JPH11310386A - 橋形クレーンの走行方向転換装置 - Google Patents

橋形クレーンの走行方向転換装置

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JPH11310386A
JPH11310386A JP10116426A JP11642698A JPH11310386A JP H11310386 A JPH11310386 A JP H11310386A JP 10116426 A JP10116426 A JP 10116426A JP 11642698 A JP11642698 A JP 11642698A JP H11310386 A JPH11310386 A JP H11310386A
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JP
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traveling
crane
bridge
track
guide
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Application number
JP10116426A
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English (en)
Inventor
Toshio Nagahisa
利夫 永久
Shinsaku Tokunaga
真作 徳永
Shujiro Murai
修二郎 村井
Kosuke Okamura
幸介 岡村
Yoshiharu Tokuda
義治 徳田
Yuichiro Tajima
雄一郎 田島
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Taisei Corp
Kitagawa Iron Works Co Ltd
PS Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Kitagawa Iron Works Co Ltd
PS Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 走行台車の停止位置による橋形クレーンの脚
間寸法の変化に依存せず、容易に方向転換側の軌道上に
走行台車を載置可能とする。 【課題手段】 走行台車30と、クレーン脚柱部1と走
行台車の中間部に設けられ走行台車を水平面内で回動自
在に支持する旋回輪23と、走行台車を旋回輪の軸芯回
りに自在に回動させる方向転換駆動手段21と、クレー
ン脚柱部の下方に設けられ、かつ、鉛直方向に伸縮自在
で、旋回輪の軸芯中心と一致して設けられているロッド
42とロッドの先端部分に案内部41を具備する脚柱押
上げ手段40と、脚柱押上げ手段の反力を支え、交差す
る2方向の軌道7,8により形成される交差面内に設置
される受金50、により構成される。案内部と受金との
間で、案内部が受金中心部50pに移動可能となるよう
に案内部と受金を求芯構造に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差する軌道を転
換して走行することを可能とした橋形クレーンの走行方
向転換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、橋形クレーンは、作業場の床面
上に敷設された一対の軌道上を往復走行することによ
り、その作業を行っているが、橋形クレーンは移動可能
となる範囲が軌道上に限られているため、広大な作業場
においては複数台の橋形クレーンを設置し、それらを併
用している場合も多い。しかし、上記のように、複数台
の橋形クレーンを設置する場合には、本来不必要な橋形
クレーンを用いなければならない場合があり、不経済に
なる場合が生じる。そのため、橋形クレーンが一方方向
に敷設された軌道を走行した後、他方向(方向転換側)
に敷設された軌道との交差点上において、走行台車の向
きを転換させた後に、橋形クレーンの走行方向を変更さ
せることにより、荷物を運搬する方法も提案されている
(特許第2638908号公報を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、橋形クレーン
の走行台車の向きを他方向(方向転換側)に転換させる
方法の場合には、走行台車を軌道上から持ち上げて方向
転換を行うこととなり、、走行台車を方向転換させる
際、一方方向に敷設された軌道と他方向(方向転換側)
に敷設された軌道との交差点上に走行台車を精度良く停
止しなければならず、停止位置の状態によっては、走行
台車を方向転換側の軌道上に載置できず、方向転換がで
きない状況も生じていた。例えば、大型の橋形クレーン
の場合には、軌道幅と走行台車の車輪幅との間には20
mm程度の差しかないため、走行台車の停止位置と交差
点との距離がそれ以上離れてしまうと、方向転換ができ
なくなっていた。そのため、橋形クレーンの運転者は停
止位置の決定に対し非常に高度な技術を必要とし、不慣
れな場合には作業に多大な時間を要していた。
【0004】更に、橋形クレーンは、図2に示すよう
に、クレーン脚柱部1と、クレーンガーダ2と、吊り上
げ装置3及び走行方向転換装置20から構成されてお
り、各部は非常に重量を有している。そのため、吊り上
げ装置3により荷物6を吊り上げている場合には、クレ
ーンガーダ2及び吊り上げ装置3の自重と荷物6の重量
により、クレーンガーダ2には撓みが生じることにな
り、橋形クレーンの脚間寸法Lが変化してしまうことに
なる。かかる脚間寸法の変化は、脚間寸法Lが40mの
場合には、100mmにも及ぶ。そのため、図1におい
て、荷物6を吊り上げた状態で、橋形クレーンの左側ク
レーン脚柱部1’における走行台車30’が縦軌道8上
を南北方向に走行して、交差点C,Dに正確に停止した
としても、クレーンガーダ2には撓みが生じているた
め、橋形クレーンの右側クレーン脚柱部1における走行
台車30は交差点A,Bには正確に停止しておらず、若
干北側(図1では上部)にずれて停車していることにな
る。従って、この場合には、交差点A,B位置に停車し
た右側クレーン脚柱部1の走行台車30について方向転
換を試みたとしても、横軌道7上には載置できない事態
が生じてしまい、上述した理由と同様の理由により、方
向転換ができないことになる。
【0005】本発明は、上記の欠点を除くためになされ
たものであり、橋形クレーンの走行台車の方向転換にあ
たり、当該走行台車の停止位置及び橋形クレーンのクレ
ーンガーダの撓み等によるクレーンの脚間寸法の変化に
依存せず、容易に方向転換側の軌道上に走行台車を載置
可能とすることができる橋形クレーンの走行方向転換装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】要するに、請求項1記載
の本発明は、軌道上を自在に走行可能な走行台車と、ク
レーン脚柱部と前記走行台車の中間部に設けられ前記走
行台車を水平面内で回動自在に支持する旋回輪と、前記
走行台車を前記旋回輪の軸芯回りに自在に回動させる方
向転換駆動手段と、前記クレーン脚柱部の下方に設けら
れ、かつ、鉛直方向に伸縮自在であり、前記旋回輪の軸
芯中心と一致して設けられているロッドと前記ロッドの
先端部分に案内部を具備する脚柱押上げ手段と、前記脚
柱押上げ手段の反力を支え、交差する2方向の前記軌道
により形成される交差面内に設置される受金、により構
成される、前記軌道上を走行する橋形クレーンの走行方
向転換装置であって、前記脚柱押上げ手段の非作動時に
は、前記走行台車が前記軌道上を走行自在となり、前記
脚柱押上げ手段の作動時には、前記走行台車が旋回輪に
より回動自在に支持されると共に、前記案内部と前記受
金との間で、前記案内部が前記受金の中心部に移動可能
となるように前記案内部と前記受金が求芯構造に構成さ
れていることを特徴とする橋形クレーンの走行方向転換
装置を提供するものである。
【0007】即ち、本発明は、前記脚柱押上げ手段の前
記ロッドを伸長させることにより、前記走行台車を容易
に持ち上げることを可能とし、更に、前記案内部及び前
記受金の作用により、前記走行台車を前記受金の中心部
に向けて自然かつ強制的に移動させることにより、前記
走行台車の停止位置を修正することを可能とするもので
ある。また、かかる手段を用いて、持上げられた前記走
行台車を、前記方向転換駆動手段を用いて、交差してい
る前記軌道の交差角だけ回転させた後、前記脚柱押上げ
手段の前記ロッドを収縮させることにより、方向転換側
の軌道上に正確に載置させることを可能とするものであ
る。
【0008】更に、請求項2記載の本発明は、前記案内
部にローラを備え、前記受金をV字形の切断面形状に形
成し、前記案内部が前記受金上を勾配に沿って転動する
ことにより、前記走行台車を前記受金の中心部に移動可
能となるように構成した、前記求芯構造を有することを
特徴とする請求項1記載の橋形クレーンの走行方向転換
装置を提供するものである。
【0009】即ち、本発明は、前記案内部にローラを備
え、前記受金をV字形の切断面形状に形成し、前記案内
部が前記受金上を勾配に沿って転動する構成としたこと
により、前記走行台車を前記受金の中心部に向けて自然
かつ強制的に移動させることを可能とするものである。
【0010】また、請求項3記載の本発明は、前記案内
部に凹状テーパに形成する凹部を備え、前記受金を凸状
テーパに形成し、前記案内部が前記受金の勾配に沿って
滑動することにより、前記走行台車を前記受金の中心部
に移動可能となるように構成した、前記求芯構造を有す
ることを特徴とする請求項1記載の橋形クレーンの走行
方向転換装置を提供するものである。
【0011】即ち、本発明は、前記案内部に凹状テーパ
に形成する凹部を備え、前記受金を凸状テーパに形成
し、前記案内部が前記受金の勾配に沿って滑動する構成
としたことにより、前記走行台車を前記受金の中心部に
向けて自然かつ強制的に移動させることを可能とするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る橋形クレーンの走行
方向転換装置の実施形態について、添付図面により詳細
に説明する。ここで、実施形態の説明に先立ち、作業場
及び橋形クレーンの構成について説明する。
【0013】図1は、橋形クレーンが設置された作業場
を表す平面図である。当該作業場では、橋形クレーンの
走行用の軌道が南北方向(縦軌道8)及び西東方向(横
軌道7)に交差するように敷設されており、両方向の軌
道7,8は交差点A,B,C,D及びA’,B’,
C’,D’で直角に交わっている。また、縦軌道8と横
軌道7は、作業場内に一定間隔で網目状に敷設されてい
るため、以下に説明する方法により方向転換を行い、橋
形クレーンを移動することが可能となるため、所望の場
所に荷物6を移動することができる。尚、図1では、便
宜的に、走行用の軌道7,8を一本のレールで表してい
るが、図2から図6についての説明では、一軌道当たり
二本のレールを敷設した実施形態となっている。
【0014】図2、図3に示すように、橋形クレーン
は、クレーン脚柱部1と、クレーンガーダ2と、吊り上
げ装置3及び走行方向転換装置20とから構成されてい
る。図3に示すように、クレーン脚柱部1は断面形状が
概略逆U字型の形状を有するように形成されており、そ
の底部には走行方向転換装置20が取り付けられ、縦軌
道8上を移動可能となるように設置されている。そし
て、図2に示すように、左右一対のクレーン脚柱部1,
1’の上面部には、一対のクレーンガーダ2が、縦軌道
8と平行になる方向に、互いに離間して取り付けられて
いる。更に、一対のクレーンガーダ2の上面部には、長
手方向へ移動自在に構成される吊り上げ装置3が、その
下部にワイヤ4及び吊り具5を設け、荷物6を吊り下げ
ることを可能として設置されている。尚、図2におい
て、図中左右方向が、それぞれ南北方向に対応するよう
に記載されているため、橋形クレーンは縦軌道8に沿っ
て、南北方向に走行するように設置されていることにな
る。
【0015】図4から図6に示すように、走行方向転換
装置20は、旋回輪23と、方向転換駆動手段21と、
走行台車30と、脚柱押上げ手段40及び受金50によ
り構成されている。
【0016】更に詳しく説明すると、図6に示すように
旋回輪23は、クレーン脚柱部1の下部に設けられてい
る脚柱フレーム11と、走行台車30の上部に設けられ
ている旋回輪受けフレーム22の中間部に設けられ、走
行台車30を水平面内で回動自在に支持している。ま
た、旋回輪23は、内輪24と、内輪24の外側に複数
個の鋼球25を介して内接する外輪26から構成され、
内輪24と外輪26は相互に上下方向の荷重を支持しな
がら自在に回動できる構造となっている。旋回輪受けフ
レーム22は旋回輪23の外輪26の下面部にボルト結
合されており、脚柱フレーム11は旋回輪23の内輪2
4の上面部とボルト接合されている。また、外輪26の
外周には歯車(図示せず)が形成されており、脚柱フレ
ーム11に付設された方向転換駆動手段21の歯車と噛
合し、旋回輪23の位置を回動自在とするように構成さ
れている。
【0017】図4、図5に示すように、走行台車30
は、車輪受け31と、走行モータ32と、車輪33及び
走行フレーム34により構成されている。更に詳しく説
明すると、車輪受け31は走行フレーム34の両端にピ
ン35により結合され、また、当該車輪受け31には左
右方向に、互いに離間した各2対の車輪33が回動自在
に取り付けられている。更に、走行台車30の車輪33
は縦軌道8上に設置され、走行モータ32に駆動される
ことにより、縦軌道8上を移動可能になっている。ま
た、方向転換駆動手段21と旋回輪23の動作により、
走行台車30は旋回輪23の軸芯回りに回動自在となる
ように構成されている。更に、走行フレーム34は、旋
回輪受けフレーム22とピン12により接合されてお
り、クレーン脚柱部1と走行台車30が一体となってい
る。
【0018】図6に示すように、脚柱押上げ手段40
は、クレーン脚柱部1の下方に設けられ、油圧シリンダ
45と、ロッド42と、案内部41により構成されてい
る。更に詳しく説明すると、ロッド42は、旋回輪23
の軸芯中心と一致して設けられており、当該ロッド42
の上端部は油圧シリンダ45と接続されている。また、
ロッド42は、旋回輪受けフレーム22の中央に付設さ
れたロッドガイド43,44により、水平方向において
は固定されており、上記油圧シリンダ45の作用によ
り、旋回輪23の軸芯方向には伸縮するように構成され
ている。ロッド42の下端部には案内部41が設けられ
ているが、図4、図6に示す脚柱押上げ手段40の第1
実施形態では、案内部41としてのローラ41Aが、ピ
ン46により鉛直面内で回動可能となるように軸支され
ている。また、ローラ41Aの周面には溝部が形成され
ている。更に、図5に示す脚柱押上げ手段40の第2実
施形態では、案内部41としてローラ41Aに代えて、
凹状テーパに形成する凹部41Bを備える構造としてい
る。
【0019】ここで、脚柱押上げ手段40の反力を支え
る役割を果たす受金50について説明する。受金50
は、交差する2方向の軌道(縦軌道8及び横軌道7)に
より形成される交差面内の中心部に設置され、ロッド4
2の伸長により、案内部41が受金50上に当接される
ようになっている。尚、図1では、便宜上、軌道7,8
を一本のレールで示しているため、受金50は縦軌道8
と横軌道7の交差点上に存在するように示されている。
しかし、図2から図6においては、軌道7,8を二本の
レールで示しているため、両軌道7,8が交差する箇所
の近傍において、1走行台車30あたり縦軌道8と横軌
道7の各々二本ずつのレールで囲まれる領域に交差面を
形成することになる。従って、受金50は、当該交差面
の中心部に設置されていることになる。
【0020】脚柱押上げ手段40の案内部41と受金5
0は、両部材の間で、案内部41が受金50の受金中心
部50pに移動可能となるように、案内部41と受金5
0が求芯構造に構成されている。即ち、図4に示すよう
に、上記案内部41の第1実施形態は、案内部41にロ
ーラ41Aを備え、上記受金50をV字形の切断面形状
であるV溝状受金50Aに形成し、ローラ41AがV溝
状受金50A上をその勾配に沿って転動することによ
り、走行台車30が受金中心部50pの方向に移動可能
となるように構成されている。また、V溝状受金50A
にもローラ41Aの溝部と嵌合する形状に溝部が形成さ
れており、上記転動が容易となるように構成されてい
る。
【0021】更に、図5に示すように、上記脚柱押上げ
手段40の第2実施形態は、上記案内部41として、凹
状テーパに形成する凹部41Bを備えているため、当該
凹部41Bに対応する上記受金50として、凸状テーパ
に形成した凸状受金50Bを備える構造としている。そ
して、凹部41Bが凸状受金50Bの勾配に沿って滑動
することにより、走行台車30を受金中心部50p’の
方向に移動可能となるように構成している。
【0022】本発明は、上記のように構成されており、
以下、その作用について説明する。尚、便宜上、本説明
中では、図1に示すように、縦軌道8上に設置され、南
北方向に走行している橋形クレーンを、横軌道7上に移
動させ、東西方向に走行可能とする場合について説明す
るが、横軌道7上に設置されている橋形クレーンを縦軌
道8上に移動させる場合についても同様の方法で方向転
換することが可能となる。
【0023】図1に示すように、橋形クレーンを南北方
向から東西方向に移動させるためには、走行台車30を
縦軌道8上で走行させ、左右クレーン脚柱部1,1’に
設けられた走行台車30,30’の中心部30a(図
4、図5参照)を受金50上に停止させた後、脚柱押上
げ手段40を作動させることが必要となる。まず、第1
実施形態である脚柱押上げ手段40を用いた場合につい
て説明するが、図6は、脚柱押上げ手段40の作動時に
ついて示したものである。即ち、脚柱押上げ手段40の
ロッド42は、油圧シリンダ45の伸縮に伴い、旋回輪
受けフレーム22の中央に付設されたロッドガイド4
3,44の内面に拘束されて、旋回輪23の軸芯方向に
伸縮することができるが、本図では、上記の動作により
脚柱押上げ手段40が作動し、ロッド42が伸長して、
ローラ41AがV溝状受金50Aに当接した状態を示し
たものである。この場合において、走行台車30,3
0’の中心部30aがV溝状受金50Aの受金中心部5
0pと一致して停止している場合(理想的な場合)に
は、ローラ41AがV溝状受金50Aを押しつけるた
め、走行台車30はロッド42が伸長した寸法だけ上部
に押し上げられ、車輪33が縦軌道8から浮上し、持ち
上げられることになる。
【0024】これにより、走行台車30は旋回輪23に
より支持された状態になるため、当該旋回輪23の軸芯
を中心として回動可能となる。従って、この状態で方向
転換駆動手段21を作動させると、車輪33と縦軌道8
とが離間してそれらの係合が解除されているため、容易
にその位置を変化させることが可能となる。この場合、
走行台車30を縦軌道8と横軌道7の交差角である90
度回転させた後、ロッド42を収縮させることにより、
走行台車30を持ち上げる場合と逆の動作により、走行
台車30は下降し、横軌道7上に設置されることにな
る。従って、これらの一連の動作により、走行台車30
は、方向転換側の軌道(本実施例では横軌道7)上に、
容易に、かつ、正確に乗り移ることができ、南北方向か
ら東西方向に走行可能な状態となる。
【0025】一方、橋形クレーンの停止位置が正確でな
かったり、クレーンガーダ2の撓みが原因で脚間寸法が
変化することにより、走行台車30がV溝状受金50A
の受金中心部50pと一致して停止せず、受金中心部5
0pからM寸法だけずれて停止していた場合(図4、図
5)には、以下のような動作を行うことになる。このよ
うな場合には、ロッド42が伸長するのに伴い、ローラ
41AはV溝状受金50A上を当該V溝に沿って転動
し、走行台車30の中心がM寸法だけ水平方向へ移動さ
せられながら、最終的には受金中心部50pに当接され
ることになる。従って、結局、上記の理想的な場合と同
様な動作により、走行台車30を浮上させることができ
る。
【0026】次に、図5に示す、第2実施形態である脚
柱押上げ手段40’を用いた場合について説明する。
尚、理想的な場合については、第1実施例と同様である
ため、走行台車30が凸状受金50Bの受金中心部50
p’と一致して停止せず、受金中心部50p’からM寸
法だけずれて停止していた場合についてのみ説明するこ
ととする。かかる場合において、上記脚柱押上げ手段4
0’の作動時には、上記凹部41Bが上記凸状受金50
B上を勾配に沿って滑動することにより、走行台車30
は受金中心部50p’に移動させられ、凹部41Bが凸
状受金50Bと嵌合し、凹部41Bが凸状受金50Bを
押しつけることになるため、第1実施形態と同様の動作
により、上記走行台車30は旋回輪23により回動自在
に支持されて持ち上げられることになる。
【0027】尚、図4、図5に示しているように、脚柱
押上げ手段40の非作動時には、当該脚柱押上げ手段4
0は軌道7,8から離間しているため、走行台車30は
軌道7,8上を走行自在となり、荷物6の運搬作業を行
うことができる。
【0028】また、上記の方向転換は各走行台車30ご
とに行うことも可能であるが、実際の作業では、作業時
における橋形クレーンの安定性の問題や撓み量の関係か
ら、図2に示すように左右クレーン脚柱部1,1’に設
けられている2台の走行台車30,30’ごとに行われ
ることが多い。尚、総ての走行台車30,30’につい
て、同時に方向転換を行うことは、当然可能である。
【0029】更に、案内部41であるローラ41Aと凹
部41B、及び、受金50であるV溝状受金50Aと凸
状受金50Bの形状、大きさ等は、対象となる橋形クレ
ーンの仕様により適切に決定することができる。更に、
V溝状受金50A、凹部41B及び凸状受金50Bの勾
配についても、最良の効果を有するように適宜決定する
ことができる。
【0030】また、本実施例では脚柱押上げ手段40に
おける、いわゆる脚柱押上げ機構には油圧式のものを適
用しているが、ネジ式等の種々の方式のものを適用して
も何ら問題はない。また、走行台車30には、左右方向
に互いに離間した各2対の車輪33が設けられている
が、車輪33の数に無関係に上記効果が生じることは言
うまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、上記の通り、脚柱押上
げ手段のロッドを伸長させることにより、走行台車を容
易に持ち上げることを可能とし、更に、案内部及び受金
の作用により、走行台車を受金の中心部に向けて自然か
つ強制的に移動させることにより、走行台車の停止位置
を修正することを可能とすることができるという効果を
有する。また、上記手段を用いて、持上げられた走行台
車を、方向転換駆動手段を用いて交差している軌道の交
差角だけ回転させた後、脚柱押上げ手段のロッドを収縮
させることにより、方向転換側の軌道上に正確に載置さ
せることを可能とするという効果をも有するものであ
る。これらの効果により、従来、人為的に行っていた橋
形クレーンの脚柱部の移動等の作業が不要となることか
ら、迅速かつ正確に橋形クレーンの方向転換を図ること
が可能となる。
【0032】以上のように、本発明により、本来不必要
な橋形クレーンを用いることなく、荷物の運搬作業を行
うことが可能となることから経済的にも利点があり、更
に、橋形クレーンを正確な停止位置に停止しなければな
らないことによる、運転者の精神的、肉体的な疲労も軽
減されることから、作業の安全性等をも図ることが可能
となるという効果が得られる点で、非常に有益なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋形クレーンが設置された作業場を示す平面図
である。
【図2】橋形クレーンの全体構造を示す正面図である。
【図3】図2の橋形クレーンを矢印E方向より見た側面
図である。
【図4】橋形クレーンにおいて、第1実施形態の脚柱押
上げ手段を用いた場合の走行方向転換装置を示す側面図
である。
【図5】橋形クレーンにおいて、第2実施形態の脚柱押
上げ手段を用いた場合の走行方向転換装置を示す側面図
である。
【図6】橋形クレーンの脚柱押上げ手段の第1実施形態
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 クレーン脚柱部 2 クレーンガーダ 3 吊り上げ装置 7 横軌道(レール) 8 縦軌道(レール) 11 脚柱フレーム 20 走行方向転換装置 21 方向転換駆動手段 22 旋回輪受けフレーム 23 旋回輪 30 走行台車 31 車輪受け 33 車輪 34 走行フレーム 40 脚柱押上げ手段 41 案内部 41A ローラ(案内部) 41B 凹部(案内部) 42 ロッド 50 受金 50p 受金中心部 50A V溝状受金 50B 凸状受金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 真作 広島県府中市元町77番地の1 株式会社北 川鉄工所内 (72)発明者 村井 修二郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 岡村 幸介 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 徳田 義治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 田島 雄一郎 東京都千代田区丸の内3−4−1 株式会 社ピー・エス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道上を自在に走行可能な走行台車と、
    クレーン脚柱部と前記走行台車の中間部に設けられ前記
    走行台車を水平面内で回動自在に支持する旋回輪と、前
    記走行台車を前記旋回輪の軸芯回りに自在に回動させる
    方向転換駆動手段と、前記クレーン脚柱部の下方に設け
    られ、かつ、鉛直方向に伸縮自在であり、前記旋回輪の
    軸芯中心と一致して設けられているロッドと前記ロッド
    の先端部分に案内部を具備する脚柱押上げ手段と、前記
    脚柱押上げ手段の反力を支え、交差する2方向の前記軌
    道により形成される交差面内に設置される受金、により
    構成される、前記軌道上を走行する橋形クレーンの走行
    方向転換装置であって、前記脚柱押上げ手段の非作動時
    には、前記走行台車が前記軌道上を走行自在となり、前
    記脚柱押上げ手段の作動時には、前記走行台車が旋回輪
    により回動自在に支持されると共に、前記案内部と前記
    受金との間で、前記案内部が前記受金の中心部に移動可
    能となるように前記案内部と前記受金が求芯構造に構成
    されていることを特徴とする橋形クレーンの走行方向転
    換装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部にローラを備え、前記受金を
    V字形の切断面形状に形成し、前記案内部が前記受金上
    を勾配に沿って転動することにより、前記走行台車を前
    記受金の中心部に移動可能となるように構成した、前記
    求芯構造を有することを特徴とする請求項1記載の橋形
    クレーンの走行方向転換装置。
  3. 【請求項3】 前記案内部に凹状テーパに形成する凹部
    を備え、前記受金を凸状テーパに形成し、前記案内部が
    前記受金の勾配に沿って滑動することにより、前記走行
    台車を前記受金の中心部に移動可能となるように構成し
    た、前記求芯構造を有することを特徴とする請求項1記
    載の橋形クレーンの走行方向転換装置。
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