、0.06重量%添加、混合
し、更に、所定量の水分を混練して混練物を得た。得ら
れた混合物の混練3時間後のタップフロー値を測定し、
得られた結果を図2のグラフに記載する。なお、タップ
フロー値は気温、水温共30℃の条件下で行った。
【0035】図1及び図2に示す結果から、12CaO
・7Al23を含まないハイアルミナセメント2を使用
した配合2は、12CaO・7Al23を含むハイアル
ミナセメント1を使用した配合1に比べ、アルミナセメ
ント用硬化遅延剤を添加しなくても流動性に優れてお
り、アルミナセメント用硬化遅延剤を添加することによ
り施工性が更に向上することが判る。また、混練溶液と
してコロイダルシリカを使用した配合3を用いた混練物
は、流動性が低下して混練物の可使時間は短くなるが、
アルミナセメント用硬化遅延剤を添加することにより、
混練3時間後でも良好な流動性が得られることが判る。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の湿式吹付用不定形
耐火物は、水またはコロイダルシリカと混練3時間後で
もタップフロー値が150〜240mmの範囲内にある
という良好な流動性を有するものであり、混練物の可使
時間を長時間確保することができ、装置トラブル等で施
工が長時間に及んだ場合や、夏場の気温の高い時期でも
混練物の作業性低下や混練物の硬化による施工トラブル
を回避することができる。また、混練物の性状が安定し
ているため、ポンプの混練物圧送量も安定しており、吹
付ノズルでの凝集剤の添加量調整が容易となる。そのた
め、混練物と凝集剤の添加比率も安定し、均一な組成を
有する優れた品質の施工体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるアルミナセメント用硬化遅延
剤の配合量と混練物の混練3時間後のタップフロー値の
関係を示すグラフである。
【図2】実施例2におけるアルミナセメント用硬化遅延
剤の配合量と混練物の混練3時間後のタップフロー値の
関係を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗粒〜超微粉に粒度調整された耐火性原
    料を含有してなる不定形耐火物に所定量の水またはコロ
    イダルシリカを混練して得られた混練物を圧送機にて吹
    付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて、凝集剤を添加、
    混練した後、吹付施工することからなる湿式吹付に使用
    するための不定形耐火物において、該不定形耐火物が結
    合材としてアルミナ含有量が50重量%以上のアルミナ
    セメントを5〜15重量%、及び無機塩化物、無機酸及
    び有機酸からなる群から選択された1種または2種以上
    のアルミナセメント用硬化遅延剤を外掛で0.03〜0.
    1重量%含有してなり、該不定形耐火物と水あるいはコ
    ロイダルシリカとの混練物は、混練3時間後、JIS
    R 2521フロー試験に準ずるタップフロー値が15
    0〜240mmの範囲内にあることを特徴とする湿式吹
    付用不定形耐火物。
  2. 【請求項2】 粗粒〜超微粉に粒度調整された耐火性原
    料を含有してなる不定形耐火物に所定量の水またはコロ
    イダルシリカを混練して得られた混練物を圧送機にて吹
    付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて、凝集剤を添加、
    混練した後、吹付施工することからなる湿式吹付に使用
    するための不定形耐火物において、該不定形耐火物が結
    合材としてアルミナ含有量が50重量%以上であり、且
    つ構成鉱物として12CaO・7Al23が実質上不在
    であるアルミナセメントを5〜15重量%含有してな
    り、該不定形耐火物と水あるいはコロイダルシリカとの
    混練物は、混練3時間後、JIS R 2521フロー
    試験に準ずるタップフロー値が150〜240mmの範
    囲内にあることを特徴とする湿式吹付用不定形耐火物。
  3. 【請求項3】 粗粒〜超微粉に粒度調整された耐火性原
    料を含有してなる不定形耐火物に所定量の水またはコロ
    イダルシリカを混練して得られた混練物を圧送機にて吹
    付ノズルへ圧送し、該吹付ノズルにて、凝集剤を添加、
    混練した後、吹付施工することからなる湿式吹付に使用
    するための不定形耐火物において、該不定形耐火物が結
    合材としてアルミナ含有量が50重量%以上であり、且
    つ構成鉱物として12CaO・7Al23が実質上不在
    であるアルミナセメントを5〜15重量%、及び無機塩
    化物、無機酸及び有機酸からなる群から選択された1種
    または2種以上のアルミナセメント用硬化遅延剤を外掛
    で0.03〜0.1重量%含有してなり、該不定形耐火物
    と水あるいはコロイダルシリカとの混練物は、混練3時
    間後、JIS R 2521フロー試験に準ずるタップ
    フロー値が150〜240mmの範囲内にあることを特
    徴とする湿式吹付用不定形耐火物。
JP10119043A 1998-04-28 1998-04-28 湿式吹付用不定形耐火物 Pending JPH11310470A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110065589A (ko) * 2009-12-10 2011-06-16 주식회사 포스코 연와 부착용 모르타르
JP2019214502A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本製鉄株式会社 キャスタブル耐火物の製造方法

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Effective date: 20040727