JP2003182975A - 軌条走行式荷役機械における固定機構 - Google Patents

軌条走行式荷役機械における固定機構

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JP2003182975A JP2001385644A JP2001385644A JP2003182975A JP 2003182975 A JP2003182975 A JP 2003182975A JP 2001385644 A JP2001385644 A JP 2001385644A JP 2001385644 A JP2001385644 A JP 2001385644A JP 2003182975 A JP2003182975 A JP 2003182975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常の作業時には、走行装置と荷役機械本体を
確実に固定することができ、しかも、地震発生時には、
荷役機械本体と全ての走行装置の固定を同時に解除する
ことができ、地震が収まった後、早急に作業に復帰させ
ることができる軌条走行式荷役機械における固定機構を
提供する。 【解決手段】 免震装置10を備えた軌条走行式荷役機
械において、荷役機械本体と走行装置9を固定するため
の固定手段60と、その動作を制御するための制御手段
80とを備えた固定機構50が設けられており、固定手
段60が、走行装置9または荷役機械本体に設けられた
固定部と、荷役機械本体または走行装置9に取り付けら
れ、固定部に掛合離脱自在に設けられた支持手段70と
からなり、支持手段70が固定部に掛合すると、荷役機
械本体が走行装置9に固定され、地震発生時は、制御手
段80によって支持手段70が固定部から離脱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌条走行式荷役機
械における固定機構に関する。軌条走行式荷役機械は、
レール上を走行する走行装置と、荷物を吊り上げて支持
する荷役機械本体とを備えており、両者の間には、免震
装置が設けられている。この免震装置は、地震が発生し
たときに、荷役機械本体を走行装置に対して移動させて
軌条走行式荷役機械に加わる力を吸収するためものであ
り、地震によって軌条走行式荷役機械が転倒したり破損
したりすることを防いでいる。ところで、平常時には、
荷役機械本体が走行装置に対して移動すると作業が行え
ないので、走行装置に対して荷役機械本体が移動しない
ように、走行装置と荷役機械本体とを固定するための固
定手段が設けられている。本発明は、軌条走行式荷役機
械において走行装置と荷役機械本体とを固定するための
固定手段に関する。なお、軌条走行式荷役機械とは、鋼
材置場や造船所、岸壁等において、荷物の運搬を行うジ
ブクレーンやダブルリンク式水平引き込みクレーン、連
続アンローダ、コンテナクレーンなどの軌条走行式荷役
機械だけでなく、資材倉庫等において、天井に設けられ
たレール上を走行する天井クレーンをも含んだ概念であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の軌条走行式荷役機械では、走行装
置と荷役機械本体との固定に、シャーピンが使用されて
いる。シャーピンは、軸方向に沿って長い棒状の部材で
あって、その軸方向の両端部を、走行装置および荷役機
械本体にそれぞれ固定することによって、走行装置に対
して荷役機械本体が移動しないように、両者を固定して
いる。このため、平常時には、荷役機械本体に力が加わ
ってもその力をシャーピンが支持するので、走行装置に
対して荷役機械本体が移動することを防ぐことができ、
安全に作業を行うことができる。そして、地震によって
荷役機械本体に非常に大きな力が加わり、シャーピンが
切断されると、荷役機械本体が走行装置に対して移動す
るので、地震によって荷役機械本体に加わる力を免震装
置に吸収させることができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、走行装置に
対して荷役機械本体が移動を開始するタイミングは、シ
ャーピンが切断されるタイミングに依存しているが、シ
ャーピンが切断するタイミングは外部からコントロール
することができないので、荷役機械本体の作業中に地震
が発生した場合、シャーピンが切断するタイミングによ
っては、期待する免震効果が得られず、地震によって荷
役機械本体に加わる力が過度に大きくなり、転倒や脱輪
等が生じ、作業者等が危険な状態となる可能性がある。
また、通常の軌条走行式荷役機械は、複数の走行装置を
備えており、各走行装置と荷役機械本体との間にシャー
ピンが設けられているが、製作精度や材料特性によって
個々のシャーピンの特性が異なったり、各シャーピンに
加わる荷役機械本体の重量が異なったりするため、必ず
しも全てのシャーピンが同時に切断されない。すると、
荷役機械本体に余分な力、例えば最も遅く切断されたシ
ャーピンを支点として荷役機械本体を回転させる力など
が発生し、免震装置が荷役機械本体に加わる力を安定し
て吸収することができないという問題がある。さらに、
地震が収まってから通常の作業に復帰させるには、荷役
機械本体を原点位置まで移動させてから、切断された全
てのシャーピンを交換する作業を行わなければならず、
通常の作業に復帰するまでに時間がかかり、作業能率が
低下するという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、平常時には、
走行装置と荷役機械本体を確実に固定することができ、
しかも、地震発生時には、荷役機械本体と全ての走行装
置の固定を同時に解除することができ、地震が収まった
後、早急に作業に復帰させることができる軌条走行式荷
役機械における固定機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の軌条走行式荷
役機械における固定機構は、荷役機械本体と、走行装置
と、該走行装置と前記荷役機械本体との間に設けられ、
前記走行装置に対して前記荷役機械本体を移動可能に連
結する免震装置とを備えた軌条走行式荷役機械におい
て、前記荷役機械本体と前記走行装置を固定するための
固定手段と、該固定手段の動作を制御するための制御手
段とを備えた固定機構が設けられており、前記固定手段
が、前記走行装置または前記荷役機械本体に設けられた
固定部と、前記荷役機械本体または前記走行装置に取り
付けられ、前記固定部に掛合離脱自在に設けられた支持
手段とからなり、前記支持手段が前記固定部に掛合する
と、前記荷役機械本体が前記走行装置に固定され、平常
時は、前記制御手段によって前記支持手段が前記固定部
に掛合した状態で保持され、地震発生時は、前記制御手
段によって前記支持手段が前記固定部から離脱されるこ
とを特徴とする。請求項2の軌条走行式荷役機械におけ
る固定機構は、請求項1記載の発明において、前記制御
手段が、前記荷役機械本体に加わる力の加速度を感知す
る加速度感知部と、該加速度感知部が感知した加速度が
一定の値以上になると、前記支持手段を前記固定部から
離脱させる作動制御部とからなることを特徴とする。請
求項3の軌条走行式荷役機械における固定機構は、請求
項1または2記載の発明において、前記走行装置が、複
数個設けられており、 各走行装置と前記荷役機械本体
との間に、前記固定手段がそれぞれ設けられており、地
震発生時において、前記制御手段の作動制御部が、前記
複数の固定機構の支持手段を前記複数の固定部から同時
に離脱させることを特徴とする。請求項4の軌条走行式
荷役機械における固定機構は、請求項1、2または3記
載の発明において、前記固定部が、前記走行装置の上端
に設けられた突起状の固定用突起であり、前記支持手段
が、前記荷役機械本体に回転自在に取り付けられ、その
外周に前記固定用突起を挟んで支持するための掛合突起
が設けられた一対の掛合部材と、該一対の掛合部材の掛
合突起を、上下に揺動させる揺動部とからなり、該揺動
部によって前記一対の掛合部材の掛合突起を下方に揺動
させると、該掛合突起が、前記固定用突起における前記
走行装置に対する前記荷役機械本体の移動方向の両側面
に掛合され、該揺動部によって前記一対の掛合部材の掛
合突起を上方に揺動させると、該掛合突起が、前記固定
用突起よりも上方に移動されることを特徴とする。請求
項5の軌条走行式荷役機械における固定機構は、請求項
4記載の発明において、前記揺動部によって前記一対の
掛合部材の掛合突起を下方に揺動させたときに、一方の
前記掛合部材の掛合突起が、前記固定用突起における前
記走行装置に対する前記荷役機械本体の移動方向の一方
の側面に掛合し、前記荷役機械本体を原点位置まで移動
させることを特徴とする。請求項6の軌条走行式荷役機
械における固定機構は、請求項4または5記載の発明に
おいて、前記揺動部が、一端が前記一対の掛合部材の外
周に取り付けられた連結軸と、該連結軸の一端を上下に
昇降させるための昇降装置と、前記連結軸の一端の移動
を拘束解放するための拘束手段とからなり、作動制御部
が、平常時は、前記制御手段が前記拘束手段に前記連結
軸を拘束させるとともに、前記昇降装置による前記連結
軸の一端の移動を停止させ、地震発生時は、前記制御手
段が前記拘束手段による前記連結軸の拘束を解放させる
ことを特徴とする。請求項7の軌条走行式荷役機械にお
ける固定機構は、請求項4、5または6記載の発明にお
いて、前記連結軸が立てて配設されており、前記拘束手
段が、前記荷役機械本体に取り付けられ、内面に溝が形
成された円筒状の嵌合部材であり、該嵌合部材に、前記
連結軸が嵌挿されており、前記制御手段が、前記嵌合部
材の溝に高圧の流体を供給排出するための流体供給部を
備えており、地震発生時に、該流体供給部によって前記
嵌合部材の溝に高圧の流体を供給すると、前記嵌合部材
の内面と前記連結軸の外周面との間に前記流体の層が形
成されることを特徴とする。請求項8の軌条走行式荷役
機械における固定機構は、請求項1記載の発明におい
て、前記固定部が、前記荷役機械本体の下端に設けられ
ており、前記走行装置に取り付けられ、前記固定部に掛
合離脱自在に設けられた支持手段とからなり、該支持手
段が、前記走行装置の上端において、該走行装置に対す
る前記荷役機械本体の移動方向と直交するように配設さ
れた支持軸と、該支持軸に取り付けられ、その外周に、
前記固定部に掛合される掛合突起を有する掛合部材とか
らなり、前記制御手段が、該掛合部材と前記支持軸の間
に設けられ、前記掛合部材の前記支持軸周りの回転を拘
束解放するための固定部材を備えており、前記掛合部材
に前記支持軸周りの一定の値以上の回転トルクが加わる
と、前記固定部材によって前記掛合部材が前記支持軸に
対して回転可能となり、前記掛合部材の掛合突起が固定
部から離脱されることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、平常時は、固定
部に支持手段が掛合しており、荷役機械本体が走行装置
に固定されているので、荷役機械本体による作業を安定
して行うことができる。そして、地震が発生すると、制
御手段によって所望のタイミングで支持手段を固定部か
ら離脱させることができるので、最も安全なタイミング
で走行装置に対する荷役機械本体の移動を開始させるこ
とができる。請求項2の発明によれば、地震発生時に、
荷役機械本体に力が加わると、その力の加速度を加速度
感知部が感知し、その値が一定の値以上になると、作動
制御部によって支持手段が固定部から離脱される。つま
り、支持手段に加わる力の大きさには関係なく、荷役機
械本体に加わる力が一定値以上になると、支持手段を固
定部から確実に離脱させることができる。よって、支持
手段を設けた位置や支持手段に加わる荷役機械本体の荷
重に関係なく、常に一定の条件の下で走行装置に対する
荷役機械本体の移動を開始させることができるので、地
震により荷役機械本体に加わる力を免震装置に安定して
吸収させることができる。請求項3の発明によれば、各
固定手段に加わる力には関係なく、荷役機械本体に加わ
る力が一定値以上になると、制御手段の作動制御部によ
って全ての支持手段を同時に固定部から離脱させること
ができるので、荷役機械本体には余分な力が加わらな
い。したがって、免震装置によって、地震により荷役機
械本体に加わる力を安定して吸収することができる。請
求項4の発明によれば、揺動部によって一対の掛合部材
の掛合突起を下方に揺動させれば、一対の掛合部材の掛
合突起間が固定用突起を挟んで支持するので、荷役機械
本体が走行装置に対して移動することを防ぐことができ
る。また、一対の掛合部材の掛合突起を上方に揺動させ
れば、一対の掛合部材の掛合突起が、固定用突起よりも
上方に位置するので、荷役機械本体が走行装置に対して
移動可能となる。しかも、荷役機械本体が走行装置に対
して移動したときに、固定用部材と掛合部材の掛合突起
が接触しないので、荷役機械本体が移動するときの抵抗
を小さくすることができる。つまり、揺動部によって一
対の掛合部材の掛合突起を上下に揺動させるだけで、荷
役機械本体を走行装置に固定解放できるので、装置の構
造を簡単にすることができ、固定解放動作を速くするこ
とができる。請求項5の発明によれば、地震が収まった
後、一対の掛合部材の掛合突起を下方に揺動させるだけ
で、少なくともいずれか一方の掛合部材の掛合突起が固
定用突起の一方の側面に掛合し、荷役機械本体を原点ま
で移動させる。つまり、一対の掛合部材の掛合突起を下
方に揺動させるだけで、荷役機械本体が走行装置に対し
て一定の位置に配置されるので、地震が収まった後、荷
役機械本体の走行装置に対する位置あわせが不要であ
り、軌条走行式荷役機械の復帰作業が簡単になり、通常
の作業への復帰を速くすることができる。請求項6の発
明によれば、平常時は、荷役機械本体を走行装置に対し
て移動させる力が加わると、掛合部材の掛合突起が固定
用突起に押され、掛合部材が回転しようとするが、平常
時は、拘束部材によって連結軸の一端の移動が拘束され
ているため、一対の掛合部材が回転することができな
い。よって、一対の掛合部材が、その掛合突起によって
固定用突起を挟んだ状態で保持される。逆に、地震発生
時には、連結軸の一端が移動可能となり、しかも連結軸
の一端が上方に移動されるので、一対の掛合部材が回転
し、その掛合突起が固定用突起から離脱される。したが
って、拘束部材によって一対の掛合部材の回転を確実に
拘束解放することができるので、荷役機械本体を走行装
置に確実に固定解放することができる。請求項7の発明
によれば、連結軸は嵌止部材に嵌挿されている、つまり
連結軸が嵌止部材に締りばめされた状態にある。このた
め、平常時は連結軸が嵌止部材に機械的に強固に固定さ
れるので、掛合部材が回転することを防ぐことができ
る。また、地震発生時には、流体供給部によって嵌止部
材の溝に高圧の流体が供給され、嵌止部材の内面と連結
軸との間には流体の層が形成される。よって、連結軸を
嵌止部材に対して移動可能となるので、連結軸の一端を
上方に移動させることができ、一対の掛合部材の掛合突
起を固定用突起から離脱させることができる。請求項8
の発明によれば、平常時は、掛合部材の掛合突起が固定
部に掛合しており、掛合部材の支持軸周りの回転が固定
部材によって拘束されているので、荷役機械本体は走行
装置に固定される。よって、荷役機械本体による作業を
安定して行うことができる。そして、地震が発生する
と、固定部から掛合部材の掛合突起に力が加わり、その
力によって掛合部材に支持軸周り回転トルクが発生す
る。この回転トルクが一定の値以上になると、固定部材
によって掛合部材が支持軸周りに回転可能となり、掛合
部材の掛合突起が固定部から離脱される。よって、走行
装置に対する荷役機械本体の移動可能となり、地震によ
り荷役機械本体に加わる力を免震装置に吸収させること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。本発明の軌条走行式荷役機械におけ
る固定機構は、例えばジブクレーンやダブルリンク式水
平引き込みクレーン、連続アンローダ、コンテナクレー
ン等、種々の門型荷役機械や、資材倉庫等において天井
に設けられたレール上を走行する天井クレーンに適用可
能であるが、以下には、代表としてコンテナクレーンに
適用した場合を説明する。
【0008】まず、本発明の軌条走行式荷役機械におけ
る固定機構を説明する前に、この固定手段60が設けら
れたコンテナクレーンAを説明する。
【0009】図6は第1実施形態の軌条走行式荷役機械
における固定機構50が採用されたコンテナクレーンA
の概略正面図である。図6において、符号Qは岸壁、符
号Sは接岸中の船舶、符号Aは、コンテナクレーンを示
している。このコンテナクレーンAは、クレーン本体1
と複数の走行装置9を備えている。このクレーン本体1
が特許請求の範囲にいう荷役機械本体である。前記クレ
ーン本体1は、陸脚と海脚からなり、その上部にガーダ
gが水平に取り付けられている。このガーダgは、海側
に起伏自在に取り付けられたブームbと、陸側に固定さ
れた固定ガーダcとから構成されている。
【0010】前記ガーダgに沿って、海側の第1トロリ
ーT1と陸側の第2トロリーT2が横行し、第1トロリ
ーT1と第2トロリーT2の間にコンテナを受け渡すコ
ンテナ受台車eが配置されている。固定ガーダc上には
機械室fが配置され、第1トロリーT1を横行させる第
1ドラムd1と第2トロリーT2を横行させる第2ドラ
ムd2が設けられている。そして、第1ドラムd1と第
1トロリーT1との間に第1トロリーT1を横行させる
第1横行ロープR1が張設され、第2ドラムd2と第2
トロリーT2を横行させる第2横行ロープR2が張設さ
れている。
【0011】また、ガーダg上には、第1トロリーT1
とガーダg海側先端との間に海側カテナリー支持台車C
1が配置され、第2トロリーT2とガーダg陸側基端と
の間に陸側カテナリー支持台車C2が配置され、第1ト
ロリーT1と第2トロリーT2との間に中央カテナリー
支持台車C3が配置されている。
【0012】図1は第1実施形態の軌条走行式荷役機械
における固定機構50が採用されたコンテナクレーンA
の要部概略説明図である。図1および図6に示すよう
に、前記クレーン本体1の下端に設けられた水平桁2a
には、複数の走行装置9が取り付けられている。図示し
ないが、複数の走行装置9は、平面視で前記クレーン本
体1の下端において、その四隅に取り付けられている。
各走行装置9は、それぞれ複数の車輪9aを有してお
り、この車輪9aが地面に設けられたレールR上に転動
自在に載せられている。このため、走行装置9の車輪9
aをレールR上で転動させれば、クレーン本体1をレー
ルR上に沿って移動させることができる。
【0013】また、各走行装置9の上端と水平桁2aの
下端との間には、それぞれ免震装置10が設けられてい
る。各免震装置10は、前記クレーン本体1を前記走行
装置9に対して、直交する方向に相対的に移動させるリ
ニアレール20と、走行装置9に対するクレーン本体1
の相対的な移動を抑制するための油圧ダンパー30と、
走行装置9に対するクレーン本体1の相対的な位置を一
定の位置に復元させる復元装置40とを備えている。こ
のため、地震が発生した場合、走行装置9の走行方向に
加わる力は、コンテナクレーンAが走行装置9とともに
レールRに沿って移動することによって運動エネルギに
変換され、走行装置9の走行方向と直交する方向に加わ
る力は、リニアレール20がクレーン本体1を走行装置
9に対して直交する方向(図1では紙面に垂直な方向)
に相対的に移動させることによって、その力の一部をク
レーン本体1の運動エネルギに変換する。そして、その
運動エネルギーを油圧ダンパー30が吸収するので、免
震装置10によってクレーン本体1に加わる力を低減さ
せることができる。そして、地震が収まれば、復元装置
40によってクレーン本体1を走行装置9に対して一定
の位置、つまりクレーン本体1を原点近傍まで移動させ
るのである。
【0014】さて、本発明の軌条走行式荷役機械におけ
る固定機構50を説明する。まず、第1実施形態の軌条
走行式荷役機械における固定機構50を説明する。図2
は図1のII−II線断面矢視図である。同図に示すよう
に、第1実施形態の固定機構50は、前記クレーン本体
1と前記走行装置9を固定するための固定手段60と、
固定手段60の動作を制御するための制御手段80とを
備えたものであり、制御手段80によって固定手段60
を作動させるだけでクレーン本体1と走行装置9との固
定解放を自在に行えるようにしたことが特徴である。
【0015】まず、固定手段60を説明する。図2に示
すように、固定手段60は、走行装置9の上部に設けら
れた固定用突起65と、クレーン本体1の下端に取り付
けられた支持手段70とから構成されている。
【0016】まず、固定用突起65を説明する。図2に
示すように、クレーン本体1と走行装置9との間におい
て、走行装置9の上端には、突起状の固定用突起65が
設けられている。この固定用突起65は、走行装置9に
対するクレーン本体1の移動方向の両端部が、後述する
支持手段70の掛合部材71が掛合可能な掛合面66と
して形成されている。
【0017】つぎに、支持手段70について説明する。
図2に示すように、支持手段70は、左右一対の掛合部
材71 ,71と揺動部75とから構成されたものであ
る。
【0018】まず、左右一対の掛合部材71 ,71を説
明する。図2に示すように、前記クレーン本体1の水平
桁2aの下端において、走行装置9に対するクレーン本
体1の移動方向における固定用突起65の両端の上方に
は、左右一対の掛合部材71 ,71が設けられている。
各掛合部材71は、その上端部がクレーン本体1の水平
桁2aの下端に回転自在に取り付けられており、その下
端における外周には、前記固定用突起65の掛合面66
に掛合離脱可能な掛合突起72が形成されている。この
ため、左右一対の掛合部材71 ,71を、その上端を支
点として上下に揺動させれば、左右一対の掛合部材71
,71の掛合突起72を固定用突起65の掛合面66,
66にそれぞれ掛合離脱させることができる。
【0019】つぎに、揺動部75を説明する。クレーン
本体1の水平桁2aの下端部には、揺動部75の左右一
対の油圧シリンダ76,76が設けられている。各油圧
シリンダ76は、そのピストンロッド77を下方に向け
て配設されており、そのシリンダボディが、クレーン本
体1の水平桁2aの下端部に回転可能に取り付けられて
いる。また、左右一対の油圧シリンダ76,76のピス
トンロッド77は、その先端が、前記左右一対の掛合部
材71 ,71の外周にそれぞれ回転自在に取り付けられ
ている。このため、左右一対の油圧シリンダ76,76
を伸縮して、ピストンロッド77を進退させれば左右一
対の掛合部材71 ,71を、その上端を支点として上下
に揺動させることができる。この油圧シリンダ76が特
許請求の範囲にいう昇降装置であり、油圧シリンダ76
のピストンロッド77が特許請求の範囲にいう連結軸で
ある。
【0020】なお、連結軸は棒状の部材であればよく、
昇降手段は上記のごとき油圧シリンダに限られず、連結
軸を、その軸方向に沿って、上下に移動させることがで
きるものであれば、特に限定はない。
【0021】さらになお、揺動部75は上記の構造に限
られず、左右一対の掛合部材71,71の掛合突起72
を、上下に揺動させることができるのであれば、特に限
定はない。
【0022】図2および図3に示すように、前記左右一
対の油圧シリンダ76 ,76のピストンロッド77は、
円筒状の部材である左右一対の嵌止部材78 ,78に挿
入されている。各嵌止部材78は、その上端が油圧シリ
ンダ76のシリンダボディの下端に取り付けられてい
る。つまり、嵌止部材78は、油圧シリンダ76のシリ
ンダボディを介してクレーン本体1に取り付けられてい
るのである。この嵌止部材78は、その上端部および下
端部は油圧シリンダ76のピストンロッド77に対して
摺動可能に設けられているが、その上下方向の中央部は
内径が油圧シリンダ76のピストンロッド77の外径よ
りもわずかに小さくなっている。つまり、嵌止部材78
の中央部はピストンロッド77に締りばめされており、
嵌止部材78と油圧シリンダ76のピストンロッド77
とは機械的に固定されている。また、嵌止部材78の上
端および下端には、流体供給口78a 、78b がそれぞれ形
成されており、また、嵌止部材78の内面には、流体供
給口78a と流体供給口78b に連通する螺旋状の溝78h が
形成されている。この溝78h は、流体供給口78a 、78b
を通して、後述する制御手段80の流体供給部85から
高圧の流体が供給される部分である。そして、流体供給
口78a 、78bのうち、一方の流体供給口、例えば流体供
給口78a は予備のポートであり、通常は他方の流体供給
口78b からのみ溝78h に高圧の流体を給排させる。な
お、流体供給口78a ,78bの両方から溝78h 内の高圧の流
体を給排するようにしてもよい。
【0023】このため、平常時は、油圧シリンダ76の
ピストンロッド77は、嵌止部材78に機械的に固定さ
れており、嵌止部材78の上端が油圧シリンダ76のシ
リンダボディに取り付けられているので、油圧シリンダ
76のピストンロッド77は、その進退、つまり上下方
向への移動が嵌止部材78によって拘束されている。そ
して、地震発生時には、後述する制御手段80の流体供
給部85から、流体供給口78b を通して、高圧の流体が
溝78h に供給されると、その流体の圧力によって、嵌止
部材78の中央部がふくらみ、嵌止部材78の中央部と
ピストンロッド77との間に流体の層が形成される。す
ると、嵌止部材78によるピストンロッド77の固定が
解除されるので、油圧シリンダ76のピストンロッド7
7が進退、つまり上下方向に移動可能となる。逆に、地
震が収まると、流体供給口78b から、溝78h 内の流体を
排出させれば、嵌止部材78の上下方向中央部の内面が
ピストンロッド77の外周面と直接接触し、嵌止部材7
8によってピストンロッド77の移動を再び固定するこ
とができる。
【0024】上記のごとき構成であるので、支持手段7
0によれば、揺動部75の油圧シリンダ76によって左
右一対の掛合部材71 ,71の掛合突起72を下方に揺
動させれば、左右一対の掛合部材71 ,71の下端間に
固定用突起65を挟んで支持することができる。そし
て、地震発生時には、揺動部75の油圧シリンダ76に
よって、左右一対の掛合部材71,71の掛合突起72
を上方に揺動させれば、左右一対の掛合部材71,71
の掛合突起72が、固定用突起65よりも上方に位置す
るので、クレーン本体1が走行装置9に対して移動可能
となり、しかも、クレーン本体1が走行装置9に対して
移動したときに、固定用部材65と掛合部材71が接触
しないので、クレーン本体1が移動するときの抵抗を小
さくすることができる。つまり、揺動部75の油圧シリ
ンダ76によって左右一対の掛合部材71 ,71の掛合
突起72を上下に揺動させるだけで、クレーン本体1を
走行装置9に固定解放できるので、装置の構造を簡単に
することができ、固定解放動作を速くすることができ
る。
【0025】しかも、平常時には、嵌止部材78によっ
て油圧シリンダ76のピストンロッド77は、その上下
方向の移動が拘束されているので、左右一対の掛合部材
71、71は回転しない。よって、左右一対の掛合部材
71、71の掛合突起72が、固定用突起65を挟んだ
状態で確実に保持する。また、地震発生時には、制御手
段80の流体供給部85から嵌止部材78の溝78h に高
圧の流体を供給すれば、油圧シリンダ76のピストンロ
ッド77が嵌止部材78に対して移動可能とすることが
できる。つまり、油圧シリンダ76のピストンロッド7
7によって左右一対の掛合部材71、71を回転させる
ことができる。よって、左右一対の掛合部材71、71
の掛合突起72による固定用突起65の拘束を解放する
ことができる。したがって、嵌止部材78によって左右
一対の掛合部材71、71の回転を確実に拘束解放する
ことができるので、クレーン本体1を走行装置9に確実
に固定解放することができる。
【0026】つぎに、制御手段80を説明する。図4に
示すように、制御手段80は、加速度感知部81、作動
制御部82、流体供給部85、油圧シリンダ制御部86
を備えている。流体供給部85は全ての固定手段60の
嵌止部材78の溝78h に高圧の流体を供給排出するため
のものであり、油圧シリンダ制御部86は全ての固定手
段60の油圧シリンダ76を伸縮させるためのものであ
る。加速度感知部81は、クレーン本体1の適所に取り
付けられており、クレーン本体1に、前記免震装置10
のリニアレール20と平行な方向の力、つまり走行装置
9に対してクレーン本体1が移動する方向の力が加わる
と、その力の加速度を感知し、その加速度に対応する出
力信号を発信するものである。作動制御部82は、加速
度感知部81が発信した出力信号を受信し、その値に応
じて、油圧シリンダ制御部86および流体供給部85を
作動させ、固定手段60の油圧シリンダ76の伸縮およ
び嵌止部材78による油圧シリンダ76のピストンロッ
ド77の固定解放を制御するものである。流体供給部8
5は、全ての固定手段60の嵌止部材78の溝78h に同
時に高圧の流体を供給したり、全ての固定手段60の嵌
止部材78の溝78h から流体を排出させたりすることが
できるものである。油圧シリンダ制御部86は、全ての
固定手段60の油圧シリンダ76を同時に伸縮させるた
めのものである。
【0027】したがって、制御手段80は、以下のよう
にして固定手段60の油圧シリンダ76の伸縮および嵌
止部材78による油圧シリンダ76のピストンロッド7
7の固定解放を制御する。
【0028】まず、地震発生時に、クレーン本体1に、
その走行装置9に対する移動方向の力が加わると、その
力の加速度を加速度感知部81が感知し、その加速度に
対応した出力信号を発信する。すると、その出力信号を
受信した作動制御部82は、その値が危険値以上になる
と、流体供給部85によって全ての固定手段60の嵌止
部材78による油圧シリンダ76のピストンロッド77
の拘束を同時に解除するとともに、油圧シリンダ制御部
86によって全ての固定手段60の油圧シリンダ76を
同時に収縮させる。したがって、作動制御部82によっ
て全ての支持手段が同時に固定部から離脱される。つま
り、各支持手段70に加わる力には関係なく、クレーン
本体1に加わる力が危険値以上になると、制御手段80
によって全ての支持手段70の掛合部材71を固定用突
起65から確実に同時に離脱させることができるのであ
る。
【0029】また、地震が収まり、加速度感知部81の
出力信号の値が安全値以下になると、油圧シリンダ制御
部86によって、全ての固定手段60の油圧シリンダ7
6を伸長させれば、一対の掛合部材71 ,71を固定用
突起65の両端に掛合させて支持させて、元の状態に復
帰できる。そして、その後流体供給部85によって固定
手段60の嵌止部材78に油圧シリンダ76のピストン
ロッド77を拘束させれば、走行装置9に対するクレー
ン本体1の移動を再び固定することができる。
【0030】なお、地震発生時において、クレーン本体
1の移動する方向前方側の支持手段70の油圧シリンダ
76だけを収縮させてもよい。さらになお、嵌止部材7
8による油圧シリンダ76のピストンロッドの拘束を解
除したときに、油圧シリンダ76を収縮させずに油圧シ
リンダ76内の油が自由に流れるようにするだけでもよ
い。この場合、掛合部材71がその上端を支点として自
由に回転できるので、掛合部材71が固定用突起65と
接触しても、クレーン本体1の移動の抵抗とならない。
【0031】つぎに、第1実施形態の軌条走行式荷役機
械における固定機構50の作用と効果を説明する。
【0032】図2に示すように平常時には、各走行装置
9の上端に設けられた固定用突起65を各固定手段60
の支持手段70の左右一対の掛合部材71、71の掛合
突起72が、それぞれ固定用突起65の両端に掛合して
いる。つまり、左右一対の掛合部材71、71によって
固定用突起65が挟んで支持されているので、クレーン
本体1が全ての走行装置9に対して固定されている。し
かも、各掛合部材71を回転させる油圧シリンダ76の
ピストンロッド77の移動が嵌止部材78によって拘束
されているので、クレーン本体1に対して、その走行装
置9に対する移動方向(図2では左右方向)力が加わ
り、掛合部材71の掛合突起72を固定用突起65に押
し付ける力、つまり掛合部材71を回転させる力が加わ
っても掛合部材71は回転しない。したがって、クレー
ン本体1によって作業を安定して行うことができる。
【0033】図5に示すように、地震が発生し、クレー
ン本体1に、その走行装置9に対する移動方向の力が加
わると、その力の加速度を制御手段80の加速度感知部
81が検知する。そして、その力の加速度が危険値以上
になると、作動制御部82は、流体供給部85によって
全ての固定手段60のピストンロッド77の拘束を同時
に解除するとともに、油圧シリンダ制御部86によって
全ての固定手段60の油圧シリンダ76を同時に収縮さ
せる。すると、全ての固定手段60におけるピストンロ
ッド77が上方に移動され、掛合部材71の掛合突起7
2が固定用突起65から離脱されるので、クレーン本体
1が走行装置9に対して移動可能となり、免震装置10
によってクレーン本体1に加わる力を吸収することがで
きる。
【0034】地震が収まると、まず、制御手段80の作
動制御部82は、油圧シリンダ制御部86によって油圧
シリンダ76が伸張させる。すると、ピストンロッド7
7が下方に移動され、掛合部材71の掛合突起72が下
方に揺動する。このとき、免震装置10の復元装置40
によってクレーン本体1は、その原点近傍まで移動され
ているので、左右一対の掛合部材71,71の掛合突起
72のうち、いずれか一方の掛合突起72が、固定用突
起65のいずれか一方の掛合面66に掛合する。する
と、油圧シリンダ76のピストンロッド77が掛合突起
72を揺動させる力によって、掛合突起72が固定用突
起65の掛合面66を押して、クレーン本体1を走行装
置9に対する原点位置まで移動させることができる。そ
して、左右一対の掛合部材71,71の掛合突起72の
両方が、固定用突起65の掛合面66に掛合すれば、作
動制御部82が、油圧シリンダ制御部86によって油圧
シリンダ76の伸張を停止させる。最後に、作動制御部
82が、流体供給部85によって全ての固定手段60の
ピストンロッド77を拘束させるので、クレーン本体1
を走行装置9に対して原点位置で固定することができ
る。
【0035】したがって、第1実施形態の軌条走行式荷
役機械における固定機構50によれば、平常時には、走
行装置9とクレーン本体1を確実に固定することがで
き、しかも、地震発生時には、クレーン本体1と全ての
走行装置9の固定を同時に解除することができ、地震が
収まった後、早急に作業に復帰させることができる。
【0036】つぎに、第2実施形態の軌条走行式荷役機
械における固定機構50Bを説明する。図7は第2実施
形態の軌条走行式荷役機械における固定機構50Bの概
略説明図である。図8は図7のVIII−VIII線断面図であ
る。図7および図8に示すように、第2実施形態の軌条
走行式荷役機械における固定機構50Bは、固定用突起
65Bと、支持手段90とから構成されている。
【0037】まず、固定用突起65Bを説明する。図7
および図8に示すように、クレーン本体1と走行装置9
との間において、クレーン本体1の下端には、突起状の
固定用突起65が設けられている。この固定用突起65
は、走行装置9に対するクレーン本体1の移動方向の両
端部が、後述する支持手段90の掛合部材91が掛合可
能な掛合面66として形成されている。
【0038】つぎに、支持手段90について説明する。
図7および図8に示すように、支持手段90は、支持軸
91と、一対の掛合部材92a ,92bと固定部材95
とから構成されたものである。
【0039】前記走行装置9の上端において、前記固定
用突起65Bの下方には、水平に支持軸91が設けられ
ている。この支持軸91は、その中心軸が走行装置9に
対するクレーン本体1の移動方向に対して直交するよう
に配設されている。この支持軸91には、その軸方向に
沿って一対の掛合部材92a ,92bが、後述する固定
部材95を介して、取り付けられている。各掛合部材7
1は、その上端における外周には、前記固定用突起65
Bの掛合面66に掛合離脱可能な掛合突起93が形成さ
れている。そして、一対の掛合部材92a ,92bの掛
合突起93のうち、掛合部材92aの掛合突起93は固
定用突起65Bの右側の掛合面66に掛合しており、掛
合部材92bは固定用突起65Bの左側の掛合面66に
掛合している。つまり、一対の掛合部材92a ,92b
の掛合突起93によって、固定用突起65Bを挟んで支
持しているのである。
【0040】図9は固定部材95の概略断面図である。
なお、図9には、固定部材90の一例として、セーフセ
ット(NAJIKO社製)を示している。同図に示すように、
前記支持軸91と一対の掛合部材92a ,92bとの間
には、それぞれ一対の固定部材95のスリーブ96が取
り付けられている。各固定部材95のスリーブ96は、
外壁と内壁を有する二重円筒状をした部材であり、その
内壁の内面が前記支持軸91の外面に接触しており、そ
の外壁の外面が前記掛合部材92の内面に接触してい
る。そして、このスリーブ96は、その外壁と内壁のと
の間に、オイル等の液体を液密に収容しうる液体収容部
96hを備えている。このスリーブ96の外壁には、供
給口96aおよび排出口96bが形成されている。この
供給口96aは、外部から液体収容部96hに液体を供
給するためのものであり、液体が供給されたあとは、供
給プラグによって液密に密封されるものである。また、
排出口96bには、リミットプラグ97の軸方向の一端
が取り付けられている。このリミットプラグ97には、
軸方向を貫通する排出通路が形成されており、排出通路
の他端部には雌ねじが形成されている。このリミットプ
ラグ97の他端には、リミットピン97pが取り付けら
れており、このリミットピン97pの下端部が前記排出
通路の雌ねじに螺合している。
【0041】また、掛合部材92の側方には、制限部材
98が支持軸91に固定されている。この制限部材98
には、支持軸91の中心軸に対して前記リミットピン9
7pの上端部と同じ距離に、一対の切断部98aが設け
られている。この切断部98aは、前記掛合部材92が
支持軸91に対して、その軸周りに回転すると、リミッ
トプラグ97のリミットピン97pの上端を切断するた
めのものである。
【0042】つぎに、第2実施形態の軌条走行式荷役機
械における固定機構50Bの作用と効果を説明する。ま
ず、スリーブ96の外壁の供給口96aから、高圧の液
体を供給すると、スリーブ96の内壁内面が支持軸91
の外面に押しつけられ、スリーブ96の外壁外面が掛合
部材92の内面に押しつけられる。すると、スリーブ9
6と、支持軸91および掛合部材92との間の摩擦抵抗
が非常に大きくなり、スリーブ96を介して支持軸91
と掛合部材92とが固定される。
【0043】クレーン本体1の下端に設けられた固定用
突起65Bは、走行装置9の上端に設けられた一対の掛
合部材92a ,92bの掛合突起93によって挟んで支
持されている。したがって、平常時には、固定機構50
Bによってクレーン本体1と走行装置9が固定されいる
ので、クレーン本体1によって作業を安定して行うこと
ができる。
【0044】地震発生時において、クレーン本体1に、
その走行装置9に対する移動方向の力、例えば右向きの
力が加わると、クレーン本体1の下端に設けられた固定
用突起65の掛合面66が、掛合部材92aの掛合突起
93を右向きに押すことになる。すると、掛合部材92
aに、支持軸91周りの回転トルクが発生する。そし
て、この回転トルクが一定の値以上になり、固定部材9
5のスリーブ96の内壁内面と支持軸91の外面、また
は固定部材95のスリーブ96の外壁外面と掛合部材9
2aの内面との間の摩擦抵抗よりも大きくなると、掛合
部材92aが支持軸91周りに回転する。
【0045】すると、支持軸91に固定されている制限
部材98の切断部98aによって、リミットプラグ97
のリミットピン97pが切断されるので、スリーブ96
の液体収容部96hから液体が排出される。すると、ス
リーブ96の内壁内面および外壁外面を、支持軸91の
外面および掛合部材92aの内面に押しつける力がなく
なるので、掛合部材92aが支持軸91に対して回転可
能となる。同様に、左向きの力が加わると、掛合部材9
2bが支持軸91に対して回転可能となるので、支持手
段90による固定用突起65Bの固定が解放され、クレ
ーン本体1が走行装置9に対して移動可能となるので、
免震装置10によってクレーン本体1に加わる力を吸収
することができる。
【0046】したがって、第2実施形態の軌条走行式荷
役機械における固定機構50Bによれば、平常時には、
走行装置9とクレーン本体1を確実に固定することがで
き、しかも、地震発生時には、クレーン本体1と走行装
置9の固定を解除することができる。
【0047】なお、図10に示すように、走行装置9の
上端に支持軸91を垂直に設け、この支持軸91に前記
固定部材95を介して一対の掛合突起93を有する掛合
部材92Bを取り付け、この掛合部材92Bを挟むよう
に固定用突起65Bを設けれてもよい。この場合、掛合
部材92Bおよび固定部材95が一つでよいので、装置
の構造を簡単にすることができる。
【発明の効果】請求項1の発明によれば、平常時は、荷
役機械本体による作業を安定して行うことができ、地震
が発生すると、最も安全なタイミングで走行装置に対す
る荷役機械本体の移動を開始させることができる。請求
項2の発明によれば、常に一定の条件の下で走行装置に
対する荷役機械本体の移動を開始させることができるの
で、地震により荷役機械本体に加わる力を免震装置に安
定して吸収させることができる。請求項3の発明によれ
ば、全ての支持手段を同時に固定部から離脱させること
ができるので、免震装置によって、地震により荷役機械
本体に加わる力を安定して吸収することができる。請求
項4の発明によれば、揺動部によって一対の掛合部材の
掛合突起を上下に揺動させるだけで、荷役機械本体を走
行装置に固定解放できるので、装置の構造を簡単にする
ことができ、固定解放動作を速くすることができる。請
求項5の発明によれば、地震が収まった後、荷役機械本
体の走行装置に対する位置あわせが不要であり、軌条走
行式荷役機械の復帰作業が簡単になり、通常の作業への
復帰を速くすることができる。請求項6の発明によれ
ば、拘束部材によって一対の掛合部材の回転を確実に拘
束解放することができるので、荷役機械本体を走行装置
に確実に固定解放することができる。請求項7の発明に
よれば、平常時は連結軸が嵌止部材に強固に固定される
ので、掛合部材が回転することを防ぐことができ、地震
発生時には、連結軸が嵌止部材に対して移動可能となる
ので、一対の掛合部材の掛合突起を固定用突起から離脱
させることができる。請求項8の発明によれば、平常時
は、荷役機械本体は走行装置に固定されるので、荷役機
械本体による作業を安定して行うことができる。そし
て、地震が発生すると、走行装置に対する荷役機械本体
の移動可能となり、地震により荷役機械本体に加わる力
を免震装置に吸収させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の軌条走行式荷役機械における固
定機構50が採用されたコンテナクレーンAの要部概略
説明図である。
【図2】図1のII−II線断面矢視図である。
【図3】嵌止部材78の動作説明図である。
【図4】制御手段80の概略ブロック図である。
【図5】支持手段70が固定用突起65から離脱した状
態の説明図である。
【図6】第1実施形態の軌条走行式荷役機械における固
定機構50が採用されたコンテナクレーンAの概略正面
図である。
【図7】第2実施形態の軌条走行式荷役機械における固
定機構50Bの概略説明図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】固定部材95の概略説明図である。
【図10】第2実施形態の軌条走行式荷役機械における
固定機構50Bの概略説明図である。
【符号の説明】
1 クレーン本体 9 走行装置 50 固定機構 60 固定手段 65 固定用突起 70 支持手段 71 掛合部材 72 掛合突起 75 揺動部 76 油圧シリンダ 77 ピストンロッド 78 嵌止部材 78h 溝 80 制御手段 81 加速度感知部 82 作動制御部 85 流体供給部 R レール A コンテナクレーン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷役機械本体と、走行装置と、該走行装置
    と前記荷役機械本体との間に設けられ、前記走行装置に
    対して前記荷役機械本体を移動可能に連結する免震装置
    とを備えた軌条走行式荷役機械において、前記荷役機械
    本体と前記走行装置を固定するための固定手段と、該固
    定手段の動作を制御するための制御手段とを備えた固定
    機構が設けられており、前記固定手段が、前記走行装置
    または前記荷役機械本体に設けられた固定部と、前記荷
    役機械本体または前記走行装置に取り付けられ、前記固
    定部に掛合離脱自在に設けられた支持手段とからなり、
    前記支持手段が前記固定部に掛合すると、前記荷役機械
    本体が前記走行装置に固定され、平常時は、前記制御手
    段によって前記支持手段が前記固定部に掛合した状態で
    保持され、地震発生時は、前記制御手段によって前記支
    持手段が前記固定部から離脱されることを特徴とする軌
    条走行式荷役機械における固定機構。
  2. 【請求項2】前記制御手段が、前記荷役機械本体に加わ
    る力の加速度を感知する加速度感知部と、該加速度感知
    部が感知した加速度が一定の値以上になると、前記支持
    手段を前記固定部から離脱させる作動制御部とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の軌条走行式荷役機械に
    おける固定機構。
  3. 【請求項3】前記走行装置が、複数個設けられており、 各走行装置と前記荷役機械本体との間に、前記固定手段
    がそれぞれ設けられており、地震発生時において、前記
    制御手段の作動制御部が、前記複数の固定機構の支持手
    段を前記複数の固定部から同時に離脱させることを特徴
    とする請求項1または2記載の軌条走行式荷役機械にお
    ける固定機構。
  4. 【請求項4】前記固定部が、前記走行装置の上端に設け
    られた突起状の固定用突起であり、前記支持手段が、前
    記荷役機械本体に回転自在に取り付けられ、その外周に
    前記固定用突起を挟んで支持するための掛合突起が設け
    られた一対の掛合部材と、該一対の掛合部材の掛合突起
    を、上下に揺動させる揺動部とからなり、該揺動部によ
    って前記一対の掛合部材の掛合突起を下方に揺動させる
    と、該掛合突起が、前記固定用突起における前記走行装
    置に対する前記荷役機械本体の移動方向の両側面に掛合
    され、該揺動部によって前記一対の掛合部材の掛合突起
    を上方に揺動させると、該掛合突起が、前記固定用突起
    よりも上方に移動されることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の軌条走行式荷役機械における固定機構。
  5. 【請求項5】前記揺動部によって前記一対の掛合部材の
    掛合突起を下方に揺動させたときに、一方の前記掛合部
    材の掛合突起が、前記固定用突起における前記走行装置
    に対する前記荷役機械本体の移動方向の一方の側面に掛
    合し、前記荷役機械本体を原点位置まで移動させること
    を特徴とする請求項4記載の軌条走行式荷役機械におけ
    る固定機構。
  6. 【請求項6】前記揺動部が、一端が前記一対の掛合部材
    の外周に取り付けられた連結軸と、該連結軸の一端を上
    下に移動させるための昇降装置と、前記連結軸の一端の
    移動を拘束解放するための拘束手段とからなり、作動制
    御部が、平常時は、前記制御手段が前記拘束手段に前記
    連結軸を拘束させるとともに、前記昇降装置による前記
    連結軸の一端の移動を停止させ、地震発生時は、前記制
    御手段が前記拘束手段による前記連結軸の拘束を解放さ
    せることを特徴とする請求項4または5記載の軌条走行
    式荷役機械における固定機構。
  7. 【請求項7】前記連結軸が立てて配設されており、前記
    拘束手段が、前記荷役機械本体に取り付けられ、内面に
    溝が形成された円筒状の嵌合部材であり、該嵌合部材
    に、前記連結軸が嵌挿されており、前記制御手段が、前
    記嵌合部材の溝に高圧の流体を供給排出するための流体
    供給部を備えており、地震発生時に、該流体供給部によ
    って前記嵌合部材の溝に高圧の流体を供給すると、前記
    嵌合部材の内面と前記連結軸の外周面との間に前記流体
    の層が形成されることを特徴とする請求項4、5または
    6記載の軌条走行式荷役機械における固定機構。
  8. 【請求項8】前記固定部が、前記荷役機械本体の下端に
    設けられており、前記走行装置に取り付けられ、前記固
    定部に掛合離脱自在に設けられた支持手段とからなり、
    該支持手段が、前記走行装置の上端において、該走行装
    置に対する前記荷役機械本体の移動方向と直交するよう
    に配設された支持軸と、該支持軸に取り付けられ、その
    外周に、前記固定部に掛合される掛合突起を有する掛合
    部材とからなり、前記制御手段が該掛合部材と前記支持
    軸の間に設けられ、前記掛合部材の前記支持軸周りの回
    転を拘束解放するための固定部材を備えており、前記掛
    合部材に前記支持軸周りの一定の値以上の回転トルクが
    加わると、前記固定部材によって前記掛合部材が前記支
    持軸に対して回転可能となり、前記掛合部材の掛合突起
    が固定部から離脱されることを特徴とする請求項1記載
    の軌条走行式荷役機械における固定機構。
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