JPH11309759A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH11309759A
JPH11309759A JP11895498A JP11895498A JPH11309759A JP H11309759 A JPH11309759 A JP H11309759A JP 11895498 A JP11895498 A JP 11895498A JP 11895498 A JP11895498 A JP 11895498A JP H11309759 A JPH11309759 A JP H11309759A
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JP
Japan
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mold
gate
cavity
runner
injection molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP11895498A
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English (en)
Inventor
Isamu Nagamine
勇 長峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジェッティングや凹凸不良等の成形不良が生
じることがなく、ABS樹脂等、流動性の悪い材料でも
良好な成形が行なえる射出成形用金型を提供する。 【解決手段】 キャビティ型20とコア型30とから構
成され、スプル50,ランナー51,ゲート52を通じ
てキャビティC内に溶融樹脂を射出充填して樹脂成形体
を成形する射出成形用金型10において、ランナー5
1,ゲート52をコア型30の掘り込みにより形成する
とともに、ゲート52にキャビティ型20から突出する
堰26を形成し、キャビティC内に射出される溶融樹脂
に乱流を誘発して、ジェッティングを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形用金型に
係り、特に、ジェッティングやヒケ等の成形不良を確実
に防止できるとともに、流体印刷等の二次加工を有効に
適用できる射出成形体を成形できる射出成形用金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車室内に内装されるドアト
リム等の内装部品には、スイッチユニットや各種エスカ
ッション等、合成樹脂の射出成形品が装着されることが
多い。そして、これらスイッチユニットやエスカッショ
ン等を成形する従来の射出成形用金型の構造を図5を基
に説明すると、従来の射出成形用金型1は、固定側のキ
ャビティ型2と可動側のコア型3とからなり、両型2,
3の間でキャビティCが画成されるとともに、このキャ
ビティC内に溶融樹脂の通路となるスプル4、ランナー
5,サイドゲート6が設定されており、このランナー5
は、キャビティ型2及びコア型3の双方を堀込み加工す
ることにより形成される。
【0003】そして、ランナー5,サイドゲート6を通
じてキャビティC内に溶融樹脂を射出充填する際、この
ようなサイドゲート6を採用した場合、サイドゲート6
特有の成形不良が生じる。すなわち、ランナー5型面に
接触した溶融樹脂が冷えて固化し、固化した樹脂がキャ
ビティC内に流れ込んでこれがジェッティング現象を生
じ、成形不良を誘発するという不具合があった。
【0004】この不具合を解決するために、実開昭59
−187425号公報に示されるような対策が実施され
ていた。すなわち、図6を基に説明すると、キャビティ
C内のコア型3に凸条7を設け、溶融樹脂がキャビティ
C内に射出充填される際、乱流を誘発することにより、
ジェッティングを防止するという試みのものが提案され
ている。尚、図5,図6はサイドゲート6として標準ゲ
ートを図示しているが、オーバーラップゲートにおいて
も同様の現象が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す対策では、ジェッティングを防止することはできる
ものの、凸条7と対応するキャビティ型2側である製品
表面に板厚が異なることによる成形収縮率の差により凸
部が生じ、成形不良の要因となる。
【0006】特に、耐熱性に優れたABS樹脂をユニッ
トパネルやエスカッションパネルとして使用する際、A
BS樹脂のMI値は10以下であり、流動性に劣るた
め、ジェッティングや表面凹凸等の成形不良が生じ易
い。また、成形後、特に製品表面に流体印刷等の二次加
工を施す際にも、ジェッティングや凹凸不良が生じた場
合には一般の絞模様に比べ目立つため、二次加工を有効
に施せないという欠点があった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、製品表面にサイドゲート特有のジェッティ
ングや凹凸不良等が生じることがなく、流動性の劣る樹
脂材料の使用を可能にするとともに、流体印刷等の二次
加工も有効に施すことができる射出成形体を成形できる
射出成形用金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明は、キャビティ型とコア型とを型締め後、両金
型間で画成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出充填し
てキャビティ形状に沿う射出成形体を成形する射出成形
用金型において、前記コア型にランナー及びゲートが堀
込み形成されているとともに、ランナーとキャビティと
の間のゲートに溶融樹脂の乱流を誘発する堰が形成され
ていることを特徴とする。
【0009】以上の構成から明らかなように、本発明に
よれば、ゲートに堰が設けられているため、ランナー,
ゲートを通じてキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する
際、ゲートで乱流が生じることにより、キャビティ内の
特にキャビティ型面、すなわち製品面にジェッティング
が生じることがないとともに、ヒケは製品面に生じるこ
とがない。
【0010】また、MI値が10以下の流動性の劣る材
料においても、ゲートに設けられた堰により乱流が生じ
るため、この乱流により固化した樹脂を分散させること
ができる。
【0011】更に、ゲートに設けられた堰を通じてキャ
ビティ内に乱流を形成しつつ、溶融樹脂が充填されるた
め、製品表面側にジェッティングや凹凸不良が生じるこ
とがなく、流体印刷等の二次加工を有効に施せる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る射出成形用金
型の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明に係る射出成形用金型の全体
構成を示す断面図、図2は本発明に係る射出成形用金型
の一実施形態を示す断面図、図3は同射出成形用金型に
おけるゲートの構成を示す断面図、図4は本発明に係る
射出成形用金型を使用して成形された成形品を示す斜視
図である。
【0014】図1において、本発明に係る射出成形用金
型10は、固定側(キャビティ型)20と可動側(コア
型)30とから大略構成されている。更に詳細に説明す
ると、固定側取付板21に図示しない射出成形機と連結
するロケートリング22及びスプルブッシュ23が取り
付けられており、固定側取付板21の下面には固定側型
板(製品表面側の型面となる)24が取り付けられ、ガ
イドピンブッシュ25が設けられている。
【0015】一方、可動側となるコア型30は、可動側
取付板31にスペーサブロック32を介して受け板33
が取り付けられており、この受け板33の上面に可動側
型板34並びにコア(製品裏面側の型面となる)35が
取り付けられている。
【0016】尚、スペーサブロック32により受け板3
3と可動側取付板31との間のスペースに2枚のエジェ
クタプレート(上側40,下側41)が設置されてお
り、このエジェクタプレート40,41にエジェクタピ
ン42,スプルロックピン43,リターンピン44が設
置されている。
【0017】更に、キャビティ型20とコア型30の型
締め後、図示しない射出成形機からの溶融樹脂は、スプ
ルブッシュ23のスプル50,ランナ51,ゲート52
を通じて固定側型板24とコア34との間のキャビティ
C内に射出充填され、成形後、可動側であるコア型30
の可動により、エジェクタピン42及びスプルロックピ
ン43等により成形品がエジェクトされる。尚、符号3
6は可動側型板34に設置されるガイドピンを示し、符
号53はキャビティ型20とコア型30との間のパーテ
ィングラインを示す。
【0018】ところで、本発明は、製品表面にジェッテ
ィングや凹凸不良等が生じることがなく、成形性に優
れ、流動性の劣るABS樹脂等の樹脂材料の使用にも耐
え、しかも、流体印刷等の二次加工も美麗に施すことが
できる射出成形体を成形するために、図2に示すよう
に、ランナ51及びゲート52が可動側のコア型30の
可動側型板34に堀込み形成されているとともに、ゲー
ト52は、図2,図3に示すように、キャビティ型20
の固定側型板24に下方に突出する堰26が突出形成さ
れていることが構造上の特徴である。
【0019】従って、キャビティ型20とコア型30の
型締め後、図示しない射出成形機から溶融樹脂がスプル
50,ランナ51,ゲート52を通じてキャビティC内
に射出充填される際に、上記堰26により乱流が誘発さ
れ、ゲート52付近の流動性が向上し、ジェッティング
を確実に防止できる。尚、ゲート52は、図示する標準
ゲートの他に、オーバーラップゲート,スポークスパイ
ダゲート等、サイドゲート系のゲートであれば代替可能
である。
【0020】図4は図2,図3に示す射出成形用金型1
0を使用して成形されたスイッチユニットパネル60の
全体構成及びゲート52とランナ51の一部を拡大して
示すもので、使用樹脂材料として耐熱性に優れるが、M
I値が10以下の比較的流動性に劣るABS樹脂が使用
されている。
【0021】そして、スイッチユニットパネル60は、
図4中拡大して示すように、スイッチユニットパネル6
0とゲート52,ランナ51が一体に成形されている
が、上述したように堰26が形成されているため、ゲー
ト52近傍部分の製品表面にジェッティングや凹凸不良
が形成されず、美麗な表面外観が得られるとともに、ゲ
ート52は堰26による凹部61が形成されるものの、
この部位は成形後、切断除去されるため、製品外観に悪
影響を与えるものではなく、スイッチユニットパネル6
0表面に流体印刷等の二次加工も有効に適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る射出成
形用金型は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0023】(1)本発明によれば、ゲートに堰を設
け、この堰によりキャビティ内の溶融樹脂に乱流が生じ
るというものであるから、製品表面に現れるジェッティ
ングを確実に防止できるとともに、製品表面にジェッテ
ィングや凹凸不良が生じることがなく、成形不良を確実
に防止でき、成形不良を大幅に低減できることから、生
産性を大幅に高めることができるという効果を有する。
【0024】(2)本発明によれば、使用する樹脂材料
はMI値が10以下の流動性の劣る樹脂材料であって
も、上述した通りゲートに設けられる堰により乱流を形
成することで、樹脂の流動性を改善するというものであ
るから、流動性の劣る樹脂材料の使用が可能となり、使
用する樹脂材料の選定自由度を大幅に向上させることが
できるという効果を有する。
【0025】(3)本発明によれば、成形された成形体
の表面に、ジェッティングや凹凸不良が形成されること
なく、成形体表面は平滑面を良好に維持できるため、流
体印刷等の二次加工を有効に施すことができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形用金型の全体構成を示す
断面図。
【図2】本発明に係る射出成形用金型の一実施形態の要
部を示す断面図。
【図3】図2中III −III 線断面図。
【図4】図2に示す射出成形用金型を使用して成形した
スイッチユニットパネルのゲートカット前の状態を示す
斜視図。
【図5】従来の射出成形用金型の全体構成を示す断面
図。
【図6】従来の射出成形用金型のランナ,ゲートを示す
断面図。
【符号の説明】
10 射出成形用金型 20 キャビティ型 21 固定側取付板 24 固定側型板 26 堰 30 コア型 31 可動側取付板 34 可動側型板 35 コア 50 スプル 51 ランナ 52 ゲート 53 パーティングライン 60 スイッチユニットパネル 61 凹部 C キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ型(20)とコア型(30)
    とを型締め後、両金型(20,30)間で画成されるキ
    ャビティ(C)内に溶融樹脂を射出充填してキャビティ
    形状に沿う射出成形体を成形する射出成形用金型におい
    て、 前記コア型(30)にランナー(51)及びゲート(5
    2)が堀込み形成されているとともに、ランナー(5
    1)とキャビティ(C)との間のゲート(52)に溶融
    樹脂の乱流を誘発する堰(26)が形成されていること
    を特徴とする射出成形用金型。
JP11895498A 1998-04-28 1998-04-28 射出成形用金型 Pending JPH11309759A (ja)

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JP11895498A JPH11309759A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 射出成形用金型

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150003993U (ko) * 2014-04-22 2015-11-02 (주)아모레퍼시픽 플로우 마크를 방지하는 러너 구조가 구비된 사출성형용 금형

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KR20150003993U (ko) * 2014-04-22 2015-11-02 (주)아모레퍼시픽 플로우 마크를 방지하는 러너 구조가 구비된 사출성형용 금형

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Effective date: 20030804