JP2521109B2

JP2521109B2 - コンベアの片側直交転換装置

Info

Publication number: JP2521109B2
Application number: JP62245546A
Authority: JP
Inventors: 学小吹
Original assignee: Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Current assignee: Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Priority date: 1987-09-29
Filing date: 1987-09-29
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2011-07-31
Also published as: JPS6487423A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、メインコンベア部から直角方向にコンベア
路を分岐させるための片側直交転換装置に関する。

（従来の技術）従来の転換装置はメインコンベアの分岐点で分岐コン
ベア路の反対側からプッシャで押す方式か、分岐点でメ
インコンベアの間にメインコンベアと直角方向のモータ
駆動装置を持った転換コンベアを配置し、該転換コンベ
アを上下にわずかに移動せしめ、分岐していた。

又、ローラーコンベアのローラーの間に直交したベル
トコンベアを配置し、同ベルトコンベアをシリンダー駆
動の平行リンクの機構によってローラーコンベアの搬送
面から出没自在に昇降する構造のコンベアの片側直交転
換装置が、実開昭61-203624号公報で知られている。

（発明が解決しようとする問題点）従来のプッシャ方式の直交転換装置は簡単であるが、
メインコンベア上を直角に滑らせて分岐させるので荷が
軽量の場合は問題ないが重量物の場合は摩擦が大きくな
り、円滑に荷をスライドできず問題があった。またモー
タ駆動装置を持った転換コンベア式転換装置は重量物で
も問題ないが、狭いスペースにモータ駆動装置を入れる
困難さがあり、また各モータに電力電源を供給する必要
があった。仕分装置の様に分岐点が隣接して極めて多数
ある場合はスペース的にもコスト的にも問題であった。

又、実開昭61-203624号の直交コンベアは、平行リン
ク機構を使用するため、平行リンクで動かされる直交コ
ンベアは上下ばかりでなく、左右水平方向にも移動す
る。そのためメインコンベアの左右に直交コンベアと干
渉しないようにデットスペースを広く確保しなくてはな
らなかった。又、平行リンクの回動アームをシリンダー
で駆動するには大きなパワーを必要とした。更に直交コ
ンベアが平行となって上下動するため、メインコンベア
から駆動力を伝達することが難しく、直交コンベアの駆
動源は直交コンベアに取付けた電動モータでなされてい
る。

（問題点を解決するための手段）本発明は従来のかかる問題点を解決したコンベアの片
側直交転換装置を提供せんとするものであり、その要旨
は、メインコンベア上の途中複数ケ所の分岐点に於いて
左右いずれか一方に分岐する分岐装置であって、駆動装
置を持たない転換コンベアをメインコンベアの流れ方向
と直角方向に配置し、同転換コンベアの分岐側のコンベ
アプーリの軸を支点として枢支し、その支点まわりに転
換コンベアを揺動させる揺動手段を設け、同揺動手段を
作動させることで、下方位置にある時は転換コンベアの
上面はメインコンベアの上面より沈んだ位置にあり、且
つ上方位置ではメインコンベアの上面より突出した位置
になるように転換コンベアを昇降させ、また、転換コン
ベアの分岐側のコンベアプーリをベルトを介してメイン
コンベアと連動して転換コンベアの駆動力をメインコン
ベアより導入する伝達機構を備えた事を特徴としたコン
ベアの片側直交転換装置にある。

（作用）本発明では、荷をメインコンベアに沿ってそのまま搬
送させる場合は分岐点の転換コンベアを低い位置に降下
させて転換コンベアの上面をメインコンベアの上面より
低くして沈み込んだ位置にしておく。メインコンベア上
の荷はその分岐点では転換コンベアに邪魔されることな
くメインコンベアに沿ってそのまま支障なく搬送され
る。

次に荷をメインコンベアから分岐コンベアに移動させ
たい場合は、メインコンベアで送られる荷が転換コンベ
ア上に移動した時に転換コンベアを揺動手段によってそ
の分岐側のコンベアプーリの軸まわりに回動させて上昇
させ、その上面をメインコンベアの上面より高くするこ
とで荷をメインコンベアから転換コンベアに移載させ、
転換コンベアは伝達機構によってメインコンベアの駆動
力がベルトを介してコンベアプーリに伝達されて駆動し
て移載された荷を直交方向に搬送し、これに続く分岐コ
ンベア路、又は他の運送装置、コンテナに送り込むもの
である。

この転換コンベアはメインコンベアの駆動力を使って
作動し、専用のモータ等の駆動源を必要としないので、
それだけ占有空間を小さく出来、又設備を安価にでき
る。又、メインコンベアの駆動力はベルトを介して転換
コンベアの枢支軸と同軸のコンベアプーリに伝達される
ので、転換コンベアが回動しても支障なくメインコンベ
アの駆動力は直交コンベアに伝達される。

（実施例）以下、実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜２図に示す実施例では、メインコンベア（１）
はローラコンベアで、ラインシャフト（２）より８字状
ベルト（３）を介して各ローラ（４）に動力を伝達して
いる。転換コンベア（５）はチェーンコンベアで、メイ
ンコンベア（１）のローラ（４）の間にチェーンコンベ
アのチェーン（６）が各１本、計２本適当なピッチで配
置され、又転換コンベア（５）は支点（７）を中心にシ
リンダー（８）によって上下に揺動自在となっていて、
上方位置でメインコンベア（１）上面より僅かに突出し
且つ水平状態となる。又下方位置ではメインコンベア
（１）の上面より沈んだ位置となっている。このように
本実施例の昇降装置（９）はシリンダー（８）と支点
（７）との機構で転換コンベア（５）を揺動させる構造
よりなっている。一方転換コンベア（５）はメインコン
ベア（１）のラインシャフト（２）よりベルト（10）及
びベルトプーリー（11）によって動力を伝達される。伝
達機構（13）はベルト（10）、ベルトプーリー（11）よ
り構成されている。

次に動作説明を簡単に行う。メインコンベア（１）上
を流れて来た荷（11）は所定の分岐点に来ると制御指令
によりシリンダー（８）が上昇し転換コンベア（５）を
上方に揺動する。荷（12）はこの転換コンベア（５）の
チェーン（６）で持ち上げられる。この時メインコンベ
ア（１）の速度が比較的低速の時はメインコンベア
（１）はわざわざ停止させない。速い場合は一旦停止さ
せても良い。ラインシャフト（２）よりベルト（３）及
びベルトプーリー（11）を介して転換コンベア（５）は
動力伝達されているので、ラインシャフト（２）が回っ
ていれば、転換コンベア（５）も常に回っている。転換
コンベア（５）上の荷（12）はチェーン（６）によって
直角方向に送られ、分岐コンベア（15）へ移載され、荷
（12）は分岐コンベア（15）で直角方向に搬送されるも
のである。荷（12）を分岐完了後シリンダー（８）を作
動させ、転換コンベア（５）を下方位置に降して、メイ
ンコンベア（１）の荷（12）の流れに支障ないようにし
ている。

本実施例において、第３図のようにテークアップ機構
（15）を追加し、転換コンベア（５）が下方位置にある
時はテークアップ（16）がゆるみ転換コンベア（５）は
回らないようにし、転換コンベア（５）が上方位置に押
し上げられた時テークアップ（16）が連動してベルト
（10）を緊張し転換コンベア（５）が回るようにする事
も可能である。又、メインコンベア（１）としてライン
シャフト（２）を有するローラーコンベアについて説明
したが、ラインシャフト（２）がない場合は、第４、
５、６図のようにしてもよい。第４、５図はローラ
（４）の駆動力をベルト（10）、プーリー（20）、ベル
ト（18）を介してチェーンコンベアの転換コンベア
（５）の駆動プーリー（19）に伝達させる例である。第
６図はローラ（４）の駆動力を同ローラ（４）に角度を
付けて接触させたゴムプーリー（21）を接触摩擦によっ
て直接駆動し、ベルト（18）を介して駆動プーリー（1
9）を回転させる例である。第７図はメインコンベア
（１）がチェーンコンベアの場合、チェーン（22）の途
中にテークアップ（23）を設けて、テークアップ（23）
を回動して同軸のプーリーとベルト（24）、プーリー
（25）を介して転換コンベア（５）を駆動する例であ
る。

本発明ではメインコンベア（１）、転換コンベア
（５）、昇降装置（９）、伝達機構（13）は本実施例の
構造に限定するものでない。

（発明の効果）以上の様に本発明によれば、伝達機構によって転換コ
ンベアはメインコンベアの駆動力を使えるので、転換コ
ンベア毎に専用の駆動源を必要とせず、スペース及び費
用の点できわめて有利とすることが出来た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す平面図、第２図は第１図
Ａ−Ａ線からの断面図、第３図はテークアップ機構を設
けた伝達機構の例を示す説明図、第４図は他の伝達機構
を示す正面図、第５図は同平面図、第６図は更に別の伝
達機構の例を示す説明図、第７図はテークアップを使用
して動力をメインコンベアから取り出す他の伝達機構を
示す説明図である。（１）：メインコンベア、（２）：ラインシャフト（３）：ベルト、（４）：ローラ（５）：転換コンベア、（６）：チェーン（７）：支点、（８）：シリンダー（９）：昇降装置、（10）：ベルト（11）：ベルトプーリー、（12）：荷（13）：伝達機構、（14）：テークアップ機構（15）：分岐コンベア、（16）：テークアップ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】メインコンベア上の途中複数ケ所の分岐点
に於いて左右いずれか一方に分岐する分岐装置であっ
て、駆動装置を持たない転換コンベアをメインコンベア
の流れ方向と直角方向に配置し、同転換コンベアの分岐
側のコンベアプーリの軸を支点として枢支し、その支点
まわりに転換コンベアを揺動させる揺動手段を設け、同
揺動手段を作動させることで、下方位置にある時は転換
コンベアの上面はメインコンベアの上面より沈んだ位置
にあり、且つ上方位置ではメインコンベアの上面より突
出した位置になるように転換コンベアを昇降させ、ま
た、転換コンベアの分岐側のコンベアプーリをベルトを
介してメインコンベアと連動して転換コンベアの駆動力
をメインコンベアより導入する伝達機構を備えた事を特
徴としたコンベアの片側直交転換装置。