JP2007284230A - クレーン及びその免震方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレーン本体1と、クレーン本体1をレール5に沿って走行させるための走行装置10と、素行装置10の下部イコライザビーム12と上部イコライザビーム20との間に設置された免震装置30とを有し、この免震装置30を、下部イコライザビーム12に設けられ上部イコライザビーム20に沿って鉛直方向に摺動する摺動部と、下部イコライザビーム12と上部イコライザビーム20との間に設けられた油圧シリンダ41aを含む減衰要素を有する油圧機構と、油圧機構の制御部とによって構成した。
【選択図】図1
Description
また、非特許文献2に示す方法においては、鉛直荷重を受けることから、そのばね要素の選定において制約が生じるという問題があった。
図1は本発明の実施の形態1に係るクレーンの一方の側(例えば、図12の陸側)のクレーン本体と走行装置の要部を示す説明図である。
図において、1は門型のクレーン本体、10はクレーン本体1の下部に連結され、レール5上を走行する走行装置、30は免震装置である。
31はガイドブラケットで、コ字状の本体部32の側壁の内壁面間の幅W1は、下部イコライザビーム12の外壁面間の幅Wとほぼ等しく嵌装可能に形成されており、両側壁の外壁面には、断面コ字状の摺動部材33a,33bが溶接により接合されている。34a,34bは摺動部材33a,33bのウエブに設けたブラケット、35はブラケット34a,34bの下部に設けた貫通穴である。なお、上記の説明では、本体部32の両側壁にコ字状断面の摺動部材33a,33bを接合した場合を示したが、これに代えて、摺動部材33a,33bのフランジと同じ間隔で摺動板を溶接により接合してもよい(以下、摺動部材33a,33bと摺動板を合せて、摺動部ということがある)。この場合は、ブラケット34a,34bを本体部32に設ければよい(他の実施の形態においても同様である)。
制御部60において、61は中央演算装置を構成する演算開路(CPU)で、圧力センサ47、クレーン本体に設けた風力計62及び地震計63からの信号が入力されて演算し、演算結果に基づいてトリガー装置50に制御信号を出力する。64は無停電電源装置、65はトリガー装置50の解放設定部である。61aはリセットスイッチ、61bは暴風時解放禁止スイッチ、61cは手動開放スイッチである。62aは解放値表示器、62bは暴風時ロック表示器、62cは解放表示器、62dはトリガー回路電源ON表示器、62eは風力表示器で、これら表示器はLEDによって表示される。
油圧シリンダ41a,41bは、通常時は上部イコライザビーム20(したがってクレーン本体1)を台車11の所定の位置に拘束(固定)し、油圧機構40により上部構造物の鉛直方向の荷重に対抗して、免震装置30が作動しないようになっている。
そして、油圧シリンダ41a,41bの作動によりシリンダ室に発生する油圧の変化は、荷重信号として常時圧力センサ47a,47bにより検知され、その検知信号が制御部60に送られている。
これにより、油圧シリンダ41a,41bによる台車11と上部イコライザビーム20との拘束(固定)が、8基の油圧シリンダ41a,41bについて一斉に解除され、免震装置30が作動し、クレーン本体1と走行装置10との相対移動を適切に緩和しながら、地震エネルギーの吸収が行われ、震動が減衰されてクレーンを保護する。なお、クレーン1と走行装置10の相対移動にあたっては、台車11に設けたガイドブラケット31の摺動部材33a,33bが、上部イコライザビーム20の両面に設けたガイド板21a,21bに沿って摺動する。
図7は圧力センサ47を用いた場合のトリガー装置50の作動フロー図である。通常時は、前述のように油圧シリンダ41a,41bにより上部イコライザビーム20(クレーン本体1)と台車11(下部イコライザビーム12)とは拘束(固定)されており、制御部60に各圧力センサ47からの荷重信号が入力され、その最大値が演算される(ステップS1)。そして、荷重信号が設定値を超えているかどうかを判断し、油圧シリンダ41a,41b、換言すればトリガー装置50を解放するか否かを判断する(ステップS2)。
また、非特許文献1に記載されたセミアクティブ制御をそのまま本発明に適用することも可能であり、油圧シリンダ41a,41bの減衰を2段以上に切替制御することにより、各種の地震玻や走行方向に発生する地震にも有効に対応することができるようになる。
図9は本発明の実施の形態2に係るクレーンに設けた免震装置の側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1の免震装置30においては、下部イコライザビーム12と上部イコライザビーム20の両側においてそれぞれ1基、合計2基の油圧シリンダ41a,41bを設けた場合を示したが、本実施の形態は、下部イコライザビーム12と上部イコライザビーム20のいずれか一方の側に1基の油圧シリンダ41を設けたものである。
本実施の形態の作用、効果は実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、さらに油圧シリンダ41の数を2分の1に減らすことができるので、製作費を低減することができる。
図10は本発明の実施の形態3に係るクレーンの免震装置の油圧機構の説明図である。なお、実施の形態1の油圧機構と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1の油圧機構40においては、2基の油圧シリンダ41a,41bのシリンダ室のピストン42の両側の油圧の変化(差圧)を、圧力センサ47a,47bでそれぞれ検出する場合を示したが、本実施の形態においては、油圧シリンダ41a,41bのピストン42の一方の側のシリンダ室の油圧の変化を油圧センサ47で検出するようにしたものである。なお、図には、リリーフバルブに代えて、絞りバルブ54を設けた場合を示してある。
本実施の形態においても、実施の形態1の油圧機構40の場合とほぼ同様の作用、効果を得ることができるが、さらに多くの部品を省略できるので、制作費を低減することができる。
図11は本発明の実施の形態4に係るクレーンの免震装置の模式図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1〜3では、走行装置10を構成する台車11と、上部イコライザビーム20との間に免震装置30を設けた場合を示したが、本実施の形態においては、走行装置10を構成する上部イコライザビーム20とクレーン本体1との間に、実施の形態1の免震装置30とほぼ同じ構成の免震装置30を設けたものである。
本実施の形態に係る免震装置30の作用、効果は、実施の形態1の場合とほぼ同様である。なお、本実施の形態においても、実施の形態2又は3の構成を採用することができる。
Claims (6)
- クレーン本体と、該クレーン本体をレールに沿って走行させるための走行装置と、該走行装置の下部イコライザビームと上部イコライザビームとの間に設置された免震装置とを有し、
該免震装置を、前記下部イコライザビームに設けられ前記上部イコライザビームに沿って鉛直方向に摺動する摺動部と、前記下部イコライザビームと上部イコライザビームとの間に設けられた油圧シリンダを含む減衰要素を有する油圧機構と、該油圧機構の制御部とによって構成したことを特徴とするクレーン。 - 前記免震装置を、両側に上部イコライザビームに設けたガイド部に沿って鉛直方向に摺動する摺動部を有し、下部イコライザビームに連結されたガイドブラケットと、該ガイドブラケットと前記上部イコライザビームとの間に設けられた油圧シリンダと、該油圧シリンダを含む減衰要素を有する油圧機構と、該油圧機構を制御する制御部とによって構成したことを特徴とする請求項1記載のクレーン。
- クレーン本体と、該クレーン本体をレールに沿って走行させるための走行装置と、該走行装置の上部イコライザビームと前記クレーン本体との間に設けられた免震装置とを有し、
該免震装置を、前記上部イコライザビームに設けられ前記クレーン本体に沿って鉛直方向に摺動する摺動部と、前記上部イコライザビームとクレーン本体との間に設けられた油圧シリンダを含む減衰要素を有する油圧機構と、該油圧機構の制御部とによって構成したことを特徴とするクレーン。 - 前記油圧機構の制御部を、油圧シリンダの油圧が所定値を超えた場合及び/又はクレーン本体に設けた地震計が検出した地震荷重が所定値を超えた場合は、前記油圧シリンダによる下部イコライザビームと上部イコライザビーム又は上部イコライザビームとクレーン本体との拘束を解除し、前記油圧機構により減衰効果を発現するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクレーン。
- 前記下部イコライザビーム又は上部イコライザビームに設けたガイドブラケットと、前記上部イコライザビーム又はクレーン本体との間にバッファ部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクレーン。
- 請求項1〜5のいずれかの免震装置により免震を行うことを特徴とするクレーンの免震方法。
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