JPH11309855A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH11309855A
JPH11309855A JP12088498A JP12088498A JPH11309855A JP H11309855 A JPH11309855 A JP H11309855A JP 12088498 A JP12088498 A JP 12088498A JP 12088498 A JP12088498 A JP 12088498A JP H11309855 A JPH11309855 A JP H11309855A
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electrode
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楠 東野
Yasuhisa Fujii
泰久 藤井
Mochikiyo Osawa
以清 大澤
Masami Asano
雅己 浅野
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14314Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電アクチュエータ式のインクジェットヘッ
ドにおいて、インクを後方から順次前方に押し出し、イ
ンクの流れを位置方向化することによりインクの吐出効
率を高め、周波数追随性の向上を図ることができるイン
クジェットヘッドを提供する。 【解決手段】 静電アクチュエータ式のインクジェット
ヘッド3において、振動板55を前記インク搬送路51
の後方からノズル54に向かって次第に変形させるよう
にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気力で振動板
を変形させてインクを飛翔させる方式のインクジェット
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット式記録装置に
用いられるインクジェットヘッドには、静電アクチュエ
ータを利用したものが知られている。
【0003】このインクジェットヘッドは、半導体装置
製造プロセスを利用して成形されることは周知であるが
(例えば、特開平6−71882号公報,特開平7−2
14769号公報,特開平8−72240号公報等)、
ここで概説すれば、チャンネルプレート上に、複数の先
端ノズル、当該ノズルにそれぞれ連通したインク搬送路
及びこのインク搬送路にインクを供給するインク供給室
が刻設し、このチャンネルプレート上を覆うようにカバ
ープレートを設けるとともに前記インク搬送路の一部を
構成するように設けられた振動板に第1電極を設け、こ
の第1電極と対向する位置に第2電極を設けている。
【0004】そして、振動板を動作してインクの吐出を
行なうときは、まず、第1及び第2電極間に電圧を印加
し、電極間に作用する静電気力で振動板を第2電極側に
引き付けることにより振動板を変形させ、インクを共通
インク室からインク搬送路内に引き込む。
【0005】次に、対向電極間に印加した電圧を解除す
ると、振動板自身がその剛性により元の位置に戻る。こ
れによりインク搬送路の容積が急峻に収縮されるので、
インク搬送路内に充填しているインクは、ノズルから液
滴として吐出、飛翔し、記録媒体上に着弾して画像形成
が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このインク
ジェットヘッドは、インク搬送路の先端にはノズルがあ
り、後端にはインク供給室からのインクが導入されるイ
ンレットが形成されているので、当該インク搬送路は前
後に開口を有する構造となっており、このインク搬送路
の一部を構成する振動板を電極に電圧を印加することに
より上下動させても、インク搬送路内のインクは、確実
に先端ノズル側に搬送されるものではなく、インクの一
部はインレット側にも移動することになる。
【0007】この結果、インクは、確実にノズルから所
定量吐出されず、インクの吐出効率は低く、場合によっ
ては高速印字は不可能となり、また、振動板を振動させ
る駆動周波数を高めても、これに追随してインクが吐出
されず、いわゆる周波数追随性が上がらないという問題
がある。
【0008】本発明は、上記した従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、インクを後方から
順次前方に押し出し、インクの流れを一方向化すること
によりインクの吐出効率を高め、周波数追随性の向上を
図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0010】(1)先端に設けられたノズルと、当該ノ
ズルに連通したインク搬送路と、このインク搬送路の一
部を構成するように設けられた振動板と、前記インク搬
送路にインクを供給するインク供給室と、前記振動板に
設けられた第1電極と、この第1電極と対向する位置に
設けられた第2電極とを有し、前記第1及び第2電極間
に電圧を印加することにより前記振動板を静電気力で変
形させ、前記インク搬送路内のインクをノズルから液滴
として吐出するようにしたインクジェットヘッドにおい
て、前記振動板を前記インク搬送路の後方からノズルに
向かって次第に変形させるようにしたことを特徴とする
インクジェットヘッド。
【0011】(2)前記両電極の少なくとも一方は、前
記インク供給室とノズルとの間で前後に複数の個別電極
に分割され、当該各個別電極に電圧を印加することによ
りインク供給室側から順次駆動するようにしたことを特
徴とするインクジェットヘッド。
【0012】(3)前記インク搬送路は、当該インク搬
送路中を搬送されるインクが流れにくい程度に狭小にす
るとともに、当該狭小なインク搬送路の流路断面積より
も、前記両電極間に電圧を印加することにより変形した
振動板の変形部分が流路断面積が大きくなるようにした
ことを特徴とするインクジェットヘッド。
【0013】(4)前記両電極は、両電極間に蓄えられ
る電荷量を変化させることにより前記振動板が前記イン
ク搬送路の後方からノズルに向かって次第に変形するよ
うにしたことを特徴とするインクジェットヘッド。
【0014】(5)前記インク搬送路は、当該インク搬
送路が形成されているチャンネルプレートの前記振動板
と、当該チャンネルプレート上に取り付けられるカバー
プレートとを、前記振動板が両電極により変形された部
分が前記カバープレートに接するように近接し、振動板
の変形部分とカバープレートとの間で形成される小部屋
が振動板の変形により順次ノズルに向かって移動するこ
とにより形成したことを特徴とするインクジェットヘッ
ド。
【0015】(6)前記振動板は、前記インク搬送路の
後方からノズルに向かって波形状の変形部分が蛇行しつ
つ進行するように前記電極への電圧印加を制御するよう
にしたことを特徴とするインクジェットヘッド。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。 《実施の形態1》図1はインクジェットプリンタの概略
構成を示す斜視図、図2は図1のインクジェットヘッド
を含むキャリッジ周辺の構成を示す斜視図、図3は本発
明の実施形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視
図、図4は同インクジェットヘッドの断面図、図5は個
別電極の動作状態を示す説明図である。
【0017】インクジェットプリンタ1は、用紙やOH
Pシートなどの記録媒体(以下記録シート)2に印字す
るものであって、インクジェットヘッド走査系と記録シ
ート搬送系とから構成される。
【0018】インクジェットヘッド走査系は、インクジ
ェット方式のプリントヘッドを単色あるいは多色(例え
ば3色、4色又は7色等)分含むヘッドユニット3と、
ヘッドユニット3を保持するキャリッジ4と、キャリッ
ジ4を記録シート2の記録面に平行に往復移動させるた
めのスキャン軸5及びガイド軸6と、キャリッジ4をガ
イド軸6に沿って往復駆動するパルスモータ7と、パル
スモータ7の回転をキャリッジ4の往復動に変えるため
のアイドルプーリ8及びタイミングベルト9とから構成
されている。
【0019】一方、記録シート搬送系は、記録シート2
を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねるプラテン
10と、プラテン10との間の記録シート2を押えて浮
きを防止する押え板11と、記録シート2を排出するた
めの排出ローラ12と、押えローラ13と、ヘッドユニ
ット3のインクを吐出するノズル面を洗浄しインク吐出
不良を良好な状態に回復させるメンテナンス装置14
と、記録シート2を手動で搬送するための送りノブ15
とから構成されている。
【0020】記録シート2は、図示しない手差しあるい
はカットシートフィーダ等によりヘッドユニット3とプ
ラテン10とが対向する記録部へ送り込まれる。
【0021】ヘッドユニット3のプリントヘッドには、
後に詳細に説明するインクジェットヘッド3が組み込ま
れ、このインクジェットヘッド3から吐出したインク液
滴が記録シート2に着弾して画像形成が行われる。
【0022】キャリッジ4は、パルスモータ7、アイド
ルプーリ8、タイミングベルト9により記録シート2を
横方向に走査(主走査)し、キャリッジ4に取り付けら
れたヘッドユニット3は1ライン分の画像を記録する。
1ライン分の記録が終わるごとに、記録シート2は縦方
向に送られ(副走査)、次のラインが記録される。
【0023】このようにして記録シート2に画像が記録
され、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方向
下流側に配置された排出ローラ12とこれに一定の圧力
で接する押えローラ13とによって排出される。
【0024】図2に示すように、キャリッジ4周辺に
は、インクが内部に収容されかつ上部に通気口404が
開設されたインクカートリッジ403と、このインクカ
ートリッジ403が内部に収納されたケーシング401
と、ケーシング蓋405と、インクカートリッジ403
を着脱可能にしつつインクをインクジェットヘッド3に
供給するインク供給管402と、ケーシング蓋405を
閉じた際ケーシング401にケーシング蓋405を固定
するためのフック406及び蓋止め407と、インクカ
ートリッジ403を収納する向き(矢印D3の向き)と
は反対の向きにインクカートリッジ403を付勢しつつ
インクカートリッジ403をケーシング蓋405との間
でケーシング401内に保持する押えバネ408とが設
けられている。
【0025】このキャリッジ4が、スキャン方向(矢印
D1の向き)に移動することによって記録シート2は主
走査され、また、記録シート2が送られることによって
副走査方向(矢印D2の向き)に印字されることにな
る。
【0026】インクジェットヘッド3は、半導体装置製
造プロセスを利用して成形されるが、全体としては、図
3,4に示すように、チャンネルプレート50、カバー
プレート60及びガラス基板70という3要素の積層構
造である。
【0027】チャンネルプレート50の上面側には、先
端に形成された複数のノズル54と、当該ノズル54に
それぞれ連通されたインク搬送路51と、このインク搬
送路51にインクを供給するようにインレット53を介
して連通された1つのインク供給室52とが刻設され、
前記インク搬送路51の一部、つまり底壁が振動板55
となっている。
【0028】このチャンネルプレート50の図示上側
は、カバープレート60により覆われ、ノズル54から
インク搬送路51、インレット53及びインク供給室5
2に至る一連のインク搬送用の通路が形成されている。
【0029】また、チャンネルプレート50下面側に
は、前記振動板55の上下動を確実に行なわしめるため
の凹部57が形成され、この振動板55に直接第1電極
56が取り付けられている。
【0030】チャンネルプレート50の図示下側は、ガ
ラス基板70により覆われ、このガラス基板70の前記
第1電極56と対向する位置には第2電極72が設けら
れている。
【0031】特に、本実施の形態1では、第2電極72
は、インク供給室52とノズル54との間で前後に複数
の個別電極72a,72b,72cに分割され、各個別
電極72a,72b,72cがそれぞれ独立して電圧が
印加されるようにリード線73等を介して端子74と接
続され、これら端子74は、前記第1電極56と配線8
1,82によってヘッド吐出駆動部105に接続されて
いる。なお、本実施形態では、第1電極56からの配線
81はアースされている。
【0032】そして、各個別電極72a,72b,72
cは、図5に示すように、インク供給室52に近い後方
側の個別電極72cから一定の時間差(Td)を付けて
次々と電圧が印加され、振動板55が後方側から駆動変
位するようにしている。
【0033】このように複数の個別電極72a,72
b,72cに一定の時間差(Td)を付けて振動板55
を駆動すれば、振動板55による絞りだし効果が発揮さ
れることになり、インク搬送路51内のインクの流れを
一方向化することができ、インクは、確実に先端ノズル
54側に搬送されることになる。
【0034】この結果、インクの吐出効率が向上し、場
合によっては高速印字も可能となる。また、振動板を振
動させる駆動周波数を高めても、これに追随してインク
が吐出されることになり、いわゆる周波数追随性も上が
ることになる。
【0035】より具体的に説明すれば、例えば、本実施
形態のインクジェットヘッド3として、インク搬送路5
1の幅が300μm、長さが5mm、高さ100μmと
し、第2電極72が、前後方向に3つ分割して設けら
れ、各個別電極の長さは1mm、間隔が0.5mmで配
置されている。そして、このインクジェットヘッドに3
0V又は60Vの駆動電圧をかける。
【0036】このとき、各個別電極72a,72b,7
2c間に加える電圧の時間差Tdを0〜5μsで変え
て、インクのドット径と追随周波数とを調べた結果、図
6A,Bに示すようになった。図6Aはインクのドット
径(μm)が変化する状態を、図6Bは追随周波数
(f)の大きさを示している。
【0037】この図6A,Bから明らかなように、一定
の時間差Tdを付けて振動板55を駆動すれば、インク
径も追随周波数もほぼ一定となっていることから、イン
クの吐出効率が向上し、駆動周波数に追随してインクが
吐出される高い周波数追随性が発揮されることが分か
る。
【0038】この時間差Tdの最適値としては、インク
の固有周波数に依存すると考えられるが、このインクジ
ェットヘッド3では、固有振動周期が約12μsである
ために、効率良くインクを飛翔させるには、その1/2
に相当する6μs以内に吐出動作を完了させることが必
要となる。
【0039】したがって、本実施例では、3つの電極を
駆動しているので、それぞれの時間差Tdとしては、3
μs以内が適当である。
【0040】次に、インクジェットヘッド3を製造する
に当たっては、前述のように、半導体装置製造プロセス
やマイクロマシーン製造プロセスなどが利用されるが、
その方法は様々で、一例としては下記の方法がある。
【0041】図7A,図7B,図7Cは、図3,4に対
応するチャンネルプレート50の製造方法工程順に示す
断面図である。
【0042】まず、図7Aに示すように、予め200μ
m程度にラッピングしたシリコン基板を使用して、シリ
コン基板100の全面に、熱酸化法により酸化膜101
を形成する。
【0043】そして、シリコン基板100の図示上側表
面の酸化膜101に、公知のフォトリソグラフィー及び
ドライエッチングによって、インク搬送路51、インク
供給室52、インレット53及びノズル54の形状を規
定するための開口を設け、図7Bに示すように、エッチ
ングマスク101aとする。
【0044】次に、パターニングされた酸化膜101に
より形成されたエッチングマスク101aを有するシリ
コン基板100をKOH溶液により異方性エッチングす
る。ここで使用したシリコン基板100は、基板表面が
(110)面(面方位を示す。以下同様。)または(1
00)面を有するものである。このKOH溶液による異
方性エッチングは、シリコン基板の(111)面が露出
することにより自動的にエッチングが停止するため、前
記エッチングマスク101aの形成時において、ノズル
54やインレット53のとなる部分の開口の大きさを調
整することにより、これらの部分におけるエッチング深
さを所望の深さとすることができる。また、インク搬送
路51及びインク供給室52の深さは、これらの部分の
開口の大きさと共に、エッチング時間を調整すること
で、振動板55となる部分の厚さが6.5μm程度取れ
るように設定する。
【0045】このKOH溶液によるエッチングによっ
て、インク搬送路51、インク供給室52の側壁部分は
(111)面が露出することにより、適度なテーパが形
成される。その後、エッチングマスクとして使用した酸
化膜は除去する。
【0046】このようにして、図7Cに示すように、イ
ンク搬送路51、インク供給室52、インレット53、
及びノズル54がシリコン基板100に形成される。こ
こで形成したチャンネルプレート50には、図3のよう
に、複数のインク搬送路51と複数のノズル54が形成
されているので、1つのヘッドから複数のインク液滴を
吐出するようになっている。
【0047】このシリコン基板100の裏面側に、第2
電極72と第1電極56との間の電極間ギャップ寸法D
1 が0.3μmとなるように、凹部57を上記と同様の
方法により形成すると、振動板55がシリコン基板10
0に形成される。
【0048】そして、振動板55と、この振動板55部
分に形成される第1電極56と電気的なコンタクトをと
るための部分とが開口したレジストパターンをフォトリ
ソグラフィーにより形成し、振動板55とコンタクト部
分にホウ素をイオン注入して、第1電極56及びコンタ
クトラインとなる不純物拡散層を形成する。
【0049】その後、熱酸化工程により、シリコン基板
100の全面に酸化膜を形成することで、振動板55の
表面(シリコン基板の裏面側)に絶縁膜を形成する。こ
の絶縁膜は、第2電極72との短絡を防止するためであ
る。
【0050】次に、第2電極72を設けたガラス基板7
0を形成する。このガラス基板70には、ホウケイ酸ガ
ラス基板を使用している。そして、図4に示した状態に
接合されたときに、チャンネルプレート50の振動板5
5が対向する位置及びこれに隣接する所定位置に、IT
O(スズを含む酸化インジウム)膜を成膜する。
【0051】こうして、ガラス基板70表面に、複数の
個別電極からなる第2電極72と、この第2電極72に
接続されるコンタクトラインとを形成する。このとき、
複数のインク搬送路51とノズル54を有するヘッドの
場合には、各インク搬送路51ごとに第2電極72とそ
れぞれのコンタクトラインとを形成する。
【0052】その後、電極が形成された面全面に、Si
FH膜やSiO2 膜等の保護膜を約1μm成膜する。こ
の保護膜は、パターン化せず、基板全面に設けて保護膜
とするもので、これにより、周囲の湿度の影響による駆
動電極の劣化を防止する。
【0053】前記凹部57を形成する際の深さは、第2
電極72を形成したときに、凹部57における第1電極
56(絶縁膜表面)から対向する第2電極72(SiF
H膜表面)までの間隔が0.1〜1μm、好ましくはよ
り低い駆動電圧で駆動することができるように、0.1
〜0.5μmとなるようにする。本実施形態では、凹部
57は、上述した通り、上記第1及び第2電極の間隔が
0.3μmとなるように形成されている。
【0054】なお、この凹部57は、前記したシリコン
基板100の振動板55部分をシリコン基板100の裏
面(図示下側)からエッチングにより掘り込んで形成す
る代わりに、図4に示した状態に接合されたときに、ガ
ラス基板70のチャンネルプレート50の振動板55が
対向する位置に、所定の深さの凹部を形成するようにし
てもよい。
【0055】次に、カバープレート60は、同じくホウ
ケイ酸ガラス基板を使用したものであり、インク搬送路
52上部にインクカセットからのインクを導入させるた
めのインク供給口(図示せず)が形成されている。
【0056】以上のようにそれぞれ形成したチャンネル
プレート50、ガラス基板70及びカバープレート60
を、図4に示す3層構造となるように陽極接合し、振動
板55に形成した不純物拡散層によるコンタクトライン
と、カバープレート60、ガラス基板70に形成したコ
ンタクトラインとにそれぞれ配線81,82等を接続し
て、インクジェットヘッドが完成する。
【0057】次に、本実施形態において使用するインク
について説明する。本実施形態のインクは、下記表1に
示す組成であり、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、及びシアン(C)の4色のインクを使用してお
り、表に示す通り、染料により各色調整したものである
が、染料に代わり顔料を用いたものであっても良い。
【0058】
【表1】
【0059】次に、インクジェットプリンタの制御部を
図8について脱明するが、この図8は、インクジェット
プリンタ1の制御部のブロック図である。
【0060】制御部は、CPU101、RAM102、
ROM103、データ受信郭104、ヘッド吐出駆動部
105、ヘッド移動駆動部106、紙送りモータ駆動部
107、回復系モータ駆動部108、および各種センサ
部109を有している。
【0061】全体を制御するCPU101は、必要に応
じてRAM102を用い、ROM103に記憶されてい
るプログラムを実行する。このプログラムには、ホスト
となるコンピュータ等に接続され記録すべき画像データ
を受信するデータ受信部104から読み込まれる画像デ
ータに基づいて、ヘッド吐出駆動部105、ヘッド移動
駆動部106、紙送りモータ駆動部107及び各種セン
サ部109を制御し、記録シート2上に画像を記録する
ための部分と、必要により各種センサ部109からの情
報を処理し、回復系モータ駆動部108を制御して、ヘ
ッドユニット3のノズル面を良好な状態に回復させるた
めの部分とが含まれる。
【0062】CPU101の制御に基づいて、ヘッド吐
出駆動部105は、画像データに対応するパルス電圧を
印加することによりヘッドユニット3内のインクジェッ
トヘッド3を駆動する。
【0063】具体的には、ヘッド吐出駆動部105から
画像データに対応するパルス電圧が第2電極に所定のタ
イミングで印加される。なお、ヘッド吐出駆動部105
には、図示しない遅延回路、充放電回路、反転回路、反
転増幅回路が含まれる。
【0064】また、CPU101の制御に基づいて、ヘ
ッド移動駆動部106はヘッドユニット3を保持するキ
ャリッジ4を移動させる駆動モータ7を駆動し、紙送り
モータ駆動部107は紙送りローラを駆動する。さら
に、CPU101の制御に基づいて、回復系モータ駆動
部108は、ヘッドユニット3のノズル面を良好な状態
に回復させるために必要なモータ等を駆動する。
【0065】次に、前記実施の形態1の作用を説明す
る。インク液滴の吐出を行なうには、まず、図4におい
て、第1電極56と、第2電極72の内の最もインレッ
ト53に近い電極である個別電極72cとの間に電圧を
印加する。
【0066】この駆動電圧の印加によって両電極56,
72c間に生じる静電気力F1によって振動板55は、
個別電極72c側に引き付けられ、図中点線で示すよう
に、振動板55の個別電極72cに対応する部分が個別
電極72c側に撓み変形する。これによりインク搬送路
51の容積が増大し、インク供給室52内のインクがイ
ンレット53を通りインク搬送路51内に流入する。
【0067】この流入インクは、インク搬送路51内で
所定の固有周波数で振動することになる。つまり、個別
電極72cの撓み変形により一旦インク搬送路51内に
流入したインクは、次にインレット53あるいはノズル
54という開口から出て行こうとし、所定の周期で振動
することになる。
【0068】しかし、このインクの固有振動の周期より
も小さな時間差Tdで次の個別電極72b、さらに次の
個別電極72aと次々に電圧が印加され、これら各個別
電極に対応する振動板55が次々と局部的に撓み変形す
る。
【0069】この結果、一旦インク搬送路51内に流入
したインクは、インレット53側に戻されることなく、
ノズル54に向けて送られることになる。
【0070】さらに具体的に述べると、前述した実験例
では、インクの固有振動周期が約12μsである。つま
り、振動板55の変形によりインク搬送路51内の容積
が増大すると、インク搬送路51内でインク流動が生じ
る。例えば、満液状態のインク搬送路51が振動板55
により容積が増大すると、インレット53等から流入し
たインクは、その反動によりインレット53等から出よ
うとし、また再度インク搬送路51に戻されるという振
動状態が生じる。この振動状態の周期が約12μsであ
る。
【0071】したがって、一旦インク搬送路51内に流
入したインクが、インレット53等から出ようとする時
間、つまり1/2周期に相当する6μs以内に吐出動作
を完了させると、インクはインレット53側に戻ること
はなく、次々と送られるはずである。
【0072】そこで、本実施の形態では、電極72cが
駆動した後、所定の時間、つまり6μs以内に2つの電
極72b,72aが駆動されるように、6μsの1/2
に相当する時間差Tdである3μs以内に各個別電極7
2b,72aを駆動させるようになっている。
【0073】したがって、前記個別電極72cで振動板
55が変形することにより取り込まれたインクは、各個
別電極72b,72aによる振動板55の変形により速
やかにノズル54に向けて送られることになる。
【0074】そして、最終的に個別電極72aに印加さ
れた電圧を解除すると、振動板55の変形部分が急激に
元の位置に戻る力によりインク搬送路51の容積が急峻
に収縮され、インク搬送路51内のインクが、ノズル5
4から液滴として吐出され、飛翔し、記録シート上に着
弾して画像形成が行われる。
【0075】このように、本実施形態によれば、第1及
び第2電極56,72の間に電圧を印加することにより
振動板55を静電気力で変形させ、インク搬送路51内
のインクをノズル54から液滴として吐出する場合に、
第2電極72を複数の個別電極とし、当該個別電極に後
方から次々と所定の時間差Tdで電圧を印加するように
したので、インク供給室52から供給されるインクを確
実にノズル54より吐出することができ、ヘッドの応答
性が向上し、周波数追随性も向上することになり、結果
的に高速印字も可能になる。特に、従来の電極を複数に
分割すれば良いために、簡単な構成で、前述したような
ノズルより確実なインクの吐出を達成できる。
【0076】《実施の形態2》図9は本発明の実施形態
2に係るインクジェットヘッドの断面図、図10は同実
施形態2の変形例1に係るインクジェットヘッドの断面
図、図11は同変形例2に係るインクジェットヘッドの
断面図、図12は同変形例3に係るインクジェットヘッ
ドの断面図であるが、前記図3,4に示す部材と共通す
る部材には同一符号を付している。
【0077】本実施形態2に係るインクジェットヘッド
3は、図9に示すように、インクをインク搬送路51内
で搬送する場合に、両電極56,72間に電圧を印加す
ることにより振動板55をインク搬送路51の後方から
ノズル54に向かって次第に変形させ、この変形部分と
他の部分とで流路断面積が大きく異なるようにインク搬
送路51の高さhを低くしている。
【0078】図中、「hN 」で示すインク搬送路51の
高さhが低くて狭小なインク搬送路51では、インクは
流れにくい。流れにくいと言うことは、逆にいえば、逆
流を防止することができることを意味する。
【0079】なお、図中、「hW 」で示す部分は、振動
板55の変形により形成されたインク搬送路51の高さ
hが高い部分である。
【0080】したがって、インク搬送路51の広い部分
に多量に蓄えられたインクを、次々とノズル54に向か
って移動させると、狭い部分からインクが逃げ出すこと
なくノズル54まで搬送できることになる。
【0081】ここにおいて、インク搬送路51のインク
の流路抵抗(R)は、一般に、断面が長方形の流路の場
合、次式で表される。
【0082】 R=8ηL(a+b)2 /a3 3 ……(1) η:粘度、 L:流路長さ、 a:流路幅、 b:流路
高さ つまり、この(1)式からすれば、流路抵抗Rは、流路
高さbの3乗に反比例することになる。
【0083】したがって、本実施形態2のように、流路
高さbを低くし、a>>bとなるように設定している場
合には、変形後の流路高さが変形前の流路高さの半分以
下になるように設定すると、その部分の流路抵抗は、8
倍以上になるので、流路高さを低くすることよる効果は
非常に大きくなる。
【0084】本実施形態2は、かかる点を考慮し、チャ
ンネルプレート50とカバープレート60との間に形成
されるインク搬送路51の高さhを低くすることによ
り、インクが逃げ出しにくい部分を形成し、振動板55
をインク搬送路51の後方からノズル54に向かって次
第に変形させ、インクを逃がすことなくノズル54まで
搬送するようにしている。
【0085】なお、振動板55の変形により取り込まれ
たインクがインレット53から逆流しないように、イン
レット53の部分も狭小にすると、さらに好ましいもの
となる。
【0086】本実施形態2について、さらに具体的に述
べる。静電気力による振動板55の変形量は、数μm〜
数百μmであるので、このインク搬送路51の高さh
は、その数倍程度でよい。そして、hN 部分の高さは、
10μm程度とすれば、前述した逆流防止効果を発揮す
る好ましいインクジェットヘッドとなる。
【0087】図10に示す実施形態2の変形例1に係る
インクジェットヘッドは、インレット53部分の形成を
廃止したものである。前述のようにインク搬送路51の
高さhを小さくし、ある程度以上流路断面積を狭める
と、インレット53部分を形成しなくても、逆流防止効
果が発揮されることになる。
【0088】したがって、この変形例1では、インレッ
ト53の形成を廃止し、より構造の簡素化を図ってい
る。
【0089】図11,図12に示すものは、実施形態2
の変形例2と3に係るインクジェットヘッド3である。
これらインクジェットヘッド3は、前記第2電極72を
インク搬送路51を挾むように、カバープレート60側
に設けられている。
【0090】図11に示す変形例2は、インク搬送路5
1の高さhを小さくしていると、インク搬送路51内に
インクが存在していても、静電気力が十分作用するの
で、第2電極72を第1電極に対してより近くに配置で
きることから、カバープレート60側に2電極72を設
け、振動板55の変形がより容易にできるようにしてい
る。この結果、消費電力の低減を図ることもできる。
【0091】図12に示す変形例3は、前述した実施形
態1のように第2電極72をガラス基板70側に設ける
と共にさらに複数の個別電極61a,61b,61cか
らなる第3電極61をカバープレート60側に設け、よ
り振動板55を強力に復元させるようにしたものであ
る。この結果、本変形例3は、インクの吐出能力を高め
ることができる。
【0092】このように本実施形態2は、第2電極72
を複数の個別電極とするとともに、当該個別電極に後方
から次々と所定の時間差Tdで電圧を印加する場合に、
インク搬送路51の高さhを低くし、インクが逃げ出し
にくい構造としたので、振動板55の変形により取り込
まれたインクは、前記個別電極による振動板55の変形
の移動に伴って、インクが逆流することなく確実にノズ
ル54に向かって搬送され、インク供給室52から供給
されるインクを確実にノズル54より吐出することがで
き、ヘッドの応答性が向上し、周波数追随性も向上す
る。
【0093】《実施の形態3》前記実施形態2では、電
極を複数設ける必要があり、それぞれの電極に対して個
別に信号を与える必要があるが、本実施形態3では、こ
れをさらに改良したものである。
【0094】図13は本発明の実施形態3に係るインク
ジェットヘッドの断面図、図14は同実施形態3の変形
例に係るインクジェットヘッドの断面図である。なお、
この図13,14においても前記図3,4に示す部材と
共通する部材には同一符号を付している。
【0095】本実施形態3に係るインクジェットヘッド
3は、両電極56,72間に蓄えられる電荷量を変化さ
せることにより振動板55がインク搬送路51の後方か
らノズル54に向かって次第に変形するようにしたもの
である。
【0096】図13に示すように、前記第2電極、つま
り駆動電極72は、各インク搬送路51に対して1つ設
けられたものであり、インレット53側でヘッド吐出駆
動部105からの配線81,82に結線されている。
【0097】この駆動電極72の電気抵抗は、高めに設
定されている。ここにおいて、駆動電極72の電気抵抗
値(r)と電極間のコンデンサ成分(C)とで決まる時
定数(τ)は、次式(2)で表される。
【0098】τ=1/rC ……(2) 両電極56,72間に電圧を印加すると、両電極間に電
荷が蓄えられ、静電気力が作用し、振動板55の変形が
生じるが、この電荷の充電は、振動板55の後方から前
方へ順次充電されるので、振動板55が後方から前方へ
順次変形し、インクは前方へ送られることになる。
【0099】この時の電気抵抗値(r)の最適値は、式
(2)の時定数(τ)が圧力波伝播時間(ta)以上
で、かつインク滴が飛翔し終わるまでの時間(td)以
下にすると効果的である。つまり、 td≧τ≧ta ……(3) となることが好ましい。
【0100】また、インク滴が飛翔し終わるまでの時間
(td)は、インク搬送路51の長さ(L)、インク中
の圧力波速度(va)(水系インクの場合はおよそ15
00m/s)とすると、 ta=L/Va ……(4) である。
【0101】図14に示す本実施形態3の変形例のよう
に、第2電極72を複数に分割し、電極同士を上記条件
に合う抵抗を介して結線するか、あるいは分割した電極
同士をツェナーダイオード75を介して結線し、両電極
間に後方から順次電荷が溜まるようにしても良い。
【0102】《実施の形態4》図15は本発明の実施形
態4に係るインクジェットヘッドの断面図である。本実
施形態4は、インク搬送路51を前述した実施形態のも
ののように所定の流通面積を有するものとせず、振動板
55とほぼ密着し、インク搬送路51としては外観上存
在しないものとなっている。
【0103】ただし、本実施形態4のインク搬送路51
は、振動板55の変形によってほぼ密封されたインク用
の小部屋58を位相差をつけて移動することによって形
成してたもので、これにより実質的にインクを前方に搬
送するようにしたものである。
【0104】つまり、チャンネルプレート50の振動板
55とカバープレート60とを、振動板55の変形部分
が前記カバープレート60に接するように近接し、振動
板55の変形部分とカバープレート60との間で形成さ
れる小部屋58が振動板の変形により順次ノズル54に
向かって位相差をつけて移動させ、インクを搬送するよ
うにしている。
【0105】この場合、1周期分の駆動電圧で、1つの
インク滴を吐出させてもよいし、あるいは複数の高周波
振動でインクをどんどん前方に送り出し、加えた振動数
に応じた体積のインク滴を飛ばすようにしても良い。
【0106】以上説明した種々の実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0107】例えば、上述した実施形態では、複数設け
られた個別電極をあるいは一対の対向下電極の電荷を変
化させることにより振動板を変形させているが、この変
形は、極力波形状あるいは蛇行しつつ進行することがイ
ンクをスムーズに搬送することからすれば好ましいもの
である。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明では、振動板をインク搬送路の後方からノズルに向か
って次第に変形させるようにしたので、インク供給室か
ら供給されるインクを確実にノズルより吐出することが
できる。したがって、ヘッドの応答性が向上し、結果的
に高速印字も可能になる。
【0109】請求項2に記載の発明では、振動板の駆動
源となる電極を前後に複数の個別電極に分割して形成
し、各個別電極をインク供給室側から順次駆動するよう
にしたので、簡単な構成で、前述したようなノズルより
確実なインクの吐出を達成できる。
【0110】請求項3に記載の発明では、カバープレー
トとチャンネルプレートの振動板との間を所定距離離間
させることによりインク搬送路を形成するとき、インク
搬送路中を搬送されるインクが流れにくい程度に狭小に
し、またこの狭小なインク搬送路の流路断面積よりも振
動板の変形部分が流路断面積が大きくなるようにしたの
で、インク搬送路内のインクは逆流が防止され、ノズル
より確実なインクの吐出を達成できる。
【0111】請求項4に記載の発明では、両電極間に蓄
えられる電荷の量を変化させることにより振動板が後方
からノズルに向かって次第に変形するようにしたので、
複雑に配線することなく、前述したようなノズルより確
実なインクの吐出を達成できる。
【0112】請求項5に記載の発明では、カバープレー
トと振動板とを密着し、当該振動板が変形することによ
り形成される小部屋によりインク搬送路を形成したの
で、この小部屋が振動板の変形により順次ノズルに向か
って移動するようにすれば、一層確実にノズルよりイン
クを吐出できる。
【0113】請求項6に記載の発明では、振動板の変形
部分がインク搬送路の後方からノズルに向かって波形状
となり、蛇行しつつ進行するようにしたので、インク搬
送路内の液状のインクは滑らかに絞り出され、吐出がよ
り円滑になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットプリンタの概略構成を示す斜
視図である。
【図2】 図1のインクジェットヘッドを含むキャリッ
ジ周辺の構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態1の分解斜視図である。
【図4】 同実施形態1のインクジェットヘッドの断面
図である。
【図5】 個別電極の動作状態を示す説明図である。
【図6】 個別電極間に加える電圧の時間差を変えたと
きの実験結果であり、Aはインクのドット径が変化する
状態を、Bは追随周波数が変化する状態を示す。
【図7】 チャンネルプレートの製造方法工程順に示す
断面図である
【図8】 インクジェットプリンタの制御部のブロック
図である。
【図9】 本発明の実施形態2の断面図である。
【図10】 同実施形態2の変形例1の断面図である。
【図11】 同実施形態2の変形例2の断面図である。
【図12】 同実施形態2の変形例3の断面図である。
【図13】 本発明の実施形態3の断面図である。
【図14】 同実施形態3の変形例の断面図である。
【図15】 本発明の実施形態4の断面図である。
【符号の説明】
3…インクジェットヘッド、 50…チャンネルプレート、 51…インク搬送路、 52…インク供給室、 54…ノズル、 55…振動板、 56…第1電極、 57…凹部、 58…小部屋、 60…カバープレート、 72…第2電極、 72a,72b,72c…個別電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 以清 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 浅野 雅己 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に設けられたノズルと、当該ノズル
    に連通したインク搬送路と、このインク搬送路の一部を
    構成するように設けられた振動板と、前記インク搬送路
    にインクを供給するインク供給室と、前記振動板に設け
    られた第1電極と、この第1電極と対向する位置に設け
    られた第2電極とを有し、前記第1及び第2電極間に電
    圧を印加することにより前記振動板を静電気力で変形さ
    せ、前記インク搬送路内のインクをノズルから液滴とし
    て吐出するようにしたインクジェットヘッドにおいて、 前記振動板を前記インク搬送路の後方からノズルに向か
    って次第に変形させるようにしたことを特徴とするイン
    クジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記両電極の少なくとも一方は、前記イ
    ンク供給室とノズルとの間で前後に複数の個別電極に分
    割され、当該各個別電極に電圧を印加することによりイ
    ンク供給室側から順次駆動するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記インク搬送路は、当該インク搬送路
    中を搬送されるインクが流れにくい程度に狭小にすると
    ともに、当該狭小なインク搬送路の流路断面積よりも、
    前記両電極間に電圧を印加することにより変形した振動
    板の変形部分が流路断面積が大きくなるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記両電極は、両電極間に蓄えられる電
    荷量を変化させることにより前記振動板が前記インク搬
    送路の後方からノズルに向かって次第に変形するように
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記インク搬送路は、当該インク搬送路
    が形成されているチャンネルプレートの前記振動板と、
    当該チャンネルプレート上に取り付けられるカバープレ
    ートとを、前記振動板が両電極により変形された部分が
    前記カバープレートに接するように近接し、振動板の変
    形部分とカバープレートとの間で形成される小部屋が振
    動板の変形により順次ノズルに向かって移動することに
    より形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記振動板は、前記インク搬送路の後方
    からノズルに向かって波形状の変形部分が蛇行しつつ進
    行するように前記電極への電圧印加を制御するようにし
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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