JPH11310320A - 鋼材の反転装置 - Google Patents

鋼材の反転装置

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Publication number
JPH11310320A
JPH11310320A JP11881398A JP11881398A JPH11310320A JP H11310320 A JPH11310320 A JP H11310320A JP 11881398 A JP11881398 A JP 11881398A JP 11881398 A JP11881398 A JP 11881398A JP H11310320 A JPH11310320 A JP H11310320A
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JP
Japan
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steel material
reversing
steel
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raising means
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JP11881398A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Kito
則俊 鬼頭
Akiyoshi Ito
章義 伊東
Yoshimitsu Kajita
吉光 梶田
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Daido Machinery Ltd
Original Assignee
Daido Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼材の反転時の移動量を小さくし、検査の容
易化および装置の小型化を図ると共に、設置場所の省ス
ペース化を図る。 【解決手段】 コンベヤフレーム26を挟んで起こしレ
バー34と受けレバー50とが、夫々揺動自在に配設さ
れる。起こしレバー34の支持部材44は、チェンコン
ベヤ20の移送レベルに対し下方の退避位置と上方で傾
斜する作動位置との間を移動する。受けレバー50の受
け部材56は、チェンコンベヤ20の移送レベルに対し
下方の退避位置と上方で傾斜する作動位置との間を移動
する。作動位置における受け部材56の傾斜方向は、作
動位置における支持部材44の傾斜方向とは逆になって
いる。起こしレバー34で傾動された形鋼16は、作動
位置に臨む受け部材56で受け支えられた後に、受け部
材56を退避位置に移動することで反転される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、形鋼等の鋼材を
反転させて姿勢を変える鋼材の反転装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、等辺山形鋼や溝形鋼等の長尺な
形鋼(鋼材)を製造する工場では、圧延成形および矯正後
の形鋼をコンベヤ上を走行させながら定寸法に切断し、
この定寸法の形鋼を下流の検査場に移送させて検査・仕
分けを行なった後に、所要本数を段積みして系外へ搬出
するようになっている。
【0003】このように定尺切断された形鋼の曲りやね
じれ等の検査は、検査場に移送された形鋼を反転してそ
の姿勢を変えることで、作業者が目視により確認してい
る。この形鋼を反転させる装置としては、図9に示す如
く、+形状に成形された複数の反転ガイド10を、回転
軸12に所定間隔で配設して構成される。反転ガイド1
0には、L字形の載置部14が4個所に形成され、図9
(a)の左上側の受入れ位置に臨む載置部14に、上流側
から移送されてきた形鋼16が所要の姿勢で載置され
る。そして、回転軸12を90°回転することで、図9
(b),(c)に示す如く、形鋼16は載置部14に載置さ
れた状態で90°反転して姿勢を変えるようようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した反転装置で
は、前記回転軸12の中心に対して反転ガイド10の各
載置部14の位置が径方向に偏位しているため、反転ガ
イド10に対する形鋼16の受入れ位置と、該形鋼16
の反転を完了した反転完了位置とが大きく離間すること
となっている(図9(a),(c)参照)。このため、作業者
が目視により確認する位置が離れて作業性が劣ると共に
正確な検査が困難で、かつ装置寸法が大きくなる問題が
ある。しかも、形鋼16の反転に伴う移動量が大きいた
めに時間が掛かり、処理能力が低下する難点も指摘され
る。また、検査が完了した形鋼16は、その姿勢を元に
戻す必要があり、このため所要数の反転装置を所定間隔
で配置して、各反転装置で形鋼16を順次反転させて元
の姿勢に戻している。例えば、等辺山形鋼の場合は3回
の反転作業が必要であるから3基の反転装置が配置さ
れ、また溝形鋼では4回の反転作業が必要であるから4
基の反転装置が配置される。この場合に、各反転装置の
装置寸法が大きいと、複数の反転装置を並べたライン全
体も大きくなってしまい、設置スペースの点で不利であ
った。
【0005】
【発明の目的】この発明は、先に述べた従来の技術に係
る反転装置が内在している欠点を好適に解決するべく提
案されたものであって、鋼材の反転時の移動量を小さく
することで、検査の容易化および装置の小型化を図ると
共に、設置場所の省スペース化を図り得る新規な鋼材の
反転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、鋼材を反転する
反転装置であって、前記鋼材の反転端部に近接する仮想
点を中心として揺動自在に配設され、前記鋼材を下方か
ら支持して前記反転端部を支点として傾動させる起こし
手段と、前記起こし手段により傾動される鋼材を、該鋼
材の反転方向前側で受け支える揺動自在な受け手段とか
ら構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る鋼材の反転装
置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら以下説明する。なお、明細書中において「上流」,「下
流」とは、形鋼の移送方向に対して指称するものとし、
また形鋼としては溝形鋼を例に挙げて説明することとす
る。
【0008】図3は、実施例に係る反転装置が設置され
る材料検査ラインを示す概略平面図である。無端チェン
18を走行自在に配設してなる複数(実施例では4基)の
チェンコンベヤ20が、溝形鋼として形成された形鋼
(鋼材)16の長手方向に所定間隔で並列に配置され、全
てのコンベヤ20を図示しない駆動手段で駆動すること
により、無端チェン群に載置された形鋼16が下流側に
移送される。チェンコンベヤ群の移送路には、その移送
方向に所定間隔で複数(実施例では4個所)の反転ステー
ションが設定され、各ステーションに反転ユニット22
が夫々配置されている。なお、各反転ユニット22の基
本的な構成は同一であるので、最上流側の第1反転ステ
ーションに位置する反転ユニット22の構成についての
み説明し、その他の第2反転ステーション〜第4反転ス
テーションに位置する反転ユニット22の同一部材には
同じ符号を付すこととする。
【0009】前記反転ユニット22は、図1および図2
に示す如く、各チェンコンベヤ20に対応して4基の反
転装置24を備え、全ての反転装置24を同期して作動
することで、形鋼16を反転させるよう構成される。こ
の反転装置24は、図6および図7に示す如く、チェン
コンベヤ20の無端チェン18が走行するコンベヤフレ
ーム26を挟む一方の側(図6の左側)に、コンベヤ移送
方向と交差する方向に離間して一対の支持板28,28
が、複数の固定ボルト30を介して平行に配設されてい
る。両支持板28,28間には、図4に示す仮想点Cを
中心とする円弧上に3つのガイドローラ32が回転自在
に枢支されている。また両支持板28,28間に起こし
手段としての起こしレバー34が臨み、該起こしレバー
34には、前記仮想点Cを中心として前記ガイドローラ
32が配設される円弧と同径の円弧孔34aが形成さ
れ、該円弧孔34aに前記ガイドローラ32が回動自在
に嵌挿されている。なお、ガイドローラ32は、起こし
レバー34を挟む両側に鍔32aが夫々形成され、両鍔
32a,32a間で起こしレバー34を安定的に案内す
るよう構成される。
【0010】前記起こしレバー34の外周面にローラチ
ェン36が所要長さで配設され、該ローラチェン36に
は、コンベヤ移送方向と交差する方向に延在するライン
シャフト38に配設したスプロケット40が噛合してい
る。このラインシャフト40には、各反転装置24に対
応して4枚のスプロケット40が配設されると共に、該
シャフト40は駆動モータ42(図3参照)により所要角
度範囲で正逆転するよう構成される。すなわち、駆動モ
ータ42によりスプロケット40を正逆回転させると、
図8に示す如く、ローラチェン36との噛合作用下に起
こしレバー34は複数のガイドローラ32に案内されて
仮想点Cを中心として揺動する。なお、前記仮想点C
は、チェンコンベヤ群で移送されてきた形鋼16が、後
述する受けレバー50に当接して位置決めされた状態に
おける下流側下端の反転端部Eに近接する位置に設定さ
れる。
【0011】前記起こしレバー34における仮想点Cよ
り上流側に臨む部位に、支持部としての支持部材44が
ボルト46を介して着脱自在に配設され、該支持部材4
4は、起こしレバー34を揺動することで、チェンコン
ベヤ20での形鋼16の移送レベルより下方で略水平に
臨む退避位置(図4,図8(a))と、移送レベルより上方
において所要角度で傾斜する作動位置(図8(b))との間
を移動するよう構成される。なお作動位置における支持
部材44の傾斜方向は、図8に示す如く、その上流端か
ら下流端に向けて下方傾斜する。そして、チェンコンベ
ヤ群により移送された形鋼16が退避位置に臨む支持部
材44の上方に到来して停止したときに、起こしレバー
34を図示時計方向に揺動させることで、支持部材44
が形鋼16を下側から支持して無端チェン18から持上
げつつ傾動させるようになっている。なお、支持部材4
4における作動位置の傾斜角度は、該支持部材44で傾
動される形鋼16の重心を、該形鋼16の反転端部Eを
通る垂線より反転方向前側(移送方向下流側)に移動させ
得る値に設定される。これにより、支持部材44が作動
位置まで移動した後は、形鋼16は重心の移動により自
重で傾動する。
【0012】図6および図7に示す如く、前記コンベヤ
フレーム26における起こしレバー34の配設側とは反
対側(図6の右側)には、前記仮想点Cより上流側の位置
に該フレーム26から外方に延出する支持軸48が配設
されると共に、該支持軸48に受け手段としての受けレ
バー50の一端が回動自在に枢支されている。この受け
レバー50の支持軸48から下流側に延出する部位の下
側に、図5に示す如く、コンベヤフレーム26にブラケ
ット52を介して下端が枢支された油圧や空気圧等を用
いた流体圧シリンダ54のピストンロッド54aが枢支
される。また受けレバー50の支持軸48から下流側に
延出する部位の上側には、受け部としての受け部材56
がボルト58を介して着脱自在に配設されている。この
受け部材56は、流体圧シリンダ54を正逆付勢して受
けレバー50を揺動することで、チェンコンベヤ20の
移送レベルより下方で略水平に臨む退避位置(図5)と、
移送レベルより上方において所要角度で傾斜する作動位
置(図8(a))との間を移動するよう構成される。なお作
動位置における受け部材56の傾斜方向は、前記作動位
置における支持部材44の傾斜方向とは逆で、その下流
端から上流端に向けて下方傾斜するよう設定される。そ
して、前記起こしレバー34により傾動された形鋼16
を、作動位置に臨む受け部材56で受け支えた後に受け
レバー50を揺動して受け部材56を退避位置に移動す
ることで、形鋼16を反転した姿勢でチェンコンベヤ群
に移載するよう構成されている。
【0013】なお、前記支持部材44および受け部材5
6の作動位置での傾斜角度は、反転させる形鋼16の形
状や姿勢によって変更されるものであって、実施例のよ
うな溝型鋼では各反転ステーション毎に異なるよう設定
される(図1の二点鎖線を参照)。
【0014】
【実施例の作用】次に、本発明に係る鋼材の反転装置の
作用について説明する。前記チェンコンベヤ群で移送さ
れる形鋼16が、第1反転ステーションに到来する前
に、前記流体圧シリンダ54が、そのピストンロッド5
4aを延出する方向に付勢され、図8(a)に示す如く、
前記受けレバー50は支持軸48を中心として反時計方
向に揺動し、受け部材56が移送ラインの上方で傾斜し
た作動位置に位置決めされる。チェンコンベヤ群で移送
される形鋼16は、その下流側下端の反転端部Eが、作
動位置に臨む受け部材56に当接し、退避位置に臨む前
記支持部材44の上方で位置決め停止される。
【0015】この状態で、前記駆動モータ42が所要方
向に回転駆動され、各反転装置24においてスプロケッ
ト40とローラチェン36との噛合作用下に、図8(b)
に示す如く、前記起こしレバー34が夫々時計方向に揺
動し、前記支持部材44で形鋼16を下方から支持して
チェンコンベヤ群から持上げると共に、前記受け部材5
6で規制されている反転端部Eを支点として該形鋼16
を傾動させる。前記支持部材44が作動位置まで移動す
ると、該支持部材44に支持されている形鋼16の重心
は反転方向前側に移動する。但しこのときには、図8
(b)に示す如く、形鋼16の下部が受け部材56で受け
支えられているから、該形鋼16の傾動は規制される。
【0016】次いで、前記流体圧シリンダ54が逆方向
に付勢され、図8(c)に示す如く、受け部材56が退避
位置に向けて移動するのに伴って形鋼16は、該受け部
材56に受け支えられつつ自重によって傾動し、第1反
転ステーションへの移送姿勢から90°反転した姿勢で
チェンコンベヤ群に移載される。前述した如く、形鋼1
6を傾動させる起こしレバー34の揺動中心(仮想点C)
は、形鋼16の反転端部Eに近接する位置に設定されて
いるので、該起こしレバー34で傾動される形鋼16の
反転端部Eの位置は、反転開始時と反転完了時とが略同
じ位置であり、該形鋼16は同位置で反転される。な
お、受け部材56が退避位置に戻ったタイミングで、前
記駆動モータ42が逆転され、前記支持部材44が退避
位置に戻って次の形鋼16の到来を待機する。
【0017】このように、起こしレバー34と受けレバ
ー50との協働で90°反転される形鋼16は、その反
転端部Eの位置が略移動しない位置で反転するので、作
業者の目視による検査を容易かつ確実に行ない得る。し
かも、起こしレバー34で傾動させた形鋼16を反対側
から受けレバー50で受け支えた状態でチェンコンベヤ
群に移載するので、該形鋼16が転倒したり大きな騒音
を発することなく反転作業をなし得る。また反転時にお
ける形鋼16の移動量は極めて小さいので、装置寸法が
短かくなり、装置の小型化を達成することができる。な
お、形鋼16に直接当接する支持部材44や受け部材5
6は、起こしレバー34や受けレバー50に着脱自在に
配設されているので、経時的に摩耗した際には簡単に交
換することができる。
【0018】前記第1反転ステーションで反転された形
鋼16は、図1に示す如く、チェンコンベヤ群により第
2反転ステーション、第3反転ステーション、第4反転
ステーションに順次移送され、各ステーションで夫々9
0°反転されることで、最終的に元の姿勢に戻される。
ここで、各ステーションでの形鋼16の反転工程を夫々
簡単に説明する。
【0019】第2反転ステーションにおける形鋼16の
反転工程は、第1反転ステーションでの反転工程と同じ
で、先ず受け部材56を退避位置から作動位置に移動す
ることで移送されてくる形鋼16を位置決めした後に、
支持部材44を作動位置に移動して該形鋼16を傾動さ
せる。次いで、形鋼16を受け支えている受け部材56
を退避位置に向けて移動することで、該受け部材56で
受け支えている形鋼16が自重で傾動しつつ姿勢が90
°反転された姿勢でチェンコンベヤ群に移載される。そ
して受け部材56が退避位置に戻ったタイミングで、前
記支持部材44が退避位置に戻って次の形鋼16の到来
を待機する。
【0020】第3反転ステーションにおける形鋼16の
反転工程では、図1に示す如く、形鋼16の重心を、該
形鋼16の反転端部Eを通る垂線より反転方向前側に移
動させるには、支持部材44を大きく傾動させる必要が
あるため、該ステーションでは支持部材44を2段階で
作動している。すなわち、受け部材56を退避位置から
作動位置に移動することで移送されてくる形鋼16を位
置決めした後に、支持部材44を中間位置に移動するこ
とで、該形鋼16が受け部材56で受け支えられる位置
まで傾動させる。なお、中間位置においての形鋼16の
重心は、該形鋼16の反転端部Eを通る垂線より反転方
向後側に残っている。次いで、形鋼16を受け支えてい
る受け部材56を退避位置に向けて移動することで、該
受け部材56で受け支えている形鋼16は中間位置に臨
む支持部材44に沿って移動し、その反転端部Eがチェ
ンコンベヤ群上に当接する。この状態で支持部材44を
作動位置まで移動することで、形鋼16の重心が移動し
て自重で傾動して姿勢が90°反転された姿勢でチェン
コンベヤ群に移載される。そして、支持部材44が退避
位置に戻って次の形鋼16の到来を待機する。
【0021】第4反転ステーションにおける形鋼16の
反転工程は、先ず受け部材56を退避位置から作動位置
に移動することで移送されてくる形鋼16を位置決めし
た後に、支持部材44を作動位置に移動することで、該
形鋼16が受け部材56で受け支えられる位置まで傾動
させる。このとき、形鋼16の重心は、該形鋼16の反
転端部Eを通る垂線より反転方向前側に移動している。
次いで、形鋼16の一部を支持している支持部材44を
退避位置に向けて移動することで、形鋼16は受け部材
56に沿って移動し、その反転端部Eがチェンコンベヤ
群上に当接する。この状態で、形鋼16を受け支えてい
る受け部材56を退避位置に向けて移動することで、該
受け部材56で受け支えられている形鋼16が自重で傾
動しつつ姿勢が90°反転された姿勢でチェンコンベヤ
群に移載される。
【0022】前述した各反転ステーションでの形鋼16
の反転工程は、当該ステーションに移送された時点での
形鋼16の姿勢によって異なるものであるが、何れの場
合も反転端部Eの位置が反転前と反転後とで変わらず、
各ステーションに配置される反転装置24の装置寸法を
短かくすることができ、従ってライン全体の寸法も小さ
くなって設置場所における省スペース化を図り得るもの
である。
【0023】なお、実施例ではローラチェンとスプロケ
ットとの組合わせからなる揺動機構で起こしレバーを揺
動するよう構成したが、揺動機構としては、起こしレバ
ーの外周に形成したセクターギヤに、ラインシャフトに
配設したギヤを噛合させる構成であってもよい。更に
は、流体圧シリンダにより作動するリンク機構により起
こしレバーを所要角度範囲で揺動させる機構も採用可能
である。
【0024】また実施例では形鋼として溝形鋼を挙げて
説明したが、当該反転装置では等辺山形鋼や不等辺山形
鋼あるいはH形鋼等、その他の形鋼の反転に用いること
ができる。また各ステーションでの支持部材や受け部材
の作動位置での傾斜角度および作動順序等は、反転させ
る形鋼の形状や姿勢に応じて適宜に設定されるものであ
る。また反転させる対象は形鋼に限らず、他の鋼材の反
転に用いることができると共に、その使用用途も検査に
限定されるものでなく、姿勢を変える必要のある作業一
般に使用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る鋼材
の反転装置によれば、鋼材の反転端部に近接する仮想点
を中心として揺動する起こし手段により鋼材を反転させ
るようにしたので、鋼材を略その場で反転させることが
でき、作業者による検査等を容易かつ確実に行ない得
る。また反転時における鋼材の移動量は極めて小さいの
で、装置寸法を小さくすることができ、装置の小型化お
よび設置場所の省スペース化を達成し得る。更に、鋼材
の移動量が極めて小さいので反転時間も短縮され、処理
能力を向上させ得る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る鋼材の反転装置が
設置される検査ラインにおける複数の反転装置の概略正
面図である。
【図2】図1に示す反転装置群の概略平面図である。
【図3】実施例に係る反転装置が設置される検査ライン
を示す説明平面図である。
【図4】実施例に係る反転装置の起こしレバーの配設部
を示す縦断正面図である。
【図5】実施例に係る反転装置の受けレバーの配設部を
一部切欠いて示す縦断正面図である。
【図6】実施例に係る反転装置の概略側面図である。
【図7】実施例に係る反転装置の概略平面図である。
【図8】実施例に係る反転装置の動作状態図である。
【図9】従来の技術に係る鋼材の反転装置の動作状態図
である。
【符号の説明】
16 形鋼(鋼材) 20 チェンコンベヤ 28 支持板 32 ガイドローラ 34 起こしレバー(起こし手段) 34a 円弧孔 44 支持部材(支持部) 50 受けレバー(受け手段) 56 受け部材(受け部) C 仮想点 E 反転端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材(16)を反転する反転装置であって、 前記鋼材(16)の反転端部(E)に近接する仮想点(C)を中心
    として揺動自在に配設され、前記鋼材(16)を下方から支
    持して前記反転端部(E)を支点として傾動させる起こし
    手段(34)と、 前記起こし手段(34)により傾動される鋼材(16)を、該鋼
    材(16)の反転方向前側で受け支える揺動自在な受け手段
    (50)とから構成したことを特徴とする鋼材の反転装置。
  2. 【請求項2】 前記起こし手段(34)の鋼材(16)を支持す
    る支持部(44)は、前記鋼材(16)を移送するコンベヤ(20)
    の移送レベルより下方の退避位置と、該移送レベルの上
    方で傾斜した作動位置の間を移動し、前記受け手段(50)
    の鋼材(16)を受け支える受け部(56)は、前記コンベヤ(2
    0)の移送レベルより下方の退避位置と、該移送レベルの
    上方で前記支持部(44)とは逆方向に傾斜した作動位置の
    間を移動するよう構成され、前記起こし手段(34)の支持
    部(44)を退避位置から作動位置に移動させることでコン
    ベヤ(20)から鋼材(16)を持上げると共に傾動させ、この
    傾動した鋼材(16)を作動位置に臨む受け部(56)で受け支
    えた後に該受け部(56)を退避位置に移動することで、鋼
    材(16)を反転した姿勢でコンベヤ(20)に移載するよう構
    成した請求項1記載の鋼材の反転装置。
  3. 【請求項3】 前記仮想点(C)を中心とする円弧孔(34a)
    が起こし手段(34)に形成されると共に、支持板(28)にお
    ける仮想点(C)を中心とする前記円弧孔(34a)と同径の円
    弧上に複数のガイドローラ(32)が回転自在に配設され、
    起こし手段(34)の円弧孔(34a)に複数のガイドローラ(3
    2)が嵌挿されて、該起こし手段(34)はガイドローラ(32)
    に案内されて揺動するよう構成される請求項1または2
    記載の鋼材の反転装置。
  4. 【請求項4】 前記起こし手段(34)における支持部(44)
    の作動位置での傾斜角度は、この支持部(44)で傾動され
    る前記鋼材(16)の反転端部(E)を通る垂線より反転方向
    前側に該鋼材(16)の重心が移動する値に設定される請求
    項2または3記載の鋼材の反転装置。
JP11881398A 1998-04-28 1998-04-28 鋼材の反転装置 Pending JPH11310320A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106429835A (zh) * 2016-04-15 2017-02-22 力同铝业(广东)有限公司 一种翻转机
CN107539793A (zh) * 2017-09-30 2018-01-05 无锡市光彩机械制造有限公司 一种用于集成型钢生产的型材原地翻转装置
CN114919974A (zh) * 2022-05-06 2022-08-19 湖南省富生钢结构有限公司 一种h型钢输送用夹持翻转装置

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