JPH11310264A - 梱包用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬物の荷崩れを防止する為に行う梱包及び
結束作業は、可成りの熟練と作業時間を要していた。こ
の作業を簡単に手早く行うようにし、しかも梱包材の返
送時に嵩張らないようにしたものである。 【解決手段】 被梱包物Ｂの上面及び下面を同一形状の
トレーＡ、Ｃで梱包し両トレー間隔を適宜設定した後、
ステー部材２によって両者のトレーを連結結束した梱包
具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、運搬物を梱包及び
運搬の為に使用する梱包用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、トレー上に運搬物を載置して縄
掛け又はＰＰ樹脂製バンド等で結束して梱包し運搬物の
荷崩れ防止をする構造のものが見られた。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】しかし従来の構造で
は、運搬物の梱包及び荷崩れ防止の為の縄掛け又はＰＰ
樹脂製バンドの結束作業に可成りの熟練と作業時間を要
していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決した梱包用具を提供しようとするものであり、その要
旨は、被梱包物の上下面を一対の同一形状のトレーで梱
包する梱包用具であって、上トレー及び下トレーの隅部
に設けた切欠きにステー部材を嵌め込み用両トレーを連
結して結束したことを特徴とする梱包用具である。ま
た、上トレーと下トレーとを連絡した場合に、その間隔
を被梱包物の高さに応じて自在に調整する為に、ステー
部材にストッパー片を複数片設けたものである。さらに
トレーの返送時にはステー部材をトレーに固定する為に
該トレーに固定部材を設けた梱包用具である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき説明
する。

【０００６】図１は本発明に使用されるトレー及び被梱
包物の斜視図、図２は本発明の梱包用具を使用して被梱
包物を結束した斜視図、図３はトレーとステー部材との
連結態様の第一実施例の斜視図、図４は図３の第二実施
例の斜視図、図５は図３の第三実施例の斜視図、図６は
図３の第四実施例の斜視図及び図７はステー部材の一実
施例とその変形例の斜視図である。

【０００７】本発明は図１に示すように、被梱包物Ｂを
浅底状の下トレーＣ上に載置し、又被梱包物Ｂの上面を
覆う上トレーＡは下トレーＣと同じ形状のものをひっく
り返して使用する。そして、図２のように上トレーＡ及
び下トレーＣをステー部材２によって連結して両トレー
Ａ、Ｃ及び被梱包物Ｂの三者を一体に結束して梱包す
る。

【０００８】図３〜７によって、上トレーＡ及び下トレ
ーＣとステー部材２との連結構造につき詳述する。図３
において、浅底状の上トレーＡ及び下トレーＣの周囲鍔
部の四隅部であってかつ被梱包物ＢをトレーＣに載置し
た時に邪魔にならない場所に切欠き１を設け、この切欠
き１に図７に示すステー部材２を嵌め込んで上トレーＡ
と下トレーＣを連結して被梱包物Ｂを梱包する。

【０００９】被包装物Ｂの高さに応じた上トレーＡと下
トレーＣとの間隔調整は、図７に示すステー部材２の垂
直部分に設けられている複数のストッパー片２１の一つ
を適宜選択し、この部分を切欠き１に嵌め込むことによ
って行う。また、トレーの返送時には図３では、ステー
部材２を矢印の方向に倒して下トレーＣの内側に収納し
その上面に上トレーＡをひっくり返して積重ね搬送す
る。ステー部材２が下トレーＣの内側に倒せるために、
トレーＣの鍔部に切欠き１から底面に向かって移動溝が
設けてある。

【００１０】図４はステー部材２を矩形枠状としたもの
で、当該ステー部材２をトレーＡ、Ｃに設けた切欠き１
に嵌め込んで上トレーＡと下トレーＣを連結する。なお
トレーＡ及びＣとの間隔調整はステー部材２に設けたス
トッパー片２１を適宜選択して利用する。またトレーの
返送時には下トレーＣの内側に設けた固定部材３によっ
てステー部材２を下トレーＣに固定し、この上面に上ト
レーＡを積重ね搬送する。

【００１１】図５はステー部材２の両端部に設けた挟持
部２２で、上トレーＡ及び下トレーＣの切欠き１を挟持
して両トレーＡ、Ｃ及び被梱包物Ｂの三者を一体的に連
結して結束する。またトレー返送時には、上トレーＡの
周囲鍔部の外側に設けた固定部材３にステー部材２の穴
２３を合致させて固定し、この上面に上トレーＡを積重
ね搬送すする。

【００１２】図６は、図５においてステー部材２の一端
部を上トレーＡに回転自在に固定したものでああり、上
トレーＡと下トレーＣとを連結する場合は、ステー部材
２を矢印の方向に回転させて当該ステー部材２の他端の
狭持部を下トレーＣの切欠きに嵌め込んで固定するもの
である。

【００１３】図７は、本発明で使用するステー部材２の
一実施例を示し、ステー部材２の垂直部に直角にストッ
パー片２１を２カ所設けたものと、多数個のストッパー
２１を設けたものを二つ例示した。

【００１４】

【発明の効果】本発明の梱包用具を使用すれば、運搬物
の結束作業に熟練を必要とすることなく簡単でしかも短
時間で確実に行うことが出来る。

【００１５】上及び下トレーは同一形状であるので、部
品点数が少なく済みまた返送持にはネスティングが可能
なので嵩張らずに返送できる。

【００１６】また本発明は、従来の如く結束作業の都
度、縄或いはＰＰ樹脂バンド等の消耗品を必要とせずに
梱包を行うことが出来る。

【００１７】被梱包物の高さに対応して適宜上下トレー
の間隔を調整して梱包作業ができ、またトレー返送時に
ステー部材をトレーの一部に格納しておくことが出来る
ので紛失の恐れがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に使用されるトレー及び被梱包物の斜視
図。

【図２】本発明の梱包用具を使用して被梱包物を結束し
た斜視図。

【図３】本発明のトレーとステー部材との連結態様の第
一実施例の斜視図。

【図４】図３の第二実施例の斜視図。

【図５】図３の第三実施例の斜視図。

【図６】図３の第四実施例の斜視図。

【図７】ステー部材の一実施例とその変形例の実施例。

【符号の説明】

Ａ 上トレー Ｂ 被梱包物 Ｃ 下トレー １ 切欠き ２ ステー部材 ２１ ストッパー片 ３ 固定部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被梱包物の上下面を一対の同一形状のト
   レーで梱包する梱包用具であって、上トレー及び下トレ
   ーの隅部に設けた切欠きにステー部材を嵌め込み両トレ
   ーを連結して結束したことを特徴とする梱包用具。
2. 【請求項２】 ステー部材にストッパー片を複数片設け
   て、 上トレーと下トレーとを連結した場合に、その間
   隔を調節自在としてなる請求項１記載の梱包用具。
3. 【請求項３】 トレーにストッパー部材の格納用の固定
   部材を設けた請求項１記載の梱包用具。